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─ ─ 秦漢における穀物換算率について 大 川 俊 隆 On the Exchange Rate of Grains in Qin Han Periods Toshitaka OHKAWA 一 年に湖北省雲夢県睡虎地より出土した，所謂「睡虎地秦簡」のなかに，穀物の換算率 に関して記された竹簡がある。即ち，「秦律十八種」 注 の中の 簡で， □□□石六斗大半斗，舂之爲 （糲）米一石， （糲）米一石爲鑿（ ）米九斗。九［斗］ 爲毀（毇）米八斗。稻禾一石。［有米委賜，稟禾稼公，盡九月，其人弗取之，勿鼠（予）。］ 倉 爲粟廿斗，舂爲米十斗，十斗粲毀（毇）米六斗大半斗。麥十斗爲 三斗。叔（菽），荅， 麻十五斗爲一石。●稟毀（毇） 者，以十斗爲石。 倉 というものである。各簡末尾の「倉」とは，これが秦律中において「倉律」の一文であった ことを物語る。この文のうち，［ ］で括った下線部分は，他の律文が竄入してきているも のである。 簡の「稻禾一石」は 簡の冒頭の「爲粟廿斗」に続いてゆく。因ってこの換算 率全体の意味は次のようになる（冒頭の一句はそのままとする）。 □□□石六斗大半斗，之を舂きて糲米一石と為す。糲米一石は 米九斗と為す。九斗は 毇米八斗と為す。 稲禾一石は粟二十斗と為す。（之を）舂きて米十斗と為す。（米）十斗は粲 米六斗大半 斗と為す。麦十斗は 三斗と為す。 平成 年 月 日 原稿受理 大阪産業大学 教養部
ý t S Z ú õ p t m M o G y y ] y!î - Department of Mathematicspal.las.osaka-sandai.ac.jp/~suanshu/SSS/articles/...7 775 ý t S Z ú õ p t m M o G y y ] y!î 0O UIF &YDIBOHF 3BUF
