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Spatial dependence of the star formation history in the central regions of the Fornax
Dwarf Spheroidal Galaxy
del Pino et al. 2013
2013/5/14 千葉研 M2 豊内大輔
Abstract
• Fornax dwarf spheroidal (dSph)の中心部(400pc以内)を
3つの領域に分け、各領域の色等級図とモデル(Hess
diagram)との比較から星形成史・化学進化史を調べた。
この結果、Fornax は星形成史に空間依存性があり、よ
り中心部に近い領域ほど最近まで星形成を行っていたこ
とがわかった。
Dwarf spheroidal galaxies(dSphs) • 表面輝度が低い(ΣV < 0.002 Lsun pc-‐‑2)
• 小さいサイズ(数100分角)
• ガスが少なく、星形成率が小さい
• 比較的大きな速度分散( > 7 km s-‐‑1)
• 質量光度比が大きい(M/L ~ 5-‐‑500)
→ ダークマターが支配的な系
• 銀河系の衛星銀河であるいくつかのdSphsについては星を分離して観測
可能
→ ダークマタープロファイルや星形成史を調べるための良いサンプル
Fornax dSph
Observation • VLT/FORS1 (I ~ 24.5) • 主にcore radiusより内側(r < 14’)の3つの領域(IC1, IC2, OC)を観測
Obtaining the star formation history • 観測からCMD(カタチ+星の密度)を再現する星形成史を選ぶ。
↓ 任意の時刻に任意の金属量を持って生まれる星の星形成率ψ(t,Z)を調べる。(Hess diagram) • 等時曲線のモデル→BaSTI
stellar evolution library (Pietrinferni et al. 2004)
• Kroupa IMF
I
(V-‐‑I)0
Obtaining the star formation history 観測
モデル
観測モデル比較
Results • IC1だけ星形成のピークが2Gyr遅れている。
• IC2とOCの星形成史は良く似ている。
• 各領域の金属量の時間変化は非常に良く似ており、現在の値もほとんど同じである。(金属量勾配はほとんどない)
• IC1は長い間星形成が続いている割に金属量汚染が進んでいない。
Discussion & Summary
• 外側の領域(中心から約400pc)は中心部に比べ星形成のピークが早く、
最近の星形成活動は弱い。
→ 早い段階でガスを使い切ったor他の銀河との相互作用によりガ
スがはぎ取られた?
• 中心部のみ異なる星形成史
→ major merger等、ガスが一気に中心部に落ちるイベント?
• 中心部は最近まで星形成活動が続いている割にはメタルプアー
→ 落ちて来たガスは非常にメタルプアー?