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【問題】症例:37 歳,男性.既往歴:痛風.家族歴:祖父が食道癌,膵癌.主訴:胃検診の異常.現病歴:検診での異常を契機に近医にて上部消化管内視鏡検査を施行され,胃前庭部の隆起性病変を指摘された.精査加療のため当院へ紹介となった.同病変に対し fine needle aspiration biopsyを施行したが検体採取が困難であり,確定診断には至らなかった.来院時現症:身長 189cm,体重 100kg.理学所
見に異常を認めず.腫瘍マーカーを含め血液検査所見に異常を認めず.胃前庭部の内視鏡所見(Figure 1),超音波内視鏡所見(Figure 2),腹部造影CT所見(Figure 3a,b)を示す.
1.考えられる疾患は?2.治療方針は?
解答は(558p)に掲載
「GIST疑い」だけじゃない,胃粘膜下腫瘍の鑑別
Figure 1. 胃幽門前庭部. Figure 2. 超音波内視鏡所見.
(119)
2015年 3 月 555
Figure 3. a.腹部造影CT軸位断(早期相).b.腹部造影CT軸位断(後期相).
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日本消化器病学会雑誌 第112巻 第 3 号556