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Solaris のシステム管理 (基本編) Sun Microsystems, Inc. 4150 Network Circle Santa Clara, CA 95054 U.S.A. Part No: 817–2462–10 2003 8

Solaris のシステム管理 基本編 - Oracle · 2011. 2. 8. · 原典: System Administration Guide: Basic Administration Part No: 817-1658-10 Revision A 030617@5943

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  • Solarisのシステム管理 (基本編)

    Sun Microsystems, Inc.4150 Network CircleSanta Clara, CA 95054U.S.A.

    Part No: 817–2462–102003年 8月

  • Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. 4150 Network Circle, Santa Clara, CA 95054 U.S.A. All rights reserved.

    本製品およびそれに関連する文書は著作権法により保護されており、その使用、複製、頒布および逆コンパイルを制限するライセンスのもとにおいて頒布されます。サン・マイクロシステムズ株式会社の書面による事前の許可なく、本製品および関連する文書のいかなる部分も、いかなる方法によっても複製することが禁じられます。

    本製品の一部は、カリフォルニア大学からライセンスされている Berkeley BSDシステムに基づいていることがあります。UNIXは、X/OpenCompany, Ltd.が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。フォント技術を含む第三者のソフトウェアは、著作権により保護されており、提供者からライセンスを受けているものです。

    Federal Acquisitions: Commercial Software–Government Users Subject to Standard License Terms and Conditions.

    本製品に含まれる HG明朝 L、HG-MincyoL-Sun、HGゴシック B、および HG-GothicB-Sunは、株式会社リコーがリョービイマジクス株式会社からライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。HG平成明朝体W3@X12は、株式会社リコーが財団法人日本規格協会からライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。

    Sun、Sun Microsystems、docs.sun.com、AnswerBook、AnswerBook2、AutoClient、JumpStart、Sun Ray、Sun Blade、PatchPro、Sun Cobalt、SunOS、Solstice、Solstice AdminSuite、Solstice DiskSuite、Solaris Solve、Java、JavaStation、OpenWindows、NFS、iPlanet、および Netraは、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. (以下、米国 Sun Microsystems社とします)の商標もしくは登録商標です。

    サンのロゴマークおよび Solarisは、米国 Sun Microsystems社の登録商標です。

    すべての SPARC商標は、米国 SPARC International, Inc.のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。SPARC商標が付いた製品は、米国 Sun Microsystems社が開発したアーキテクチャに基づくものです。

    OPENLOOK、OpenBoot、JLEは、サン・マイクロシステムズ株式会社の登録商標です。

    Wnnは、京都大学、株式会社アステック、オムロン株式会社で共同開発されたソフトウェアです。

    Wnn6は、オムロン株式会社、オムロンソフトウェア株式会社で共同開発されたソフトウェアです。© Copyright OMRON Co., Ltd. 1995-2000. AllRights Reserved. © Copyright OMRON SOFTWARE Co.,Ltd. 1995-2002 All Rights Reserved.

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    本製品に含まれる郵便番号辞書 (7桁/5桁)は郵政事業庁が公開したデータを元に制作された物です (一部データの加工を行なっています)。

    本製品に含まれるフェイスマーク辞書は、株式会社ビレッジセンターの許諾のもと、同社が発行する『インターネット・パソコン通信フェイスマークガイド ’98』に添付のものを使用しています。© 1997ビレッジセンター

    Unicodeは、Unicode, Inc.の商標です。

    本書で参照されている製品やサービスに関しては、該当する会社または組織に直接お問い合わせください。

    OPEN LOOKおよび Sun Graphical User Interfaceは、米国 Sun Microsystems社が自社のユーザおよびライセンス実施権者向けに開発しました。米国 Sun Microsystems社は、コンピュータ産業用のビジュアルまたはグラフィカル・ユーザインタフェースの概念の研究開発における米国 Xerox社の先駆者としての成果を認めるものです。米国 Sun Microsystems社は米国 Xerox社から Xerox Graphical User Interfaceの非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは米国 Sun Microsystems社のライセンス実施権者にも適用されます。

    DtComboBoxウィジェットと DtSpinBoxウィジェットのプログラムおよびドキュメントは、Interleaf, Inc.から提供されたものです。(© 1993Interleaf, Inc.)

    本書は、「現状のまま」をベースとして提供され、商品性、特定目的への適合性または第三者の権利の非侵害の黙示の保証を含みそれに限定されない、明示的であるか黙示的であるかを問わない、なんらの保証も行われないものとします。

    本製品が、外国為替および外国貿易管理法 (外為法)に定められる戦略物資等 (貨物または役務)に該当する場合、本製品を輸出または日本国外へ持ち出す際には、サン・マイクロシステムズ株式会社の事前の書面による承諾を得ることのほか、外為法および関連法規に基づく輸出手続き、また場合によっては、米国商務省または米国所轄官庁の許可を得ることが必要です。

    原典: System Administration Guide: Basic Administration

    Part No: 817-1658-10

    Revision A

    030617@5943

  • 目次

    はじめに 27

    1 Solaris管理ツール (製品概要) 33

    Solaris管理ツールの新機能 33Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックス 34Solaris 9管理ツールの機能説明 35Solaris 8管理ツールの機能説明 36以前の Solaris管理ツールの機能説明 38Solaris管理コマンドの有効性 38

    Solaris 9システム管理コマンド 39Solaris 8システム管理コマンド 40以前の Solaris管理コマンドの説明 40

    Solaris管理ツールの詳細情報 41

    2 Solaris管理コンソールの操作 (手順) 43

    Solaris管理コンソール (概要) 43Solaris管理コンソールについて 43Solaris管理コンソールツール 44Solaris管理コンソールを使用する理由 46Solaris管理コンソールの構成 46Solaris管理コンソールウィンドウの変更 47Solaris管理コンソールのマニュアル 48役割によるアクセス制御の程度 48

    スーパーユーザー (ルート)になるか役割を引き受ける 50�スーパーユーザー (ルート)になるか役割を引き受ける方法 50

    3

  • Solaris管理ツールを RBACと組み合わせて使用する (作業マップ) 52

    コンソールに最初にログインした場合 53

    プライマリ管理者の役割を作成する 53

    �最初の役割 (プライマリ管理者)を作成する方法 55

    �プライマリ管理者の役割を引き受ける方法 55

    Solaris管理コンソールを起動する 56

    �スーパーユーザーまたは役割としてコンソールを起動する方法 56

    ネームサービス環境で Solaris管理ツールを使用する (作業マップ) 58

    RBACセキュリティファイル 58

    ネームサービス環境で Solaris管理コンソールを使用するための前提条件 60

    管理範囲 60

    /etc/nsswitch.confファイル 60

    �特定環境用のツールボックスを作成する方法 61

    �ツールボックスにツールを追加する方法 63

    �ネームサービス環境で Solaris管理コンソールを起動する方法 64

    Solaris管理コンソールにツールを追加する 64

    �レガシーツールをツールボックスに追加する方法 64

    �別製品のツールをインストールする方法 65

    Solaris管理コンソールの障害追跡 66

    � Solaris管理コンソールの障害追跡の方法 66

    3 ユーザーアカウントとグループの管理 69

    4 ユーザーアカウントとグループの管理 (概要) 71

    ユーザーとグループの管理における新機能 71

    Solaris管理コンソールツール群 72

    Solaris Directory Services 72

    プロジェクトでユーザーおよびリソースを管理する 72

    ユーザーアカウントとグループとは 73

    ユーザーアカウント管理のガイドライン 74

    ネームサービス 74

    ユーザー (ログイン)名 74

    ユーザー ID番号 75

    パスワード 78

    パスワードの有効期限を設定する 79

    ホームディレクトリ 79

    ユーザーの作業環境 80

    4 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • グループを管理するガイドライン 80

    ユーザーアカウントとグループを管理するツール 81

    Solarisユーザー管理ツールで実行できる作業 82

    Solaris管理コンソールによるホームディレクトリの管理 86

    ユーザーアカウントの変更 86

    ユーザーアカウントの削除 87

    カスタマイズしたユーザー初期設定ファイルの追加 87

    パスワードの管理 87

    ユーザーアカウントを無効にする 87

    ユーザーアカウントとグループ情報の格納場所 88

    passwdファイルのフィールド 88

    shadowファイルのフィールド 90

    groupファイルのフィールド 91

    ユーザーの作業環境のカスタマイズ 93

    サイト初期設定ファイルの使用方法 95

    ローカルシステムへの参照を避ける 95

    シェル機能 96

    シェル環境 96

    PATH変数 99

    ロケール変数 100

    デフォルトのファイルアクセス権 (umask) 101

    ユーザー初期設定ファイルとサイト初期設定ファイルの例 102

    例—サイト初期設定ファイル 103

    5 ユーザーアカウントとグループの管理 (手順) 105

    ユーザーアカウントの設定 (作業マップ) 105

    ユーザー情報を収集する方法 106

    �ユーザー初期設定ファイルをカスタマイズする方法 107

    � Solaris管理コンソールのグループツールを使ってグループを追加する方法 109

    � Solaris管理コンソールのユーザーツールを使ってユーザーを追加する方法 110

    例— Solaris管理コンソールのグループツールを使ってユーザーを追加する 110

    CLIツールを使ってグループやユーザーを追加する方法 111

    �ユーザーのホームディレクトリを共有する方法 112

    �ユーザーのホームディレクトリをマウントする方法 113

    ユーザーアカウントの管理 (作業マップ) 115

    目次 5

  • Solarisユーザー登録 115Solaris Solveへのアクセス 116Solarisユーザー登録の問題の障害追跡 117� Solarisユーザー登録をやり直す方法 117�ユーザー登録を無効にする方法 118

    6 サーバーとクライアントサポートの管理 119

    7 サーバーとクライアントサポートの管理 (概要) 121

    サーバーおよびクライアント管理の新機能 121ディスクレスクライアントサポート 121

    サーバーとクライアントタスクの操作手順 122サーバー、クライアント、およびアプライアンスとは 123クライアントサポートとは 124システムタイプの概要 124サーバー 125スタンドアロンシステム 125ディスクレスクライアント 126AutoClientシステム 126アプライアンス 127システムタイプ選択のガイドライン 127

    ディスクレスクライアント管理の概要 128OSサーバーおよびディスクレスクライアントのサポート情報 129ディスクレスクライアント管理機能 129OSサーバーに必要なディスク容量 132

    8 ディスクレスクライアントの管理 (手順) 135

    ディスクレスクライアントの管理 (作業マップ) 135ディスクレスクライアントの管理 137

    �ディスクレスクライアントの追加の準備 138�ディスクレスクライアントサポートの OSサービスの追加方法 140�ディスクレスクライアントの追加方法 141�ディスクレスクライアントの起動方法 143�ディスクレスクライアントサポートの削除方法 143�ディスクレスクライアントの OSサービスを削除する方法 144

    ディスクレスクライアント OSサービスにパッチを適用する 145ディスクレスクライアントの OSパッチの表示 145

    6 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • �ディスクレスクライアントの OSパッチの追加方法 146ディスクレスクライアント問題の障害追跡 148

    9 システムのシャットダウンとブート 151

    10 システムのシャットダウンとブート (概要) 153

    システムのシャットダウンとブートに関する新機能 153PXEネットワークブート 154

    シャットダウンとブートについての参照先 155シャットダウンとブートの用語 155システムのシャットダウンに関するガイドライン 156システムのブートに関するガイドライン 156ネットワークからのシステムのブート 157システムをシャットダウンする場合 157システムをブートする場合 158

    11 実行レベルとブートファイル (手順) 161

    実行レベル 161システムの実行レベルを確認する方法 162

    /etc/inittabファイル 163例—デフォルトの inittabファイル 164システムが実行レベル 3になると実行される処理 165

    実行制御スクリプト 166実行制御スクリプトのまとめ 167実行制御スクリプトを使用してサービスを起動または停止する 171�実行制御スクリプトを使用してサービスを起動または停止する方法 171実行制御スクリプトを追加する 172�実行制御スクリプトを追加する方法 172実行制御スクリプトを無効にする 173�実行制御スクリプトを無効にする方法 173

    x86:ブートファイル 174

    12 システムのシャットダウン (手順) 177

    システムのシャットダウン 177システムシャットダウンコマンド 178システムのダウン時間をユーザーに通知する 179

    目次 7

  • �システムにログインしているユーザーを知る方法 179�サーバーをシャットダウンする方法 179�スタンドアロンシステムをシャットダウンする方法 183

    すべてのデバイスの電源を落とす 184

    �すべてのデバイスの電源を落とす方法 185

    13 SPARC:システムのブート (手順) 187

    SPARC:システムのブート (作業マップ) 187

    SPARC:ブート PROMの使用 189

    SPARC:システムの PROMリビジョンを確認する方法 189

    � SPARC:システム上のデバイスを確認する方法 189

    � SPARC:デフォルトのブートデバイスを変更する方法 191

    SPARC:システムをリセットする方法 192

    SPARC:システムのブート 193

    � SPARC:システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル)でブートする方法 193

    � SPARC:システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル)でブートする方法 194

    � SPARC:システムを対話式でブートする方法 195

    � SPARC:システムをネットワークからブートする方法 197

    � SPARC:復元を目的としてシステムを停止する方法 198

    � SPARC:復元を目的としてシステムをブートする方法 199

    � SPARC:カーネルデバッガ (kadb)を使ってシステムをブートする方法 201

    SPARC:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする 202

    � SPARC:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法 202

    14 x86:システムのブート (手順) 203

    x86:システムのブート (作業マップ) 203

    x86: Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助)のブート 205

    � x86: Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助)をブートする方法 205

    x86:システムのブート 205

    � x86:システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル)でブートする方法 206

    � x86:システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル)でブートする方法 207

    � x86:システムを対話式でブートする方法 208

    � x86:システムをネットワークからブートする方法 210

    � x86:復元を目的としてシステムを停止する方法 211

    8 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • � x86:復元を目的としてシステムをブートする方法 211� x86:カーネルデバッガ (kadb)を使ってシステムをブートする方法 216

    x86:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする 217� x86:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法 217

    15 ブートプロセス (参照情報) 219

    SPARC:ブート PROM 219SPARC:ブートプロセス 220x86: PC BIOS 220x86:ブートサブシステム 221

    x86: Solarisリリースのブート 222x86:デバイス識別段階で表示される画面 223x86:ブート段階で表示されるメニュー 225

    x86:ブートプロセス 226

    16 リムーバブルメディアの管理 229

    17 リムーバブルメディアの管理 (概要) 231

    リムーバブルメディアの管理における新機能 231リムーバブルメディアの管理についての参照先 232リムーバブルメディアの機能と利点 232自動マウントと手動によるマウントの比較 233ボリューム管理を使って行える操作 234

    18 リムーバブルメディアへのアクセス (手順) 237

    リムーバブルメディアへのアクセス (作業マップ) 237リムーバブルメディアへのアクセス (概要) 238リムーバブルメディア名の使用 238リムーバブルメディア上のデータにアクセスするためのガイドライン 240�新しいリムーバブルメディアドライブを追加する方法 241ボリューム管理 (vold)の終了と起動 241�リムーバブルメディア上の情報にアクセスする方法 242�リムーバブルメディア上の情報をコピーする方法 243�音楽用 CD/DVDを再生する方法 243�リムーバブルメディアが使用中かどうかを調べる方法 245�リムーバブルメディアを取り出す方法 245

    目次 9

  • リモートシステム上のリムーバブルメディアへのアクセス (作業マップ) 246�ローカルのメディアを他のシステムで使用可能にする方法 246�リモートシステム上のリムーバブルメディアにアクセスする方法 250

    19 リムーバブルメディアのフォーマット (手順) 253

    リムーバブルメディアのフォーマット (作業マップ) 253

    リムーバブルメディアのフォーマットの概要 254

    リムーバブルメディアのフォーマットのガイドライン 254

    リムーバブルメディアのハードウェア面での考慮事項 255

    �リムーバブルメディアを読み込む方法 257

    �リムーバブルメディアをフォーマットする方法 (rmformat) 259

    �ファイルシステムの追加用にリムーバブルメディアをフォーマットする方法 260

    �リムーバブルメディア上のファイルシステムを検査する方法 261

    �リムーバブルメディア上の不良ブロックを修復する方法 262

    リムーバブルメディアに読み取り/書き込み保護とパスワードによる保護を適用する 263

    �リムーバブルメディアの書き込み保護を有効または無効にする方法 263

    � Iomegaメディアの読み取り/書き込み保護とパスワードを有効または無効にする方法 263

    20 CDへの書き込み (手順) 265

    オーディオ CDやデータ CDの取り扱い 265

    CDメディアに関するよく使われる用語 266

    データ CDやオーディオ CDへの書き込み 267

    RBACを使用してリムーバブルメディアへのユーザーアクセスを制限する 268

    � RBACを使用してリムーバブルメディアへのユーザーアクセスを制限する方法 268

    CDデバイスを確認する方法 269

    � CDメディアをチェックする方法 269

    データ CDを作成する 270

    �データ CD用の ISO 9660ファイルシステムを作成する方法 270

    �マルチセッションのデータ CDを作成する方法 271

    オーディオ CDを作成する 273

    �オーディオ CDを作成する方法 273

    �オーディオトラックを CDから抽出する方法 274

    � CDをコピーする方法 275

    � CD-RWメディアを消去する方法 276

    10 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 21 ソフトウェアの管理 277

    22 ソフトウェアの管理 (概要) 279

    Solaris 9 4/03リリースの新しいソフトウェア管理機能 279prodregコマンドの拡張機能 280

    Solaris 9リリースの新しいソフトウェア管理機能 280署名付きパッチ 280Solaris Product Registry 3.0 280パッチアナライザ 281Solaris管理コンソールのパッチマネージャ 281

    ソフトウェア管理作業についての参照先 281ソフトウェアパッケージの概要 282ソフトウェアパッケージを管理するためのツール 282ソフトウェアパッケージの追加または削除 283ソフトウェアパッケージの追加または削除にあたっての重要な注意点 284パッケージの削除に関するガイドライン 284パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する 285管理ファイルの使用 285応答ファイルの使用 286

    23 ソフトウェアの管理 (手順) 287

    ソフトウェアパッケージを管理するためのコマンド 287Solaris Web Startプログラムによるソフトウェアの追加 288

    � Solaris Web Startプログラムを使ってソフトウェアをインストールする方法 288

    Solaris Product Registryの GUIによるソフトウェアの管理 (作業マップ) 290�インストールまたはアンインストールしたソフトウェアの情報を SolarisProduct Registryの GUIを使って表示する方法 291� Solaris Product Registryの GUIを使ってソフトウェアをインストールする方法 292� Solaris Product Registryの GUIを使ってソフトウェアをアンインストールする方法 294

    Solaris Product Registryのコマンド行インタフェースによるソフトウェアの管理 (作業マップ) 294

    �インストールまたはアンインストールしたソフトウェアの情報を表示する方法(prodreg) 296�ソフトウェア属性を表示する方法 (prodreg) 298�ソフトウェアコンポーネント間の依存関係を確認する方法 (prodreg) 301

    目次 11

  • �損傷を受けたソフトウェア製品を特定する方法 (prodreg) 302�ソフトウェアをアンインストールする方法 (prodreg) 304�損傷を受けたソフトウェアをアンインストールする方法 (prodreg) 308�損傷を受けたソフトウェアコンポーネントを再インストールする方法(prodreg) 311

    Admintoolによるソフトウェアパッケージの追加と削除 (作業マップ) 313� Admintoolを使ってソフトウェアパッケージを追加する方法 314� Admintoolを使ってソフトウェアパッケージを削除する方法 315

    パッケージコマンドによるソフトウェアパッケージの追加と削除 (作業マップ) 316�ソフトウェアパッケージを追加する方法 (pkgadd) 316ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリに追加する 319インストール済みのすべてのパッケージに関する情報を表示する方法(pkginfo) 321�インストール済みのソフトウェアパッケージの整合性を検査する方法(pkgchk) 322ソフトウェアパッケージを削除する 323�ソフトウェアパッケージを削除する方法 (pkgrm) 323

    24 Solarisパッチの管理 (概要) 325

    パッチについて 325署名付きパッチについて 326

    Solarisパッチへのアクセス 328Solarisパッチの番号付け 329

    Solarisパッチの管理用ツール 329署名付きパッチ用の Solarisパッチ管理ツール 330

    25 Solarisパッチの管理 (手順) 333

    Solaris環境での高度なパッチ管理 (作業マップ) 333パッチの追加に必要なディスク容量があるかどうかを特定する 334署名付きパッチまたは署名のないパッチの選択 335

    署名付きパッチを管理するための準備 (作業マップ) 335Solarisパッチ管理ツールの使用 335署名付きパッチツールのパッケージ要件を確認する方法 337� Solarisパッチ管理ツールのダウンロードおよびインストール方法 337�キーストアに Sunの証明書をインポートする方法 338�キーストアのパスワードの変更方法 340�パッチ環境の設定方法 340

    Solarisシステムでの署名付きパッチの管理 (作業マップ) 342

    12 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • � Solarisシステムに署名付きパッチをダウンロードし、追加する方法 342� Solarisシステムから署名付きパッチを削除する方法 345

    署名付きパッチに関する問題の障害追跡 346パッチツールのログファイルの表示 346�隔離されたパッチの解決方法 347�インポート済みの証明書を削除する方法 348

    署名のない Solarisパッチの管理 (作業マップ) 349署名のない Solarisパッチの情報を表示する 349Solarisパッチの情報を表示する方法 349署名のない Solarisパッチの追加 350�署名のない Solarisパッチのダウンロード方法 350�署名のない Solarisパッチの追加方法 351署名のない Solarisパッチの削除 352�署名のない Solarisパッチを削除する方法 352

    26 デバイスの管理 355

    27 デバイスの管理 (手順) 357

    デバイス管理作業についての参照先 357デバイスドライバについて 358デバイスの自動構成 358自動構成の機能と利点 359標準サポートされていないデバイスを使用する場合 360

    デバイス構成情報の表示 360driver not attached メッセージ 361システムデバイスの識別 361システム構成情報を表示する方法 362デバイス情報を表示する方法 363

    システムへ周辺デバイスを追加する 364�周辺デバイスを追加する方法 365�デバイスドライバを追加する方法 366

    28 デバイスの動的構成 (手順) 367

    動的再構成とホットプラグ機能 367接続点 368x86: PCIアダプタカードの取り外し 370

    cfgadmコマンドによる SCSIホットプラグ (作業マップ) 371

    目次 13

  • cfgadmコマンドによる SCSIホットプラグ 372� SCSIデバイスに関する情報を表示する方法 372� SCSIコントローラの構成を解除する方法 373� SCSIコントローラを構成する方法 373� SCSIデバイスを構成する方法 374� SCSIコントローラを切り離す方法 375� SPARC: SCSIコントローラを接続する方法 376� SPARC: SCSIデバイスを SCSIバスに取り付ける方法 376� SPARC: SCSIコントローラ上の同一デバイスを交換する方法 377� SPARC: SCSIデバイスを取り外す方法 378SPARC: SCSI構成に関する問題の障害追跡 379�失敗した SCSI構成解除操作の解決方法 381

    cfgadmコマンドによる PCIホットプラグ (作業マップ) 381x86: cfgadmコマンドによる PCIホットプラグ 382

    � x86: PCIスロット構成情報を表示する方法 382� x86: PCIアダプタカードを取り外す方法 383� x86: PCIアダプタカードを取り付ける方法 383x86: PCI構成に関する問題の障害追跡 384

    Reconfiguration Coordination Manager (RCM)スクリプトの概要 385RCMスクリプトについて 386RCMスクリプトで実行できること 386RCMスクリプト処理の動作方法 386RCMスクリプトでの作業 387アプリケーション開発者 RCMスクリプト (作業マップ) 388システム管理者 RCMスクリプト (作業マップ) 389RCMスクリプトに名前を付ける 389RCMスクリプトのインストールまたは削除 389� RCMスクリプトのインストール方法 390� RCMスクリプトの削除方法 390� RCMスクリプトのテスト方法 390テープバックアップ用の RCMスクリプトの例 391

    29 USBデバイスの使用 (概要/手順) 395

    USBデバイスの概要 395よく使用される USB関連の略語 397USBバスの説明 397

    Solaris環境における USBについて 399

    14 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • USBキーボードとマウス 400USBホストコントローラとルートハブ 401SPARC: USB電源管理 401USBケーブルに関するガイドライン 402

    USB大容量ストレージデバイスの使用 (作業マップ) 402USB大容量ストレージデバイスの使用 403非準拠 USB大容量ストレージデバイスの使用 403

    USBデバイスのホットプラグ 404� voldを使用して USB大容量ストレージデバイスを追加する方法 404� voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスを追加する方法 405� voldを使用して USB大容量ストレージデバイスを取り外す方法 405� voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスを取り外す方法 406voldを使用してまたは使用しないで USB大容量ストレージデバイスをマウントする 406voldを使用して USB大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法 408voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法 408� USBカメラを追加する方法 409

    USBオーディオデバイスの使用 (作業マップ) 410USBオーディオデバイスの使用 411複数の USBオーディオデバイスのホットプラグ 412� USBオーディオデバイスを追加する方法 412�システムの主オーディオデバイスを識別する方法 413�主 USBオーディオデバイスを変更する方法 414�使用されていない USBオーディオデバイスのリンクを削除する方法 416

    USBオーディオデバイスに関する問題の障害追跡 416USBスピーカ障害に対処する 416

    cfgadmコマンドを使用した USBデバイスのホットプラグ (作業マップ) 417cfgadmコマンドを使った USBデバイスのホットプラグ 418

    USBデバイス情報を表示する方法 419� USBデバイスの構成を解除する方法 420� USBデバイスの構成方法 421�論理的に USBデバイスを接続解除する方法 421�論理的に USBデバイスを接続する方法 421�論理的に USBデバイスのサブツリーを接続解除する方法 422� USBデバイスのリセット方法 422

    目次 15

  • 30 デバイスへのアクセス (概要) 423

    デバイスへのアクセス 423

    デバイス情報が作成される方法 423

    デバイスの管理方法 424

    デバイス名の命名規則 424

    論理ディスクデバイス名 425

    ディスクサブディレクトリの指定 425

    スライスの指定 426

    x86:直接コントローラでアクセスされるディスク 427

    SPARC:バス指向コントローラでアクセスされるディスク 427

    x86: SCSIコントローラでアクセスされるディスク 428

    論理テープデバイス名 428

    論理リムーバブルメディアデバイス名 429

    31 ディスクの管理 431

    32 ディスクの管理 (概要) 433

    新しいディスク管理機能 433

    SPARC: EFIディスクラベルによるマルチテラバイトボリュームのサポート 433

    Solaris 9リリースの新しいディスク管理機能 438

    Solarisボリュームマネージャとソフトパーティション 438

    ディスク管理作業についての参照先 438

    ディスク管理の概要 439

    ディスク関連の用語 439

    ディスクスライスについて 440

    SPARC:ディスクスライス 440

    x86:ディスクスライス 442

    rawデータスライスの使用 443

    複数のディスク上のスライス配置 444

    使用するスライスの決定 444

    formatユーティリティ 445

    formatユーティリティを使用する場合 446

    formatユーティリティ使用上のガイドライン 447

    ディスクのフォーマット 448

    ディスクラベルについて 449

    パーティションテーブル 449

    パーティションテーブル情報の表示 450

    16 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • ディスクをスライスに分割する 452free hogスライスの使用方法 452

    33 ディスクの管理 (手順) 455

    ディスクの管理 (作業マップ) 455システム上のディスクの確認 456

    �システム上のディスクを確認する方法 457ディスクのフォーマット 458

    �ディスクがフォーマット済みかを調べる方法 459�ディスクをフォーマットする方法 460

    ディスクスライスの表示 461�ディスクスライス情報を表示する方法 461

    ディスクラベルの作成と検査 463�ディスクラベルを作成する方法 463�ディスクラベルを検査する方法 466

    破損したディスクラベルの復元 467�破損したディスクラベルを復元する方法 467

    Sun製品以外のディスクの追加 469format.datのエントリの作成 470� format.datのエントリを作成する方法 470

    SCSIディスクドライブの自動構成 471� SCSIドライブを自動構成する方法 472

    欠陥セクターの修復 473�表面解析を使用して欠陥セクターを調べる方法 474�欠陥セクターを修復する方法 475

    ディスク管理のヒント 475formatセッションのデバッグ 475prtvtocと fmthardコマンドを使用して複数のディスクにラベルを付ける 476

    34 SPARC:ディスクの追加 (手順) 479

    SPARC:システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ) 479SPARC:システムディスクまたは二次ディスクの追加 480� SPARC:システムディスクを接続してブートする方法 481� SPARC:二次ディスクを接続してブートする方法 482� SPARC:ディスクスライスとディスクラベルを作成する方法 483� SPARC:ファイルシステムを作成する方法 488

    目次 17

  • � SPARC:システムディスクにブートブロックをインストールする方法 488

    35 x86:ディスクの追加 (手順) 491

    x86:システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ) 491x86:システムディスクまたは二次ディスクの追加 492

    � x86:システムディスクを接続してブートする方法 493� x86:二次ディスクを接続してブートする方法 493x86: fdiskパーティションの作成上のガイドライン 495� x86: Solaris fdiskパーティションを作成する方法 495� x86:ディスクスライスとディスクラベルを作成する方法 501� x86:ファイルシステムを作成する方法 503� x86:システムディスクにブートブロックをインストールする方法 503

    36 formatユーティリティ (参照情報) 505

    formatユーティリティを使用する上での推奨事項および要件 505formatのメニューとコマンドの説明 506

    partitionメニュー 508x86: fdiskメニュー 509analyzeメニュー 510defectメニュー 511

    format.datファイル 512format.datファイルの内容 513format.datファイルの構文 513format.datファイル中のキーワード 513パーティションまたはスライステーブル (format.dat) 516formatユーティリティの代替データファイルを指定する 516

    formatコマンドへの入力規則 517formatコマンドへ番号を指定する 517formatコマンドへブロック番号を指定する 517formatのコマンド名を指定する 518formatコマンドへディスク名を指定する 519

    formatユーティリティのヘルプを利用する 519

    18 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 37 ファイルシステムの管理 521

    38 ファイルシステムの管理 (概要) 523

    Solaris 9 8/03リリースの新しいファイルシステム機能 523

    SPARC:マルチテラバイトの UFSファイルシステムのサポート 523

    Solaris 9リリースの新しいファイルシステム機能 530

    拡張ファイル属性 530

    UFSスナップショット 530

    UFS直接入出力の並行処理の向上 531

    mkfsコマンドのパフォーマンスの向上 531

    UDFファイルシステムの新しい labelitコマンドオプション 532

    ファイルシステム管理作業についての参照先 532

    ファイルシステムの概要 533

    ファイルシステムのタイプ 533

    ディスクベースのファイルシステム 533

    ネットワークベースのファイルシステム 534

    仮想ファイルシステム 535

    ファイルシステム管理用のコマンド 538

    ファイルシステムコマンドによるファイルシステムタイプの判断 539

    汎用コマンドと専用コマンドのマニュアルページ 540

    デフォルトの Solarisファイルシステム 540

    スワップ空間 541

    UFSファイルシステム 542

    UFSロギング 542

    UFSファイルシステムの計画 543

    UFS直接入出力 544

    ファイルシステムのマウントとマウント解除 544

    マウントされたファイルシステムテーブル 546

    仮想ファイルシステムテーブル 547

    NFS環境 548

    自動マウントまたはAutoFS 548

    ファイルシステムのタイプを調べる 549

    ファイルシステムのタイプを調べる方法 549

    39 ファイルシステムの作成 (手順) 551

    UFSファイルシステムの作成 551

    newfsコマンドのデフォルトのパラメータ 552

    目次 19

  • � UFSファイルシステムを作成する方法 553一時ファイルシステム (TMPFS)の作成 554

    � TMPFSファイルシステムを作成する方法 555ループバックファイルシステム (LOFS)の作成 556

    � LOFSファイルシステムを作成する方法 556

    40 ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順) 559

    ファイルシステムのマウントの概要 559ファイルシステムのマウントとマウント解除に使用するコマンド 560汎用マウントオプション 561/etc/vfstabファイルのフィールドの説明 563

    ファイルシステムのマウント 564どのファイルシステムがマウントされているかを調べる方法 565� /etc/vfstabファイルにエントリを追加する方法 565� 1つのファイルシステムをマウントする方法 (/etc/vfstabファイル) 566� UFSファイルシステムのマウント方法 (mountコマンド) 568�大規模ファイルを持たない UFSファイルシステムをマウントする方法 (mountコマンド) 569� NFSファイルシステムのマウント方法 (mountコマンド) 570� x86:ハードディスクから PCFS (DOS)ファイルシステムをマウントする方法(mountコマンド) 571

    ファイルシステムのマウント解除 572ファイルシステムをマウント解除する場合の前提条件 573ファイルシステムのマウント解除を確認する方法 573�ファイルシステムを使用中のすべてのプロセスを終了させる方法 573� 1つのファイルシステムをマウント解除する方法 574

    41 CacheFSファイルシステムの使用 (手順) 577

    CacheFSファイルシステムの概観 (作業マップ) 577CacheFSファイルシステムの概要 578

    CacheFSファイルシステムの機能 578CacheFSファイルシステムの構造と動作 579

    CacheFSファイルシステムの作成とマウント (作業マップ) 580�キャッシュを作成する方法 581ファイルシステムをキャッシュにマウントする 582� CacheFSファイルシステムのマウント方法 (mount) 582� CacheFSファイルシステムのマウント方法 (/etc/vfstab) 584

    20 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • � CacheFSファイルシステムのマウント方法 (AutoFS) 585CacheFSファイルシステムの保守 (作業マップ) 586CacheFSファイルシステムの保守 587

    CacheFSファイルシステムの変更 587� CacheFSファイルシステムに関する情報を表示する方法 588CacheFSファイルシステムの整合性チェック 588�必要に応じてキャッシュの整合性チェックを指定する方法 589� CacheFSファイルシステムを削除する方法 589� CacheFSファイルシステムの整合性をチェックする方法 591

    CacheFSファイルシステムのパッキング (作業マップ) 592CacheFSファイルシステムのパッキング 592キャッシュにファイルをパックする方法 593パックされたファイルの情報を表示する方法 594パッキングリストの使用 595パッキングリストを作成する方法 595パッキングリストを使ってファイルをキャッシュにパックする方法 596キャッシュからファイルまたはパッキングリストのパッキングを解除する 596キャッシュからファイルまたはパッキングリストのパッキングを解除する方法 597cachefspackエラーの障害追跡 598

    CacheFSの統計情報の収集 (作業マップ) 601CacheFSの統計情報の収集 602

    CacheFSロギングを設定する方法 603CacheFSログファイルの場所を調べる方法 604CacheFSロギングを停止する方法 604作業セット (キャッシュ)のサイズを表示する方法 605CacheFSの統計情報の表示 606CacheFS統計情報を表示する方法 606

    42 追加スワップ空間の構成 (手順) 609

    スワップ空間について 609スワップ空間と仮想メモリー 610スワップ空間と TMPFSファイルシステム 610ダンプデバイスとしてのスワップ空間 611

    スワップ空間の追加が必要かどうかを調べる方法 611スワップ関連のエラーメッセージ 612TMPFS関連のエラーメッセージ 612

    スワップ空間の割り当て方法 612

    目次 21

  • /etc/vfstabファイル 613

    スワップ空間の計画 613

    スワップリソースの監視 614

    スワップ空間の追加 615

    スワップファイルの作成 616

    �スワップファイルを作成して使用可能にする方法 616

    スワップファイルの削除 618

    �不要になったスワップ空間を削除する方法 618

    43 UFSファイルシステムの整合性チェック (手順) 619

    ファイルシステムの整合性 619

    ファイルシステムの状態はどのように記録されるか 620

    fsckコマンドでチェックして修復される内容 622

    不整合が発生する原因 622

    整合性がチェックされる UFS構成要素 623

    fsck要約メッセージ 628

    UFSファイルシステムを対話式でチェックして修復する 629

    �ファイルシステムのチェックが必要かを調べる方法 629

    �ファイルシステムを対話式でチェックする方法 630

    UFSファイルシステムの修復 631

    � UFSファイルシステムを修復する方法 631

    fsckコマンドで修復できない UFSファイルシステムの修正 632

    不正なスーパーブロックの復元 633

    �不正なスーパーブロックを復元する方法 633

    fsckコマンドの構文とオプション 635

    44 UFSファイルシステム (参照情報) 637

    ルート (/)と /usrファイルシステムのデフォルトディレクトリ 637

    プラットフォームに依存するディレクトリ 645

    UFSファイルシステムのシリンダグループの構造 646

    ブートブロック 646

    スーパーブロック 646

    iノード 647

    データブロック 648

    空きブロック 648

    カスタムファイルシステムパラメータ 649

    論理ブロックサイズ 649

    22 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • フラグメントサイズ 650最小空き容量 651回転待ち 651最適化のタイプ 651ファイルの数 652UFSファイルとファイルシステムの最大サイズ 652UFSサブディレクトリの最大数 653

    カスタマイズされたファイルシステムを作成するためのコマンド 653newfsコマンドの構文、オプション、引数 653汎用 mkfsコマンド 655

    45 ファイルとファイルシステムのバックアップおよび復元 657

    46 ファイルシステムのバックアップと復元 (概要) 659

    ファイルシステムのバックアップと復元の新機能 659UFSスナップショット 659

    バックアップと復元についての参照先 660ファイルシステムのバックアップと復元とは 660ファイルシステムをバックアップする理由 661バックアップを作成するファイルシステムの計画 662バックアップタイプの選択 664テープデバイスの選択 664ファイルシステムのバックアップおよび復元の概要 (作業マップ) 665バックアップスケジュールを設定する際のガイドライン 666バックアップ頻度 667ダンプレベルを使用して増分バックアップを作成する 667

    バックアップスケジュールの例 668例—日単位累積、週単位累積バックアップ 668例—日単位累積、週単位増分バックアップ 669例—日単位増分、週単位累積バックアップ 670例—サーバーの月単位バックアップスケジュール 671バックアップスケジュールに関するその他の推奨事項 674

    47 ファイルとファイルシステムのバックアップ (手順) 677

    ファイルとファイルシステムのバックアップ (作業マップ) 677ファイルシステムバックアップの実行準備 678

    �ファイルシステム名を検索する方法 678

    目次 23

  • �完全バックアップに必要なテープ数を判別する 679ファイルシステムのバックアップ 679

    �ファイルシステムのバックアップをテープに作成する方法 680

    48 UFSスナップショットの使用 (手順) 687

    UFSスナップショットの使用 (作業マップ) 687UFSスナップショットの概要 688なぜ UFSスナップショットを使用するか 688UFSスナップショットのパフォーマンス上の問題 689

    UFSスナップショットの作成と削除 689� UFSスナップショットを作成する方法 690� UFSスナップショットの情報を表示する方法 691UFSスナップショットの削除 692� UFSスナップショットを削除する方法 692

    UFSスナップショットのバックアップ 693� UFSスナップショットの完全バックアップを作成する方法 (ufsdump) 693� UFSスナップショットの増分バックアップの作成方法 (ufsdump) 694� UFSスナップショットのバックアップ方法 (tar) 694UFSスナップショットのバックアップからのデータの復元 695

    49 ファイルとファイルシステムの復元 (手順) 697

    ファイルおよびファイルシステムのバックアップを復元する (作業マップ) 697ファイルとファイルシステムを復元するための準備 698ファイルシステム名の確認 699必要なテープデバイスのタイプの決定 699テープデバイス名の決定 699

    ファイルシステムの復元 699�使用するテープを決定する方法 700�対話式でファイルを復元する方法 701�例—特定のファイルを復元する 703�ファイルシステム全体を復元する方法 705�ルート (/)と /usrを復元する方法 708

    50 UFSバックアップおよび復元コマンド (参照情報) 711

    ufsdumpコマンドの機能 711デバイス特性の判断 711メディアの終わりの検出 712

    24 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • ufsdumpデータのコピー 712/etc/dumpdatesファイルの役割 712バックアップデバイス (dump-file)引数 713バックアップを作成するファイルを指定する 715テープの性質を指定する 715ufsdumpの制限 715

    ufsdumpコマンドのオプションと引数 716ufsdumpのデフォルトオプション 716ufsdumpコマンドのオプション 716

    ufsdumpとセキュリティに関する注意事項 719ufsrestoreコマンドのオプションと引数 719

    51 UFSファイルとファイルシステムのコピー (手順) 725

    ファイルシステムをコピーするためのコマンド 726ファイルシステムをディスク間でコピーする 727ファイルシステムのリテラルコピーを作成する 727�ディスクをコピーする方法 (dd) 728

    cpioを使用してファイルシステム間でディレクトリをコピーする 730�ファイルシステム間でディレクトリをコピーする方法 (cpio) 731

    ファイルとファイルシステムをテープにコピーする 732tarを使用してファイルをテープにコピーする 733

    �ファイルをテープにコピーする方法 (tar) 734�テープ上のファイルのリストを表示する方法 (tar) 735�テープからファイルを取り出す方法 (tar) 735

    paxコマンドを使用してファイルをテープにコピーする 736�ファイルをテープにコピーする方法 (pax) 736

    cpioコマンドを使用してファイルをテープにコピーする 737�ディレクトリ内のすべてのファイルをテープにコピーする方法 (cpio) 737�テープ上のファイルのリストを表示する方法 (cpio) 739�テープからすべてのファイルを取り出す方法 (cpio) 739�テープから特定のファイルを取り出す方法 (cpio) 740

    ファイルをリモートテープデバイスにコピーする 741�ファイルをリモートテープデバイスにコピーする方法 (tarと dd) 741�ファイルをリモートテープデバイスから取り出す方法 743

    ファイルとファイルシステムをフロッピーディスクにコピーする 744ファイルをフロッピーディスクにコピーする際の注意事項 744�ファイルを 1枚のフォーマット済みフロッピーディスクにコピーする方法(tar) 744

    目次 25

  • �フロッピーディスク上のファイルのリストを表示する方法 (tar) 745

    �ファイルをフロッピーディスクから取り出す方法 (tar) 746

    ファイルを複数のフロッピーディスクにアーカイブする方法 747

    ファイルを別のヘッダー形式でコピーする 747

    SunOSの旧リリース用のアーカイブを作成する方法 748

    barコマンドで作成したファイルを取り出す 748

    � barファイルをフロッピーディスクから取り出す方法 749

    52 テープドライブの管理 (手順) 751

    使用するメディアの選択 751

    バックアップデバイス名 752

    テープドライブの巻き戻しオプションを指定する 753

    テープドライブに別の密度を指定する 754

    テープドライブの状態を表示する 754

    �テープドライブの状態を表示する方法 754

    磁気テープカートリッジの取り扱い 755

    磁気テープカートリッジのたるみを直す方法 755

    磁気テープカートリッジを巻き戻す方法 756

    ドライブの管理とメディア処理のガイドライン 756

    索引 757

    26 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • はじめに

    本書『Solarisのシステム管理 (基本編)』は、Solaris™システム管理に関する重要な情報を提供するマニュアルの一部です。本書は、SPARC®および x86の両方のプラットフォームにおけるシステム管理について解説しています。

    本書では、次のことを前提としています。

    � SunOS 5.9オペレーティングシステムがすでにインストールされていること� 使用するネットワークソフトウェアの設定が完了していること

    SunOS 5.9オペレーティングシステムは、多くの機能と Solaris共通デスクトップ環境(CDE)を含む Solaris製品の一部です。また、 SunOS 5.9は、AT&T System Vリリース 4オペレーティングシステムに準拠しています。

    システム管理者にとって重要な Solaris 9リリースの新機能については、各章のはじめにある新機能に関する節を参照してください。

    注 – Solarisオペレーティングシステムは、SPARCと x86という 2種類のハードウェア (プラットフォーム)で動作します。また、Solarisオペレーティング環境は、64ビットのアドレス空間でも 32ビットのアドレス空間でも動作します。このマニュアルで説明する情報は、章、節、注、箇条書き項目、図、表、例、コード例などで特に明記しないかぎり、両方のプラットフォーム、およびアドレス空間に適用されます。

    対象読者このマニュアルは、 Solaris 9リリースを実行するシステムの管理者を対象にしています。このマニュアルを読むには、 UNIX®のシステム管理について 1~ 2年の経験が必要です。UNIXシステム管理のトレーニングコースに参加することも知識の習得に役立ちます。

    27

  • Solarisシステム管理マニュアルセットの構成システム管理マニュアルセットに含まれる各マニュアルとその内容は、次のとおりです。

    マニュアル名 内容

    『Solarisのシステム管理 (基本編)』 ユーザーアカウントとグループ、サーバーとクライアントのサポート、システムのシャットダウンとブート、リムーバブルメディア、ソウトウェアの管理 (パッケージとパッチ)、ディスクとデバイス、ファイルシステム、およびデータのバックアップと復元

    『Solarisのシステム管理 (上級編)』 印刷サービスの管理、端末とモデムの設定、システムリソースの管理 (ディスク割り当て、アカウンティング、および crontabファイルの管理)、システムプロセスの管理、および Solarisソフトウェアの障害追跡

    『Solarisのシステム管理 (IPサービス)』 TCP/IPネットワーク、IPv4と IPv6、DHCP、IPセキュリティ、モバイル IP、および IPネットワークのマルチパス化

    『Solarisのシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP編)』

    DNS、NIS、および LDAPのネーミングとディレクトリサービスの管理

    『Solarisのシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+編)』

    FNSおよび NIS+のネーミングとディレクトリサービスの管理

    『Solarisのシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』

    リソース管理、リモートファイルシステム、メール、SLP、PPP

    『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』 監査、PAM、RBAC、および SEAM

    このリリースの Solarisオペレーティングシステムに含まれているオープンソースソフトウェアのライセンス用語、特性、著作権の記述を表示する場合、デフォルトのパスは /usr/share/src/freeware-nameまたは /usr/sfw/share/src/freeware-nameです。Solarisオペレーティング環境がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、所定のパスを修正して、インストールした場所にあるファイルにアクセスします。

    28 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • Sunのオンラインマニュアルdocs.sun.comでは、Sunが提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。URLは、http://docs.sun.comです。

    表記上の規則このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

    表 P–1表記上の規則

    字体または記号 意味 例

    AaBbCc123 コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。

    .loginファイルを編集します。

    ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

    system%

    AaBbCc123 ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。

    system% su

    password:

    AaBbCc123 変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。

    ファイルを削除するには、rmfilenameと入力します。

    『』 参照する書名を示します。 『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。

    「」 参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。

    第 5章「衝突の回避」を参照してください。

    この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。

    \ 枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。

    sun% grep ‘^#define \XV_VERSION_STRING’

    コード例は次のように表示されます。

    � Cシェル

    はじめに 29

    http://docs.sun.com

  • machine_name% command y|n [filename]

    � Cシェルのスーパーユーザー

    machine_name# command y|n [filename]

    � Bourneシェルおよび Kornシェル

    $ command y|n [filename]

    � Bourneシェルおよび Kornシェルのスーパーユーザー

    # command y|n [filename]

    [ ]は省略可能な項目を示します。上記の例は、filenameは省略してもよいことを示しています。

    |は区切り文字 (セパレータ)です。この文字で分割されている引数のうち 1つだけを指定します。

    キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shiftキーを押します)。ただし、キーボードによっては Enterキーが Returnキーの動作をします。

    ダッシュ (-)は 2つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DはControlキーを押したまま Dキーを押すことを意味します。

    一般規則このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜併記されています。

    このマニュアルでは、「x86」という用語は、Intel 32ビット系列のマイクロプロセッサチップ、およびAMDが提供する互換マイクロプロセッサチップを意味します。

    � このマニュアル中の手順を実行したり、例 (コマンド入力、コードなど)を使用する場合には、二重引用符 (")、左一重引用符 (‘)、右一重引用符 (’)をそれぞれ間違えないように注意してください。

    � このマニュアル中で「Returnキー」と表記しているキーは、キーボードによっては「Enterキー」という名前になっていることがあります。

    � /sbin、/usr/sbin、/usr/bin、/etcディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアルでは絶対パス名で表記していない場合があります。ただし、それ以外のあまり一般的でないディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアル中の例では絶対パスで表記します。

    30 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • � このマニュアル中の例は、SunOSソフトウェアが標準的にインストールされていることを前提としています。つまり、バイナリ互換パッケージがインストールされていることや /usr/ucbが検索パスに設定されていることは、前提としていません。

    注意 – /usr/ucbを検索パスに設定する場合は、パスの一番最後に設定してください。psコマンドや dfコマンドなどは、SunOSコマンドと /usr/ucbコマンドとで形式やオプションがそれぞれ異なります。

    はじめに 31

  • 32 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 第 1章

    Solaris管理ツール (製品概要)

    この章では、Solaris管理ツールの製品概要について説明します。

    � 33ページの「Solaris管理ツールの新機能」� 34ページの「Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックス」� 35ページの「Solaris 9管理ツールの機能説明」� 36ページの「Solaris 8管理ツールの機能説明」� 38ページの「以前の Solaris管理ツールの機能説明」� 38ページの「Solaris管理コマンドの有効性」� 41ページの「Solaris管理ツールの詳細情報」

    Solaris管理ツールの新機能Solaris 9リリースでは、次のツールが新たに追加または変更されました。

    � ディスクレスクライアントサポート� Solaris DHCP� リソース管理� Solaris管理コンソールツール群� Solarisボリュームマネージャ (旧 Solstice ™ DiskSuite)

    次の表に、各ツールの概要と詳しい説明の参照先を示します。

    33

  • 表 1–1 Solaris 9で新たに追加または変更された Solaris管理ツール

    Solaris管理ツール 説明 参照先

    ディスクレスクライアントサポート

    ディスクレスクライアントシステムを管理するためのコマンド行インタフェースを提供する

    第 8章

    リソース管理 利用可能なシステムリソースをアプリケーションでどのように使用するかを管理できる

    『Solarisのシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』

    Solaris DHCP ネットワークで DHCPを管理する際のパフォーマンス、容量、柔軟性が改善される

    『Solarisのシステム管理 (IPサービス)』の「Solaris DHCP(概要)」

    Solaris管理コンソール 1 各種の GUIベースシステム管理ツールの起動ポイントとして機能する

    このマニュアルとコンソールのオンラインヘルプ

    Solarisボリュームマネージャ(旧 Solstice ™ DiskSuite)

    Solaris 9リリースで信頼性の高い記憶装置の管理を行い、Solaris管理コンソールから起動される。コマンド行インタフェースも使用できる

    『Solarisボリュームマネージャの管理』

    1このツールを Sun Management Center (SunMC)と混同しないでください。SunManagement Center製品については、http://www.sun.com/solaris/sunmanagementcenter/docs を参照してください。

    Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックスこの節では、主としてユーザー、グループ、クライアント、ディスク、プリンタ、シリアルポートの管理に使われるツールについて説明します。

    次の表に、Solaris管理用の各種 GUIツールと、それらの現在のサポート状況を示します。

    34 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

    http://www.sun.com/sunmanagementcenter/docs/

  • 表 1–2 Solaris管理ツールのサポート状況を示すマトリックス

    Solaris 2.6以前のリリース Solaris 7 Solaris 8 Solaris 9

    admintool O O O O

    SolsticeAdminSuite 2.3

    O O X X

    SolsticeAdminSuite 3.0

    O (Solaris 2.6リリースのみ)

    O O X

    SolarisManagementTools 1.0

    O O O X

    SolarisManagementTools 2.0

    X X O (Solaris 801/01、4/01、7/01、10/01、2/02の各リリースのみ)

    X

    SolarisManagementTools 2.1

    X X X O

    コンソールにテキストベースの端末を使用しているシステムで管理作業を行う場合は、Solaris管理コンソールのコマンドを使用してください。詳細については、表 1–6を参照してください。

    Solaris 9管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 9リリースで使用できるツールを示します。

    表 1–3 Solaris 9管理ツールの機能説明

    機能またはツール admintoolでのサポートSolaris管理コンソール 2.1でのサポート

    AutoClientサポート なし なし

    コンピュータとネットワークツール

    なし あり

    ディスクレスクライアントサポート

    なし あり。ディスクレスクライアント CLIを使用できる

    第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 35

  • 表 1–3 Solaris 9管理ツールの機能説明 (続き)

    機能またはツール admintoolでのサポートSolaris管理コンソール 2.1でのサポート

    ディスクツール なし あり

    拡張ディスクツール (Solarisボリュームマネージャ)

    なし あり

    ジョブスケジューラ なし あり

    ログビューア なし あり

    メールエイリアスサポート なし あり

    マウントと共有ツール なし あり

    ネームサービスサポート なし ユーザー、グループ、ネットワーク情報に対してのみ

    パッチツール なし あり

    パフォーマンスツール なし あり

    プリンタサポート あり Solaris Print Managerは個別に使用できる

    プロジェクトツール なし あり

    RBACサポート なし あり

    RBACツール なし あり

    シリアルポートツール あり あり

    ソフトウェアパッケージツール

    あり なし

    システム情報ツール なし あり

    ユーザー/グループツール あり あり

    Solaris 8管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 8リリースと Solaris 8の各種アップデートリリース (更新版)で使用できるツールを示します。

    36 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 表 1–4 Solaris 8管理ツールの機能説明

    機能またはツールadmintoolでのサポート

    SolsticeAdminSuite 3.0でのサポート (Solaris8、Solaris 8 6/00、Solaris 8 10/00のみ)

    SolarisManagementConsole 1.0でのサポート

    SolarisManagementConsole 2.0でのサポート(Solaris 81/01、4/01、7/01、10/01、2/02のみ)

    AutoClient/ディスクレスクライアントサポート

    なし なし (ただし、AutoClient CLIは個別に使用できる)

    デフォルトなし なし (ただし、ディスクレスクライアント CLIとAutoClientCLIは個別に使用できる)

    ディスクツール なし なし なし あり

    ジョブスケジューラ なし なし なし あり

    ログビューア なし あり なし あり

    メールエイリアスサポート

    なし あり なし あり

    マウントと共有ツール

    なし あり なし あり

    ネームサービスサポート

    なし あり なし ユーザー、グループ、ネットワーク情報に対してのみ

    プリンタサポート あり Solaris PrintManagerは使用できる

    あり なし (ただし、Solaris PrintManagerは使用できる)

    ソフトウェアパッケージツール

    あり なし あり なし

    RBACサポート なし あり (権利のみサポート)

    なし あり

    RBACツール なし RBAC CLIは個別に使用できる

    なし あり

    シリアルポートツール

    あり あり あり あり

    ユーザー/グループツール

    あり あり あり あり

    第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 37

  • 以前の Solaris管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 8より前のリリースで使用できるツールを示します。

    表 1–5以前の Solaris管理ツールの機能説明

    機能またはツール admintoolでのサポートSolstice AdminSuite 2.3でのサポート

    Solstice AdminSuite 3.0でのサポート(Solaris 2.6のみ)

    AutoClient/ディスクレスクライアントサポート

    なし あり なし (ただし、AutoClient CLIは個別に使用できる)

    ディスクツール なし あり なし

    ログビューア なし なし あり

    メールエイリアスサポート

    なし あり あり

    マウントと共有ツール なし あり あり

    ネームサービスサポート

    なし あり あり

    プリンタサポート あり あり Solaris Print Managerは使用できる

    RBACサポート なし なし あり (権限のみサポート)

    RBACツール なし なし RBAC CLIは個別に使用できる

    シリアルポートツール あり あり あり

    ユーザー/グループツール

    あり あり あり

    Solaris管理コマンドの有効性次の一連の表に、Solaris管理ツールと同じ作業を実行するコマンドを示します。ディスクレスクライアントサポートについては、第 8章を参照してください。

    38 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • Solaris 9システム管理コマンド次の表に、Solaris管理ツールと同じ機能を備えたコマンドを示します。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。コマンドの中には、ローカルシステム専用のものもあります。また、ネームサービス環境で動作するものもあります。それぞれのマニュアルページで、 -Dオプションを参照してください。

    表 1–6 Solaris管理コマンドの説明

    コマンド 説明 マニュアルページ

    smc Solaris管理コンソールを起動する smc(1M)

    smcron crontabジョブを管理する smcron(1M)

    smdiskless ディスクレスクライアントサポートを管理する

    smdiskless(1M)

    smexec exec_attrデータベースのエントリを管理する

    smexec(1M)

    smgroup グループエントリを管理する smgroup(1M)

    smlog WBEMログファイルを管理/表示する

    smlog(1M)

    smmultiuser 複数のユーザーアカウントに対する一括操作を管理する

    smmultiuser(1M)

    smosservice OSサービスとディスクレスクライアントサポートを追加する

    smosservice(1M)

    smprofile prof_attrおよび exec_attrデータベースのプロファイルを管理する

    smprofile(1M)

    smrole 役割アカウントの役割とユーザーを管理する

    smrole(1M)

    smserialport シリアルポートを管理する smserialport(1M)

    smuser ユーザーエントリを管理する smuser(1M)

    次の表は、コマンド行から RBACを管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境で RBAC情報を管理する場合には使用できません。

    第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 39

  • 表 1–7 RBACコマンドの説明

    コマンド 説明 参照ページ

    auths ユーザーに付与されている権限を表示する

    auths(1)

    profiles ユーザーの実行プロファイルを表示する

    profiles(1)

    roleadd システムに新しい役割を追加する roleadd(1M)

    roles ユーザーに付与されている役割を表示する

    roles(1)

    次の表は、コマンド行からユーザー、グループ、RBAC機能を管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境でユーザーやグループの情報を管理する場合には使用できません。

    表 1–8 Solarisユーザー/グループコマンドの説明

    コマンド 説明 参照ページ

    useradd、usermod、userdel

    ユーザーを追加、変更、削除する useradd(1M)、usermod(1M)、userdel(1M)

    groupadd、 groupmod、groupdel

    グループを追加、変更、削除する groupadd(1M)、groupmod(1M)、groupdel(1M)

    Solaris 8システム管理コマンドSolaris 8リリースでは、表 1–7および表 1–8に記載されているコマンドをすべて使用できます。

    以前の Solaris管理コマンドの説明次の表は、Solstice AdminSuite™ 2.3と Solstice AutoClient™ 2.3の GUIツールと同等の機能を備えたコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、sysadminグループのメンバーになる必要があります。

    40 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 注 – Solstice AdminSuite 2.3と Solstice AutoClient 2.3のコマンドのマニュアルページは、オンラインで使用できません。このため、これらのマニュアルページを見る場合は、Solstice AdminSuite 2.3および Solstice AutoClient 2.3ソフトウェアにアクセスできなければなりません。

    以前の Solarisリリースでは、表 1–8に記載されているコマンドもすべて使用できます。

    表 1–9 Solstice AdminSuite™ 2.3/Solstice AutoClient™ 2.1のコマンドの説明

    コマンド 説明 参照先

    admhostadd、admhostmod、admhostdel、 admhostls

    AdminSuiteソフトウェアを使って設定したクライアント/サーバーシステムのサポートを追加、変更、削除、表示する

    『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』と『SolsticeAutoClient 2.1管理者ガイド』

    admuseradd、admusermod、admuserdel、 admuserls、admgroupadd、admgroupmod、admgroupdel、 admgroupls

    ユーザーやグループを追加、変更、削除、表示する

    『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』

    Solaris管理ツールの詳細情報次の表に、Solaris管理ツールの詳細情報の参照先を示します。

    表 1–10 Solaris管理ツールの詳細情報

    ツール 有効な Solarisのバージョン 参照先

    Solaris管理コンソール 2.1のツール群

    Solaris 9リリース このマニュアルとコンソールのオンラインヘルプ

    Solaris Management Console2.0のツール群

    Solaris 8 1/01、4/01、7/01、10/01、2/02の各リリース

    Solaris管理コンソールのオンラインヘルプ

    Solaris Management Console1.0のツール群

    Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris8の各リリース

    『Solaris Easy Access Server 3.0のインストール』

    第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 41

  • 表 1–10 Solaris管理ツールの詳細情報 (続き)ツール 有効な Solarisのバージョン 参照先

    admintool Solaris 9、Solaris 8、以前のSolarisリリース

    admintool(1M)

    AdminSuite 2.3 Solaris 2.4、Solaris 2.5、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7の各リリース

    『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』

    AminSuite 3.0 Solaris 8、Solaris 8 6/00、Solaris 8 10/00の各リリース

    『Solaris Easy Access Server 3.0のインストール』

    AutoClient 3.0.1 Solaris 8リリース ローカルサービスプロバイダに連絡する

    Solaris 9リリース –フラッシュ (Flash)インストール機能の使用を検討する

    『Solaris 9インストールガイド』

    ディスクレスクライアントCLI

    Solaris 8 1/01、4/01、7/01、10/01、2/02、Solaris 9の各リリース

    第 8章

    42 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 第 2章

    Solaris™管理コンソールの操作 (手順)

    この章では、システム管理作業を行うための Solaris管理ツールの概要について説明します。この章は、Solaris管理コンソールの起動、コンソールで使用する役割によるアクセス制御 (RBAC)の設定、ネームサービス環境での Solaris管理ツールの操作から構成されています。

    Solaris管理コンソールによるシステム管理作業の実行手順については、以下を参照してください。

    � 52ページの「Solaris管理ツールを RBACと組み合わせて使用する (作業マップ)」

    � 58ページの「ネームサービス環境で Solaris管理ツールを使用する (作業マップ)」

    Solaris管理コンソール問題の障害追跡については、66ページの「Solaris管理コンソールの障害追跡」を参照してください。

    Solaris管理コンソール (概要)この節では、Solaris管理コンソールについて説明します。

    Solaris管理コンソールについてSolaris管理コンソールは、「ツールボックス」というコレクションに格納されているGUIベースの管理ツール用のコンテナです。このコンソールには、多数の基本管理ツールが含まれているデフォルトのツールボックスがあります。基本管理ツールには、ユーザー、プロジェクト、cronジョブを管理するためのツール、ファイルシステムをマウント/共有するためのツール、ディスクやシリアルポートを管理するためのツールなどがあります。それぞれの Solaris管理ツールについては、表 2–1を参照してください。

    43

  • いつでも既存のツールボックスにツールを追加したり、新しいツールボックスを作成することができます。

    Solaris管理コンソールには、主に次の 3つの構成要素があります。

    � Solaris管理コンソールクライアント

    「コンソール」と呼ばれるビジュアルインタフェースで、管理作業を行うためのGUIツールが含まれています。

    � Solaris管理コンソールサーバー

    コンソールと同じマシン上またはリモートマシン上にあり、コンソールによる管理を可能にする「バックエンド」機能を提供します。

    � Solaris管理コンソールツールボックスエディタ

    コンソールによく似たアプリケーションで、ツールボックスを追加または変更したり、ツールボックスにツールを追加したり、ツールボックスの適用範囲を広げたりする場合に使用します。たとえば、ネームサービスのドメインを管理するためのツールボックスを追加する場合に使用します。

    コンソールを起動すると、デフォルトのツールボックスが表示されます。

    Solaris管理コンソールツール次の表に、Solaris管理コンソールのデフォルトのツールボックスに含まれているツールと、各ツールの説明の参照先を示します。

    表 2–1 Solaris管理コンソールツール群

    カテゴリ ツール 説明 参照先

    システム状態 システム情報 日付、時間、時間帯などのシステム情報を監視および管理する

    『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システム情報の表示と変更 (手順)」

    ログビューア Solaris管理コンソールツールのログとシステムログを監視および管理する

    『Solarisのシステム管理(上級編)』の「ソフトウェアの問題解決 (概要)」

    プロセス システムプロセスを監視および管理する

    『Solarisのシステム管理(上級編)』の「プロセスとシステムのパフォーマンス」

    44 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月

  • 表 2–1 Solaris管理コンソールツール群 (続き)カテゴリ ツール 説明 参照先

    パフォーマンス パフォーマンスを監視する

    『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システムパフォーマンスの管理(概要)」

    システム構成 ユーザー ユーザー、権利、役割、グループ、メーリングリストを管理する

    73ページの「ユーザーアカウントとグループとは」と『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」

    プロジェクト /etc/projectデータベースのエントリを作成および管理する

    『Solarisのシステム管理(資源管理とネットワークサービス)』の「プロジェクトとタスク」

    コンピュータとネットワーク

    コンピュータとネットワークの情報を作成および監視する

    Solaris管理コンソールのオンラインヘルプ

    パッチ パッチを管理する 第 24章

    サービス スケジュールされたジョブ

    スケジュールされるcronジョブを作成および管理する

    『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システムタスクを自動的に実行する方法」

    記憶装置 マウントと共有 ファイルシステムをマウントおよび共有する

    第 38章

    ディスク ディスクパーティションを作成および管理する

    第 32章

    拡張記憶装置 ボリューム、ホットスペアの集合、状態データベースの複製、ディスクセットを作成および管理する

    『Solarisボリュームマネージャの管理』

    デバイスとハードウェア

    シリアルポート 端末とモデムを設定する 『Solarisのシステム管理(上級編)』の「端末とモデムの管理 (概要)」

    コンテキストヘルプは、ツールの起動後に使用できるようになります。コンテキストヘルプよりも詳細なオンライン情報については、コンソールの「ヘルプ (Help)」メニューから利用できる拡張ヘルプトピックを参照してください。

    第 2章 • Solaris™管理コンソールの操作 (手順) 45

  • Solaris管理コンソールを使用する理由このコンソールには、管理者にさまざまなメリットをもたらすツールセットが用意されています。コンソールは、次の処理を実行します。

    � あらゆる経験レベルをサポートする

    ダイアログボックス、ウィザード、コンテキストヘルプなどのグラフィカルインタフェースを使用すれば、経験の浅い管理者でも作業を完了することができます。また、経験を積んだ管理者であれば、何十または何百にも及ぶシステム上に分散している何百もの構成パラメータを管理する場合に、viよりもこのコンソールを使用した方が便利で安全性が高いことに気がつきます。

    � システムへのユーザーアクセスを管理する

    デフォルトではどのユーザーもこのコンソールにアクセスできますが、初期設定を変更できるのはスーパーユーザーに限られます。『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」に説明されているように、特定のシステム変更を許可されているユーザー (通常は管理者)に割り当てられる「役割」という特殊なユーザーアカウントを作成できます。

    RBACの主なメリットは、ジョブの実行に必要な作業だけに役割を制限できることです。Solaris管理ツールを使用する場合に、RBACは必須ではありません。何も変更せずスーパーユーザーとしてすべてのツールを実行できます。

    � コマンド行インタフェースを提供する

    管理者は、必要に応じてコマンド行インタフェース (CLI)から Solaris管理ツールを操作することができます。コマンドの中には、特に GUIツールのユーザーを管理するコマンドなどの機能をまねて作られたものもあります。表 1–6に、これらの新しいコマンドの名前と簡単な説明が記載されています。各コマンドのマニュア�