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Solarisのシステム管理 (基本編)
Sun Microsystems, Inc.4150 Network CircleSanta Clara, CA 95054U.S.A.
Part No: 817–2462–102003年 8月
Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. 4150 Network Circle, Santa Clara, CA 95054 U.S.A. All rights reserved.
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本製品が、外国為替および外国貿易管理法 (外為法)に定められる戦略物資等 (貨物または役務)に該当する場合、本製品を輸出または日本国外へ持ち出す際には、サン・マイクロシステムズ株式会社の事前の書面による承諾を得ることのほか、外為法および関連法規に基づく輸出手続き、また場合によっては、米国商務省または米国所轄官庁の許可を得ることが必要です。
原典: System Administration Guide: Basic Administration
Part No: 817-1658-10
Revision A
030617@5943
目次
はじめに 27
1 Solaris管理ツール (製品概要) 33
Solaris管理ツールの新機能 33Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックス 34Solaris 9管理ツールの機能説明 35Solaris 8管理ツールの機能説明 36以前の Solaris管理ツールの機能説明 38Solaris管理コマンドの有効性 38
Solaris 9システム管理コマンド 39Solaris 8システム管理コマンド 40以前の Solaris管理コマンドの説明 40
Solaris管理ツールの詳細情報 41
2 Solaris管理コンソールの操作 (手順) 43
Solaris管理コンソール (概要) 43Solaris管理コンソールについて 43Solaris管理コンソールツール 44Solaris管理コンソールを使用する理由 46Solaris管理コンソールの構成 46Solaris管理コンソールウィンドウの変更 47Solaris管理コンソールのマニュアル 48役割によるアクセス制御の程度 48
スーパーユーザー (ルート)になるか役割を引き受ける 50�スーパーユーザー (ルート)になるか役割を引き受ける方法 50
3
Solaris管理ツールを RBACと組み合わせて使用する (作業マップ) 52
コンソールに最初にログインした場合 53
プライマリ管理者の役割を作成する 53
�最初の役割 (プライマリ管理者)を作成する方法 55
�プライマリ管理者の役割を引き受ける方法 55
Solaris管理コンソールを起動する 56
�スーパーユーザーまたは役割としてコンソールを起動する方法 56
ネームサービス環境で Solaris管理ツールを使用する (作業マップ) 58
RBACセキュリティファイル 58
ネームサービス環境で Solaris管理コンソールを使用するための前提条件 60
管理範囲 60
/etc/nsswitch.confファイル 60
�特定環境用のツールボックスを作成する方法 61
�ツールボックスにツールを追加する方法 63
�ネームサービス環境で Solaris管理コンソールを起動する方法 64
Solaris管理コンソールにツールを追加する 64
�レガシーツールをツールボックスに追加する方法 64
�別製品のツールをインストールする方法 65
Solaris管理コンソールの障害追跡 66
� Solaris管理コンソールの障害追跡の方法 66
3 ユーザーアカウントとグループの管理 69
4 ユーザーアカウントとグループの管理 (概要) 71
ユーザーとグループの管理における新機能 71
Solaris管理コンソールツール群 72
Solaris Directory Services 72
プロジェクトでユーザーおよびリソースを管理する 72
ユーザーアカウントとグループとは 73
ユーザーアカウント管理のガイドライン 74
ネームサービス 74
ユーザー (ログイン)名 74
ユーザー ID番号 75
パスワード 78
パスワードの有効期限を設定する 79
ホームディレクトリ 79
ユーザーの作業環境 80
4 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
グループを管理するガイドライン 80
ユーザーアカウントとグループを管理するツール 81
Solarisユーザー管理ツールで実行できる作業 82
Solaris管理コンソールによるホームディレクトリの管理 86
ユーザーアカウントの変更 86
ユーザーアカウントの削除 87
カスタマイズしたユーザー初期設定ファイルの追加 87
パスワードの管理 87
ユーザーアカウントを無効にする 87
ユーザーアカウントとグループ情報の格納場所 88
passwdファイルのフィールド 88
shadowファイルのフィールド 90
groupファイルのフィールド 91
ユーザーの作業環境のカスタマイズ 93
サイト初期設定ファイルの使用方法 95
ローカルシステムへの参照を避ける 95
シェル機能 96
シェル環境 96
PATH変数 99
ロケール変数 100
デフォルトのファイルアクセス権 (umask) 101
ユーザー初期設定ファイルとサイト初期設定ファイルの例 102
例—サイト初期設定ファイル 103
5 ユーザーアカウントとグループの管理 (手順) 105
ユーザーアカウントの設定 (作業マップ) 105
ユーザー情報を収集する方法 106
�ユーザー初期設定ファイルをカスタマイズする方法 107
� Solaris管理コンソールのグループツールを使ってグループを追加する方法 109
� Solaris管理コンソールのユーザーツールを使ってユーザーを追加する方法 110
例— Solaris管理コンソールのグループツールを使ってユーザーを追加する 110
CLIツールを使ってグループやユーザーを追加する方法 111
�ユーザーのホームディレクトリを共有する方法 112
�ユーザーのホームディレクトリをマウントする方法 113
ユーザーアカウントの管理 (作業マップ) 115
目次 5
Solarisユーザー登録 115Solaris Solveへのアクセス 116Solarisユーザー登録の問題の障害追跡 117� Solarisユーザー登録をやり直す方法 117�ユーザー登録を無効にする方法 118
6 サーバーとクライアントサポートの管理 119
7 サーバーとクライアントサポートの管理 (概要) 121
サーバーおよびクライアント管理の新機能 121ディスクレスクライアントサポート 121
サーバーとクライアントタスクの操作手順 122サーバー、クライアント、およびアプライアンスとは 123クライアントサポートとは 124システムタイプの概要 124サーバー 125スタンドアロンシステム 125ディスクレスクライアント 126AutoClientシステム 126アプライアンス 127システムタイプ選択のガイドライン 127
ディスクレスクライアント管理の概要 128OSサーバーおよびディスクレスクライアントのサポート情報 129ディスクレスクライアント管理機能 129OSサーバーに必要なディスク容量 132
8 ディスクレスクライアントの管理 (手順) 135
ディスクレスクライアントの管理 (作業マップ) 135ディスクレスクライアントの管理 137
�ディスクレスクライアントの追加の準備 138�ディスクレスクライアントサポートの OSサービスの追加方法 140�ディスクレスクライアントの追加方法 141�ディスクレスクライアントの起動方法 143�ディスクレスクライアントサポートの削除方法 143�ディスクレスクライアントの OSサービスを削除する方法 144
ディスクレスクライアント OSサービスにパッチを適用する 145ディスクレスクライアントの OSパッチの表示 145
6 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
�ディスクレスクライアントの OSパッチの追加方法 146ディスクレスクライアント問題の障害追跡 148
9 システムのシャットダウンとブート 151
10 システムのシャットダウンとブート (概要) 153
システムのシャットダウンとブートに関する新機能 153PXEネットワークブート 154
シャットダウンとブートについての参照先 155シャットダウンとブートの用語 155システムのシャットダウンに関するガイドライン 156システムのブートに関するガイドライン 156ネットワークからのシステムのブート 157システムをシャットダウンする場合 157システムをブートする場合 158
11 実行レベルとブートファイル (手順) 161
実行レベル 161システムの実行レベルを確認する方法 162
/etc/inittabファイル 163例—デフォルトの inittabファイル 164システムが実行レベル 3になると実行される処理 165
実行制御スクリプト 166実行制御スクリプトのまとめ 167実行制御スクリプトを使用してサービスを起動または停止する 171�実行制御スクリプトを使用してサービスを起動または停止する方法 171実行制御スクリプトを追加する 172�実行制御スクリプトを追加する方法 172実行制御スクリプトを無効にする 173�実行制御スクリプトを無効にする方法 173
x86:ブートファイル 174
12 システムのシャットダウン (手順) 177
システムのシャットダウン 177システムシャットダウンコマンド 178システムのダウン時間をユーザーに通知する 179
目次 7
�システムにログインしているユーザーを知る方法 179�サーバーをシャットダウンする方法 179�スタンドアロンシステムをシャットダウンする方法 183
すべてのデバイスの電源を落とす 184
�すべてのデバイスの電源を落とす方法 185
13 SPARC:システムのブート (手順) 187
SPARC:システムのブート (作業マップ) 187
SPARC:ブート PROMの使用 189
SPARC:システムの PROMリビジョンを確認する方法 189
� SPARC:システム上のデバイスを確認する方法 189
� SPARC:デフォルトのブートデバイスを変更する方法 191
SPARC:システムをリセットする方法 192
SPARC:システムのブート 193
� SPARC:システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル)でブートする方法 193
� SPARC:システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル)でブートする方法 194
� SPARC:システムを対話式でブートする方法 195
� SPARC:システムをネットワークからブートする方法 197
� SPARC:復元を目的としてシステムを停止する方法 198
� SPARC:復元を目的としてシステムをブートする方法 199
� SPARC:カーネルデバッガ (kadb)を使ってシステムをブートする方法 201
SPARC:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする 202
� SPARC:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法 202
14 x86:システムのブート (手順) 203
x86:システムのブート (作業マップ) 203
x86: Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助)のブート 205
� x86: Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助)をブートする方法 205
x86:システムのブート 205
� x86:システムを実行レベル 3 (マルチユーザーレベル)でブートする方法 206
� x86:システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル)でブートする方法 207
� x86:システムを対話式でブートする方法 208
� x86:システムをネットワークからブートする方法 210
� x86:復元を目的としてシステムを停止する方法 211
8 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
� x86:復元を目的としてシステムをブートする方法 211� x86:カーネルデバッガ (kadb)を使ってシステムをブートする方法 216
x86:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする 217� x86:クラッシュダンプを強制してシステムをリブートする方法 217
15 ブートプロセス (参照情報) 219
SPARC:ブート PROM 219SPARC:ブートプロセス 220x86: PC BIOS 220x86:ブートサブシステム 221
x86: Solarisリリースのブート 222x86:デバイス識別段階で表示される画面 223x86:ブート段階で表示されるメニュー 225
x86:ブートプロセス 226
16 リムーバブルメディアの管理 229
17 リムーバブルメディアの管理 (概要) 231
リムーバブルメディアの管理における新機能 231リムーバブルメディアの管理についての参照先 232リムーバブルメディアの機能と利点 232自動マウントと手動によるマウントの比較 233ボリューム管理を使って行える操作 234
18 リムーバブルメディアへのアクセス (手順) 237
リムーバブルメディアへのアクセス (作業マップ) 237リムーバブルメディアへのアクセス (概要) 238リムーバブルメディア名の使用 238リムーバブルメディア上のデータにアクセスするためのガイドライン 240�新しいリムーバブルメディアドライブを追加する方法 241ボリューム管理 (vold)の終了と起動 241�リムーバブルメディア上の情報にアクセスする方法 242�リムーバブルメディア上の情報をコピーする方法 243�音楽用 CD/DVDを再生する方法 243�リムーバブルメディアが使用中かどうかを調べる方法 245�リムーバブルメディアを取り出す方法 245
目次 9
リモートシステム上のリムーバブルメディアへのアクセス (作業マップ) 246�ローカルのメディアを他のシステムで使用可能にする方法 246�リモートシステム上のリムーバブルメディアにアクセスする方法 250
19 リムーバブルメディアのフォーマット (手順) 253
リムーバブルメディアのフォーマット (作業マップ) 253
リムーバブルメディアのフォーマットの概要 254
リムーバブルメディアのフォーマットのガイドライン 254
リムーバブルメディアのハードウェア面での考慮事項 255
�リムーバブルメディアを読み込む方法 257
�リムーバブルメディアをフォーマットする方法 (rmformat) 259
�ファイルシステムの追加用にリムーバブルメディアをフォーマットする方法 260
�リムーバブルメディア上のファイルシステムを検査する方法 261
�リムーバブルメディア上の不良ブロックを修復する方法 262
リムーバブルメディアに読み取り/書き込み保護とパスワードによる保護を適用する 263
�リムーバブルメディアの書き込み保護を有効または無効にする方法 263
� Iomegaメディアの読み取り/書き込み保護とパスワードを有効または無効にする方法 263
20 CDへの書き込み (手順) 265
オーディオ CDやデータ CDの取り扱い 265
CDメディアに関するよく使われる用語 266
データ CDやオーディオ CDへの書き込み 267
RBACを使用してリムーバブルメディアへのユーザーアクセスを制限する 268
� RBACを使用してリムーバブルメディアへのユーザーアクセスを制限する方法 268
CDデバイスを確認する方法 269
� CDメディアをチェックする方法 269
データ CDを作成する 270
�データ CD用の ISO 9660ファイルシステムを作成する方法 270
�マルチセッションのデータ CDを作成する方法 271
オーディオ CDを作成する 273
�オーディオ CDを作成する方法 273
�オーディオトラックを CDから抽出する方法 274
� CDをコピーする方法 275
� CD-RWメディアを消去する方法 276
10 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
21 ソフトウェアの管理 277
22 ソフトウェアの管理 (概要) 279
Solaris 9 4/03リリースの新しいソフトウェア管理機能 279prodregコマンドの拡張機能 280
Solaris 9リリースの新しいソフトウェア管理機能 280署名付きパッチ 280Solaris Product Registry 3.0 280パッチアナライザ 281Solaris管理コンソールのパッチマネージャ 281
ソフトウェア管理作業についての参照先 281ソフトウェアパッケージの概要 282ソフトウェアパッケージを管理するためのツール 282ソフトウェアパッケージの追加または削除 283ソフトウェアパッケージの追加または削除にあたっての重要な注意点 284パッケージの削除に関するガイドライン 284パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する 285管理ファイルの使用 285応答ファイルの使用 286
23 ソフトウェアの管理 (手順) 287
ソフトウェアパッケージを管理するためのコマンド 287Solaris Web Startプログラムによるソフトウェアの追加 288
� Solaris Web Startプログラムを使ってソフトウェアをインストールする方法 288
Solaris Product Registryの GUIによるソフトウェアの管理 (作業マップ) 290�インストールまたはアンインストールしたソフトウェアの情報を SolarisProduct Registryの GUIを使って表示する方法 291� Solaris Product Registryの GUIを使ってソフトウェアをインストールする方法 292� Solaris Product Registryの GUIを使ってソフトウェアをアンインストールする方法 294
Solaris Product Registryのコマンド行インタフェースによるソフトウェアの管理 (作業マップ) 294
�インストールまたはアンインストールしたソフトウェアの情報を表示する方法(prodreg) 296�ソフトウェア属性を表示する方法 (prodreg) 298�ソフトウェアコンポーネント間の依存関係を確認する方法 (prodreg) 301
目次 11
�損傷を受けたソフトウェア製品を特定する方法 (prodreg) 302�ソフトウェアをアンインストールする方法 (prodreg) 304�損傷を受けたソフトウェアをアンインストールする方法 (prodreg) 308�損傷を受けたソフトウェアコンポーネントを再インストールする方法(prodreg) 311
Admintoolによるソフトウェアパッケージの追加と削除 (作業マップ) 313� Admintoolを使ってソフトウェアパッケージを追加する方法 314� Admintoolを使ってソフトウェアパッケージを削除する方法 315
パッケージコマンドによるソフトウェアパッケージの追加と削除 (作業マップ) 316�ソフトウェアパッケージを追加する方法 (pkgadd) 316ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリに追加する 319インストール済みのすべてのパッケージに関する情報を表示する方法(pkginfo) 321�インストール済みのソフトウェアパッケージの整合性を検査する方法(pkgchk) 322ソフトウェアパッケージを削除する 323�ソフトウェアパッケージを削除する方法 (pkgrm) 323
24 Solarisパッチの管理 (概要) 325
パッチについて 325署名付きパッチについて 326
Solarisパッチへのアクセス 328Solarisパッチの番号付け 329
Solarisパッチの管理用ツール 329署名付きパッチ用の Solarisパッチ管理ツール 330
25 Solarisパッチの管理 (手順) 333
Solaris環境での高度なパッチ管理 (作業マップ) 333パッチの追加に必要なディスク容量があるかどうかを特定する 334署名付きパッチまたは署名のないパッチの選択 335
署名付きパッチを管理するための準備 (作業マップ) 335Solarisパッチ管理ツールの使用 335署名付きパッチツールのパッケージ要件を確認する方法 337� Solarisパッチ管理ツールのダウンロードおよびインストール方法 337�キーストアに Sunの証明書をインポートする方法 338�キーストアのパスワードの変更方法 340�パッチ環境の設定方法 340
Solarisシステムでの署名付きパッチの管理 (作業マップ) 342
12 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
� Solarisシステムに署名付きパッチをダウンロードし、追加する方法 342� Solarisシステムから署名付きパッチを削除する方法 345
署名付きパッチに関する問題の障害追跡 346パッチツールのログファイルの表示 346�隔離されたパッチの解決方法 347�インポート済みの証明書を削除する方法 348
署名のない Solarisパッチの管理 (作業マップ) 349署名のない Solarisパッチの情報を表示する 349Solarisパッチの情報を表示する方法 349署名のない Solarisパッチの追加 350�署名のない Solarisパッチのダウンロード方法 350�署名のない Solarisパッチの追加方法 351署名のない Solarisパッチの削除 352�署名のない Solarisパッチを削除する方法 352
26 デバイスの管理 355
27 デバイスの管理 (手順) 357
デバイス管理作業についての参照先 357デバイスドライバについて 358デバイスの自動構成 358自動構成の機能と利点 359標準サポートされていないデバイスを使用する場合 360
デバイス構成情報の表示 360driver not attached メッセージ 361システムデバイスの識別 361システム構成情報を表示する方法 362デバイス情報を表示する方法 363
システムへ周辺デバイスを追加する 364�周辺デバイスを追加する方法 365�デバイスドライバを追加する方法 366
28 デバイスの動的構成 (手順) 367
動的再構成とホットプラグ機能 367接続点 368x86: PCIアダプタカードの取り外し 370
cfgadmコマンドによる SCSIホットプラグ (作業マップ) 371
目次 13
cfgadmコマンドによる SCSIホットプラグ 372� SCSIデバイスに関する情報を表示する方法 372� SCSIコントローラの構成を解除する方法 373� SCSIコントローラを構成する方法 373� SCSIデバイスを構成する方法 374� SCSIコントローラを切り離す方法 375� SPARC: SCSIコントローラを接続する方法 376� SPARC: SCSIデバイスを SCSIバスに取り付ける方法 376� SPARC: SCSIコントローラ上の同一デバイスを交換する方法 377� SPARC: SCSIデバイスを取り外す方法 378SPARC: SCSI構成に関する問題の障害追跡 379�失敗した SCSI構成解除操作の解決方法 381
cfgadmコマンドによる PCIホットプラグ (作業マップ) 381x86: cfgadmコマンドによる PCIホットプラグ 382
� x86: PCIスロット構成情報を表示する方法 382� x86: PCIアダプタカードを取り外す方法 383� x86: PCIアダプタカードを取り付ける方法 383x86: PCI構成に関する問題の障害追跡 384
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)スクリプトの概要 385RCMスクリプトについて 386RCMスクリプトで実行できること 386RCMスクリプト処理の動作方法 386RCMスクリプトでの作業 387アプリケーション開発者 RCMスクリプト (作業マップ) 388システム管理者 RCMスクリプト (作業マップ) 389RCMスクリプトに名前を付ける 389RCMスクリプトのインストールまたは削除 389� RCMスクリプトのインストール方法 390� RCMスクリプトの削除方法 390� RCMスクリプトのテスト方法 390テープバックアップ用の RCMスクリプトの例 391
29 USBデバイスの使用 (概要/手順) 395
USBデバイスの概要 395よく使用される USB関連の略語 397USBバスの説明 397
Solaris環境における USBについて 399
14 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
USBキーボードとマウス 400USBホストコントローラとルートハブ 401SPARC: USB電源管理 401USBケーブルに関するガイドライン 402
USB大容量ストレージデバイスの使用 (作業マップ) 402USB大容量ストレージデバイスの使用 403非準拠 USB大容量ストレージデバイスの使用 403
USBデバイスのホットプラグ 404� voldを使用して USB大容量ストレージデバイスを追加する方法 404� voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスを追加する方法 405� voldを使用して USB大容量ストレージデバイスを取り外す方法 405� voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスを取り外す方法 406voldを使用してまたは使用しないで USB大容量ストレージデバイスをマウントする 406voldを使用して USB大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法 408voldを使用しないで USB大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法 408� USBカメラを追加する方法 409
USBオーディオデバイスの使用 (作業マップ) 410USBオーディオデバイスの使用 411複数の USBオーディオデバイスのホットプラグ 412� USBオーディオデバイスを追加する方法 412�システムの主オーディオデバイスを識別する方法 413�主 USBオーディオデバイスを変更する方法 414�使用されていない USBオーディオデバイスのリンクを削除する方法 416
USBオーディオデバイスに関する問題の障害追跡 416USBスピーカ障害に対処する 416
cfgadmコマンドを使用した USBデバイスのホットプラグ (作業マップ) 417cfgadmコマンドを使った USBデバイスのホットプラグ 418
USBデバイス情報を表示する方法 419� USBデバイスの構成を解除する方法 420� USBデバイスの構成方法 421�論理的に USBデバイスを接続解除する方法 421�論理的に USBデバイスを接続する方法 421�論理的に USBデバイスのサブツリーを接続解除する方法 422� USBデバイスのリセット方法 422
目次 15
30 デバイスへのアクセス (概要) 423
デバイスへのアクセス 423
デバイス情報が作成される方法 423
デバイスの管理方法 424
デバイス名の命名規則 424
論理ディスクデバイス名 425
ディスクサブディレクトリの指定 425
スライスの指定 426
x86:直接コントローラでアクセスされるディスク 427
SPARC:バス指向コントローラでアクセスされるディスク 427
x86: SCSIコントローラでアクセスされるディスク 428
論理テープデバイス名 428
論理リムーバブルメディアデバイス名 429
31 ディスクの管理 431
32 ディスクの管理 (概要) 433
新しいディスク管理機能 433
SPARC: EFIディスクラベルによるマルチテラバイトボリュームのサポート 433
Solaris 9リリースの新しいディスク管理機能 438
Solarisボリュームマネージャとソフトパーティション 438
ディスク管理作業についての参照先 438
ディスク管理の概要 439
ディスク関連の用語 439
ディスクスライスについて 440
SPARC:ディスクスライス 440
x86:ディスクスライス 442
rawデータスライスの使用 443
複数のディスク上のスライス配置 444
使用するスライスの決定 444
formatユーティリティ 445
formatユーティリティを使用する場合 446
formatユーティリティ使用上のガイドライン 447
ディスクのフォーマット 448
ディスクラベルについて 449
パーティションテーブル 449
パーティションテーブル情報の表示 450
16 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
ディスクをスライスに分割する 452free hogスライスの使用方法 452
33 ディスクの管理 (手順) 455
ディスクの管理 (作業マップ) 455システム上のディスクの確認 456
�システム上のディスクを確認する方法 457ディスクのフォーマット 458
�ディスクがフォーマット済みかを調べる方法 459�ディスクをフォーマットする方法 460
ディスクスライスの表示 461�ディスクスライス情報を表示する方法 461
ディスクラベルの作成と検査 463�ディスクラベルを作成する方法 463�ディスクラベルを検査する方法 466
破損したディスクラベルの復元 467�破損したディスクラベルを復元する方法 467
Sun製品以外のディスクの追加 469format.datのエントリの作成 470� format.datのエントリを作成する方法 470
SCSIディスクドライブの自動構成 471� SCSIドライブを自動構成する方法 472
欠陥セクターの修復 473�表面解析を使用して欠陥セクターを調べる方法 474�欠陥セクターを修復する方法 475
ディスク管理のヒント 475formatセッションのデバッグ 475prtvtocと fmthardコマンドを使用して複数のディスクにラベルを付ける 476
34 SPARC:ディスクの追加 (手順) 479
SPARC:システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ) 479SPARC:システムディスクまたは二次ディスクの追加 480� SPARC:システムディスクを接続してブートする方法 481� SPARC:二次ディスクを接続してブートする方法 482� SPARC:ディスクスライスとディスクラベルを作成する方法 483� SPARC:ファイルシステムを作成する方法 488
目次 17
� SPARC:システムディスクにブートブロックをインストールする方法 488
35 x86:ディスクの追加 (手順) 491
x86:システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ) 491x86:システムディスクまたは二次ディスクの追加 492
� x86:システムディスクを接続してブートする方法 493� x86:二次ディスクを接続してブートする方法 493x86: fdiskパーティションの作成上のガイドライン 495� x86: Solaris fdiskパーティションを作成する方法 495� x86:ディスクスライスとディスクラベルを作成する方法 501� x86:ファイルシステムを作成する方法 503� x86:システムディスクにブートブロックをインストールする方法 503
36 formatユーティリティ (参照情報) 505
formatユーティリティを使用する上での推奨事項および要件 505formatのメニューとコマンドの説明 506
partitionメニュー 508x86: fdiskメニュー 509analyzeメニュー 510defectメニュー 511
format.datファイル 512format.datファイルの内容 513format.datファイルの構文 513format.datファイル中のキーワード 513パーティションまたはスライステーブル (format.dat) 516formatユーティリティの代替データファイルを指定する 516
formatコマンドへの入力規則 517formatコマンドへ番号を指定する 517formatコマンドへブロック番号を指定する 517formatのコマンド名を指定する 518formatコマンドへディスク名を指定する 519
formatユーティリティのヘルプを利用する 519
18 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
37 ファイルシステムの管理 521
38 ファイルシステムの管理 (概要) 523
Solaris 9 8/03リリースの新しいファイルシステム機能 523
SPARC:マルチテラバイトの UFSファイルシステムのサポート 523
Solaris 9リリースの新しいファイルシステム機能 530
拡張ファイル属性 530
UFSスナップショット 530
UFS直接入出力の並行処理の向上 531
mkfsコマンドのパフォーマンスの向上 531
UDFファイルシステムの新しい labelitコマンドオプション 532
ファイルシステム管理作業についての参照先 532
ファイルシステムの概要 533
ファイルシステムのタイプ 533
ディスクベースのファイルシステム 533
ネットワークベースのファイルシステム 534
仮想ファイルシステム 535
ファイルシステム管理用のコマンド 538
ファイルシステムコマンドによるファイルシステムタイプの判断 539
汎用コマンドと専用コマンドのマニュアルページ 540
デフォルトの Solarisファイルシステム 540
スワップ空間 541
UFSファイルシステム 542
UFSロギング 542
UFSファイルシステムの計画 543
UFS直接入出力 544
ファイルシステムのマウントとマウント解除 544
マウントされたファイルシステムテーブル 546
仮想ファイルシステムテーブル 547
NFS環境 548
自動マウントまたはAutoFS 548
ファイルシステムのタイプを調べる 549
ファイルシステムのタイプを調べる方法 549
39 ファイルシステムの作成 (手順) 551
UFSファイルシステムの作成 551
newfsコマンドのデフォルトのパラメータ 552
目次 19
� UFSファイルシステムを作成する方法 553一時ファイルシステム (TMPFS)の作成 554
� TMPFSファイルシステムを作成する方法 555ループバックファイルシステム (LOFS)の作成 556
� LOFSファイルシステムを作成する方法 556
40 ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順) 559
ファイルシステムのマウントの概要 559ファイルシステムのマウントとマウント解除に使用するコマンド 560汎用マウントオプション 561/etc/vfstabファイルのフィールドの説明 563
ファイルシステムのマウント 564どのファイルシステムがマウントされているかを調べる方法 565� /etc/vfstabファイルにエントリを追加する方法 565� 1つのファイルシステムをマウントする方法 (/etc/vfstabファイル) 566� UFSファイルシステムのマウント方法 (mountコマンド) 568�大規模ファイルを持たない UFSファイルシステムをマウントする方法 (mountコマンド) 569� NFSファイルシステムのマウント方法 (mountコマンド) 570� x86:ハードディスクから PCFS (DOS)ファイルシステムをマウントする方法(mountコマンド) 571
ファイルシステムのマウント解除 572ファイルシステムをマウント解除する場合の前提条件 573ファイルシステムのマウント解除を確認する方法 573�ファイルシステムを使用中のすべてのプロセスを終了させる方法 573� 1つのファイルシステムをマウント解除する方法 574
41 CacheFSファイルシステムの使用 (手順) 577
CacheFSファイルシステムの概観 (作業マップ) 577CacheFSファイルシステムの概要 578
CacheFSファイルシステムの機能 578CacheFSファイルシステムの構造と動作 579
CacheFSファイルシステムの作成とマウント (作業マップ) 580�キャッシュを作成する方法 581ファイルシステムをキャッシュにマウントする 582� CacheFSファイルシステムのマウント方法 (mount) 582� CacheFSファイルシステムのマウント方法 (/etc/vfstab) 584
20 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
� CacheFSファイルシステムのマウント方法 (AutoFS) 585CacheFSファイルシステムの保守 (作業マップ) 586CacheFSファイルシステムの保守 587
CacheFSファイルシステムの変更 587� CacheFSファイルシステムに関する情報を表示する方法 588CacheFSファイルシステムの整合性チェック 588�必要に応じてキャッシュの整合性チェックを指定する方法 589� CacheFSファイルシステムを削除する方法 589� CacheFSファイルシステムの整合性をチェックする方法 591
CacheFSファイルシステムのパッキング (作業マップ) 592CacheFSファイルシステムのパッキング 592キャッシュにファイルをパックする方法 593パックされたファイルの情報を表示する方法 594パッキングリストの使用 595パッキングリストを作成する方法 595パッキングリストを使ってファイルをキャッシュにパックする方法 596キャッシュからファイルまたはパッキングリストのパッキングを解除する 596キャッシュからファイルまたはパッキングリストのパッキングを解除する方法 597cachefspackエラーの障害追跡 598
CacheFSの統計情報の収集 (作業マップ) 601CacheFSの統計情報の収集 602
CacheFSロギングを設定する方法 603CacheFSログファイルの場所を調べる方法 604CacheFSロギングを停止する方法 604作業セット (キャッシュ)のサイズを表示する方法 605CacheFSの統計情報の表示 606CacheFS統計情報を表示する方法 606
42 追加スワップ空間の構成 (手順) 609
スワップ空間について 609スワップ空間と仮想メモリー 610スワップ空間と TMPFSファイルシステム 610ダンプデバイスとしてのスワップ空間 611
スワップ空間の追加が必要かどうかを調べる方法 611スワップ関連のエラーメッセージ 612TMPFS関連のエラーメッセージ 612
スワップ空間の割り当て方法 612
目次 21
/etc/vfstabファイル 613
スワップ空間の計画 613
スワップリソースの監視 614
スワップ空間の追加 615
スワップファイルの作成 616
�スワップファイルを作成して使用可能にする方法 616
スワップファイルの削除 618
�不要になったスワップ空間を削除する方法 618
43 UFSファイルシステムの整合性チェック (手順) 619
ファイルシステムの整合性 619
ファイルシステムの状態はどのように記録されるか 620
fsckコマンドでチェックして修復される内容 622
不整合が発生する原因 622
整合性がチェックされる UFS構成要素 623
fsck要約メッセージ 628
UFSファイルシステムを対話式でチェックして修復する 629
�ファイルシステムのチェックが必要かを調べる方法 629
�ファイルシステムを対話式でチェックする方法 630
UFSファイルシステムの修復 631
� UFSファイルシステムを修復する方法 631
fsckコマンドで修復できない UFSファイルシステムの修正 632
不正なスーパーブロックの復元 633
�不正なスーパーブロックを復元する方法 633
fsckコマンドの構文とオプション 635
44 UFSファイルシステム (参照情報) 637
ルート (/)と /usrファイルシステムのデフォルトディレクトリ 637
プラットフォームに依存するディレクトリ 645
UFSファイルシステムのシリンダグループの構造 646
ブートブロック 646
スーパーブロック 646
iノード 647
データブロック 648
空きブロック 648
カスタムファイルシステムパラメータ 649
論理ブロックサイズ 649
22 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
フラグメントサイズ 650最小空き容量 651回転待ち 651最適化のタイプ 651ファイルの数 652UFSファイルとファイルシステムの最大サイズ 652UFSサブディレクトリの最大数 653
カスタマイズされたファイルシステムを作成するためのコマンド 653newfsコマンドの構文、オプション、引数 653汎用 mkfsコマンド 655
45 ファイルとファイルシステムのバックアップおよび復元 657
46 ファイルシステムのバックアップと復元 (概要) 659
ファイルシステムのバックアップと復元の新機能 659UFSスナップショット 659
バックアップと復元についての参照先 660ファイルシステムのバックアップと復元とは 660ファイルシステムをバックアップする理由 661バックアップを作成するファイルシステムの計画 662バックアップタイプの選択 664テープデバイスの選択 664ファイルシステムのバックアップおよび復元の概要 (作業マップ) 665バックアップスケジュールを設定する際のガイドライン 666バックアップ頻度 667ダンプレベルを使用して増分バックアップを作成する 667
バックアップスケジュールの例 668例—日単位累積、週単位累積バックアップ 668例—日単位累積、週単位増分バックアップ 669例—日単位増分、週単位累積バックアップ 670例—サーバーの月単位バックアップスケジュール 671バックアップスケジュールに関するその他の推奨事項 674
47 ファイルとファイルシステムのバックアップ (手順) 677
ファイルとファイルシステムのバックアップ (作業マップ) 677ファイルシステムバックアップの実行準備 678
�ファイルシステム名を検索する方法 678
目次 23
�完全バックアップに必要なテープ数を判別する 679ファイルシステムのバックアップ 679
�ファイルシステムのバックアップをテープに作成する方法 680
48 UFSスナップショットの使用 (手順) 687
UFSスナップショットの使用 (作業マップ) 687UFSスナップショットの概要 688なぜ UFSスナップショットを使用するか 688UFSスナップショットのパフォーマンス上の問題 689
UFSスナップショットの作成と削除 689� UFSスナップショットを作成する方法 690� UFSスナップショットの情報を表示する方法 691UFSスナップショットの削除 692� UFSスナップショットを削除する方法 692
UFSスナップショットのバックアップ 693� UFSスナップショットの完全バックアップを作成する方法 (ufsdump) 693� UFSスナップショットの増分バックアップの作成方法 (ufsdump) 694� UFSスナップショットのバックアップ方法 (tar) 694UFSスナップショットのバックアップからのデータの復元 695
49 ファイルとファイルシステムの復元 (手順) 697
ファイルおよびファイルシステムのバックアップを復元する (作業マップ) 697ファイルとファイルシステムを復元するための準備 698ファイルシステム名の確認 699必要なテープデバイスのタイプの決定 699テープデバイス名の決定 699
ファイルシステムの復元 699�使用するテープを決定する方法 700�対話式でファイルを復元する方法 701�例—特定のファイルを復元する 703�ファイルシステム全体を復元する方法 705�ルート (/)と /usrを復元する方法 708
50 UFSバックアップおよび復元コマンド (参照情報) 711
ufsdumpコマンドの機能 711デバイス特性の判断 711メディアの終わりの検出 712
24 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
ufsdumpデータのコピー 712/etc/dumpdatesファイルの役割 712バックアップデバイス (dump-file)引数 713バックアップを作成するファイルを指定する 715テープの性質を指定する 715ufsdumpの制限 715
ufsdumpコマンドのオプションと引数 716ufsdumpのデフォルトオプション 716ufsdumpコマンドのオプション 716
ufsdumpとセキュリティに関する注意事項 719ufsrestoreコマンドのオプションと引数 719
51 UFSファイルとファイルシステムのコピー (手順) 725
ファイルシステムをコピーするためのコマンド 726ファイルシステムをディスク間でコピーする 727ファイルシステムのリテラルコピーを作成する 727�ディスクをコピーする方法 (dd) 728
cpioを使用してファイルシステム間でディレクトリをコピーする 730�ファイルシステム間でディレクトリをコピーする方法 (cpio) 731
ファイルとファイルシステムをテープにコピーする 732tarを使用してファイルをテープにコピーする 733
�ファイルをテープにコピーする方法 (tar) 734�テープ上のファイルのリストを表示する方法 (tar) 735�テープからファイルを取り出す方法 (tar) 735
paxコマンドを使用してファイルをテープにコピーする 736�ファイルをテープにコピーする方法 (pax) 736
cpioコマンドを使用してファイルをテープにコピーする 737�ディレクトリ内のすべてのファイルをテープにコピーする方法 (cpio) 737�テープ上のファイルのリストを表示する方法 (cpio) 739�テープからすべてのファイルを取り出す方法 (cpio) 739�テープから特定のファイルを取り出す方法 (cpio) 740
ファイルをリモートテープデバイスにコピーする 741�ファイルをリモートテープデバイスにコピーする方法 (tarと dd) 741�ファイルをリモートテープデバイスから取り出す方法 743
ファイルとファイルシステムをフロッピーディスクにコピーする 744ファイルをフロッピーディスクにコピーする際の注意事項 744�ファイルを 1枚のフォーマット済みフロッピーディスクにコピーする方法(tar) 744
目次 25
�フロッピーディスク上のファイルのリストを表示する方法 (tar) 745
�ファイルをフロッピーディスクから取り出す方法 (tar) 746
ファイルを複数のフロッピーディスクにアーカイブする方法 747
ファイルを別のヘッダー形式でコピーする 747
SunOSの旧リリース用のアーカイブを作成する方法 748
barコマンドで作成したファイルを取り出す 748
� barファイルをフロッピーディスクから取り出す方法 749
52 テープドライブの管理 (手順) 751
使用するメディアの選択 751
バックアップデバイス名 752
テープドライブの巻き戻しオプションを指定する 753
テープドライブに別の密度を指定する 754
テープドライブの状態を表示する 754
�テープドライブの状態を表示する方法 754
磁気テープカートリッジの取り扱い 755
磁気テープカートリッジのたるみを直す方法 755
磁気テープカートリッジを巻き戻す方法 756
ドライブの管理とメディア処理のガイドライン 756
索引 757
26 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
はじめに
本書『Solarisのシステム管理 (基本編)』は、Solaris™システム管理に関する重要な情報を提供するマニュアルの一部です。本書は、SPARC®および x86の両方のプラットフォームにおけるシステム管理について解説しています。
本書では、次のことを前提としています。
� SunOS 5.9オペレーティングシステムがすでにインストールされていること� 使用するネットワークソフトウェアの設定が完了していること
SunOS 5.9オペレーティングシステムは、多くの機能と Solaris共通デスクトップ環境(CDE)を含む Solaris製品の一部です。また、 SunOS 5.9は、AT&T System Vリリース 4オペレーティングシステムに準拠しています。
システム管理者にとって重要な Solaris 9リリースの新機能については、各章のはじめにある新機能に関する節を参照してください。
注 – Solarisオペレーティングシステムは、SPARCと x86という 2種類のハードウェア (プラットフォーム)で動作します。また、Solarisオペレーティング環境は、64ビットのアドレス空間でも 32ビットのアドレス空間でも動作します。このマニュアルで説明する情報は、章、節、注、箇条書き項目、図、表、例、コード例などで特に明記しないかぎり、両方のプラットフォーム、およびアドレス空間に適用されます。
対象読者このマニュアルは、 Solaris 9リリースを実行するシステムの管理者を対象にしています。このマニュアルを読むには、 UNIX®のシステム管理について 1~ 2年の経験が必要です。UNIXシステム管理のトレーニングコースに参加することも知識の習得に役立ちます。
27
Solarisシステム管理マニュアルセットの構成システム管理マニュアルセットに含まれる各マニュアルとその内容は、次のとおりです。
マニュアル名 内容
『Solarisのシステム管理 (基本編)』 ユーザーアカウントとグループ、サーバーとクライアントのサポート、システムのシャットダウンとブート、リムーバブルメディア、ソウトウェアの管理 (パッケージとパッチ)、ディスクとデバイス、ファイルシステム、およびデータのバックアップと復元
『Solarisのシステム管理 (上級編)』 印刷サービスの管理、端末とモデムの設定、システムリソースの管理 (ディスク割り当て、アカウンティング、および crontabファイルの管理)、システムプロセスの管理、および Solarisソフトウェアの障害追跡
『Solarisのシステム管理 (IPサービス)』 TCP/IPネットワーク、IPv4と IPv6、DHCP、IPセキュリティ、モバイル IP、および IPネットワークのマルチパス化
『Solarisのシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP編)』
DNS、NIS、および LDAPのネーミングとディレクトリサービスの管理
『Solarisのシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+編)』
FNSおよび NIS+のネーミングとディレクトリサービスの管理
『Solarisのシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』
リソース管理、リモートファイルシステム、メール、SLP、PPP
『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』 監査、PAM、RBAC、および SEAM
このリリースの Solarisオペレーティングシステムに含まれているオープンソースソフトウェアのライセンス用語、特性、著作権の記述を表示する場合、デフォルトのパスは /usr/share/src/freeware-nameまたは /usr/sfw/share/src/freeware-nameです。Solarisオペレーティング環境がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、所定のパスを修正して、インストールした場所にあるファイルにアクセスします。
28 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
Sunのオンラインマニュアルdocs.sun.comでは、Sunが提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。URLは、http://docs.sun.comです。
表記上の規則このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–1表記上の規則
字体または記号 意味 例
AaBbCc123 コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。
.loginファイルを編集します。
ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。
system%
AaBbCc123 ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。
system% su
password:
AaBbCc123 変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。
ファイルを削除するには、rmfilenameと入力します。
『』 参照する書名を示します。 『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。
「」 参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。
第 5章「衝突の回避」を参照してください。
この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。
\ 枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。
sun% grep ‘^#define \XV_VERSION_STRING’
コード例は次のように表示されます。
� Cシェル
はじめに 29
http://docs.sun.com
machine_name% command y|n [filename]
� Cシェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename]
� Bourneシェルおよび Kornシェル
$ command y|n [filename]
� Bourneシェルおよび Kornシェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename]
[ ]は省略可能な項目を示します。上記の例は、filenameは省略してもよいことを示しています。
|は区切り文字 (セパレータ)です。この文字で分割されている引数のうち 1つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shiftキーを押します)。ただし、キーボードによっては Enterキーが Returnキーの動作をします。
ダッシュ (-)は 2つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DはControlキーを押したまま Dキーを押すことを意味します。
一般規則このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜併記されています。
このマニュアルでは、「x86」という用語は、Intel 32ビット系列のマイクロプロセッサチップ、およびAMDが提供する互換マイクロプロセッサチップを意味します。
� このマニュアル中の手順を実行したり、例 (コマンド入力、コードなど)を使用する場合には、二重引用符 (")、左一重引用符 (‘)、右一重引用符 (’)をそれぞれ間違えないように注意してください。
� このマニュアル中で「Returnキー」と表記しているキーは、キーボードによっては「Enterキー」という名前になっていることがあります。
� /sbin、/usr/sbin、/usr/bin、/etcディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアルでは絶対パス名で表記していない場合があります。ただし、それ以外のあまり一般的でないディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアル中の例では絶対パスで表記します。
30 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
� このマニュアル中の例は、SunOSソフトウェアが標準的にインストールされていることを前提としています。つまり、バイナリ互換パッケージがインストールされていることや /usr/ucbが検索パスに設定されていることは、前提としていません。
注意 – /usr/ucbを検索パスに設定する場合は、パスの一番最後に設定してください。psコマンドや dfコマンドなどは、SunOSコマンドと /usr/ucbコマンドとで形式やオプションがそれぞれ異なります。
はじめに 31
32 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
第 1章
Solaris管理ツール (製品概要)
この章では、Solaris管理ツールの製品概要について説明します。
� 33ページの「Solaris管理ツールの新機能」� 34ページの「Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックス」� 35ページの「Solaris 9管理ツールの機能説明」� 36ページの「Solaris 8管理ツールの機能説明」� 38ページの「以前の Solaris管理ツールの機能説明」� 38ページの「Solaris管理コマンドの有効性」� 41ページの「Solaris管理ツールの詳細情報」
Solaris管理ツールの新機能Solaris 9リリースでは、次のツールが新たに追加または変更されました。
� ディスクレスクライアントサポート� Solaris DHCP� リソース管理� Solaris管理コンソールツール群� Solarisボリュームマネージャ (旧 Solstice ™ DiskSuite)
次の表に、各ツールの概要と詳しい説明の参照先を示します。
33
表 1–1 Solaris 9で新たに追加または変更された Solaris管理ツール
Solaris管理ツール 説明 参照先
ディスクレスクライアントサポート
ディスクレスクライアントシステムを管理するためのコマンド行インタフェースを提供する
第 8章
リソース管理 利用可能なシステムリソースをアプリケーションでどのように使用するかを管理できる
『Solarisのシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』
Solaris DHCP ネットワークで DHCPを管理する際のパフォーマンス、容量、柔軟性が改善される
『Solarisのシステム管理 (IPサービス)』の「Solaris DHCP(概要)」
Solaris管理コンソール 1 各種の GUIベースシステム管理ツールの起動ポイントとして機能する
このマニュアルとコンソールのオンラインヘルプ
Solarisボリュームマネージャ(旧 Solstice ™ DiskSuite)
Solaris 9リリースで信頼性の高い記憶装置の管理を行い、Solaris管理コンソールから起動される。コマンド行インタフェースも使用できる
『Solarisボリュームマネージャの管理』
1このツールを Sun Management Center (SunMC)と混同しないでください。SunManagement Center製品については、http://www.sun.com/solaris/sunmanagementcenter/docs を参照してください。
Solaris管理ツールのサポート状況のマトリックスこの節では、主としてユーザー、グループ、クライアント、ディスク、プリンタ、シリアルポートの管理に使われるツールについて説明します。
次の表に、Solaris管理用の各種 GUIツールと、それらの現在のサポート状況を示します。
34 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
http://www.sun.com/sunmanagementcenter/docs/
表 1–2 Solaris管理ツールのサポート状況を示すマトリックス
Solaris 2.6以前のリリース Solaris 7 Solaris 8 Solaris 9
admintool O O O O
SolsticeAdminSuite 2.3
O O X X
SolsticeAdminSuite 3.0
O (Solaris 2.6リリースのみ)
O O X
SolarisManagementTools 1.0
O O O X
SolarisManagementTools 2.0
X X O (Solaris 801/01、4/01、7/01、10/01、2/02の各リリースのみ)
X
SolarisManagementTools 2.1
X X X O
コンソールにテキストベースの端末を使用しているシステムで管理作業を行う場合は、Solaris管理コンソールのコマンドを使用してください。詳細については、表 1–6を参照してください。
Solaris 9管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 9リリースで使用できるツールを示します。
表 1–3 Solaris 9管理ツールの機能説明
機能またはツール admintoolでのサポートSolaris管理コンソール 2.1でのサポート
AutoClientサポート なし なし
コンピュータとネットワークツール
なし あり
ディスクレスクライアントサポート
なし あり。ディスクレスクライアント CLIを使用できる
第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 35
表 1–3 Solaris 9管理ツールの機能説明 (続き)
機能またはツール admintoolでのサポートSolaris管理コンソール 2.1でのサポート
ディスクツール なし あり
拡張ディスクツール (Solarisボリュームマネージャ)
なし あり
ジョブスケジューラ なし あり
ログビューア なし あり
メールエイリアスサポート なし あり
マウントと共有ツール なし あり
ネームサービスサポート なし ユーザー、グループ、ネットワーク情報に対してのみ
パッチツール なし あり
パフォーマンスツール なし あり
プリンタサポート あり Solaris Print Managerは個別に使用できる
プロジェクトツール なし あり
RBACサポート なし あり
RBACツール なし あり
シリアルポートツール あり あり
ソフトウェアパッケージツール
あり なし
システム情報ツール なし あり
ユーザー/グループツール あり あり
Solaris 8管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 8リリースと Solaris 8の各種アップデートリリース (更新版)で使用できるツールを示します。
36 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
表 1–4 Solaris 8管理ツールの機能説明
機能またはツールadmintoolでのサポート
SolsticeAdminSuite 3.0でのサポート (Solaris8、Solaris 8 6/00、Solaris 8 10/00のみ)
SolarisManagementConsole 1.0でのサポート
SolarisManagementConsole 2.0でのサポート(Solaris 81/01、4/01、7/01、10/01、2/02のみ)
AutoClient/ディスクレスクライアントサポート
なし なし (ただし、AutoClient CLIは個別に使用できる)
デフォルトなし なし (ただし、ディスクレスクライアント CLIとAutoClientCLIは個別に使用できる)
ディスクツール なし なし なし あり
ジョブスケジューラ なし なし なし あり
ログビューア なし あり なし あり
メールエイリアスサポート
なし あり なし あり
マウントと共有ツール
なし あり なし あり
ネームサービスサポート
なし あり なし ユーザー、グループ、ネットワーク情報に対してのみ
プリンタサポート あり Solaris PrintManagerは使用できる
あり なし (ただし、Solaris PrintManagerは使用できる)
ソフトウェアパッケージツール
あり なし あり なし
RBACサポート なし あり (権利のみサポート)
なし あり
RBACツール なし RBAC CLIは個別に使用できる
なし あり
シリアルポートツール
あり あり あり あり
ユーザー/グループツール
あり あり あり あり
第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 37
以前の Solaris管理ツールの機能説明次の表に、Solaris 8より前のリリースで使用できるツールを示します。
表 1–5以前の Solaris管理ツールの機能説明
機能またはツール admintoolでのサポートSolstice AdminSuite 2.3でのサポート
Solstice AdminSuite 3.0でのサポート(Solaris 2.6のみ)
AutoClient/ディスクレスクライアントサポート
なし あり なし (ただし、AutoClient CLIは個別に使用できる)
ディスクツール なし あり なし
ログビューア なし なし あり
メールエイリアスサポート
なし あり あり
マウントと共有ツール なし あり あり
ネームサービスサポート
なし あり あり
プリンタサポート あり あり Solaris Print Managerは使用できる
RBACサポート なし なし あり (権限のみサポート)
RBACツール なし なし RBAC CLIは個別に使用できる
シリアルポートツール あり あり あり
ユーザー/グループツール
あり あり あり
Solaris管理コマンドの有効性次の一連の表に、Solaris管理ツールと同じ作業を実行するコマンドを示します。ディスクレスクライアントサポートについては、第 8章を参照してください。
38 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
Solaris 9システム管理コマンド次の表に、Solaris管理ツールと同じ機能を備えたコマンドを示します。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。コマンドの中には、ローカルシステム専用のものもあります。また、ネームサービス環境で動作するものもあります。それぞれのマニュアルページで、 -Dオプションを参照してください。
表 1–6 Solaris管理コマンドの説明
コマンド 説明 マニュアルページ
smc Solaris管理コンソールを起動する smc(1M)
smcron crontabジョブを管理する smcron(1M)
smdiskless ディスクレスクライアントサポートを管理する
smdiskless(1M)
smexec exec_attrデータベースのエントリを管理する
smexec(1M)
smgroup グループエントリを管理する smgroup(1M)
smlog WBEMログファイルを管理/表示する
smlog(1M)
smmultiuser 複数のユーザーアカウントに対する一括操作を管理する
smmultiuser(1M)
smosservice OSサービスとディスクレスクライアントサポートを追加する
smosservice(1M)
smprofile prof_attrおよび exec_attrデータベースのプロファイルを管理する
smprofile(1M)
smrole 役割アカウントの役割とユーザーを管理する
smrole(1M)
smserialport シリアルポートを管理する smserialport(1M)
smuser ユーザーエントリを管理する smuser(1M)
次の表は、コマンド行から RBACを管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境で RBAC情報を管理する場合には使用できません。
第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 39
表 1–7 RBACコマンドの説明
コマンド 説明 参照ページ
auths ユーザーに付与されている権限を表示する
auths(1)
profiles ユーザーの実行プロファイルを表示する
profiles(1)
roleadd システムに新しい役割を追加する roleadd(1M)
roles ユーザーに付与されている役割を表示する
roles(1)
次の表は、コマンド行からユーザー、グループ、RBAC機能を管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境でユーザーやグループの情報を管理する場合には使用できません。
表 1–8 Solarisユーザー/グループコマンドの説明
コマンド 説明 参照ページ
useradd、usermod、userdel
ユーザーを追加、変更、削除する useradd(1M)、usermod(1M)、userdel(1M)
groupadd、 groupmod、groupdel
グループを追加、変更、削除する groupadd(1M)、groupmod(1M)、groupdel(1M)
Solaris 8システム管理コマンドSolaris 8リリースでは、表 1–7および表 1–8に記載されているコマンドをすべて使用できます。
以前の Solaris管理コマンドの説明次の表は、Solstice AdminSuite™ 2.3と Solstice AutoClient™ 2.3の GUIツールと同等の機能を備えたコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、sysadminグループのメンバーになる必要があります。
40 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
注 – Solstice AdminSuite 2.3と Solstice AutoClient 2.3のコマンドのマニュアルページは、オンラインで使用できません。このため、これらのマニュアルページを見る場合は、Solstice AdminSuite 2.3および Solstice AutoClient 2.3ソフトウェアにアクセスできなければなりません。
以前の Solarisリリースでは、表 1–8に記載されているコマンドもすべて使用できます。
表 1–9 Solstice AdminSuite™ 2.3/Solstice AutoClient™ 2.1のコマンドの説明
コマンド 説明 参照先
admhostadd、admhostmod、admhostdel、 admhostls
AdminSuiteソフトウェアを使って設定したクライアント/サーバーシステムのサポートを追加、変更、削除、表示する
『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』と『SolsticeAutoClient 2.1管理者ガイド』
admuseradd、admusermod、admuserdel、 admuserls、admgroupadd、admgroupmod、admgroupdel、 admgroupls
ユーザーやグループを追加、変更、削除、表示する
『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』
Solaris管理ツールの詳細情報次の表に、Solaris管理ツールの詳細情報の参照先を示します。
表 1–10 Solaris管理ツールの詳細情報
ツール 有効な Solarisのバージョン 参照先
Solaris管理コンソール 2.1のツール群
Solaris 9リリース このマニュアルとコンソールのオンラインヘルプ
Solaris Management Console2.0のツール群
Solaris 8 1/01、4/01、7/01、10/01、2/02の各リリース
Solaris管理コンソールのオンラインヘルプ
Solaris Management Console1.0のツール群
Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris8の各リリース
『Solaris Easy Access Server 3.0のインストール』
第 1章 • Solaris管理ツール (製品概要) 41
表 1–10 Solaris管理ツールの詳細情報 (続き)ツール 有効な Solarisのバージョン 参照先
admintool Solaris 9、Solaris 8、以前のSolarisリリース
admintool(1M)
AdminSuite 2.3 Solaris 2.4、Solaris 2.5、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7の各リリース
『Solstice AdminSuite 2.3管理者ガイド』
AminSuite 3.0 Solaris 8、Solaris 8 6/00、Solaris 8 10/00の各リリース
『Solaris Easy Access Server 3.0のインストール』
AutoClient 3.0.1 Solaris 8リリース ローカルサービスプロバイダに連絡する
Solaris 9リリース –フラッシュ (Flash)インストール機能の使用を検討する
『Solaris 9インストールガイド』
ディスクレスクライアントCLI
Solaris 8 1/01、4/01、7/01、10/01、2/02、Solaris 9の各リリース
第 8章
42 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
第 2章
Solaris™管理コンソールの操作 (手順)
この章では、システム管理作業を行うための Solaris管理ツールの概要について説明します。この章は、Solaris管理コンソールの起動、コンソールで使用する役割によるアクセス制御 (RBAC)の設定、ネームサービス環境での Solaris管理ツールの操作から構成されています。
Solaris管理コンソールによるシステム管理作業の実行手順については、以下を参照してください。
� 52ページの「Solaris管理ツールを RBACと組み合わせて使用する (作業マップ)」
� 58ページの「ネームサービス環境で Solaris管理ツールを使用する (作業マップ)」
Solaris管理コンソール問題の障害追跡については、66ページの「Solaris管理コンソールの障害追跡」を参照してください。
Solaris管理コンソール (概要)この節では、Solaris管理コンソールについて説明します。
Solaris管理コンソールについてSolaris管理コンソールは、「ツールボックス」というコレクションに格納されているGUIベースの管理ツール用のコンテナです。このコンソールには、多数の基本管理ツールが含まれているデフォルトのツールボックスがあります。基本管理ツールには、ユーザー、プロジェクト、cronジョブを管理するためのツール、ファイルシステムをマウント/共有するためのツール、ディスクやシリアルポートを管理するためのツールなどがあります。それぞれの Solaris管理ツールについては、表 2–1を参照してください。
43
いつでも既存のツールボックスにツールを追加したり、新しいツールボックスを作成することができます。
Solaris管理コンソールには、主に次の 3つの構成要素があります。
� Solaris管理コンソールクライアント
「コンソール」と呼ばれるビジュアルインタフェースで、管理作業を行うためのGUIツールが含まれています。
� Solaris管理コンソールサーバー
コンソールと同じマシン上またはリモートマシン上にあり、コンソールによる管理を可能にする「バックエンド」機能を提供します。
� Solaris管理コンソールツールボックスエディタ
コンソールによく似たアプリケーションで、ツールボックスを追加または変更したり、ツールボックスにツールを追加したり、ツールボックスの適用範囲を広げたりする場合に使用します。たとえば、ネームサービスのドメインを管理するためのツールボックスを追加する場合に使用します。
コンソールを起動すると、デフォルトのツールボックスが表示されます。
Solaris管理コンソールツール次の表に、Solaris管理コンソールのデフォルトのツールボックスに含まれているツールと、各ツールの説明の参照先を示します。
表 2–1 Solaris管理コンソールツール群
カテゴリ ツール 説明 参照先
システム状態 システム情報 日付、時間、時間帯などのシステム情報を監視および管理する
『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システム情報の表示と変更 (手順)」
ログビューア Solaris管理コンソールツールのログとシステムログを監視および管理する
『Solarisのシステム管理(上級編)』の「ソフトウェアの問題解決 (概要)」
プロセス システムプロセスを監視および管理する
『Solarisのシステム管理(上級編)』の「プロセスとシステムのパフォーマンス」
44 Solarisのシステム管理 (基本編) • 2003年 8月
表 2–1 Solaris管理コンソールツール群 (続き)カテゴリ ツール 説明 参照先
パフォーマンス パフォーマンスを監視する
『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システムパフォーマンスの管理(概要)」
システム構成 ユーザー ユーザー、権利、役割、グループ、メーリングリストを管理する
73ページの「ユーザーアカウントとグループとは」と『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」
プロジェクト /etc/projectデータベースのエントリを作成および管理する
『Solarisのシステム管理(資源管理とネットワークサービス)』の「プロジェクトとタスク」
コンピュータとネットワーク
コンピュータとネットワークの情報を作成および監視する
Solaris管理コンソールのオンラインヘルプ
パッチ パッチを管理する 第 24章
サービス スケジュールされたジョブ
スケジュールされるcronジョブを作成および管理する
『Solarisのシステム管理(上級編)』の「システムタスクを自動的に実行する方法」
記憶装置 マウントと共有 ファイルシステムをマウントおよび共有する
第 38章
ディスク ディスクパーティションを作成および管理する
第 32章
拡張記憶装置 ボリューム、ホットスペアの集合、状態データベースの複製、ディスクセットを作成および管理する
『Solarisボリュームマネージャの管理』
デバイスとハードウェア
シリアルポート 端末とモデムを設定する 『Solarisのシステム管理(上級編)』の「端末とモデムの管理 (概要)」
コンテキストヘルプは、ツールの起動後に使用できるようになります。コンテキストヘルプよりも詳細なオンライン情報については、コンソールの「ヘルプ (Help)」メニューから利用できる拡張ヘルプトピックを参照してください。
第 2章 • Solaris™管理コンソールの操作 (手順) 45
Solaris管理コンソールを使用する理由このコンソールには、管理者にさまざまなメリットをもたらすツールセットが用意されています。コンソールは、次の処理を実行します。
� あらゆる経験レベルをサポートする
ダイアログボックス、ウィザード、コンテキストヘルプなどのグラフィカルインタフェースを使用すれば、経験の浅い管理者でも作業を完了することができます。また、経験を積んだ管理者であれば、何十または何百にも及ぶシステム上に分散している何百もの構成パラメータを管理する場合に、viよりもこのコンソールを使用した方が便利で安全性が高いことに気がつきます。
� システムへのユーザーアクセスを管理する
デフォルトではどのユーザーもこのコンソールにアクセスできますが、初期設定を変更できるのはスーパーユーザーに限られます。『Solarisのシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」に説明されているように、特定のシステム変更を許可されているユーザー (通常は管理者)に割り当てられる「役割」という特殊なユーザーアカウントを作成できます。
RBACの主なメリットは、ジョブの実行に必要な作業だけに役割を制限できることです。Solaris管理ツールを使用する場合に、RBACは必須ではありません。何も変更せずスーパーユーザーとしてすべてのツールを実行できます。
� コマンド行インタフェースを提供する
管理者は、必要に応じてコマンド行インタフェース (CLI)から Solaris管理ツールを操作することができます。コマンドの中には、特に GUIツールのユーザーを管理するコマンドなどの機能をまねて作られたものもあります。表 1–6に、これらの新しいコマンドの名前と簡単な説明が記載されています。各コマンドのマニュア�