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SFCの樹林調査
木下・眞鍋・前田・清水
背景・目的
京都議定書では2012年までに1990年の CO2排出量の6%を削減することが目標と
されている。
そのうち3.9%を森林経営によるCO2吸収で 確保。
→CO2吸収量の調査方法が検討されている。
今回SFCの樹林のCO2吸収量を調べる。
対象地域
看護医療学部を除くSFCのキャンパス
選択理由
過去の研究事例があり比較できる。
身近である。
分析手順
1. IKONOS画像の幾何補正、判読
2. ゾーニング
3. フィールドワーク
4. デジタイズ
5. 面積計算
6. CO2吸収量の算出
2005年IKONOS画像(JSI)
幾何補正
ArcGISで簡易幾何補正
ジオリファレンスで授業で用いた藤沢市 のシェープファイルと一致させ、座標を付 けた。
ゾーニング
樹林を群落で分ける
・落葉広葉樹
・常緑広葉樹
・針葉樹
・竹林
フィールドワーク
・各ゾーンで5m×5mの 正方形をつくり、代表 的な樹木の樹高・胸
高直径を測定。
・ゾーン内の樹木の本数 を密度より算出。
デジタイズ
ArcGISのエディタツールで調査範囲を囲む
属性情報を入力
群落ごとに色分け
面積の算出
デジタイズで作成した各ゾーンのポリゴンの面積を ArcGISの面積演算を用いて算出
緯度経度座標では距離の概念が無いため、平面直角 座標に投影変換
樹木1本あたりのCO2固定量の計
算
1. 材積を求める(林分係数法)
材積=(係数)*(胸高断面積)*(樹高)
2.炭素量を求める
炭素量=(材積)*(容積密度)*(拡大係数) *(1+(地下部・地上部比))*(炭素含有率)
結果
・森林面積:147981㎡
・樹木本数:46831本
・CO2固定量:8024.5t
結果2
単位面積当たりCO2個定量(kg)
0
20
40
60
80
100
120
140
落葉
広葉
樹林
常緑
広葉
樹林
針葉
樹林
単位面積当たりCO2個定量(kg)
考察
過去の研究との比較
CO2吸収量
(t/year)総調査本数
(本)
2001年環境白
書 219 約800
2002年石渡さ
んら 163.3 約400
本研究 445.8 32
過去の研究に比べると、明らかに大きい。
理由:精度の差。
調査本数が少なかった分精度が
欠けてしまった。
※CO2固定量を18で割って445.8 (t/year)とした
誤差の検証
25㎡あたり
本数(本) 面積(㎡)ゾーンあたりの固定量
(kg)
3 2716.5 102521.8
4 2716.5 136692.2
1本多い場合の固定量の差(ゾーン1)
※ゾーン1はκ・ε・ι・ο棟の裏側
ゾーン1では正方形内の本数が1本多かった場合、ゾーン内のCO2固定量が約34トン大きくなることがわかった。
誤差を減らすためには各
ゾーン内の代表的な地点
を見つける必要がある。
まとめ
少ない労力・短時間で結果を出せたことは良かった
精度の低さが後悔される
今後は今回の反省を活かして看護を含めたSFC全体を調査したい
参考文献
久保幸夫(2001)『SFC環境白書』湘南藤沢学会』
小林紀之(2005)『地球温暖化と森林ビジネス』
森林総合研究所(2007) <http://www.ffpri.affrc.go.jp/index-j.html>北海道森林計画課(2006)<http://www.pref.hokkaido.lg.jp/>
謝辞
今回の課題を進めるにあたり、各担当教 員の厳網林教授、福井弘道教授、古谷知 之助教授、木村義成さんをはじめ、TA・SA
の方々、厳網林研究会の皆さんなど、たく さんの方々にご指導いただきました。ここ
に感謝の意を表します。ありがとうござい ました。