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地域包括ケアシステムにおける薬剤師の職能 ~入院診療から在宅へ、地域連携を考える~ 保険薬局の役割 2016年3月5日(土) 広島県病院薬剤師会シンポジアム すずらん薬局グループ 株式会社 ホロン 松谷 優司

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  • 地域包括ケアシステムにおける薬剤師の職能~入院診療から在宅へ、地域連携を考える~

    保険薬局の役割

    2016年3月5日(土) 広島県病院薬剤師会シンポジアム

    すずらん薬局グループ株式会社 ホロン

    松谷 優司

  • そして、患者様、お医者様をはじめとする医

    療・福祉の関係者に信頼され、地域社会の健康

    と福祉の向上に貢献できるヘルスケア企業に。

    患者様やその生活を支える地域社会に。

    ともに働く仲間が楽しく、自己実現できる職場に。

    すずらん薬局グループ経営理念

    すべての人に優しい薬局でありたい

  • 広島市内 12店舗

    •本店

    •袋町店

    •大手町店

    •紙屋町店

    •十日市店

    •吉島店

    •舟入店

    中区

    (7店舗)

    •川内店

    安佐南区

    (1店舗)

    •船越店

    安芸区

    (1店舗)

    •五日市店

    佐伯区

    (1店舗)

    •庚午店

    •古江店

    西区

    (2店舗)

    •高宮店

    安芸高田市

    (1店舗)

    •阿品(FC)

    廿日市市

    (1店舗)

    すずらん薬局グループ

    広島市を中心に14店舗

  • すずらん薬局グループ 在宅累計実績(居宅)

    196 名 188 名 8 名

    HPN(無菌調剤) 101 名 99 名 2 名

    シリンジポンプ充填 13 件 13 件 0 件

    インフューザーポンプ充填 2 件 2 件 0 件

    24 件 24 件 0 件

    103 回 103 回 0 回

    名 名

    居 宅 施 設合 計

    3,387 902 2,485名

    無菌調剤

    シリンジポンプ レンタル

    カンファレンス参加

    緩 和 ケ ア

    全 患 者 数

    (2005年3月~2016年1月末日 現在)

    男性:1,162名 女性:2,225名 一人暮らし:108名

  • 本日のお話

    • 在宅医療における保険薬局の役割(すずらん薬局の取り組みから)

    • 入院 ⇔ 在宅 シームレスな連携のために退院時カンファレンス・薬-薬連携の重要性

    (地域連携、多職種連携を。。。)

    • 地域における健康と福祉の情報ステーションとしての役割

    (健康サポート薬局)

    本日の写真は、全て患者さんの許可をいただいています

  • 地域包括ケアシステムの姿

    地域における薬局・薬剤師の役割

    薬局

    薬局

    薬局

  • 名称 算定 点数薬剤総合評価調整管理料 内服薬の減薬を評価 250点

    連携管理加算 他医療機関、薬局との情報交換 50点

    薬剤総合評価調整管理料(新設)

    6種類以上の内服薬

    2種類以上を減薬

    対象患者

    在宅患者

    外来患者

    頓用薬及び服用を開始して4週間以内の薬剤を除く

    処方内容を総合的に評価した上で調整

    他医療機関、薬局

    照会又は情報提供

    株式会社日医工医業経営研究所スライド改変

  • 介護支援事業所からの服薬支援依頼

    26

    独居

    高齢者

    認知症

  • 胃瘻からの薬剤・経腸栄養剤の注入

    寝たきり

    娘さん夫婦

  • 両親は発達障害おばあちゃんは認知症 服薬介助は

    ヘルパー

    2歳児ネフローゼ

  • 生活の場や介護の状況に応じ服薬カレンダー等で対応

    ヘルパーさんにもわかりやすく整理

    ツールの効果的な活用

  • 中医協 総-325.12. 4

    H26度改定により点数化された

    乳幼児無菌調剤加算

  • HPN及びモルヒネ・サンドスタチン持続皮下注

    子宮がん術後・癌性腹膜炎で末期

    できる限り在宅を希望!

    輸液ポンプ(TPN)

    シリンジポンプ(モルヒネ・サンドスタチン)

  • 薬局でレンタルできれば在宅療養可能となる

    PCAポンプレンタル

  • 医師

    看護師

    患者さん

    医療材料・衛生材料分割販売の要望

    医療材料が 1個 から手に入ればいいのに・・・包装単位が大きすぎる

    在宅医療では、多種類の 医療材料 が必要だが、不良在庫 になりやすい

    栄養剤を使うときの、栄養ボトル や チューブ の

    予備がほしい

  • 栄養チューブ20本入り 1個約250円

    栄養剤投与(ボトルと胃瘻の接続)

    20mlカテーテルチップシリンジ25本入り 1本約150円(胃瘻からの薬剤投与)

    50mlカテーテルチップシリンジ20本入り 1本約200円(胃瘻からの薬剤投与)

    栄養ボトル(イルリガートル)5個入り 1個約500円

    栄養剤投与(栄養剤の充填)

    医療材料・衛生材料分割販売の一例 No.1

  • エクステンションチューブ 滅菌ドレッシング

    高カロリー用ルート

    医療材料・衛生材料分割販売の一例 No.2

  • 入院⇔在宅

    シームレスな在宅移行のために

    退院時カンファレンス・薬-薬連携の重要性

    (地域連携、多職種連携を含む)

  • • カンファレンス• 薬物療法の

    再構築

    スムーズな在宅移行のために

    • 緩和医療• 知識の習得• 無菌調剤• 医療材料• 医療機器• 物品供給拠点

    院内チーム在宅チーム

    情報共有

  • 退院時カンファレンス・

    薬-薬連携の必要性を,痛感した事例

  • • TPN• モルヒネ注で疼痛コントロール

    (シリンジポンプで持続投与)

    70代男性 がん末期の患者

    事例1

    ・ポンプ調達は?

    ・物品供給は?

    ・在宅医療チームの共通認識は?

    薬剤師の積極的な関与!!

  • スムーズな在宅移行への課題

    ① 医療材料・衛生材料・医療機器 の 準備は?

    ・モルヒネ注を持続皮下注 ⇒ シリンジポンプ

    ・TPN ⇒ 輸液用ポンプ在宅チーム全員が、ポンプ使用に精通しているわけではない(初めての事が多い)

    必要な知識・技能・物品のすり合わせにより、スムーズな在宅移行が可能となる

    カンファレンス・薬剤師の関与で解決

    ②在宅医療チームの共通認識は?

  • 安佐医師会 在宅緩和ケア地域連携パス

    専門医施設退院時主治医氏名

    □ 安佐市民病院 □ 広島共立病院 主治医

    連絡先 ℡ fax

    患者情報

    患者氏名 患者 I D

    特記事項性別 男 ・ 女 年齢 歳 生年月日 T S H 年 月 日

    住所

    病名

    アウトカム患者と家族が安心して在宅で過ごすことができ

    るパス開始日 平成 年 月 日

    在宅医療チーム

    在宅サービス

    施設名 電話番号 担当者 現在使用中の薬剤は医師サマリー参照

    訪問看護 [医療用麻薬] 用法

    訪問介護 ( )

    訪問薬局 [レスキュー]

    ケアマネ ( )

    訪問診療担当施設

    医療機関名 電話番号 担当者 [外用]

    平日 ( )

    夜間・休日 自己管理 1包化

    緊急バックベッド病院・

    施設

    施設名 電話番号 担当者 □可 □不可 □要 □不要

    平日 アドヒアランス その他

    夜間・休日

    [抗がん剤] 用法

    バリアンス 在宅で過ごすことができない ( )

    バリアンス項目

    パス継続の検討事項

    (下記の事項の場合、患者・家族・各施設間で相談する)

    □症状マネジメント困難 □病状の悪化

    □サポート困難 □その他( )

    緩和ケア地域連携パス その1

    作成:安佐地区緩和ケア連携パスWG(医師・薬剤師・看護師・ケアマネなど)

    薬剤師の意見が大きく反映

  • 緩和ケア地域連携パス その2

    薬剤師の意見が大きく反映

  • 今後、必要なこと・課題

    注射薬の退院時処方の問題

    高カロリー輸液、注射薬の数日分の余裕が必要

    退院時注射薬処方の経験がない

    制度上の問題

    退院日の院外処方ができない

    注射薬の長期処方

    配合変化のデータがなく分割調剤が必要

    コストにみあった報酬が必要

  • 薬-薬連携による情報共有が

    有用だった事例

  • • 母親より 薬局へ直接電話「薬を届けてくれると聞いたのですが・・・」

    事例2 小児難病

    • 人口呼吸器装着、胃瘻造設、自己導尿• 基幹病院の 小児神経科 を 月1回 受診• 同様の神経難病で療養しているお子さんを持つ、

    お友達のお母さんより すずらん薬局を紹介

    ・原因不明の退行性疾患, 難治性てんかん, 排尿障害, 他。。。

    ・体重18Kg

    <経 緯>

    <電話で母親から得られた情報>

    17歳 女性

  • • 難病の場合が多い• 低体重の場合が多く、通常の小児容量でない

    ⇒ 投与量の詳細な確認が必要

    • 粉砕指示、一包化 など、調剤方法が複雑• 特殊な薬を服用している場合がある

    ⇒ 薬局に常備していない薬が処方

    事例2 訪問開始にあたって

    事前に、薬剤を含めた患者情報を入手できれば、解決できるのでは?

    <小児の在宅>

  • • 病院薬剤部なら処方履歴がわかる!• 処方歴だけでなく体重、病名、調剤上の

    注意点も確認できる

    事例2 薬剤情報の入手

    病院薬剤部へ電話、経緯を説明情報開示の了承を得る(処方歴, 体重, 病名など)

    必要な薬の準備、投与量の確認 を 事前に行い、スムーズに初回訪問を行うことができた

    <我々の行動>

  • 1)注射用蒸留水 500ml/本 75B2)ラックビー微粒 2g 4xN,vds 30日分3)イーケプラD.S. 750mg 3xN 30日分4)バレリンシロップ5% 9ml 3xN 30日分5)カルボシステインD.S. 540mg

    1.5%ムコサールD.S. 20mg10%オノンD.S. 140mg 2xMA 30日分

    6)ラミクタール錠小児用5mg 8T 2xMA 30日分7)チラージン50μg 1T 粉砕 1xM 30日分8)リオレサール錠10mg 1T

    ダントリウムカプセル25mg 1C 粉砕 3xN 30日分9)【般】ファモチジン散2% 10mg 2xMA 30日分10)エルカルチンFF錠100mg 5T(2-1-2) N 30日分11)ラコールN配合液 200ml 3袋 3xN 32日分12)アルファロール内服液(10ml/瓶) 2瓶

    1回0.4ml 1日1回13)生理食塩液(吸入用 20ml/A) 30A 1日1回 吸入

    14)ケンエーG浣腸液 50%(40ml) 15個

    便秘時 1回1個 肛門へ注入

    15)エスクレ坐薬(500mg) 20個

    けいれん時 1回1個 6時間以上あけて 肛門へ挿入

    16)ダイアップ坐剤(10mg) 20個

    熱性けいれん予防 1回1個 8時間後に 肛門へ挿入

    17)【般】ビコスルファートNa経口液(10ml/瓶) 2瓶

    便秘時寝る前 1回 10滴

    18)エンシュア・H(250ml) 3缶 1日3回 N 8日分

    19)ロゼレム錠(8mg) 6mg 粉砕 1日1回寝る前 30日分

    20)10%フェノバール散 60mg 1日2回 MA 30日分

    21)【般】ブロムヘキシン塩酸演吸入液0.2% 1日3回 1回1ml

    22)ヒルロイドLotion0.3%(50g)2本 1日数回塗布 体

    事例2 実際の処方

    1)アクトシン軟膏3%(30g) 1本 1日1回塗布 お尻

    2)テクスメテン軟膏 2本

    ベナパスタ軟膏10g 混合 1日2回塗布 体・手足

  • 1)イーケプラD.S. 750mg 3xN 30日分2)10%フェノバール散 60mg 2xMA 30日分3)バレリンシロップ5% 9ml 3xN 30日分4)ラミクタール錠小児用5mg 8T 2xMA 30日分5)リオレサール錠10mg 1T

    ダントリウムカプセル25mg 1C 粉砕 3xN 30日分

    6)エスクレ坐薬(500mg) 20個けいれん時 1回1個 6時間以上あけて 肛門へ挿入

    7)ダイアップ坐剤(10mg) 20個熱性けいれん予防 1回1個 8時間後に 肛門へ挿入

    13)【般】ファモチジン散2% 10mg 2xMA 30日分

    14)ラックビー微粒 2g 4xN,vds 30日分

    15)ケンエーG浣腸液 50%(40ml) 15個便秘時 1回1個 肛門へ注入

    16)【般】ビコスルファートNa経口液(10ml/瓶) 2瓶便秘時寝る前 1回 10滴

    事例2 投与目的で分けると。。。

    21)ヒルロイドLotion0.3%(50g)2本 1日数回塗布 体

    22)アクトシン軟膏3%(30g) 1本 1日1回塗布 お尻

    23)テクスメテン軟膏 2本ベナパスタ軟膏10g 混合 1日2回塗布 体・手足

    8)チラージン50μg 1T 粉砕 1xM 30日分9)エルカルチンFF錠100mg 5T(2-1-2) N 30日分10)アルファロール内服液(10ml/瓶) 2瓶 1回0.4ml 1日1回

    11)ラコールN配合液 200ml 3袋 3xN 32日分12)エンシュア・H(250ml) 3缶 3xN 8日分

    <難治性けいれん>

    <代謝異常>

    17)カルボシステインD.S. 540mg1.5%ムコサールD.S. 20mg10%オノンD.S. 140mg 2xMA 30日分

    18)【般】ブロムヘキシン塩酸演吸入液0.2% 1日3回 1回1ml

    9)ロゼレム錠(8mg) 6mg 粉砕 1日1回寝る前 30日分<眠剤>

    <経管栄養>

    <消化管>

    <痰:人工呼吸器装着>

    <塗布>

    19)生理食塩液(吸入用 20ml/A) 30A 1日1回 吸入

    20)注射用蒸留水 500ml/本 75B

  • ・状況認識の共有(現状から予後まで)

    ・双方向の情報提供

    患者背景

    処方歴など薬剤情報

    ・在宅に向けた薬物療法の再構築

    入院 ⇔ 在宅(シームレスな移行のため)

    病院薬剤師 ⇔ 薬局薬剤師

    薬剤師は

    病院チーム と 在宅チーム のパイプ役

  • 地域の健康・福祉の

    情報ステーションとしての役割

  • テーマ:血液サラサラ

    体組成を測定後、個別指導することで、健康維持・増進、転倒予防に役立てていただく。

    テーマ:高血圧

    薬剤師:疾患と薬について心臓と血管の手作り模型を用いて説明

    栄養士:食生活のポイントについてアドバイス。

    薬剤師(糖尿病指導療法士):疾患・ 治療合併症・薬の種類について

    栄養士:食生活のポイント、予防のレシピについて

    テーマ:糖尿病

    薬剤師:血液ドロドロの原因や予防・治療について

    栄養士:食生活のポイント

    <実施店舗>本店・船越店・高宮店・庚午店

    PhysionXPを用いての体組成測定の様子

    薬局内での 健康教室 と 体組成測定会

    <体組成測定会><健康教室>

  • テーマ:メタボリックシンドローム<地域包括支援センターからの依頼>

    専門医とコラボして認知症についての講演

    テーマ:薬とサプリメントについて<生協ひろしまからの依頼>

    テーマ:薬とのじょうずな付き合い方<地域包括支援センターからの依頼>

    テーマ:認知症<社協主催のサロンからの依頼>

    薬局外での活動

    地域に出向いて健康教室を開催

  • 体操しながら

    薬や栄養・健康に

    関する情報を提供。

    朝食メニューを

    子供たちと一緒に

    作り、

    朝食を摂ることの

    大切さ・

    食事の楽しみを

    知ってもらう

    取り組み。

    ≪メニュー≫・鮭サラダ・たまご丼・味噌汁・牛乳寒天

    コミュニティルーム「ふないる」の活動

    <子供の料理教室><鍼灸整骨院とコラボレーションの体操教室>

  • 地域包括ケアシステムの姿

    地域における薬局・薬剤師の役割

    薬局

    薬局

    薬局

  • 地域包括ケアシステムにおける薬局の役割

    • 薬局内での業務(調剤)

    • 入院治療 から 在宅療養移行時 のサポート

    • 在宅療養 における 薬物療法 のサポート

    • 医療・衛生材料 など 必要な物品の供給

    • 健康サポート

    • 重症化予防医療

    予防

    介護

  • ご静聴ありがとうございました