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SURVEYING INSTRUMENTS
Series SRX、NET05/1クイックマニュアル
Series SRX(自動追尾タイプ)または NET05/1 と「リモートキャッチャー」を使って、ごく標準的な設定で自動追尾による測定をしていただくためのガイドです。その他の測定方法や、自動追尾以外の操作について詳しくは、それぞれの取扱説明書をご覧ください。画面やイラストは Series SRX(自動追尾タイプ・ハンドル RC-TS3 取り付け時)をもとにしています。
1. 機器の準備をするトータルステーションの据え付け、リモートキャッチャーとプリズムの取り付けをします。リモートキャッチャーの送光窓とプリズムの正対位置が同じ方向を向くように取り付けてください。
「9. 機械の据え付け」、「11. ターゲットの視準」、リモートキャッチャーのシステム構成:「リモートキャッチャーシステム解説書」
● 自動追尾測定中のイメージ図
2. 測定の設定をする1. ターゲットの選択と自動追尾・ガイドライトの設定をする
トータルステーションの〔 〕を押して電源を ON にします。画面のステータスバーのマークをタップすると、次の項目の選択ができます。設定画面に移るにはマークを長押しします。
マスター
スレーブ
マスター
スレーブ
トータルステーション⇔
データコレクタ⇔
COM2
COM1
リモートキャッチャー間で通信
間で通信リモートキャッチャー
バッテリー残量表示(表示のみ)
ターゲットタイプの選択
自動視準や自動追尾の選択と状態表示 (1)
レーザー照準とガイドライトの ON/OFF(3)
傾斜角自動補正の選択
Bluetooth/RS232C の接続 (2)
文字入力モード
文字入力パネルの表示
ステータスバーの詳細など: 「5. SRX の基本操作」/「5.NET
各設定画面:「21. 各種設定」 の基本操作」
自動追尾の手順
①機器の準備を
する
P1
②測定の設定を
する
P1
③ Bluetooth 通
信の設定をする
P4
④ Bluetooth 通
信の接続開始
P4
⑤リモート
キャッチャーに
よるトータルス
テーションの引
き込みを行う
P5
または
⑥トータルス
テーションから
引き込みを行う
P6
自動追尾による
測定
⑦こんなときは
P8
SRX_Quick_J_01.fm 1 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
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(1) トータルステーションのモーター駆動中は、状態を次のように表示します。
(2)Bluetooth 無線による接続状態を次のように表示します。
RS232C ケーブルによる接続時は の表示となります。
(3) ガイドライト確認ランプは、ガイドライトの状態に合わせて点滅・消灯します。プリズム側からも機械の状態を知ることができます。
● ガイドライトの状態と意味
・NET には、ガイドライト機能はありません。レーザー照準、ライトおよびレーザーガイ
ド(オプション機能)の ON/OFF の状態を表示します。
表示 状態
「スレーブ」設定時
「マスター」設定時
接続中
切断中
アンテナは左右に動作
通信する機器を検索中
アンテナは静止
通信設定中/電源 ON 後や、「スレーブ」設定へ切り替えた時の通信準備中
接続エラー
ガイドライトの状態 意味
遅い点滅(赤と緑同時) 待機中
速い点滅(赤と緑同時) サーチ中
測距中(連続測定時)
受光光量チェック中
自動追尾中
赤と緑の交互点滅 サーチエラー(エラー画面のみ)
測距エラー(信号なし、視準エラー)
プリズム待ち状態
:トータルステーション回転中
:定速回転中 「5.4 ●定速回転」
:ターゲットをサーチ中/ロストサーチ中
:自動追尾中(自動追尾設定時)
:待機中(自動追尾設定時)
:予測動作
:プリズム待ち(自動追尾設定時)
ガイドライト
SRX_Quick_J_01.fm 2 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
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Series SRX、NET05/1
2. 測距方法の設定をする
トータルステーションのモード構成とモード間を移るためのキー操作は次のとおりです。
設定モードの「EDM」を選択します。「測距モード」から測定方法を選択します。プリズムはステータスバーの をタップしても選択できますが、ここではプリズムの情報を設定できます。「21.3 EDM 設定」
(C)2006 SOKKIA TOPCON CO., LTD.
手順 23.Bluetooth の 手順 3
通信設定をする
SRX_Quick_J_01.fm 3 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
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3. 自動追尾の設定をする
設定モードの「モーター」を選択して次のように設定をしてください。
精度:高速
追尾設定:自動追尾
サーチ方法:リモートキャッチャー
「11.1 自動視準の設定」
3. Bluetooth 通信の設定をする「設定モード」の「通信」を選択します。
「通信モード」は「Bluetooth」を選択します。
リモートキャッチャーと Bluetooth 通信するときは、「Bluetooth」タブの「モード」を
「スレーブ」に設定して【OK】を押します。
・Bluetooth 通信中に通信条件の設定を変更す
ると、通信は切断されます。・<通信設定>以外の画面では、ステータス
バーの をタップして設定することもできます。
・リモートキャッチャーとトータルステー
ションを Bluetooth 通信する場合、リモートキャッチャーのトータルステーション用無線部(COM1)は「マスター」に設定されていますので、トータルステーションを
「スレーブ」に設定します。「8. 外部機器との接続」、「マスター」・「ス
レーブ」について:「8.1 接続モード」
4. Bluetooth 通信の接続開始〔ESC〕を押して、測定モードに戻ります。トータルステーションは接続待ち状態になっていますので、リモートキャッチャーの POWER ボタン を押して電源を ON にすると、接続を開始します。接続が確立すると、トータルステーションのステータスパネルに が表示されます。
リモートキャッチャーの操作パネルは、● COM1 が点灯します。
通信ポート名リモートキャッチャーの操作パネルの状態
点灯 消灯 点滅
COM1(トータルステーション)
通信良好シリアル通信設定
/通信中トータルステーション
を探索中
COM2(データコレクタ)
通信良好シリアル通信設定
/通信中データコレクタから
探索中
SRX_Quick_J_01.fm 4 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
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Series SRX、NET05/1
5. リモートキャッチャーによるトータルステーションの引き込みを行う
リモートキャッチャーからトータルステーションの引き込みをするときは以下の手順で行います。
「引き込み」とは、リモートキャッチャーのリモコンから射出されるレーザーをトータルステーションの受光窓で受光し、リモコンの位置を探知してターゲットを自動視準することをいいます。
「リモートキャッチャーシステム解説書」
● トータルステーションの自動視準時のサーチ補正について
自動視準時は、「サーチ精度(自動視準精度)」の設定に応じて、所定の自動視準完了基準内にターゲットが入った時点で、補正をします。そのため、測定時間が短く、サーチ精度が高くなりますが、望遠鏡の十字線とターゲットが一致していないように見えることもあります。補正された測定値は青色で表示されます。補正された状態で、機械本体を手動やジョグダイヤルで約 10" 以上動かすと、補正は解除されます。自動追尾中は常に補正がかかった状態となり、自動追尾を停止すると補正が解除されます。また、電源を OFF したときも補正は解除されます。
自動視準
水平方向のトータル
引き込み指示
引き込み動作
自動追尾
リモートキャッチャーの SEARCH ボタン を押すと、引き込み動作を開始します。
引き込み動作中は、● SEARCH が点滅します。
引き込み動作によりプリズムを見つけることができなかった場合には、ピーと長いブザーが鳴り、● SEARCH が約 2 秒間、速く点滅します。測定エラーです。
リモコンのレーザー光が他の物に反射し、他の方向で引き込み動作を完了した場合には SEARCH ボタン を長押しします。現在の測定位置を無効とし、継続して引き込み動作を行います。
引き込み動作が完了すると、ピピピと鳴り、● SEARCH が約 2 秒間点灯します。
トータルステーションは引き込み動作の後、移動するプリズムに追従していきます。データコレクタをご使用になると、プリズム側からの指示で測定できます。
ステーションの概略位置を決める
鉛直方向のトータルステーションの
概略位置を決める
SRX_Quick_J_01.fm 5 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
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6. トータルステーションから引き込みを行うトータルステーションからのソフトキーにより、引き込み動作を指示することができます。手順 2 の「モーター設定」での設定により、次のソフトキーを押すと、サーチ動作・自動視準・自動追尾などを行います。
自動視準:「11. ターゲットの視準」、自動追尾:「12. 自動追尾による測定」
*1:「追尾設定」が「なし」設定時の【自動追尾】は、次の動作になります。「リモートキャッチャー」選択時:引き込みをしてから自動追尾を開始「グローバルサーチ」選択時:自動視準をしてから自動追尾を開始
Bluetooth 通信を切断するにはリモートキャッチャーの電源を OFF するか、トータルステーションのステータスパネルを または にします。その他の機器との通信時は、「マスター」設定の機器から通信の切断処理をしてください。
「追尾設定」が「自動視準」設定
「追尾設定」が「なし」設定
「サーチ方法」が「リモートキャッチャー」
設定
「サーチ方法」が「グローバルサーチ」
設定
【サーチ】 プリズムを自動視準
【測距】 引き込みをして距離と角度を測定
プリズムを自動視準して距離と角度を測定
距離と角度を測定
【引込】 リモートキャッチャーのリモコンに近い方向に回転をして自動視準
【←引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て反時計回り(左回り)に回転をして自動視準
【→引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て時計回り(右回り)に回転をして自動視準
【引込継続】 現在の測定位置を無効とし、継続して引き込み
【追尾開始】 引き込みをして自動追尾を開始
自動視準して自動追尾を開始
自動追尾を開始 *1
ソフトキー
「モーター」設定
SRX_Quick_J_01.fm 6 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
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Series SRX、NET05/1
* 1:「追尾設定」が「なし」設定時の【自動追尾】は、次の動作になります。「リモートキャッチャー」選択時:引き込みをしてから自動追尾を開始「グローバルサーチ」選択時:自動視準をしてから自動追尾を開始
自動追尾中にプリズムを見失ったとき自動追尾中、何らかの障害物によりプリズムを見失った場合、つぎのような動きで、トータルステーションはプリズムが移動する方向を予測して追尾を続けようとします。
「追尾設定」が「自動追尾」設定時
「追尾設定」が「なし」設定
「サーチ方法」が「リモートキャッチャー」
設定
「サーチ方法」が「グローバルサーチ」
設定
【サーチ】 プリズムを自動視準して自動追尾 プリズムを自動視準
【測距】 引き込みをして測距しながら自動追尾
プリズムを自動視準して測距・自動追尾
距離と角度を測定
【引込】 リモートキャッチャーのリモコンに近い方向に回転をして自動視準・自動追尾
リモートキャッチャーのリモコンの設定に従った方向に回転をして自動視準
【←引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て反時計回り(左回り)に回転をして自動視準・自動追尾
リモートキャッチャーのリモコン側から見て反時計回り(左回り)に回転をして自動視準
【→引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て時計回り(右回り)に回転をして自動視準・自動追尾
リモートキャッチャーのリモコン側から見て時計回り(右回り)に回転をして自動視準
【引込継続】 現在の測定位置を無効とし、継続して引き込み・自動追尾
現在の測定位置を無効とし、継続して引き込み
【追尾開始】 引き込みをして自動追尾を開始
自動視準して自動追尾を開始
自動追尾を開始* 1
ソフトキー
「モーター」
設定
SRX_Quick_J_01.fm 7 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
8 第 7 版 09-1007
7. こんなときは
使用中の問題 考えられる原因と確認していただきたいこと
Bluetooth 通信が接続確立しない
通信機器同士のアンテナを、互いが見える位置に向けてください。「4.4 Bluetooth 無線技術について」
トータルステーションをイニシャライズ処理すると、接続の設定が工場出荷時の状態に戻ります。もう一度設定をしてください。「8.1 Bluetooth 通信の設定」
リモートキャッチャーによる引き込みがうまくいかない/自動追尾がうまくいかない
トータルステーションの受光窓は開いていますか。また、リモートキャッチャーの送光窓がトータルステーションの方向を向いているか確認してください。「4.2 各部の名称」
トータルステーションの自動追尾・自動視準の設定を確認してください。「8.1 Bluetooth 通信の設定」
リモートキャッチャーのハンドル(RC-PRH3)のトリガーキーがきかない
SDR8 サーベイがインストールされているデータコレクタ (CF-P1など ) とリモートキャッチャーの通信が確立しているか確認してください。「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイ プログラム解説書」
トータルステーションの測定準備で、現場データが読み込めない
SDR モードであらかじめ、現場を作成してください。「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイ プログラム解説書」
測定データをトータルステーションに保存したい
外部メモリと SDR モードで保存できます。「8.3 USB 機器と
の接続」、「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイプログラム解説書」
自動追尾を開始します。
移動経路上に建物や樹木などの障害物があり、視通が遮られてしまいました。
予測した方向にプリズムがあった場合は、そのまま追尾を継続します。
プリズムが見つからない場合は「プリズム待ち」か「グローバルサーチ」のいずれかに移ります。
「プリズム待ち」状態にプリズムが視野内に戻ってきたり、リモートキャッチャーからの引き込み指示があった場合は、プリズムをサーチして追尾を継続します。
「プリズム待ち」状態でプリズムが見つからなかった場合は、自動追尾を終了します。もう一度引き込み動作をしてください。
終了(待機)
プリズム無
「プリズム待ち」設定
プリズム有
「サーチ」設定
プリズム無プリズム有
プリズム有
プリズム無
自動追尾
障害物による遮断
予測動作(1~ 60 秒)
ロスト
プリズム待ち
グローバルサーチ
©2006 株式会社ソキア・トプコン
SRX_Quick_J_01.fm 8 ページ 2010年7月15日 木曜日 午後1時32分