COLUMN

ねぎねぎね～ぎ♪……どうもこ

んにちねぎねぎ、3度の飯より

ネギが好き、ライターの伊藤で

す。さぁ始まりました今月の

Negicco 通信。いや～先月もい

ろいろ素晴らしいイベントの

数々が……ってそんなコーナー

じゃない？Negicco ってなんだ

と？こいつ頭痛いなぁ～と？い

や、ごもっとも。でもね、今月

はNegicco 通信なんです！強制

です！急遽ライター・コラムを振られるとこうなるんです！も

うね、編集部の方々から冷たい視線が想像できますね。だいた

いミーティングでアイドルの話になったら時止まりますから。

わかってます、ロック誌ですからね……でもやるんだよ！やっ

ぱいいものは伝えなきゃいけません。そんな使命感を久々に感

じさせる存在なんですよNegicco って。で、それ何者？という

方も多いと思うので、まずは簡単にプロフィールの紹介から。

リーダーのNao☆、Megu、Kaede の 3人からなるNegicco。

結成は 03 年、新潟の名産品「やわ肌ねぎ」の PRキャンペーン

として組まれたローカル・アイドルだ。今やその土地柄の特色

を活かしたローカル・アイドルは全国で盛り上がっているが、

その先駆けとも呼べる存在で、今年の 7月でなんと活動 10年

目に突入する。彼女たちの軌跡を振り返るとここでは書ききれ

ないほど波乱万丈で、所属事務所の消滅やメンバーの脱退など

紆余曲折が山ほどあったが、Youtube にアップされている動画

を見ると、ある時は駐車場の一画、ある時はロビーの片隅と、

本当に地道な活動を繰り返してきたことがわかる。そんな彼女

たちの転機はタワレコが発足したアイドル専門レーベル＜

T-PALETTE RECORDS＞に所属したことにあります。このレーベ

ル、タワレコ社長の嶺脇育夫氏が熱心なアイドルヲタでもあり、

Negicco 所属の経緯も純粋な一ファンとしての流れから実現し

たそうです。それから音源の全国流通があり、またこの時期ゴー

ルデンの TV出演も果たし、最近では代表曲「圧倒的なスタイル」

が土 8「めちゃ×2イケてるッ！」のエンディング・テーマに

起用されたり、確実に知名度は全国へ広がっているようです。

どれだけ小さなステージだろうと “武道館公演” を目標に掲げ

歩んできた半生ですが、今彼女たちを取り巻く状況はこれまで

になく追い風が吹いています。

Skream! ライター・遠 藤 が DJを務める老舗ロック・バ ー、新宿 Rock in Rolling Stone

http://www.rockin-rollingstone.net

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Editor In Chief：Shunsuke MuraokaEditor Staf f：Tetsuya Watanabe / Sayako Oki / Tomoo Yamaguchi

Takayuki Endo / Yosuke Ito / Nozomi Shimane / Mio Yamada / Risako IshiiYu Nakazato / Asami Ishizuka / Keita Ito

Editor ial Designer：Mayu YamamotoPublisher：GEKI-ROCK ENTERTAINMENT, INC.

ネギというコンセプトのインパクト（客席にネギを投げる！）

によってイロモノ的なニオイを感じその本質が見えづらいかも

しれませんが、彼女たちが魅せるパフォーマンスは本当に素晴

らしいです。これまでの活動で培った高いダンス力、楽曲制作

の connie 氏（自身も古参ファン）による Perfume からピチカー

ト・ファイヴを想起する秀逸な楽曲と、圧倒的に本物を感じさ

せるものがあります。しかしMCでは 3者 3様で超絶にグダグ

ダだったりして、垢抜けないローカルらしさと表現の温度差も

魅力でしょう。昨年末にあったカウントダウン・イベントで、

Nao☆さんは人との付き合いに対し “お金の関係ではなく、情

を大切にしていきたい。もちろんお金も大切ですが、幾ら出す

から出演してくれではなく、本当にNegicco を必要としている

ところで歌いたい” と語っていましたが、その言葉に嘘偽りは

ないと思います。そうじゃなかったら浮き沈みや誹謗中傷の激

しいアイドル・シーンで 10年も地道に活動できるだろうか？

彼女たちのパフォーマンスから発せられるキラキラした輝きに

は、そんな信念を痛感します。そして、Negicco 現場はかつて

の Perfume ブレイク前夜にあった “あれ？なんか起きそう……”

というワクワク感も満ちています。今月にはこれまでの軌跡を

辿ったベスト・アルバムのリリースがあり、来月には 1年振り

のワンマン・ライヴが控えています。恐らく、今後メディア露

出も格段に増えるでしょう。この群雄割拠のアイドル・シーン、

まさに “乗るしかない、このビッグ・ウェーブに！” は

Negicco ですよ。ぜひチェックしてください！

Negicco『Negicco 2003 ～ 2012 -BEST-』

これまでの軌跡を辿った楽曲集＋新曲とまさに入門編に最適な1 枚。Perfume のようで Perfume じゃない、ピチカートのようでピチカートじゃない、Negicco オリジナルなポップ・ワールドに圧倒的な幸福感が詰まっている。そういえば Perfumeもコンプリート・ベストをリリース後にブレイクしていった流れがあったが、Negicco ももしかして……ね？

レーベル：T-PALETTE RECORDSリリース日：2012 .2 .22 ON SALEジャンル：POP

Negicco『恋の EXPRESS TRAIN』

T-PALETTE からセカンド・シングルはこの季節を彩るものであり、ベストには収録されなかった現行モードの Negicco が。広瀬香美アゲインな 90’s イノセンス＆ノスタルジーに彩られたアーバン・ポップ「恋の EXPRESS TRAIN」、一途な叙情感をダンサブルなビートで綴る「ニュートリノ・ラヴ」。激しいパフォーマンス含め共に名曲です。

レーベル：T-PALETTE RECORDSリリース日：NOW ON SALEジャンル：POP

Skream! writers’ column

Yosuke Itovol.26 written by