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【韓国】
1月の市場動向トピックス
訪日韓国人数は単月として過去最高を記録
継続的な円安傾向、LCC就航拡大、VJ事業による訪日プロモーションにより、2015年1月
の訪日韓国人数は 35万 8,100人となり、全市場を通じて初めて単月で 30万人を超えた。2
月中旬の旧正月の大型連休前にもかかわらず、旅行を控える動きは見られず、訪日意欲の
高さがうかがえた。韓国では訪日旅行ムードを醸成する報道やテレビ番組の露出も増加して
おり、本格的な訪日旅行ブームが到来している。現地旅行会社へのヒアリングにおいても、2
月以降も見通しは明るい。
1月の主なプロモーション活動
人気バラエティ番組の「南男北女」(テレビ朝鮮)を招請し、鳥取(皆生温泉、三朝温泉、鳥
取砂丘など)や、大阪(あべのハルカス、梅田空中庭園など)の取材を行い、地方の観光魅
力や食の PR を行い、訪日意欲の喚起を図った。
12月に人気ブロガーを沖縄に招請し、1月に沖縄で体験したゴルフやレンタカー旅行などの記
事をブログに掲載した。また、その他1月には北海道(トマム、十勝川温泉)への招請も行うな
ど、年間を通じて招請事業を実施し、継続的に訪日旅行に関するタイムリーな情報を発信し
ている。
韓国の 3 大紙の一つである朝鮮日報の記者を招請し、スキー場、交通パス、特産品などを
紹介し、東京から日帰り、または 1泊 2日で行けるスキー旅行に関する PR を行った。
テレビ番組取材
(鳥取・三朝温泉)
ブロガー記事
(沖縄・レンタカー旅行)
朝鮮日報記事掲載
(スキー旅行)
【中国】
1月の市場動向トピックス
1 月として過去最高、初の 20 万人を突破
1月の訪日中国人数は 22万 6,300人で、前年同月の 15万 5,605人の 1.4倍を記録した。
今年の春節休暇は 2月 18日~24日と、3月の新学期に近いことから、1月に前倒しして旅
行を申し込む家族も見られた。
1 月はクルーズ船 4 便が寄港、2015 年もクルーズ船が多数寄港の予定
1月は上海発のクルーズ船計 4便が、福岡、長崎などに寄港し、約 5,000人の訪日に繋がっ
た。2014 年 1 月は 6 便が寄港したため、前年同月比では減少となった。なお、凱撒旅遊(カ
イサー)が 1 月に発表したクルーズ計画によると、ロイヤルカリビアン、コスタクルーズ、海娜(ヘナ)
号などによる本州・北海道周遊、九州・瀬戸内海コースなど、複数便が計画されており、
2015 年も相当数のクルーズ船が日本へ寄港することが予想される。
1月の主なプロモーション活動
北京、上海、広州など訪日旅行市場の主要 10都市において、屋外広告を実施した。北京、
上海、広州といったリピーター層も多い大都市圏においては九州のイメージ画像を使用、初
訪日層が多い他の都市では旅館、温泉、桜といったイメージ画像を使用した広告を出し、タ
ーゲットに合わせた訪日旅行の魅力を訴求した。
蘇州市内のショッピングモールで開催された訪日 PR イベント「ジャパンブランド」に出展した。
家族連れをターゲットに、浴衣試着体験などのコーナーを設置し、話題を集めた。また、深セ
ン市内では JNTO が訪日イベントを開催し、こちらも家族連れをターゲットに PR を行った。両
イベントでは、1 月 19 日から運用された数次ビザ発給要件緩和についてもプロモーションを実
施した。
深セン市内イベントの様子 蘇州「ジャパンブランド」ビザ緩和プロモの様子
【台湾】
1月の市場動向トピックス
2015年から 1月の正月が 4連休に
台湾の休暇取り扱いが変更となり、2015年は 1月 1日~4日が正式な連休となった。これを
受けて、年末から年始にかけての海外旅行需要が刺激され、日本が身近な海外旅行先とし
て人気を博した。オンライン宿泊予約サイトの調査結果でも、正月に訪れたい訪問先として、
日本が第 1 位に選ばれた。正月休暇を含め、今年は 3 連休以上の連続休暇が 7 回あり、
(▽春節 2月 18日~23日▽和平記念日 2月 27日~3月 1日▽児童節 4月 3日~6
日▽端午節 6月 19日~21日▽中秋節 9月 26日~28日▽双十節 10月 9日~11日)、
海外旅行需要が高まるとみられている。
台湾人に人気の観光都市、東京が 2年連続首位
ホテル予約サイトのホテルズドットコムの調査によると、台湾人に人気の海外旅行先ランキング
で、東京が 2年連続で首位となった。東京に次いで、2位には大阪が、5位と 9位にはそれぞ
れ京都と那覇が入るなど、上位 10位に日本の 4都市がランクインしている。同社では、円安
進行や免税物品の対象範囲が拡大したことが、日本人気の後押しになったとしている。上位
10位のランキングは、▽東京▽大阪▽香港▽ソウル▽京都▽バンコク▽上海▽シンガポー
ル▽那覇▽パリ、の順だった。
1月の主なプロモーション活動
1 月 20 日~21 日、台北、台中、高雄 3 都市の旅行会社を対象に訪日旅行セミナーを実
施した。春季の旅行手配に向けて、宿泊需要の逼迫が見られる地域などで、より円滑な旅
行手配のヒントとなる情報や、新年度の VJ事業の説明等を行った。
12 月に実施した、新たな訪日旅行商品の企画コンテストにおいて、最優秀受賞社との共同
広告を 1 月から 2 月にかけて実施している。各社工夫を凝らした商品ラインナップで、東北で
農家民泊を行うツアーや、瀬戸内や山陰の文化・建築を堪能するツアー、満開のネモフィラを
観賞するツアー、京丹後の海鮮を食すツアーなど 9商品について、台湾の新聞、雑誌、ラジオ
などで商品の紹介を行った。
新しい訪日魅力を紹介するツアーの広告を展開
【香港】
1 月の市場動向トピックス
1 月として過去最高を達成、福袋や初売りに殺到
1 月の訪日香港人数は前年同月比 38.1%増の 87,700 人と、24 カ月連続で各月の過去最
高を更新した。昨年秋以降に進んだ円安を背景に、1 月は福袋、初売りセールといった、香
港人旅行者の消費意欲を掻き立てる『お得』な商品を目当てとしたショッピング旅行が好調で、
元日早朝から東京、大阪などでは開店前のデパートの行列に並ぶ姿も見られた。また、12 月
に引き続き、人気の札幌、東京方面への大幅な増便により旅行需要の喚起に繋がり、2014
年は関西、九州に人気が集まる『西高東低』の傾向が見られたが、東京の需要も回復してい
る。
1月の主なプロモーション活動
有力オンライン旅行サイトや LCC とタイアップした訪日旅行販売促進キャンペーンを実施した。
春節および春節後の閑散期に向けた需要喚起を行った。 ・Expedia:12月 15 日~2月 14日
・Zuji:1月 22日~3 月 7 日(旅行期間:3 月 31日まで)
・Priceline:1月 22日~3月 23日
・香港エクスプレス航空:1月 27 日~2月 2 日(搭乗期間:3 月 1 日~7月 9 日)
オンライン旅行サイトや LCC とのタイアップ
【タイ】
1月の市場動向トピックス
「Japan Tourism Awards in Thailand 2014」訪日旅行促進に貢献した旅行会社を表彰
JNTO バンコク事務所は、「Japan Tourism Awards in Thailand 2014」として、訪日旅行促
進に貢献した旅行会社、個人・団体に対して表彰を行った。バンコク事務所創設 50 周年を
記念して 2010 年から始まった表彰事業で、今年で 5 回目となる。2014 年訪日タイ人数過
去最高(657,700人)を支え、訪日旅行ツアーを精力的に販売した旅行事業者 39社、訪日
促進に貢献した個人・団体 5 者をトップ・エージェント賞など 3 つの賞に分けて表彰した。
活発化するインセンティブ旅行
1 月はタイからの訪日旅行のオフシーズンであり、仕入れ価格が安くなることから企業、団体の
インセンティブ旅行が多く催行された。ヒアリングによると、1 月に催行された 60 名以上の訪日
インセンティブ旅行は 10 本で、行き先は「旭川・小樽・富良野」(4 本)のほか、「登別・小樽・
札幌」、「日光・川越・旭川・新宿」、「熊本・阿蘇・博多・大宰府」、「大阪・京都・神戸」、
「箱根・新宿・渋谷・お台場」、「大阪・京都・神戸」であった。
1月の主なプロモーション活動
昨年 8 月に実施した広告キャンペーン「JAPAN QUEST:300 Mission for visiting Japan」の
第 2弾を、1月 19日~2月 19日にかけて実施した。日本の魅力を 300 カ所取り上げること
で日本の観光魅力を訴求して訪日旅行の需要を喚起するもので、ピークシーズンである 4 月
に向けて、旅行者のさらなる増加を目指す。
「300 Mission for visiting Japan」のキャンペーンサイトでは冬の日本の魅力を訴求
【シンガポール】
1月の市場動向トピックス
長期休暇の時期にこだわらない個人旅行者の拡大
旧正月休暇の変動が影響し、旅行会社、航空会社へのヒアリングによると、5社すべてで1月
のツアー送客数が前年同月比で減少と回答した。一方で、2015 年 1 月の訪日シンガポール
人数は前年同月比 8.4%増と拡大し、1 月として過去最高を記録した。長期休暇の時期にこ
だわらない個人旅行者の増加が、1月の増加に寄与した。2月の訪日旅行商品の販売状況
については、円安を背景に旧正月休暇時期の団体旅行が好調で、2月の訪日旅行者数も
好調が期待される。
1月の主なプロモーション活動
20 歳~30 歳代独身女性層に向けた訪日プロモーションを多数実施している。JNTO シンガ
ポール事務所の Facebookページにて、『My Dream Holidays in Japan』と題し、日本でやっ
てみたい夢を募集するキャンペーンを展開。当選者には、ホテルと航空券、観光施設への入
場券がセットになった賞品や、カメラなどがプレゼントされる。そのほか『女子旅』をテーマにした
テレビ番組の放映をし、日本人 2 名、シンガポール人 2 名の 4 人組が、『女子旅』にふさわし
い関東エリアの観光地 10 カ所を紹介した。Facebook ページでの女子旅情報への反響を鑑
みながら、ターゲットに合った観光地を紹介した。
1 月 23 日~24 日、シンガポールのマリーナベイ・サンズにて開催されたシンガポール高速鉄道
セミナー・展示会に出展した。2 日間で 4,500 名が来場した。JNTO ブースでは、新幹線バー
チャル乗車体験コーナー、パネル展示、観光パンフレットの配布などを行い、新幹線と絡めて
訪日観光をアピールした。
Facebook『女子旅』キャンペーンページ 高速鉄道セミナーでの JNTO ブースの様子
【マレーシア】
1月の市場動向トピックス
前年同月比 11.9%減の 1 万 2,300 人
1月の訪日マレーシア人は、前年同月比 11.9%減となった。前年同月は 1月下旬から旧正月
休暇が開始され、旅行需要を押し上げていたのに対し、今年は 2月中旬であったため、マレー
シア全体の旅行需要が 1 月は低調であった。特に昨年は、2013 年 7 月の査証免除から訪
日マレーシア人数は大幅な増加を記録しており、2014 年 1 月も前年同月比 83.5%増と好調
であったことの反動も、マイナスとなった要因として挙げられる。また、前月(12 月)に 10 便のチ
ャーター便の就航があり、需要の前倒し(先食い)があったことが 1 月の訪日数に影響した。
エアアジア X が運休を発表
日本・マレーシア間の航空座席数の約半分を占める路線を運航しているエアアジアXが、2月
15 日よりクアラルンプール~中部便を運休することを発表した。今後の影響が注目される。
ANA がクアラルンプール~成田便の新規就航を発表
ANAは、2015年 9月 2日からクアラルンプール~成田便を週 7便で就航させることを発表し
た。1 月 27 日から予約受付が開始され、キャンペーン価格として往復運賃 787 マレーシア・リ
ンギットで販売している。
1月の主なプロモーション活動
メディア招請として、マレーシアの有力誌 10 誌から 14 名を招請した。北海道、東北、東京近
郊(ムスリム向け)、中部、関西、九州などのコースを取材し、3 月にクアラルンプールで開催さ
れる「MATTA フェア」に合わせ 2 月初旬から各誌に掲載される予定である。
ムスリム旅行者に向けた情報発信ツールとして、ガイドブック「Japan Travel Guide for Muslim
Visitors」のウェブ版を開設した。日本各地のレストランや施設を紹介し、宗教に関係なく安
心して日本での旅行を楽しめるよう、情報提供をしている。
http://muslimguide.jnto.go.jp/eng/
メディアへの事前説明会の様子 ムスリム向けガイドブックウェブ版
【インドネシア】
1月の市場動向トピックス
前年同月比 36.1%増の 9,700 人と、1 月として過去最高を記録
1月の訪日インドネシア人は、前年同月比 36.1%増と好調に推移した。増加要因としては以
下が挙げられる。
①9 月以降に実施した継続的なプロモーションの効果
旅行フェアへの出展(9 月~11 月)や、訪日旅行フェアの開催(10月)、旅行会社、航空
会社との共同広告(9月~12月)、ガルーダ・インドネシア航空との共同キャンペーン(12月)
により訪日需要が喚起された。
②ビザ免除の効果
2014年 12月 1日より IC旅券保持者に対するビザ免除が開始したことにより、訪日旅行
需要が伸長している。IC 旅券保持者の人数が限られていることから、ビザ免除の効果は
限定的であるものの、訪日旅行がより身近なものとして認知され始めており、今後の好影
響が期待される。
③好調なインセンティブ旅行
インセンティブ旅行が継続して好調であり、訪日需要を下支えしている。1月は閑散期であ
るため、団体ツアー向けに航空会社より特別料金が提供されており、訪日商品の価格競
争力が高まっていることも奏功している。
1月の主なプロモーション活動
12 月~2 月、ガルーダ・インドネシア航空との共同キャンペーンを実施している。航空券の購
入者 250 名に対して、100 ドルのバウチャーをキャッシュバックするもので、12 月に有力新聞
Kompas やラジオに広告を出稿したほか、1 月に入ってからもガルーダ・インドネシア航空の会
員向け EDM (E メールでのダイレクトメール)での告知を実施した。
JNTO ジャカルタ事務所の Facebook ページのファン数が、1 月 12 日時点で 20 万人を突破
した。雄大な自然や景色の写真を活用した投稿コンテンツへの関心が高い。インターネット人
口の約 90%が Facebook アカウントを持つインドネシア市場において、Facebook は重要な情
報発信ツールとなっている。https://www.facebook.com/KunjungiJepang
2015 年 1 月 17 日発行 EDM JNTO ジャカルタ事務所 Facebook
【豪州】
1月の市場動向トピックス
単月として過去最高を記録
例年 1 月はオーストラリアの学校休暇と人気のスノーシーズンが重なって訪日旅行のピーク期
となり、今年 1月も単月として過去最高の訪日豪州人数を記録した(4万 8,600人、前年同
月比 30.1%増)。オーストラリア市場での訪日スキーの定着に加え、既に人気のニセコや白馬
以外のリゾートの認知度拡大、受入施設の充実化や、経由便利用による航空座席供給量
の増加が、訪日客数の拡大に繋がった。
1月の主なプロモーション活動
1 月 31 日~2 月 1 日、シドニーとニュージーランドのオークランドにて開催された、オーストラリ
ア最大手の旅行会社Flight Centre主催の旅行博「Travel Expo」にブースを出展し、訪日プ
ロモーションを行った。両会場とも市内から離れているにもかかわらず、家族連れやカップルなど
多くの来場者があり、熱心な来場者からは、訪日のベストシーズン、宿泊情報、初めて訪日
旅行をする際のルート、フライト情報などについて多数の質問が寄せられた。シドニー会場は、
訪日経験者や近々訪日予定があるなど、訪日意欲が高い人が比較的多い一方で、ニュー
ジーランドでは依然訪日旅行は高額というイメージが根強く、オークランド会場は情報収集目
的でブースを訪問する人が多かった。一般消費者向けにプロモーションを実施することで、訪
日旅行への関心が高まっているという手応えが感じられた。
富裕層向けの旅行雑誌「Luxury Travel Magazine」に、日本記事を掲載した。無形文化遺
産に指定された和食は豪州でも注目を集めており、和食をテーマに、豪州で著名なフードライ
ターが記事を執筆した。
「Luxury Travel Magazine」の日本記事
富裕層旅行会社の訪日視察旅行
着付け体験の様子
「MICE セミナー」の様子
「Travel Expo Sydney」の様子
【米国】
1月の市場動向トピックス
1 月の訪日米国人数 6 万 2,100 人、1 月として過去最高を記録
1月は前年同月比 3.9%増と、直近 12カ月に比べ伸率が鈍化したが、1月としては過去最高
を記録した。円安進行といった環境要因と訪日プロモーションの相乗効果による大幅な伸び
は一段落したと考えられ、これまで訪日米国人市場は米国発海外旅行市場全体の伸びより
も大幅に伸びていたが、今後は同程度に伸びが抑えられる可能性がある。
1月の主なプロモーション活動
1 月 23 日~25 日、ニューヨークで開催された「New York Times Travel Show(NYTTS)」に
出展した。共同出展者 22 社の参加を得て運営したブースには 8,000 名以上が来訪した。ま
た、一般消費者向けセミナーでは、北陸新幹線沿線地域の PRの一環で昨年 10月に招請
した在米のジャーナリストをスピーカーとして招いたところ、約 90 名が参加し、訪日旅行への関
心の高さが感じられた。
1月 29日、今年 3月に就航予定のロサンゼルス~関西便の PR を目的としたセミナーを、日
本航空との共同事業としてロサンゼルスにて実施した。セミナーの対象はロサンゼルス近郊の
旅行会社とメディアで、約 80名が参加した。ロサンゼルス空港は長らく関西便がなく、今回就
航する関西便への期待は高く、今後の集客への好影響が注目される。
「NYTTS」での日本ブースの様子 ロサンゼルスでの旅行会社向けセミナーの様子
「NYTTS」での一般消費者向けセミナーの様子
【カナダ】
1月の市場動向トピックス
カナダの海外旅行市場は引き続き好調
1 月の訪日カナダ人数は 1 万 4,300 人と、1 月としての過去最高には及ばなかったものの、前
年同月比 11.3%増と好調に推移した。なお、2014年 1月~11月のカナダからの海外旅行者
数(米国を除く)は 966 万人、前年同期比 9.5%増と好調に推移した。なかでも、バンクーバー
のあるブリティッシュコロンビア州は、前年同期比 14.2%増の伸びを示している。
1月の主なプロモーション活動
1月 17日、トロントで開催された旅行博「Flight Centre Expo」にブースを出展し、訪日プロモ
ーションを行った。即売会場が併設されていることもあり、多くの来場者がVJブースを訪問し、
具体的な質問なども多く寄せられた。
テレビ局RDSの、長野県への取材旅行を支援し、1月 9日~16日の日程でスキー場と周辺
観光施設の撮影を行った。スキー番組「Destination Ski」にて放映される予定。
旅行会社 3社と連携し、旅行雑誌などに記事広告を掲載し、訪日旅行商品の販売支援を
行った。
トロントの「Flight Centre Expo」の様子 旅行会社との共同広告
【英国】
1月の市場動向トピックス
ヴァージンアトランティック航空の日本撤退
ヴァージンアトランティック航空のロンドン~成田便は、1月 31 日の便を持って運行終了となっ
た。ヴァージンアトランティック航空の撤退により、2月から英国と日本を結ぶ直行便は週 30便
となり、今後の訪日英国人数に与える影響が注視される。
1月の主なプロモーション活動
ロンドン事務所にて取材の支援を行った結果、1 月も様々な媒体で日本各地が紹介された。
なかでも、有力紙「The Guardian」に 8 ページにわたり掲載された英国の有名俳優による訪
日旅行記の反響は大きく、各種 SNS を通じて記事が拡散されている。
旅行会社 2 社と連携し、訪日旅行商品の広告を実施した。オンラインの旅行ガイドでのバナ
ー広告やMetro、Evening Standardといったフリーペーパーで記事広告を掲載するなど、販売
支援を行った。
今年度より、欧州潜在市場としてプロモーションを実施しているフィンランドおよびオランダにて
旅行博に出展した。フィンランドで開催された旅行博「MATKA」、オランダで開催された旅行
博「Vacation Fair」に、在外公館と連携して VJ ブースを出展し、共同出展者ともに訪日プロ
モーションを実施した。
The Guardian 記事
旅行会社との共同広告
【フランス】
1月の市場動向トピックス
継続した訪日プロモーションの効果
1月の訪日フランス人数は前年同月比 9.5%増の 1万人で、1月として過去最高を記録した。
昨年 3月下旬の新規就航に伴う航空路線網の充実と、これまでの各種プロモーションの成果
が、訪日フランス人数の拡大に寄与している。
フランスを取り巻く国際情勢
「イスラム国」系のテロ組織の活動がフランス国内にも及んでおり、1 月 7 日には、『Charlie
Hebdo』やスーパーマーケットテロ事件が発生し、17 名が死亡する事件が起きた。このテロ事
件の影響により、外出や旅行などを控える人が増えている。現時点では訪日旅行への影響
は見受けられないものの、旅行会社の販売に影響が出ているという情報もあり、注視が必要
である。
1月の主なプロモーション活動
訪日旅行商品 PR と訪日旅行促進のために、旅行会社 2 社と共同でプロモーションを行った。
うち 1社とは、ウェブでのプロモーションに加え、旅行代理店店舗の装飾、大型スーパーを活用
した総合的なプロモーションを実施した。
上記の共同プロモーションと合わせ、旅行代理店の販売員(2 日間で合計 116 名)を対象に、
訪日ツアー商品販売促進のためのセミナーを行った。
旅行会社との共同プロモーション例
【ドイツ】
1月の市場動向トピックス
1 月の訪日ドイツ人数、前年同月比 12.7%増と好スタート
1 月の訪日ドイツ人数は前年同月比 12.7%増の 8,300人で、12 月続き前年同月比 2 桁の
伸びを記録した。また、2014 年 4 月以降 10 カ月連続で各月の過去最高を記録した。
1月の主なプロモーション活動
シュトゥットガルトで開催されるドイツ最大の一般消費者向け旅行博、「CMT Stuttgart」に出
展した。今年は 98 カ国、365 地域から 2,012 団体が出展し、約 24 万 1,000 人(主催者発
表)が来場した。日本ブースも多いに賑わい、北海道、九州、大阪、広島などといった旅行
先についての質問のほか、自然を味わう旅行や温泉などへの関心も寄せられた。
ベルリンで開催されていた「Japan Festival」内で、現地オペレーターの Geoplan と共同で旅行
会社向けセミナーを開催、ANA および東京都、京都市も参加した。セミナーに加え、一般消
費者向けのプレゼンテーションも実施した。Geoplan によれば、訪日旅行に関する問合せのほ
か、その場で訪日旅行の予約が入るなど、好評であった。
ミニ商談会場 セミナーの様子