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NPO法人ファザーリング・ジャパン NPO 法人コヂカラ・ニッポン ~思春期プロジェクト~ パパの子離れと、子どもの成長を ポジティブに考えるフォーラム

「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

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Page 1: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

NPO法人ファザーリング・ジャパン N P O法人コヂカラ ・ニ ッポン

~思春期プロジェクト~

パパの子離れと、子どもの成長を

ポジティブに考えるフォーラム

Page 2: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

思春期の子どもと、その父親

イクメンだった父親は、我が子が思春期に

なっても子離れできず、いつまでも子ども扱い。

非イクメンだった父親は、我が子との接し方が

わからず、面と向かうのを恐れている。

親の過干渉・過支配、超多忙な子ども。

自尊心が低く、自己否定している子ども。

更に、事件の加・被害者となる子ども。

成人しても自立できない若者。

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当プロジェクトの目的

このような子ども・若者が、自尊心を高め、

自立した社会人に育っていくためのプロジェクト。

このような父親が、悩みを共有し、

父親としての役割を再認識するためのプロジェクト。

Page 4: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

過去の実績と、今後の計画

父親向け

・6月、イベント開催。 (来場者100名)

・7月、NHK「おはよう日本」で特集。

子ども向け

・子ども達による商品開発や地元特産品

の販売など。

・子ども向けの講演やワークショップ。

今後は、

・思春期ジュニアの父親 vs 母親や子ども、という対談イベント

・スマホ、スポーツ指導など、個別事象を得意とする団体とのコラボ

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父親と子どもへ、送り続けるメッセージは

父親が、

我が子から逃げずに向き合い、

我が子にとって社会のウィンドウになり、

自分自身が幸せで基軸のある生活を送り、

そして、我が子のチカラを信じること。

子どもが、

好きな事を好きなだけやり、

得意な事にフォーカスし、

役に立つ経験をたくさんし、

そして、自分のチカラを信じること。

我が子のチカラを信じる

自分のチカラを信じる

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基調講演

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安藤 哲也

1962 年・東京都 生まれ

妻、長女(97生)、長男(00生)、次男(08生)の5人家族

NPO法人ファザーリング・ジャパン ファウンダ

NPO法人タイガーマスク基金代表

「パパ’s絵本プロジェクト」メンバー

厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム座長

内閣府・男女共同参画推進連携会議委員

子育て応援とうきょう会議実行委員

にっぽん子育て応援団団長

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福井 正樹

NPO法人 KiRALi(キラリ)代表理事

1956年(昭和31年)、福島県生まれ、57歳

28歳と26歳の二人の娘の父親。

その他の主な役職

とっとり震災支援連絡協議会 副代表

鳥取大学地域学部非常勤講師

鳥取県男女共同参画センター運営協議会会長

鳥取県ケータイ・インターネット教育推進員

京都府ワーク・ライフバランス認定アドバイザー

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生重 幸恵 Ikushige Yukie

特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク 理事長 北海道出身 PTA活動から出発し、子どもたちの教育活動(学校教育・学校外教育)支援を通しての「地域活性化」を目指して、近隣学校のPTA会長経験者とともに本法人を設立し、以来代表を務めている。

◆ 【文部科学省】中央教育審議会 第7期中央審議委員

◆ 【内 閣 府】地域活性化伝道師

◆ 【農水省・文科省・総務省】三省連携事業

「こども農山漁村交流プロジェクト」推進協議会委員

◆東京都教育庁 生涯学習審議会委員

◆東京都社会教育委員会 副委員長

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妻から夫へ

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結婚満足度の変化

45

46

47

48

49

50

51

52

53

54

55

56

57

子どもなし

乳幼児期

幼少期

学童期

青少年期

成人期

巣立ち期

退職期

満足している

子どもの年齢

ライフステージにおける結婚満足度

Blood & Wolfe

Rollins & Feldman

Locke & Wallace

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母の本音、父の本音

FJマザーリング・プロジェクト

Oh, No! いいね♡ VS

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対 子ども編

(子どもの)ちょっとした生意気な発言を受け流すことが出来ず、叱るより怒ってしまったこと。

きちんと叱り諭すべき時に「今度やったらお小遣いや減らすぞ!」 がっかり。もっと本質を叱って欲しかった。

私が怒っている時に便乗して怒るのはいけない。

Oh, No!

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対 子ども編

無関心そうに振る舞う。スルーする。

子どもの頑張りや活躍に興味がない。

子どものトラブルの際、父子で会話する時間を儲けたが何も会話をしなかった。

お構いなしに現実的なことを話し、子どもを混乱させる。

子どもに対して幼稚なからかいをするので、プライドを傷つけているのだが、気づかないし、言っても直らない。

Oh, No!

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対 子ども編

(子どもの)先輩として相談も真剣に聞く。 子どもの話を聴いてくれている。否定しない。

大人として対等に話す。 子どもではなく、一人の人として接する。

成長にあった情報提供をしてくれる。

部活の試合を観に行き、子どもと共通の会話をしてくれる。 子どもの頑張りを認めてくれる。見守ってくれている。

いいね♡

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対 私(ママ)編

言い合いになるといつも「いつでも替わる」という。

(大黒柱と主婦)

「任せる」といいつつ、いつも後から文句を言う。

子どもの問題行動を私のせいにしないで欲しい。

反抗が激しい時に母親を支えてほしい。

母親の気持ちをわかってほしい。話を聴いてほしい。

Oh, No!

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対 私(ママ)編

毎日のように「うちの子がきちんと育っているのは

君のおかげだよ。」と言ってくれる。

しっかり子どもと向き合う。母親任せにしない。

男子は悩みの上でも母親ではなく父親が対応しやすいことがある。そんな時にたくさんではなくてもいいので関わろうとする父親の姿。

いいね♡

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夫婦のコミュニケーション

【対話】 相手との共通の理解を前提とせず、 相手の賛同や

同感をとくに期待せず、自分の意志や意見を相手に

理解させることを目的として話すこと。

母:今日ね、隆がすごくイライラしてて。。。 父:ふーん。 母:学校から帰ってきた時だったんだけど。。。 父:学校で何かあったんじゃない? いいよ。ほっとけば。 母:ほっとくの? 父:どうせ、今聞いても何も話さないから、 聞くだけ無駄、無駄。 とりあえずほっといた方がいいよ。

参照:水谷信子(1993)「『共話』から『対話』へ」『日本語学』12-4

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夫婦のコミュニケーション

【共話】 共通の理解を確かめながら

話し手と聞き手の二人で作っていく会話。

母:今日ね、隆がすごくイライラしてて。。。

父:ふーん。イライラしてたの? 母:うん、学校から帰ってきた時だったんだけど。。。

父:学校で何かあったのかな?何か言ってた?

母:何も言わないんだけどね。。。

父:でも、いつもと違う感じなんだ。。。

母:うん。。。 父:そうか。ちょっと様子みてみようか。 母:そうね。。今聞いても話さないだろうしね。。

参照:水谷信子(1993)「『共話』から『対話』へ」『日本語学』12-4

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思春期Jr 夫婦に必要な5つの「共」

1. 共話→共通の理解を確かめながら

話し手と聞き手の二人で作っていく会話。

2. 共有→情報の共有、それぞれの思いの共有。

3. 共感→パートナーとの共感。

4. 共働→一方に任せず、夫婦二人で。連携。

5. 共生→夫婦として二人で次のステージへ。

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20代に聞いた 中高生時代の父親との関係

昭和女子大学 研究員

臼田 明子

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昨年度の中高生インタビュー調査

東京都の世田谷区、台東区、あきる野市で中高生72名にインタビュー調査を行った。世田谷の中高生応援施設では参与観察も。(2013年6月~12月)

結果は、常に家族と夕飯を取っている者は両親の就労を肯定的にとらえている。

近隣ネットワークの存在は台東区にのみ見られた。

互助システムが機能していた。

世田谷区では頼れる大人が、親と先生以外にいない子が多数。その場合夕飯が満足に取れないと、母親に矛先が向く傾向。

あきる野市は両親共フルタイム就労率が最も高いが、自宅で母の作った夕飯を家族で食べる率も高い。

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今年の調査

昨年度のインタビュー調査で得た情報を基に質問を作成。

インターネット調査会社2社に当たるが、ともに「10代の被験者は大変少ない」とのことなので、20代男女に中高生時代を思い出して書いてもらう形式をとった。

質問は10問以内。(予算の関係上)

対象は全国の20代男女各500名。合計1000名の調査。

うち、「中学生の時には父親はいなかった」と答えた者54名は除外し、946名が調査対象となった。

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「父親は好かれているか?」

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男女別に見ると・・・

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「父親を好き」と答えた女子 (複数回答)

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「父親を好き」と答えた男子

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「父親を嫌い」と答えた女子

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「父親を嫌い」と答えた男子

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女子中高生は父親のものと洗濯を分けて いるか?「話を聞くか否か」で見る

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男子にも父親と洗濯ものを分ける子はいる

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あなたは父親と何を話したかったか?

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「父親と話したいことは無い」子は 父親を好きか?

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「父親が話を聞いてくれたか」と 「父親を好き」の関係

男子・女子共に、「話を聞く・聞かない」と「好き・嫌い」が関係ないとする確率は極めて低く、両者に強い関係があることを表している。

女子 好き どちらかというと好き

どちらかといえば嫌い

嫌い 計

じっくり聞いてくれた 37 18 1 1 57 まぁ、聞いてくれた 50 76 32 14 172 あまり聞いてくれなかった 2 10 33 26 71

全く話を聞かなかった 3 0 9 26 38

計 92 104 75 67 338

男子 好き どちらかというと好き

どちらかといえば嫌い

嫌い 計

じっくり聞いてくれた 35 16 0 1 52 まぁ、聞いてくれた 35 49 27 12 123 あまり聞いてくれなかった 6 13 21 10 50

全く話を聞かなかった 2 1 9 22 34

計 78 79 57 45 259

χ2統計量 124.515

χ2統計量=124.515、自由度=9の確率 1.587E-22 P<0.01**

χ2統計量 186.158

χ2統計量=186.158、自由度=9の確率 2.618E-35 P<0.01**

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まとめ

父親と話したい事が無い子は、父親を好きではない傾向がある。

父親の好き嫌いと、父親が話を聞いてくれたか否かには明確な関係性がある。

子育てに関わると、父親は子どもから好かれる傾向にある。

暴力、暴言、飲酒(飲酒後の態度が良くない者は)は子ども達が父親を嫌う要因のようだ。

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補足資料

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エサを待つだけの子ども

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こんな子ども、大丈夫? 【過干渉】

ちょっと出来ないと、

親がすぐに手を貸す

困っていると、

親が何でも手助け

飼育員からのエサを

待つだけのペンギンに

エサを待つだけのペンギン

Page 39: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

こんな子ども、大丈夫? 【過保護】

欲しがるものを

すぐに与えてしまう親

欲しがっていない

のに与えてしまう親

与え過ぎは、栄養過多で動けなくなってしまう

太って動けなくなったトラ

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こんな子ども、大丈夫? 【過支配】

塾や習い事などで、

超多忙な子ども

しかも、自分ではなく

親が決めている

栄養ドリンクが

欠かせない子どもに

疲れ果てた犬

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自己否定

「私は価値ある人だ」、と思っている

中学生・高校生の割合

57%

42%

20%

7%

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意欲と満足度、共に低い

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そして、

佐世保女子高生 同級生殺人

中3恐喝 500万円引き出す

LINEで決闘約束 100人見物に

16歳少女 無免で6台当て逃げ

三重15歳殺害 少年逮捕

JKお散歩

少女を一斉補導

車で殺害

高校生逮捕

女児に暴行

高1男子逮捕

うざいと交番襲撃

高校生逮捕

Page 44: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

パネルディスカッション

安藤 哲也 ファザーリング・ジャパン 代表

タイガーマスク基金 代表

福井 正樹 KiRALi 代表

鳥取大学地域学部非常勤講師

生重 幸恵 スクール・アドバイス・ネットワーク 代表

キャリア教育コーディネーター・ネットワーク協議会 代表

林田 香織 コヂカラ・ニッポン 理事

ロジカル・ペアレンティングLLP 代表

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Fathering Japanと、

KoDikara Nippon

からの提言

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父親の役割

4つの根幹

根幹から成る複数の枝

枝の先にある個別の葉っぱ

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父親の役割 【4つの根幹】

・我が子のチカラを信じること

・我が子から逃げずに向き合うこと

・社会のウィンドウになること

・笑っている父親でいること

Page 48: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 我が子のチカラを信じること

子ども教育の目的は、「子どもが自立

した社会人になる」ため。

そして、自立するために重要なことは、

「自分のチカラで進もうとする意志と、

自分は価値ある存在なんだという自己

肯定感」を子どもが持てるようになること。

しかし、思春期と言えども人生経験が10年程度の子どもは

未熟さがあり、どうしても親は子どもに対して過干渉、過支配、そして否定的になりがちなもの。

だから、子どもが自主性と自己肯定感を持つことにつながる言動を父親は取っていきたい。

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褒めるべき場面では、子どもを褒めている。

子どもの得意なことや長所を知っている。(教科、スポーツ、性格、etc)

子どもの好きなこと、没頭できること、夢やなりたいことを知っている。

家庭内で、子どもに何かしらの役割を担わせている。

子どものことでも、家族のことでも、子ども自身の考えを聴いている。

例え稚拙でも、子どもの意志・意向に対し、否定から入ったりはしない。

子ども本人の希望を聞かずに、進路を断定したりしていない。

子どもの服装や交友関係について、あれこれ指図しない。

子どものテストや部活の結果に関して、過剰な反応や否定をしたりしない。

子ども部屋や学習机を、勝手に触ったりはしない。

お互いの過保護・過干渉などがあった時、妻と話し合って対処している。

子どものチカラを信じている。

4つの根幹 我が子のチカラを信じること

Page 50: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 我が子から逃げずに向き合うこと

子どもが成長する上で一番大切なのは、

父子間に「信頼」があること。

そして、信頼し合うために重要なことは、

親子間で双方向性があり、互いの意見

や立場を尊重し合う関係になること。

しかし、子どもが思春期にもなると、子どもに発生した難しい問題から父親が逃げたり、父子間の関係がギクシャクしたり、会話が断絶したりしがちだ。

だから、父子間での信頼感を醸成し、難局には互いに協力し合う関係につながるための言動を父親は取っていきたい。

Page 51: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 我が子から逃げずに向き合うこと

子どもと、日常的な会話と挨拶がある。

子どもから、学校生活や部活について話しかけてくることがある。

子どもの友達の中で、顔と名前が一致する子がいる。

子どもが家にいない時、だいたいどの辺にいそうか察しがつく。

自分に非があるとき、子どもに謝っている。

子ども本人の意見も聞かずに、怒ったりしない。

子どもと意見が異なった時、子どもから理由を聞いている。

子どもの意見を「聞き流す」のではなく、「聴く」ように努めている。

子どもが興味を持っていることや目指すことを、応援している。

子どもに問題発生した際、「いつでも相談に乗る」という態度を示している。

問題を子ども自身で対処しきれない際、調整に乗り出す覚悟がある。

子どもから逃げずに、向かい合おうと努めている。

Page 52: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 社会のウィンドウになること

思春期の子どもは、あと何年かしたら

「社会」に出ることになる。

そして、社会に出るための準備として

重要なことは、子どもが「社会について

関心と皮膚感覚を持つ」こと。

しかし、昨今の教育環境やコミュニティーを見ていると、子どもが社会と接する機会が少なく、机上の論理や教科的知識だけを持って社会に「放り出される」子どもが多い。

だから、「父親が子どもと社会の架け橋(社会のウィンドウ)」になるための言動を父親は取っていきたい。

Page 53: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 社会のウィンドウになること

子どもに、自分の生き甲斐や夢などを話すことがある。

子どもに、自分の仕事内容、やりがい、苦労などを話すことがある。

政治、経済、社会などについて、子どもと会話すことがある。

ニュースやドキュメンタリーを、子どもと一緒に観て語り合うことがある。

日本の良い所、悪い所などを、子どもと話すことがある。

子どもには、親や先生以外に話のできる大人がいると思う。

子どもから、相談を受けることがある。

子どもと、(子ども自身の)将来について会話をすることがある。

家庭内に「大枠でのルール」を定め、それを子どもには厳守させている。

社会の規範や慣習を、子どもに教えている。

地域コミュニティ(大人の)に子どもと一緒に参加することがある。

子どもにとっての“社会にウィンドウ”になろうと、努めている。

Page 54: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 笑っている父親でいること

「大人になること」に魅力を感じている

子どもは、幸せな人生を送れるだろう。

そして、子どもが「大人になること」に

魅力を感じるために重要なことは、

父親自身に基軸があり、家庭を大切にし、

笑顔のある生活を送っていること。

しかし、長期的視点を持てず目先のことや世間体に左右されたり(=基軸が無い)、家庭や妻を軽視したり、イライラした日々を過ごしている(=笑顔が無い)父親も少なくは無い。

だから、基軸があり、家庭を大切にし、笑顔のある生活を送ることにつながる言動を父親は取っていきたい。

Page 55: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

4つの根幹 笑っている父親でいること

目先の利益や結果だけではなく、将来の「あるべき姿」も描いている。

自分にとっての人生の最優先事項を、常に瞬時に言い切ることができる。

毎日を、きちんと生きようと努力している。

妻と、日常的な会話と挨拶がある。

妻の悩みや望みなどを知っている。

妻に、「ありがとう」や「ごめん」を言っている。

妻と真剣に、思春期の子どもにどう向き合うか話し合うことがある。

家族と一緒の食卓は楽しい(明るい)し、話題を探すのに苦労はない。

家に帰るのが楽しみで、出張等で家を外すのは寂しい。

ワークライフバランスの大切さを認識し、実現できるよう努めている。

仕事上などでのイライラを、家庭に持ち込まないように努めている。

明るく充実した人生を送っていると思う。

Page 56: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

複数の枝

・幼少期から成人に至るまでの「連続性」

・我が子との間、妻との間の「信頼関係」

・「強権発動」はしない

・我が子に「選択させる」

・我が子を「受け止めてくれる存在」

・目先の結果よりも「長期的な視点」

・手をかけるお世話から、「心のお世話」に

・「妻のケア」

Page 57: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

枝の先にある個別の葉っぱ

スマホ

バイク

酒・クスリ

犯罪 子ども部屋 お小遣い

受験

就活

家出

子どもを叱り飛ばしたり、ルールを定めたりする前に、

「4つの根幹」と、「複数の枝」を父親が持つことが大切。

Page 58: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

「我が子が思春期の父親」100人からの

アンケート結果

Page 59: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

【A】 「子どものチカラを信じよう」

Page 60: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

【B】 「子どもから逃げずに向かい合おう」

Page 61: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

【C】 「社会のウィンドウになろう」

Page 62: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

【D】 「笑っている父親でいよう」

Page 63: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

最後に

Page 64: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

バランスある母父性の提供

母性

・やさしさ、包

・無条件の保護

・自尊感情や

自己肯定感を

父性

・強さ、切

・条件付きの愛情

・道徳心や

社会性を

子育て力

子どもへ

Page 65: 「我が子が思春期のパパ達へ」Project (stand by me)

笑っている親でいよう

イライラ、愚痴、怒ってばかりのパパやママ。

我が子は「大人になりたい」と思うだろうか。

だから、パパもママも、笑顔で過ごそう。

すぐに口出し、先回り、手取り足取りするパパやママ。

我が子は、大人になれるのだろうか。

だから、パパもママも、我が子のチカラを信じよう。

NPOファザーリング・ジャパン

NPO コ ヂ カ ラ ・ ニ ッ ポ ン 「Stand by Me」PJ member 一同

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今後の展開

OS(FJとコヂカラ)

スマホ お金

スポーツ指導 性

就活 受験 その他

アプリ(特化団体)

OS的役割の当Projectと、

個別事象に特化している団体

による、コラボ・イベント