Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
P_1
PowerPoint
PowerPoint 概要
PowerPointは Microsoft社の Office製品のひとつで、プレゼンテーションを行う際の資料を作成するためのアプリ
です。聞き手が理解しやすいようにスライドを提示し、発表者の原稿や配布用の資料を準備します。
PowerPoint 2016 画面構成
PowerPointを起動し、画面構成を確認しましょう。
※スタート画面が表示された場合は、「新しいプレゼンテーション」を選択します。
❶ タイトルバー ❺ ステータスバー
プレゼンテーション名とアプリ名が表示される。 現在の編集状態を確認できる。
❷ リボン ❻ ノート
グループ化されたコマンドを「タブ」で切り替える。 原稿やメモ書きを行う領域を表示する。
❸ スライドペイン ❼ 表示選択ショートカット
現在のスライドが表示される領域。 「標準」「スライド一覧」などの表示モードを変更する。
❹ スライドのサムネイル ❽ ズームスライダー
スライドがサムネイルの状態で並ぶ。 左右にドラッグすることで表示倍率を変更できる。
P_2
Lesson 1 ≫ テキスト入力とスライドの挿入
▓█ 1. テキスト入力
スライドで文字や画像、グラフ、図形などのオブジェクトを配置するためには「プレースホルダー」が必要です。
テキストを入力するには、プレースホルダー内をクリックし、カーソルが表示されている状態にします。
▓█ 2. 設定対象の選択
書式を設定するには‘選択’が必要です。設定する対象によって選択方法が異なります。
マウスポインターの形状に注意しながら、確実に設定しましょう。
≫ コンテンツを選択するには、プレースホルダーの枠をクリックします。
≫ 文字列を選択するには、文字列の先頭からドラッグします。
スライドデザインや文字列、段落の体裁を整えることを「書式設定」といいます。
P_3
▓█ 3. テキストの書式設定
テキストの体裁を整えるには「フォント(書体)」を設定します。リボンの[ホーム]タブの[フォント]グループから、現在の
状態を確認したり変更したりすることができます。
複数の設定をまとめて行うには、❶(ダイアログボックス起動ツール)から[フォント]ダイアログボックスを起動します。
設定後は、 をクリックすることで確定されます。 や は確定されません。
▓█ 4. 段落の書式設定
段落に書式を設定するには、リボンの[ホーム]タブの[段落]グループから行います。現在の段落の状態を確認したり
変更したりすることができます。
❶ 箇条書き
「●」や「■」などの行頭記号を文字列の先頭に付ける。
❷ 段落番号
「①」や「1.」などの番号を文字列の先頭に付ける。
❸ インデントを減らす/増やす
クリックするごとに約 1文字分の字下げが増減する。
❹ 行間
テキストの行間を設定する。
❺ 左揃え/中央揃え/右揃え/両端揃え
文字列の配置を設定する。
❻ 均等割り付け
指定した数に文字列を均等に配置する。
❼ 段の追加または削除
文字列を複数の段に分ける。
P_4
▓█ 5. スライドのデザイン
スライドにデザインを設定するときは、「テーマ」が便利です。スライドの背景やフォント・段落・図形などのデザインが豊
富に準備されており、個別に変更することもできます。現在の状態を確認したり変更したりするには、リボンの[デザイ
ン]タブから行います。同じテーマでも「バリエーション」を選ぶと印象が変わります。
▓█ 6. スライドの挿入
さまざまなプレースホルダーが配置されたスライドが用意されています。新しいスライドを挿入するには、2 つの方法が
あります。 からは、レイアウトを確認しながらスライドを挿入することができます。 からは、スライドを
挿入した後で、レイアウトを変更します。
▓█ 7. 箇条書きテキストのレベル
箇条書きテキストにレベル(階層)を付けると、視覚的に内容が把握しやすくなります。
箇条書きの先頭にカーソルを置き、 を押すとレベルが下がり、 + を押すとレベルが
上がります。レベルごとに書式が設定されています。
P_5
「Lesson1.pptx」を開き、「完成 Lesson1.pptx」と名前を付けて保存しましょう。
下図のように編集しましょう。
P_6
上書き保存
上書き保存を行いましょう。
P_7
解答例 ≫ Lesson 1
1. テキストの入力
① スライド 1を選択する。
② タイトルプレースホルダー内をクリックする。
③ 「桃山学院大学」と入力する。
④ サブタイトルプレースホルダー内をクリックする。
⑤ 各自の「学部 学科 氏名」を入力する。
2. テキストの書式設定
① タイトルプレースホルダー内をクリックし、点線の枠をクリックする。
② [フォント サイズ]の をクリックし、[72]をクリックする。
③ [太字]をクリックする。
3. 箇条書きテキストの追加
① スライド 2を選択する。
② 箇条書きテキストプレースホルダーの 9行目行末をクリックする。
③ を押す。
④ 「経営学部」と入力する。
⑤ を押す。
⑥ 「経営学科」と入力する。
4. 箇条書きテキストの書式設定
① 箇条書きテキストプレースホルダーの 2行目行頭にカーソルを置く。
② を押す。
③ ①②の手順で、4・5・7・9・11行目を編集する。
④ 箇条書きテキストプレースホルダーの、1行目を範囲選択する。
⑤ [太字]をクリックする。
⑥ ④⑤の手順で、3・6・8・10行目を編集する。
5. スライドのデザイン
① [デザイン]タブの[テーマ]から、 [配当]をクリックする。
② [バリエーション]から、任意の配色を選択する。
③ スライド 1のタイトルプレースホルダー内をクリックする。
④ [中央揃え]をクリックする。
⑤ サブタイトルプレースホルダーにも同様に設定する。
6. スライドのレイアウト変更
① [ホーム]タブの[スライド]から、 [スライドのレイアウト]の
[2つのコンテンツ]をクリックする。
◤Point
プレースホルダー全体に対し
て書式を設定する場合は、プ
レースホルダーの枠をクリック
して、実線の状態で行いま
す。
◤Point
箇条書きテキストには、改行
すると行頭文字が自動的に設
定されるようになっています。
行頭文字を付けずに改行する
場合は、 を
押します。
◤Point
を使用すると、直前の
操作を繰り返すことができま
す。
P_8
7. スライドの挿入
① スライド 2をクリックする。
② [ホーム]タブの[スライド]から [新しいスライド]をクリックし、
[タイトルとコンテンツ]をクリックする。
8. テキストの入力
① タイトルプレースホルダー内をクリックし、「各学部の学生数」と入力する。
Skill Up
▓█ 1. スライドショーの実行
発表する内容がまとまったら、スライドが表示される状態を確認します。
リボンの[スライドショー]タブからは、さまざまな方法でスライドショーを実行できます。
または、1 枚目のスライドを選択後、表示選択ショートカットの [閲覧表示]や [スライド ショー]でも
実行できます。 を押すと必ず 1 枚目のスライドから実行され、 + を押すと選択してい
るスライドから実行されます。
スライドショーを実行し、スライドの見え方を確認しましょう。
▓█ 2. スライドの印刷
リボンの[ファイル]タブから[Backstage]を表示し、[印刷]をクリックします。
目的に応じてレイアウトや部数などを選択することができます。
❶ 部数
印刷部数を指定する。
❷ 印刷
クリックすると印刷が実行される。
❸ プリンター
印刷可能なプリンターが表示される。
❹ プリンターのプロパティ
両面印刷や用紙の変更などの設定を行う。
❺ 設定
印刷するスライドの範囲を設定する。
❻ 印刷レイアウト
スライドのレイアウトや、配布資料のレイアウトを
設定する。
「配布資料」の「2スライド」を設定し、印刷レイアウトを確認しましょう。
P_9
Lesson 2 ≫ オブジェクトの挿入と編集
▓█ 1. オブジェクトの挿入
画像やイラスト・表・図形・グラフなどを「オブジェクト」または「コンテンツ」といいます。
オブジェクトを使って図解にすると、内容が視覚化され聞き手の印象に残りやすくなります。
オブジェクトを挿入するには、リボンの[挿入]タブから行います。
❶ 表の追加 ❺ SmartArt グラフィックの挿入
列(縦)と行(横)を指定し、表を挿入する。 複数の図形で、情報を視覚的に表す。
❷ 図 ❻ グラフの追加
PC本体やメディアから画像を挿入する。 数値を視覚的に表すグラフを挿入する。
❸ オンライン画像 ❼ 横書きテキストボックスの描画
インターネット上を検索し、画像を挿入する。 任意の場所に文字を挿入する。
❹ 図形 ❽ ワードアートの挿入
マウス操作によって図形を挿入する。 装飾した文字を挿入する。
▓█ 2. オブジェクトのサイズ変更
オブジェクトのサイズや角度を調整するには、周りのハンドルにマウスポインターを合わせてドラッグします。
または、高さや幅を数字で指定します。
※ハンドルは、オブジェクトによって表示されるものとされないものがあります。
▓█ 3. オブジェクトの配置
オブジェクトは、ドラッグ操作により自由に配置することができます。また、コマンドボタンを使用すると正確に配置させる
こともできます。
P_10
▓█ 4. 画像の編集
画像の編集は、‘図ツール’の[書式]タブを使用します。
▓█ 5. 図形の編集
図形とワードアートの編集は、‘描画ツール’の[書式]タブを使用します。
▓█ 6. 表の編集
表は縦横の項目名と内容で構成されており、縦方向を「列」、横方向を「行」、一つ一つのマス目を「セル」といいます。
表の編集は‘表ツール’の[デザイン]タブ、または[レイアウト]タブを使用します。
操作する対象によって、マウスポインターの形状を確認する必要があります。
❶ 列の選択
列が選択できる。左右にドラッグすると複数列が
選択できる。
❷ 行の選択
行を選択できる。上下にドラッグすると複数行が
選択できる。
❸ 列幅の調整
左右にドラッグする。ダブルクリックすると左セル
の最大文字数に自動調整される。
❹ 行の高さの調整
上下にドラッグする。
❺ セルの結合・セルの分割
セルを結合・分割できる。
P_11
▓█ 7. SmartArt の編集
複数の図形が組み合わされた「SmartArt」を使用すると、情報を視覚的に表すことができます。
リボンの[挿入]タブの[図]から [SmartArt グラフィックの挿入]をクリックすると、❶[SmartArt グラフィックの選
択]ダイアログボックスが表示されます。❷から目的の図形を選択後、 をクリックします。
❸(テキストウィンドウ)に文字列を入力すると❹に反映されますが、❹に直接入力することもできます。
❺をクリックすると❸(テキストウィンドウ)を閉じたり開いたりすることができます。
SmartArtの編集は、SmartArtを選択後‘SmartArt ツール’の[デザイン]タブ、または[レイアウト]タブを使用します。
P_12
▓█ 8. 箇条書きテキストを SmartArt に変換する
箇条書きテキストを、SmartArtに変換することができます。PowerPointのみに備わっている機能です。
箇条書きテキストを選択後、リボンの[ホーム]タブの[段落]から、 [SmartArt グラフィックに変
換]をクリックします。その後、目的の図形を選択します。
P_13
「Lesson2.pptx」を開き、「完成 Lesson2.pptx」と名前を付けて保存しましょう。
下図のように編集しましょう。
P_14
スライドショーを実行し、スライドの見え方を確認しましょう。
上書き保存
上書き保存を行いましょう。
P_15
解答例 ≫ Lesson 2
1. 画像の挿入
① スライド 1をクリックする。
② [挿入]タブの[画像]から [図]をクリックし、[図の挿入]ダイアログ
ボックスを表示する。
③ 「PowerPoint≫レッスンブック」フォルダ内の「学院章.jpg」をダブルクリック
する。
④ 画像をクリックし、ハンドルにマウスポインターを合わせてサイズ調整する。
⑤ 完成例を参考に、画像を移動する。
⑥ [書式]タブの[配置]から [オブジェクトの配置]をクリックし、
[オブジェクトを中央に揃える]をクリックする。
2. ワードアートの挿入
① [挿入]タブの[テキスト]から [ワードアートの挿入]をクリックし、
任意のスタイルを選択する。
② 「~世界が変わる体験がある~」と入力する。
③ 完成例を参考に、スライドの下部まで移動する。
④ [ホーム]タブの[フォント]から [フォントサイズ]の を
クリックし、「48」を選択する。
⑤ [書式]タブの[配置]から [オブジェクトの配置]をクリックし、
[オブジェクトを中央に揃える]をクリックする。
3. SmartArt の挿入
① スライド 2をクリックする。
② [挿入]タブの[図]から [SmartArtグラフィックの挿入]をクリック
する。
③ [SmartArtグラフィックの選択]ダイアログボックスから、[ピラミッド]の
[基本ピラミッド]を選択し、 をクリックする。
④ 上から「建学の精神」「教育理念」「ミッションステートメント」と入力する。
⑤ [デザイン]タブの[SmartArtのスタイル]から、色とスタイルを任意に
選択する。
◤Point
画像をスライド内で移動する
際、オレンジ色の点線(スマー
トガイド)が自動的に表示され
ます。複数のオブジェクトを揃
えるときに、配置やバランスを
確認することができます。
◤Point
オブジェクトを削除するには、
選択後 を押します。
◤Point
ワードアートのフォントを編集す
る場合は、[ホーム]タブの[フ
ォント]グループから行いま
す。
◤Point
SmartArt のフォントを編集す
る場合は、[ホーム]タブの[フ
ォント]グループから行いま
す。
P_16
◤Point
[挿入]タブの[表]は、さまざ
まな方法で表を作成すること
ができます。
・マス目をクリックする
・行・列数を数値指定する
・罫線を引く
◤Point
テキストボックス以外の図形を
挿入する場合は、[挿入]タブ
の [図形]から選択しま
す。ドラッグすることによって、
描画できます。
◤Point
テキストボックス内のフォントを
編集する場合は、[ホーム]タ
ブの[フォント]グループから行
います。
4. 表の挿入
① スライド 3をクリックする。
② [挿入]タブの[表]から、「8行 5列」を指定する。
③ 完成例を参考に、セル内にデータを入力する。
④ 1列目と2列目の境界線にマウスポインターを合わせ、ダブルクリックする。
⑤ 2列目と3列目の境界線にマウスポインターを合わせ、ダブルクリックする。
⑥ [デザイン]タブの[表のスタイル]から、スタイルを選択する。
⑦ 8行目を範囲選択する。
⑧ [デザイン]タブの[表のスタイル]から、 [塗りつぶし]をクリック
し、任意の色を選択する。
⑨ 1列目 3行目~4行目を範囲選択し、[レイアウト]タブの[結合]から、
[セルの結合]をクリックする。
⑩ 8行目 1列目~2列目を範囲選択し、[レイアウト]タブの[結合]から、
[セルの結合]をクリックする。
⑪ 1行目を範囲選択する。
⑫ [レイアウト]タブの[配置]から、 [中央揃え]をクリックする。
⑬ 8行目 1列目を範囲選択し、⑫と同じ配置を設定する。
⑭ 2行目 3列目から 8行目 5列目を範囲選択し、 [右揃え]
⑮ 表全体を範囲選択し、 [上下中央揃え]をクリックする。
⑯ 完成例を参考に、表全体のサイズや配置を調整する。
5. テキストボックスの挿入
① [挿入]タブの[テキスト]から、 [横書きテキストボックスの描画]を
クリックする。
② 完成例を参考に、表の右下付近をクリックする。
③ 「(桃山学院大学公式 Web「情報公開」より 各年度 5 月 1 日現在)」と入
力する。
④ 完成例を参考に、配置を調整する。
6. 箇条書きテキストを SmartArt に変換する
① スライド 4をクリックする。
② コンテンツプレースホルダーをクリックする。
③ [ホーム]タブの[段落]から、 [SmartArtグラフィックに
変換]をクリックし、 [縦方向ボックスリスト]を選択する。
④ [デザイン]タブの[SmartArtのスタイル]から、スタイルを選択する。
⑤ 完成例を参考に、SmartArt全体のサイズや配置を調整する。
P_17
Skill Up
▓█ 1. 画面切り替えの設定
「画面切り替え」を使用すると、効果的にスライドを切り替えることができます。
▓█ 2. アニメーションの設定
「アニメーション」を使用すると、オブジェクトに対して動きを付けることができます。
▓█ 3. ノートペインへの入力
「ノートペイン」には、発表者の原稿やメモ書きなどを入力します。
印刷レイアウトの‘ノート’を指定すると、入力した文字が印刷されます。
P_18
▓█ 4. グラフの作成
グラフを使用すると、データを視覚的に表現することができます。
以下の 2点に注意して作成しましょう。
・比較、推移、割合など、何を表したいか目的を明確にする。
・目的の表現に適したグラフを選ぶ。(比較には棒グラフ、推移には折れ線グラフ、割合には円グラフなど)
※ 詳細は Excelにおいて学習します。
PowerPointで作成する手順は、以下のとおりです。
① [挿入]タブの[図]から 「グラフの追加」をクリック。
② [グラフの挿入]ダイアログボックスから、作成するグラフを
選択する。
③ ワークシートにデータを入力する。
④ グラフツールからデザインを決める。
P_19
▓█ 5. プレゼンテーションの流れ
プレゼンテーションを実施するには、情報収集が欠かせません。聞き手が求めているものや実際に発表する会
場の環境、持ち時間、質疑応答の想定など入念な準備が必要です。
以下は一般的な流れです。詳細は、授業やゼミでの指示に従いましょう。
目的を明確にし、聞き手や与えられた条件を確認する。
話す項目は 3~4 つ程度に絞り込む。
裏付けとなる、正確で公正な情報を収集する。
アプリなどを使って、スライドや原稿、配布資料を作成する。
与えられた時間内に収まるかなど、本番を意識する。
余裕をもって現場に到着し、時間配分に注意しながら発表を行う。
質疑応答を行う。
反省点を自己分析する。聞き手にも評価してもらい、今後につなげる。
内容・目的の確認
ストーリー作り
情報収集
資料の作成
リハーサル
実施
振り返り