Understand and Troubleshoot Scale-Out File Servers …€¦ · Web viewPowerShell コマンドレットを使用して、クラスターログを生成します。次のサンプルは、Contoso-FC1

Windows Server "8" Beta のスケールアウトファイルサーバーの理解およびトラブルシューティング

Microsoft Corporation

発行日: 2012 年 2 月

概要

この『理解およびトラブルシューティングガイド (UTG)』を読むと、Windows Server "8" Beta のスケールアウトファイルサーバーの技術的概念、機能、およびトラブルシューティング方法を学ぶことができます。この UTG では以下を提供します。

機能の技術的な概要と機能の説明

機能のインストール、構成、管理を実行するために役立つ技術的な概念

構成と管理のユーザーインターフェイスオプションおよび設定

機能に関連するアーキテクチャと依存関係、および技術的実装

機能の主なトラブルシューティングツールと手段

著作権情報

このドキュメントは「現状のまま」提供されています。このドキュメントに表されている情報および見解 (URL および他のインターネット Web サイトの参照を含む) は、予告なしに変更される場合があります。

ここに描写されている一部の例は、図解のみを目的としており、架空のものです。現実との関連または関係を意図したものではなく、それらを意味するものでもありません。

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著者について

著者: Chuck Timon

略歴: Chuck Timon は、Microsoft 勤続 13 年、ノースカロライナ州シャーロットに拠点を構える Microsoft Commercial Technical Support (CTS) のシニアサポートエスカレーションエンジニアです。高可用性と仮想化 (Hyper-V) テクノロジを担当しています。 Microsoft Press 発行の書籍にも寄稿しています。Microsoft 従業員のトレーニングを作成および実施しています。" Ask The CORE Team" TechNet ブログにも頻繁に寄稿し、 High Availability (Clustering) Windows Server TechNet フォーラムのモデレーターの 1 人でもあります。

http://social.technet.microsoft.com/Forums/en-US/winserverClustering/

http://social.technet.microsoft.com/Forums/en-US/winserverClustering/

http://blogs.technet.com/b/askcore/

http://blogs.technet.com/b/askcore/

目次Windows Server "8" Beta のスケールアウトファイルサーバーの理解およびトラブルシューティング..............................................................................................................1

『理解およびトラブルシューティングガイド』について.................................................................1

スケールアウトファイルサーバーの概要.............................................................................................1

説明...................................................................................................................................................... 1

技術概要............................................................................................................................................... 4

スケールアウトファイルサーバーのインストールと有効化..............................................................17

インストールの考慮事項................................................................................................................... 17

インストールプロセス..................................................................................................................... 17

スケールアウトファイルサーバーの構成および管理.........................................................................18

管理の考慮事項.................................................................................................................................. 18

構成および管理 UI............................................................................................................................. 19

構成設定............................................................................................................................................. 19

管理タスク......................................................................................................................................... 38

スケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティング..........................................................40

スケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティングの概要............................................40

スケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティング用ツール........................................40

スケールアウトファイルサーバーのクライアントのネットワーク接続のトラブルシューティングを実行する一般的な方法....................................................................................................................... 44

スケールアウトファイルサーバーのクライアントのアクセス拒否問題の一般的なトラブルシューティング方法............................................................................................................45

スケールアウトファイルサーバーのフェールオーバークラスターリソース障害の一般的なトラブルシューティング方法............................................................................................................47


Windows Server "8" Beta のスケールアウトファイルサーバーの理解およびトラブルシューティング『理解およびトラブルシューティングガイド』について

『理解およびトラブルシューティングガイド』を利用すると、新しい Windows の機能と強化にまつわる技術的概念、機能、および一般的なトラブルシューティング方法について学ぶことができます。『理解およびトラブルシューティングガイド』は、主要な技術的概念、アーキテクチャ、機能、およびトラブルシューティングのツールとテクニックの理解に役立ちます。これらを理解することで、ベータテストのさらなる成功と、リリース前の製品評価段階での早期導入が可能になり、ヘルプデスクおよびテクニカルサポートの早期強化に役立ちます。

スケールアウトファイルサーバーの概要説明

背景Windows ファイルサーバーは、Windows Server "8" Beta の重要なワークロードです。すべての Windows Server 2008 (R2) サーバーのおよそ 70% にファイルサーバーの役割がインストールされており、その 80% が物理マシンで実行され、20% が仮想化環境で実行されています。Windows ファイルサーバーの 2 つの主なシナリオは次のとおりです。

1. IW ワーカー用のファイルサービスおよび記憶域サービス

2. アプリケーションワークロード用のファイルサービスおよび記憶域サービス

以降のセクションでは、これらの各シナリオについて詳細に説明します。

IW ワーカー用のファイルサービスおよび記憶域サービスのシナリオクライアントのシナリオは、従来からのファイルサーバーの使用法であり、管理者はエンドユーザー用にファイルサーバー上に共有を構成します。これらのファイル共有は通常、次のように使用されます。1) エンドユーザーがファイルおよびドキュメントをホームディレクトリ内に格納する。2) エンドユーザーがチーム共有を介して他のユーザーとファイルを共有する。3) ファイルを社内全体に公開し、必要に応じてアクセスできるようにする。

これは非常に一般的なシナリオであり、企業は多くのファイルサーバーを展開させてきました。企業の多くは、ファイルサーバーの不規則な拡大に伴い、展開方法を評価し直すようになり、以下を目標にファイルサーバーの統合を進めています。1) ハードウェ

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ア使用率の向上によるコスト削減。2) 床面積、電力および冷却装置の削減によるデータセンターのコスト削減。3) 管理効率の向上。

ファイルサーバーを統合すると、多数のユーザーが影響を受けるようになるので全体的または部分的な停止による影響はより重大になります。さらに、データが統合されるので、記憶域のスケーラビリティおよび容量の要件が増大します。このため、顧客はコンポーネント、サーバー、およびインフラストラクチャの障害から容易に回復できる高可用性ファイルサーバーソリューションを求めるようになりました。

さらに、管理者は、エンドユーザーに対するファイルサービスの可用性に影響を与えることなく、所定勤務時間内にソフトウェアの更新またはハードウェアのアップグレードなどのシステムメンテナンスを実行する機能を望んでいます。

アプリケーションワークロード用のファイルサービスおよび記憶域サービスのシナリオ

サーバーアプリケーションのシナリオは、ファイルサーバー (NAS ボックス) のより新しい使用法であり、管理者は、サーバーアプリケーションのデータ格納用にファイルサーバー上に共有を構成します。このようなアプリケーションの一例は、SQL Server 2008 R2 です。SQL Server 2008 R2 は、SMB (任意のバージョン) のファイル共有への SQL データベースファイルの格納をサポートしています。さらに、Hyper-V により、Windows Server "8" Beta で導入された SMB (SMB 2.2) のファイル共有に仮想マシンファイルを配置するサポートが追加されます。

顧客は、下記のようなさまざまな理由で、ファイル共有上にサーバーアプリケーションデータを格納することに関心を持っています。1) エントリレベルサーバーのコストの 2 倍になることもある、高価な SAN 接続ハードウェア (あれば役立つが必須ではない) のコストが不要になる。2) 記憶域管理者が、各アプリケーションサーバーをオンラインにするための LUN を準備する必要がなくなり、アプリケーションサーバーが各記憶域にアクセスできるようにファブリックを再構成する必要もなくなるため、記憶域管理コストが削減される。3) モビリティが向上し、記憶域の再構成なしでアプリケーションを任意の利用可能なサーバー上で起動できる。

ファイルサーバーを使用してサーバーアプリケーションデータを格納することは、これら利点をもたらすと同時に、顧客が記憶域アレイに期待する信頼性、可用性、および保守性の要件 (マルチパス、透過的コントローラーフェールオーバー、ディスク障害に対するデータ保護、データの整合性などの機能) を実現するか、それを上回るものを提供する必要があります。さらに高度なシナリオでは、記憶域アレイは、データレプリケーションによってサイト障害からデータを保護する機能も提供できます。

スケールアウトファイルサーバー (SOFS) とは何かスケールアウトファイルサーバーとは、Windows Server "8" Beta において従来のファイルサーバーの役割の後継となる機能であり、ファイルサーバーの役割を完全に新しい

2 © 2012 Microsoft Corporation. All rights reserved.


レベルへと引き上げます (本製品では従来のファイルサーバーの役割も引き続き提供されます)。管理者は、Windows Server "8" Beta の多くの新技術のいくつかを利用することにより、継続的に使用可能なファイルサービスをエンドユーザーのアプリケーションデータに提供することができ、また、サーバーを追加するだけで、増大するニーズに迅速に対応することができます。これはすべて運用環境で行うことができ、エンドユーザーまたはアプリケーションから完全に透過的に行うことができます。

目的と利点スケールアウトファイルサーバーは、Windows Server "8" Beta のフェールオーバークラスターを基盤にして構築されています。フェールオーバークラスタリングは、検証済みのエンタープライズレベルの高可用性技術です。Windows Server "8" Beta では、フェールオーバークラスタリングも、特に SQL Server および Hyper-V のようなビジネス上重要な (HBI) エンタープライズアプリケーション用に、継続的に使用可能 (CA) でスケーラブルなファイルベースのサーバーアプリケーション記憶域を提供するように設計されています。スケールアウトファイルサービスは、業界最先端の SMBv2.2 (サーバーメッセージブロック) スタックに依存しており、これにより今日の高性能記憶域環境で期待されている堅実で信頼性の高いパフォーマンスおよび継続的可用性が実現されます。

主な利点動的に容量を拡大縮小可能 — フェールオーバークラスターを管理するのは簡単で

す。SMB スケールアウトを使用すると、分散名前空間構成のフェールオーバークラスターでこれが可能になります。

o 低コストで導入可能 — スケールアウト SMB ファイルサーバーソリューションは、2 つのノードという小さな規模で開始でき、そこから規模を拡大できます (SOFS は最大 4 つのノードをサポート)。クラスター化されたスケールアウトシステムを使用すると、ファイルサーバー機能に影響を与えることなく、ノードを追加および削除できます。

o ジャストインタイムのスケーラビリティ — スケールアウトのモジュール的な性質により、サーバー、電源、冷却装置などを購入する必要がありません。このため、サーバーと記憶域の費用が削減され、管理が簡単になって運用経費も軽減され、記憶域使用率は最大化されます。

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稼動率の向上 — すべてのクラスターノードが、すべてのスケールアウトファイル共有に対する SMB クライアントの要求を受け入れ、対応できます。このため、帯域幅と稼動率を向上できます。さらに、SMB クライアントに対応する能力は、クラスターノードによって制限されることはなくなり、基盤となる記憶域システムの能力によって制限されるようになります。

技術のスムーズなリフレッシュ — 確立された Windows フェールオーバークラスターおよび SMBv2.2 スタックが基盤です。フェールオーバークラスターは、汎用ファイルサーバーを使用して構成した場合、付加価値のある機能を Windows Server "8" Beta の顧客に提供すると同時に、引き続きレガシクライアントの処理にも対応できます。

単一ウィンドウ管理のエクスペリエンス — IT プロフェッショナルは、サーバーマネージャーコンソールを使用して、ファイルサーバー、記憶域、およびネットワークを表示して管理できます。

要約すると、スケールアウトファイルサーバーを使用することによって、スケーラブルな SMB ソリューションを構築することが可能になり、あらゆる規模のビジネスにおいてファイルサーバー機能をスケールアウトするという難題に対処することができます。スケールアウトファイルサーバーと SMB スケールアウト機能の組み合わせは、Windows ファイルサーバーの顧客にとって重要な価値提案となります。

技術概要スケールアウトファイルサーバーは、前述のとおり、Windows Server "8" Beta のフェールオーバークラスター機能の一部として含まれている新機能を利用します。具体的には、新しいフェールオーバークラスター機能には以下が含まれます。

分散ネットワーク名 (DNN)

スケールアウトファイルサーバーリソースの種類

クラスターの共有ボリューム (バージョン 2) (CSVv2)

スケールアウトファイルサーバーの高可用性の役割

フェールオーバークラスタリングは、スケールアウトファイルサーバーに必要な重要な基盤技術です。

フェールオーバークラスター機能のインストールに加えて、ファイルサーバーの役割サービスが、クラスターのすべてのノード上で有効化されている必要があります。

SMBv2.2 の新機能 (Windows Server "8" Beta および Windows 8 Consumer Preview では既定でインストールされ有効化されている) は、エンドユーザーおよびアプリケーションのファイル共有の継続的可用性を実現するいくつかの機能を提供します。スケールアウトファイルサーバーはアプリケーションデータのファイル共有への格納をサポートするだけであり、サポートされるアプリケーション (Hyper-V、SQL Server) に対するそれら



の共有の継続的可用性は SMBv2.2 によって提供されます。SMBv2.2 の新機能を構成する具体的な機能には、次のものがあります。

SMB2 透過フェールオーバー

SMB2 マルチチャネル

SMB2 ダイレクト (RDMA)

フェールオーバークラスター機能フェールオーバークラスターには、特にスケールアウトファイルサービスをサポートするために設計された機能が追加されました。

分散ネットワーク名 (DNN)フェールオーバークラスターによって提供される高可用性の役割にアクセスする場合、クライアントは、クライアントアクセスポイント (CAP) と呼ばれている共通接続ポイントを使用して接続します。クライアントアクセスポイントは、ネットワーク名 (NN) リソース (適切な形式の NetBIOS 名) および 1 つ以上の一意の IP アドレスリソース (IPv4 および/または IPv6) から成ります。クラスターノードが DNS および WINS の名前解決サービスに登録されるように構成されており、それらのサービスが動的登録を受け入れている場合は、CAP は既定で DNS および WINS に登録されます。

提供されているサービスによっては、高可用性の役割に他のリソースの種類が含まれることもあります。たとえば、汎用的な高可用性ファイルサーバーには、 CAP、ファイルサーバーリソース、物理ディスクリソースなどが含まれることがあります。

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クライアントアクセスポイント (CAP)

ファイルサーバーリソース

物理ディスクリソース


下記の例では、クライアントは CONTOSO-FS10 に接続して、クラスターディスク 13 (ボリューム F:) 上に格納されたデータにアクセスします。DNS または WINS への登録では、単一の IP アドレス (1.53.0.137) のみが登録されます。既定のウィザードベースのプロセスを使用して高可用性の役割を構成すると、クラスター内のリソースの依存関係がすべて正しく設定されます。クライアントアクセスポイントについては、ネットワーク名リソースは IP アドレスリソースに依存しています。つまり、ネットワーク名リソースがオンラインになる前に、まず IP アドレスリソースがオンラインになる必要があります。以下のサンプルのクラスターの依存関係レポートに示されるように、すべてのリソースが正しい順序でオンラインなることを保証するために追加の依存関係が構成されます。

従来のクライアントアクセスポイント (CAP) は、任意の時点でクラスター内の単一ノード上でのみオンラインになれます。つまり、クライアントが接続を行っている間、その CAP をホストしているノードのみが、それに接続中のクライアントに特定の高可用性の役割を提供します。そのクラスター内の他のノードは、リソースが引き続き現在の所有者でオンラインのままである限り、それらのリソースにアクセスしません。

スケールアウトファイルサーバーは、フェールオーバークラスターでホストされた共有を使用するアプリケーションに対応するために別の方法を用います。下記のグループは、分散ネットワーク名 (DNN) リソースおよびスケールアウトファイルサーバーリソースで構成されています。



これらのリソースはいずれも、Windows Server "8" Beta のフェールオーバークラスターで新しく導入されたものです。

このグループには、IP アドレスや記憶域といった種類のリソースが存在しません。依存関係レポートには、依存関係のみが反映されます。

スケールアウトファイルサーバーリソースグループは、フェールオーバークラスター内の 1 つのノードでのみオンラインになります。そのノードは、"リーダー" ノード

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とみなされます。クラスター内のすべてのノードが、このリソースグループの "クローン" をホストします。

クローンは、リーダーによって制御されます。リーダーは、クローンの起動およびシャットダウンの順序付けを行い、クラスターの他のノード上のクローンの状態を追跡します。クローンの少なくとも 1 つがクラスターのノード上で機能している限り、SOFS グループはオフラインになりません。リーダーグループは、クラスター内の任意のノードに移動できます (たとえば、クラスターサービスがいずれかのノード上で予期せず終了した場合)。リーダーグループを別のクラスターノードに移動しても、ファイル共有可用性に影響はありません。ただし、クラスター管理者が意図的に SOFS グループをオフラインにすると、リーダーはクローンをすべてシャットダウンして、このグループはオフラインとしてマークされます。さらに、すべてのスケールアウトファイル共有は解消されます。

スケールアウトファイルサーバーグループには IP アドレスリソースの依存関係が表示されていませんが、実際には分散ネットワーク名はフェールオーバークラスターの各ノードの IP アドレスに依存しています。クラスター内に構成された各ネットワークインターフェイスがクライアント接続を受け入れるために、DNN リソースはクラスターの各ノードの IP アドレスを使用して DNS に登録されます。さらに、DNN リソースは、Kerberos 機能をサポートするために、適切なコンピューターオブジェクトを Active Directory に作成します。上記の例では、クライアントアクセスにおいて各インター



フェイスを有効にするために、CONTOSO-SCOF1 の DNS 登録にクラスター内の各ノードの IP アドレスが反映されています。

また、DNN リソースは、クラスター内のノードを追跡して下記の場合に DNS を更新します。

クラスターにノードが追加される、または削除される

パブリッククラスターネットワーク (クライアントアクセスに対応したネットワーク) に特定の IP アドレスが追加される、または削除される

DNS レコードが最新の情報に更新される (既定では 24 時間ごと、または DNN リソースがクラスター内でオンラインになった場合)

この方法によって、クラスターは DNS のラウンドロビン機能を利用して、クライアント接続をクラスター内のノードに分散します。SMB クライアントは、分散ネットワーク名リソースに関連付けられている IP アドレスの完全な一覧を受け取ります。クライアントは、DNS サーバーの応答で返された最初の 8 つの IP アドレスを使用してリソースへの接続を試みます。100 ミリ秒以内に接続されない場合は、リスト内の残りの IP アドレスへの接続が同時に試みられ、応答した最初の IP アドレスへの接続 (SMB セッション) が確立されます。

次の表は、さまざまな条件下でのリソース機能を示しています。

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スケールアウトファイルサーバー (SOFS) クラスターリソースの種類新しいクラスターリソースの種類は、スケールアウトファイルサービスをサポートしていることから、スケールアウトファイルサーバーリソースと呼ばれています。高可用性ファイルサービスの使用時にフェールオーバークラスターに実装される 2 つのモードがあります。従来のファイルサーバーリソースとスケールアウトファイルサーバー (SOFS) リソースです。フェールオーバークラスターでは、同じクラスターで両方のモードを同時に実装できます。

従来のファイルサーバーリソースがオンラインになると、ファイルサーバーリソースのクローンはクラスター内の他のどのノードでもオンラインになりません。

スケールアウトファイルサーバーリソースは、以下の役割を果たします。

リソースに関連する共有を追加、削除、および修正 (共有は CSV ボリュームにのみ配置)

ファイル共有情報をクラスターデータベース内に格納

共有情報をクラスター内のすべてのノードに分散して適用

すべてのクラスター共有ボリューム (CSV) の状態および正常性を監視

標準リソース固有の制御を提供

SOFS グループの実行可能な所有者としてリストされたクラスターのすべてのノードで SOFS クローンが起動することを保証



クラスターの共有ボリューム (バージョン 2) (CSVv2)スケールアウトファイルサーバーを実装するには、すべてのアプリケーションデータ共有がクラスターの共有ボリューム v2 (CSVv2) でホストされている必要があります。これは、SMB クライアントがクラスター内の任意のノードから、スケールアウトファイルサーバーリソースのコンテキストで構成されたすべての共有にアクセスするための唯一の方法です (それを許可するようにアクセス制御が適切に実装されている場合)。

クラスターの共有ボリューム (CSV) は、Windows Server 2008 R2 でフェールオーバークラスターの機能として導入されました。この機能は、特に Windows Server 2008 R2 の Hyper-V フェールオーバークラスターの機能を向上させることを目的に設計されました。CSV ボリュームは、クラスターノード間の仮想マシンのライブマイグレーションをサポートするためには必要ではありませんが、この機能を使用して仮想マシンファイルを格納すると、ライブマイグレーションがより効率的になります。

Windows Server "8" Beta のフェールオーバークラスターでは、CSV が向上しました。Windows Server "8" Beta での CSV に関する主な目標は、CSV をより多くの役割に拡張すること、および CSV ボリュームのバックアップと復元機能を向上させることです。

CSVv2 には、次の機能があります。

CSV 名前空間が、フェールオーバークラスターのコア機能として既定で有効化されるようになり、CSV への記憶域の追加がより容易になりました。

CSVv2 ボリュームにマウントされる CSV ファイルシステム (CSVFS)。CSVFS は、次の機能を提供します。

o クラスター化されたアプリケーション (SQL、Hyper-V) に対応するローカルファイルセマンティクス

o NTFS 機能のサポート (トランザクション以外)。CSVv2 では引き続き NTFS パーティションが必要です。

o ファイルデータアクセスのダイレクト I/O (スパースファイルを含む)

o メタデータ I/O 操作をコーディネーターノードにリダイレクト

o すべてのデータおよびメタデータへのアクセスをファイルと同期させ、エンドツーエンドのデータの整合性を保証

o データとメタデータの両方のアクセスにフォールトトレランスを提供

o CSV ファイル (SMB/SRV など) にアクセスするアプリケーションのための便宜的ロック (oplock) をサポートして、CSVFS ファイルデータのリモートキャッシングを実現

o 複数の CSVFS インスタンスがファイルへ同時にアクセスする際に oplock を利用してデータの整合性を保証

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I/O リダイレクトやクラスターノード間でのボリュームの移動を行うことなくリモートスナップショット (バックアップ) を実行する機能

仮想マシンの生成の向上

ファイルコピーのパフォーマンスの向上

マルチサブネットのサポート (ルーティングネットワークを使用したマルチサイトクラスターの実装)

SMB マルチチャネルおよび SMB ダイレクトとの統合。これにより、クラスター内の複数のネットワークを経由する CSV トラフィックのストリーミングが可能になり、RDMA 搭載のネットワークアダプターを活用できます。このため、ボリュームがリダイレクトモード時の I/O のパフォーマンスが向上します。

サードパーティのフィルタードライバー (ウイルス対策、継続的なデータ保護、バックアップアプリケーション、データレプリケーションなど ) とのより適切な統合

CSV ボリュームの BitLocker 暗号化のサポート

スケールアウトファイルサーバーの高可用性の役割スケールアウトファイルサーバーの導入に伴い、フェールオーバークラスターの高可用性ファイルサーバーの役割を構成するときに、複数のオプションが使用できるようになりました。高可用性ウィザードを使用すると、ファイルサーバーの役割は当初、単に [ファイルサーバー] として表示されます。



構成を続けていくと、ファイルサーバーの役割として 2 つの種類 (汎用とスケールアウトアプリケーションデータ用) が表示されます。

選択に応じて、役割の構成を完了するために必要な追加情報が決まります。たとえば、汎用ファイルサーバーでは、ファイルの格納に使用する記憶域を選択する必要があります。スケールアウトファイルサーバーの場合は、アプリケーションデータの格納用にクラスターの共有ボリュームが使用されることが想定されているので、選択する必要はありません。

スケールアウトファイルサーバーを構成する際に課される制限に注意することが重要になります。上記に示すように、スケールアウトファイルサーバーは、ネットワークファイルシステム (NFS)、およびファイルサーバーリソース管理 (FSRM フォルダークォータ、ファイルスクリーン処理、分類など) や分散ファイルサービスレプリケーション (DFS-R) などの他の役割のサービスをサポートしていません。

ファイルサーバーの役割の機能Windows Server "8" Beta のファイルサーバーの役割には、基本的なファイルサービスを実装する機能のみでなく、強化または拡張されたファイルサービスの機能が用意されています。これらの機能強化の 1 つは、ファイル共有の継続的可用性です。この機能は、ファイルサービスと記憶域サービスの役割によって既定でインストールされます。

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Windows Server "8" Beta のサーバーメッセージブロック (SMB) の機能

Windows Server "8" Beta ではサーバーメッセージブロック 2.2 (SMBv2.2) が導入されましたが、これにはスケールアウトファイルサーバーに適用可能な多くの向上点があります。

SMB 透過フェールオーバーSMB 透過フェールオーバーを使用すると、管理者は、ファイル共有にデータを格納しているサーバーアプリケーションを中断することなくファイル共有をノード間で移動して (汎用ファイルサーバーの場合)、ファイルサーバーのフェールオーバークラスター内のノードのハードウェアまたはソフトウェアの保守を行えます。スケールアウトファイルサーバーの場合、クライアントはクラスター内の別のノードに再接続されます。また、クラスターノードでハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、SMB 透過フェールオーバーによって、ファイル共有は別のクラスターノードにフェールオーバーされます。このとき、ファイル共有にデータを保存しているサーバーアプリケーションに中断は発生しません。フェールオーバーはサーバーアプリケーションから透過で、エラーがアプリケーションまで影響することはありません。自動再接続時に、非常にわずかな遅延がネットワーク I/O で発生するだけです。

SMB 透過フェールオーバーの要件は次のとおりです。

• Windows Server "8" Beta を実行する、少なくとも 2 ノードから成るフェールオーバークラスター。このクラスターは、検証ウィザードを使用したクラスター検証テストに合格する必要があります。

• 継続的可用性 (CA) プロパティを設定して作成されたファイル共有。これは既定の設定です。

• Windows 8 Consumer Preview または Windows Server "8" Beta を実行するクライアントコンピューター。どちらのコンピューターにも、継続的可用性をサポートする最新の SMB2.2 クライアントが追加されている必要があります。

注意:Windows Server "8" Beta の Hyper-V 仮想マシンで実行されているレガシオペレーティングシステムは、SMBv2.2 の機能を間接的に利用できます。これは、Windows Server "8" Beta の Hyper-V サーバーにホストされているだけで可能になります。

SMB マルチチャネルSMB クライアントと SMB サーバー間で複数のパスが使用可能である場合、SMB マルチチャネルを使用すると、ネットワーク帯域幅の集約とネットワークフォールトトレランスを実現できます。これにより、サーバーアプリケーションは利用可能なすべての



ネットワーク帯域幅を完全に活用できると共に、ネットワーク障害からの復元力を確保できます。

SMB マルチチャネルの要件は次のとおりです。

• 少なくとも 2 台のコンピューターで Windows Server "8" Beta が実行されていること。追加機能をインストールする必要はありません。このテクノロジは既定で利用できます。

• 推奨されるネットワーク構成は次のとおりです。

シングル 10 GbE (ギガビットイーサネット) ネットワークアダプター。単一の 10 GbE ネットワークインターフェイスで各コンピューターを構成します。

デュアル 1 GbE ネットワークアダプター。各コンピューターで、2 つの 1 GbE ネットワークインターフェイスを構成する必要があります。クライアントの各 SMB2.2 ネットワークアダプターは、別々のサブネットを使用して、サーバーの SMB2.2 ネットワークアダプターと通信します。非クラスター構成では、同じ論理ネットワーク上に存在するようにネットワークアダプターを構成する場合もあります。

デュアル 1 GbE ネットワークアダプター (チーム)。Load Balancing/Failover (LBFO: 負荷分散とフェールオーバー) チームとして構成された 2 つの 1 GbE ネットワークインターフェイスで各コンピューターを構成する必要があります。クライアントの各 SMB2.2 ネットワークアダプターとサーバーの SMB2.2 ネットワークアダプターは、それぞれのチーム化されたインターフェイスを使用して相互に通信します。

デュアル 10 GbE ネットワークアダプター。各コンピューターで、2 つの 10 GbE ネットワークインターフェイスを構成する必要があります。クライアントの各 SMB2.2 ネットワークアダプターは、別々のサブネットを使用して、サーバーの SMB2.2 ネットワークアダプターと通信します。

デュアル Infiniband ネットワークアダプター。2 つの Infiniband ネットワークインターフェイスで各コンピューターを構成する必要があります。クライアントの各 SMB2.2 ネットワークアダプターは、別々のサブネットを使用して、サーバーの SMB2.2 ネットワークアダプターと通信します。

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SMB ダイレクトSMB ダイレクト機能では、特殊なネットワークアダプターを使用します。このアダプターはリモートダイレクトメモリアクセス (RDMA) 機能を搭載し、待機時間が非常に短く、CPU をほとんど使用せずに最高速度で動作できます。この機能により、 Hyper-V や SQL Server などのワークロードを処理する際に、ローカル記憶域への接続時に匹敵するパフォーマンスをリモートファイルサーバーで達成できます。

SMB ダイレクトの要件は次のとおりです。

• 少なくとも 2 台のコンピューターで Windows Server "8" Beta が実行されていること。追加機能をインストールする必要はありません。このテクノロジは既定で利用できます。

• RDMA 機能搭載のネットワークアダプター。現在、該当するネットワークアダプターは、iWARP、Infiniband、および RDMA over Converged Ethernet (RoCE) の 3 種類です。



SMB の追加の拡張機能上記の機能に加えて、Windows Server "8" Beta の SMB で提供される強化機能があります。強化の内容は、次のとおりです。

• SMB パフォーマンスの最適化: SMB クライアントおよび SMB サーバーが、SQL Server オンライントランザクション処理 (OLTP) などのサーバーアプリケーションで一般的な、小規模なランダム読み取り/書き込み (I/O) 向けに最適化されています。また、SMB は大きな MTU (1 MB SMB メッセージサイズ) を既定でサポートするようになったので、SQL Server データウェアハウス、データベースのバックアップと復元、仮想ハードディスクの展開とコピーなどの、大規模なシーケンシャル転送のパフォーマンスが大幅に向上します。

• サーバーアプリケーション用のパフォーマンスカウンター: パフォーマンスカウンターは、I/O サイズ、I/O 待機時間、IOPS などについての詳細な情報を提供します。SQL Server のデータベース管理者または Hyper-V の管理者は、これらの情報を基に、データが格納されている SMB2 ファイル共有のパフォーマンスを分析できます。

• PowerShell を使用した管理: Windows PowerShell を使用して、ファイルサーバーの SMB をコマンドラインからエンドツーエンドで管理できます。

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スケールアウトファイルサーバーのインストールと有効化インストールの考慮事項

展開シナリオスケールアウトファイルサーバーにはフェールオーバークラスターが必要です。展開に必要な決定事項は、次のとおりです。

フェールオーバークラスターのサイズ (2 ノード、3 ノード、4 ノード)

スケールアウトファイルサーバーとデータにアクセスするクライアントを接続する際の基盤となるネットワークインフラストラクチャ

フェールオーバークラスターに実装する記憶域の種類 (SAN、iSCSI、記憶域スペース)

Windows Server "8" Beta はフェールオーバークラスターで最大 64 ノードをサポートできます。ただし、スケールアウトファイルサービスをサポートする標準的なフェールオーバークラスターは、2 ノードから 4 ノードで構成されると想定されています。

インストールプロセス

インストール UI/ウィザードスケールアウトファイルサービスを使用するには、フェールオーバークラスターを構成する各ノードにファイルサーバーの役割およびフェールオーバークラスター機能をインストールする必要があります。

ファイルサーバーの役割とフェールオーバークラスター機能のインストール

サーバーマネージャーインターフェイスを使用して、ファイルサーバーの役割とフェールオーバークラスター機能を個別に、または同時にインストールできます。PowerShell を使用してインストールすることもできます。

サーバーマネージャーインターフェイスを使用してこの役割と機能をインストールするには、次の手順を実行します。

1. サーバーマネージャーの [ダッシュボード] インターフェイスを開きます。

2. 詳細ウィンドウで [役割の追加] をクリックします。

3. [Before You Begin] の情報を確認して、[次へ] をクリックします。



4. インストールの種類を [Role-based or Feature-based Installation] にします。[次へ] をクリックします。

5. 現在のサーバーが選択されていることを確認して、[次へ] をクリックします。

6. [File and Storage Services] を選択して、役割を展開し、[ファイルサービス] をクリックして [次へ] をクリックします。

7. [フェールオーバークラスタリング ] 機能を選択して、管理ツール追加のポップアップに同意して、[次へ] をクリックします。

8. 選択内容を確認して、[インストール] をクリックします。

9. インストールが成功したことを確認して、[閉じる] をクリックします。

PowerShell を使用して必要条件の役割および機能をインストールするには、次の Windows サーバーマネージャーの PowerShell コマンドを実行します。

Add-WindowsFeature -name File-ServicesAdd-WindowsFeature -name Failover-Clustering -IncludeManagementTools

インストールの検証役割または機能のインストールを検証する最も迅速な方法は、次のコマンドを実行することです。

Get-WindowsFeature -name File-ServicesGet-WindowsFeature -name Failover-Clustering

インストールされている場合は、結果の表示で役割または機能の隣に [X] が付きます。

アンインストール/無効化サーバーマネージャーインターフェイスを使用して役割または機能あるいはその両方をアンインストールするには、次の手順を実行します。

1. サーバーマネージャーの [ダッシュボード] インターフェイスを開きます。

2. 画面上部のメニューバーで [管理] をクリックし、[Remove Roles and Features] を選択します。

3. 削除する役割または機能、あるいはその両方のチェックボックスをオフにして、役割と機能の削除ウィザードを完了します。

4. 削除が成功したことを確認して、[閉じる] をクリックします。

PowerShell を使用して役割や機能を削除するには、次の Windows PowerShell コマンドを実行します。

Remove-WindowsFeature -name <Feature-Name>

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スケールアウトファイルサーバーの構成および管理管理の考慮事項

スケールアウトファイルサーバーのシナリオに関連するコンポーネントは複数あり、管理者がそれらを管理するために使用できるオプションも複数あります。

コンポーネント管理インターフェイス

フェールオーバークラスターフェールオーバークラスターマネージャーPowerShell

ファイルサービスサーバーマネージャーPowerShell

Hyper-V 仮想マシン Hyper-V マネージャーPowerShell

SQL Server SQL Server Management StudioPowerShell

SMB PowerShell

ネットワーク構成 (LBFO) NIC チーミング管理インターフェイスPowerShell

構成および管理 UIスケールアウトファイルサーバーの管理は、"単一ウィンドウのユーザーインターフェイス (UI)" と呼ばれるものを使用して実行されます。この UI は、サーバーマネージャー (ファイルサービスおよび記憶域サービス) です。

構成設定

フェールオーバークラスタリング第 1 段階は、アプリケーション (Hyper-V および SQL Server) に使用される SMB ファイル共有をサポートするフェールオーバークラスターを実装することです。以下の詳細な手順には、基礎となるフェールオーバークラスターを検証および作成するための詳細情報は網羅されていません。この手順では、スケールアウトファイルサーバー機能をクラスターに実装するのに必要な構成について詳しく説明します。

1. Windows Server "8" Beta で、マルチノードフェールオーバークラスターを構成して、クラスター検証プロセスを実行します。検証プロセスによって障害がないこ



とが報告されるのを確認します。障害が報告された場合は、それらの障害を解決し、障害なしで完了するまで検証プロセスを実行します。

2. マルチノードフェールオーバークラスターを作成し、そのコアクラスターリソースグループおよび共有記憶域がすべてオンラインであることを確認します。

3. スケールアウトファイルサーバーでは、記憶域が CSV ボリュームである必要があります。フェールオーバークラスターの作成時に検証済み記憶域がそのクラスターに追加された場合は、すべての論理ユニット番号 (LUNS) が使用可能記憶域グループに加えられ、[Online] にされている必要があります (監視ディスクは例外の場合もあります )。フェールオーバークラスターの作成時に [Add all available storage to the cluster] チェックボックスをオンにしなかった場合には、クラスターの作成後に記憶域を手動で追加する必要があります。

4. Windows Server "8" Beta フェールオーバークラスタリングでは、クラスターの共有ボリューム (CSV) 名前空間が既定で有効化されています。必要に応じて [使用可能記憶域] にある記憶域を CSV 名前空間に追加します。このためには、[使用可能記憶域] の 1 つ以上のディスクを強調表示し、右クリックして [Add to Cluster Shared Volumes] を選択します。

5. 選択されたディスク (1 つまたは複数) は、CSV 名前空間に追加されて、[Online] になります。スケールアウトファイルサーバーで使用するすべてのディスクに対し

Windows Server21


てこのプロセスを実行します。

6. CSV の構成を完了した後に、フェールオーバークラスターのスケールアウトファイルサーバーの役割を構成します。フェールオーバークラスターマネージャーで、左側のウィンドウの [役割] を強調表示し、右クリックして [Configure Role] を選択します。

7. これにより、高可用性ウィザードが起動します。[ファイルサーバー] の役割を選択します。



8. [File Server Type] として [File Server for Scale-Out application data] を選択します。

9. [クライアントアクセスポイント ] (CAP) として適切な形式 (15 文字以下) の NetBIOS 名を入力します。

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10. [確認] 画面の情報を確認し、[次へ] をクリックします。

11. 高可用性ウィザードが完了します。完了しない場合は、レポートを表示して障害をトラブルシュートし、再度ウィザードを実行します。



12. 完了すると、クラスター内のいずれか 1 つのノードでスケールアウトファイルサーバーの役割が [Online] になります。このグループには、[分散サーバー名] および [スケールアウトファイルサーバー] のリソースが含まれています。

13. 次に、アプリケーションデータをホストする共有フォルダーを追加します。まず、詳細ウィンドウで [役割] を強調表示し、右クリックして [Add Shared Folder] を選択します。代わりに、共有フォルダーを net.exe コマンドラインや New-SmbShare PowerShell コマンドレットを使用して構成したり、エクスプローラーのインターフェイスで直接構成することもできます。

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14. サーバー構成を検索して、すべてのクラスターノードが正しく構成されていることを検証します。フェールオーバークラスターをファイルサーバー管理インターフェイスに接続し、新しい共有ウィザードを使用して共有を構成します。スケールアウトファイルサーバーの正しいプロファイルは [SMB share - Server Application] です。[次へ] をクリックします。



15. 共有をホストする CSV ボリュームを選択し、[次へ] をクリックします。

16. [共有名] をクリックして、共有へのパスを確認し、[次へ] をクリックします。

17. [Other Settings] で [Enable Continuous Availability] がオンになっていることを確認します。また、管理者はアクセスベースの列挙 (ABE) をスケールアウト共有に使用しないようにしてください。ABE によって大量のメタデータトラフィックが追加され、そのすべてが CSV コーディネーターノードに送信されるからです。 [次へ] をクリックします。

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18. 共有フォルダーにアプリケーション (Hyper-V、SQL Server など) がアクセスできるように、NTFS アクセス許可と共有アクセス許可の両方を正しく構成する必要があります。これを行うには、[Specify permissions to control access] 画面で [アクセス許可をカスタマイズする] をクリックします。

19. 共有の [セキュリティの詳細設定] ダイアログボックスが表示されます。Hyper-V サーバーの場合、Hyper-V サーバーのコンピューターアカウント、SYSTEM アカウント、およびすべての Hyper-V 管理者アカウントに対して、ファイル共有へのフルコントロールの NTFS アクセス許可および共有アクセス許可が付与されていることを確認します。SQL サーバーの場合は、SQL サービスアカウントに対して、ファイル共有へのフルコントロールの NTFS アクセス許可および共有アクセス許可が付与されていることを確認します。NTFS アクセス許可と共有アクセス許可の両方を正しく構成したら、[適用] をクリックします。

Windows Server29


20. [確認] 画面の情報を確認し、[作成] をクリックします。

21. エラーがなければ、プロセスは完了します。障害が発生した場合は、障害をトラブルシュートして、このウィザードを再度実行します。

22. Get-SMBShare PowerShell コマンドレットを実行して共有が作成されたことを確認するか、フェールオーバークラスターマネージャーで共有を表示します。


NTFS アクセス許可

共有アクセス許可


Hyper-V 仮想マシンHyper-V は、スケールアウトファイルサーバーをデータ記憶域として使用することがサポートされている 2 つのマイクロソフトアプリケーションのうちの 1 つです。フェールオーバークラスターの構成が完了すると、 Hyper-V マネージャー (または PowerShell スクリプト) を使用して、仮想マシンがフェールオーバークラスター内に作成された共有を使用するように構成できます。そのための手順は次のとおりです。

1. Hyper-V マネージャーで新しい仮想マシンを作成するプロセスは、Windows Server 2008 R2 でのプロセスとよく似ています。[Hyper-V マネージャー] の左側のウィンドウでサーバーを強調表示し、右クリックして [新規]、[仮想マシン] の順に選択します。

2. これにより、仮想マシンの新規作成ウィザードが開始されます。

3. [名前と場所の指定] 画面で、仮想マシンの [名前] を入力して、[仮想マシンを別の場所に格納する] チェックボックスをオンにします。[場所] テキストボックスに、フェールオーバークラスター内でスケールアウトファイルサーバーの役割用として構成されているクライアントアクセスポイントへの汎用名前付け規則 (UNC)

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パスを入力し、[参照] をクリックします。

4. 構成済みの共有フォルダーが選択用に表示されます。フォルダーをクリックして、[フォルダーの選択] をクリックします。仮想マシンの新規作成ウィザードの [場所] の情報が更新されます。[次へ] をクリックします。

5. [メモリの割り当て ] 画面および [ネットワークの構成 ] 画面を完了させます。[Connect Virtual Hard Disk] 画面で適切な選択を行い、[次へ] をクリックします。既定の選択を次に示します。VHD サイズを構成し、[次へ] をクリックします。

6. [Summary] 画面の情報を確認し、[完了] をクリックします。



7. 仮想マシンが作成されると、その情報を仮想マシンの設定で確認できます。

注意:ファイル共有をデータファイルの格納に使用している既存の仮想マシンに記憶域を追加する場合は、同様のプロセスを使用できます。

SQL ServerSQL Server は、スケールアウトファイルサーバーをデータ記憶域として使用することがサポートされている 2 つのマイクロソフトアプリケーションのうちの 1 つです。このシナリオでは、SQL Server 2008 R2、および SQL Server の次期リリースである SQL Server 2012 がサポートされます。SQL Server 2008 R2 ではスタンドアロン構成がサポートされ、SQL Server 2012 ではクラスター化された SQL サーバーもサポートされます。

SQL Server 2008 R2次の手順は、スケールアウトファイルサーバーと SQL Server 2008 R2 を組み合わせて使用する際に適用されます。

1. SQL Server 2008 R2 をスタンドアロンサーバーにインストールします。

2. SQL Server はファイル共有を使用してデータを格納するようになるので、SQL サービスはドメインレベルのアカウントのコンテキストで実行する必要があり、そのアカウントにはフェールオーバークラスター上のファイル共有に対する適切な NTFS アクセス許可および共有アクセス許可 (フルコントロール) を設定する必

Windows Server33


要があります。

3. SQL Server Management Studio または SQL クエリを使用して、SQL データベースを作成します。SQL Server Management Studio で新規データベースを作成する場合は、スケールアウトファイルサーバー上のファイル共有をポイントするようにパス情報を変更します。

SQL クエリを使用する場合は、同じタスクを実行するカスタムスクリプトを作成します。次の簡単な例では、データベース Sales を作成し、ファイル共有 (\\contoso-scof1\SQL2008-R2) に Sales データベースおよびログファイルを作成します。

USE [master]GO/****** Object: Database [Sales] Script Date: 7/4/2011 08:08:08 ******/IF EXISTS (SELECT name FROM sys.databases WHERE name = N'Sales')DROP DATABASE [Sales]GOUSE [master]GO/****** Object: Database [Sales] Script Date: 7/4/2011 08:08:08 ******/CREATE DATABASE [Sales] ON PRIMARY ( NAME = N'Sales', FILENAME = N'\\contoso-scof1\SQL2008-R2\Sales.mdf' , SIZE = 4096KB , MAXSIZE = UNLIMITED, FILEGROWTH = 1024KB )LOG ON ( NAME = N'Sales_log', FILENAME = N'\\contoso-scof1\SQL2008-R2\Sales_log.ldf' , SIZE = 1024KB , MAXSIZE = 2048GB , FILEGROWTH = 10%)GO/****** Object: Table [dbo].[Product] Script Date: 7/4/2011 08:08:08 ******/IF EXISTS (SELECT * FROM sys.objects WHERE object_id = OBJECT_ID(N'[dbo].[Product]') AND type in (N'U'))DROP TABLE [dbo].[Product]GO



USE [Sales]GO/****** Object: Table [dbo].[Product] Script Date: 7/4/2011 08:08:08 ******/SET ANSI_NULLS ONGOSET QUOTED_IDENTIFIER ONGOCREATE TABLE [dbo].[Product]([ProductId] [uniqueidentifier] DEFAULT NEWID() NOT NULL,[ProductName] [nchar](50) NULL,[ProductDescription] [nchar](3000) NULL,[ProductPrice] MONEY NULL) ON [PRIMARY]GO

これを実行すると、スケールアウトファイルサーバー内の共有にファイルが作成されます。

SQL Server 2012次の手順は、スケールアウトファイルサーバーと SQL Server 2012 を組み合わせて使用する際に適用されます。

1. SQL Server 2012 をスタンドアロンサーバーまたは SQL クラスターとしてインストールします。

2. SQL はファイル共有を使用してデータを格納するようになるので、SQL サービスはドメインレベルのアカウントのコンテキストで実行する必要があり、そのアカウントにはクラスター共有に対する適切な NTFS アクセス許可および共有アクセス許可 (フルコントロール) を設定する必要があります。

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3. インストール時にすべての SQL データベースをファイル共有に格納するオプションを設定できます。この設定を望まない場合は、既定の設定をそのまま使用することができます。その場合は、後で SQL Server Management Studio またはカスタムスクリプトを使用して SQL データベースを作成し、ファイル共有にそれらを格納できます。

4. インストールが完了します。すべてのデータベースファイルがスケールアウトファイルサーバー上の共有を使用するように構成した場合のインストール結果の例を、次に示します。

ネットワークチーミングWindows Server "8" Beta には、組み込みのネットワークアダプターチーミング (負荷分散とフェールオーバー (LBFO)) 機能が含まれています。NIC チーミングでは、複数のネットワークインターフェイスをチームとして連動させ、ネットワークアダプターで



障害が発生した場合に接続が失われるのを防止します。NIC チーミングを使用すると、サーバーから最初の物理ネットワークスイッチセグメントまでの間で発生するネットワークアダプターとポートの障害に耐えることができます。唯一の要件は、物理アダプターが Receiver-Side Scaling (RSS) に対応している必要があるということです。アダプターは、どのベンダー製でも構いません。アダプターは同一であることをお勧めしますが、これは要件ではありません。

NIC チーミングは、サーバーマネージャーのインターフェイスまたは PowerShell コマンドレットを使用して構成できます。

サーバーマネージャーを使用して NIC チーミングを構成するには、次の手順を実行します。

1. サーバーマネージャーのインターフェイスを開き、左側のウィンドウで [ローカルサーバー] を選択します。

2. [プロパティ] の下の詳細ウィンドウの [NIC Teaming] は既定で [Disabled] として表示されています。

3. [Disabled] をクリックすると、NIC チーミング管理のインターフェイスが開きます。1 つ以上の管理対象のサーバーの名前を入力します。

4. サーバーが画面に一覧表示されます。サーバーを選択すると、そのマシンに該当する情報が表示されます。

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5. [チーム] で、[タスク] ドロップダウンリストから [新しいチーム] を選択します。

6. [Add Team] インターフェイスが表示されます。[チーム名] を入力して、チームに含めるアダプターの隣のチェックボックスをオンにします。必要に応じて追加の設定を変更し ([詳細] 設定を含む)、[適用] をクリックします。



7. [詳細] 設定には、[Teaming Mode] (Switch Independent、Static Teaming、LACP) および [負荷分散モード] (Address Hash、Hyper-V Port) があります。

8. 完了すると、NIC チーミングインターフェイスに新しいチームに該当する情報が表示されます。

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9. 新しいチーム情報は、ネットワークと共有センターに表示されます。

10. [ネットワーク接続] インターフェイスには、新しいチームと、そのチームを構築するアダプターが表示されます。新しいチームを構成して、物理ネットワークに接続する必要があります。



11. この物理アダプターバインディングには、[Microsoft Network Adapter Multiplexor Protocol] のバインドが反映されています。他のすべてのプロトコルのバインドが新しいチームに適用されます。

12. [サーバーマネージャー] の情報が更新されます。

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管理タスク各コンポーネントに対して実行できる標準的な管理タスクは、以下のとおりです。これらのタスクの多くは、管理インターフェイス (UI) または PowerShell コマンドレットのいずれかを使用して実行できます。

フェールオーバークラスターフェールオーバークラスターのハードウェア構成の検証

新しいフェールオーバークラスターの作成、または既存のクラスターへのリソース (記憶域またはノード) の追加

スケールアウトファイルサーバーの役割の追加、および Hyper-V や SQL のファイル共有をホストする準備

必要に応じたフェールオーバークラスター構成の変更

リソースの管理 (オフライン、オンライン、移動など)

クラスター内のノードの更新 (クラスター対応更新 (CAU))

フェールオーバークラスターの問題のトラブルシューティング

ファイルサービス Hyper-V や SQL 向けのスケールアウトファイルサービスをサポートするのに必

要な共有を作成するための、フェールオーバークラスターとのインターフェイス。共有の作成や、正しく動作させるための適切なアクセス許可の設定といった作業がありますが、これらだけに限定されるわけではありません。

Hyper-V 仮想マシン Windows Server "8" Beta フェールオーバークラスターで提供されるスケールアウ

トファイルサービスを使用できるように仮想マシンを構成

仮想マシン構成の変更 (記憶域の追加など)

Hyper-V の問題のトラブルシューティング

SQL Server Windows Server "8" Beta フェールオーバークラスターで提供されるスケールアウ

トファイルサービスを使用できるように SQL Server を構成

SQL の問題のトラブルシューティング

SQL データの整合性の検証



SMBv2 SMBv2 パフォーマンスモニターのカウンターを使用して、スケールアウトファ

イルサーバーとクライアント間の SMB トラフィックを監視およびトラブルシューティング

ネットワーク構成 (LBFO) スケールアウトファイルサービスのようなネットワークベースのサービスへの

接続を必要に応じてサポートするためのネットワークインターフェイスを構成

スケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティングスケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティングの概要

以下の情報は、アプリケーションデータ (Hyper-V および SQL) の記憶域をサポートするスケールアウトファイルサーバーの使用時に遭遇する問題のトラブルシューティングに役立ちます。

スケールアウトファイルサーバーのトラブルシューティング用ツール

フェールオーバークラスタリングのトラブルシューティング用のユーティリティとコマンド

フェールオーバークラスター用の主なトラブルシューティングツールは、クラスターログ、Windows システムイベントログ、および Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあるログです。問題の複雑さによっては、利用できる追加のトレースがありますので、マイクロソフトサポートサービスに問い合わせ、サポートエンジニア (SE) にご相談ください。マイクロソフトのサポートエンジニアと連携する場合、追加のデータは、分析用のデータを収集しアップロードするカスタム診断マニフェストの実行によって収集できます。

Hyper-V のトラブルシューティング用のユーティリティとコマンド

Hyper-V 用の主なトラブルシューティングツールは、Windows システムイベントログおよび Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあるログです。問題の複雑さによっては、利用できる追加のトレースがありますので、マイクロソフトサポー

Windows Server43


トサービスに問い合わせ、サポートエンジニア (SE) にご相談ください。マイクロソフトのサポートエンジニアと連携する場合、追加のデータは、分析用のデータを収集しアップロードするカスタム診断マニフェストの実行によって収集できます。

ファイルサービスのトラブルシューティング用のユーティリティとコマンド

ファイルサービス用の主なトラブルシューティングツールは、 Windows システムイベントログ、および Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあるログ、特に Remotefs-Smb の下にあるログです。問題の複雑さによっては、マイクロソフトサポートサービスに問い合わせ、サポートエンジニア (SE) にご相談ください。マイクロソフトのサポートエンジニアと連携する場合、追加のデータは、分析用のデータを収集しアップロードするカスタム診断マニフェストの実行によって収集できます。

役立つ PowerShell コマンドは次のとおりです。

PowerShell:

Get-SmbOpenfile | Where {$_.ContinuouslyAvailable -eq "True" -and $_.ClientUserName -notlike "*CLIUSR*"} | Sort ClusterNodeName | Format-Table ClusterNodeName, ShareRelativePath, ContinuouslyAvailable, ClientUserName, ClientComputerName

このコマンドは、スケールアウトクラスター上の継続的な可用性を備えたすべてのハンドルを、それらがアクティブになっているクラスターノードごとに一覧表示します。CSV 自体に保持されているハンドルは除かれます。

SMBv2 のトラブルシューティング用のユーティリティとコマンド

SMB 用の主なトラブルシューティングツールは、Windows システムイベントログおよび Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあるログです。問題の複雑さによっては、マイクロソフトサポートサービスに問い合わせ、サポートエンジニア (SE) にご相談ください。マイクロソフトのサポートエンジニアと連携する場合、追加のデータは、分析用のデータを収集しアップロードするカスタム診断マニフェストの実行によって収集できます。

ログのオプション

フェールオーバークラスターのログフェールオーバークラスタリングのログは、Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあります。フェールオーバークラスターに関連するログは次のとおりです。

FailoverClustering



o Diagnostic

o Operational

o Performance-CSV

FailoverClustering-Client

o Diagnostic

FailoverClustering-CsvFlt

o Diagnostic

FailoverClustering-CsvFs

o Diagnostic

FailoverClustering-Manager

o Admin

o Diagnostic

FailoverClustering-WMIProvider

o Admin

o Diagnostic

フェールオーバークラスターの診断ログは、フェールオーバークラスターの PowerShell コマンドレット Get-ClusterLog を使用して生成できます。生成されたクラスターログは、%systemroot%\cluster\reports ディレクトリに置かれます。

PowerShell:

Get-ClusterLogまたはGet-FailoverCluster <name> | Get-ClusterLogまたはGet-FailoverCluster <name> | Get-ClusterNode <name> | Get-ClusterLogまたはGet-ClusterLog -name <machine name>

フェールオーバークラスターはシステムイベントログにイベントを登録します。

Hyper-V のログHyper-V のログは、Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあります。Hyper-V に関連するログは次のとおりです。

Hyper-V-Config

o Admin

o Analytic

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o Operational

Hyper-V Hypervisor

o Admin

o Analytic

o Operational

Hyper-V-Integration

o Admin

o Debug

Hyper-V-SynthFC

o Admin

o Debug

Hyper-V-SynthNic

o Admin

o Debug

Hyper-V-SynthStor

o Admin

o Analytic

o Debug

o Operational

Hyper-V-VID

o Admin

o Analytic

Hyper-V-VMMS

o Admin

o Analytic

o Networking

o Operational

o Storage

Hyper-V-Worker

o Admin

o Analytic

o VDev-Analytic



ファイルサービスのログファイルサービスのログは、Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあります。ファイルサービスに関連するログは次のとおりです。

FileServices-ServerManager-EventProvider

o Admin

o Debug

o Operational

SMBv2 のログSMB のログは、Applications and Service Logs\Microsoft\Windows の下にあります。SMB に関連するログは次のとおりです。

Remotefs-Smb

o Operational

o HelperClasssDiagnostic

o ObjectStateDiagnostic

o XPerfAnalytic

SMBDirect

o Admin

o Debug

SMBWitnessClient

o WintnessClientAdmin

SMBWitnessService

o WitnessServiceAdmin

スケールアウトファイルサーバーのクライアントのネットワーク接続のトラブルシューティングを実行する一般的な方法

スケールアウトファイルサーバーへの接続問題がクライアントで発生した場合は、次の手順を実行します。

1. Windows システムイベントログを調べてネットワーク接続に関連するエラーがないか確認し、見つかった場合は解決します。

2. コマンドプロンプトを起動し、nslookup テストを実行して、スケールアウトファイルサーバーのクライアントアクセスポイント (CAP) を解決できるかどうか確

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認します。解決できない場合は、DNA サーバーを調べ、レコードが適切に登録されているかどうか確認します。

3. コマンドプロンプトを起動して、基本的な ping 接続テストを実行します。デフォルトゲートウェイ、スケールアウトファイルサーバーのクラスターノード、およびスケールアウトファイルサーバーのクライアントアクセスポイント (CAP) に対して ping を実行します。

4. 手順 2 または 3 のテストのいずれかが失敗する場合は、接続問題を切り分けるために、テスト実行中のネットワークトレースを取得します。次のコマンドを実行すると、ローカルネットワークトレースを取得できます。

Netsh trace start capture=yes

問題が再現されたら、次のコマンドを実行してトレースを停止します。

Netsh trace stop

トレース情報は、ユーザーのプロファイルフォルダー内のc:\Users\<user_name>\AppData\Local\Temp\NetTraces に格納されます。

トレースデータは、マイクロソフトのネットワークモニターユーティリティで開いて調べることができます。

5. スケールアウトファイルサーバーに対するすべてのネットワーク接続テストが問題なく実行された場合は、[フェールオーバークラスターマネージャー] を開いて、[Scale-Out File Server Role] を選択します。詳細ウィンドウで、この役割が選択された状態で、下部にある [共有] タブをクリックし、ファイル共有の情報を調べ、すべての共有が表示されていることを確認します。いずれかのファイル共有が欠落している場合は、下記の「スケールアウトファイルサーバーのフェールオーバークラスターリソース障害の一般的なトラブルシューティング方法」のセクションに進んでください。



スケールアウトファイルサーバーのクライアントのアクセス拒否問題の一般的なトラブルシューティング方法

スケールアウトファイルサービスへの接続試行中にクライアントがアクセス拒否メッセージを受信した場合は、次の手順を実行します。

1. [フェールオーバークラスターマネージャー] を開きます。

2. スケールアウトファイルサーバーの役割を見つけます。

3. 役割を強調表示したまま、ページの下部の共有タブをクリックして、すべてのファイル共有が使用可能であることを確認します。

4. クライアントがアクセス拒否エラーを受け取っているファイル共有が使用可能である場合は、ファイル共有をダブルクリックし、[Permissions] をクリックします。

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スケールアウトファイルサーバーの役

割

ファイル共有


5. [アクセス許可のカスタマイズ] をクリックします。

6. その共有の [セキュリティの詳細設定] が表示されます。アクセス許可を調べ、正しいことを確認します。

7. [Effective Access] をクリックし、[ユーザーの選択] または [デバイスの選択] のいずれかをクリックして、有効なアクセス許可を確認します。 PowerShell コマンドレット Get-SMBShareAccess を使用して、ファイル共有のアクセス許可に関する



情報を取得することもできます。

8. 必要に応じて変更を行い、再びテストします。

スケールアウトファイルサーバーのフェールオーバークラスターリソース障害の一般的なトラブルシューティング方法

以下の一般的な手法を使用して、フェールオーバークラスターの問題のトラブルシューティングを行います。

1. フェールオーバークラスターマネージャーで障害を検索して問題を特定するか、または Windows システムログを調べてソースが FailoverClustering のイベントがないかどうか確認します。

2. 問題がクラスター内の特定のノードに限定されているか、すべてのノードで発生しているかを判断します (例: スケールアウトファイルサーバーリソースがノード 4 上でオンラインになっていない)。

3. Get-ClusterLog PowerShell コマンドレットを使用して、クラスターログを生成します。次のサンプルは、Contoso-FC1 クラスターのクラスターログの生成方法を示しています。クラスターノード Contoso-N1 について、最新の 60 分間を、現地時間を使用して、c:\temp ディレクトリに出力します。

GetClusterLog -Cluster Contoso-FC1 -Node Contoso-N1 -TimeSpan 60 -Destination c:\temp -UseLocalTime

4. Windows システムログのイベントとクラスターログのイベントを関連付けます。

5. 必要に応じて他のログデータの検討も行います。

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Documents

Understand and Troubleshoot Scale-Out File Servers …€¦ · Web viewPowerShell コマンドレットを使用して、クラスター ログを生成します。次のサンプルは、Contoso-FC1

Understand and Troubleshoot Scale-Out File Servers …€¦ · Web viewPowerShell コマンドレットを使用して、クラスターログを生成します。次のサンプルは、Contoso-FC1