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Trend Micro Apex One TM 構成・サイジングガイド(第2版) トレンドマイクロ株式会社 2019年8月1日

Trend Micro Apex One 構成・サイジングガイド 第2版...掲載内容の無断転載を禁じます。

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  • Trend Micro Apex OneTM構成・サイジングガイド(第2版)

    トレンドマイクロ株式会社

    2019年8月1日

  • 2 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    版数 改定日 改訂内容

    第1版 2019/7/31 ・初版として公開

    第2版 2019/8/1 ・FAQリンク更新、P.16-17 サイジング情報更新

    改訂履歴

    • 本資料は Apex One, Apex Central におけるサーバ構成について解説した資料となり、利用する機能に応じた説明を記載しています。

    • 本ガイドは目安となる情報であるため、実環境での必要スペックを保証するものではございません。実際の稼働環境においては、既存の環境条件を考慮の上、余裕をもった構成をご検討いただくようお願い致します。

    • なお、各機能の仕様や動作概要については別途機能説明資料をご確認ください。

    • 本資料では下記の略称を用いています。

    Apex One …………………………………… Trend Micro Apex One

    Apex Central ………………………………… Trend Micro Apex Central

    ウイルスバスターCorp. XG ………………… ウイルバスターコーポレートエディションXG

    SPS ……………………………………… Smart Protection Server

    WRS ……………………………………… Webレピュテーション

    FRS ……………………………………… ファイルレピュテーション

    SQL Server …………………………………… Microsoft SQL Server

    DLP ……………………………………… Data Loss Prevention

    本資料について

  • 3 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Agenda

    • Apex One 構成・サイジングガイド– Apex One サーバ構成

    – Apex One サーバのサイジング

    – 考慮事項

    – 参考情報

  • Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved. 4

    Apex One サーバ構成

  • 5 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    従来型スキャンを利用する場合の基本構成

    従来型パターンファイル検索エンジンなどの各種アップデートプログラム配信

    設定情報の配信と管理

    Apex One

    エージェントApex One

    サーバ

    トレンドマイクロのアップデートサーバ

    パターンファイルコンポーネントアップデート

    • 従来型スキャンを利用する際の基本的なサーバ構成となります。

    • Apex Oneサーバはエージェントの一元管理やパターンファイル/コンポーネントの配信を行うため、スキャン方式に関係なく必ず必要となるサーバです。

    • Apex Oneサーバのデータベースは製品同梱のSQLサーバ(Express版)をインストールするか、管理するエージェント数が多い場合にはスタンドアロンでSQLサーバを別に用意いただくことを推奨します。

  • 6 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    スマートスキャンやWebレピュテーションを利用する構成

    スマートスキャンパターン検索エンジンなどの各種アップデートプログラム配信

    設定情報の配信と管理

    WRS問合せ

    スマートスキャン問合せ

    スマートクエリフィルタ更新

    挙動監視/機械学習型検索問合せ

    パターンファイルコンポーネントアップデート

    Apex One

    エージェント

    Apex Oneサーバ

    (統合SPS)

    スタンドアロンSPS or 統合SPS

    トレンドマイクロのアップデートサーバ

    • スマートスキャン、Webレピュテーション(以下、WRS)を利用する際の基本的なサーバ構成となります。

    • スタンドアロンSPS※1はスマートスキャンおよびWRS利用時に必要となります。スマートスキャン/WRS/機械学習型検索の問い合わせ処理やスマートクエリフィルタ※2の更新を行います。エージェント数が少ない場合には、統合SPS※1でも処理が可能なため、不要な場合があります。

    • Apex Oneサーバのデータベースは製品同梱のSQLサーバをインストールするか、管理するエージェント数が多い場合にはスタンドアロンでSQLサーバを別に用意いただくことを推奨します。

    ※1 SPS=Smart Protection Serverはスマートスキャン、Webレピュテーションの問い合わせを処理するサーバプログラム。仮想アプライアンスで独立して構築するものをスタンドアロンSPS、Apex Oneサーバに内包されるものを統合SPSと呼びます。

    ※2 スマートクエリフィルタは、エージェントがスマートスキャンの問合せが必要かどうかを判定するために利用されます。問合せを行った際などに内容が更新されます。

  • 7 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    新機能(仮想パッチ・アプリケーションコントロール)を利用する構成(スマートスキャンおよびWRS利用あり、Endpoint Sensor利用なし)

    Apex One

    エージェント

    Apex Oneサーバ

    (統合SPS)

    スタンドアロンSPS or

    統合SPS

    トレンドマイクロのアップデートサーバApex Central

    パターンファイル/コンポーネントアップデート

    • 仮想パッチ及びアプリケーションコントロールを利用する際の基本的なサーバ構成となります。

    • 仮想パッチ及びアプリケーションコントロールを利用する際は、Apex Centralの管理コンソールにて各ポリシーを設定/配信し、それぞれのパターンファイルやコンポーネントのアップデートを行うため、Apex Centralが必須となります。

    • Apex Oneサーバ/Apex Centralのデータベースは製品同梱のSQLサーバをインストールするか、管理するエージェント数が多い場合にはスタンドアロンでSQLサーバを別に用意いただくことを推奨します。

    仮想パッチ・アプリケーションコントロールのアクティベーションや設定の配信、ログ

    の確認等を行う

    ※Apex Centralを経由せず、直接トレンドマイクロのアップデートサーバからアップデートすることも可能

  • 8 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex One

    エージェント

    スタンドアロンSPS or

    統合SPS

    トレンドマイクロのアップデートサーバ

    Apex Central

    パターンファイル/コンポーネントアップデート

    新機能(Endpoint Sensor)を利用する構成(スマートスキャン・WRS利用あり)

    • Endpoint Sensorを利用する際の基本的なサーバ構成となります。

    • Endpoint Sensorを利用する際は、Apex Centralの管理コンソールにてポリシーを設定/配信し、パターンファイルやコンポーネントのアップデートを行うため、 Apex Centralが必須となります。

    • Apex Oneエージェントで収集したEndpoint Sensorログのうち、一次調査(診断)に必要なログ(メタデータ)は定期的にApex Oneサーバにアップロードされます。

    • Apex OneサーバのSQLサーバは、Standard以上のエディションが必須となります。(Express不可)

    Apex Oneサーバ

    (統合SPS)

    Endpoint Sensorのアクティベーションや設定の配信、ログの確認

    等を行う

    ※Apex Centralを経由せず、直接トレンドマイクロのアップデートサーバからアップデートすることも可能

  • 9 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • Apex Oneはデータの格納先としてSQL Serverを利用するため、サーバ構成としては下記のような構成が検討の対象となります。1. Apex One と別サーバに構築された SQL Server (Standard以上) を利用

    2. Apex One と同一サーバに構築された SQL Server (Standard以上) を利用

    3. Apex One と同一サーバに構築された SQL Server (Express版) を利用

    ※マイクロソフト社から無償で提供されるSQL Server (Express版) を利用する場合、リソースの使用、データベースのサイズなどに上限があり、ログの格納容量やApex One のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。特に管理端末が1,000を超える環境の場合、Standard版のご利用を強く推奨致します。

    (Express版の制限についてはマイクロソフト社にお問い合わせください。)

    ※SQL Server は十分なメモリリソースがある場合、最大限のメモリを利用するため、高いメモリ利用率となります。SQL Server で利用するメモリについては設定によりチューニングが可能です。

    SQL Serverについて

  • 10 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex One

    エージェント

    Apex One サーバ

    トレンドマイクロのアップデートサーバ

    Apex Central

    パターンファイル/コンポーネントアップデート

    補足:小規模環境でApex One サーバを複数台設置している場合の構成(Endpoint Sensor 利用あり)

    • 複数拠点でApex One サーバを運用しており、各Apex One サーバごとにSQL Server Standard以上を用意できない場合、インスタンスを分けることで1台にまとめることが可能です。

    • ただし、書き込みや検索処理の負荷分散の観点から、それぞれのApex One サーバごとにSQLをご用意いただくことを推奨しておりますので、数十~数百程度の小規模環境の際にご検討ください。

    Apex One サーバ

    Apex One

    エージェント

    Endpoint Sensor

    エージェントログ検索

    Endpoint Sensor

    エージェントログ検索

    SQLサーバメタデータアップロード

  • Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved. 11

    Apex One サーバのサイジング

  • 12 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • Apex Oneサーバのサイジングを行う際に以下の事項について考慮してください。– 管理するエージェント数、各機能の利用有無、 OSやApex Oneサーバ以外のアプリケーションが利用するリソースを考慮した上で、検討を行ってください。

    – 同時に予約検索を実施した場合、FRS問い合わせが同時に大量に発生し、処理があふれないよう、予約検索のタイミングはグループ毎などで分散させる設計を推奨いたします。

    – なお、プラグイン製品の使用は考慮しておりません。プラグイン製品をご利用される場合は別途各製品のシステム要件を考慮の上、サイジングを行ってください。

    – 本ガイドは目安となる情報であるため、実環境での必要スペックを保証するものではございません。

    – Endpoint Sensor/アプリケーションコントロール/仮想パッチを利用しない場合、ウイルスバスターCorp. XG同様のサイジングデータとなりますが、Apex OneではデータベースにSQL Serverを利用する分、サーバに負荷がかかる可能性があるため、余裕を持ったサイジングを推奨します。

    – スタンドアロンSPSのスペックは下記のスペック以上を想定しています。

    CPU…クアッドコア以上 2.5GHz以上 メモリ…2GByte以上、ハイパーバイザー:ESX 5.1 Update1

    Apex Oneサーバが利用するリソース

    Apex Oneサーバ以外が利用するリソース

    OSやアプリケーションが利用するリソース

    CPU メモリ ディスク容量

    Apex Oneサーバ全体(次頁以降に記載しているスペック)

    CPU メモリ ディスク容量

    エージェント数/Endpoint Sensorメタデータ保存期間などを考慮

    エージェント数/各機能の利用有無

    を考慮

    サイジングの考え方

  • 13 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex OneサーバのサイジングEndpoint Sensor ×

    仮想パッチアプリケーションコントロール

    ×

    Scan スマートスキャン

    WRS 問わない

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM ネットワーク帯域

    スタンドアロンSPS

    ~1,000台 6コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    1,000台~2,000台

    8コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    2,000台~5,000台

    6コア以上 6GByte以上 100MBps以上 1台

    5,000台~8,000台

    8コア以上 6GByte以上 100MBps以上 1台

    8,000台~15,000台

    10コア以上 8GByte以上 1GBps以上 2台

    15,000台~20,000台

    12コア以上 10GByte以上 1GBps以上 3台

    ※Endpoint Sensor/アプリケーションコントロール/仮想パッチを利用しない場合、ウイルスバスターCorp. XG同様のサイジングデータとなりますが、Apex OneではデータベースにSQL Serverを利用する分、サーバに負荷がかかる可能性があるため、余裕を持ったサイジングを推奨します。

    ※スタンドアロンSPSのスペックは下記のスペック以上を想定CPU…クアッドコア以上 2.5GHz以上 メモリ…2GByte以上、ハイパーバイザー:ESX 5.1 Update1

    スマートスキャンを利用(WRS利用は問わない) Endpoint Sensor、アプリケーションコントロール、仮想パッチ無し

  • 14 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM ネットワーク帯域

    スタンドアロンSPS

    ~1,000台 4コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    1,000台~2,000台

    6コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    2,000台~5,000台

    6コア以上 6GByte以上 100MBps以上 1台

    5,000台~8,000台

    8コア以上 6GByte以上 100MBps以上 1台

    8,000台~15,000台

    10コア以上 8GByte以上 1GBps以上 1台

    15,000台~20,000台

    12コア以上 10GByte以上 1GBps以上 1台

    ※Endpoint Sensor/アプリケーションコントロール/仮想パッチを利用しない場合、ウイルスバスターCorp. XG同様のサイジングデータとなりますが、Apex OneではデータベースにSQL Serverを利用する分、サーバに負荷がかかる可能性があるため、余裕を持ったサイジングを推奨します。

    ※スタンドアロンSPSのスペックは下記のスペック以上を想定CPU…クアッドコア以上 2.5GHz以上 メモリ…2GByte以上、ハイパーバイザー:ESX 5.1 Update1

    Endpoint Sensor ×

    仮想パッチアプリケーションコントロール

    ×

    Scan 従来型スキャン

    WRS 〇

    Apex Oneサーバのサイジング 従来型スキャンを利用、WRS利用 Endpoint Sensor、アプリケーションコントロール、仮想パッチ無し

  • 15 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM ネットワーク帯域

    スタンドアロンSPS

    ~1,000台 2コア以上 2GByte以上 100MBps以上 必要なし

    1,000台~2,000台

    4コア以上 2GByte以上 100MBps以上 必要なし

    2,000台~5,000台

    4コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    5,000台~8,000台

    6コア以上 4GByte以上 100MBps以上 必要なし

    8,000台~15,000台

    8コア以上 6GByte以上 1GBps以上 必要なし

    15,000台~20,000台

    10コア以上 8GByte以上 1GBps以上 必要なし

    Endpoint Sensor ×

    仮想パッチアプリケーションコントロール

    ×

    Scan 従来型スキャン

    WRS ×

    ※Endpoint Sensor/アプリケーションコントロール/仮想パッチを利用しない場合、ウイルスバスターCorp. XG同様のサイジングデータとなりますが、Apex OneではデータベースにSQL Serverを利用する分、サーバに負荷がかかる可能性があるため、余裕を持ったサイジングを推奨します。

    ※スタンドアロンSPSのスペックは下記のスペック以上を想定CPU…クアッドコア以上 2.5GHz以上 メモリ…2GByte以上、ハイパーバイザー:ESX 5.1 Update1

    Apex Oneサーバのサイジング 従来型スキャンを利用 Endpoint Sensor、アプリケーションコントロール、仮想パッチ無し

  • 16 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM SQL SQL Serverスペック

    SPS

    ~ 3,000 8 コア 8GB 同居 orスタンドアロン

    N/A 統合SPS orスタンドアロン

    ~ 10,000 8 コア 32GB スタンドアロン 4 コア, 8GB RAM

    スタンドアロン

    ~ 25,000 16コア以上 64GB スタンドアロン 4 コア, 8GB RAM

    スタンドアロン

    25,000 ~ Apex Oneエージェント数が25,000を超える際には、複数のApex Oneサーバに分散して管理することを推奨します。Apex Centralにおいて複数のApex Oneサーバを管理することが可能です。

    Endpoint Sensor ×

    仮想パッチアプリケーションコントロール

    Scan 問わない

    WRS 問わない

    Apex Oneサーバのサイジング アプリケーションコントロールもしくは仮想パッチを利用

  • 17 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM SQL SQL Serverスペック

    総メタデータサイズ目安(1ヶ月)

    SPS

    ~ 3,000 8 コア 32GB スタンドアロン 4 コア, 16GB RAM

    120GB スタンドアロン

    ~ 10,000 16 コア 96GB スタンドアロン 4 コア, 32GB RAM

    450GB スタンドアロン

    10,000 ~ Apex Oneエージェント数が10,000を超える際には、複数のApex Oneサーバに分散して管理することを推奨します。Apex Centralにおいて複数のApex Oneサーバを管理することが可能です。

    ※Endpoint Sensor利用時には、Apex OneサーバにおいてApex Oneエージェントからメタデータが収集されるため、

    ディスクのサイジングが必要になります。

    ※Apex Oneサーバにおけるメタデータを保存するストレージサイズやEndpoint Sensorに割り当てるメモリサイズについては、

    Apex Centralからポリシーを配信することで設定可能です。

    Endpoint Sensor 〇

    仮想パッチアプリケーションコントロール

    問わない

    Scan 問わない

    WRS 問わない

    Apex Oneサーバのサイジング Endpoint Sensorを利用

  • 18 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    エッジリレーサーバのハードウェアサイジング

    • エッジリレーサーバの役割

    – Apex Oneサーバと接続できないイントラネット外のネットワークに持ち出したエージェント端末についても、未知の脅威を検出した際にサンプルをエッジリレーサーバ経由で送信し、トレンドマイクロの製品間連携によって対処することが実現できます。エッジリレーサーバはDMZ上に配置し、インターネットから接続できる必要があります。エッジリレーサーバにより出張中や持ち出し中のエージェントも均一なセキュリティを実現できるようになります。

    • エッジリレーサーバのハードウェアスペックの目安を記載します。

    – 上記のエージェント数の3割程度が、エッジリレーサーバに接続した場合を想定したハードウェアスペックです。

    Apex Oneエージェント数

    CPU RAM

    ~5,000台 2コア以上 4GByte以上

    ~20,000台 4コア以上 8GByte以上

  • Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved. 19

    考慮事項

  • 20 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • Apex Oneサーバで管理可能なApex Oneエージェント数

    – Apex Oneサーバ1台あたり最大20,000~25,000エージェントが目安となります。※1

    • 収容台数の増加により、管理コンソールの応答速度の低下が発生するため、

    最大20,000~25,000エージェントを推奨する値としています。

    • ネットワークトラフィックについて

    – 利用環境により、パターンファイル※2がネットワーク帯域を消費してしまう可能性があるため、WANなどの帯域が狭い部分を考慮した設計を行ってください。

    • Apex Oneサーバからの直接の配信数を低減するため、アップデートエージェントの利用をご検討ください。※3

    – ネットワーク帯域が細い箇所がある場合、ネットワーク帯域を効率よく利用することも可能となります。

    • 大規模の場合、ドメイン毎に配信のタイミングを変更することで、負荷を分散させることができます。

    – http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1312934.aspx

    ※1 20,000エージェント収容時(従来型スキャン想定)は、CPU…10コア以上 2.5GHz以上 , メモリ…8ギガバイト以上 , ハードディスク…15,000rpm(SAS)以上を推奨します。利用する機能によってサイジングは変わります。

    ※2 通常の運用で配信されることはありませんが、最大でフルパターンファイル(約30メガバイト)が配信される可能性があります。※3 アップデートエージェント1台に対して、収容するエージェント数は250台以内として設計を行ってください。

    考慮事項①

    アップデートエージェント

    配 信Apex Oneサーバ

    本社

    エージェント1,000台

    Apex Oneサーバからエージェントに直接配信

    WAN

    拠点エージェント200台

    アップデートエージェントを利用しない場合Apex Oneサーバから拠点内の各エージェントに直接アップデートファイルが配信されます。

    配 信

    エージェント200台

    アップデートエージェントを利用する場合アップデートエージェント配下のエージェントには、Apex Oneサーバから直接アップデートファイルが配信されないため、WANの帯域を有効活用することができます。

    http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1312934.aspx

  • 21 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • FRS/WRS の問い合わせ先の分散設計について

    – Apex Oneエージェントを収容するApex Oneサーバは1台ですが、FRS/WRS の問い合わせ先のSPS(統合SPS/スタンドアロンSPS)は複数設定可能なため、耐障害性を考慮した設計が可能です。

    – 大規模環境の場合、IPアドレス毎にFRS問い合わせ先を設定することにより、複数のSPSで処理を分散させることができます。

    考慮事項②

    SPS1・登録順序…1

    SPS2登録順序…2

    登録順序が1番目のSPSと接続できない場合、登録順序が2番目のSPSに問合せを行います。(登録順序に関係なく、ランダムに問合せも可能)

    SPS1セグメントA 登録順序…1

    セグメントA

    192.168.1.xxx/24

    セグメントB

    192.168.2.xxx/24

    セグメントC

    192.168.3.xxx/24

    SPS2セグメントB 登録順序…1

    SPS3セグメントC 登録順序…1

    SPS4セグメントA 登録順序…2セグメントB 登録順序…2セグメントC 登録順序…2

    • 問い合わせ方法の選択方法

    • すべてのエージェントが登録したSPSに問い合わせを行う

    • エージェントが所属するIPアドレス毎にSPSを登録して問い合わせを行う

  • 22 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • SPS問い合わせ数の算出

    – Apex OneエージェントからSPSへ発生するFRS/WRS問い合わせ数を算出する方法を記載します。

    – 全エージェントの予約検索(初回時)を同時に動作させた場合のFRS問い合わせ数

    • 秒間あたりの問い合わせ数=エージェント数×0.38 にて計算※1

    – WRS問い合わせ数を算出するは下記となります。

    • 秒間あたりの問い合わせ数=エージェント数×0.05 にて計算

    • SPSのFRS/WRS処理能力

    ※SPSの処理能力はスペックやプラットフォームにより大きく異なります。

    考慮事項③

    3,000エージェント 15,000エージェント

    想定FRS問い合わせ数 約1,200問い合わせ/秒 約6,000問い合わせ/秒

    3,000エージェント 15,000エージェント

    想定WRS問い合わせ数 約150問い合わせ/秒 750問い合わせ/秒

    Apex Oneサーバ(統合SPS)※2※4 スタンドアロンSPS※3※4

    SPSのFRS/WRS処理能力 約900処理/秒 3,500処理/秒

    ※1 「0.38」という値は初回予約検索時に、エージェント1台から10秒間に約4回FRS問合せが発生すると想定しています。お客様の環境により問合せ数は異なるため、数値は前後する可能性があります。数値に関しては、細心の注意を払っていますが、本書の記述に誤りや欠落があってもトレンドマイクロ株式会社はいかなる責任も負わないものとします。

    ※2 CPU…E5420 2.5GHz 4コア x 2 , RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対する処理能力テスト結果※3 ESX5.1 Update1 E5420 2.5GHz 仮想CPU…4,RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対する処理能力テスト結果※4 SPS側においてWRS問合せ処理も実施しながら計測した、実環境に近いFRSの処理能力テスト結果。FRS問合せにはHTTPを利用。

  • 23 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • SPSの処理能力(続き)

    – スタンドアロンSPSはESX以外のハイパーバイザーでは処理能力が低いためご注意ください。

    • ハイパーバイザーごとの処理能力の測定結果を下記に記載します。※1

    – Hyper-Vを利用する際には、スタンドアロンSPSインストール後にHyper-V Integration Componentsを有効にしてパフォーマンスを向上させてください。(詳細はインストールガイドを参照してください)

    – 処理速度を向上したい場合

    • 高負荷時はCPUとDisk I/Oを大きく消費し、メモリ利用量は大きくは上昇しません。CPUの高速化とDisk I/Oの高速化により処理速度の向上効果が大きくなります。

    – 下記利用時には、処理能力が大幅に低下する場合があります

    • 他のゲストOSと共存させて動作させた場合

    • Apex Oneサーバ(統合SPS)利用時にApex Oneサーバで他の処理を実施している場合

    考慮事項④

    ※1 SPS側においてWRS問合せ処理も実施しながら計測した、実環境に近いFRSの処理能力テスト結果。FRS問合せにはHTTPを利用。※2 1台のハイパーバイザー上に、E5420 2.5GHz 仮想CPU…4,RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対する処理能力テスト結果※3 1台のハイパーバイザー上に、3つのE5420 2.5GHz 仮想CPU…4,RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対するSPS1台あたりの処理能力テスト結果

    ハイパーバイザー ESX 5.1 Update1 Xen Server 6.2 Hyper-V 2012 R2

    1物理サーバ上にスタンドアロンSPS1台※2 約3,500処理 / 秒 約950処理 / 秒 約1,300処理 / 秒

    1物理サーバ上にスタンドアロンSPS3台※3 約2,300処理 / 秒 X 3 約600処理 / 秒 X 3 約 900処理 / 秒 X 3

  • 24 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • 機械学習型検索をSPS経由で問い合わせた場合の処理

    – 機械学習型検索の問い合わせ方法の初期設定

    • 新規インストール時/アップグレード時の初期設定は、 Apex Oneエージェントから直接SPNへ問い合わせを行う設定になっています。(SPSは経由しない)

    – 機械学習型検索をSPS経由にする場合の注意

    • 機械学習型検索をSPS経由で問い合わせを行う場合、FRSと機械学習型検索の問い合わせにHTTPSを利用する必要があります。(初期設定では、FRSの問い合わせ方式はHTTPに設定されています。)機械学習型検索によるトラフィック増加の影響は限定的ですが、HTTPSの利用により、FRSのトラフィック量の増加とSPSサーバの処理能力が低下しますのでご注意下さい。

    • Apex Oneエージェントがインターネットへのアクセスを行えないクローズドLAN環境上で機械学習型検索を利用する場合を除き、機械学習型検索をSPSを経由させない構成を推奨いたします。 ※1

    考慮事項⑤-1

    機械学習型検索の動作

    ・安全なコンテンツ

    ・マルウェア・脅威となるプロセス

    Apex Oneエージェント

    スタンドアロンSPS

    Apex Oneサーバ(統合SPS)・Apex Oneエージェントで不審なコンテンツを検知・ファイルの特徴/プロセスの特徴を収集・Smart Protectionソースの設定に従い、機械学習型検索の問合せ

    Trend MicroSmart Protection Network

    SPNで安全/脅威を判断

    ※1 以前よりFRS問い合わせにHTTPSを利用している場合は、機械学習型をSPS経由にして際にもトラフィックに大きな影響はございません。

  • 25 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • 機械学習型検索をSPS経由で問い合わせた場合の処理

    – SPS問い合わせ数の算出

    • Apex OneエージェントからSPSへ発生する機械学習型検索問い合わせ数を算出する方法を記載します。

    – 秒間あたりの問い合わせ数=エージェント数×0.001 にて計算

    – 機械学習型検索を有効にした場合のハイパーバイザーごとの処理能力の測定結果を以下に記載します。※1

    – Hyper-Vを利用する際には、スタンドアロンSPSインストール後にHyper-V Integration Componentsを有効にしてパフォーマンスを向上させてください。(詳細はインストールガイドを参照してください)

    考慮事項⑤-2

    ハイパーバイザー ESX 6 Update2 Xen Server 7 Hyper-V 2012 R2

    1物理サーバ上にスタンドアロンSPS1台※2 約1,100処理 / 秒 約450処理 / 秒 約800処理 / 秒

    1物理サーバ上にスタンドアロンSPS3台※3 約700処理 / 秒 X 3 約300処理 / 秒 X 3 約550処理 / 秒 X 3

    3,000エージェント 15,000エージェント

    想定WRS問い合わせ数 約3問い合わせ/秒 15問い合わせ/秒

    ※1 SPS側においてWRS問合せと機械学習型検索の処理も実施しながら計測した、実環境に近いFRSの処理能力テスト結果。FRS問合せにはHTTPsを利用。※2 1台のハイパーバイザー上に、E5420 2.5GHz 仮想CPU…4,RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対する処理能力テスト結果※3 1台のハイパーバイザー上に、3つのE5420 2.5GHz 仮想CPU…4,RAM…2Gを用いた場合のFRS問合せに対するSPS1台あたりの処理能力テスト結果

  • 26 Copyright © 2019 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.

    • SPS利用時のネットワークトラフィック

    – Apex OneエージェントとSPS間には下記のトラフィックが発生します。(従来型スキャン利用時のネットワークトラフィックに加えて)

    • FRS問い合わせのトラフィック

    • WRS問い合わせのトラフィック

    • 機械学習型検索問い合わせのトラフィック

    • スマートクエリフィルタの差分アップデートトラフィック

    – SPSへのFRS問い合わせによるトラフィック量

    – SPSへのWRS問い合わせによるトラフィック量

    – SPSへの機械学習型検索問い合わせによるトラフィック量

    • HTTPS利用時の影響

    – トラフィック量の増加に加え、SPSの処理能力が3割以上低下しますのでご注意ください。

    考慮事項⑥

    利用プロトコル HTTP HTTPS

    1問合せ当たりのトラフィック量 約760バイト 約1,800バイト

    利用プロトコル HTTP HTTPS

    1問合せ当たりのトラフィック量 300バイト~1,000バイト。※URLが長いほど、トラフィック量は増加します。

    利用プロトコル HTTP HTTPS

    1問合せ当たりのトラフィック量 非対応 約数百バイト

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    参考情報

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    サイジング/構成に関するFAQ# Q A

    1 Apex One で利用する SQL Server と Apex Central で利用するSQL Server を同一サーバー上に構築できますか?

    同一サーバ上に構築いただくことは可能です。Apex One / Apex Central 各々のデータベースサーバとして必要となるリソース要件をご確認の上、余裕をもったサイジングを実施してください。

    2 Apex One と Apex Central サーバを同一サーバ上に構築可能ですか?

    サポートはされますが、パフォーマンスやトラブルシューティングの観点から別サーバ上に構築することを推奨致します。同一サーバ上に構築されたい場合、下記Q&Aページをご参照の上、案内に沿って導入を行って下さい。http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1105390.aspx

    3 Apex Central のサイジング方法を教えてください。 別途公開されている 「Apex Central 構成・サイジングガイド」をご参照ください。

    http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1105390.aspx

  • ◎掲載内容の無断転載を禁じます。本メールならびに本メールに記載されているURLのウェブサイト(以下「本ウェブサイト」と言います)上に掲載されるテキスト、グラフィックス及びその他の情報(以下、あわせて「ドキュメント」と言います)に関する著作権、並びに、その他のすべての知的所有権は、トレンドマイクロ株式会社又はトレンドマイクロ株式会社へドキュメントを提供している第三者へ独占的に帰属します。お客様は、トレンドマイクロ株式会社の事前の書面による承諾を得ることなく、ドキュメントをダウンロード、アップロード、複製、改変、翻訳、使用許諾、又は、手段を問わず転送することはできないものとします。

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