114
北見市健康づくり計画 第 3 期北見市健康増進計画 北見市食育推進計画 (平成30年度~34年度) 市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに 暮らすことができる地域社会を目指して 平成 30 年 3 月 北見市

北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

  • Upload
    others

  • View
    8

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

北見市健康づくり計画

第 3 期北見市健康増進計画

北見市食育推進計画

(平成30年度~34年度)

市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに

暮らすことができる地域社会を目指して

平成 30年 3月

北 見 市

Page 2: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

は じ め に

近年、高齢化が進み、認知症の増加やがんをはじめとする生活習

慣病の増加と重症化が課題となっており、また、少子化、核家族化

による子育て環境の変化や健康格差など、健康をめぐる課題が多様

化しています。

国においては「21 世紀における国民健康づくり運動(健康日本 21 第 2 次)」及び「食育推

進基本計画」を策定し、国民の健康寿命の延伸と健康格差の是正、及び健全な食生活の実現によ

る心身の健康づくりと豊かな人間形成を目指しているところです。

このような状況を踏まえ、本市では平成 20 年度より北見市健康増進計画を策定し、健康づく

りの取り組みを進めて参りました。この度、「北見市健康づくり計画」として、これまでの健康

増進計画と新たな食育推進計画を一体的に策定し、食を含めた健康づくりのほか、地域の基幹産

業である農林水産業との関連や環境問題、伝統の継承など、食育についても幅広く取り組むこと

としております。

本計画の推進におきましては、市民の皆様をはじめ、地域や職域、行政が一体となって、健康

寿命を延伸し、『市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに暮らすことができる地域社会』を目

指して参りたいと考えておりますので、皆様方には是非健康づくりに取り組んでいただき、計画

の推進により一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

最後に、この計画の策定にあたり多大なご尽力をいただきました北見市健康づくり推進協議会

の委員の皆様、貴重なご意見を賜りました市民の皆様に厚く感謝を申し上げます。

平成30年3月

北見市長 辻 直孝

Page 3: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

目 次

第1章 計画の策定にあたって

1 計画策定の背景と趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・1

2 計画の性格と位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・2

3 計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・3

4 計画の策定体制と方法 ・・・・・・・・・・・・・・・3

第2章 北見市の健康・食育に関する現状と課題

1 北見市の地域特性(保健統計より)・・・・・・・・・・・4

2 市民アンケート・中学生アンケート等の結果より・・・・5

3 第 2期健康増進計画の評価 ・・・・・・・・・・・・・10

第3章 計画の基本的な考え方

1 基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・14

2 基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・15

第4章 健康増進計画 (ライフステージごとの取り組み・・・48)

1 運動・身体活動 ・・・・・・・・・・・・・・16

2 休養・こころの健康 ・・・・・・・・・・・・・・19

3 歯・口腔の健康 ・・・・・・・・・・・・・・23

4 たばこ・受動喫煙防止 ・・・・・・・・・・・・・・26

5 疾病予防と健康管理 ・・・・・・・・・・・・・・28

第5章 食育推進計画 (ライフステージごとの取り組み・・・49)

1 食を通した健康の維持・増進・・・・・・・・・・・・32

2 食への感謝と、食関連産業への理解・・・・・・・・・39

3 多様な暮らしに対応した食と、食文化の継承・・・・・42

4 食育を推進する基盤づくり ・・・・・・・・・・・・45

第6章 ライフステージごとの取り組み及び北見市母子保健計画

1 ライフステージごとの取り組み・・・・・・・・・・・48

2 母子保健計画施策の体系 ・・・・・・・・・・・・50

Page 4: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第7章 計画の推進と評価

1 計画の普及・啓発 ・・・・・・・・・・・・・・51

2 計画の推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・51

3 計画の進行管理 ・・・・・・・・・・・・・・52

第8章 資 料

1 北見市の概況 ・・・・・・・・・・・・・・53

2 保健統計から見た健康の状況・・・・・・・・・・・・53

3 介護認定者の状況 ・・・・・・・・・・・・・・61

4 国民健康保険の状況 ・・・・・・・・・・・・・・63

5 健康診査の状況 ・・・・・・・・・・・・・・66

6 そのほかの保健統計 ・・・・・・・・・・・・・・71

7 北見市健康に関する意識アンケート調査の結果・・・・73

8 中学生の生活に関するアンケート調査結果・・・・・・90

9 受動喫煙防止に関するアンケート調査の結果・・・・・94

10 用語の説明(右肩に*のついていることば)・・・・・・・・・96

11 計画の検討経過 ・・・・・・・・・・・・・・98

12 北見市健康づくり推進協議会構成員 ・・・・・・・・99

13 北見市健康づくり推進協議会設置要綱 ・・・・・・・100

コラム

○ やせてる?太ってる?BMIを計算してみよう!! ・・・18

○ 健康づくりのための睡眠 12か条 ・・・・・・・・・・・22

○ よく噛んで食べていますか? ・・・・・・・・・・・25

○ 糖尿病予防 ・・・・・・・・・・・30

○ なぜ 1日 3食 食べるの? ・・・・・・・・・・・35

○ 朝食を食べて元気に 1日をスタート! ・・・・・・・・36

○ バランスの取れた食事とは!? ・・・・・・・・・・・36

○ 『野菜』と『果物』の役割 ・・・・・・・・・・・37

○ 血圧と塩分 ・・・・・・・・・・・37

○ 「あぶら」の話『脂』と『油』の違いは?・・・・・・・38

○ 上手なお酒の飲み方 ・・・・・・・・・・・38

○ コンビニ弁当選択術 ・・・・・・・・・・・38

○ 感謝をこめて、おいしく残さず食べきろう!・・・・・・41

○ 見てみよう、食品表示!「消費期限」と「賞味期限」・・・・47

○ 家庭でできる食中毒予防 ・・・・・・・・・・・47

Page 5: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第 1章

計画の策定にあたって

Page 6: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

1

1 計画策定の背景と趣旨

わが国の平均寿命は、生活環境の改善や医学の進歩により、世界有数の水準に達していますが、

急速な高齢化とともに、がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病も増加しているた

め、国は平成 12年に「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本 21)」を策定し、生活習

慣病の一次予防に重点を置いた健康づくり運動を推進してきました。

平成 24年には、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21/第2次)」(平成 25年

~平成 34年)を策定し、生活習慣病の一次予防に重点を置くとともに、「重症化予防の徹底」「社

会生活を営むために必要な機能の維持・向上」「健康を支え守るための社会環境の整備」を基本

的な方向とし、「健康寿命の延伸と健康格差の是正」に向けて取り組みを進めています。

北見市においても健康日本 21をふまえ、平成 20年に「北見市健康増進計画」、平成 25年に「第

2期北見市健康増進計画」を策定し、健康づくりの取り組みを進めてきました。

また、健康づくりの中でも重要な栄養・食生活については、健康増進計画の中でも取り組んで

きましたが、国では平成 17年に食育基本法を制定し、「食育」を「生きる上での基本であって、

知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置づけ「食育推進基本計画」を策定しています。

近年、栄養水準は向上しましたが、社会経済情勢や家族形態の変化で、不規則な食事や共食の

減少、生活習慣病の要因である肥満や栄養の偏り、農水産物の消費や環境問題、食文化の危機な

ど「食」をめぐる環境が変化しています。

このため、一人ひとりが「食」について意識を高め、食に関わる人への感謝と理解を深め、食

に関して適切な判断をする能力と、健全な食生活を実践できる能力を身につけるため、食育の推

進に取り組むことが必要です。

食育の推進は、健全な食生活の実現により心身の健康増進と豊かな人間形成、ひいては健康寿

命の延伸に寄与することから、今回「第3期北見市健康増進計画」とともに、「北見市食育推進

計画」を『北見市健康づくり計画』の中で一体的に策定します。

また近年、少子化により子育て環境が変化しており、子育て支援に加えて、妊娠、出産支援の

充実を図るとともに、妊娠、出産、子育てへの連続的支援が求められています。

本市においても、安心して子どもを産み、子どもがより健やかに育まれるために、母子保健・

子育て支援の両輪で、切れ目のない子育て支援に取り組んでいます。

母子保健施策の実施にあたっては、市町村において母子保健計画の策定が求められており、母

子保健の具体的な取り組みは、健康増進、食育推進の両計画に包含されていることから、「北見

市母子保健計画」も本計画に含め策定します。

Page 7: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

2

2 計画の性格と位置づけ

「北見市健康づくり計画」は、健康増進計画と食育推進計画を整合性を持って一体的に策定し、

市民と行政の協働した取り組みを推進します。

健康増進計画は、健康増進法第8条第2項に基づく市町村健康増進計画として、食育推進計画

は、食育基本法第 18条に基づく市町村食育推進計画として策定します。

本計画は、「北見市まちづくり基本条例」を基本に、「北見市総合計画」における保健分野の施

策を具体化させる下位計画とし、下図のとおり関連計画との整合性を図るとともに、「健康日本

21(第2次)」の理念をもとに、「北海道健康増進計画」「北網圏域健康づくり事業行動計画」と

の整合性も図ります。

また、生涯にわたる健康づくりをすすめる視点から、「健やか親子 21(第2次)」の理念を踏

まえ、母子保健計画についても本計画の一環として位置づけます。

≪北見市健康づくり計画と他計画の関係≫

北見市まちづくり基本条例

北見市総合計画

「北見市健康づくり計画」

第 3 期北見市健康増進計画

北見市食育推進計画

北見市母子保健計画

北見市国民健康保険保健事業実施計画

(データヘルス計画)

北見市地産地消推進計画

健康日本

健やか親子

北海道健康増進計画

北網圏域健康づくり事業行動計画

【高齢者】

北見市高齢者保健福祉計画

北見市介護保険事業計画

【障がい者】

北見市障がい者計画

北見市障がい福祉計画

【子ども】

北見市

子ども・子育て支援計画

北見市地域福祉計画

Page 8: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

3

3 計画の期間

本計画は、平成 30年度~平成 34年度(2018年度~2022年度)までの5年間とします。

なお、社会状況の変化や法制度などの改正に伴い、必要に応じて適宜改定を行うものとしま

す。

4 計画の策定体制と方法

(1)策定体制

計画策定の中核機関として、保健・医療・福祉・教育・産業など各分野の代表者や学識経

験者、市民の代表等、幅広い市民の参画を得て組織された「北見市健康づくり推進協議会」

を設置し、策定を進めました。

(2)策定の方法

①アンケート調査の実施

市民の健康に関する意識や健康づくりの実態把握、受動喫煙防止の取り組み状況の把握の

ため、下記のとおりアンケート調査を実施しました。

北見市健康に

関するアンケ

ート調査

中学生の生活

に関するアン

ケート

北見市が管理

する施設の受

動喫煙対策に

ついて

公共施設の禁

煙・分煙アンケ

ート

飲食店等の禁

煙・分煙アンケ

ート

調査

対象者

平成 28年

10月1日現在、満

20歳以上

75歳未満の市民

より 3,000人を無

作為抽出

市内全中学校の中

学 2年生

北見市が管理する

265施設

医療機関、薬局、

銀行、ホテル、郵

便局など多くの市

民が利用する 265

施設

飲食店、遊技場な

ど多くの市民が利

用する 100施設

調査

方法

郵送による

配布・回収

学校を通じた

配布・回収

管理担当課へ

の依頼

郵送による配布と

FAX等での回収

郵送による配布と

ハガキによる返送

調査

期間

平成 28年

10月 15日

~10月 31日

平成 28年

10月 14日

~10月 31日

平成 29年

1月 13日

~1月 27日

平成 29年

9月 14日

~9月 27日

平成 29年

9月 26日

~10月 5日

回収

結果

回収数:1,163通

回収率:38.8%

有効数:1,151通

回収数:985通 238施設

回収率:89.8%

188施設

回収率:70.9%

36施設

回収率:36.0%

②グループインタビュー

市民アンケート調査の補完や、健康づくり、食育に関する意識やニーズ把握のためグルー

プインタビューを行いました。

③パブリックコメントの実施

計画の素案を公表し、広く市民のみなさまから意見を募集し、計画に反映しました。

Page 9: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第2章

北見市の健康・食育に関する

現状と課題

Page 10: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

4

1 北見市の地域特性(保健統計より)

(詳細については第 8章の資料編 53頁をご参照ください)

項 目 現状と課題

人口動態・

健康寿命

◆ 総人口は平成 29年 9月末現在 118,776人で、減少傾向にあります。

◆ 65歳以上の高齢者人口は増加しており、高齢化率は平成 29年 9月末現在 31.6%

で、全国、全道に比べ高くなっています。

また、平成 27年の出生数は 813人で、0~14歳の年少人口の割合は減少傾向にあ

り、少子高齢化が進んでいます。

◆ 平成 27年の健康寿命は、男性 78.63歳、女性 84.08歳で、その年によって多

少上下はしますが、概ね横ばいで、平均寿命との差も、男性 1.5年、女性 3.5年前

後で推移しています。

死亡の状況 ◆ 死亡者数は平成 27年 1,392人で、死亡率は全国、全道に比べ高くなっています。

主な死因としては、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患で、全体の 55.5%を占めてい

ます。

◆ 早世死亡(65歳未満の死亡)の死因は、悪性新生物、自殺、心疾患、脳血管疾患

で、全体の 78.0%を占めています。

◆ 主要死因標準化死亡比(SMR)では、男性の自殺が非常に高く、悪性新生物も有意

に高くなっています。

自殺の死亡者数は平成 23年以降 20人台で推移しており、40~50歳代の男性と、

60歳以降の高齢者に多くなっています。

がんの SMRでは、男性は肺がん、女性は大腸がんが有意に高くなっています。

介護保険の

状況

◆ 65歳以上の要介護認定者数は年々増加しており、平成 29年度 7,435人で、第 1

号被保険者に占める認定者の割合は 19.8%となっています。

H28年度の新規認定者の原因疾患は、認知症、関節疾患、悪性新生物、脳血管疾

患で 58.1%を占めています。

◆ 40~64歳の第 2号被保険者の平成 29年度認定者数は 159人で、H28年度の原因

疾患は、悪性新生物、脳血管疾患、関節疾患が多く、68.2%を占めています。

◆ 介護度別では、要支援 1~要介護1の軽度者の割合が増えています。

医療費の状

◆ 平成 28年 5月の国民健康保険における生活習慣病の受診件数の割合は、全体の

44.5%で、そのうち循環器系疾患(高血圧、糖尿病、脂質異常症、脳血管疾患、心

疾患等)の受診件数が 29.6%、悪性新生物 3.5%、歯科関連疾患 11.4%でした。

◆ 悪性新生物の部位別受診件数では、大腸がん、乳がん、胃がん、肺がんの順に多

くなっています。

特定健康診

査の状況

◆ 平成 28年度特定健康診査の受診率は 27.0%で、40~50歳代の受診率が低くなっ

ています。

◆ 男性は 30.2%がメタボ該当者で全国より高く、60歳代が 32.6%で最も多くなっ

ています。肥満者は男性が 37.8%で、40~50歳代で 4割を超えており、女性は 26.2%

で年代による差は見られません。

Page 11: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

5

がん検診の

受診状況

◆ 市で実施しているがん検診の受診率は、国のクーポン事業実施期間は一時上昇し

ましたが、その後は低下し、平成 28年度は全国、全道に比べて低い状況にあります。

各がん検診の受診率については、資料編をご参照ください。

◆ がん検診でがんが発見されるのは毎年 30~50名で、進行度の判明している人のう

ち 67.2%が早期がんでした。

◆ がん検診を受けない理由としては、「調子が悪ければ病院に行く」「めんどう」「費

用がかかる」「検診の機会がない」「忙しい」が多く挙げられています。

歯科保健の

状況

◆ 幼児期のう歯は、罹患率は全道、全国を下回っており、本数は全道より少なく、

全国より僅かに多くなっています。学童期では、罹患率、本数は、全道を下回った

ものの、全国よりやや多い状況です。

◆ 平成 28年 5月の国民健康保険の受診件数の割合では、歯科関連疾患での受診が

11.4%と他の疾患に比べ高くなっています。

たばこ ◆ 乳幼児の家庭の喫煙率は、3歳児健診時で女性は 12.9%、パートナーは 49.9%で、

市民アンケートの喫煙率よりも高くなっています。

2 市民アンケート・中学生アンケート等の結果より (詳細については第 8章の資料編 73頁をご参照ください)

項 目 現状と課題

栄養・食生

(アルコー

ルを含む)

≪市民アンケートより≫

◆ 朝食を「ほぼ毎日食べている」のは 82.5%、「ほとんど食べていない」のは、9.0%

で、朝食を食べていないのは、20歳代と 40~50歳代の男性と、30歳代の女性に多

くなっています。

朝食を食べない理由は、男性は「時間がないから」、女性は「食欲がないから」を

挙げています。

◆ 食品の摂取状況については、

野菜を「毎日食べる人」は女性では半数以上いますが、20歳代と 40~50歳代の

男性は少なくなっています

魚介類は 20~40歳代でよく食べる人の割合が少なく、20歳代の女性の 5人に 1

人は「ほとんど食べない」と答えています。

果物類を全く食べていないのは、20~50歳代の男性で 40%前後、女性で 30%前

後でした。

◆ 毎日飲酒している男性は 30.1%で、特に 50歳代の男性は、飲む回数、量共に多

く、「生活習慣病のリスクを高める飲酒」をしている人の割合は 3割以上で、全国の

約 2倍です。眠れない時の対処法としても飲酒している人が多く見られます。

≪中学生アンケートより≫

◆ 85.1%は朝食をほぼ毎日食べていますが、あまり食べない(ほとんど食べない+

週に 2~3回食べる)のは 8.0%で、全国(4.4%)に比べて多くなっています。

◆ 野菜を毎食食べる人は 46.6%、1日 1回以上食べるのは 81.9%でした。

Page 12: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

6

運動・身体

活動

≪市民アンケートより≫

◆ 普段運動不足を感じているのは 75.8%で、身体を動かすよう心がけているのは

55.4%でした。特に 20~40歳代女性の 9割は運動不足と感じています。

◆ 「1日 30分以上の運動」を「週 2回以上」している人は 31.1%で、「ほとんど運

動をしていない」人は 47.6%でした。

特に 40歳代男性、30~40歳代女性の 7割は「ほとんどしていない」と答えており、

ほかの年代より高くなっています。

◆ 運動ができない理由としては、男女共に「仕事などで時間がない」「きっかけがな

いから」が多く、女性はその他に「家族の世話があるから」「疲れているから」が多

く挙げられています。

◆ 普段の運動として行っているのは、「ウォーキング・散歩」「体操」が多く、今後

取り組めそうな運動も同様でした。

◆ 平均歩数は 3,000歩未満が 36.0%、3,000~5,000歩未満が 27.8%で、5,000歩未

満が全体の 63.8%を占めています。

≪中学生アンケートより≫

◆ 運動不足を感じている人は 37.7%で、女子の半数は運動不足を感じています。

こころの

健康

≪市民アンケートより≫

◆ ストレスを「おおいに感じている」「多少感じている」を合わせると 70.7%で、

女性にやや多くなっています。

ストレスを感じている人のうち、概ね解消できているのは 54.7%でした。

◆ ストレスや悩みについての相談相手がいるのは、女性は 83.7%ですが、男性は

63.5%で、年代別では男性の 40歳以上、女性の 70歳代で少なくなっています。ま

た、ストレスを強く感じるほど相談相手のいない人が多くなる傾向が見られます。

◆ 相談先としては、「家族」「友人」「職場の上司・同僚」が多く、次いで「専門の病

院」となっています。男性は年代によって相談先が変わっていく傾向があります。

◆ 平均睡眠時間は 5時間以上 6時間未満が 31.7%で最も多く、次いで 6時間以上

7時間未満が 30.0%でした。

◆ 睡眠で休養が取れている人は 69.5%で、睡眠時間との関係では、6時間未満にな

ると休養が取れてる人は 55.6%、5時間未満になると 31.1%となっています。

◆ 眠れないときの対処法としては、男性は「アルコールを飲む」、女性は「睡眠補助

剤等を服用する」が多くなっています。

≪中学生アンケートより≫

◆ ストレスを「おおいに感じている」のは 21.9%、「多少感じている」と合わせる

と 68.4%でした。

◆ ストレスや悩みで困った時に相談相手がいるのは、女子が 81.8%、男子が 73.1%

でした。

Page 13: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

7

◆ 睡眠時間は平均7時間が 41.1%で、睡眠で休養が取れているのは 67.5%でした。

◆ 睡眠時間が平均5時間になると、休養がとれている人が 30.3%と半減します。

歯・口腔の

健康

≪市民アンケートより≫

◆ 各年代ともに歯の本数は全国に比べると少ないですが、特に 50歳代以降になると

20本以上保有する人の割合は全国より 2~3割ほど少なくなっています。

◆ 20~30歳代から歯周病の症状が増え始め、40歳代になると更に進行して歯の喪失

も増え始めています。50歳代になると、歯の喪失が加速し、60歳代以降は更に歯の

喪失が進んで入れ歯が多くなるためか、「よく噛めない」「気になることはない」が

増えています。

◆ 歯磨きの回数は、1日 2回以上が 78.3%ですが、60~70歳代では 4人に1人が

1日 1回となっています。

◆ 定期的に歯科健診を受けているのは 27.4%で、全国に比べると半分程度です。

たばこ ≪市民アンケートより≫

◆ 喫煙率は、男性で 29.1%、女性で 11.8%、全体では 19.4%でした。男性は 40歳

代、女性はほぼ全ての年代で全国を上回っています。

◆ 分煙を「常に心がけている」人は 57.4%、「時々」を合わせると 79.4%でした。

◆ 禁煙をしようと考えている人は 22.0%で、喫煙している人の 8割は禁煙の予定は

ないと答えています。

◆ 「医療機関」「官公庁」「商業施設」では 40%以上、「職場」では 32.3%の人が禁

煙を希望しています。

≪中学生アンケートより≫

◆ 中学生の喫煙経験がある人は 2.2%でした。

≪市が管理する施設の受動喫煙防止の取り組み≫

◆ 市が管理する施設の禁煙・完全分煙の取り組みは、市の出先機関等で 89.8%、

住民センター等が 54.9%でした。

≪その他公共施設等の受動喫煙防止の取り組み≫

◆ 医療機関、薬局、幼稚園、商業施設などの公共施設全体での禁煙・完全分煙の

取り組みは 93.1%で、病院、幼稚園などでは 100%の実施でした。

飲食店等での取り組みは 33.3%で、今後取り組みを進める予定については、ほと

んどが「ない」と回答していました。

健康管理 ≪市民アンケートより≫

○健康への関心について

◆ 健康状態については、83.6%が健康であると感じていますが、男性では 40歳代で

「とても健康である」が半減し、男女共に 50歳代で、「あまり健康ではない」が増

加しています。

◆ 健康についての知識・情報源として、「テレビ・ラジオ」「新聞・雑誌」「インター

ネット」など一方的な情報源が多く挙げられています。

Page 14: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

8

◆ 「食生活」「運動」「睡眠」「ストレス」「生活リズム」「歯」について改善したいと

答えている人が多くなっています。

○健康診断の受診について

◆ 健康診断の受診率は 72.0%で、就労している人は概ね受けていますが、「専業主

婦」「自営業」の受診率が低くなっています。

◆ 健康診断を受けない理由としては「調子が悪ければ病院に行く」「職場などで健診

の機会がない」「費用がかかる」「めんどう」「治療をしている」が多く、特に女性で

は「健診の機会がない」が多くなっています。

○肥満・メタボの状況

◆ 40~74歳の肥満者の割合は男性 33.4%、女性 23.2%で、特に 60~70歳代の肥満

の割合が全国に比べて高くなっています。

◆ メタボ該当者又は予備群は 40歳以上男性 51.6%、女性 11.2%で、男性の 40~50

歳代に多くなっています。

◆ 「生活習慣病」「メタボリックシンドローム」の認知度は 95%以上でした。

○疾病の状況

◆ 疾患にかかっている割合はいずれも男性に多く、高血圧は 4人に1人、脂質異常

症は 5人に1人、糖尿病・痛風は 10人に1人、歯周病は男女共 5人に1人でした。

◆ 脂質異常症、腎臓病、痛風、糖尿病などに未治療、治療中断の割合が高く、高血

圧も人数としては多いため、重症化が危惧されます。

◆ 「かかりつけ医」がいるのは 46.2%で、年齢と共に増加し 60歳代では約 7割で

した。

≪中学生アンケートより≫

◆ 男子の肥満が 1割を超えており、全国平均を上回っています。

食育につい

≪市民アンケートより≫

◆ 「食育」ということばを知っているのは、91.3%でした。

◆ 食育に関心があるのは 69.1%で、国の 75.0%と比べるとやや低く、特に 40~50

歳代の男性の関心が 5割に満たない状況です。

◆ 「ゆっくりよく噛んで食べる」「食事作法・はしの正しい使い方などに気をつけて

いる」「食べ残し・使い残しをしない」「和食文化を大事にする」「添加物など少ない

ものを選ぶ」などは、全国値に比べると低くなっています。

◆ 朝食又は夕食を家族と一緒に食べているのは週に平均 10.3回で、全国の 9.7回に

比べるとやや多くなっています。

≪中学生アンケートより≫

◆ 「食育」ということばを知っているのは、77.2%でした。

◆ 「食べ残しをしない(52.6%)」「夜遅くに食べない(42.8%)」「食べ過ぎない

(32.4%)」「食事作法(30.9%)」に気をつけている人の割合は、全国値に比べると

低くなっています。

Page 15: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

9

◆ 家族と一緒に朝食又は夕食を食べているのは週に平均 9.1回で、全国の 9.7回に

比べると少なくなっています。

≪団体等の取り組み≫

◆ 農林水産業への理解、地産地消を推進する体験学習等の取り組みが、農協、漁協、

地産地消推進委員会など農林水産業関係団体で開催されています。

◆ 保育園、幼稚園で、食についての保護者への情報発信、健康教育の実施、栄養バ

ランス・アレルギーなどに配慮した給食の提供が行われています。

◆ 小中学校では栄養教員による給食指導、給食便りでの保護者への情報提供、教材

園や教室などでの作物の栽培、農業体験等が行われています。

◆ 学校給食では、地場産農産物の使用率の向上(玉ねぎ 97.5%、馬鈴薯 91.2%、鮭

57.4%、ホタテ 40.5%)や産地情報の公表を行っています。

また、食物アレルギー対応マニュアルによる安全な給食の提供に努めています。

Page 16: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

10

3 第 2期健康増進計画の評価

第 2期健康増進計画は「市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに暮らすことができる地域社

会を目指して」を基本理念に、平成 25年度から平成 29年度にかけて、「栄養・食生活」「運動・

身体活動」「こころの健康」「歯・口腔の健康」「たばこ」「疾病予防・健康管理」の 6分野につい

て、個人、家族、地域、行政が連携し、健康づくりの取り組みを推進してきました。

このたび、計画の見直しにあたり保健統計、市民アンケートなどから評価を行い、次期計画に

反映させることとしました。

(1)第 2 期健康増進計画の指標に対する達成度

第 2期健康増進計画の項目ごとの目標は、策定時の数値からの増減により評価を行いました。

その結果、47指標中、改善したものが 29.8%(14指標)、変化がなかったものが 51.1%(24

指標)、悪化したものが 19.1%(9指標)でした。

分野毎では、「歯・口腔の健康」で改善、「運動・身体活動」で悪化が多くなっており、「ここ

ろの健康」では、自殺者数は減少したものの、「相談相手がいない」が倍増するなど、今後の取

り組みへの課題も明らかとなりました。

この評価結果を基に次期計画を策定し、食育を含め、各分野の取り組みを更に推進していきま

す。

(2)第 2 期健康増進計画の目標一覧と評価

(評価の見方)

「目標 H29」 項目ごとの策定時の数値に対し、H29年度の目標を「増加」としたものは「↑」、「減

少」としたものは「↓」と記載しています。

「現状 増減」 現状の数値が、策定時の数値より増加したものは「↑」、減少したものは「↓」、

増減の幅が少ない場合は「→」としています。

「達成度」 「目標 H29」と「現状」の増減が一致(矢印が同じ向き)した場合は「○改善」、

反する場合は「×悪化」、増減の幅が少ない場合は「△変化なし」としています。

Page 17: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

11

1 栄養・食生活

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

毎日朝食を食べ

る人の増加

3歳児 98.7% 3歳児健診(H22) 100% 3歳児健診(H28) 99.6% → △

中学生 86.5% 思春期アンケー

ト(H23) ↑ 中学生アンケート 85.1% → △

男性 20代 60.0% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 61.9% → △

自分の適切な食

事の量や内容を

知っている人の

増加

男性 52.0% 市民アンケート

(H23)

↑ 市民アンケート

H28))

56.5% → △

女性 56.3% ↑ 59.1% → △

毎日野菜を食べ

る人の増加

中学生 50.1% 思春期アンケー

ト(H22) ↑ 中学生アンケート 46.6% → △

成人 51.2% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 53.4% → △

適正体重を維持

している人の増

加(肥満、痩せ

の減少)

40歳代

男性(肥満) 43.2%

市民アンケート

(H23)

市民アンケート

(H28)

35.8% ↓ ○

60歳代

女性(肥満) 26.6% ↓ 23.1% → △

30歳代

女性(痩せ) 22.3% ↓ 20.2% → △

毎日飲酒してい

る人の減少 成人男性 29.1%

市民アンケート

(H23) ↓

市民アンケート

(H28) 30.1% → △

高齢者の低栄養

傾向の減少

65歳以上

(BMI20 以下) 14.1%

市民アンケート

(H23) ↓

市民アンケート

(H28) 15.5% → △

2 運動・身体活動

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

意識的に体を動

かすよう心がけ

ている人の増加

20歳以上 60.2% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 55.4% ↓ ×

週 2回以上運動

している人の

増加

20歳以上 35.8% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 31.1% ↓ ×

1 日平均歩数

5,000 歩以上の

人の増加

20歳以上 28.7% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 25.3% ↓ ×

Page 18: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

12

3 こころの健康

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

ストレスがたま

っていると感じ

ている人の減少

男性 58.5% 市民アンケート

(H23) ↓

市民アンケート

(H28)

64.1% ↑ ×

女性 72.6% 75.7% → △

ストレスを解消

できている人の

増加

男性 57.5% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28)

52.1% ↓ ×

女性 59.4% 56.6% → △

相談できる相手

がいない人の減

男性 17.0% 市民アンケート

(H23) ↓

市民アンケート

(H28) 32.5% ↑ ×

自殺者の減少

(人口10万人あ

たり死亡率)

男性 49.6 オホーツク地域

保健情報年報

(H22)

↓ 厚生労働省人口動

態調査(H27)

38.2 ↓ ○

女性 15.2 11.0 ↓ ○

4 歯・口腔の健康

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

むし歯保有率の

減少 就学時 56.5%

北見市学校教育

課 (H22) ↓

北見市学校教育

課(H28) 48.6% ↓ ○

歯の保有本数の

増加(20本以上) 40歳代男性 76.1% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28)

82.1% ↑ ○

50歳代女性 64.8% 70.3% ↑ ○

歯磨きを2回以

上している人の

増加

20歳以上 73.5% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 78.3% ↑ ○

歯間清掃補助用

具を使用してい

る人の増加

20歳以上 53.4% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 56.5% → △

定期的に歯科健

診を受けている

人の増加

20歳以上 25.5% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 27.4% → △

Page 19: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

13

5 たばこ

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

喫煙率の減少 成人 男性 28.3% 市民アンケート

(H23) ↓

市民アンケート

(H28)

29.1% → △

成人 女性 12.7% 11.8% → △

妊娠届出時の喫

煙率の減少

妊婦 9.7% 健康推進課調査

(H22) ↓

健康推進課調査

(H28)

5.8% ↓ ○

妊婦の夫 51.2% 51.8% → △

育児期間中の母

親の喫煙率の減

3歳児の

母親 18.9%

健康推進課調査

(H22) ↓

健康推進課調査

(H28) 12.9% ↓ ○

分煙を心がける

人の増加 成人 68.3%

市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 79.4% ↑ ○

禁煙・完全分煙

対策を実施する

公共施設の増加

市が管理

する施設

住民センター以外

86.5%

住民センター

13.6%

北見市受動喫煙

に 関 す る 調 査

(H23)

北見市受動喫煙

に関する調査

(市が管理する

施設)(H28)

住民センター以外 89.8%

住民センター

54.9%

↑ ○

主な

公共施設 81.4%

主な公共施設へ

のアンケート

調査

93.1% ↑ ○

6 疾病予防・健康管理

指 標 策定時 目標

H29

現 状 達成度

対象 数値 データ データ 数値 増減

健康であると

感じる人の増

20歳以上 79.8% 市民アンケート

(H23) ↑

市民アンケート

(H28) 83.6% ↑ ○

がん検診受診

率の増加

胃 が ん

(40歳以上) 10.5%

がん検診

健康推進課

(H22)

がん検診

健康推進課

(H28)

8.4% → △

肺 が ん

(40歳以上) 10.7% 9.1% → △

大 腸 が ん

(40歳以上) 10.7% 12.5% → △

子 宮 が ん

(20歳以上) 18.9% 13.6% ↓ ×

乳 が ん

(40歳以上) 21.1% 15.1% ↓ ×

特定健診(国

保)の受診率の

増加

40~74歳 21.3% 国保医療課

(H22) ↑

国保医療課

(H27) 27.5% ↑ ○

メタボリック

シンドローム

予備群の減少

40~74歳

性 18.4%

国保医療課

(H22) ↓

国保医療課

(H27)

17.6% → △

性 5.8% 6.0% → △

メタボリック

シンドローム

該当者の減少

40~74歳

性 26.8%

国保医療課

(H22) ↓

国保医療課

(H27)

30.2% ↑ ×

性 9.6% 10.5% → △

*がん検診受診率は平成 22年と同じ方法で算出

Page 20: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第3章

計画の基本的な考え方

Page 21: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

14

1 基本理念

市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに

暮らすことができる地域社会を目指して

健康づくりは、市民一人ひとりがそれぞれの健康観に基づき主体的に取り組むことが必要です

が、個人の取り組みだけでなく、社会全体として積極的に支援をする体制づくりが重要です。

本計画は、市民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに暮らすことができるよう、健康寿命の延

伸を目指す健康増進計画と、健全な食生活の実践により心身の健康増進と豊かな人間形成を目指

す食育推進計画を一体的に策定し、個人や家庭、地域や職域、教育機関や行政の役割・取り組み

を明確にし、連携することで、社会全体で健康づくりや食育を推進することを目指します。

Page 22: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

15

2 基本方針

高齢化の進展及び疾病構造の変化を踏まえ、生活習慣病の予防と重症化予防、自立した社会生

活を送る上で必要な機能の維持及び向上を目指し、生涯にわたり健全な生活習慣、食生活の実践

に取り組むことで、健康寿命の延伸を図ります。

健全な食生活を実践するために、食に関する知識や判断力に加え、この地域の豊かな農林水産

業や生産者に感謝し、環境問題にも配慮しながら、自ら食べる力を身につけることを目指し、子

どもから高齢者まで各ライフステージに応じた食育を推進します。

また、健康格差(地域や社会経済状況の違いによる健康状態の差)をなくすよう、あらゆる世

代の健やかな暮らしを支える社会環境の整備に努めます。

(1) 市民の健康上の課題を明確にし、ライフサイクルや地域特性に応じた心身の健康づくり

と食育を推進します。

(2) 生活習慣病の予防と重症化予防に重点を置いた活動を推進します。

(3) 自立した日常生活を営むために、子どもの頃からの健康な生活習慣の確立、それぞれの

ライフステージにおける心身機能の維持向上、こころの健康づくりに取り組みます。

(4) 多様な暮らしに合わせた健全な食生活を推進します。

(5) 食育の推進にあたっては、食に関する体験活動をとおして感謝のこころと農林水産業へ

の理解をはぐくみ、食文化の継承、環境問題などにも取り組みます。

(6) 市民が健康づくりや食育推進に取り組みやすいように、地域や職域、教育機関や行政な

ど、社会全体で個人を支えていきます。

『食育』とは・・・

○ 食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるべきもの

○ 食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、

健全な食生活を実践できる人間を育てること

(食育基本法前文より)

Page 23: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第4章

健康増進計画

Page 24: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

16

1 運動・身体活動

(1)目 標

・ 楽しく、いきいきとからだを動かしましょう

(2)課題と方向性

アンケートでは、成人で運動習慣のある人は約 3割で、運動不足を感じている人は、成人で

7割以上、中学生で約 4割に及んでいます。

健康寿命を延伸するためには、「生活習慣病予防」と「介護予防」が重要であり、運動はその

どちらにも欠かせない大事な要素です。

また、運動をすることでストレス解消や、質の良い睡眠を得ることもでき、こころの健康維持

にも重要です。

忙しい毎日の生活の中でも、生活や仕事の合間に運動を取り入れたり、仲間と運動を楽しむな

ど、生涯を通じて体力に応じた運動習慣を身につけ、心身の健康維持を図ることが必要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 自分にあった運動を楽しみましょう。

・ 仲間と気軽に適度にできる運動習慣を身につけましょう。

・ いつもの生活にプラス1日1,000歩(10分)歩きましょう。

・ 仕事や生活の合間に、「歩く」「階段を使う」「ストレッチなどの運動」を取り入れましょう。

・ 地域の運動行事、サークル活動、健康教室などに参加して、“あえて”「運動をする時間」を

作りましょう。

【その中でも特に】

・ 幼児期は、家族や仲間と一緒に遊びを通じて身体を動かす楽しさを学びましょう。

・ 学童期・思春期は、体育や課外活動、スポーツ少年団や部活動を通じて体力と運動機能の向

上を目指しましょう。

・ 20~40 歳代の女性は体力づくりのために、30~50 歳代男性はストレス解消とメタボ予防の

ために、「歩く」ことと、「ひとりでも、家族や仲間と一緒でも運動する時間を作る」ことを

目指しましょう。

・ 高齢の方は、積極的に外出し、無理せず体力に合わせた運動を継続しましょう。

用語の説明 右肩に*のついていることばは『第8章資料編 10用語の説明 96P』をご参照ください。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 健康づくりのための運動の必要性・大切さについての普及・啓発

* 地域や行政で、運動を体験できる機会づくり(きっかけづくり)

* 日常生活の中で運動を継続できる仕組みづくり(インセンティブ*1の付与)

* 行動を起こしたくなるイベントなどの情報発信(ウォーキングマップなど)

Page 25: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

17

②関係団体・地域の役割

・ 各団体や地域の日常活動の中で、運動の大切さを啓発し、身体を動かしたり、運動を楽しむ

機会を設けて、広く参加を呼びかけましょう。

・ 各団体や地域で、運動・スポーツを楽しむイベントを実施しましょう。

・ 既存のスポーツ活動を活性化、拡大しましょう。

・ 運動・スポーツ関連事業所は、個人に合わせた運動の提供や、効果についての情報発信を行

いましょう。

・ 職場ぐるみで、身体を動かす機会を作りましょう。

③市の役割

● 運動・身体活動に関する正しい情報発信と普及・啓発

運動や身体活動の大切さについて普及・啓発し、運動・スポーツに関するイベントや団体活動

についての情報を発信します。

● 運動に取り組むきっかけづくりや、習慣化のための支援

運動に関心を持ち、自分に合った運動を継続するために、各種運動教室や健康教育、イベント

を開催します。また、市民が運動に取り組むきっかけづくりや習慣化のための効果的な支援につ

いて検討し、取り組みを進めます。

● 気軽に運動やスポーツができる場や機会づくりと環境整備

運動に取り組む機会として、子どもから高齢者までのライフステージに合わせた生涯にわたる

運動プログラムを実施します。また、身近な地域で運動に取り組めるよう、ラジオ体操や地域で

開催されるスポーツ教室、イベント等を支援します。

既存の運動施設の有効活用や学校体育館の開放のほか、ウォーキングコースの設定や冬期間の

運動場所の確保など、運動に取り組みやすい環境整備に努めます。

● 運動・スポーツに係る人材の養成

運動・スポーツ活動の指導者、担い手を養成します。

◆ 運動により、生活習慣病や加齢に伴う生活機能の低下を予防することについて

の普及・啓発を図ります。

◆ 生活習慣病予防など各種健康教育の中で、運動の動機付けと習慣化について支

援します。

◆ 運動イベントなどの情報発信や、ウォーキングや運動に取り組みやすい環境整

備、インセンティブの付与など運動継続に向けた支援について、関係機関と共に

進めます。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 乳幼児やその保護者に親子遊びや体操などを児童館で実施します。

◆ 児童にスポーツ活動や伝承運動遊びなどを児童館で実施します。 青少年課

◆ 子育てサークル、幼稚園・小中学校PTA、市民グループ等の活動を支援します。 生涯学習課

◆ 保育園では、年間を通じた体力づくりの取り組みを実施します。

◆ 子育て相談センターでは、乳幼児やその保護者に親子遊びや体操などを実施し

ます。

保育課

Page 26: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

18

◆ 子どもから高齢者までの生涯にわたる運動プログラムを実施します。

◆ スポーツ指導者を養成、派遣します。

◆ 地域でのスポーツ教室を開催します。

◆ 朝のラジオ体操を地域で実施します。

◆ スポーツの普及や楽しさを体験できるイベントを実施します。

◆ 既存スポーツ施設の適切な維持・管理に努め、その有効活用を図ります。

◆ 学校体育施設の開放を実施します。

スポーツ課

各自治区の

生涯学習課

◆ 健康増進のために各地域の住民組織が実施するスポーツ大会の開催を支援しま

す。 市民活動課

◆ 高齢者に介護予防を啓発し、運動を含めた介護予防教室や健康教育を実施しま

す。

◆ 高齢者の自主組織が実施する介護予防の活動を支援します。

◆ 生活機能が低下している高齢者に運動機能向上を目指す教室を実施します。

介護福祉課

各自治区の

保健福祉課

(4)数値目標

【 【 やせてる? 太ってる? BMI を計算してみよう!! 】

自分の BMI = (体重 kg)÷(身長 . m)÷(身長 . m) =

BMI 18.5未満 や せ 18.5以上 25未満 標 準 25以上 肥 満

【 自分の適正体重(標準体重)は、どれくらい? 】

自分の適正体重 = (身長 . m)×(身長 . m)×22 =( kg)

*現在のBMIだけでなく、20 歳代の頃からの変化にも注意が必要です!!

20歳の時から 15%以上体重が増加している場合も肥満となります。

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

意識的に体を動かすよう心

がけている人の増加 20 歳以上 55.4%

市民健康アンケ

ート(H28) 65%以上

週 2回以上運動をしている人

の増加 30~50歳代 20.8%

市民健康アンケ

ート(H28) 30%以上

1 日平均歩数 5,000 歩以上の

人の増加

20 歳以上

男性

女性

31.4%

20.6%

市民健康アンケ

ート(H28)

40%以上

30%以上

運動器の機能向上が必要な

高齢者の減少 75 歳以上 64.7%

介護予防チェッ

クリスト 介護

福祉課(H28)

減少

Page 27: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

19

2 休養・こころの健康

(1)目 標

・ 睡眠と休養をしっかり取って、ストレスを上手にコントロールしましょう

・ こころの健康について理解を深め、困ったときにはまず「相談」しましょう

~ 辛い気持ちを少しでも“ことば”にして外へ流しましょう ~

(2)課題と方向性

アンケートから、成人、中学生ともに 7割がストレスを感じており、そのうち、概ねストレス

解消ができているのは成人で約半数に過ぎません。特に男性は成人、中学生ともに、ストレスが

大きくなるほど相談相手がいない傾向にあり、年代別では中学生と 40歳代以上の男性、70歳代

の女性に相談相手が少ない傾向が見られ、これらの年代に自殺者が多くなっています。

思春期をはじめ、仕事や家庭の責任が重くなる世代、健康に不安を抱える高齢者のストレスを

軽減することと併せて、辛い気持ちを少しでも軽くできるよう、相談体制を整えていくことが必

要です。

また、6時間未満の睡眠では十分な休養が取れていない人が急増するため、アルコールなどに

頼らずに良質な睡眠を確保することが必要です。

さらに子育て期では、産後の体調変化と合わせストレスや負担感が強くなりがちですが、核家

族化や転勤などで身近に育児の相談相手がいない家庭も多いため、地域全体で子育てを支援して

いく取り組みが必要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ こころと身体を休めるために、睡眠時間を少なくても 6時間以上は取りましょう。

・ 睡眠は時間だけでなく、起きる時間、寝る時間のリズムを崩さないようにしましょう。

・ 運動や趣味、その他ストレス解消の方法を持ちましょう。

・ こころの病気について理解し、ストレス解消法や相談窓口を知りましょう。

・ 心配ごとや悩みはひとりで抱え込まず、身近な人や専門の相談機関に相談しましょう。辛い

気持ちを吐露するだけでも、気持ちが軽くなったり、解決の糸口が見つかることもあります。

・ 周りの家族や友人、職場の人に気を配り、身近な人の変化に気づいた時には、相談機関につ

なぎましょう。

【その中でも特に】

・ 妊娠中、子育て中のお母さんは、保健センター、子育て相談センター、地区の主任児童委員

などを利用して、育児ストレスや不安の解消を図りましょう。

・ 幼児期、学童期は、「早寝・早起き・朝ごはん!」を実行しましょう。

・ 思春期~20歳代の方は、しっかり睡眠と休養を取って、心配事は必ず誰かに相談しましょう。

・ 40~50歳代男性は、アルコールに頼らず睡眠を取ること、自分に合ったストレス解消法を見

つけることを心がけ、悩んだとき・辛いときには身近な人や専門の相談機関に必ず相談しま

しょう。

Page 28: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

20

・ 高齢者は、人と交流する機会をもつよう心がけ、困り事や心配事は、家族や友人、身近な地

域包括支援センター(高齢者相談支援センター)などに相談してみましょう。

・ 障がいのある方は、困り事や心配事を抱え込まず、家族や友人、医療機関、障がい者相談支

援センター等に相談してみましょう。

②関係団体・地域の役割

・ 地域や学校で、こころの健康やストレス解消についての学習の機会を設けましょう。

・ 学校では、日頃の子どもたちの見守りを行い、専門職の相談支援も活用しましょう。

・ 職場では、労働時間の管理やストレスチェックを行い、メンタルヘルス不調を防ぎましょう。

また、正しい知識の普及と相談しやすい体制づくりを職場全体で取り組めるよう、こころの

健康やストレス解消についての研修を行い、ストレス解消の取り組みと、「こころのホット

ライン」や専門医など、相談窓口の周知を図りましょう。

・ 職場の管理者は、職場内での声かけや見守りなど、こころの健康管理に努めましょう。

・ 高齢者を支援する事業所では、こころの健康や心配事にも気を配りましょう。

・ 育児中のお母さんや家庭を、地域であたたかく見守り、必要な支援につなげましょう。

③市の役割

● こころの健康についての普及・啓発

睡眠、休養、ストレスの軽減、自殺予防など、こころの健康に関する知識の普及・啓発と、

こころの健康づくりに関する事業やイベントの情報を発信します。

● 悩みや不安に応じた相談体制と支援体制の充実

若い年代、働き盛りの男性、高齢者などのライフステージに合わせて、様々な悩みや不安に

応じた相談窓口の周知と、相談体制の充実に取り組みます。

また、子育て中のお母さんに寄り添った子育て支援や、高齢者、障がい者支援を進め、地域

での孤立を防ぎ、安心して生活を送れるよう取り組みます。

● 自殺予防に向けた取り組み

自分のこころの状態が客観的に判定できるストレスチェックの導入と、ゲートキーパーとな

る人材の育成を図るとともに、平成 29年 8月に策定された国の「自殺総合対策大綱」に基づ

き、地域自殺対策計画を策定し、生きることの包括的な支援を進めます。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 地域や学校で、休養やこころの健康についての普及・啓発

* こころの相談窓口の整備と周知

* ゲートキーパー*2(悩んでいる人に「気づき」、「声をかけ」、「話を聴いて」、「必要

な支援につなげ」、「見守る」人)の養成

Page 29: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

21

◆ 睡眠やストレス解消、困りごとの相談など、こころの健康増進について啓発し

ます。

◆ 学校や職域と連携し、ストレスを低減できるよう取り組みます。

◆ こころの相談窓口の充実や、ゲートキーパー養成などで自殺予防に取り組みま

す。

◆ 妊娠から出産、育児中のお母さんに寄り添い、関係機関と連携し、安心して子

育てに取り組めるよう支援します。

◆ 地域に住む精神障がい等を持つ人を支援します。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 子育てする保護者の交流として、乳幼児親子ふれあい事業を実施します。

◆ 子どもの仲間づくり、心身の健全な発達を支援します。 青少年課

◆ 市民グループ等のこころの健康づくりの活動を支援します。 生涯学習課

◆ 要支援家庭の保護者に対し、個別支援、個別相談を実施します

◆ 養育に不安のある家庭を訪問し、専門的な助言、家事育児ヘルパーを派遣しま

す。

◆ 虐待の可能性のある家庭に対し関係機関と連携して、支援調整の検討を行い、

子どもの健全な環境づくりに努めます。

子ども

支援課

◆ 子育て中の保護者の交流を通し、育児や家庭生活の楽しさを学ぶ子育てサロン

を開催します。

◆ 育児サークルへの支援を行い、母親の交流の場を提供します。

◆ 保育士が子育ての相談を受け、母親のこころの負担を軽減します。また、子ど

もを一時的に預かるリフレッシュ事業を実施します。

保育課

◆ 専門的な知識、経験を持つスクールカウンセラーが子どもの悩みなどの相談を

受け、支援を行います。

学校教育部

指導室

◆ 障がい者からの相談を受け、こころのケアについて支援します。

◆ 障がい福祉事業所等の人材育成を支援します。

障がい福祉

◆ 地域で高齢者のこころの健康教育を実施します。

◆ うつ傾向や閉じこもりの高齢者を把握し、介護予防活動へつなげます。

◆ 外出の機会や社会参加を促す地域サロン等の担い手(サポーター)養成のため

の講座を実施します。

介護福祉課

各自治区の

保健福祉課

Page 30: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

22

(4)数値目標

【健康づくりのための睡眠12カ条】

1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。

2.適度な運動、しっかり朝食、「ねむり」と「めざめ」のメリハリを。

3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。

4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。

5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。

6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。

7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。

8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。

9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。

10.眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない。

11.いつもと違う睡眠には要注意。

12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

≪厚生労働省健康局≫

この12カ条を守って、6時間以上の睡眠をとるよう心がけましょう!

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

ストレスがたまっていると感じてい

る人の減少

男性 64.1% 市民健康アンケート

(H28) 減少

女性 75.7%

ストレスを解消できている人の増加 男性 52.1% 市民健康アンケート

(H28) 増加

女性 56.6%

相談できる相手がいない人の減少

男性

20 歳以上

中学生

32.5%

26.0%

市民健康アンケート

(H28) 20%以下

自殺者の減少

(人口 10万人あたり死亡率)

男性 38.2 厚生労働省人口動態

統計(H27)

32.5以下

女性 11.0 9.4以下

睡眠時間が 6時間未満の人の減少

中学生 10.0% 中学生アンケート

(H28) 0%

20 歳以上 39.5% 市民健康アンケート

(H28) 30%以下

睡眠で休養が取れていない人の減少

中学生 32.1% 中学生アンケート

(H28) 20%以下

20 歳以上 29.3% 市民健康アンケート

(H28)

Page 31: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

23

3 歯・口腔の健康

(1)目 標

・ むし歯や歯周病を予防し、元気な歯を保ちましょう

・ お口の健康(口腔衛生・口腔嚥下機能)を保持して、肺炎や認知症を予防しましょう

(2)課題と方向性

北見市の幼児期・学童期のむし歯は大変少なくなりましたが、20 歳代の若い年代から歯周病の

症状が出はじめ、年齢と共に進行し、50歳代からは歯の喪失が加速しています。

近年、「歯の本数が少ないと寿命が短くなる、認知症になりやすい」などの研究報告や、歯周病

と心疾患や糖尿病、骨粗しょう症など生活習慣病との関連等が報告されています。

また、死亡原因として増えている肺炎予防のためには、高齢者の口腔衛生や飲み込む機能の保持

が必要ですが、歯の保有本数が減ると歯磨きの回数も減っていく傾向が見られ、口腔衛生の低下が

懸念されます。

健康寿命を延伸するためには、口から生活習慣病を予防し、いつまでも自分の歯で食べることが

できるよう、乳幼児期からのむし歯予防に引き続き、成人の歯周病を予防して健康な歯を保つこと

と、高齢者の肺炎や認知症予防のために、「お口の健康(口腔衛生と口腔嚥下機能)」を保持してい

く取り組みが重要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 歯ブラシだけでなく、歯間清掃補助用具も利用して、歯を磨く習慣を続けましょう。

・ フッ化物配合歯磨き剤やフッ化物塗布、フッ化物洗口で歯の質を丈夫にしましょう。

・ よく噛んで食べましょう。

・ かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診と歯科保健指導を受け、お口の健康を保ちまし

ょう。

【その中でも特に】

・ 幼児期、学童期は、歯磨きだけでなく、おやつなどの生活習慣にも気をつけましょう。

・ 歯周病検診対象者(妊婦、40・50・60・70歳)、歯っぴぃ健診対象者(75歳以上)は健診を

受けましょう。

・ 入れ歯になっても、寝る前には歯みがき、うがいでお口の中を清潔に保ちましょう。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* むし歯予防、歯周病予防についての普及・啓発

* フッ化物塗布・フッ化物洗口を受けられる環境整備

* 定期的に歯科健診を受けられる環境整備

Page 32: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

24

②関係団体・地域の役割

・ 保育園や幼稚園、学校で、むし歯予防についての学習の機会を設けるとともに、フッ化物洗

口を実施しましょう。

・ 地域や職場で、歯周病予防・肺炎予防・認知症予防のための「歯とお口の健康」についての

学習の機会を設けましょう。

・ 職場で歯科健診の機会を設けましょう。

・ 地域の集まりで、口腔衛生・肺炎予防・認知症予防の取り組みを実施しましょう。

・ 歯科医療機関では、かかりつけ歯科医として、市民の歯と口腔の健康保持を推進しましょう。

③市の役割

● ライフステージに合わせた普及・啓発

乳幼児期のむし歯予防から成人の歯周病予防、高齢者の「お口の健康(口腔衛生・口腔嚥下

機能)」の保持、及び日頃から安心して相談できるかかりつけ歯科医の必要性についての情報

発信、普及・啓発を行います。

● むし歯予防、歯周病予防、お口の健康の維持、向上のための事業の推進

各年代の歯科健診、歯周病検診を実施し、お口の健康チェックとともに、専門的な指導を受

けられる機会を設けます。幼児、学童期にはフッ化物による歯質の強化を図り、あわせて生活

習慣や歯磨き習慣への支援を行います。成人、高齢者には、歯周病予防だけでなく口腔機能の

維持のため健康教育、介護予防教室などで普及・啓発を行います。

◆ お口の健康について、ライフステージにあわせた健康教育、啓発活動を行い

ます。

◆ 幼児期の歯質強化のためフッ化物塗布、フッ化物洗口を実施します。

◆ 妊婦、乳幼児、壮年期に歯科健診を実施し、歯科口腔衛生の保持を支援しま

す。

◆ 関係機関とイベントを通じ、口腔衛生に関する啓発活動を行います。

◆ 保健、医療、福祉、教育との連携を図り、歯と口腔の健康づくりの指針を整

備します。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 後期高齢者を対象に「歯っぴぃ健診」を実施します。 国保医療課

◆ 保育園において、歯磨き指導や歯科健診を実施します。

◆ 健診結果を保護者に通知し、受診を勧奨します。

◆ 保育園でフッ化物洗口を実施します。

◆ 子育て相談センターで、歯科衛生士による講話や学習会を実施します。

保育課

◆ 学校で歯科健診を実施するとともに、永久歯を守るための口腔衛生について

啓発活動を行います。

◆ 小学校でフッ化物洗口を実施します。

学校教育課

◆ 口腔機能が低下している高齢者を対象に、口腔機能の向上の支援を実施しま

す。

◆ 高齢者に、歯周病予防の正しい知識の普及など口腔ケアを含めた情報発信や

教室等での指導を行います。

介護福祉課

各自冶区の

保健福祉課

Page 33: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

25

(4)数値目標

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

むし歯保有率の減少 就学時 48.6% 北見市学校教育課

(H28) 減少

歯を保有している人の増加

40 歳代

24 本以上 74.7%

市民健康アンケート

(H28)

28 本

75%以上

60 歳代以上

20 本以上 39.3%

24 本以上

50%以上

歯磨きを1日 2 回以上

している人の増加

20~50

歳代 85.2%

市民健康アンケート

(H28)

増加

60 歳代

以上 69.8% 85%以上

歯間清掃補助用具を使用し

ている人の増加 20 歳以上 56.5%

市民健康アンケート

(H28) 増加

定期的に歯科健診を受けて

いる人の増加 20 歳以上 27.4%

市民健康アンケート

(H28) 40%以上

口腔機能向上が必要な高齢

者の減少 75 歳以上 60.0%

介護予防チェックリス

ト介護福祉課(H28) 減少

【 よく噛んで食べていますか? 】

消化吸収

に良い

むし歯予防

記憶力向上

認知症予防

表情を

若々しく

肥満予防

発音はっきり

よく噛むとこんなに良いことが! よく噛んで食べるために!

・一口量を少なくしてみましょう

・噛んでいる時は箸を置いてみましょう

・テレビを消して食事をしましょう

・一度、食事時間を計って意識してみましょう

・水分摂取での流し込みに注意しましょう

・調理では細かく切りすぎないようにしましょう

・軟らかく煮すぎないようにしましょう

・噛む食材(野菜・きのこ等)を取り入れましょう

Page 34: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

26

4 たばこ・受動喫煙防止

(1)目 標

・ 喫煙と受動喫煙による健康被害を減らしましょう

~人のいる場所では、吸わない、吸わせない~

(2)課題と方向性

アンケート結果では、喫煙率は約 2割で、前回調査と比べるとほぼ同じ割合でした。そのうち禁

煙予定のある人は約 2 割で、前回調査に比べ減少しています。一方で、分煙を心がけている人や、

受動喫煙防止に取り組む施設は増加しており、受動喫煙防止の意識は高まってきています。

国は、受動喫煙を予防し健康増進を図るため、健康増進法において「多数の者が利用する施設を

管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう

努めなければならない。」としており、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、さらなる受動

喫煙防止対策の強化が検討されています。

北見市においても、国や北海道の動向を注視し、今後更に受動喫煙防止と、若年者の喫煙防止の

取り組みを進めていくことが必要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ がんをはじめ、生活習慣病の原因となるたばこの害を理解しましょう。

・ たばこの害を理解し、たばこを吸わないようにしましょう。

・ 禁煙予定の人は、禁煙治療なども利用し、禁煙に取り組みましょう。

・ 喫煙者は公共施設や歩きながらの喫煙はやめ、受動喫煙防止に努めましょう。

・ 手に持ったたばこの位置は、子どもの顔の位置に近いので、事故防止にも努めましょう。

【その中でも特に】

・ 妊婦、乳幼児から未成年の子どものいる家庭では、たばこの煙も臭いも、妊婦や子どもには

吸わせないようにしましょう。

・ 未成年者は、たばこの害を理解し、たばこは絶対に吸わないこと。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* たばこの害や受動喫煙防止についての普及・啓発

* 受動喫煙防止を進めるシステムづくり

* 未成年者に喫煙をさせない環境づくり

Page 35: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

27

②関係団体・地域の役割

・ 学校、地域、職場で、たばこの害について学習の機会を設けましょう。

・ 地域や職場の受動喫煙防止の普及・啓発と環境整備に取り組みましょう。

・ 公共施設や飲食店など、多くの人が集まる場所は、建物内禁煙など受動喫煙防止の取り組み

を進めましょう。

③市の役割

● 喫煙、受動喫煙による健康への影響についての情報発信、啓発活動

各種広報活動、イベント、健康教育など様々な機会を通し、喫煙・受動喫煙による健康への

影響について普及・啓発を行います。

● 乳幼児や学童、思春期の受動喫煙防止

学校、幼稚園、保育園などと連携し、子ども達と保護者への受動喫煙防止についての普及活

動に取り組み、思春期の喫煙者ゼロを目指します。

● 公共施設をはじめ、各施設の受動喫煙防止の取り組み推進

健康増進法等の法改正に合わせ、受動喫煙防止の取り組みを進めます。

市が管理する公共施設については敷地内禁煙・建物内禁煙を目標とし、その他の施設につい

ても受動喫煙防止の取り組みを進めるよう働きかけます。

(4)数値目標

項目 現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

喫煙率の減少

成人 男性 29.1% 市民健康アンケート

(H28) 減少

成人 女性 11.8%

中学生 0.5% 中学生アンケート

(H28) 0%

妊娠届出時の喫煙率の減少 妊婦 5.8% 健康推進課調査

(H28)

減少

妊婦の夫 51.8% 30%以下

育児期間中の母親の喫煙率の減少 3 歳児の

母親 12.9%

健康推進課調査

(H28) 10%未満

分煙を心がける人の増加 成人 79.4% 市民健康アンケート

(H28) 100%

禁煙・完全分煙対策を実施する

公共施設の増加

市が管理

する施設 89.8%

北見市受動喫煙に

関する調査(H28) 100%

主な

公共施設 93.1

健康推進課調査

(H29) 100%

◆ 喫煙、受動喫煙による健康被害についての普及・啓発と、禁煙希望者を支援し

ます。

◆ 妊婦、乳幼児期、思春期の喫煙・受動喫煙防止に取り組みます。

◆ 全市的な受動喫煙防止の対策を、関係各課とともに進めます。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 市が管理する公共施設の受動喫煙防止に努めます。 総務部総務課

各施設管理者

Page 36: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

28

5 疾病予防と健康管理

(1)目 標

・ 若い年代からの生活習慣病の予防と、定期的な健康チェックで、健康寿命を延ばしましょう

(2)課題と方向性

北見市では、若いうちからの肥満者が多く、また高血圧、糖尿病、脂質異常症などの罹患者も

多いことから、メタボリックシンドロームの該当者は全国よりも多くなっています。これらの生

活習慣病が重症化することで、心疾患、脳血管疾患を引き起こし、がんと共に、要介護認定や若

年死亡の大きな原因となっています。

北見市の健康寿命を延ばすためには、若年死亡を減らすことと、自立して生活している期間を

延ばすことが必要で、がんと生活習慣病の予防、重症化予防、介護予防が重要となります。

そのためには、運動や食事などの日常生活での健康づくりの他に、職場や市で行っている定期

的な健診で健康チェックを受け、疾病の早期発見・早期治療と共に日頃の生活を振り返り、生活

習慣の見直しに取り組むことが重要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 健康づくりに関心を持ち、バランスの取れた食事や運動、

休養とストレス解消で、健康増進に努めましょう。

・ 定期的にがん検診や、特定健康診査、職場健診、人間ドック

などを受診し、自分の健康状態を把握しましょう。

・ 健診結果から日常生活を振り返り、生活習慣を見直しましょう。

・ 治療が必要な病気がある場合は、治療を継続し、生活習慣の見直しと共に重症化を予防しま

しょう。

・ 妊産婦、乳幼児、学童等は必要な時期の健診や健康相談で、心身の健康状態や発達について

確認し、健やかな成長を促しましょう。

【その中でも特に】

・ 40~50歳代の男性は、健康づくりに関心を持ち、バランスの取れた食事、お酒の飲み

方、運動、睡眠・ストレス解消のうち、何か一つでも改善しましょう。

・ BMI25以上の方は、25未満を目標に肥満の解消に努めましょう。

・ 健康づくりの情報は、かかりつけ医・保健師・管理栄養士など専門職の助言も受けながら、

適切に選択しましょう。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 健康づくりや生活習慣病予防・介護予防の必要性についての普及・啓発

* 各種健康診断を受診しやすい環境整備(日程、プライバシー保護、駐車場、検診料金など)

* 健康づくりや生活習慣病予防・介護予防について学ぶことができる講座・教室の開催

* 健康づくりに関する情報発信

Page 37: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

29

②関係団体・地域の役割

・ 各団体や地域の活動の中で、健康づくりや生活習慣病予防、介護予防について伝える機会を

設けましょう。

・ 各団体や地域で、健康づくりや生活習慣病予防、介護予防について学ぶ機会を設けましょう。

・ 行政と協働して、各種検診の受診や健康教育の参加を呼びかけましょう。

・ 幼稚園、保育園等での健康診断と事後指導を実施し、健やかな成長を促しましょう。

・ 職場では被扶養者を含めた健康診断を実施し、必要な事後指導の機会を設けましょう。

・ 企業・事業所の「健康経営*3」を目指しましょう。

③市の役割

● 健康づくりについての正しい情報発信

健康に関する様々な情報を適切に選択し、健康づくりに

取り組めるよう、市民からの相談への対応や、正しい情報の発信に努めます。

● ライフステージにあわせた健康づくりへの支援

妊娠期から高齢期の各ライフステージにあわせ、心身の健やかな成長発達、健康の保持・増

進、生活習慣病や高齢者のフレイル(虚弱)*4予防など、疾病予防・健康増進の取り組みを

支援します。

● 各種健康診断による健康状態の把握と、事後指導による健康の維持増進

妊婦健診をはじめ乳幼児健診、保育園、学童の健診、がんや生活習慣病など、各種健診を実

施し、健康状態の確認と健やかな成長の促進、疾病の早期発見・早期治療につなげます。

また、健診結果に応じた支援を行い、生活習慣病の予防、重症化予防、介護予防に努めます。

特に働き盛りの市民に対しては、職域と連携した健康づくりを進めます。

● がん検診、特定健康診査等の受診率向上のための支援

各種健診の必要性や受診方法等について、市民にわかりやすく周知をするとともに、受診の

きっかけづくりや継続受診のための支援について検討し、取り組みを進めます。

● 地域での健康づくりへの支援

講師派遣など、地域での健康づくりの取り組みを支援します。

◆ 健康づくりに係る正しい情報を発信します。

◆ 妊婦健診、乳幼児健診で、健やかなこどもの成長・発達を支援します。

◆ がん予防の普及・啓発と、がん検診の受診率向上でがんの早期発見、早期治療

につなげます。

◆ 生活習慣病予防と重症化予防に取り組みます。

◆ 職域と連携し、働き盛りの健康増進に取り組みます。

◆ 感染症予防とその他の検診等による疾病の早期発見で、健康増進を進めます。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 保育園児の内科、歯科健診を実施し、疾病の早期発見、早期治療につなげます。

◆ 保育園での衛生環境を整え、児の手洗い、うがいなどを実施し、疾病予防に努

めます。

保育課

◆ 学校での内科、歯科健診を実施し、疾病の早期発見、早期治療につなげます。 学校教育課

Page 38: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

30

【 糖尿病予防 】

≪糖分とインスリンの関係≫

「インスリン」は、「すい臓」から分泌されるホルモンです。

食事や間食で血液中の糖分(血糖)が増えると、血糖を正常に戻そうとインスリンが分泌さ

れます。このため、常に飲食して血糖が高いと、インスリンは常に分泌し続けなければなりま

せん。

インスリンが分泌されると、血糖は一時的に筋肉でのエネルギーとなるため、食後30分程

度で運動することが糖分消費のカギとなります。

内臓脂肪が蓄積していたり、糖分に偏った食生活や時間を決めずに不規則な飲食を続けると、

インスリンの効果を弱め糖尿病を発症しやすくなります。

≪インスリンを節約するためには!?≫

・食事や間食は時間を決めて、腹八分の量を、よく噛んで食べましょう。

・野菜・きのこ・こんにゃくなど食物繊維の多いおかずを先に食べると、血糖の上昇を

穏やかにする良い効果があります。

・食後30分を目安に、30分以上運動しましょう。

・寝る2時間前は飲食を控えましょう。

◆ 市民グループ等への健康づくりの取り組みを支援します。 生涯学習課

◆ 特定健康診査の受診率向上に努め、生活習慣病の早期発見と重症化予防につな

げます。

◆ 特定保健指導を、対象者(基準該当者)に対し実施します。

◆ 生活習慣病予防講演会、出前講座などで正しい生活習慣について普及し、疾病

予防に取り組みます。

◆ 脳ドックを実施し、疾病の早期発見、早期治療につなげます。

国保医療課

◆ 健康な地域づくりのため、地域で実施する疾病予防や健康管理に関する研修会、

講演会の開催について支援します。 市民活動課

◆ 市民医療講演会を実施し、疾病予防のための正しい知識の普及に努めます。 地域医療

対策室

◆ 認知症について正しい知識を普及するために、健康教育を実施します。

◆ 高齢者のフレイル(虚弱)について、知識の普及に努め、フレイルの予防につ

なげます。

介護福祉課

各自治区の

保健福祉課

Page 39: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

31

(4)数値目標

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

健康であると感じる人の増加 20 歳以上 83.6% 市民健康アンケート

(H28) 増加

健康診断(身長・体重・血液や

尿検査を含む健康診断)受診率の

向上

自営業男性 61.1% 市民健康アンケート

(H28)

向上

専業主婦 54.5% 向上

がん検診の受診率の向上

胃がん

(40~69 歳)

男性 40.9%

女性 39.9%

市民健康アンケート

(H28)

胃がん・肺

がん・大腸

がん

50%

当面は40%

子宮がん

乳がん

50%

肺がん

(40~69 歳)

男性 33.6%

女性 29.6%

大腸がん

(40~69 歳)

男性 33.2%

女性 36.8%

子宮がん

(20~69 歳) 46.8%

乳がん

(40~69 歳) 48.0%

特定健診(国保)の受診率の向上 40~74歳 27.0% 特定健診国保医療課

(H28) 60%

メタボリックシンドローム

予備群の減少率

40~

74 歳

男性 15.3% 特定健診国保医療課

(H28) 25%以上

女性 25.9%

メタボリックシンドローム

該当者の減少率

40~

74 歳

男性 20.3% 特定健診国保医療課

(H28) 25%以上

女性 26.0%

Page 40: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第5章

食育推進計画

Page 41: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

32

1 食を通した健康の維持・増進 ~ちゃんと食べて身体も心も健康に!

(1)目 標

・ 健康と食の関係について学びましょう

・ 「主食・主菜・副菜」を揃え、バランスの取れた食事を心がけましょう

・ 食習慣の改善で、生活習慣病の予防、重症化予防に取り組みましょう

・ 「安全」「身体に良い食べ物」などの情報を適切に選びましょう

(2)課題と方向性

生きていく上で「食べること」は欠かせないものであり、「食べる物」や「食べる量」によって

健康状態は左右されます。

市民の食習慣は、課題であった野菜摂取についてはやや改善したものの、魚や果物を食べない人

が増加し、朝食の欠食は依然継続しています。特に働き盛りの男性の食育に関する関心は低く、朝

食の欠食も目立っています。

また、市民の健康状態は、中学生をはじめ、若い年代からの肥満が多く、特に高齢者の肥満の割

合が非常に多くなっています。また、成人では高血圧症や脂質異常症、糖尿病で通院している人の

割合が高く、メタボリックシンドロームや腎不全の増加など、生活習慣病予防と重症化予防が大き

な課題です。

健康寿命延伸のためにはこの生活習慣病予防、重症化予防が重要ですが、そのためには、成人期

だけでなく妊娠期・乳幼児期から、自分自身に必要な食事を 3食バランスよく食べる食習慣を身に

つけることが最も大切です。

生きる上での食べることの大切さを理解し、食べ物の選び方、バランスの取れた食べ方を身につ

け、心身ともに健康を維持していくことが重要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 「食育」や「食べること」について関心を持ち、できるところから取り組みましょう。

(身体の仕組みと食べ物の働きを知る、よく噛んで食べる、規則正しく食べる、安全・安心な

食べ物を選ぶなど)

・ バランスの取れた食事を 1日 3食、食べましょう。

・ 自分の適正体重を知り、やせすぎ、太りすぎにならないよう、心がけましょう。

・ 健康診断の結果から、食生活の見直しを行いましょう。

・ 主治医、管理栄養士の指導や、各種健康講座などで、自分に合った食事の量や食べ方を学び

ましょう。

Page 42: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

33

【その中でも特に】

・ 妊娠中から生活習慣病の予防に関心を持ちましょう。

・ 幼児期、学童期は、「早寝・早起き・朝ごはん!」を実践しましょう。

・ 若い年代は、朝ごはんと、魚や果物もバランスよく食べましょう。

・ 40~50歳代の男性は食べることに関心を持ち、朝食を欠食せずに、バランスよく食べましょ

う。生活習慣病のリスクを高めるお酒の飲み方*5には注意しましょう。

・ テレビなどからの食や栄養に関する一方的な情報だけでなく、医師や保健師、管理栄養士な

どの専門職に相談しましょう。

・ 高齢者は、自分に適した量の食事を、よく噛んで食べましょう。

②関係団体・地域の役割

・ 幼稚園・保育園、学校等での「早寝・早起き・朝ごはん!」の取り組みと、年代に合わせた

食育を実施しましょう。

・ 各団体や地域活動等の中で、「食べることの大切さ」や自分に合った食事について学ぶ機会

を設けましょう。

・ 地域や団体での「食」に関する普及・啓発のためのイベントを開催しましょう。

・ 医療機関や健診センター等では、健診事後や生活習慣病治療中の人へ、食生活の見直しや栄

養指導の働きかけを行いましょう。

・ 職場では、健康診断の結果に応じて、栄養指導を受けられる機会を設けましょう。

・ 配食サービスなど高齢者の食に関する事業は、高齢者の健康に配慮した食事を提供しましょ

う。

③市の役割

● 栄養と健康についての情報発信と普及・啓発

広報、イベントなど様々な機会を通して食べることの大切さ、バランスの取れた食事、肥満

予防、生活習慣病予防など、栄養と健康についての普及・啓発を行います。保育園、学校など

は子ども達への指導だけでなく、献立表などを通じて保護者へ情報を発信します。また、市民

が食の安全や、栄養に関する情報を正しく選択できるよう情報を発信します。

こころの健康と合わせ、生活習慣病のリスクを高めるお酒の飲み方の予防について普及・啓

発します。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 「食育とは何か?」「朝食の大切さ」「バランスの取れた食事」「生活習慣病予防」な

どライフステージに応じた普及・啓発

* 知識の普及だけでなく、実践に取り組めるようなきっかけづくり

Page 43: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

34

● 生活習慣病予防、重症化予防のための栄養指導の実施

妊婦、乳幼児期から生活習慣病予防を見据えた食生活について、支援します。

職域とも連携し、健康診断の結果に応じて管理栄養士による栄養指導を行い、生活習慣病の

予防、重症化予防を支援します。

● ライフステージに合わせた食への支援

妊婦、乳幼児から思春期までの成長発達に合わせた栄養、年齢に応じた栄養のとり方、

高齢者の低栄養・フレイル(虚弱)の予防、アレルギーへの対応など、生活習慣病予防だけで

なく、ライフステージに合わせた食への取り組みを支援します。

● 食に関する地域での健康づくりの取り組みへの支援

地域や団体へ講師派遣や必要な支援を行い、健康づくりの取り組みを支援します。

◆ 妊娠期、乳幼児期から生活習慣病予防を意識した食習慣の普及・啓発を行いま

す。

◆ 子どもたちが食を通して健康に関心を持てるよう支援します。

◆ 成人期は、食習慣を振り返り生活習慣病予防、重症化予防に取り組めるよう支

援します。

◆ 高齢期は、生活習慣病予防、重症化予防と共に、加齢によるフレイルの予防を

支援します。

◆ ライフステージに合わせた望ましい食事やお酒の飲み方について情報発信と

啓発活動を進めます。

◆ 食・栄養に関する正しい情報を発信します。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 特定保健指導対象者に対し、肥満解消に向けた食生活について支援します。 国保医療課

◆ 給食だよりを発行し、乳幼児の食に関する正しい情報発信を行います。

◆ 食生活への関心を高めるため、保育園給食の展示や給食試食会を実施します。

◆ 保育園児、保護者を対象とした栄養士による食育講話を実施し、望ましい食習

慣を形成するよう食育を推進します。

◆ 子育て相談センターで、食に関する講座等を開催します。

保育課

◆ 栄養教諭などが、学校給食を通して望ましい食習慣の形成を図るため食に関す

る正しい知識を伝え食育を推進します。

◆ 給食便りや献立表を通して、保護者へ食育に関する情報を発信します。

学校給食課

◆ 子育てサークル、幼稚園・小中学校 PTA、市民グループ等の活動を支援します。 生涯学習課

◆ 高齢者に介護予防を啓発し、栄養改善を含めた教室や介護予防教室で、低栄養

などの栄養改善を目指します。

◆ 地域の高齢者に正しい食生活の普及や栄養改善について支援します。

◆ 食事が確保できない高齢者に、配食サービスを実施しバランスの良い食事を提

供します。

介護福祉課

各自治区の

保健福祉課

Page 44: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

35

(4)数値目標

項目 現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

朝食を欠食する人の減少

(ほとんど食べない+週 2~3回食べる)

20 代男性 35.7% 市民健康アンケート

(H28) 15%以下

40 代男性 23.9%

中学生 8.0% 中学生アンケート

(H28) 0%

自分の適切な食事の量や内容を

知っている人の増加

男性 56.5% 健康推進課調査

(H28) 増加

女性 59.1%

栄養バランスに配慮した食生活を

実践している人の増加 20 歳以上 ― ― 70%

毎日野菜を食べる人の増加

成人 53.4% 市民健康アンケート

(H28) 70%以上

中学生 46.6% 中学生アンケート

(H28)

魚をあまり食べない人の減少 20~40歳 60.2% 市民健康アンケート

(H28) 30%以下

果物をあまり食べない人の減少 20~50歳 32.9% 市民健康アンケート

(H28) 25%以下

生活習慣病のリスクを高める飲酒を

している人の減少 男性 16.6%

市民健康アンケート

(H28) 13%以下

適正体重を維持している人の増加

(やせと肥満の減少)

男性

肥満/やせ

30.3%

/4.4% 市民健康アンケート

(H28) 減少

女性

肥満/やせ

19.2%

/10.5%

中学生男子

肥満 11.1%

中学生アンケート

(H28)

【なぜ 1 日 3 食 食べるの?】

3回に分けて食事を摂ることで、

*必要な栄養を効率よく消化・吸収でき、自律神経を整えます!

*脳に安定的にエネルギーが送られ、認知症の予防にもなります。

*2 食のまとめ食いでは、胃や腸に負担をかけます。

仕事時間の関係で不規則な食事時間になる場合は、「仕事の前には食べる」「仕事の合間に栄養補給」

「寝る直前には食べない」などの工夫をしましょう。

コラム

Page 45: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

36

【 朝食を食べて元気に1日をスタート! 】

○朝食を摂ることで、

*体温を上昇させ代謝をアップさせます!

*脳にエネルギーが送られ、勉強・仕事の効率もアップ!

○朝食をしっかり摂るためには

*寝る前の食べすぎ・飲みすぎに注意!

≪朝食のステップアップのポイント≫

朝食を食べていない人・・・・まず10分早起きをして、何かを食べることから始めましょう!

(例:コーヒーだけ) コップ 1 杯の牛乳、バナナ 1 本、パン 1 切れだけでも!

主食だけの人・・・・・・・・プラスたんぱく源で、お昼までの腹持ちが違います!

(例:トーストとコーヒーだけ)牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品や卵料理をプラス!

主食+たんぱく質だけの人・・プラスビタミン源で、消化吸収をスムーズに!

(例:ご飯に納豆だけ) トマト・きゅうりなどそのまま食べられる野菜や果物をプラス!

食物繊維も豊富!よく噛むことで、脳も目覚めます!!

【 バランスの取れた食事とは !? 】

主食 ご飯、パン、めんなどの穀類を主な材料にした料理です。

1つ 【炭水化物を多く含みエネルギーのもとになります。】

主菜 魚、肉、卵、大豆などを主な材料にした料理です。

1 つ 【たんぱく質や脂質を多く含み“からだ”(皮膚・筋肉・

免疫など)をつくります。】

副菜 野菜、いも、海草などを主な材料にした料理です。

小鉢1~2つ 【いろいろなビタミン、ミネラル、食物繊維など

を多く含みます。】

コラム

Page 46: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

37

【 『野菜』と『果物』の役割 】

<ビタミンの仕事>

野菜や果物にはビタミンAや葉酸、ビタミンCを多く含んでおり、身体の調子を整えたり、

高血圧や糖尿病などで傷んだ血管などの細胞の修復をしてくれます。

人はビタミンを身体の中で作ることはできないので、食べ物から摂ることが大切です。

<食物繊維の仕事>

野菜や果物には食物繊維が多く含まれています。食物繊維は人の身体に吸収されず、便量を

増やすので便秘の予防になります。また、糖を吸着して血糖の上昇を抑え、余分なコレステ

ロールを便と一緒に排泄するので、糖尿病や脂質異常などの生活習慣病予防に大事!

<カリウムの仕事>

野菜や果物には、カリウムが多く含まれます。カリウムは、余分な塩分(ナトリウム)を身

体の外に出す働きがあります。

<食べていますか?野菜と果物>

*野菜は、1 日に小鉢 5 つ程度(1食に小鉢1~2つ)食べましょう!

*果物は、毎日1皿食べましょう。(例えば、バナナ1本、りんご1個、冬みかん2個等のう

ち、どれか1つ!) 果物はおやつではなく大事な栄養!

でも、甘いので食べすぎは肥満や中性脂肪上昇に注意!

<野菜ジュースは野菜?>

野菜や果物は旬のものが栄養豊富で、よく噛んで味わって食べることが

大事です。 野菜ジュースは野菜不足を補給するための補助的な手段に!

【 血圧と塩分 】

人の血液の中の塩分(ナトリウム)は、0.9%で、一定に保つようにできています。

塩分を摂りすぎると、血液のナトリウム量が濃くなり、薄めようとして水分を取り込み、血液量

が増えその結果、高血圧となるのです!

<1日の塩分量は?>

今より-2g!(男性 8.0g 未満 女性 7.0g 未満 高血圧の方は 6.0g 未満)を目指そう!

<野菜と果物が大事>

野菜・果物に含まれるカリウムは、余分な塩分を排泄しますので、不足なくとりましょう!

<減塩作戦のポイント>

*新鮮な材料の持ち味を生かしましょう。

*食卓に醤油・塩は置かない!

醤油はかけずに、つけて食べましょう。(減塩醤油か、だしわり醤油で!)

*酢やレモンなどの酸味や香辛料、ごま油やバターの「あぶら」のコクを利用しましょう。

*具たくさんのスープ・味噌汁は 1日 1 回まで。

*漬物は浅漬けで、量も控えて1日1回まで。

*麺類の汁は半分以上残しましょう。

*加工品・インスタント食品は控えましょう。

野菜は1日 350g

めん類 みそ汁 カレーライス 塩分量:約 5~7g 1.5~2g 3~4g

Page 47: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

38

【 「あぶら」の話 『脂』と『油』の違いは? 】 「血液をサラサラにする」「認知症を予防する」など健康づくりのための「あぶら」が多くで

ていますが、どの「あぶら」を選べばよいのか、迷うことはありませんか?

脂 動物性の脂肪(豚肉・牛肉・バター・ラードなど) *コレステロールを上昇させる

植物性の油(サラダ油、マーガリン、オリーブ

オイル、アマニ油、紅花油、ゴマ等)

魚の油

*コレステロールや中性脂肪を下げる

*生きていく上で欠かせない『必須脂肪酸』

が含まれている。

*要注意 ⇒ どの“あぶら”もエネルギーが高いので、とりすぎは禁物!!

年齢・性別で摂取量が違いますが、成人女性では 1 日大さじ1~2杯程度が目安!

マヨネーズやドレッシングも油です!!

【 上 手 な お 酒 の 飲 み 方 】

アルコールは適量だと「百薬の長」といわれますが、飲みすぎは肝臓機能の低下、尿酸値上昇、

脂質異常のほか、生活習慣病のリスクを高めます!

<適量ってどのくらい?>

適量は純アルコール量 20g で、ビールなら 500cc、焼酎 25°で 100cc、日本酒 1 合、ワ

イン 200cc が目安です。この分解処理に、体重 50kg の方で、肝臓は 4 時間働きます。そ

れ以上飲むと肝臓に負担をかけてしまいます。純アルコール量 60g 以上は多量飲酒です!

<適量でも週 2 回の休肝日を!>

適量でも毎日飲み続けたり、回数が少なくても多量飲酒だと、生活習慣病のリスクが高くなり

ます。

<アルコールの分解には水分が必要!>

飲酒した日は就寝前にコップ 1~2杯の水分をとりましょう!

<つまみで肝臓を労わろう>

「つまみ」には油脂の多いものをさけ、細胞の修復に必要なビタミンを含む野菜などを食べる

ことで、肝臓の負担は軽減されます。 〆のラーメンは美味しいけれど・・・

【 コンビニ弁当 選択術! 】

・麺や丼系の単品よりも、おかずの品数が多いお弁当系を選びましょう!

・茶色いお弁当は揚げ物が多く「油」が多くなりがちです。彩のよいものを選びましょう!

・お弁当のほかに、サラダや果物・乳製品をプラスワン!

・「麺とごはん」「麺とパン」など、主食の重ね選びは×!

・昼と夜のメインの食材が重ならないように! 昼食が肉なら、夕食は魚を!

・醤油やソース、ドレッシングは、まず味を見てから!

Page 48: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

39

2 食への感謝と、食関連産業への理解と支援

~北見の美味しい食べ物に感謝!

(1)目 標

・ 地元で採れる新鮮な食材を積極的に利用しましょう

・ 農林水産業への理解と、食への理解を深めましょう

・ 食を通して環境問題にも関心を持ちましょう

(2)課題と方向性

北見市は山と海に恵まれ、玉ねぎ、ホタテをはじめ、新鮮で美味しい、安全な食材が生産されて

おり、地産地消の取り組み、学校では農業体験学習も行われています。今後も生産者と消費者であ

る市民同士のつながりを深め、地産地消を推進していくとともに、食べることだけでなく、食べ残

し、使い残しなどの食品ロス*6(ごみの増加)の問題や、漁場を守るための河川の汚染防止、生産

物を遠くから運んでくることによる二酸化炭素の排出(フード・マイレージ*7)などの環境問題に

も関心を持つことが必要です。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 地元産の食品を積極的に利用し「地産地消」に取り組みましょう。

・ 日頃から食材に関心を持ち、農林水産業への理解と生産者への感謝の気持ちを持ちましょう。

・ 家族に見合った量の調理と、残さず食べる習慣をつけ、食品ロス削減に取り組みましょう。

(買いすぎない、作りすぎない、上手に保存する、外食時には注文しすぎない)

・ 河川の汚染による漁業への影響や、遠方から食品を運ぶことで生じる二酸化炭素の排出量な

ど、環境問題にも関心を持ちましょう

【その中でも特に】

・ 幼児期から、食べ物を大事にすること、感謝する気持ちを育みましょう。

・ 家庭菜園などでは、家族みんなで収穫の喜びを体験しましょう。

・ 買い物では、地元産の食品、旬の食材を選び、適切な量を購入しましょう。

・ 冷蔵庫、冷凍庫、食品保存場所は定期的にチェックし、食べ忘れ・使い忘れを防ぎ、買い物

に行く前には、冷蔵庫などの食品チェックで、買いすぎを防ぎましょう。

・ 食品の保存や、残り物も美味しく食べる工夫でごみを減らしましょう。

・ 調理や後片付けの時には節水、省エネに努め、洗剤の使いすぎにも気をつけましょう。

Page 49: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

40

②関係団体・地域の役割

・ 幼稚園、保育園等では、年齢に応じた食べ物への感謝、大事に食べる心を育みましょう。

・ 学校では学校給食や総合学習の中で、生産者や調理者への感謝の気持ちを育み、食べ物を大

事にして食べ残しをしない習慣を身につけましょう。

・ 各団体や地域活動の中で、「地産地消」「食品ロス削減」などの大切さについて伝える機会を

設け、調理や食事を伴うイベントなどでは、地元産食品の利用と食べ残しゼロに取り組みま

しょう。

・ 食品販売店では、地元産の食品、旬の食品についてコーナーを開設するなど、消費者に分か

りやすい工夫をしましょう。

・ 飲食店では、地元産の食材を利用するとともに、宴会等では食べ残しが無いよう提供する量

に配慮しましょう。

・ 生産者団体は、農林水産体験やイベント、直接販売の機会などで、消費者と生産者の交流促

進を図りましょう。

・ 食品関連事業者や団体は、地元産食品の消費拡大に向けて、地元産食品を使ったメニューや

加工品の開発、販売に努めましょう。

・ 消費者団体では、「地産地消」のほか、「食品ロス削減」のための工夫、「フード・マイレー

ジ」などの情報発信に努めましょう。

③市の役割

● 地産地消の推進

保育園、学校の給食で地元産食材の利用のほか、関係団体と連携し地産地消の取り組みを推

進します。

● 農林水産業への理解の促進

農林水産業の理解を深めるために、保育園、学校での菜園活動のほか、収穫体験や関連施設

見学会など、各種体験できる機会を設けます。

● 環境問題などの情報発信

学校給食での完食の取り組みや、イベント、健康教育、広報紙等、様々な機会を通し、食べ

残しや食品ロスについて情報発信、普及・啓発を行います。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 「地産地消」や「食品ロス削減」「フード・マイレージ」などについての普及・啓発

と情報発信

* 食品販売店、飲食店、学校給食などでの、地産地消と食べ残しや食品ロス削減の取

り組み

* 身近なところで地元産の食品が手に入りやすい環境づくり

* 地域や幼稚園、保育園、学校などで農林水産体験や、調理体験ができる環境づくり

Page 50: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

41

◆ 健康教育などの機会に地産地消、食品ロス等について伝えます。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 保育園で菜園活動、収穫祭、調理保育を実施します。

◆ 栄養士による食育講話を実施します。 保育課

◆ 給食便りや献立表を通して、保護者へ食育に関する情報を発信します。

◆ 安全・安心な学校給食を提供するため、衛生管理の徹底と食材の産地の情報を

発信します。

◆ 小中学校において食育授業(野菜栽培、米作り、食と環境学習)を実施します。

学校給食課

◆ 農林水産業への理解を深めるため、収穫体験や関連施設見学会を関係団体と連

携のもと実施します。

◆ 子どもたちが農業のすばらしさや命の大切さを実感する農業体験学習会を関

係団体と連携のもと実施します。

◆ 地元の新鮮で安全・安心な農林水産品について普及・啓発します。

農政課

農林整備課

水産課

(4)数値目標

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

学校給食における地場産食材

利用の増加

玉ねぎ

ジャガイモ

ホタテ

97.5%

91.2%

57.4%

40.5%

北見市学校給食課

(H28) 増加

食べ残し、使い残しをしない

よう気をつけている人の増加

20 歳以上 41.1% 市民健康アンケート

(H28) 70%以上

中学生 52.6% 中学生アンケート

(H28)

学校給食における残食率の

減少 小・中学生 10.7%

北見市学校給食課

(H28) 減少

地元産の農水産物を使うよう

心がけている人の増加 20 歳以上 27.3%

市民健康アンケート

(H28) 増加

【 感謝をこめて、おいしく残さず食べきろう! 】

*家庭では、買い物は計画的に! 食べきれる分だけ調理しよう!!

*外食のときは、「適量注文」で、すききらいなく完食!

*会食や宴会では、幹事さんの声かけで「楽しく食べよう!30さんまる

・10 いちまる

運動」で完食を!

≪乾杯後の“30 分間”と、お開き前の“10 分間”は料理を楽しみ、食べ残しを減らしましょう!≫

でも、健康のためには、残す勇気も大事!! 【どさんこ愛食食べきり運動】

残したものは翌日のおかずに再利用して、最後までおいしく食べきろう!

Page 51: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

42

3 多様な暮らしに対応した食と、食文化の継承

~暮らしに合わせた食べ方・大事にしたい食べ方

(1)目 標

・ 家族、友人、地域の人たちと、食を通じたコミュニケーションを図りましょう

・ 調理の基本的な知識と技術を身につけ、自分で食べる力を養いましょう

・ 和食や郷土料理、行事食などの食文化や、食事のマナーや作法について伝承していきましょ

(2)課題と方向性

食卓を囲んで食事を摂りながらコミュニケーションを図ることは、身体だけでなくこころの栄養

でもあり、食に関する基礎を身につける機会でもあります。しかし、子どもと家族との共食*8 の

回数は少なく、高齢者のひとり暮らしや単身者、一人親世帯など、家庭状況や生活の多様化により、

家族との共食が難しい状況もあります。また、家庭の生活様式によって、子ども達が朝食を摂れず

に登園、登校している現状もあります。

また、日本の伝統的な「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界的に注目されていま

す。しかしながら、食事や調理の形態も、コンビニや外食産業等の普及により、手軽に食べられる

ものが増え、魚を捌けない人、切り身でしか見たことがない人の増加や、運動会やお正月などの行

事食にも既製品が普及してきています。

家庭や個人の生活形態によって食行動も変化していますが、食育の原点である共食の推進と、食

文化の伝承とともに、生活様式に合わせて、身体とこころの健康維持のために「自分で作って食べ

る力・選んで食べる力」を養う必要があります。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 家族や友人たちと食事を楽しみましょう。

・ 基本的な買い物や、調理の技術(ご飯を炊く、洗う、切る、焼く、味付け、後片付けなど)

を子ども達にも伝えましょう。

・ 食事のマナーや作法について関心を持ち、身につけましょう。

・ 伝統的な和食や郷土料理、行事食を食べる機会を持ち、味わうだけでなく、作り方や食べる

意味などを含めて伝承していきましょう。

【その中でも特に】

・ 子どもと一緒に食事を楽しむ機会を増やしましょう。(一緒に食べることが難しい時でも、

できるだけ傍で会話をするなどコミュニケーションを図りましょう。)

・ 幼児期、学童期など、年齢に合わせた調理のお手伝いから、できることを身につけさせまし

ょう。

・ ひとり暮らしの人は、友人や地域の人などとの

共食の機会を増やしましょう。

Page 52: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

43

②関係団体・地域の役割

・ 幼稚園、保育園、学校などで、共食の大切さについて保護者への周知や、食事マナー、買い

物・調理技術等を年齢に合わせて身につける機会を設けましょう。

・ 幼稚園、保育園、学校などで、和食や郷土料理の体験ができる機会を増やしましょう。

・ 地域や団体のイベントなどで、和食や郷土料理、行事食を普及しましょう。

・ 食関連事業者や団体は、和食や郷土料理、行事食についての情報発信や調理法の普及を行い

ましょう。

・ 地域や団体で、ひとり暮らしの高齢者や子ども達等に、共食の機会を提供できる取り組みを

進めましょう。

③市の役割

● 食の大切さを伝え、家庭、地域での共食の機会の充実を働きかけます。

乳幼児期からの食事指導や、保育園、学校等の給食便りなどを通じて、共食の大切さを伝え、

家庭での共食を推進します。

また、地域での共食の機会の充実と、ひとり暮らしの高齢者等に対しその利用について働き

かけます。

● 子どもたち自身が、「自分で作って食べる」「自分で選んで食べる」力を養います。

保育園、学校などで、年齢に合わせて食べることの大切さと調理の基礎を学び、家庭とも協

力しながら、自分自身で食べる力を養います。

● 年代や生活に合わせた食育の取り組み

青年期や高齢男性など、生活形態が変化し、自分自身での食事管理が必要となった人へ、食

べることの大切さを伝え、自分自身で調理して食生活を維持できるよう支援します。

地域や団体へ講師派遣や必要な支援を行い、地域での食育の取り組みを支援します。

● 食事マナーや伝統的な食の継承への支援

家庭、保育園、学校などで子どもの頃から食事マナーを身につけられるよう支援します。

また、大切にしたい和食の良さ、郷土料理や行事食についての情報発信を行い、取り組みのき

っかけづくりと、関係団体との連携を図ります。

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 共食の大切さの普及・啓発

* ひとり暮らしの高齢者等が、共食の機会を持てる環境整備

* 和食や郷土料理、行事食についての周知と、調理体験ができる機会づくり

* 基本的な調理技術や食事マナーを習得できる機会づくり

Page 53: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

44

◆ 共食の大切さについて啓発します。

◆ 子どもたちが食を通して健康に関心を持てるよう支援します。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 保育園で栄養士による食育講話や調理保育、給食での行事食の提供をします。

◆ 給食だよりを発行し、乳幼児の食に関する正しい情報を発信します。

◆ 子育て相談センターで、親子で一緒に作れるおやつの調理実習や、行事食を体

験できる講座を実施し、調理実習を通して育児や家庭生活の楽しさを学ぶ子育て

講座を実施します。

保育課

◆ 栄養教諭などが、学校給食を通して望ましい食習慣の形成を図るため食に関す

る正しい知識を伝え食育を推進します。

◆ 給食便りや献立表を通して、保護者へ食育に関する情報を発信します。

学校給食課

◆ 働く青少年の健全な育成及び福祉の増進を図るため、各種調理教室を実施しま

す。 青少年課

◆ 子育てサークル、幼稚園・小中学校 PTA、市民グループ等の活動を支援します。 生涯学習課

◆ 男性高齢者のための栄養改善教室を実施します。 介護福祉課

(4)数値目標

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

朝食又は夕食を家族と一緒に

食べる「共食」の回数を増やす

20 歳以上 10.3回 市民健康アンケート

(H28) 11 回以上

中学生 9.1回 中学生アンケート

(H28)

食事作法やはしの使い方に気

をつけている人の増加

20 歳以上 13.1% 市民健康アンケート

(H28) 増加

中学生 30.9% 中学生アンケート

(H28) 増加

料理の作り方や栄養に関心が

ある人の増加 中学生 11.8%

中学生アンケート

(H28) 増加

郷土料理や和食文化を大事に

している人の増加 20 歳以上 4.3%

市民健康アンケート

(H28) 増加

Page 54: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

45

4 食育を推進する基盤づくり ~市民みんなで食育を進めよう!

(1)目 標

・ 食育に関連する団体、機関が連携し、情報共有・意見交換、情報発信を行い、食育を推進し

ましょう

(2)課題と方向性

食育の取り組みは、保健、教育、産業、環境、文化など幅広く、市民、関係団体、行政の協働や

専門職の協力によって、効率的、効果的に推進していく必要があります。

そのためには、食育推進計画を基に、各所で食育推進に係る実施計画を作成し、計画的に推進し

ていくとともに、食育に係る情報共有・意見交換ができる場の設定、各所からの情報発信や普及・

啓発など食育推進の基盤づくりを目指します。

(3)具体的な取り組み

①個人・家庭の役割

・ 子どもの食育に関する情報には目を通し、家庭での食育について関心を高め、幼稚園、保育

園、学校などと協力して「食べる力」を養いましょう。

・ 幼稚園、保育園、学校、地域等で実施する食に関する学習やイベント、体験会に子どもと一

緒に参加して、食べることの大切さ、地産地消、調理方法、環境問題等について学び、子ど

もに伝えましょう。

・ 成人は、関係機関からの情報や地域、職域等で行われる健康づくりのための教室への参加、

医師、保健師、管理栄養士などの専門職からの助言を受けながら、栄養・食に関する取り組

みを実践しましょう。

②関係団体・地域の役割

・ 食育に関する情報共有と意見交換の機会へ参加しましょう。

・ 各種の事業やイベントを通じて連携を図りましょう。

・ 団体内外への情報発信を行いましょう

<個人・家庭の取り組みを支えるポイント>

* 食育関係団体、地域、行政からの情報発信と、食育推進事業の実施

* 各食育推進事業の連携、調整

Page 55: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

46

③市の役割

● 「食育」についての普及・啓発

食育とは何か、何に取り組めばよいのかについて、食育推進月間(6月)や様々な機会を通

し、市民や地域、関係団体へ普及啓発活動を実施します。

● 食育に取り組む関係団体の情報共有

地域の各関係者と連携を図り、食育に取り組む地域住民や団体の活動についての情報を共有

し、計画推進を図ります。

(4)数値目標

項目

現状 目標

(H34) 対象 数値 データ

食育に関心を持っている人の

増加

20 歳以上 69.1% 市民健康アンケート

(H28)

増加

40~50歳代

男性 48.8% 70%以上

中学生 77.2% 中学生アンケート

(H28) 90%以上

◆ 食育推進のための関係団体等の情報共有、意見交換の場を設定します。

◆ 健康まつりなどのイベントのほか、学校、職域、地域団体と連携し、食育につ

いて普及・啓発します。

健康推進課

各自治区の

保健福祉課

◆ 給食だよりを発行し、乳幼児の食に関する正しい情報を発信します。

◆ 食生活への関心を高めるため保育園給食の展示や給食試食会を実施します。

◆ 保育園児、保護者を対象とした栄養士による食育講話を実施し、望ましい食習

慣を形成するよう食育を推進します。

◆ 子育て相談センターでは、調理実習を通して育児や家庭生活の楽しさを学ぶ子

育て講座を実施します。

保育課

◆ 栄養教諭などが、学校給食を通して望ましい食習慣の形成を図るため食に関す

る正しい知識を伝え食育を推進します。

◆ 給食便りや献立表を通して、保護者へ食育に関する情報を発信します。

◆ 安全・安心な学校給食を提供するため、衛生管理の徹底と食材の産地情報を発

信します。

学校給食課

◆ 北見市地産地消推進計画を推進します。

◆ 農林水産業への理解を深めるため、収穫体験や関連施設見学会を行います。

◆ 子どもたちが農業のすばらしさや命の大切さを実感する農業体験学習会に協

力します。

◆ 地元の新鮮で安全・安心な農林水産品の普及・啓発を行います。

農政課

農林整備課

水産課

◆ 子育てサークル、幼稚園・小中学校 PTA、市民グループ等の活動を支援します。 生涯学習課

Page 56: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

47

【 見てみよう、食品表示! 】

一般に販売されている加工食品のうち、パックや缶、袋などに包装されている

ものには、さまざまな表示がされています、見たことがありますか?

「消費期限」と「賞味期限」、違いは何?

*消費期限や賞味期限は、保存方法に記載されている方法で保存した場合の期限なので、開封後や決められた方法で保存していない場合には、期限が切れる前であっても品質が劣化していることがあります。

【 家庭でできる食中毒予防 】

名 称 豆菓子 原材料名 落花生、米粉、でん粉、植物油、しょうゆ(小麦を含む)、食塩、砂糖、香辛料、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、紅麹、カロチノイド) 内 容 量 100g 賞味期限 30.12.31 保存方法 直射日光を避け、常温で保存してください。 製 造 者 北見市○○○△△‐×× ◎◎◎食品株式会社

栄養成分 (1袋100g あたり) エネルギー 448kcal たんぱく質 11.7g 脂 質 13.5g 炭 水 化 物 69.8g ナトリウム 390mg

「消費期限」

未開封の状態で、保存方法に記載されている方法に従

い、保存された場合に、品質が保持される期限のこと。

弁当や惣菜など、品質の劣化が早い食品に記載されてい

ます。品質の劣化が激しいことから、この期限を過ぎる

と衛生上の危害が生ずる可能性が高くなります。

「賞味期限」

缶詰やスナック菓子など品質が比較

的長く保持される食品に記載されて

います。品質の劣化が遅いことから、

この期限を過ぎてもすぐに食べられ

なくなるわけではありません。

ポイント1 食品の購入 ・消費期限などの表示を チェック!

・肉・魚は分けて包む。 できれば保冷剤などと一緒に!

・寄り道しないでまっすぐ帰ろう!!

ポイント2 家庭での保存 ・帰ったらすぐに冷蔵庫へ ・冷蔵庫に入れるのは7割程度にし、10℃以下を維持するために、扉の開閉は控えましょう

・冷凍庫は-15℃以下に! ・肉や魚は汁が漏れないように包んで保存

ポイント4 調 理 ・作業前に手を洗う ・台所は清潔に ・加熱は十分に(目安は中心部分の温度が75℃で1分以上)

・電子レンジを使うときは、均一に加熱されるように

・調理を途中で止めたら食品は冷蔵庫へ

ポイント6 残った食品 ・作業前に手を洗う ・清潔な器具・容器で保存 ・早く冷えるように小分けする ・時間が経ちすぎたり、ちょっとでも怪しいと思ったら思い切って捨てる

・温めなおす時は十分加熱 (75℃以上)

ポイント3 下準備

・こまめに手を洗う ・タオルや布巾は清潔に ・包丁などの器具や布巾 は熱湯や、洗って消毒

・井戸水は水質に注意 ・ゴミはこまめに捨てる ・野菜もよく洗う ・肉・魚は生で食べる物から離して置く

・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で

ポイント5 食 事 ・食事の前に手を洗う ・盛り付けは清潔な器具、食器を使う

・長時間室温に放置しない

Page 57: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第6章

ライフステージごとの取り組み

及び母子保健計画

Page 58: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

48

1 ライフステージごとの取り組み

運動・身体活動

(16P)

休養・こころの健康

(19P)

歯・口腔の健康

(23P)

たばこ・受動喫煙防止

(26P)

妊娠・出産期

妊娠経過にあわせ、適

度に身体を動かし、出

産、育児に向けての体

力づくりと体重過多

の予防に努めましょ

う。

妊娠・出産に関わる不

安は、どんなことでも

医師・保健師・助産師

などの専門職に相談

しましょう。

歯科健診と歯みがき

で、お口の健康を保ち

ましょう。

妊娠中は、たばこを吸

わないように努めま

しょう。周りで吸う人

は、煙も臭いも妊婦に

は吸わせないように

注意しましょう。

(0~5歳)

乳幼児期

家族や仲間と一緒に

楽しく遊びましょう。

『早寝・早起き・朝ご

はん!』を実行しまし

ょう。

歯みがき習慣と、おや

つなどの生活習慣に

気をつけ、フッ化物塗

布も忘れずに。

周りの大人は、煙も臭

いも乳幼児には吸わ

せないように配慮し

ましょう。

(6~18歳)

学童・思春期

好きな運動やスポー

ツを見つけて、元気な

身体をつくりましょ

う。

『早寝・早起き・朝ご

はん!』を実行し、し

っかり睡眠をとりま

しょう。

心配ごとや悩みは誰

かに相談しましょう。

自分を大切に!

歯みがき習慣と、おや

つなどの生活習慣に

気をつけましょう。

よく噛んで食べまし

ょう。

たばこは絶対に吸わ

ないこと。

周りの大人は、煙も臭

いも、子どもに吸わせ

ないように配慮しま

しょう。

(19~39歳)

運動やスポーツで気

持ちの良い汗をかい

て、体力維持とストレ

ス解消!

睡眠は 6 時間以上、し

っかりとりましょう。

心配ごとや悩みは誰

かに打ち明けよう!

歯みがき習慣と定期

的な歯科健診で歯周

病予防。よく噛んで食

べましょう。

たばこの害を理解し、

吸わないように努め

ましょう。

煙も臭いも非喫煙者

には吸わせないよう

に配慮しましょう。

子育て期

子どもと一緒に楽し

く身体を動かして、体

力維持と、気分転換を

図りましょう。

子育ての悩みや不安

は、保健師や子育て相

談センターでの相談

や、ママ友とのおしゃ

べりで解消を!

歯みがき習慣や、子ど

もと一緒に定期的な

歯科健診で、歯周病予

防に努めましょう。

子育て中の家庭では、

子どもに煙も臭いも

吸わせないように配

慮しましょう。

子育ての機会に禁煙

はいかがですか?

(40~64歳)

生活の中に「運動する

時間」を作りましょ

う。

1 日プラス 1,000 歩。

仕事や生活の合間に

運動を!

悩んだとき、辛いとき

は、身近な人や専門機

関に相談を!!

お酒でストレス解消

は生活習慣病のもと。

歯みがき習慣と定期

的な歯科健診で歯周

病予防。よく噛んで食

べましょう。

非喫煙者には、煙も臭

いも吸わせないよう

に配慮しましょう。

生活習慣病予防のた

めにも、禁煙の取り組

みはいかがですか?

(65歳以上)

積極的に外出し、体力

に合わせた運動を続

けましょう。

仲間と一緒に楽しく

運動!

人との交流の機会を

もちましょう。

困りごとや心配ごと

は身近な人や、相談支

援センターに相談を。

定期的な歯科健診と

歯みがきで、お口の健

康を保ちましょう。よ

く噛んで、ゆっくり飲

み込みましょう。

非喫煙者には、煙も臭

いも吸わせないよう

に配慮しましょう。

生活習慣病予防のた

めにも、禁煙の取り組

みはいかがですか?

Page 59: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

49

健康管理

(28P)

ちゃんと食べて

身体も心も健康に!

(32P)

北見の美味しい

食べ物に感謝!

(39P)

暮らしに合わせた

食べ方・大事にした

い食べ方 (42P)

妊娠・出産期

定期的な妊婦健診で

お母さんと赤ちゃん

の健康状態を確認し、

安心してお産を迎え

ましょう。産後の健康

チェックで元気に育

児をスタートしよう。

バランスの取れた適

切な食事で、赤ちゃん

の成長を促しましょ

う。

お母さんの体重過多

と赤ちゃんの低出生

体重を防ぎましょう。

これまで以上に食品

添加物や、消費期限に

気をつけて、旬の食材

を美味しく食べまし

ょう。子どもの未来の

ために環境問題にも

関心を持ちましょう。

体調や生活に合わせ

て調理方法や、既製品

の上手な利用などの

工夫をしましょう。

(0~5歳)

乳幼児期

乳幼児健診を受けて、

心身の健康状態や発

達を確認し、健やかな

成長を促しましょう。

予防接種を受けまし

ょう。

『早寝・早起き・朝ご

はん!』を実行し、成

長に合わせた栄養を

摂りましょう。

年齢に合わせた体験

で、食べ物への感謝の

心を育てましょう。

家族と食事を楽しみ

ましょう。年齢に合わ

せて、食事マナーを身

につけ、お手伝いで食

や調理への関心を育

みましょう。

(6~18歳)

学童・思春期

学校健診で健康状態

を確認し、食事・運

動・睡眠などの生活習

慣を身につけ、生活習

慣病予防を図りまし

ょう。

『早寝・早起き・朝ご

はん!』を実行しまし

ょう。食べることの大

切さを学び、自分で選

んで食べる基礎を身

につけましょう。

体験学習などで生産

者への感謝の気持ち、

食べ物を大事にする

こころを育てましょ

う。環境問題にも関心

を持ちましょう。

コミュニケーション

を大事に、食事を楽し

みましょう。自分で作

って食べる力、食事マ

ナーを身につけ、食へ

の関心を高めましょ

う。

(19~39歳)

食事・運動・睡眠など

の生活習慣を身につ

け、生活習慣病予防を

図りましょう。

職場等での健康診断

を受けましょう。

バランスの取れた食

事を 1日 3食食べまし

ょう。自分の適正体重

を維持しましょう。

お酒の飲み方にも気

をつけましょう。

食材に関心を持ち、各

産業と生産者への感

謝の気持ちと、地産地

消に努めましょう。食

品添加物や食品ロス

等にも気をつけよう。

自分自身の食生活の

管理ができる知識と

技術を身につけまし

ょう。家族や友人と食

事を楽しみましょう。

子育て期

子どもと一緒に生活

習慣を見直しましょ

う。年齢に合わせて、

がん検診や、健康診断

を受けましょう。

母乳分泌に必要な栄

養摂取を。子どもと一

緒にバランスの取れ

た食事を摂り、その必

要性を子どもにも伝

えましょう。

子どもと一緒に生産

体験や食べ残しゼロ

の取り組み等を通し、

食べ物を大事にする

こころを育みましょ

う。

子どもと一緒に食事

を楽しみ、買物や調

理、食文化を伝えまし

ょう。幼稚園、学校等

からの食育の情報に

は目を通しましょう。

(40~64歳)

がん検診や健康診断

を受けましょう。その

結果に応じて、食事や

運動などの生活習慣

を見直し、重症化予防

に努めましょう。

自分の体重、普段の食

事、お酒の飲み方を振

り返ってみましょう。

TV等の情報だけで

なく、管理栄養士の助

言も受けましょう。

地域で生産される新

鮮で美味しい食材や、

環境問題に理解を深

め、自ら取り組むとと

もに、家族や地域へ発

信していきましょう。

家族や友人たちとの

食事を楽しみましょ

う。食事マナーや作

法、伝統的な行事食や

郷土料理などを子ど

も達に伝えましょう。

(65歳以上)

こころと身体の健康

チェックで、フレイル

予防、介護予防に努め

ましょう。家に閉じこ

もらず、人との交流を

図りましょう。

肥満予防だけでなく、

低栄養予防も大事で

す。

食事内容は管理栄養

士などの専門職の助

言を受けましょう。

地域で生産される新

鮮で美味しい食材を

利用し、食品ロスを出

さないよう工夫しま

しょう。食べ物の有難

さを伝えましょう。

家族や友人、地域の人

と食事を楽しみまし

ょう。伝統的な行事食

や郷土料理などを地

域で伝承しましょう。

Page 60: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

50

2 母子保健計画施策の体系

北見市では、母子保健にかかる施策を下記の基本視点、基本方針に基づき、実施しています。

基本目標を達成するための各取り組みは、健康増進計画、食育推進計画に包含されていることか

ら、本計画を「北見市母子保健計画」として位置づけます。

基本視点

基本方針 基本目標

第 4章・第 5章との関連

動 こころ

たばこ

健康管理

ちゃんと

食べて

子どもの健やかな成長の支援

子育てと親育ちの支援

妊娠出産に関す

る安全性と快適

さの確保

(1)妊娠出産について正しい知

識を持ち健康管理ができる ○ ○ ○ ○ ○ ○

(2)十分な情報を得て、家族が主

体的に出産への準備ができる ○ ○

(3)相談できる場があり、不安を

解消できる手段を持っている ○

母性及び乳幼児

の健康の確保と

増進

(1)成長発達が保障される機会

がもてる ○ ○

(2)相談できる場があり、不安

を解消する手段を持っている ○

(3)育児に必要な知識が得られ

る ○ ○ ○ ○ ○ ○

(4)健康的な生活習慣が確立で

きる ○ ○ ○ ○ ○

(5)疾病や事故を未然に防ぐた

めの環境の整備ができる ○ ○

個々の健康状態

に応じたきめ細

かな取り組みの

推進

(1)虐待の早期発見と早期支援 ○ ○

(2)障がい等が早期に発見され、

個々に応じた支援を受けることが

できる

○ ○

思春期の保健対

策の強化と健康

教育の推進

(1)正しい知識を身につけて心

と身体を大切にできる ○ ○ ○ ○

(2)妊娠、出産、育児のイメー

ジが持てる ○ ○

Page 61: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第7章

計画の推進と評価

Page 62: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

51

1 計画の普及・啓発

本計画は、基本理念の実現に向け、市民や地域、職域、教育機関や行政など、社会が一体となって

健康づくりと食育を推進していく指針となるものです。

このため、市民一人ひとりが本計画について理解し、実践していただくために、計画を広く公表し、

市ホームページやさまざまな機会をとおして、本市における健康づくりの考え方や施策についてわか

りやすく紹介し、関係機関や団体等と連携し、きめ細かな広報、啓発活動を進めます。

2 計画の推進体制

本計画は、個人や家庭、職場や学校、関係するさまざまな団体、行政などがそれぞれの役割を明確

化し、連携を強化して、市民一人ひとりの主体的な健康づくりを支えることで総合的な推進を図りま

す。

北見市保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

(庁内組織)

市民の主体的な健康づくり

自治会・民生委員

地域協働まちづ

くり会議

職域

事業者等

北見市

ボランティア

各種市民団体等

保育園・幼稚園・

学校・大学等

保健・医療

福祉関係団体

家庭

個人

農林水産

産業関係団体

団体等

①情報及び課題の共有

②新たなニーズの把握

③計画の進捗管理

北見市健康づくり推進協議会

(市民組織)

評価・検証

見直し要請

施策実績

報告

構成団体

・市 民 ・保健医療関係機関

・社会福祉関係機関 ・教育関係団体

・産業関係団体 ・市民団体

・職域団体 ・学識経験者

Page 63: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

52

3 計画の進行管理

本計画をより実効性のあるものとして推進していくために、下記の PDCA サイクルを活用し、定期

的な評価・検証とともに、課題の共有や各分野での取り組みなどの見直し・追加等を行い、進行管理

を行います。

進行管理にあたっては、本計画推進に係る関係機関、団体、市民代表で組織する「北見市健康づく

り推進協議会」において審議し、庁内組織の「北見市保健福祉施策推進委員会(保健・健康づくり部

会)」において取り組み内容、施策の見直しを行います。

計画見直し時期には市民アンケートや保健統計等により、目標達成状況の評価を行います。

基本目標・指標の

見直し

(計画終了の時)

見直しする

(ACTION)

計画する

(PLAN)

実行する

(DO)

点検する

(CHECK)

健康づくり計画の推進・評価、

(PDCAサイクル)

基本目標の指標及び

取り組み内容の決定

計画に基づく

取り組みの実施

取り組み状況の

チェック

取り組み内容・施策の

見直し(毎年)

目標値の

達成状況の評価

Page 64: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

第8章

資料編

Page 65: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

53

1 北見市の概況

平成18年(2006年)3 月5日、北見市、端野町、常呂町、留辺蘂町の1市3町の合併に

より誕生した北見市は、北海道東部の常呂川流域に位置し、総面積は 1427.41 平方キロメー

トルにおよび、道内で最も広大な面積をもちます。

明治30年、四国・土佐からの北光社移民団と屯田兵の入植により、その開拓と発展の歴史が始

まり、以来オホーツク圏の中核都市として発展してきました。

北海道の東部に位置し、内陸性気候で年間の降水量も少なく気候に恵まれており、特に春と秋に

は晴天が続き、湿度も低いことから快適な日が多い地域です。しかし、夏季の最高気温は30℃

を超え、冬季の最低気温はマイナス20℃以下になるなど、寒暖の差は大きく、冬期間の厳しい

寒さは日常生活行動の減少にもつながっています。

流氷が訪れるオホーツク海やサロマ湖をはじめとする湖沼群など恵まれた自然や長い日照時間

に恵まれ、広大な農地を活かした大規模な畑作・酪農や、木材・木製品の加工、ホタテ・サケな

どのつくり育てる漁業、豊かな農林水産資源を活用した食料品製造業が営まれるとともに、温泉

や四季折々の豊かな自然で知られた観光地でもあります。

2 保健統計から見た健康の状況

(1)人口動態

本市の総人口は減少傾向にあり、平成 25 年度に 123,487 人だった総人口は、平成 29

年度には 118,776人となっており、平成 30 年度以降も更に減少が予測されています。

年齢 3区分別人口でみてみると、年少人口、生産年齢人口ともに減少し、老年人口の割合(高

齢化率)が増加しており、少子高齢化が進んでいます。平成 30 年度以降の推計人口において

も、更に少子高齢化の進行が予測されています。

表1:年齢 3 区分別人口の推移

年度 総人口

年少人口

(0 歳~14 歳)

生産年齢人口

(15 歳~64 歳)

老年人口

(65 歳以上)

(人) 人口(人) 割合(%) 人口(人) 割合(%) 人口(人) 割合(%)

H25 年度 123,487 14,506 11.7 74,892 60.6 34,089 27.6

H26 年度 122,295 14,172 11.6 73,025 59.7 35,098 28.7

H27 年度 121,264 13,846 11.4 71,319 58.8 36,099 29.8

H28 年度 120,189 13,557 11.3 69,634 57.9 36,998 30.8

H29 年度 118,776 13,201 11.1 67,991 57.2 37,584 31.6

H30 年度 117,524 12,606 10.7 66,705 56.8 38,213 32.5

H31 年度 116,436 12,284 10.6 65,347 56.1 38,805 33.3

H32 年度 115,348 11,963 10.4 63,998 55.5 39,397 34.2

H33 年度 115,348 11,692 10.1 62,996 54.6 39,503 34.2

H34 年度 115,348 11,422 9.9 62,003 53.8 39,610 34.3

H37 年度 109,566 10,610 9.7 59,026 53.9 39,930 36.4

*H25 年度~H29 は毎年度 9 月末住民基本台帳人口 *H30 年度以降は、H27 国勢調査の結果を基に、コーホート要因法により推計

Page 66: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

54

図1:年齢 3 区分別人口の推移

図2:年齢 3 区分別人口の推移(%) 図3:高齢化率の推移

*全国、全道H25~H28 は毎年 10月 1 日現在(総務省統計局)

H32 以降は国立社会保障・人口問題研究所H29推計

(2)平均寿命と健康寿命の状況

平成 27 年の平均寿命*9は、男性が 80.19 歳、女性が 87.66歳でした。健康寿命*10は

男性 78.63 歳、女性は 84.08 歳で、その差である日常生活が自立していない期間は、男性

1.56年、女性 3.58年で、概ね横ばいの状況です。

図4:平均寿命と健康寿命の推移(男性) 図5:平均寿命と健康寿命の推移(女性)

Page 67: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

55

図6:日常生活が自立していない期間の推移

厚生労働省「健康寿命の算定方法の指針」毎年 9 月末住民基本台帳人口と死亡者数、

要介護2~5の認定者数を用いて「日常生活動作が自立している期間の平均」を算定

図7:平成 25 年平均寿命と健康寿命の比較(男性)図8:平成 25 年平均寿命と健康寿命の比較(女性)

資料:厚生労働科学研究分担研究報告書―健康日本 21(第二次)等の健康寿命の検討―

≪健康寿命の算出方法≫

(1)「日常生活に制限のない期間の平均」を算定する場合(国の算出方法)

使用する指標:日常生活の制限に関する質問の「制限なし」と「制限あり」の回答者数

(2)「自分が健康であると自覚している期間の平均」を算定する場合

使用する指標:自覚的な健康に関する質問の「健康」と「不健康」の回答者数

(3)「日常生活動作が自立している期間の平均」を算定する場合(北見市の算出方法)

使用する指標:0~64 歳では人口、65 歳以上では第 1 号被保険者数または人口。

死亡者数と要介護 2~5 の認定者数。

Page 68: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

56

(3)出生の状況

出生数、出生率ともに減少傾向で、低出生体重児の割合は平成 20 年以降微増傾向にありま

す。

図9:出生者数の推移

資料:北海道保健統計年報

図 10:低出生体重児の推移

資料:オホーツク保健統計年報

*低出生体重児:出生時の体重が 2,500g未満の出生児

*極低出生体重児:出生時の体重が 1,500g未満の出生児

Page 69: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

57

(4)死亡の状況

本市の死亡数の推移を見てみると、その年により差は見られますが増加しており、死亡率は平

成 23 年以降、全国、全道に比べ高く推移しています。

また、死因別死亡者数を見てみると、「悪性新生物」が 3割を占め、次いで「心疾患」、「脳血

管疾患」の順となっており、近年「肺炎」、「老衰」も増加しています。

65歳未満の「早世死亡」は 153人で、その内訳は 7割が男性となっており、死因としては

「悪性新生物」「自殺」が多くなっています。

図 11:死亡者数の推移

資料:厚生労働省人口動態統計

図 12:平成 27 年死因別死亡割合

資料:厚生労働省人口動態統計

Page 70: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

58

図 13-1:主要死因別死亡者数の推移

資料:H21~H25 オホーツク保健統計年報 H26~H27厚生労働省人口動態統計

図 13-2:主ながん死亡者数の推移

資料:H21~H25 オホーツク保健統計年報 H26~H27厚生労働省人口動態統計

表2:65 歳未満の死亡の割合(平成 27 年)

北見市 全 国 全 道

全 体 11.0 11.0 11.4

男 性 14.3 14.3 14.0

女 性 7.3 7.6 8.0

資料:厚生労働省人口動態統計

胃がん 肺がん 大腸がん すい臓がん 肝臓がん 子宮がん 乳がん その他

H21 50 69 44 30 28 2 13 104

H22 45 76 49 38 31 9 11 134

H23 44 73 73 44 30 9 18 121

H24 60 91 49 48 27 7 12 126

H25 56 107 53 40 32 8 19 132

H26 48 102 62 58 28 9 20 126

H27 48 83 70 41 32 8 10 139

0

20

40

60

80

100

120

140

160

主ながんの死亡者数の推移

Page 71: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

59

表3:65 歳未満の死因別死亡数(平成 27 年)

悪性 新生物

心疾患 脳血管 疾患

自 殺 糖尿病 肺 炎 不慮の 事故

その他 総 数

総数 63 18 15 22 3 3 5 24 153

男性 39 14 6 18 2 2 3 21 105

女性 24 4 9 4 1 1 2 3 48

資料:厚生労働省人口動態統計

図 14:65 歳未満の死因別死亡割合(平成 27 年)

資料:厚生労働省人口動態統計

(5)主要死因標準化死亡比(SMR)*11の状況

本市の主要死因の標準化死亡比を見てみると、全国、全道に比べ、男女とも「不慮の事故」

「虚血性心疾患」「肺炎」による死亡が低く、男性は「自殺」が有意に高くなっています。

悪性新生物の部位別標準化死亡比では、男性は胃がんによる死亡が低く、肺がんが高くなっ

ています。女性は大腸がんが高くなっています。

図 15:主要死因標準化死亡比(SMR)(男性) 図 16:主要死因標準化死亡比(SMR)(女性)

資料:北海道における主要死因の概要9(2006 年~2015 年)

Page 72: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

60

図 16:悪性新生物の部位別標準化死亡比(SMR)

資料:北海道における主要死因の概要9(2006 年~2015 年)

(6)自殺の状況

本市における自殺による死亡者数は、平成 23 年以降 20 人台で推移しており、平成 22年

以前に比べ減少しています。

男女別年代別では、働き盛りと若年の男性及び高齢の男女に多く、原因別では健康問題が多

くなっています。

図 17:自殺者数の推移 図 18:自殺による死亡率の推移

図 19:年齢別自殺者数の平均(H23~H27) 図 20:北見管内の自殺の原因・動機別(H23~H27)

図 17~19:資料:H25 年以前 オホーツク保健統計年報 資料:北海道警察 自殺統計

H26~H27年厚生労働省人口動態統計

Page 73: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

61

3 介護認定者の状況 (資料:介護福祉課)

(1)介護保険認定者の推移

要介護(要支援)者の認定状況は、平成 29 年度 7,594 人、第 1 号被保険者(65 歳以上)

の認定率は 19.8%で認定者数、認定率ともに増加しています。平成 32年度までの推計でも

増加が見込まれていますが、団塊の世代が 75 歳に到達する平成 37年度前後からの認定率が

やや大きくなると予想されています。

認定者の介護度別の割合では、要支援者の割合が多くなっています。

図 21:要介護認定者の推移(H25~H27 実績とH30~H32 推計)

図 22:第 1 号被保険者(65 歳以上)の認定率

Page 74: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

62

図 23:介護度別の推移

(2)新規認定者の原因疾患

新規認定者の原因疾患では、認知症、関節疾患、骨折・転倒などの心身の活力低下によるも

のと、悪性新生物、脳血管疾患など生活習慣病によるものが多くなっています。

特に 40~64歳の第 2 号被保険者では。悪性新生物、脳血管疾患によるものが半数以上を

占めており、生活習慣病予防が重要です。

図 24:平成 28年度新規認定者の原因疾患別割合

Page 75: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

63

4 国民健康保険医療の状況(40~74 歳) (資料:国保医療課)

(1)生活習慣病に関連する疾病の状況

生活習慣病に関連する疾病の割合は、循環器疾患、悪性新生物、歯科関連疾患を合わせると

44.5%となり、高血圧性疾患、歯科関連疾患、糖尿病、脂質異常症が多くなっています。平

成 23 年に比較すると、歯科関連疾患の受診数が減少し、腎不全が増加しています。医療費で

は、悪性新生物が最も多く、次いで件数も増加している腎不全が多くなっています。

図 25:国民健康保険医療費の生活習慣病に関連する疾病の件数割合(平成 28 年 5 月診療分)

図 26:主な疾患の受診件数(平成 23 年及び平成 28 年 5 月診療分)

高血圧性疾患 13.9 % 糖尿病

5.9% 脂質異常症 4.9%

虚血性心疾患 1.8 %

腎不全 0.7%

脳梗塞 1.4 %

脳出血 0.4%

くも膜下出血 0.2 %

その他の

脳血管疾患0.03%

その他の

循環器系疾患0.4%

悪性新生物 3.5 %

歯科関連

疾患 11.4%

生活習慣病

関連以外 55.5%

循環器系疾患

29.6%

悪性新生物

3.5%

歯科関連疾患

11.4%

合計 44.5%

Page 76: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

64

図 27:主な疾患の医療費(平成 23 年及び平成 28 年 5 月診療分)

(2)悪性新生物の医療費の状況

悪性新生物の部位別受診件数では、大腸がんが 158 件で最も多く、次いで乳がん 125

件、胃がん 94件の順となっており、医療費では肺がん、大腸がん、胃がんの順となってい

ます。

図 28:悪性新生物の部位別受診件数(平成 23年及び平成 28 年 5 月診療分)

図 29:悪性新生物の医療費の状況(平成 23 年及び平成 28 年 5 月診療分)

Page 77: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

65

(3)疾病別 1 件あたり医療費の状況

生活習慣病と悪性新生物に関する 1 件あたりの医療費では、肺がんが 406,000 円と最も

高額で、人工透析を含めた腎不全が 344,000 円、肝がんが 269,000 円となっています。

腎不全は平成 23 年に比べると、件数、1 件あたり医療費ともに増加しています。

図 30:疾病別 1 件あたり医療費の状況(28 年 5 月診療分)

Page 78: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

66

5 健康診査の状況

(1)北見市国民健康保険特定健康診査(40~74 歳対象)の状況

特定健康診査の受診率は平成 22 年度以降増加しており、平成 27 年度は 27.5%でした。

男性に比べ女性の受診率が高く、40歳代~50歳代の若い年代の受診率が低く、20%に届い

ていません。

メタボリックシンドローム該当者は男性に多く、50 歳代から増加し 60~70 歳代でも 3

割を超えています。また、メタボリックシンドローム予備軍は 40~50歳代で 2 割前後、肥

満者は男性の約 4割を占めており、該当者へ移行させないことが重要です。

図 31 特定健康診査の受診率の推移

図 32:平成 27 年度 性別年代別受診状況

Page 79: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

67

図 33:平成 27 年度 メタボリックシンドローム該当者

図 34:平成 27 年度 メタボリックシンドローム予備軍

図 35:平成 27 年度 肥満者(BMI25 以上)の状況

Page 80: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

68

(2)がん検診の状況

北見市で実施している胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、子宮がん検診、乳がん検診

の受診率は、年度によっての差が見られ、大腸がん検診、子宮がん検診は一時上昇したものの

平成 28 年度は大きく減少しています。

精密検査が必要になった方の中から、毎年約 30~50 人にがんが発見されており、進行度の判

明している人のうち約 7割は早期がんでした。

図 36:がん検診受診率の推移

図 37:平成 27 年度がん検診受診率

資料:平成 27年度地域保健・健康増進事業報告

Page 81: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

69

表 4:がん検診精密検査の状況

平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度

要精検者

(%)

受診率

(%)

がん

発見人数 (%)

要精検者

(%)

受診率

(%)

がん

発見人数 (%)

要精検者

(%)

受診率

(%)

がん

発見人数 (%)

要精検者

(%)

受診率

(%)

がん

発見人数 (%)

要精検者

(%)

受診率

(%)

がん

発見人数 (%)

胃がん

検診

298

7.4

95.6

6

0.15

253

6.6

95.3

3

0.08

287

7.3

93.4

12

0.31

300

8.4

96.3

10

0.28

216

5.7

93.1

4

0.11

肺がん

検診

156

3.9

93.6

5

0.12

175

4.5

98.3

5

0.13

124

4.3

94.4

6

0.15

64

1.7

96.9

2

0.05

112

2.8

94.4

3

0.08

大腸がん

検診

381

7.7

90.6

22

0.44

320

6.6

88.1

11

0.23

470

8.0

78.9

17

0.29

471

8.2

84.1

19

0.33

483

7.9

83.6

15

0.25

子宮がん

検診

78

3.0

85.9

6

0.23

24

1.0

91.7

2

0.08

26

1.1

69.2

1

0.04

50

2.2

86.0

1

0.04

32

1.5

92.2

3

0.14

乳がん

検診

200

8.0

83.5

8

0.32

148

6.8

98.0

8

0.37

181

8.5

79.6

13

0.67

207

10.7

93.7

19

0.98

187

9.0

97.3

14

0.67

資料:北見市健康推進課

(3)妊婦・乳幼児健康診査の状況

①妊婦健康診査の状況

母子保健法に基づき、妊婦及び胎児の健康保持を図るため、1 人 14 回分の妊婦健康診査と、

1 人6回分の超音波検査を公費負担で実施しています。

表 5:妊婦健康診査の受診状況

妊娠届出数

(人)

妊婦一般健康

診査受診票

総交付数 (枚)

超音波検査

受診票交付数

(枚)

平成 25年度 831 11,901 5,158

平成 26年度 842 12,086 5,158

平成 27年度 781 11,298 4,881

平成 28年度 775 11,220 4,891

資料:北見市健康推進課

②乳幼児健康診査の状況

乳幼児の心身の発育、発達の確認と疾病、異常の早期発見により乳幼児の成長発達を促す

ため、各種健康診査を実施しています。

また、乳幼児の心身面だけでなく、お母さんの気持ちに寄り添った子育て支援もあわせて

行っています。

Page 82: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

70

表 6:乳幼児健康診査の受診状況

区 分 平成 25年度 平成 26年度 平成 27年度 平成 28年度

3~4ヶ月児

健康診査

対象者数 876 797 823 756

受診者数 589 768 818 754

受診率(%) 98.1 96.4 99.4 99.7

9~10 ヶ月児

健康診査

対象者数 882 858 979 785

受診者数 824 809 722 757

受診率(%) 93.4 94.3 90.6 96.4

1 歳 6 ヶ月児

健康診査

対象者数 919 883 836 809

受診者数 841 788 772 770

受診率(%) 91.5 89.2 92.3 95.2

3 歳児

健康診査

対象者数 941 881 870 841

受診者数 884 789 867 800

受診率(%) 93.9 89.6 99.7 95.1

資料:北見市健康推進課

(4)歯科保健の状況

幼児期、学童期のむし歯罹患率、一人あたりのむし歯の本数は減少しており、全道の罹患率、

平均本数を下回っています。また、3 歳児、12歳児の罹患率は全国よりも低くなっています。

図 38:1 歳 6 ヶ月児、3 歳児のむし歯罹患率と、一人平均本数

資料:H22 年度、H27年度地域保健・健康増進事業報告

Page 83: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

71

図 39:学童のむし歯罹患率と、一人平均本数

6 その他の保健統計

(1)育児期間中の喫煙の状況

母子保健手帳交付時から 3 歳児健診までの育児期間中の喫煙状況は、父(パートナー)は

50%前後で変化がなく、母は子どもの成長とともに増加しています。

図 40:平成 28 年度 育児期間中の喫煙率

資料:北見市健康推進課

資料:文部科学省平成 28年学校保健統計調査

Page 84: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

72

(2)更生医療*12における人工透析などの腎機能障がい者の状況

(資料:障がい福祉課)

更生医療における人工透析などの腎機能障がい者は、一時減少しましたが、平成 23

年度以降増加傾向にあります。また、新規申請者の原因別内訳では、糖尿病性腎症が

増加しており、男性に多く、年代別では高齢者に多くなっています。

糖尿病性腎症だけでなく、腎炎その他による透析も増加しており、高血圧症等の管

理も重要です。

図 41:更生医療による人口透析者の推移

図 42:更生医療新規申請者の原因内訳

表 7:平成 27 年度新規の糖尿病性腎症による男女別年齢別内訳

年代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 計

男性 1 2 4 7 3 17

女性 0 0 1 2 1 4

計 1 2 5 9 4 21

Page 85: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

73

7 北見市 健康に関する意識アンケート調査結果

(1)アンケート調査の概要

調査対象者 20 歳~74歳の年齢の市民のうち 3,000人を住民基本台帳から、無作

為に抽出し調査対象とした。

配布と回収 郵送による配布・回収を行った。

調査期間 平成28年10月15日~平成28年10月31日

回収数・回収率 回収数 1,163(回収率 38.8%) うち有効回答 1,151

(2)性別、年齢別有効回答者数(人)

年 代 男 性 女 性 計

20 歳代 42 88 130

30 歳代 67 109 176

40 歳代 67 107 174

50 歳代 93 111 204

60 歳代 114 130 244

70 歳代 118 105 223

計 501 650 1151

(3)表記について

①回答比率等については、小数点以下第 2 位を四捨五入して小数点以下第 1 位までの表記とし

ます。このため、表記上の百分率の合計が 100%にならない場合があります。

②設問には 1 つのみ答えるものと、複数回答のものがあるため、複数回答の設問ではその割合

の合計は 100%にならない場合があります。

(4)アンケート調査結果

①回答者の属性

性別では、男性501 人、女性650人、年代別では、60歳代、70 歳代が多く、少ないの

は20歳代でした。家族構成は、子ども又は親と同居している二世代家族が最も多く、次いで夫

婦 2 人暮らし、一人暮らしでした。

職業別では、会社員・公務員等が最も多く、パート・アルバイト等、その他の職業と合わせて、

働いている人が61.3%でした。

Page 86: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

74

【性 別】 【年 代】

【家族構成】 【職 業】

②現在の健康状態

「まあ健康な方である」が61.1%で、「とても健康である」と合わせると83.6%が

”健康である”と感じており、男性では40歳代、女性は30歳代と50歳代で「とても健康」

が減少し、男性の40歳代、女性の50歳代で「あまり健康ではない」が増加します。

Page 87: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

75

③ふだん朝食を食べているか。

朝食を「ほぼ毎日食べている」のは82.5%、「ほとんど食べない」のは9.0%で、

男性は、20~30歳代の若い年代と40~50歳代の働き盛りの年代で、ほとんど食べない

人多いです。女性は、30歳代で毎日食べる人が最も少なく、20~30歳代で食べない人が

多いです。

【 男女別年代別朝食の摂取状況 】

④アルコール類を飲むか

「飲まない」と「月に1~2回」を合わせた、ほとんど飲まない人は61.9%、「毎日飲む」

と「週3~4回飲む」を合わせた、週に3回以上飲酒している人は28.0%でした。

男性は、20歳代では飲む回数が少ない人が多いですが、30歳代以降毎日飲む人の割合が

高くなり、特に50歳代では、4割を超えています。60歳代以降飲まない者が多くなり、毎

日飲む者は減りますが、それでも3割を超えています。

飲酒をする人(飲まない、月に1~2日程度飲むを除く)429人(全体の37.2%)の

うち、日本酒に換算して1合未満が42.0%で最も多く、次いで「1~2合未満」が25.

9%、「2~3合未満」が22.8%、「3合以上」が6.8%でした。

男性の20歳代でも、3合以上飲酒する人が3割近くいますが、年代が上がるほど飲酒量の

多い者人が多くなり、50歳代で最も多くなります。

ほぼ毎日食

べる

82.5%

週に4~5回

食べる

3.7%

週に2~3回

食べる

4.6%

ほとんど食

べない

9.0%

無回答

0.1%

Page 88: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

76

【 男性のアルコールを飲む割合と、1 日に飲む量 】

⑤1 週間の食事で食べる食品別の回数

男女別では全ての食品において女性の摂取率が高く、魚介類、果物類は特に若い年代で「ほ

とんど食べない」と答える人が多かったです。

⑥食べることで気をつけていること

食べることで気をつけていることとしては、「夜遅い時間に食事をしない」「塩分を控える」

「食べ残しをしない」「栄養のバランスを考える」「腹八分目にする」が多く、男女別では、全

体に女性の方が気をつけている人が多いですが、「腹八分目にする」「食べ残しをしない」「脂

ものを控える」は男性が女性を上回っています。

Page 89: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

77

⑦運動の状況

1日30分以上の運動を「週2回以上している」人は31.1%で、運動をほとんどしていな

い者が半数近くを占めており、40歳代男性、30、40歳代女性の7割がほとんど運動をして

いない状況です。

⑦運動の状況

運動不足を感じているのは75.8%

で、女性に運動不足を感じている人が多

く、特に女性の20~40歳代では9割

以上でした。

Page 90: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

78

1 日の平均歩数は、3,000歩未満が36.0%、3,000~5,000歩未満が

27.8%で、5,000歩未満が全体の63.8%で、男性は30~50歳代、女性は

20~40歳代で少なくなっています。

⑧喫煙の状況

たばこを「吸う」人は223人で、全体の19.4%、男性は29.1%、女性は11.8%

で、男性は40歳代、女性は30歳代と50歳代に多く、年齢と共に減少しています。

たばこを吸っている人のうちで、禁煙を予定している人は22.0%、分煙を常に心がけて

いる人は57.4%、時々こころがけている人は22.0%でした。

⑨歯の状況

自分の歯の保有数は、24本以上が49.4%で最も多く、20本以上は64.3%でした。

年代別では、年齢と共に保有数は少なくなりますが、50~60歳代で減少の割合が高くなっ

ています。

歯や歯ぐきで気になることとしては、年代別でみると、20歳代から30歳代は「出血」「口

臭」などの歯周病の症状が増え始め、40歳代になると更に進行して「歯ぐきがブヨブヨ」「口

臭」が多くなり、歯の喪失も増え始めます。50歳代になると、「グラグラする」「よく噛めな

い」が増え、歯の喪失が加速しています。

60歳代以降は、更に歯の喪失が進み、入れ歯が多くなるためか「出血」「ブヨブヨする」

「グラグラする」が減り、「よく噛めない」「気になることはない」が増えています。

Page 91: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

79

歯磨きの回数では、2回みがく人が最も多く、20~50歳代で8割以上でした。

60歳代以降は1回みがく人が増えています。

Page 92: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

80

⑩ストレスについて

ストレスが溜まっているのを「おおいに感じている」「多少感じている」を合わせると、

70.7%で、女性にやや高かったです。

20~50歳代で「おおいに感じている」のは男女ともほぼ3割で、女性の「多少感じている」

は20歳代以外、男性を上回っています。

男女ともに60歳代で「おおいに感じている」が半減し、男性は「ほとんど感じない」が増

えますが、女性はあまり変わりません。

ストレスを「解消できている」「だいたい解消できている」と答えたのは「おおいに感じて

いる「多少感じている」と答えた813人のうち、54.7%、「あまり解消できていない」

「解消できていない」と答えたのは44.8%で、解消できていないのは男性にやや多かった

です。

ストレスや悩みについての相談相手が「いる」と答えたのは74.9%で、女性は83.7%

に対し男性は63.5%で、女性よりも20.2ポイント低くなっています。ストレスを強く

感じている男性のうち、53.6%、また、ストレスを解消できていない男性のうち70.0%

が、相談相手が「いない」と答えています。

Page 93: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

81

⑪睡眠時間について

5時間以上6時間未満が最も多く、次いで 6 時間以上 7 時間未満で、男女別では、女性に

睡眠時間の短い者が多かったです。

睡眠時間と休養の関係を見ると、睡眠時間と休養のとれ方は比例しており、特に6時間未満

では、「あまりとれていない」者が急増しています。

⑫体格について

男性の肥満は30.3%、女性は19.2%で、年代別では、男性の肥満は20~30歳代

が19%ですが、40歳代で35.8%に増加し、その後は30%台で推移します。女性は、

年代とともに肥満者の割合が増加し、男女ともに高齢者の肥満の割合が多くなっています。

Page 94: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

82

⑬健康や病気についての知識情報源

健康についての情報は、「テレビ・ラジオ」「新聞・雑誌」「インターネット」「家族・友人等」

「病院の医師・看護師」の順でした。

「テレビ・ラジオ」は、どの年代でも男性は7割以上、女性は8割以上でした。

「新聞・雑誌」「病院の医師・看護師」は50歳代以降に多く、「インターネット」は20~

50歳代に多かったです。

⑭今後、健康で改善したいこと

「食生活に気をつける」「積極的に運動をする」「睡眠を十分にとる」「ストレスの解消に努

める」「生活リズムを規則正しくする」「歯や歯周病の治療」の順でした。

Page 95: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

83

⑮がん検診の受診率

市で実施しているがん検診以外にも、職域、自己受診も含むがん検診の受診状況では、

50歳代の受診率が最も高くなっています。

Page 96: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

84

⑯がん検診を受けない理由

がん検診を受けない理由としては「調子が悪ければ病院に行くから」が最も多く、次いで「め

んどうだから」「費用がかかるから」「職場などで検診の機会がない」「仕事が忙しくて時間がな

いから」「健康に不安がないから」の順でした。

⑰健康診断の受診状況

「職場の健診・ドック」「国保の特定健診」などで健康診断を受けている人は72.0%で

「受けていない」と答えたのは21.3%でした。

職種別では、「会社員・公務員」の受診率が高く、次いで「無職(年金生活含む)」で、受

診率が低かったのは「専業主婦」「自営業」でした。

Page 97: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

85

⑱健康診断を受けない理由

健康診断を受けない理由としては、「調子が悪ければ病院に行く」が最も多く、次いで「職

場などで検診の機会がない」「費用がかかるから」「治療をしているから」「めんどうだから」

の順でした。

女性の「職場などで健診の機会がない」という理由が32.4%で、男性の12.4%に比

べると非常に高くなっています。

⑲メタボリックシンドローム該当者又は予備群と言われたことがあるか

メタボリックシンドローム該当者又は予備群と言われたことがある人は19.9%で、男性

は32.9%、女性は9.8%でした。

年代別では、男性の40歳代、50歳代で、半数近くを占めています。

Page 98: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

86

⑳今までにかかったことのある疾患

今までにかかったことがある疾患は、「高血圧」「歯周病」「脂質異常症」「糖尿病」「こころ

や精神科の病気」「がん」の順でした。

男性では、「高血圧」が4人にひとり、「歯周病」「脂質異常症」が5人にひとり、「糖尿病」

「痛風」が10人にひとりの割合で、こころの病気以外、全て女性を上回っていました。

㉑食育について関心があるか

「関心がある」「どちらかといえば関心がある」を合わせると69.1%でした。

男女別では男性が59.3%、女性が76.8%で、特に40~50歳代の働き盛りの男性の

関心が低く、5割に満たない状況です。

Page 99: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

87

㉒共食の回数

家族と同居している人のうち、家族と一緒に食べているのは朝食で週に平均4.5回、

夕食は5.8回で、朝食または夕食を一緒に食べているのは、週に平均10.3回でした。

Page 100: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

88

市の健康増進に関する取り組みへのご意見

【意見として多かったもの】

○ がん検診等の自己負担の軽減、わかりやすい情報周知、受けやすい検診体制整備

○ 若い年代や、配偶者などの検診を受けられる環境整備

○ 食育をはじめとする健康教育の実施、交通の便、夜間、休日も含めた受けやすい設定。

○ 健康づくりに関する情報発信

○ 運動施設の利用料の減免、気軽に参加できる運動教室

○ 不妊治療助成、子育て世代も参加しやすい健康教育や健診

【年代別】

(20歳代)

・ 若い年代でも職場健診での血液検査を実施や、がん検診を受けられる機会を設けて、若いうち

からの予防・早期発見早期治療の習慣づけが必要。

・ 運動施設利用料金の低額化・無料化と、運動サークル等の情報周知。

・ おいしい地元産の作物を使った地産地消のためのレシピや、適切な食事についての研修などの

機会をもっと設けてほしい。

・ こころの健康保持のための情報や医療機関の情報周知

(30歳代)

・ 健康診断、がん検診、歯科健診を安い費用で、職場だけでなく配偶者も受けられるようにして

ほしい。『高齢者も自分の歯で焼肉を食べています!』でまちのイメージアップも。

(特にがん検診は対象年齢の引き下げや婦人科健診の隔年受診の廃止の意見が多数あり。)

・ 健診受診や講座受講時の子どもの預かり先が確保されると受診率も向上するのではないか

・ プール利用料金の低額化、インフルエンザ他の予防接種や不妊治療への経済的支援、若年者の

リハビリの充実や認知症予防の充実、医療機関の混雑状況の公開

・ 健康に関する相談窓口のわかりやすい案内

・ 禁煙の推進、分煙によるお互いがすみやすい街づくり

(40歳代)

・ 健康診断を無料で休日なども受けられ、待ち時間が少なくなるようにしてほしい。検診間隔も

2年ではなく年1回受けられるように。検診等の周知を忙しい子育て世代へもわかりやすく周

知し、問い合わせへの対応も気持ちよくしてほしい。

・ 簡単な運動動教室やイベントは働いていたり子育てをしていても参加しやすいように休日や

夜に開催してほしい。がん検診に託児があって助かった。

・ バランスの良い、低コストの調理レシピや、健康情報をもっと提供してほしい。

Page 101: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

89

(50歳代)

・ 各種検診が受けやすいように自己負担を少なくしてほしい。お金がないと健康に気をつける余

裕もない。

・ 車中心の生活で、街中を歩いている人を見かけない。体にも精神にも経済的にも良い「ウォー

キングの街づくり」に向けた取り組みを。

・ 病気の予防、早期対応のための講座(交通の便がよく、日中に)や、親身になってくれるかか

りつけ医がほしい。医師も高齢化で大変です・・・

(60歳代)

・ がん検診、各種検診の啓蒙に力を入れてほしい。健康保険組合の健診手続きをもう少し簡単に。

・ 治療に関して、医療費の軽減、検査だけでなく治療に関する生活指導を望む。かかりつけ医を

どう探すか。

・ 高齢者が簡単に運動のできる場や、運動施設利用の特典を望む。

(70歳代)

・ 相談場所がわからず困ることがある。

・ 身近なところで軽運動ができる(教えてもらえる)場所がほしい。

・ 専門医療の充実。健診や健康教育の継続。健康に関する自己責任や医療に頼らない健康法の周

知。検診や予防接種など高い医療費をかけて単に長生きさせるだけの対策ではだめ。

Page 102: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

90

8 中学生の生活に関するアンケート調査結果

(1)アンケート調査の概要

調査対象者 北見市内の中学 2 年生全員

配布と回収 学校ごとにアンケート用紙を配布し、学校で記載後、学校ごとに回収した。

調査期間 平成28年10月14日~平成28年10月31日

回収数 回収数 985人 (男子:516人 女子:469人)

(2)表記について

①回答比率等については、小数点以下第 2 位を四捨五入して小数点以下第 1 位までの表記とし

ます。このため、表記上の百分率の合計が 100%にならない場合があります。

②設問には 1 つのみ答えるものと、複数回答のものがあるため、複数回答の設問ではその割合

の合計は 100%にならない場合があります。

(3)アンケート調査結果

①朝食を食べているか

朝食を「ほぼ毎日食べる」と回答したのは85.1%、「ほとんど食べない」は、

4.0%でした。

②野菜を食べているか

野菜を「毎食食べる」と「1日 1 回は食べる」を合わせると81.9%が、1日1回以

上、野菜を食べています。

Page 103: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

91

③食べることで気をつけていること

食べることで気をつけていることとして多かったのは、「食べ残しをしない」「夜遅く食

べない」「食べ過ぎないようにしている」「箸の使い方、食事作法に気をつける」の順でした。

「食べ残しをしない」以外は、女性が男性を上回っていました。

④朝食又は夕食を家族と一緒に食べるのは、週に何回か

家族と一緒に食べるのは、朝食が週に平均3.48回、夕食は5.62回で、朝食、夕食

のいずれかを一緒に食べているのは、週に平均9.1回でした。

Page 104: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

92

⑤運動不足を感じているか

運動不足を感じているのは 37.7%で、女性の約半数は運動不足を感じています。

⑥ストレスが溜まっていると感じているか

ストレスを「とても感じている」「多少感じている」を合わせると68.4%がストレス

が溜まっていると感じており、女性に多くなっています。

また、ストレスや悩みで困ったときの相談ない手がいると答えているのは、男性73.1%、

女性81.8%でした。

⑦1日の平均睡眠時間

平均の睡眠時間は平均7時間が41.1%で最も多く、女性のほうが睡眠時間が少ない傾

向があります。

Page 105: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

93

⑧睡眠時間と休養のとれ方

睡眠で休養が「十分とれている」「だいたいとれている」と答えたのは、67.5%で、

「あまりとれていない」「ほとんどとれていない」と答えたのは、32.1%でした。

睡眠時間が短くなるほど「あまりとれていない」「ほとんどとれていない」と答える割合

が増加し、特に5時間未満の睡眠では休養がほとんどとれていない人が25.0%でした。

⑨たばこ

経験したことがあるのは2.2%で男性に多かったです。

⑩体格

「肥満」は男性11.1%、女性は3.1%、「やせ」は男性5.0%、女性12.9%で

した。北見市教育委員会の調査では、中学2年生の肥満傾向児の割合は、男性11.6%、

女性9.3%でした。

Page 106: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

94

9 受動喫煙防止に関するアンケート調査結果

(1)アンケート調査の概要

北見市が管理する施設の

受動喫煙対策について

公共施設の禁煙・分煙

アンケート

飲食店等の禁煙・分煙

アンケート

調査対象者

北見市が管理する 265

施設

医療機関、薬局、銀行、

ホテル、郵便局など多く

の市民が利用する 265

施設

飲食店、遊技場など多くの

市民が利用する 100 施設

調査方法 管理担当課への依頼 郵送による配布と FAX

等での回収

郵送による配布とハガキに

よる返送

調査期間

平成 29年

1 月 13日

~1 月 27 日

平成 29年

9 月 14日

~9 月 27 日

平成 29年

9 月 26日

~10 月 5 日

回収結果 238 施設

回収率:89.8%

188 施設

回収率:70.9%

36 施設

回収率:36.0%

(2)調査結果

施設区分 施設数 敷地内 建物内 完全分煙(喫煙室) 不完全分煙 取り組みなし

本庁舎 1 1出先機関 39 3 16 17 3図書館 9 3 6公民館 13 11 2児童センター 16 16 0その他公共施設 17 1 10 1 2 3体育館 12 1 11屋外運動施設 19 5 7 1 6学校 39 21 18入浴施設 2 1 1合計 167 50 80 20 8 9

住民センター

住民センター 71 7 32 0 9 23

病 院 12 9 2 1 0 0診療所 45 25 14 4 1 1歯科医院 40 16 20 3 1 0薬 局 36 21 12 2 1 0スポーツ施設

3 2 1 0 0 0

郵便局 12 1 6 3 2 0幼稚園 13 13 0 0 0 0高等学校 8 7 0 1 0 0大学・専修学

校 8 3 4 0 1 0

商業施設 1 0 1 0 0 0銀行 3 0 0 1 2 0ホテル 7 0 1 2 4 0計 188 97 61 17 12 1

飲食店 27 9 2 16喫茶店 6 1 4遊技場 3 3合計 36 0 9 3 0 23

市が管理する施設

公共施設

飲食店等

Page 107: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

95

「敷地内禁煙」「建物内禁煙」「完全分煙」に取り組んでいる施設を「受動喫煙防止の取り組み

あり」としています。

Page 108: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

96

10 用語の説明

*1 「インセンティブ」

健康づくりの「きっかけづくり」と、それが習慣化するまでの「継続支援」として、健康づくりの取

り組みに応じた「ヘルスケアポイント(特典)」等を付与すること。最終的には、健康に対する意識が

高まり、インセンティブがなくても自発的かつ継続的に健康づくりの取り組みを継続することを目指

します。

*2 「ゲートキーパー」

自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必

要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置づけられ

る人のことです。自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、

支援することが重要です。

*3 「健康経営」

「従業員の心身の健康を企業の競争力の源泉と捉え、企業として戦略的かつ積極的に従業員の健康増

進に取り組むこと。(日本公庫総研レポート)」

「健康企業宣言運動(北海道商工会議所連合会)」健康管理を積極的に企業が取り組み、病欠による

欠勤などを防ぐことにより、生産性、業務効率、企業イメージの向上を図ります。

*4 「高齢者のフレイル(虚弱)」

加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、

そして死亡などの危険性が高くなった状態。フレイルは適切な介入・支援により、生活機能の維持向

上が可能です。

*5 「生活習慣病のリスクを高める飲酒」

1日の純アルコール摂取量が、男性では40g以上、女性では20g以上の人は「生活習慣病のリ

スク」が高くなります。飲む頻度と日本酒に換算した量は、下記のとおりです。

頻度 量(男性) 量(女性)

毎日 2 合以上 1合以上

週 5~6日 2 合以上 1合以上

週 3~4日 3 合以上 1合以上

週 1~2日 5 合以上 3合以上

月1~3日 5 合以上 5合以上

*6 「食品ロス」

食べられるのに捨てられてしまう食品のことで、平成 26 年度は 621 万トン、国民一人 1 日あた

り、お茶碗約1杯分のご飯の量に相当します。

Page 109: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

97

*7 「フードマイレージ」

フードマイレージとは、イギリスのフードマイルズ運動(なるべく身近でとれた食料を消費するこ

とによって食料輸送に伴う環境負荷を低減させていこうという市民運動)の考え方を基に農林水産省

で開発された指標です。

日本は世界最大の食糧輸入国であり、食料自給率は主要先進国の中でも最も低い水準にあります。(平

成28年度カロリーベースで 38%、生産額ベースで 68%)

このため日本は、世界各地から食糧を輸入しており、輸入相手国別の食料輸入量に、その国から日本

までの距離を掛けた数字が大きいほど、食糧輸送に伴う CO2の排出量が多く、地球環境へ負荷を掛

けています。

同じ国内でも、生産地と消費とが遠ければフードマイレージは大きくなり、近ければ小さくなるので、

地産地消は地球環境にも優しいのです。

*8 「共食」

共に生活している人との食行動を共にすること。

家族と食事を共にする「共食」は食を通じた家族とのコミュニケーションを深め、はしの持ち方とい

った食事のマナー、食べ物を大切にする心など様々なことを学ぶ時間でもあります。

近年では高齢者のひとり暮らし、単身赴任、親の仕事の時間帯などで家族との共食が難しい人も増

えています。家族だけでなく、地域や所属するコミュニティー(職場等を含む)等での共食の機会を

持ち、コミュニケーションや食への関心を深めることも大切です。

*9 「平均寿命」

出生や死亡に関する統計データを基に、その年の各年齢の人があと何年生きられるかという「平均

余命」を算出し、0歳児の平均余命が平均寿命を意味します。

*10 「健康寿命」

健康上の問題で日常生活が制限されることなく自立して健康的な生活を送れる期間をいいます。

ここでは、介護保険認定者数(要介護2~5)や死亡者数を用いて「日常生活動作が自立している期間

の平均」を算定しています。

*11 「標準化死亡比(SMR)」

死亡率は年齢構成によって大きな違いが出てしまうことが多いため、年齢構成の違いの影響を除い

て、死亡率を全国と比較したものです。全国を 100 とし、100 より高ければ全国より死亡率が高

いと言えます。また、(*)は全国に比べて有意に高く、(**)は更に高いことを示しています。

(-*)は逆に有意に低いことを示しています。

*12 「更生医療」

身体に障がいをもたらしている一定の症状(放置すればその身体障がいの状態が永続する)に対し、

医学的処置を行うことによって日常生活活動を回復又は向上する可能性の認められる場合に、その医

療費を助成するものです。障害者総合支援法第 52 条に規定されています。

Page 110: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

98

11 計画の検討経過

開催年月日 会 議 名 内 容

平成 28年 6 月 17日

平成 28年度

第1回保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

・第2期計画の進捗状況

・策定体制とスケジュール

平成 28年 8 月 10日 平成 28年度 第1回協議会

・第2期計画の進捗状況

・第3期健康増進計画と食育推進計画

の位置づけについて

・今後のスケジュール

・市民アンケート調査票の検討

平成 29年 2 月 28日 平成 28年度 第2回協議会

・市民アンケートの結果

・第3期計画の構成案について

「北見市健康づくり計画」

平成 29年 3 月 16日 平成 28年度 第3回協議会 ・第2期計画の評価

・北見市の健康課題の検討

平成 29年 6 月 14日

平成 29年度

第1回保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

・第2期計画の評価

・北見市の健康課題の検討

平成 29年 8 月 28日

保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

ワーキング会議

・第2期計画の評価

・北見市の健康課題の検討

・庁内各課の健康づくり事業の情報交

換・連携について

平成 29年 8 月 31日 平成 29年度 第 1 回協議会 ・計画の進捗状況と素案について

平成 29年 10月 31日 平成 29年度 第2回協議会 ・計画素案の検討

平成 29年 11月 20日

平成 29年度

第2回保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

・計画素案の検討

平成 29年 11月 28日 平成 29年度 第3回協議会 ・計画素案の検討

平成 29年 12月 12日

~平成30年1月11日 市民からの意見募集

平成 30年 1 月 17日

平成 29年度

第3回保健福祉施策推進委員会

「保健・健康づくり部会」

・市民からの意見募集の結果について

平成 30年 1 月 23日 平成 29年度 第4回協議会 ・市民からの意見募集の結果について

・計画の最終案について

平成 30年 1 月 31日 会長から市長への計画(案)提出

Page 111: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

99

12 北見市健康づくり推進協議会構成員

H28.8.1~H30.7.31

選出区分 所 属 氏 名

保健医療関係機関

北見医師会 荒川 穣二 ◎

北見歯科医師会 飯田 唯勝

北見薬剤師会 新井 俊

北見地区栄養士会 山畑 陽子

北見地域保健室 濱中 昌一

社会福祉関係機関 北見市民生児童委員協議会 一條 守

教育関係機関

北見市小中学校校長会 保川 直紀

北見市体育協会 村上 與一

北見市認可私立保育園連合会 峰岸 未羽

北見市 PTA 連合会 笹森 伸治

職域保健関係機関 北見商工会議所 竹中 秀之

産業関係機関

きたみらい農業協同組合 高橋 幸浩

常呂町農業協同組合 内匠 英樹

常呂漁業協同組合 野辺 心

北海道全調理師会北見支部 金山 一敏

市民団体 北見市北見自治会連合会 鈴木 富雄

北見消費者協会 上川 徹

学識経験者 日本赤十字北海道看護大学 浅野 綾子 ○

公募委員 小林 秀光

山田 洋子

◎ 会長 ○副会長

Page 112: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

100

13 北見市健康づくり推進協議会設置要綱

(平成 28年 5 月 13 日内規第 157号)

(趣旨)

第1条 この要綱は、健康増進法第 8 条第 2項の規定に基づく北見市健康増進計画(以下「増進計画

という。)、及び食育基本法第 18条第 1 項の規定に基づく北見市食育推進計画(以下「食育

計画」という。)の策定、推進、評価等を行うため、北見市健康づくり推進協議会(以下「協

議会」という。)を設置する。

(所掌事項)

第 2 条 協議会の所掌事項は、次の各号に掲げるとおりとする。

(1) 増進計画及び食育計画の策定、推進及び評価に関すること。

(2) 増進計画及び食育計画の普及啓発に関すること。

(3) 地域保健、学校保健、職域保健の連携推進に関すること。

(4) 食育の連携推進に関すること。

(5) その他北見市の健康づくり施策に関すること。

(組織)

第 3 条 協議会は、委員 20 名以内をもって組織する。

2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。

(1) 保健、医療関係機関の代表者

(2) 学識経験を有する者

(3) 福祉関係機関の代表者

(4) 教育関係機関の代表者

(5) 産業関係機関の代表者

(6) 職域保健関係機関の代表者

(7) 市民団体の代表者

(8) 公募による市民

(9) その他健康づくりの推進に必要と認める者

3 委員の任期は、委嘱の日から 2 年とする。ただし、欠員が生じた場合の後任者の任期は、前任者

の残任期間とする。

(会長及び副会長)

第 4 条 協議会に会長及び副会長をそれぞれ 1 名ずつ置く。

2 会長は委員の互選により定める。

3 会長は、協議会を代表し、会議の議長となる。

4 副会長は会長の指名により定める。

5 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときはその職務を代理する。

(会議)

第 5 条 協議会の会議は、会長が招集する。但し、最初に招集される協議会は、市長が招集する。

Page 113: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

101

2 協議会の会議は、委員の半数以上が出席しなければ開くことができない。

3 会長が必要と認めたときは、会議に委員以外の者の出席を求め、その意見を聴き、又は説明を求

めることができる。

(守秘義務)

第 6 条 委員及び前条第 3 項の規定により出席した者は、正当な理由がなく、会議の内容その他職

務上知り得た情報を漏らしてはならない。委員はその職を退いた後もまた同様とする。

(事務局)

第 7 条 協議会の事務局は、保健福祉部健康推進課に置き、その庶務を行う。

(その他)

第 8 条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営に関して必要な事項は、会長が会議に諮って

別に定める。

附 則

1 この内規は、平成 26 年 4月 25 日から施行する。

2 北見市健康増進計画策定委員会設置要綱(平成 23 年 9月 23 日)は、廃止する。

平成 28年 5月 13 日改正施行

Page 114: 北見市健康づくり計画 - Kitami...北見市まちづくり基本条例 北見市総合計 ~北見市健 Mづくり計 第3期北見市健増進計 北見市食育推進計

102

北見市健康づくり計画

平成30年3月 発行

北見市保健福祉部 健康推進課 〒090-0046 北見市北 6条西 2丁目

電話(0157)23-8101

E-mail:[email protected]