2
○ 平成 31 年1月に、大阪府・大阪市共同で、使い捨てプラスチックの削減 や3Rのさらなる推進に向け「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行 いました。 (1)一般廃棄物 ○ リデュースとリユースの推進 大阪府や市町村では、10 月の3R推進月間に小売業者等と連携した「環 境にやさしい買い物キャンペーン」による啓発や、ごみ減量化や食品ロス に関する啓発などに取り組みました。 ○ リサイクルの推進 大阪府や市町村では、「大阪府認定リサイクル製品」の認定・普及や、容 器包装廃棄物の分別収集に関する啓発などに取り組みました。 ○ 非常災害時の廃棄物の適正処理の備え 大阪府北部地震及び台風第 21 号による災害廃棄物処理について、市町 村・一部事務組合に対し、助言・調整を実施するとともに、市町村等の職 員を対象とし、災害廃棄物処理に係る研修や図上演習を実施しました。 (2)産業廃棄物 ○ リデュースとリユースの推進 産業廃棄物を多量に排出する事業者に対し、排出抑制の取組や排出量の見込みなどを記載した処理計 画書の公表・指導助言等を通じて、事業者による排出抑制に取り組みました。 ○ リサイクルの推進 工事現場における建設廃棄物の分別事例等を広く建設業者、発注者にリ ーフレットで情報提供するとともに工事現場のパトロールを実施し、分別 排出の取組を促進しました。 ○ 適正処理の推進 不適正処理事案に対する監視パトロールなど警察等と連携しながら法令 順守の徹底を図るとともに、土地所有者への土地の適正管理の啓発・指導 等を実施しました。 大阪府では、府民、事業者、行政の各主体が連携・協働し、循環型社会を構築するため、「大阪府循環型社会推進計画」を策定しており、施策の実施状況等を毎年公表することで、各主体の取組を促進しています。 このたび、平成 30 年度の一般廃棄物の排出量等(速報値、以下同様)や大阪府及び府内市町村における施策の実施状況を取りまとめましたのでお知らせします。 「大阪府循環型社会推進計画」の進捗状況を公表しま 大阪府循環型社会推進室 令和元年9月 2.平成 30 年度における主な施策の実施状況 府民・事業者の皆さまへのお願い 府民の皆さまには、お住まいの市町村の分別ルールに沿ってごみを排出するなど、引き続き御協力をお願いします。 事業者の皆さまには、資源化可能な紙ごみやプラスチックごみの分別を徹底するなど、引き続き御協力をお願いします。 なお、大阪府では、庁内での紙ごみの削減、物品のリユース、再生品の利用など、自ら3Rに取り組むとともに、市町 村と連携して住民・事業者など各主体の自主的な3Rの取組みを促進します。 宣言式の様子 (1)目標項目の推移 本計画では、国が定めた廃棄物処理法に基づく基本方針を踏まえ、4つの目標項目を設定しています。 平成 30 年度の一般廃棄物の「排出量」「最終処分量」「1人1日当たりの生活系ごみ排出量」は、平 成 27 年度(前計画の目標年度)に比べて改善していますが、「再生利用率」は下がっています。また、 排出量等は、前年度よりわずかに増加していますが、これは、大阪府北部地震や台風 21 号の影響と考え られます。 一般廃棄物 産業廃棄物 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 【速報】 令和 2 年度 目標 平成 26 年度 令和 2 年度 目標 排出量 (万トン) 315 307 305 310 278 1,518 1,534 再生利用率 13.8% 13.8% 13.4% 13.3% 15.8% 31.8% 32.2% 最終処分量 (万トン) 38 36 35 37 32 38 37 1人1日当たりの 生活系ごみ排出量 (g/人・日) 457 448 446 454 403 (注)・産業廃棄物は、概ね5年に1回の調査により把握しているため、最新の値である平成 26 年度実績値を記載 ・令和2年度の目標値については、一般廃棄物は将来推計人口の推移等、産業廃棄物は経済指標の伸び等を考慮して設定 (2)成果を実感できる指標の推移 本計画では、府民、事業者、市町村の各主体がそれぞれの取組の成果を実感できる指標を府独自に設定 しています。 全国平均値と比べると、「①1人1日当たりの資源ごみを含む生活系ごみ排出量」は低く、「②生活系 ごみ分別排出率」「③ガラス等のみの再生利用率」は同程度で推移しています。また、「④最終処分率」 は減少傾向であるものの、全国平均値より高くなっています。 ( )内は全国平均値 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 【速報】 主体 1人1日当たりの資源ごみを含む 生活系ごみ排出量(g/人・日) 府民 514 (611) 504 (598) 504 (594) 512 ( - ) 生活系ごみ分別排出率 府民 市町村 22.6% (23.4) 22.5% (23.1) 22.2% (22.7) 21.9% ( - ) ガラス等(主に行政により分別収集が行 われている品目)のみの再生利用率 府民 市町村 5.0% (5.8) 5.1% (5.8) 5.0% (5.8) 5.1% ( - ) 最終処分率 市町村 12.1% (9.5) 11.8% (9.2) 11.5% (9.0) 11.9% ( - ) 大阪府 全国平均 主体 産業 廃棄物 排出量から減量化量を除いた再生利用率(平成 26 年度実績) 事業者 92.7% 排出量から減量化量を除いた最終処分率(平成 26 年度実績) 事業者 7.3% (注) 産業廃棄物は、概ね5年に1回の調査により把握しているので、最新の値を記載 1.計画の進捗状況 上空からの監視パトロール 環境にやさしい買い物 キャンペーンポスター

「大阪府循環型社会推進計画」の進捗状況を公表します平成31年1月に、大阪府・大阪市共同で、使い捨てプラスチックの削減 や3Rのさらなる推進に向け「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行

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Page 1: 「大阪府循環型社会推進計画」の進捗状況を公表します平成31年1月に、大阪府・大阪市共同で、使い捨てプラスチックの削減 や3Rのさらなる推進に向け「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行

○ 平成 31年1月に、大阪府・大阪市共同で、使い捨てプラスチックの削減

や3Rのさらなる推進に向け「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行

いました。

(1)一般廃棄物

○ リデュースとリユースの推進

大阪府や市町村では、10月の3R推進月間に小売業者等と連携した「環

境にやさしい買い物キャンペーン」による啓発や、ごみ減量化や食品ロス

に関する啓発などに取り組みました。

○ リサイクルの推進

大阪府や市町村では、「大阪府認定リサイクル製品」の認定・普及や、容

器包装廃棄物の分別収集に関する啓発などに取り組みました。

○ 非常災害時の廃棄物の適正処理の備え

大阪府北部地震及び台風第 21号による災害廃棄物処理について、市町

村・一部事務組合に対し、助言・調整を実施するとともに、市町村等の職

員を対象とし、災害廃棄物処理に係る研修や図上演習を実施しました。

(2)産業廃棄物

○ リデュースとリユースの推進

産業廃棄物を多量に排出する事業者に対し、排出抑制の取組や排出量の見込みなどを記載した処理計

画書の公表・指導助言等を通じて、事業者による排出抑制に取り組みました。

○ リサイクルの推進

工事現場における建設廃棄物の分別事例等を広く建設業者、発注者にリ

ーフレットで情報提供するとともに工事現場のパトロールを実施し、分別

排出の取組を促進しました。

○ 適正処理の推進

不適正処理事案に対する監視パトロールなど警察等と連携しながら法令

順守の徹底を図るとともに、土地所有者への土地の適正管理の啓発・指導

等を実施しました。

大阪府では、府民、事業者、行政の各主体が連携・協働し、循環型社会を構築するため、「大阪府循環型社会推進計画」を策定しており、施策の実施状況等を毎年公表することで、各主体の取組を促進しています。

このたび、平成 30年度の一般廃棄物の排出量等(速報値、以下同様)や大阪府及び府内市町村における施策の実施状況を取りまとめましたのでお知らせします。

「 大 阪 府 循 環 型 社 会 推 進 計 画 」 の 進 捗 状 況 を 公 表 し ま す

大阪府循環型社会推進室 令和元年9月

2.平成 30年度における主な施策の実施状況

府民・事業者の皆さまへのお願い

府民の皆さまには、お住まいの市町村の分別ルールに沿ってごみを排出するなど、引き続き御協力をお願いします。

事業者の皆さまには、資源化可能な紙ごみやプラスチックごみの分別を徹底するなど、引き続き御協力をお願いします。

なお、大阪府では、庁内での紙ごみの削減、物品のリユース、再生品の利用など、自ら3Rに取り組むとともに、市町

村と連携して住民・事業者など各主体の自主的な3Rの取組みを促進します。

宣言式の様子

(1)目標項目の推移

本計画では、国が定めた廃棄物処理法に基づく基本方針を踏まえ、4つの目標項目を設定しています。

平成 30年度の一般廃棄物の「排出量」「最終処分量」「1人1日当たりの生活系ごみ排出量」は、平

成 27年度(前計画の目標年度)に比べて改善していますが、「再生利用率」は下がっています。また、

排出量等は、前年度よりわずかに増加していますが、これは、大阪府北部地震や台風 21号の影響と考え

られます。

一般廃棄物 産業廃棄物

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度

【速報】

令和 2 年度

目標 平成 26 年度

令和 2 年度

目標

排出量 (万トン)

315 307 305 310 278 1,518 1,534

再生利用率 13.8% 13.8% 13.4% 13.3% 15.8% 31.8% 32.2%

最終処分量 (万トン)

38 36 35 37 32 38 37

1人1日当たりの

生活系ごみ排出量

(g/人・日) 457 448 446 454 403 ― ―

(注)・産業廃棄物は、概ね5年に1回の調査により把握しているため、最新の値である平成 26年度実績値を記載

・令和2年度の目標値については、一般廃棄物は将来推計人口の推移等、産業廃棄物は経済指標の伸び等を考慮して設定

(2)成果を実感できる指標の推移

本計画では、府民、事業者、市町村の各主体がそれぞれの取組の成果を実感できる指標を府独自に設定

しています。

全国平均値と比べると、「①1人1日当たりの資源ごみを含む生活系ごみ排出量」は低く、「②生活系

ごみ分別排出率」「③ガラス等のみの再生利用率」は同程度で推移しています。また、「④最終処分率」

は減少傾向であるものの、全国平均値より高くなっています。 ( )内は全国平均値

平成 27年度 平成 28年度 平成 29年度

平成 30年度

【速報】 主体

一般廃棄物

① 1人1日当たりの資源ごみを含む

生活系ごみ排出量(g/人・日) 府民

514

(611)

504

(598)

504

(594)

512

( - )

② 生活系ごみ分別排出率 府民

市町村

22.6%

(23.4)

22.5%

(23.1)

22.2%

(22.7)

21.9%

( - )

③ ガラス等(主に行政により分別収集が行

われている品目)のみの再生利用率

府民

市町村

5.0%

(5.8)

5.1%

(5.8)

5.0%

(5.8)

5.1%

( - )

④ 最終処分率 市町村 12.1%

(9.5)

11.8%

(9.2)

11.5%

(9.0)

11.9%

( - )

大阪府 全国平均 主体

産業

廃棄物

⑤ 排出量から減量化量を除いた再生利用率(平成 26年度実績) 事業者 92.7% ―

⑥ 排出量から減量化量を除いた最終処分率(平成 26年度実績) 事業者 7.3% ―

(注) 産業廃棄物は、概ね5年に1回の調査により把握しているので、最新の値を記載

1.計画の進捗状況

上空からの監視パトロール

環境にやさしい買い物 キャンペーンポスター

Page 2: 「大阪府循環型社会推進計画」の進捗状況を公表します平成31年1月に、大阪府・大阪市共同で、使い捨てプラスチックの削減 や3Rのさらなる推進に向け「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行

(参考1)目標項目の経年推移

(1)一般廃棄物関係

図1 排出量

注)四捨五入しているため、合計が合わない場合があります。

図2 再生利用率

図3 最終処分量

図4 1人1日当たりの生活系ごみ排出量

(2)産業廃棄物関係

図5 排出量、最終処分量等

注)四捨五入しているため、合計が合わない場合があります。

図6 再生利用率等

(参考2)一般廃棄物における指標項目の経年推移

図1 1人1日当たりの資源ごみを含む

生活系ごみ排出量

図2 生活系ごみ分別排出率

図3 ガラス等(主に行政により分別収集が行われてい

る品目※)のみの再生利用率

図4 最終処分率

※ガラス、ペットボトル、プラスチック製容器包装、布類、紙製容器包装

(参考3)目標・指標の算出式

排出量

目標

④ 1人1日当たりの生活系ごみ排出量(g/人・日) =

生活系ごみ(資源ごみ・集団回収量除く)排出量

人口 × 日数

指標

① 1人1日当たりの資源ごみを含む生活系ごみ排出量(g/人・日) =

生活系ごみ(集団回収量除く)排出量

人口 × 日数

再生利用率

目標

② 再生利用率(%)=

直接資源化量+中間処理後再生利用量+集団回収量

ごみ総排出量+集団回収量× 100

指標

② 生活系ごみ分別排出率(%) =

生活系資源ごみ排出量 + 集団回収量

生活系混合・可燃ごみ排出量 + 生活系資源ごみ + 集団回収量 × 100

指標

ガラス等(主に行政により分別収集が行われている品目)のみの再生利用率(%)

= ガラス等の再生利用量

総排出量−(ガラス等以外の再生利用量) × 100

最終

処分

指標

④ 最終処分率(%) =

最終処分量

生活系ごみ総排出量+事業系ごみ総排出量× 100

189 188 184 182 184 172

129 127 123 123 126

107

318 315 307 305 310 278

0

100

200

300

400

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

事業系 生活系

(万トン)

13.7 13.8 13.8 13.4 13.3

15.8

0

4

8

12

16

20

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

(%)

39 38 36 35

37

32

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

(万トン)

461 457 448 446 454

403

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

(g/人・日)

349464 545 457 482 494

1,131 1,157

1,115

946 997 1,003

343 147 67

4738 37

1,8231,768 1,728

1,450 1,518 1,534

0

500

1,000

1,500

2,000

H7 H12 H17 H22 H26 R2

排出量(万トン/年)

再生利用量 減量化量 最終処分量

19.226.3

31.5 31.5 31.8 32.2

62.5 65.4 64.6 65.3 65.7 65.4

18.3 8.3 3.9 3.2 2.5 2.4

0

20

40

60

80

100

H7 H12 H17 H22 H26 R2

再生利用率 減量化率 最終処分率

(%)

614 611 598 594

515 514 504 504 512

400

450

500

550

600

650

700

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

全国平均

大阪府

(g/人・日)

23.7 23.4 23.1 22.7

22.5 22.6 22.5 22.2 21.9

15

18

21

24

27

30

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

全国平均

大阪府

(%)

5.7 5.8 5.8 5.8

4.9 5.0

5.1 5.0 5.1

4.0

4.5

5.0

5.5

6.0

6.5

7.0

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

全国平均

大阪府

(%)

12.3 12.1 11.8 11.5 11.9

9.7 9.5 9.2 9.0

0

3

6

9

12

15

H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2

大阪府

全国平均

(%)

※平成 30年度は速報値。

※令和 2年度は目標の数値。

※平成 30年度は速報値。

※指標については、令和 2 年度目標を設定していません。

※令和 2年度は目標の数値。