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1 © 2012 The MathWorks, Inc. 次世代Simulink ® が導入する 「新」MBD環境 MathWorks Japan アプリケーションエンジニアリング部 シニアアプリケーションエンジニア 山本 順久

次世代Simulink が導入する 「新」MBD環境 · 2 これまでの歴史 2002 R13 Simulink Stateflow 5.0 2004 R14 Simulink Stateflow 6.0 2007 R2007b Simulink Stateflow 7.0

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  • 1 © 2012 The MathWorks, Inc.

    次世代Simulink®が導入する 「新」MBD環境

    MathWorks Japan

    アプリケーションエンジニアリング部

    シニアアプリケーションエンジニア

    山本 順久

  • 2

    これまでの歴史

    2002 R13

    SimulinkStateflow

    5.0

    2004 R14

    SimulinkStateflow

    6.0

    2007 R2007b SimulinkStateflow

    7.0

    2012 R2012b

    SimulinkStateflow

    8.0

    5年ぶりのメジャーバージョンアップ!

  • 3

    本講演の内容 メジャーバージョンアップで何が変わる?

    モデルエディターが新しくなります

    便利な新機能・改善点が盛り沢山です

    R2012bで MBD をより快適に!

  • 4

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 5

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 6

    モデルエディターに関するユーザリクエスト

    目的の階層にすぐにアクセスしたい

    – 「モデルウィンドウの山」ができて見つけにくい

    – モデルブラウザにStateflowや参照モデルが表示されない

  • 7

    旧エディター 新エディター

    新モデルエディター

    メニュー&ツールバーの整理

    統合モデルブラウザー

    エクスプローラー・バー

    タブウィンドウ

    パレット

    サブシステム・チャートの色付け

  • 8

    モデルベースデザイン(MBD)ワークフローに沿って再配置

    メニュー&ツールバーの整理 メニューがより分かりやすくなります

    基本設定 編集 情報表示 コンフィグ設定 解析 コード生成

    ※リリースノートに旧メニューとの対応表アリ

    ライブラリ ブラウザ

    コンフィグ

    モデル エクスプローラ

    シミュレーション 実行

    データロギング アドバイザ

    コード生成

  • 9

  • 10

    タブウィンドウ 複数階層の編集が楽になります

    大規模モデル編集時の「ウィンドウの山」を回避

    ショートカットキー: Ctrl + 左ダブルクリック

  • 11

    エクスプローラーバー モデル階層の移動が楽になります

    サブシステムパスを表示

    サブシステム下の階層を選択可能

    過去の履歴を参照&選択可能

  • 12

    複数ウィンドウ表示 従来通り、別ウィンドウでの表示・編集も可能です

    同じモデルや階層も複数ウィンドウに表示可能

    編集結果を全てのウィンドウに同期表示

    編集結果が別の ウィンドウにも

    自動的に反映される

    ショートカットキー: Shift + 左ダブルクリック

  • 13

    統合モデルブラウザ Stateflow、参照モデルも表示します

    トップモデル

    サブシステム

    Stateflowチャート 参照モデル

    モデルブラウザの 表示・非表示切換

  • 14

    新モデルエディター まとめ

    MBDワークフローに沿って整理

    メニューを

    より分かりやすく

    多階層モデルの

    編集が楽に

    ウィンドウの複数

    表示・編集が可能に 同期

  • 15

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 16

    モデル編集に関するユーザリクエスト

    モデルをきれいに書きたい(できるかぎり自動で)

    信号接続先・元ブロックを追跡したい

    とあるユーザモデル

  • 17

    スマート結線 きれいなモデルが作りやすくなります

    配線のリアルタイム表示

    ブロックや注釈を自動回避して配線

    信号線のずれの解消

    ブロック移動時に未接続線も移動

    分岐点の動きを改善

    ブロック移動時にずれを解消

    未接続線も同時に移動 ブロック・注釈を自動回避して配線

    分岐点の自動作成

  • 18

    エディタ枠外へのブロック移動 エディタ範囲を広げたい時に便利です

    エディタ枠外へスクロールバーを自動延長

    該当ブロックをエディタ枠外に向かってドラッグ

  • 19

  • 20

    信号線の接続先・源の強調表示 信号のトレースが更に便利になります

    複数階層、

    Goto/Fromブロックにも対応

    強調表示解除

  • 21

  • 22

    マウスホイールによるパン&ズームイン・アウト CADライクな操作でモデル編集が楽になります

    [Simulink環境設定]で従来バージョンの動作 (マウスホイールで上下スクロール)に変更可能

    ホイール回転で 拡大・縮小

    ホイールドラッグ or

    Space + 左クリック で画面移動

  • 23

  • 24

    ブロック・信号線バッジ 設定の視認性&操作性が向上します

    モデル・信号線に対する設定を可視化

    バッジクリックで特定操作が可能(従来より操作が楽に)

    ビューアー

    ライブラリロック

    マスクサブシステム表示

    ビューアー表示

    ライブラリリンク バリアント

    マスク

  • 25

  • 26

    ブロックZ座標の設定(最前面・最背面) モデルの装飾に便利です

    ブロックの重なり方を指定可能に

  • 27

    サブシステム内参照パラメータ検索 必要なパラメータの一括確認に便利です

    選択サブシステム内で使用されているパラメータを検索可能に

    定義ワークスペース、 値を確認可能

  • 28

    モデルエクスプローラー内変数エディター 行列データも参照・編集可能になります

  • 29

    モデル編集機能の改善点 まとめ

    スマート結線できれいなモデル

    信号の使用/発生箇所を

    より追跡しやすく

    パン(画面移動)に対応

    バッジで設定可視化

    &アクション実行

  • 30

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 31

    シミュレーションに関するユーザリクエスト

    特定条件成立時の挙動を細かくみたい

    複数信号のロギング・結果表示を簡単に行いたい

    とあるユーザモデル

    Many

    Scopes!!

  • 32

    シミュレーションステッパー 細かい挙動の解析やデバッグに便利です

    シミュレーションの戻る(過去への巻き戻し)/進む

    指定した時間でシミュレーションを一時停止

    戻る 進む 実行

    戻る 進む

    一時停止

  • 33

  • 34

    信号条件付きブレークポイント 特定条件成立時の挙動解析やデバッグに便利です

    信号値に課した条件によりシミュレーションを一時停止

    同一信号線に複数条件を指定可能

    一時停止

    ブレークポイント

    条件リスト

    条件追加

  • 35

  • 36

    ブロックのコメントアウト

    作成途中のモデルのエラー抑止やロギングブロック無効化によるシミュレーション高速化に便利です

    指定ブロックを一時的に無効にすることが可能

    コメントアウトされたブロックからの出力値は0

    コメントアウトバッジ

  • 37

  • 38

    データロギング改善 ロギング設定や結果表示が便利になります

    ツールバーからロギング有無を切換可能

    ロギングデータセレクター、 シミュレーションデータインスペクターを起動可能

    ロギングアイコン

  • 39

  • 40

    シミュレーション機能の改善点 まとめ

    モデル解析・デバッグが

    より効率的に

    ロギング設定・結果表示

    が便利に

    モデリング時の

    試行錯誤を行いやすく

  • 41

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 42

    新モデルフォーマット

    Simulinkモデル&ライブラリが

    .mdl から .slx になります

    – R2012aからslx形式で保存可能

    – R2012bからデフォルト保存形式に

    slxはISO標準のOPC形式ファイル

    – 正体は xmlファイル&関連ファイルを

    圧縮した zipファイル

    (解凍して中身を確認可能)

    – Microsoft Office製品もOPC形式

    (.docx, .xlsx, .pptx, 等)

    ZIP

  • 43

    slxファイルの利点は?

    ファイルサイズ削減

    カレントディレクトリのプレビュー表示

    国際言語対応(Unicode対応)

    – 韓国語・中国語フォント起因の問題を解消

    将来バージョンの新機能対応

    – モデル読み込み速度改善(インクリメンタルロード)

    – 将来導入予定の新機能はslxファイルを前提とする可能性があります

  • 44

    slxファイルの互換性や注意点は?

    MathWorks製品機能はそのままサポート

    – 制御系設計、コード生成、検証、レポート作成、etc.

    – Simulink API

    サードパーティ製品や内製ツールには注意が必要

    各製品・ツールの相談窓口にお問い合わせください

    – 例:モデルの検索に拡張子.mdl を前提にしている

    – 例:モデルファイルを直接テキスト編集している

    – etc.

  • 45

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 46

    「Simulink環境設定」 で下記の動作を旧バージョンに戻すことができます

    ブロック線図表示

    マウスホイール動作

    ツールアイコン表示

    – 「元に戻す(Undo)」、 「やり直す(Redo)」 アイコンはデフォルトでは 非表示なので注意

    モデルのデフォルト保存形式

    – .mdl or .slx

    – 新規作成モデルから適用 モデルウィンドウの[ファイル] メニュー→[Simulink環境設定]

  • 47

    ブロック線図の表示切替

    表示のみでエディターそのものは切替できません

    新表示

    旧表示

  • 48

    マウスホイール動作の切替

    拡大・縮小のショートカットは

    V / R キーから Ctrl + + / Ctrl + - に変更

    チェック有り(デフォルト) チェック無し(旧バージョン)

    左右スクロール:Shift+ホイール

    上下スクロール:Ctrl+

    ホイール

    ズームイン :ホイール

    ズームアウト :ホイール

    パン :ホイールドラッグ :Space+左クリック

    左右スクロール:Shift+ホイール

    ズームイン :Ctrl+ホイール

    ズームアウト :Ctrl+ホイール

    パン :ホイールドラッグ :Space+左クリック

    上下スクロール:ホイール

  • 49

    mdlファイル slxファイルの変換方法 GUI利用

    – [名前を付けて保存]

    でフォーマット変換

    API利用 – スクリプトによるバッチ処理に便利

    save_system(‘old_model', ‘new_model.slx')

    .mdlモデル名 .slxモデル名(拡張子付き)

  • 50

    モデルのバージョンダウンを行う方法

    GUI利用 – R2012a以下では[名前を付けて保存]

    API利用 – スクリプトによるバッチ処理に便利

    save_system('mdl','mdl_06b','SaveAsVersion','R2006b')

    変換元モデル名 変換先モデル名

  • 51

    R2012b で大きな変更点がない機能

    ライブラリブラウザ

    モデルエクスプローラ

    ブロックダイアログ

    コンフィギュレーションパラメータ設定画面

    モデル依存性解析表示

  • 52

    アジェンダ

    新モデルエディター

    モデル編集機能の改善点

    シミュレーション機能の改善点

    新モデルフォーマット

    互換性情報

    組込みターゲット標準サポート

  • 53

    Simulink/Stateflowモデルを対応ターゲットに実装

    Simulinkライセンスのみで利用可能 – Coder製品不要

    – Student版でも利用可能

    対応ターゲット – LEGO Mindstorms NXT (12a)

    – Arduino Uno (12a)

    – Arduino Mega 2560 (12a)

    – BeagleBoard (12a)

    – PandaBoard (12b)

    組込みターゲット標準サポート Simulink Run on Target Hardware (通称RoTH)

    実機を用いた講義・学生実験・新人研修にいかがですか?

  • 54

    Simulink RoTH 例 ルービックキューブソルバーロボット

  • 55

    新モデルエディターで操作性向上

    タブ&エクスプローラー・バーで巨大モデル編集が楽

    スマート結線できれいなモデル

    シミュレーションステッパー、条件付きブレーク、

    ブロックコメントアウトで解析・デバッグ作業を効率化

    まとめ Simulink R2012bは…

    Simulink R2012bでMBDをより快適に! 是非お試しください

  • 56

    ご清聴ありがとうございました

    © 2012 The MathWorks, Inc. MATLAB and Simulink are registered

    trademarks of The MathWorks, Inc. See www.mathworks.com/trademarks

    for a list of additional trademarks. Other product or brand names may be

    trademarks or registered trademarks of their respective holders.

    http://www.mathworks.com/trademarks

  • 57

    その他の新機能・機能改善

  • 58

    パフォーマンスアドバイザー シミュレーション高速化のヒントになります

    シミュレーション速度低下につながる要因を解析 – ブロック・コンフィグ設定チェック&推奨アクションの表示

    アクセラレータモード利用時の速度向上率計算

  • 59

    アップグレードアドバイザー 新バージョン用に設定を変更する際に便利です

    新バージョン用のモデル推奨設定を一括チェック – ブロック・コンフィグ設定チェック&推奨アクションの表示

    – モデルには上位互換性があるので通常はそのままでもOK

  • 60

    モデルアドバイザーのショートカット版 – アドバイザー実行

    – レポート生成

    – 該当ブロック強調表示

    モデルアドバイザーダッシュボード ルールチェッカーの適用が楽になります

    モデルアドバイザーレポート