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19
P13(H20 設定)
調査プロット/面積/林小班/
標高/地形/施業/法規制
林種/林相/林齢(森林調査簿上)/
林分の発達段階区分/林分構造等
P13(No.1):10×50m
3036 は林小班
標高 470m
山腹平衡斜面下部
複層林施業
水源かん養保安林
越美山地 緑の回廊
タイプⅡ(人工林)
若齢段階
35 年生
高木層 13~17m(植被率 70%)
亜高木層 5~12m(植被率 50%)
低木層 3~5m(植被率 30%)
草本層 1m 以下(植被率 70%)
写真2-2-5 P13付近の様子
調査プロットの位置を示す
20
P18(H20 設定)
調査プロット/面積/林小班/
標高/地形/施業/法規制
林種/林相/林齢(森林調査簿上)/
林分の発達段階区分/林分構造等
P18(No.6):10×50m
3054 ほ林小班
標高 625m
山腹凸型斜面下部
天然林施業
水源かん養保安林
越美山地 緑の回廊
タイプⅠ(天然林)
成熟段階
143 年生
高木層 15~22m(植被率 70%)
亜高木層 6~15m(植被率 20%)
低木層 2~5m(植被率 30%)
草本層 1m 以下(植被率 60%)
写真2-2-6 P18付近の様子
調査プロットの位置を示す
21
P20(H20 設定)
調査プロット/面積/林小班/
標高/地形/施業/法規制
林種/林相/林齢(森林調査簿上)/
林分の発達段階区分/林分構造等
P20(No.8):10×50m
3047 ろ林小班
標高 520m
山腹平衡斜面下部
複層林施業
越美山地 緑の回廊
タイプⅡ(人工林)
若齢段階
31 年生
高木層~亜高木層
4~19m(植被率 90%)
低木層 2~3m(植被率 80%)
草本層 1m 以下(植被率 40%)
写真2-2-7 P20付近の様子
調査プロットの位置を示す
22
図2-2-1 調査箇所の概況図(その1)
P1-1
杭 不明
抜け杭
杭見つからず(テープあり)
P1-2
P1-3
P3-1
P3-2
P3-3
P7-2
P7-1
P7-3駐車スペース
X点?
森林プロット
発見された3本の
杭の位置関係が
はっきりしない
【自動撮影カメラ設置箇所】
:デジタルカメラ
:フィルムカメラ
:既存確認→再設置(丹頂杭)
【森林プロット 杭の状態】
:既存確認→再設置(標識杭)
:確認不能→設置(丹頂杭)
:確認不能→設置(標識杭)
:GPS記録位置
凡例は上図と同じ
凡例は上図と同じ
P1
P3
P7
GPS:N35°39'30.46" E136°18'32.65"
GPS:N35°38'59.93" E136°18'57.37"
GPS:N35°46'32.60" E136°31'30.67"
23
図2-2-2 調査箇所の概況図(その2)
P12-1
P12-2
P12-3
P13-3
P13-2
P13-1
P18-3
P18-2P18-1
【自動撮影カメラ設置箇所】
:デジタルカメラ
:フィルムカメラ
:既存確認→再設置(丹頂杭)
【森林プロット 杭の状態】
:既存確認→再設置(標識杭)
:確認不能→設置(丹頂杭)
:確認不能→設置(標識杭)
:GPS記録位置
凡例は上図と同じ
凡例は上図と同じ
GPS:N35°45'36.30" E136°33'34.38"
GPS:N35°45'42.51" E136°36'20.39"
GPS:N35°46'38.84" E136°38'50.94"
P12
P13
P18
24
図2-2-3 調査箇所の概況図(その3)
写真2-2-8 既存の杭と設置した森林調査プロットの杭
既存の杭に破損等のある場合には、新しい杭を設置した。
P20-2
P20-1
P20-3
【自動撮影カメラ設置箇所】
:デジタルカメラ
:フィルムカメラ
:既存確認→再設置(丹頂杭)
【森林プロット 杭の状態】
:既存確認→再設置(標識杭)
:確認不能→設置(丹頂杭)
:確認不能→設置(標識杭)
:GPS記録位置
P20
GPS:N35°45'53.05" E136°38'15.90"
25
2-3.種子の豊凶調査
2-3-1.調査方法
動物調査箇所において、ブナ類、ナラ類を対象として結実割合、結実状況を目視により把握
し、種子の内容はシイナ率を調べた。調査は平成22年10月13日に実施した。
なお調査方法は結実状況アンケート調査法(調査マニュアルp119-120)に準じた。
2-3-2.調査結果
調査結果を表2-3-1に示す。
ブナについては、ほとんど結実は見られず、P7に一部結実は見られたが種子の内容は不稔で
あった。ミズナラの結実についても、結実は非常に少なかった。
表2-3-1 種子の豊凶調査結果
調査地点 P1 P3 P7 P12
樹 種 ブナ ミズナラ ブナ ミズナラ ブナ ナラ類 ブナ ミズナラ
結実割合 ― なし なし なし 少 ― ― なし
結実状況 ― 非結実 非結実 非結実 一部 ― ― 非結実
種子の内容 ― ― ― ― 不良 ― ― ―
備 考 ブナは生
育していな
い
林縁 と 林
内に2本の
ミズナラが
あった。林
床に種子
は見当た
らなかった
種子が見
られない
種子が見
られない
ブナの大
径木が多く
生育する。
林床に殻
斗が落ち
ているが、
実 っ た 種
子がほ と
んどみられ
ない
ナ ラ 類 は
生 育 し て
いない
ブナは生
育していな
い
林縁に1本
ミズナラが
あ っ たが
結実 し て
いない
調査地点 P13 P18 P20
0樹 種 ブナ ミズナラ ブナ ミズナラ ブナ ミズナラ
結実割合 なし なし なし 少 ― なし
結実状況 非結実 非結実 非結実 一部 ― 非結実
種子の内容 ― ― ― ― ― ―
備 考 種子が見ら
れない
種子が見られ
ない
種子が見られ
ない
多くの木で種
子が全く見ら
れなかったが、
駐車場近くのミ
ズナラで僅か
に種子がつい
ていた
ブナは生育して
いない
林縁部にミズナラ
があったが、全く
種子をつけてい
なかった。
【結実割合凡例】
なし :(同一小班内で、結実している木が全くみられない)
少 :(わずかな木だけが結実している)
中 :(大径木を中心に約半数の木が結実している)
多 :(ほとんどの木が結実している)
【結実状況凡例】
非結実 :(まったく種子がならない(凶作))
26
一部 :(ごくわずかな種子が着いている(一部結実))
部分 :(樹冠の上部に多くの種子が着いている(並作))
全体 :(樹冠の全体にたくさんの種子が着いている(豊作))
【種子の内容凡例】
不良 :(シイナ率が80%以上)
良 :(シイナ率が50%前後)
優 :(シイナ率が20%以下)
※ 種子の中身がないものをシイナとし、シイナ率は林床に落ちた種子を切断して判定する
(10個を3回ほど拾いその平均をシイナ率とする)
ブナP7(平成22年10月13日撮影) P7のブナの林床に落ちた種子
P7のブナ殻斗(小さく中に種子がない) ミズナラP1(平成22年10月13日撮影)
写真2-3-1 豊凶調査の様子
27
2-4.フィールドサイン調査
2-4-1.調査方法
自動撮影調査のフィルム交換の際に、周辺の森林において、動物(主に哺乳類)について直
接観察やフィールドサインの記録、写真の撮影を行った。記録内容を表2-4-1に示す。
表2-4-1 調査内容の概要
調査対象 記録内容
哺乳類直接観察・痕跡調査(獣毛、足跡、爪痕、糞、食痕、巣穴、掘り返しなど)・
鳴声・死体確認
2-4-2.調査結果
表2-4-2に示すとおり、フィールドサイン調査の結果、6科6種の動物の生息痕等が確認された。
一番多く確認された動物はニホンジカで47回、次いでイノシシの9回、その他の動物は1回であ
った。一番多く確認された地点はP12の4種、次いでP13の3種であった。また、調査地域で広く
確認されたのはニホンジカで全地点(7地点)で確認され、イノシシは7地点中5地点で確認され
た。確認された動物の多くは、糞、食痕、足跡などであったが、直接姿が目撃されたのは、タ
ヌキ(死体)、イノシシであった。
表2-4-2 フィールドサイン確認状況一覧表
No 科名 種名確認
数
確認地点摘要
P1 P3 P7 P12 P13 P18 P20
1 オナガザル ニホンザル 1 1 糞
2 クマ ツキノワグマ 1 1 剥皮
3 イヌ タヌキ 1 1 死体
4 イタチ テン 1 1 糞
5 シカ ニホンジカ 47 5 6 5 8 6 8 9食痕、糞、踏み
跡、獣道
6 イノシシ イノシシ 9 1 1 2 2 3踏み跡、生体、ヌタ
場、掘り返し
28
写真 1 ニホンザル 糞
P20 付近
砂礫上にニホンザルの糞が見られた。
2010 年 12 月 7 日 撮影
写真 2 ツキノワグマ 剥皮
P12 付近
根曲がりスギの根元がツキノワグマによっ
て剥がされていた。
2010 年 7 月 9 日 撮影
写真 3 タヌキ 死体
P12 付近
道路上にタヌキの死体が確認された。
2010 年 9 月 1 日 撮影
写真 4 テン 糞
P13 付近
コンクリート上にテンの糞が見られた。
2010 年 9 月 1 日 撮影
写真2-4-1 フィールドサイン調査で確認した動物(その1)
29
写真 5 ニホンジカ 食痕
P20 付近
アカソ(イラクサ科)の上部がニホンジカに
よって食べられていた。
2010 年 9 月 17 日 撮影
写真 6 ニホンジカ 糞
P12 付近
スギ林内でニホンジカの糞が見られた。
2010 年 11 月 9 日 撮影
写真 7 イノシシ 目撃
P12 付近
落葉広葉樹林の林縁近くで、イノシシを目
撃した。
2010 年 9 月 16 日 撮影
写真 8 イノシシ ヌタ場
P13 付近
小さな窪地に溜まった水溜りが、イノシシ
のヌタ場となっていた。
2010 年 10 月 13 日 撮影
写真2-4-2 フィールドサイン調査で確認した動物(その2)
30
図2-4-1 フィールドサイン確認位置図(P1)