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資料8 令和元年6月26日定例記者懇談会発表 中部運輸局 連絡先 国土交通省中部運輸局自動車技術安全部 保安・環境課 大林、野瀬 ℡ 052-952-8044 「ドライバー異常時対応システム」のこと、お伝えします ~ 一般路線バスの事故防止にみなさまのご協力をお願いします ~ 今後の普及が期待される、一般路線バスに搭載されるドライバー異常時対応シス テムの作動方法・注意事項のお知らせや協力のお願いについて、チラシにより利用 者へお伝えし、更なる事故削減に努めて参ります。 運転者の健康状態が急変し、運転の継続が困難な状況に陥ったことによる事故は、事 業用自動車においても毎年多く発生しており、中部運輸局では、自動車運送事業者に対 して、法令に基づく運転者の健康診断の実施をはじめとした、運転者に対する健康管理 を適切に行うよう事業者に周知しているところです。 そのような中 「ドライバー異常時対応システム基本設計書」に基づくドライバー異 常時対応システムを搭載した貸切バス及び高速乗合バス車両が昨年から発売されていま すが 今般 同様のシステム 単純停止方式 を搭載した一般路線バス車両が発表され 今後の普及が見込まれます。 運転者の異常時に本システムを適切に作動させるためには利用者の協力が欠かせない ため、利用者に対して本システムの目的や効果、使い方、使用上の注意等について周知 することが必要ですが、中でも、立席があり、不特定多数の乗客が短時間に乗降する一 般路線バスの利用者に対しては、車内事故防止の観点からも、本システムに関する適切 な情報提供が欠かせません。 中部運輸局では、7月に実施する「バス車内事故防止強化月間」と連携して、別紙1 のチラシを活用して広報するなど、事故削減に努めて参ります。 ・事業用自動車の運転者が疾病により運転を継続できなくなる事故が毎年複数発生 平成25~29年の5年間で健康状態に起因する事故報告件数は1,201件となっ )】 ています。 自動車事故報告規則に基づき報告のあった件数 全国 ・ドライバー異常時対応システムの普及促進 先進安全自動車(ASV)の導入に対する支援の一つである、本システムを搭載した 事業用バスの導入に対する支援の実施や、バス事業者が参加する会議体において本シス テムの機能説明を行うなど導入促進を図っています。 ドライバー異常時対応システムの概要(詳細は別紙2をご覧ください) ドライバーが安全に運転できない状態に陥った場合にドライバーの異常を自動検知し又は乗員や 乗客が非常停止ボタンを押すことにより、車両を自動的に停止させるシステム

「ドライバー異常時対応システム」のこと、お伝え …ドライバー異常時対応システムについて 交通事故統計上、ドライバーの異常に起因する事故が年間200~300件発生している

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資料8

令和元年6月26日定例記者懇談会発表中部運輸局

連絡先国土交通省中部運輸局自動車技術安全部保安・環境課 大林、野瀬

℡ 052-952-8044

「ドライバー異常時対応システム」のこと、お伝えします~ 一般路線バスの事故防止にみなさまのご協力をお願いします ~

今後の普及が期待される、一般路線バスに搭載されるドライバー異常時対応システムの作動方法・注意事項のお知らせや協力のお願いについて、チラシにより利用者へお伝えし、更なる事故削減に努めて参ります。

運転者の健康状態が急変し、運転の継続が困難な状況に陥ったことによる事故は、事業用自動車においても毎年多く発生しており、中部運輸局では、自動車運送事業者に対して、法令に基づく運転者の健康診断の実施をはじめとした、運転者に対する健康管理を適切に行うよう事業者に周知しているところです。そのような中 「ドライバー異常時対応システム基本設計書」に基づくドライバー異、

常時対応システムを搭載した貸切バス及び高速乗合バス車両が昨年から発売されていま、 、 ( ) 、すが 今般 同様のシステム 単純停止方式 を搭載した一般路線バス車両が発表され

今後の普及が見込まれます。運転者の異常時に本システムを適切に作動させるためには利用者の協力が欠かせない

ため、利用者に対して本システムの目的や効果、使い方、使用上の注意等について周知することが必要ですが、中でも、立席があり、不特定多数の乗客が短時間に乗降する一般路線バスの利用者に対しては、車内事故防止の観点からも、本システムに関する適切な情報提供が欠かせません。中部運輸局では、7月に実施する「バス車内事故防止強化月間」と連携して、別紙1

のチラシを活用して広報するなど、事故削減に努めて参ります。

・事業用自動車の運転者が疾病により運転を継続できなくなる事故が毎年複数発生平成25~29年の5年間で健康状態に起因する事故報告件数は1,201件となっ

【 ( )】ています。 自動車事故報告規則に基づき報告のあった件数 全国

・ドライバー異常時対応システムの普及促進先進安全自動車(ASV)の導入に対する支援の一つである、本システムを搭載した

事業用バスの導入に対する支援の実施や、バス事業者が参加する会議体において本システムの機能説明を行うなど導入促進を図っています。

ドライバー異常時対応システムの概要(詳細は別紙2をご覧ください)

ドライバーが安全に運転できない状態に陥った場合にドライバーの異常を自動検知し又は乗員や

乗客が非常停止ボタンを押すことにより、車両を自動的に停止させるシステム

お立ちの方は 握り手・つり革にしっかりとおつかまりください。座席にお掛けの方は 深く腰をかけ握り手等にしっかりとおつかまりください。

お子様をしっかり抱きかかえてください。

ごあんないこのバスにはドライバー異常時対応システムが搭載されています。

バスの運転者が急病等で運転できなくなった場合、非常ブレーキのカバーを開けスイッチを押してください。バスは緊急停止します。

非常ブレーキスイッチは に設置されています。

ご理解とご協力をお願いいたします

※運転者自らが体調の異変等により非常ブレーキを操作し緊急停止させることがあります。

※国土交通省策定「ドライバー異常時対応システム基本設計書」に準拠

ドライバー異常時対応システム作動時、バスは音と光等による警報を発します。

警報に気づかれた際は、非常ブレーキによる急制動等に備え、以下の体勢を取ってください。

バスが緊急停止後、駐車ブレーキを引き、警察・消防等へ通報願います。緊急停止後は、危険ですのでむやみに車外に出ないようにしてください。運転者の異常時以外は、非常ブレーキスイッチを押さないでください。※運転者の異常時以外の非常ブレーキスイッチの操作は されています。

○○バス株式会社中部運輸局

Ministry of Land, infrastructure, Transport and Tourism Chubu District Transport Bureau

小さなお子様をお連れの方は

別紙1

ドライバー異常時対応システムについて

交通事故統計上、ドライバーの異常に起因する事故が年間200~300件発生している

ドライバーが安全に運転できない状態に陥った場合にドライバーの異常を自動検知し又は乗員や乗客が非常停止ボタンを押

すことにより、車両を自動的に停止させる「ドライバー異常時対応システム」の開発が進められている

国土交通省では、産学官連携により当該システムのガイドラインを策定するなど、先進安全自動車(ASV)の開発・実用

化・普及を促進している

異常検知 自動制御減速停止等 乗客へシステム作動を報知

○運転手、乗客がボタンを押す

○システムが自動検知

周囲に異常が起きて

いることを報知 ハザードランプ点滅ブレーキランプ点灯

異常検知 自動制御

1.押しボタン方式○運転者による押しボタン

○乗客による押しボタン

1.単純停止方式

徐々に減速して停止(操舵なし) 2016年3月にガイドラインを策定

※自動検知方式についても

コンセプトは規定

2.自動検知方式

○システムがドライバーの姿勢

崩れ、閉眼状態、ハンドル操

作の有無等を監視し、異常を

検知

2.車線内停止方式車線を維持しながら徐々に減速し、

車線内で停止

(操舵は車線維持のみ)

3.路肩退避方式車線を維持しながら徐々に減速し、

可能な場合、車線変更しつつ、

路肩等に寄せて停止

2018年3月に

ガイドラインを策定

※路肩退避方式は対象を高速

道路に限定。一般道については

引き続き検討

国土交通省中部運輸局

別紙2