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SPV67 調MC2013E- 20 30 17 21018 260PASYPJPASBto BBusiness to Business 227 500[YEJP] YAMAHA MCSPV100調調E- 調GIANT 18 11 HERO CYCLES SPVMCPASSPVPAS1993201825 JWSPVSPV25 500インドの自転車市場は年間1,500万台規模で推移して います。経済発展とともにGDPの成長が見込まれるこの 巨大市場を見据え、2018年11月、当社はインドの自転 車大手HERO CYCLES LTD(HERO CYCLE)と三井 物産(株)との間で、インドでの電動アシスト自転車の事 業性検討に関する協業を発表しました。当社が供給した ドライブユニットを搭載し、HERO CYCLEブランドと して開発・製造された電動アシスト自転車は、19年夏ごろ からテスト販売される予定です。 電動アシスト自転車、 人口13億の巨大インド市場へ 2月27日に行われた、電動アシスト自転車用ドライブユニットの 累計生産500万台達成セレモニー 信頼性が高く評価されている当社のドライブユニット Revs Now SPVこの人に 聞き ました 09Revs 20197月号 Revs 20197月号08

Revs Now SPV事業の今と未来 グローバルに成長する ......SPV事業の今と未来グローバルに成長する 当社が世界初の新商品として国内市場に送り出して

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Page 1: Revs Now SPV事業の今と未来 グローバルに成長する ......SPV事業の今と未来グローバルに成長する 当社が世界初の新商品として国内市場に送り出して

グローバルに成長する

SPV事業の今と未来

当社が世界初の新商品として国内市場に送り出して

以来、当初は苦戦もしましたが、お客さまの声に応えなが

ら挑戦を続け市場は右肩上がりに成長。電動アシスト自

転車の市場は、国内で約67万台(業界団体調べ)規模に達

し、MCの国内市場規模を上回るまでになっています。

一方海外では、2013年ころからヨーロッパで電動の

マウンテンバイク「E-

マウンテンバイク」の人気が高ま

り、電動アシスト自転車は趣味材として大きな注目を集

めています。そのため、ヨーロッパでは近年、市場規模が前

年比20〜30%で拡大を続け、17年時点で210万台、18

年は推定260万台規模の総需要になっています。

この先も大きな伸びが予想される電動アシスト自転車

市場で、当社は国内・海外ともに大きな存在感を放って

います。

電動アシスト自転車のビジネスには、おなじみの完成

車「PAS」や「YPJ」に加えもう一つ、PASのドラ

イブユニットを自転車メーカーに提供するBtoB

(Business

to Business

)のビジネスがあります。

国内のブリヂストンサイクル(株)への提供をはじめ、

ヨーロッパを走る電動アシスト自転車の多くにも当社の

ドライブユニットが搭載されています。

当社はドライブユニットのメーカーとしてトップグ

ループに位置し、右肩上がりの成長を続けています。2

月27日には、累計生産500万台達成を記念して、ドラ

イブユニットを生産するヤマハモーターエレクトロニクス

(株)[Y

EJP]

の本社で記念式典を行いました。

当社が自転車メーカーに提供するドライブユニットに

は「YAMAHA

」と記されています。シャシーを作る自転

車メーカーやお客さまから寄せられる「ヤマハ製だから、

絶対に安心」という絶大な信頼は、多くの先輩たちがMC

やマリンで築かれたヤマハというブランドの強みです。万

が一にもそれを汚すことのないように、ヤマハブランドに

連なる一員として常に気を引き締めていかなければと

感じています。

当社は自転車業界では後発です。しかし乗り物メーカー

として築き上げてきたノウハウ、品質や耐久性へのこだ

わりはSPV事業でもしっかりと受け継ぎ、これからも

お客さまの期待に応えていきたいと考えています。

近年は予想以上にヨーロッパ市場が伸長、近い将来、

ドライブユニットの年間生産100万台も視野に入って

きます。それに向けて生産準備を進めていくことが、

今中期の大きな課題の一つです。どの工場で生産するか、

調達をどうするかなど既に調査は進行中です。

また、新たな市場開拓にも着手しています。国内でも

E-

マウンテンバイクの人気が高まってきており、電動ア

シスト自転車の人気はアメリカ、南米、オーストラリア、

インドでも活発化することが予想されています。

国やエリアによってニーズは異なり、交通法規などの

法令や知的財産の内容もさまざまです。そこで現地調査

などを通し、今後、大きな伸びが予想されるエリアを絞り

込む一方で、信頼できるパートナー探しも積極的に進め

ています。既に台湾の自転車メーカー「G

IANT

」とは長期

にわたりパートナーシップを締結し共同開発も進めて

おり、18年11月にはインドのH

EROCYCLES

社との

協業も発表しました。

今中期から、SPV事業はランドモビリティの一員とな

りました。既にMCとPASとで何ができるかなど、事

業をまたいだ会話が活発になってきています。

こうした動きによって、「トータルヤマハで何ができる

か」といった会話がいっそう進むと予想されます。また、

異業種やスタートアップカンパニーなど信頼できるパー

トナーとの交流も刺激になるでしょう。

こうした流れを捉え、今後は、事業単体では発想でき

なかった新たな可能性を広げていきたいと思っています。

皆さんには、今後のSPV事業の商材に期待してほしい

と思いますし、他事業部の皆さんの協力もぜひお願いし

たいと思っています。

世界初の新商品として電動アシスト自転車「PAS」を

世に送り出したのが1993年。2018年には25周年を迎えました。

また、電動車いすJWシリーズも業界トップクラスに成長しています。

挑戦を続けるSPV事業部について、ソリューション事業本部

SPV事業部長の村田和弘さんに聞きました。

世界新商品から25年を越え

国内外で存在感

ドライブユニット

累計生産500万台に

さらなる成長のために

協業も視野に

ランドモビリティとして

広がる可能性

ヤマハブランドの

一員としての自負

インドの自転車市場は年間1,500万台規模で推移して

います。経済発展とともにGDPの成長が見込まれるこの

巨大市場を見据え、2018年11月、当社はインドの自転

車大手HERO CYCLES LTD(HERO CYCLE)と三井

物産(株)との間で、インドでの電動アシスト自転車の事

業性検討に関する協業を発表しました。当社が供給した

ドライブユニットを搭載し、HERO CYCLEブランドと

して開発・製造された電動アシスト自転車は、19年夏ごろ

からテスト販売される予定です。

電動アシスト自転車、人口13億の巨大インド市場へ

2月27日に行われた、電動アシスト自転車用ドライブユニットの累計生産500万台達成セレモニー

信頼性が高く評価されている当社のドライブユニット

Revs Now

ソリューション事業本部

SPV事業部長

村田

和弘さん

この人に聞きました

09◀Revs 2019年7月号 Revs 2019年7月号▶08