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EX03-PCR-LA 取扱説明書 PCR-LAシリーズ アナログインターフェース Part No. Z1-003-000, IA003072 Feb. 2008

PCR-LAシリーズ アナログインターフェース EX03-PCR-LAEX03-PCR-LA 安全記号について I 安全記号について 製品を安全にご使用いただくため、また安全な状態に保つために取扱

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EX03-PCR-LA

取扱説明書PCR-LAシリーズアナログインターフェース

Part No. Z1-003-000, IA003072

Feb. 2008

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取扱説明書についてご使用の前に本書をよくお読みの上、正しくお使いください。お読みになったあとは、いつでも見られるように必ず保管してください。また製品を移動する際は、必ず本書を添付してください。本書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。また、本書を紛失または汚損した場合は、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。どちらの場合もお買い上げ元または当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されている「 Part No.」をお知らせください。

本書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありましたら、当社営業所にご連絡ください。

輸出について特定の役務または貨物の輸出は、外国為替法および外国貿易管理法の政令/省令で規制されており、当社製品もこの規制が適用されます。政令に非該当の場合でもその旨の書類を税関に提出する必要があり、該当の場合は経済産業省で輸出許可を取得し、その許可書を税関に提出する必要があります。当社製品を輸出する場合は、事前にお買い上げ元または当社営業所にご確認ください。

取扱説明書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。

Copyright© 2003-2008 菊水電子工業株式会社

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EX03-PCR-LA 安全記号について I

安全記号について製品を安全にご使用いただくため、また安全な状態に保つために取扱説明書および製品本体には、次の記号を表示しています。記号の意味をご理解いただき、各項目をお守りください。(製品によっては使用されていない記号もあります。)

1 000 V以上の高電圧を取り扱う箇所を示します。不用意に触れると、感電し死亡または重傷を負う恐れがあります。触れる必要がある場合は、安全を確保してから作業してください。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危険が切迫して生じることが想定される内容を示します。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または傷害を負う可能性が想定される内容を示します。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害のみの発生が想定される内容を示します。

禁止する行為を示します。

危険・警告・注意個所または内容を知らせるための記号です。本製品上にこのマークが表示されている場合は、本取扱説明書の該当箇所を参照してください。

保護導体端子を示します。

シャシ(フレーム)端子を示します。

警告

注意

または

WARNING

CAUTION

DANGER危険

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II  EX03-PCR-LA

取扱説明書の構成

本書は以下のように構成されています。各章の概要を説明します。

第1 章 概説

この章では、本器の概要、特徴、および各部の名称を説明します。

第2 章 ご使用の前に

この章では、本器を使用する上での準備について説明します。

第3 章 結線の方法

この章では、本器のPCR-LA 本体への実装方法を説明します。

第4 章 操作方法

この章では、操作方法について説明します。

第5 章 保守

この章では、本器の保守について説明します。

第6 章 仕様

この章では、仕様を掲載します。

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目次

安全記号について - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - I

第 1章 概説 1-1

1.1 概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-1

1.2 特徴 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-1

1.3 各部の名称 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2

第 2章 ご使用の前に 2-1

2.1 開封時の点検 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-1

2.2 本器の取り扱い上の注意 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-1

2.3 他のオプションとの組合せ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-2

第 3章 結線の方法 3-1

3.1 本器の装着方法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-1

第 4章 操作方法 4-1

4.1 操作の概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-1

4.2 手順 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-1

4.3 用語の説明と出力電圧波形例 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-3

4.4 電流リミット値 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-6

第 5章 保守 5-1

5.1 修理を依頼される前に - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-1

第 6章 仕様 6-1

6.1 仕様 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-1

6.2 外形寸法図 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-2

EX03-PCR-LA 目次 III

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第 1章 概説

この章では、本器の概要、特徴、および各部の名称を説明します。

1.1 概要本器 (EX03-PCR-LA) は、交流電源 PCR-LA シリーズ用のアナログインターフェースです。

PCR-LA 本体に本器を組み込むことによって、外部からのアナログ信号を電力増幅することができ、パワーアンプとして使用することができます。

電源ライン状態を再現する電源環境試験や各種イミュニティ試験、任意信号発生器の出力波形を電力増幅するなど電気、機械、化学あらゆる分野への応用ができます。

1.2 特徴本器を使用すると PCR-LA本体の機能に加え、以下の機能が可能になります。

パワーアンプとして使用することが可能です。

電圧増幅率 100または 200として使用できます。電圧増幅率は微調整が可能です。

信号入力端子と PCR-LA 本体出力は電気的に絶縁されています。

絶縁増幅器を使用しています。

EX03-PCR-LA 概説 1-1

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1.3 各部の名称

図 1-1 各部の名称

[1] 取り付け穴カード取り付け用ねじ穴です。

[2] EXT SIG IN(BNCコネクタ)外部信号を入力します。

[3] GAIN ADJゲイン ( 電圧増幅率 )を微調整するトリマです。

[4] INT/EXTスイッチINTモードと EXTモードを切り換えます。

INTGAIN ADJEXT SIG IN EXT

ANAROG INTERFACE EX03-PCR-LA

1 2 3 4 1

1-2 概説 EX03-PCR-LA

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第 2章 ご使用の前に

この章では、本器を使用する上での準備について説明します。

2.1 開封時の点検製品がお手元に届きしだい付属品が正しく添付されているか、本器および付属品が輸送中に損傷を受けていないか、お確かめください。

万一、損傷または不備がございましたら、お買い上げ元または当社営業所にお問い合わせください。

図2-1 本体カードおよび付属品

2.2 本器の取り扱い上の注意

カードの取り扱い

カードはプリント基板がむき出しになっていますので、取り扱いの際には以下の注意を必ず守ってください。

■ プリント基板に実装されている電子部品には触れないでください。

取扱説明書(1冊)[Z1-003-000]

カード(1枚) カード取り付けねじ(2本)[M3-101-001]

M3x6

EX03-PCR-LA ご使用の前に 2-1

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■ 静電気の発生しやすい環境での取り扱いは絶対にしないでください。

■ 開封したら速やかに、PCR-LA 本体に実装してください。

■ カードを保管するときは、開封時に入っていた袋に戻すなどの静電気防止対策を必ず取ってください。

■ 落下、衝撃は避けてください。

■ 水などの液体がかかるような場所に置かないでください。

2.3 他のオプションとの組合せ本器は他のオプションとは同時使用できません。

2-2 ご使用の前に EX03-PCR-LA

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第 3章 結線の方法

この章では、本器の PCR-LA 本体への実装方法を説明します。

3.1 本器の装着方法本器はPCR-LA本体のSLOT3またはSLOT4のどちらか一方に取り付けます。

■ スロットへの取り付け

・スロットへの取り付けは、必ずPCR-LA本体のPOWERスイッ

チをオフにしてから行ってください。

1. SLOT3 または SLOT4 のカバーをとめているねじを外して、スロットのカバーを外します。

カバーは無くさないように保管してください。

2. カードのパネル部分をもちます。

3. カードのプリント基板の部品面が右側になるように持ち、スロットの溝にそのプリント基板を入れます。

4. スロットの溝から外れないように、注意してカードを挿入します。

5. 奥まで挿入したら同封されているねじで PCR-LA 本体に固定します。

図3-1 スロットへの取り付け

これでカードのスロットへの取り付けは完了です。

注意

EX03-PCR-LA 結線の方法 3-1

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■ 外部信号の接続

図 3-2 外部信号の接続

SLOT 4 SLOT 3 SLOT 2 (GPIB) SLOT 1

SEQ STAT OUT

SEQ TRIG OUT

PEAK INIT IN

5V

5V

MAX 15V PCR-LA本体後面

EXT SIG IN

本器SLOT3またはSLOT4に取り付け

外部信号発生器

(H)

(L)

3-2 結線の方法 EX03-PCR-LA

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第 4章 操作方法

この章では、操作方法について説明します。

4.1 操作の概要外部信号入力を使用する場合の、本器の操作とPCR-LA本体の操作を説明します。次に内部信号入力に戻す場合の方法を示します。

■ 機能の制限

本器を使用する場合、PCR-LA 本体機能のうち下記の機能が無効になります。

・電圧、電流、周波数リミット設定

・AC モード

・メモリ機能

・シンクロ機能

・センシング機能

・電圧計と電流計の計測値はピーク値 (3 桁 ) 固定

・LOADレベルメータ

・RS-232C コントロール

・電圧リミット値は、予想最大出力電圧(4-3ページを参照)に、

周波数リミット値は予想最低周波数(4-5 ページを参照)になります。

・PCR-LA本体の出力電圧モード設定は、交流アンプとして使用する場合はAC-S モードに、直流アンプとして使用する場合はDC モードに設定してください。交流分が重畳された直流出力ではDC モードに設定します。

4.2 手順■ 本器の操作(外部信号入力)

1. PCR-LA 本体のPOWERスイッチをオフにします。

2. 本器パネルの INT/EXTスイッチを EXT側に設定します。

INT/EXT スイッチの設定状態検出は、POWER スイッチオン時に

注記

EX03-PCR-LA 操作方法 4-1

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行われます。INT/EXTスイッチを操作しただけでは切り換わりません。

3. 本器パネルのEXT SIG IN端子に外部信号(発生器)を接続します。

■ PCR-LA 本体の操作

4. PCR-LA本体のPOWER スイッチをオンにします。

周波数表示が「A〇〇〇」( 〇は周波数設定値:手順4 参照 ) となります。

5. PCR-LA 本体の出力電圧設定を * 予想最大出力電圧(4-3 ページの「* 予想最大出力電圧」を参照)にします。( ピーク値で設定します。)

・予想最大出力電圧を設定しない場合は応答遅延が発生します。

詳しくは「■ 予想最大出力電圧を設定しない場合(図4-2)」を参照してください。

6. PCR-LA 本体の出力周波数設定を * 予想最低周波数(4-5 ページの「* 予想最低周波数」を参照)にします。

7. 本器パネルのEXT SIG IN端子より信号を入力します。

8. PCR-LA本体のOUTPUT をオンにします。

出力が可能な状態となります。

・予想最大出力電圧、予想最低周波数、出力電圧モード、出力電

圧レンジは、POWER スイッチをオフにすると下記の設定になります。

予想最大出力電圧: 0 V予想最低周波数: 50 Hz出力電圧モード: AC-S出力電圧レンジ: 100 V

■ 増幅率の微調整

1. 本器パネルのGAIN ADJを操作するにより増幅率を約± 20%可変できます。

■ 内部信号入力に戻す

1. PCR-LA本体のPOWER スイッチを一旦オフにします。

注記

注記

4-2 操作方法 EX03-PCR-LA

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2. 本器パネルの INT/EXTスイッチを INT側に設定します。

3. PCR-LA 本体のPOWERスイッチを オンにします。

INT/EXT スイッチの設定状態検出は、POWER スイッチオン時に行われます。INT/EXTスイッチを操作しただけでは切り換わりません。

4.3 用語の説明と出力電圧波形例* 予想最大出力電圧

予想される (出力させようとする )最大出力電圧値 (ピーク値 )。

・出力電圧が予想最大出力電圧を超えた場合、短時間出力電圧の

ピーク部分が歪みます(クリップ )。時間経過後出力電圧が一定になれば、数百ms 後に正常波形になります。

・出力電圧が予想最大出力電圧より低い場合、定格出力電流が制限されること ( 出力電圧は歪む )があります。特に予想最大出力電圧との差が大きい場合が数秒間続くと、OVERLOAD( アラームNO.3)あるいは内部過熱保護 (アラーム NO.2)が作動します。

・アラームが発生した場合は、POWER スイッチをオフにしてく

ださい。再度POWER スイッチをオンにする場合は、前もってアラームの原因を取り除いてください。詳細はPCR-LA本体取扱説明書4.6 保護機能を参照してください。

・PCR-LA 本体の定格最大出力電圧(ピーク値)以上を出力しな

いでください。このため入力電圧は外部信号入力電圧範囲内でご使用ください。

・定格最大出力電圧(ピーク値):212 Vpeak / 424 Vpeak(出力レ

ンジ100 V/ 200 V)

・負荷を焼損する場合があります。負荷の許容入力電圧以上を出力しないでください。

・頻繁に保護機能を作動させると故障の原因になります。

注記

注記

注意

EX03-PCR-LA 操作方法 4-3

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出力電圧波形例

■ 予想最大出力電圧を設定した場合(図 4-1)

図中の(b)、(c)では波形がひずむことがあります。ひずみの程度は、Vop /Vs の比および出力電流波形等によって異なります。(c)の状態が

数秒間続くとアラームが発生する場合があります。

図 4-1 予想最大出力電圧を設定した場合

■  予想最大出力電圧を設定しない場合(図 4-2)

図中の(a)が入力信号、(b)が出力電圧です。出力電圧は入力電圧に対して数百ms の応答遅延が発生します。Vop> Vs の場合も数百

ms 後には正常波形になります。

(a)

(b)

Vop

Vop

Vop

Vs

Vs

Vs

Vop Vs

(c)

Vop

Vs

Vop Vs

Vop:出力電圧ピーク値Vs:予想最大出力電圧

4-4 操作方法 EX03-PCR-LA

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図4-2 予想最大出力電圧を設定しない場合

* 予想最低周波数

予想される (出力させようとする )最低周波数値。

・定格出力電流は、設定周波数(予想最低周波数)に対応する値

となります。(詳しくは PCR-LA本体の仕様を参照してください。)

出力周波数が予想最低周波数より低い場合は、出力電圧が歪む場合があります。

・PCR-LA 本体の定格最大出力周波数以上を出力しないでくだ

さい。

・定格最大出力周波数:999.9 Hz(全高調波歪率が10 %以下の基本波周波数)

・定格最大出力周波数を超えると、保護機能が作動し、出力電圧が低下(波形は歪む)することがあります。

・頻繁に保護機能を作動させると故障の原因になります。

(a)

(b)

入力信号

数百ms

出力電圧

注記

注意

EX03-PCR-LA 操作方法 4-5

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予想最低周波数 fsより出力周波数 fo が低い場合

波形がひずむことがあります。ひずみの程度は、fo/fs の比および出力電圧、電流、波形等によって異なります。

定格最大出力周波数 fomaxより出力周波数 fo が高い場合

波形がひずむことがあります。ひずみの程度は、fo /fomax の比および出力電圧、電流、波形等によって異なります。

使用可能な周波数と入力電圧の関係を図 4-3に示します。保証性能ではありませんので、目安としてください。

図 4-3 使用可能な周波数と入力電圧の関係

4.4 電流リミット値外部信号入力時(本器パネルの INT/EXT スイッチをEXT 側に設定した場合)の電流リミット値は、PCR-LA 本体の最大電流に固定されています。詳細は、PCR-LA 本体取扱説明書「4.2.3 電流リミット値」、「4.6.2 オーバーロードをともなうALARM 点灯」を参照してください。

・外部信号入力時(本器パネルの INT/EXTスイッチをEXT 側に

設定した場合)、電流リミットは出力電流の平均値を検出して作動します。

0

0.5

1.0

1.5

1k 2k 3k 4k入力周波数 [Hz]

入力電圧[Vrms]

正弦波入力の場合

定格最大出力周波数

0

1.0

2.1

1k入力周波数 [Hz]

入力電圧[Vpeak]

方形波入力の場合

100 500

注記

4-6 操作方法 EX03-PCR-LA

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第 5章 保守

この章では、本器の保守について説明します。

5.1 修理を依頼される前に万一、本器に何らかのトラブルが発生した場合は、表 5-1に従って症状を診断してください。また、本器を PCR-LA 本体から外し、PCR-LA 本体だけの場合に正常に動作するか確認してください。正常動作に復帰しない時は、お買い上げ元または当社営業所へ修理を依頼してください。

表5-1 トラブルチェック

症 状 チェック項目 判定 原 因

外部から入力した信号と異なる波形が出力される

PCR-LA 本体周波数表示の最上位桁に「A」と表示されているか。

NO PCR-LA本体のPOWERスイッチを一旦オフにしてから、本器の INT/EXTスイッチを EXT側に設定する。

出力電圧波形が歪む

EXT モードで予想最大出力電圧の設定を行っているか。

NO 予想最大出力電圧を設定る。

予想最大出力電圧以上の電圧を出力していないか。

YES 予想最大出力電圧を実際の出力電圧以上に設定する。

予想最低周波数以下の周波数を出力していないか。

YES 予想最低周波数を実際の出力周波数以下に設定する

PCR-LA 本体の定格最大出力周波数以上を出力していないか。

YES 定格最大出力周波数以下で使用する。

EX03-PCR-LA 保守 5-1

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アラーム(NO.1) が出る

PCR-LA本体の定格最大出力電圧(ピーク値)以上を出力していないか。

YES 定格最大出力電圧以下で使用する。

アラーム(NO.3) が出る

予想最大出力電圧と出力電圧の差が大きくないか。予想最大出力電圧が高過ぎないか。)

YES 予想最大出力電圧を実際の出力電圧に極力近く設定する。

アラーム(NO.2) が出る

予想最大出力電圧と出力電圧の差が大きくないか。予想最大出力電圧が高過ぎないか。)

YES 予想最大出力電圧を実際の出力電圧に極力近く設定する。

外部信号入力電圧範囲を超えていないか。

YES 外部信号入力電圧を仕様範囲内に設定する。

5-2 保守 EX03-PCR-LA

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第6章 仕様

この章では、仕様を掲載します。

6.1 仕様この仕様は本器をPCR-LA本体に装着した場合の総合性能について表記してあります。その他の仕様については PCR-LA本体に準じます。

入力部

出力部(PCR-LA 本体出力)

外部信号入力電圧範囲

公称値:0~± 2.12 Vpeak(0 ~ 1.5 Vrms 正弦波)、電圧増幅率を100/200(100 V/200V レンジ )に設定した場合。最大許容値±5 Vpeak

外部信号入力周波数範囲

DC/1Hz ~ 1 kHz正弦波(歪率 10 % 以下)/1Hz ~ 100 Hz 方形波(外部信号入力電圧範囲において)

外部信号入力インピーダンス

10 kΩ ± 10 %(不平衡)

定格最大出力周波数 999.9 Hz(全高調波歪率が10 % 以下の基本波周波数)

電圧増幅率 100Vレンジ:100 ± 10 %

200V レンジ:200 ± 10%

可変範囲:100または200に対して±20%(以上)

周波数特性 DC~ 5kHz(-3 dB) 200 Hz を基準として(0.5 Vrms以下の正弦波入力時)

出力電圧歪率 本体仕様+0.5% 以下(0.1 %以下正弦波入力時)

出力電圧立ち上がり、立ち下がり時間

本体仕様 +50μs(標準値)(入力 0 V ←→ 2 V変化時)

出力電圧温度係数 本体仕様+200 ppm/ ℃ (標準値 )

EX03-PCR-LA 仕様 6-1

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一般仕様

・外部信号入力端子 (EXT SIG IN):BNCコネクタ

・外部入力 / 内部動作 (EXT/INT) 切り換え:スライドスイッチ

・ゲイン調整 (GAIN ADJ):半固定トリマ

6.2 外形寸法図

図 6-1 EX03-PCR-LA

絶縁抵抗 DC500 V,30 MΩ(外部信号端子-筐体、外部信号端子-入力、外部信号端子-出力)

耐電圧 AC500 V,1分間(外部信号端子-筐体、外部信号端子-入力、外部信号端子-出力)

電圧計 3 桁表示,本体仕様+3 %( 標準値 ),peak表示のみ

電流計 3 桁表示,本体仕様+5 %( 標準値 ),peak表示のみ

周波数計 3 桁表示,計測機能なし(設定値のみ表示)

単位 : mm

122.2MAX15

MAX140

121

23

6-2 仕様 EX03-PCR-LA

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- 保 証 -

この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査を経て、その性能は規格を満足していることが確認され、お届けされております。 弊社製品は、お買上げ日より1年間に発生した故障については、無償で修理いたします。 但し、次の場合には有償で修理させていただきます。

1. 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障、損傷。 2. 不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。 3. 天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。

なお、この保証は日本国内に限り有効です。 This warranty is valid only in Japan.

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アナログインターフェース

EX03-P

CR-LA

取扱説明書