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SE/30 内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2.0使用部品 Radius SE/30 用ビデオカード ・9”モノクロVGAモニター(汎用品) Mac<->VGA ディスプレイアダプター VGA モニター用ターミネーター(必要な場合) ・チョップドアナログボード (アナログボードの高圧部分を削除したボード) 必要な工具 Mac オープナー ・プラスドライバー ・ハンダごて ・ハンダ吸い取り器 ・ニッパー ・カッターナイフ ・モニター放電器(無い場合は、手順 2 を参照) 改造手順 1. Mac オープナーを使い、SE/30 のハウジングを開ける。 2. モニターに印可されている電圧を放電器で放電させる。放 電器が無い場合は、電源コンセントを抜いたまま一昼夜放 置しておけば、自然に放電される。 2. 内部配線をすべて取り除き、ロジックボード、 HDFD 取り除く。 3. ドライバーでアナログボードを固定しているネジを取り外 し、電源とアナログボードを取り外す。 4. モニターを固定しているネジをMacオープナーを使い取り 外し、純正モニターを取り除く。このモニターは改造には 使用しないので保管しておく。 (廃棄する場合には蛍光灯や 電池などと同じように危険物扱いで廃棄する。) 5. VGA モニターを分解し、モニターチューブとVGA アナロ グボードをとりだす。 VGAアナログボードの電源スイッチ をハンダごてとハンダ吸い取り器をつかい取り除き、電源 が入りっぱなしになるようジャンパー線をハンダ付けする。 (写真1参照) 6. VGA アナログボードの輝度調整用ボリュームをとりはず し、リード線を引き出す。(このリード線はあとでチョップ ドボードに接続して本体のボリュームで調整できるように するため。) 7. VGAモニターチューブをVGAアナログボードごと純正モ ニターがあった場所に固定する。純正モニターとVGAモニ ターはだいたい取り付け金具が同じなので改造なしに取り 付けることができる。(写真2参照) 8 チョップドボードとVGAアナログボードを図のように配置 して、純正の絶縁板に両面テープで貼付けて固定する。(実 際になんどかやってみてベストの配置を試すことになる。) 9. VGA モニター用の電源コードを途中で切断し、被覆を剥 く。 この解説書は、 この解説書は、 この解説書は、 この解説書は、 この解説書は、必要な方に無償で提供されるものである。 必要な方に無償で提供されるものである。 必要な方に無償で提供されるものである。 必要な方に無償で提供されるものである。 必要な方に無償で提供されるものである。ただし、 ただし、 ただし、 ただし、 ただし、提供者は内容についての一切の責任は負わない。 提供者は内容についての一切の責任は負わない。 提供者は内容についての一切の責任は負わない。 提供者は内容についての一切の責任は負わない。 提供者は内容についての一切の責任は負わない。改造を実施するものは全て自己の責任におい 改造を実施するものは全て自己の責任におい 改造を実施するものは全て自己の責任におい 改造を実施するものは全て自己の責任におい 改造を実施するものは全て自己の責任におい て対処すること。 て対処すること。 て対処すること。 て対処すること。 て対処すること。万一傷害、 万一傷害、 万一傷害、 万一傷害、 万一傷害、死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。 死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。 死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。 死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。 死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。 以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、 以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、 以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、 以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、 以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、提供者はそれを修正する義務を負わない。 提供者はそれを修正する義務を負わない。 提供者はそれを修正する義務を負わない。 提供者はそれを修正する義務を負わない。 提供者はそれを修正する義務を負わない。商用に利用する場合には、 商用に利用する場合には、 商用に利用する場合には、 商用に利用する場合には、 商用に利用する場合には、利用者自身で内容を検証すること。 利用者自身で内容を検証すること。 利用者自身で内容を検証すること。 利用者自身で内容を検証すること。 利用者自身で内容を検証すること。

SE/30 内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2SE/30内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2.0) 使用部品 ・Radius SE/30用ビデオカード ・9”モノクロVGAモニター(汎用品)

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Page 1: SE/30 内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2SE/30内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2.0) 使用部品 ・Radius SE/30用ビデオカード ・9”モノクロVGAモニター(汎用品)

SE/30内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2.0)

使用部品

・Radius SE/30用ビデオカード

・9”モノクロVGAモニター(汎用品)

・Mac<->VGA ディスプレイアダプター

・VGAモニター用ターミネーター(必要な場合)

・チョップドアナログボード(アナログボードの高圧部分を削除したボード)

必要な工具

・Macオープナー

・プラスドライバー

・ハンダごて

・ハンダ吸い取り器

・ニッパー

・カッターナイフ

・モニター放電器(無い場合は、手順 2を参照)

改造手順

1. Macオープナーを使い、SE/30のハウジングを開ける。

2. モニターに印可されている電圧を放電器で放電させる。放

電器が無い場合は、電源コンセントを抜いたまま一昼夜放

置しておけば、自然に放電される。

2. 内部配線をすべて取り除き、ロジックボード、HD、FDを

取り除く。

3. ドライバーでアナログボードを固定しているネジを取り外

し、電源とアナログボードを取り外す。

4. モニターを固定しているネジをMacオープナーを使い取り

外し、純正モニターを取り除く。このモニターは改造には

使用しないので保管しておく。(廃棄する場合には蛍光灯や

電池などと同じように危険物扱いで廃棄する。)

5. VGAモニターを分解し、モニターチューブとVGAアナロ

グボードをとりだす。VGAアナログボードの電源スイッチ

をハンダごてとハンダ吸い取り器をつかい取り除き、電源

が入りっぱなしになるようジャンパー線をハンダ付けする。

(写真1参照)

6. VGAアナログボードの輝度調整用ボリュームをとりはず

し、リード線を引き出す。(このリード線はあとでチョップ

ドボードに接続して本体のボリュームで調整できるように

するため。)

7. VGAモニターチューブをVGAアナログボードごと純正モ

ニターがあった場所に固定する。純正モニターとVGAモニ

ターはだいたい取り付け金具が同じなので改造なしに取り

付けることができる。(写真2参照)

8 チョップドボードとVGAアナログボードを図のように配置

して、純正の絶縁板に両面テープで貼付けて固定する。(実

際になんどかやってみてベストの配置を試すことになる。)

9. VGAモニター用の電源コードを途中で切断し、被覆を剥

く。

この解説書は、この解説書は、この解説書は、この解説書は、この解説書は、必要な方に無償で提供されるものである。必要な方に無償で提供されるものである。必要な方に無償で提供されるものである。必要な方に無償で提供されるものである。必要な方に無償で提供されるものである。ただし、ただし、ただし、ただし、ただし、提供者は内容についての一切の責任は負わない。提供者は内容についての一切の責任は負わない。提供者は内容についての一切の責任は負わない。提供者は内容についての一切の責任は負わない。提供者は内容についての一切の責任は負わない。改造を実施するものは全て自己の責任におい改造を実施するものは全て自己の責任におい改造を実施するものは全て自己の責任におい改造を実施するものは全て自己の責任におい改造を実施するものは全て自己の責任において対処すること。て対処すること。て対処すること。て対処すること。て対処すること。万一傷害、万一傷害、万一傷害、万一傷害、万一傷害、死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。死亡を伴う事故があったとしても一切の補償はしない。以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、以下の内容には間違っている部分があるかもしれないが、提供者はそれを修正する義務を負わない。提供者はそれを修正する義務を負わない。提供者はそれを修正する義務を負わない。提供者はそれを修正する義務を負わない。提供者はそれを修正する義務を負わない。商用に利用する場合には、商用に利用する場合には、商用に利用する場合には、商用に利用する場合には、商用に利用する場合には、利用者自身で内容を検証すること。利用者自身で内容を検証すること。利用者自身で内容を検証すること。利用者自身で内容を検証すること。利用者自身で内容を検証すること。

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10. SE/30の電源ユニットのカバーを外し、AC100V電源ラ

イン(CN131)にVGAモニターの電源コードを追加する(写

真4参照)。これにより、電源ユニットのスイッチにVGA

モニターの電源を連動させることができる。

11. ロジックボードのVideo ROMを取り除く。これは元の内

蔵モニターのディスクトップを殺すためである。

11. FD、HD、ロジックボード、アナログボード(チョッパー

ボード)、電源ユニットをもと通り組み付ける。

12. PDSスロットにビデオカードを装着する。

13. ビデオカードのビデオ出力端子とVGAモニターの入力

コードをMac<->VGA アダプターを介して接続する。

Mac<->VGAアダプターはセパレートシンクタイプのもの

を使用すること。コンポジットシンクのものはVGAモニ

ターでは同期できない。また、9”モニターによってはモニ

ターの終端抵抗がついてないものがあり、ビデオカードが

出力をしない場合がある。この場合は、図2のような配線

のアダプターを自作するか、VGAモニターターミネーター

をMac<->VGAアダプターとビデオカードの間に接続す

る。

16. 動作の確認をする。写真は、VGAモニターをMac 13”

モードで使用しているため、若干画面が小さく映る。(調整

で多少は改善する。)VGAモードを持ったビデオカードな

らば画面の大きさの調整範囲が広くなるが、Mac13”モー

ドにくらべ若干画像がちらつくようである。(選択は個人の

自由であるが、筆者はMac13”モードを薦める。)

17. 写真のようにTurbo040などのアクセラレーターを使用

しても使用できる。ただし、アナログボードについていた

ファンがなくなったので、ファンを増設する必要があるか

もしれない。(筆者はTurbo040と電源の裏側にファンをと

りつけている。本来の機器レイアウトとは全く異なってい

るため、もとのファンの場所がベストとは考えられない。)

注意点

 ・上記改造を行ったことにより発生する損害に関してはだれ

も責任を負わないので、問題が生じた場合は各自で解決す

ること。

 ・分解、改造により製造メーカーの保証およびPL法による

補償は得られなくなるので、問題が生じた場合は自己責任

において対処すること。

 ・アナログボード上には高圧部があり、感電する危険性があ

る。必ず放電処置を行うこと。

 ・上記内容(図表を含む)についてはすでに公開されている

情報を解説しているにすぎないため、著作権の通常の範囲

で転載引用可能である。ただし、間違いがあるかもしれな

いので、商用に利用する場合には利用者自身で内容を検証

すること。また、WEBなどに転載する場合には「提供者は

一切の責任を負わない」「間違っている部分があるかも知れ

ない」旨必ず明記すること。

Page 3: SE/30 内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2SE/30内蔵モニターVGA改造仕様(rev. 2.0) 使用部品 ・Radius SE/30用ビデオカード ・9”モノクロVGAモニター(汎用品)

VGAアナログボード

ビデオカード

チョップドボード

ビデオコネクター

VGAモニターターミネーター

Mac<->VGAアダプター

VGAコネクター

*VGAモニターターミネーターは必要な場合に

使用すること。

**Mac<->VGAアダプターはセパレートシン

クを使用すること。上図のようなアダプターを

自作しても良い。

123456789101112131415

R GndRED

C SyncSense0

GRNGRN Gnd

Sense 1nc

BLUSence 2C/V Gnd

V SyncBLU Gnd

H GndH Sync

Mac D-SUB 15pFunction VGA HD15p

123456789101112131415

REDGRNBLUGndncR GndG GndB GndncGndGndncH SyncV Syncnc

1234567

91011121314

8

15

12345

678910

1112131415

75Ω

75Ω

75Ω

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Radius SE/30用ビデオカード Q&AQ1:搭載VRAMはどれだけか?また、増設は可能か?

A:VRAMは 1MB。VRAMの増設はできない。

13”,15”(Portlate), 16”モード 256色まで。32000色の設定はできない。

Q2:漢字トーク 7.55で動作するか?

A:動作は確認されている。ただし、オンザフライの機能は対応しない。

Q3:INITやCDEVは必要か?

A:システムバージョンに関わらず、起動時に自動的に割り込むので必要ない。(ただし、Radius ColorPIVOTでピボッ

ティングする時にはDynamic Disktopが必要。Q5参照。)

Q4:アクセラレーターと併用したい。

A:併用可能なアクセラレーターで動作が確認されているものは以下のとおり。

・MicroMac Diimo SE/30

・DayStar PowerCache, Turbo040(Dual Slotアダプターが必要)

・InterWare BoosterSE30/50

Macの標準的なQuickDrawルーチンを用いているため、アクセラレーターを併用することでグラフィック性能が飛

躍的に向上する。

Q5:ラディウス社 Precision ColorPIVOTまたはAppleポートレートモニターで使用したい。

A:いずれの 15”ポートレートでも動作可能。ColorPIVOTをKT7.55で使用するにはDynamic Desktop 3.21が必

要。(日本ラディウス社またはRadius Inc.の FTPサーバーより無償でダウンロード可能。)

Q6:EtherNetカードを併用させたい。

A:Asante MacCONなどの一部の機種にはPDSパススルーコネクターが装備されており、ソフト的には併用が可能で

あるが、匡体内に納めるには物理的に難しい。

SCSI-EtherNetアダプタータイプ(DaynaPORT SCなど)のものの使用を推奨する。

SE/30内蔵モニターVGA改造 Q&AQ 1:9”のカラーVGAモニターでも可能か?

A:電気的な規格は同じなので、接続には問題はない。ただしカラーモニ

ターは奥行きがあるので、SE/30の匡体にはそのまま収まらないた

め、リアハウジングに加工が必要。

アナログ入力回路が装備された液晶カラーモニター(8”程度のもの)

を利用すれば、ハウジングに余裕を以て改造ができる(写真参照)。た

だ、液晶カラーモニターはまだ比較的高価なのが難点。

Q 2:InterWare Vimageでも同様の改造は可能か?

A:同様に可能である。

Q 3:外部モニターと併用したい。

A:市販のVGA用切り替えSWを増設するとよい。ただし、ケーブルの

とり回しなどを匡体内で行うのは物理的に難しいので、出力端子を増

設するなどの工夫が必要。(図参照)

Q 4:Mac 16”モードなどのより高解像度の表示は可能か?

A:現在Mac用の高解像度の周波数で同期できる9”モノクロモニターの

製品は当方では確認されていない。モニター内蔵の同期用プロセッ

サーなどを変更することで可能となるかも知れない。ユーザー諸氏の

さらなる探求に期待する。

VGA切り替え器外部モニターへ

ビデオカード出力 内蔵VGAモニター

Mac <-> VGA

アダプター

VGA入力端子を増設

(Hoshiden 8.4”TFT使用例)