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Masafumi Nakatani中谷政文ピアノ・リサイタル~エクレクティシズム~
3:00 p.m. Sun. May 12, 2019
第46回緑風舎コンサート
--Eclecticism--Piano Recital
Pärt:Für Alina
Franck:Prélude, Fugue et Variation Op.18
Rakhmaninov:Sonata for Piano No.1 d-moll Op.28
Enescu:Romanian Rhapsody No. 1 in A major, Op. 11-1
Glinka-Balakirev:The Lark
Stravinsky:Suite “L'Oiseau de feu”
緑風舎音楽ホール
・・・・・♪緑風舎自由空間
Today’s Program
♬ピアノ:STEINWAY HAMBURG製
♪ペルト:アリーナのために A. Pärt:Für Alina
♪フランク(バウアー編):前奏曲、フーガと変奏曲 作品 18 C. Franck(arr. by H.Bauer):Prélude, Fugue et Variation Op.18
♪ラフマニノフ:ピアノソナタ 第 1 番 ニ短調 作品 28 S. Rakhmaninov:Sonata for Piano No.1 d-moll Op.28
休 憩
♪エネスク:ルーマニア狂詩曲 第 1 番 イ長調 作品 11-1 G. Enescu:Romanian Rhapsody No. 1 in A major, Op. 11-1
♪グリンカ(バラキレフ編):ひばり Glinka-Balakirev:The Lark
♪ストラヴィンスキー(アゴスティ編):バレエ組曲 「火の鳥」 I. Stravinsky(arr. by G.Agosti):Suite “L'Oiseau de feu”
音楽は主に旋律、リズム、和声の3要素により成り立っていますが、私はこの中
でも特に和声の美しさに心を奪われます。和声の移り変わりに耳を澄ましています
と、そこには、安らぎ、驚き、苦悩、期待、怒り、歓喜、絶望など、人間が人生の
中で体験し得るありとあらゆる感情が混在しているのを感じることが出来ます。巷
ではよくクラシック音楽=癒しという図式が取り沙汰されますが、単にそういった
一側面だけではなく、たとえ数分間の曲の中にもそういった濃密な感情が入り交り、
何か大きな物語を追体験しているような感覚にとらわれます。
今回演奏する作曲家は、各人とも固有の思想をもち、私たちに様々な物語を語り
掛けてくれます。ラフマニノフではゲーテ「ファウスト」の戯曲を基にした文学的
な世界を、フランクでは西洋の大聖堂で孤独に佇むオルガニストの姿を、エネスク
では狂乱的な民族の踊りを、そして最後のストラヴィンスキーではロシアの童話「火
の鳥」より魔王との決闘から、勝利でカタルシスに浸る歓喜のシーンを表現いたし
ます。たくさんの方にご来聴いただき、率直なご感想をお聞かせ願えればうれしく
思います。 中谷 政文
和歌山市生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。2008年より渡米し、インディアナ大学ジェイコブズ音楽学部修士課程修了。その後マイアミ大学フロスト音楽学部博士課程に所属し、ティ-チングアシスタントを務め、2017年に論文「The Effect of the Developing Variation Technique on Brahms’ Early Piano Solo Works in the Form of Theme and Variations」により博士号を取得し、卒業。第48回全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部第1位、並びに野村賞受賞。第52回全日本学生音楽コンクール大阪大会中学生の部第1位。和歌山市児童生徒文化奨励賞受賞。第14回宝塚ベガ音楽コンクール入賞。第22回マルサラ市国際ピアノコンクール(イタリア)においてファイナリストディプロマを授与される。第8回ソフィア国際ピアノコンクール “アルベール・ルーセル” (ブルガリア)において第1位ならびにY.Boukoff 賞を受賞。インディアナ大学にてパリ国立音楽院教授マルク・コペイ(チェロ)とリサイタルを共演。第6回サンタニエル国際ピアノミーティング(イタリア)においてショパン賞受賞。第27回ウィリアム・カペル国際ピアノコンクールにおいてThe Martha M. Boucher Memorial Prize 受賞。ニューオリンズピアノインスティチュート(アメリカ)のピアノ協奏曲コンクールにて第1位を受賞、ラフマニノフピアノ協奏曲第3番を New Orleans Civic Orchestraと共演。2002年より首都圏のコンサートホールにおいて開催されているコンサートシリーズ「絆」では各紙において好評を博す。平成30年度和歌山市文化奨励賞受賞。現在、Y. A.ミュージックアカデミー講師。これまでにピアノを小畠時栄、出口美智子、中野慶理、田代慎之介、角野裕、大野眞嗣、練木繁夫、サンティアゴ・ロドリゲス、高尾直子の各氏に、室内楽をゴールドベルク山根美代子、ヤーノシュ・シュタルケルの各氏に師事。
中 谷 政 文 Masafumi Nakatani : piano