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EMC ® VNX シリーズ リリース 1.1 VNX 用EMC ® Secure Remote Support IPクライアント 要件とインストール P/N 300-011-869 リビジョン A04 EMCジャパン株式会社 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー http://japan.emc.com お問い合わせは http://japan.emc.com/contact

VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

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Page 1: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

EMC®VNX™シリーズリリース 1.1

VNX™用EMC® Secure Remote Support IPクライアント

要件とインストールP/N 300-011-869

リビジョン A04

EMCジャパン株式会社〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー

http://japan.emc.comお問い合わせは

http://japan.emc.com/contact

Page 2: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

Copyright © 2010 - 2012 EMC Corporation.不許複製。

January 2012 発行

EMC Corporationは、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更されることがあります。

このドキュメントの情報は「現状のまま」提供されます。EMC Corporationは、このドキュメントに記載されている情報についていかなる種類の表現または保証もいたしかねます。また、特に、特定の目的のための、市販性または適合性の暗黙の保証を否定します。

この資料に記載される、いかなるEMCソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソフトウェアライセンスが必要です。

製品ラインに関する最新版の安全規格情報については、EMC Powerlinkの[テクニカル ドキュメントおよびアドバイザリ]セクションを参照してください。

EMC製品名の最新のリストについては、EMC.comサイトの「EMC Corporation Trademarks」を参照してください。

他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

2 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

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目次

序文.....................................................................................................................................................5

第 1 章 : はじめに.........................................................................................................................7

ESRS IP Clientの要件..............................................8

新規インストール.................................................10

アップグレード...................................................13

第 2 章 : ダウンロードおよびインストール........................................................................15

インストール準備段階のHTTPSの接続性の確認........................16

InstallAnywhereウィザード........................................16

ESRS IP Clientソフトウェアのダウンロードおよびインストール(EMC

Online Support Webサイト)....................................17

RemotelyAnywhere IPアドレスのフィルタ テーブルへの監視ステー

ションの追加..................................................18

第 3 章 : 構成の変更................................................................................................................21

HTTPS通信のセキュリティの変更....................................22

Unisphere UIを使用した変更.......................................22

CLIツールregtoolを使用した変更...................................22

索引..................................................................................................................................................25

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 3

Page 4: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

4 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

目次

Page 5: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

序文

製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環として、EMCではハードウェアおよびソフトウェアの新規バージョンを定期的にリリースしています。 そのため、このドキュメントで説明されている機能の中には、現在お使いのソフトウェアまたはハードウェアのバージョンによっては、サポートされていないものもあります。 製品機能の最新情報については、お使いの製品のリリース ノートを参照してください。

製品が正常に機能しない、またはこのマニュアルの説明どおりに動作しない場合には、EMCの担当者にお問い合わせください。

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 5

Page 6: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

注意事項の表記法

EMCでは、特別な注意を要する事項に次の表記法を使用します。

注: 非常に重要である、または影響があるが、人体への危害や、事業的な損失、データの消失

にはつながらない内容を強調します。

事業的な損失、またはデータの消失につながる可能性を警告する内容を示します。

回避されなかった場合、軽微な、または中程度の怪我につながる可能性のある危険な

状況を示します。

回避されなかった場合、死亡、または重傷につながる可能性のある危険な状況を示し

ます。

回避されなかった場合、死亡、または重傷につながる危険な状況を示します。

情報の入手方法

EMCのサポート情報、製品情報、ライセンス情報は、次の場所で入手できます。

製品情報:ドキュメント、リリース ノート、ソフトウェアの更新、またはEMC製品、ライセンス、サービスに関する情報については、http://Support.EMC.comにあるEMCオンライン サポート用Webサイトをご覧ください(登録が必要です)。

トラブルシューティング:EMCオンライン サポートのWebサイトにアクセスします。ログインした後、該当する[Support by Product]ページを検索してください。

テクニカル サポート:テクニカルサポートおよびサービス リクエストについては、EMCオンライン サポートのWebサイトにあるEMCカスタマー サービスを参照してください。ログインした後、該当する[Support by Product]ページを検索し、[ライブ チャット]または[サービス リクエストの作成]のいずれかを選択します。EMCOnline Supportを通してサービス要求を開始するには、有効なサポート契約が必要です。有効なサポート契約の入手方法の詳細や、アカウントに関する質問については、EMC販売担当者にお問い合わせください。

注: お客様の個別のシステム問題に担当者がすでに割り当てられている場合を除き、特定のサ

ポート担当者へのお問い合わせはご遠慮ください。

ご意見

マニュアルの精度、構成および品質を向上するため、お客様のご意見をお待ちしております。

本書についてのご意見を以下のメール アドレスにお送りください。

[email protected]

6 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

序文

Page 7: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

第 1 章

はじめに

この章では、VNX用EMC® Secure Remote Support(ESRS)IPクライアント(以降、このドキュメントではESRS IP Clientと呼びます)ソフトウェアのインストールの要件について説明します。

VNX用ESRS IP Clientソフトウェアは、EMC®VNX™ for Blockおよびレガシー(CX、CX3、CX4、およびAX4-5シリーズ)システム動作にエラー イベントがないか監視し、エラー イベントがある場合はサービス プロバイダに自動的に通知します。また、監視対象のVNX for Blockシステムおよび従来型システムに安全に接続するためにサービス プロバイダが使用する経路を提供します。

VNX for FileシステムのControl Stationは、該当するシステムに関するConnectHome通知を生成します。ESRS IP Clientソフトウェアは、監視ステーションに接続して、サービス プロバイダにConnectHome通知を送信できるControl Stationを指定できます。このソフトウェアは、サービスプロバイダが安全に、特定のVNX for Fileシステムに(関連するControlStationを通して)接続するために使用するパスを提供します。

トピックは次のとおりです。

トピック :

● ESRS IP Clientの要件(8ページ)● 新規インストール(10ページ)● アップグレード(13ページ)

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 7

Page 8: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

ESRS IP Clientの要件

注: 環境とシステム要件向けの最新のESRS IP Clientについては、EMC VNX用ESRS IP Clientリリース ノートを参照してください。

ESRS IP Clientのバージョンは、監視対象の各VNX for Blockまたはレガシー システムで実行されているVNX OE(Operating Environment)に同梱されている管理ソフトウェアのバージョンと同じかそれ以降である必要があります。 また、レガシーCelerraシステムは、ESRS IP Clientではサポートされません。VNX for Fileのみサポートされます。ESRSIP Clientのインストール要件

● [監視ステーション]: 監視ステーションは、CPU速度が1.0 GHz以上のホストまたは仮想マシンである必要があり、2 GB以上の合計物理メモリ サイズ、1 GBのディスク空き領域が必要です。また、サポートされるWindowsオペレーティング システムを実行し、.NETFrameworkバージョン2.0がインストールされており、最新のJREバージョン1.6.0_xx(バージョン1.6.0_24以降)を使用している必要があります。クライアント(ストレージ システムのデータ ポートに接続したホスト)を監視ステーションにすることはできません。また、監視されるシステムは、ネットワークを介して監視ステーションと接続が可能である必要があります。また、VNX用ESRS IP ClientとWindows用UnisphereServerは同じサーバ上に共存できません。VNX用ESRS IP Clientのプリインストールチェックにより、Unisphere ServerがすでにインストールされているシステムでのVNX用ESRS IP Clientのインストールは実行されません。監視ステーションの詳細については、Setting Up a Unisphere Management Station for the VNX Seriesドキュメントを参照してください。

注: サポートされるWindowsオペレーティング システムの最新リストについては、EMC VNX用ESRS IP Clientリリース ノートを参照してください。

• [既存の監視ステーションがない場合]:WindowsホストにESRS IP Clientをインストールすることによって、監視ステーションを作成できます。

• [CLARalertを実行している既存の監視ステーションがある場合(ESRS IP Client for VNX以前のソフトウェア)]:その監視ステーションでESRS IP Clientにアップグレードすることができます。アップグレードを実行するとき、ESRS IP Clientウィザードにより既存のEメール構成を保持するか、または再構成するかを確認するメッセージが表示されます。

• [イベント監視を実行している既存の監視ステーションがある場合]:その監視ステーションにESRS IP Clientをインストールできます。

● [固定または静的IPアドレス]: 監視ステーションには、固定IPアドレスまたは静的IPアドレスが必要です。DHCP(Dynamic Host Control Protocol)を使用している場合は、予約済みIPアドレスを構成する必要があります。ESRS IP Clientウィザードは、ESRSIP Clientのインストールに必要な監視ステーションのIPアドレスを自動的に検出してESRS IP Clientを構成します。

● [監視ステーションからサービスプロバイダへの開放されたTCPポート]: 監視ステーションは、次のTCPポートを使用して、サービス プロバイダに接続します。

8 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

はじめに

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TCPポート443(HTTPS用、アウトバウンド)•

• TCPポート8443(HTTPS用、アウトバウンド):機能としては必須ではありませんが、このポートが開放されていないと、リモート サポートのパフォーマンスが著しく低下します。

● [監視ステーションからストレージシステムへの開放されたTCPポート]: 監視ステーションは、次のTCPポートを使用してストレージ システムに接続します。

• TCPポート80(HTTP用、インバウンド/アウトバウンド)

• TCPポート443(HTTPS用、インバウンド/アウトバウンド)

• TCPポート25(SMTPサーバに使用、アウトバウンド)

• TCPポート6389(Unisphereホスト エージェントに使用、アウトバウンド)

• TCPポート 5414(EMCRemoteクライアントに使用、アウトバウンド)

• TCPポート9519(EMCFLARE®バージョン04.29以降を実行しているCX4システムまたはVNX for Blockシステム上のRemotelyAnywhereに使用、アウトバウンド)

• TCPポート6391、6392、60020(Remote Diagnostic Agentに使用、アウトバウンド)

• TCPポート22(SSHを使用したCLIに使用)

• TCPポート13456(KTCONS用)

• TCPポート22および9519(RemoteKtrace用)

• TCPポート80、443、2162、2163、8000(Unisphere Service Manager、Unisphere、Navisphere®Secure CLIに使用)

● [プロキシ サーバ]: 監視ステーションがプロキシ サーバを経由してインターネットと接続している場合、この接続構成をESRS IP Clientのインストール中に明示して、プロキシ サーバのIPアドレス、ポート、プロトコル(HTTPSまたはSOCKS)を指定する必要があります。プロキシ サーバで認証が必要な場合(SOCKSは認証でのみサポートされます)、インストール中に、これも示し、プロキシ サーバのログイン認証情報を指定する必要があります。認証には、ユーザー名とパスワードの両方を指定する必要があります。

● [EMCオンライン サポート アカウント]: 登録済みの適切なEMCオンライン サポート アカウントが必要です。ESRS IP Clientソフトウェアをダウンロードしてインストールする前に、EMCオンライン サポートWebサイト(http://Support.EMC.com)にログインして、ストレージ システムの有効なシリアル番号を入力する必要があります。

● [登録済み監視サイト]: 監視サイトをEMCオンライン サポートに登録する必要があります。ESRS IP Clientのインストール中に、監視サイトの連絡先情報(担当者の名前、Eメール アドレス、電話番号など)を指定する必要があります。

● [ポータル システム]: ストレージ システム イベントに対して、あるドメインの指定したストレージ システムを集中的に監視できるストレージ システム。ポータル システムは、監視対象のVNX for Blockまたはレガシー システムで実行しているVNX OE(Operating Environment)の最新バージョンを実行しているVNX for Blockまたはレガシー システムである必要があります。ESRS IP Clientのインストール中に、いずれかのポータル システムのSP(ストレージ プロセッサ)のIPアドレスと、そのポータ

ESRS IP Clientの要件 9

はじめに

Page 10: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

ル システムのグローバル アドミニストレータ ログイン資格情報を指定する必要があります。

注: ESRS IP Clientのインストールで、Call Home機能の通信手段のバックアップとしてなど、オプションのEメール通知を使用する場合、送信用SMTPサーバへの接続が必要です。ESRS IP Clientの

インストール中に、SMTPサーバのIPアドレスとEメール通知に使用するEメール アドレス(送信元フィールド内)を指定する必要があります。

新規インストール

新しいESRS IP Clientのインストールでは、InstallAnywhereウィザードにより、通信インフラストラクチャが自動的にインストールされます。この通信インフラストラクチャは、サービス プロバイダとのプライマリの通信方法として、セキュアな送受信の通信

10 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

はじめに

Page 11: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

(SSL)をサポートします。イベントが発生すると、この通信インフラストラクチャからサービス プロバイダに通知されます(Call Home機能、図 1(11ページ)を参照)。

図 1. ESRS IP Client通信インフラストラクチャ - Call Homeの例

新規インストール 11

はじめに

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この同じ通信インフラストラクチャからは、監視対象VNX for Blockおよびレガシー システム(図 2(12ページ)を参照)へのリモート アクセスがサービス プロバイダに提供されます。

図 2. ESRS IP Client通信インフラストラクチャ - リモート アクセスの例

さらに、この同じインフラストラクチャは、ファイル デバイス(監視ステーションに接続する関連づけられたControl Station)用の指定VNXからサービス プロバイダにConnectHomeデータを送信したり、サービス プロバイダにファイル デバイス用VNXへのリモート アクセスを提供するのにも使用されます。

12 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

はじめに

Page 13: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

注: VNX for Fileまたは監視対象VNX for block,にリモート アクセスするためのデフォルトの権限は、常に許可に設定されています。VNX for File、監視対象のVNX for Block、またはレガシー システムへのリモート アクセスをより細かく制御する必要がある場合は、Policy Managerを使用して権限を設定できます。Policy Managerソフトウェア コンポーネントは、お客様提供のサーバにインストールされます。このコンポーネントは、デバイスへのリモート アクセスを管理したり、リモート接続の監査ログを維持したりします。また、ファイル転送処理をサポートします。システムへのアクセスが発生する場合のアクセス元、アクセス内容、アクセス タイミング、さらにはアクセス理由までも制御できます。Policy Managerの詳細については、EMCオンライン サポートWebサイト(Support.EMC.com)を参照してください。ログインした後、該当する[Support by Product]ページおよび、特定の製品のテクニカル ドキュメントを見つけます。

ESRS IP Clientソフトウェアのインストール中、Call Home機能のバックアップの通信方法としてメールを使用するように選択できます。また、監視対象VNX for Blockおよびレガシー システムからサービス プロバイダにイベントが送信されたことを通知するためにメールを使用するように選択できます。また、集中型モニタリング環境を構成する監視ステーションとポータル システムも指定できます。ポータル システムとして指定するVNXfor Blockは、監視対象システムのリストに自動的に追加されます。

アップグレード

CLARalertまたはCLARiX®用ESRS IP ClientソフトウェアからVNX用ESRS IP Clientソフトウェアにアップグレードする場合、以下の条件下では、Call Home機能の既存の通信構成(ダイヤルアップやメールなど)を維持することができます。

注: VNX用ESRS IP ClientまたはCLARiX用ESRS IP Clientソフトウェアのいずれかと、関連する通信インフラストラクチャがすでにインストール済みの場合、このオプションは使用できません。

● CLARalertソフトウェア(バージョン6.22以降)からVNX用ESRS IP Clientにアップグレードする場合

● 以前CLARalertソフトウェア(バージョン6.22以降)からCLARiX用ESRS IP Clientにアップグレードし、Call Home機能の既存の通信構成(ダイヤルアップやメールなど)を維持していた後で、CLARiX用ESRS IP ClientからVNX用ESRS IP Clientにアップグレードする場合

● サービス プロバイダが、Call Home機能のダイヤルアップまたはメールを使用して、以前のCLARiX用ESRS IP Clientの通信構成を設定していて、それをVNX用ESRS IP Clientにアップグレードする場合

このオプションによって、(VNX for Blockおよびレガシー システムの)Call Home機能の既存の通信構成(サービス プロバイダへのダイヤルアップやメールなど)を引き続き使用できるようになります。ただし、すべての集中型のモニタリング ソフトウェアはアップグレードされますが、アップグレード中にESRS通信インフラストラクチャは自動的にはインストールされません。こうしたオプションを選択した場合、必要なESRS通信インフラストラクチャがインストールされないため、VNX for FileシステムをESRS IP Clientに追加できません。既存のダイヤルアップまたはメールの構成を維持しない場合、アップグレードは新規のESRS IP Clientのインストールとして扱われます。

アップグレード 13

はじめに

Page 14: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

ダイヤルアップまたはメールを主なCall Home通信手段として使用することはお勧めしません。監視ステーション上に自動的にインストールできるESRS通信インフラストラクチャの使用をお勧めします。

カスタマー インストール モードでは、分散型(非集中型)モニタリング環境が含まれたシステムへの、VNX for Blockまたはレガシー システム用ESRS IP Clientのインストールがサポートされていません。分散型モニタリング環境を使用する既存のCall Home構成の場合、アップグレードによって集中型モニタリング環境が作成されます(図 1(11ページ)を参照)。既存の分散型モニタリング環境と新しく作成された集中型モニタリング環境が存在していると、サービス プロバイダへの通知が重複する可能性があります。既存の分散型モニタリング環境はアップグレードされません。お客様またはEMC認定のサービス プロバイダは、ESRS IP Clientソフトウェアをインストールする前に、集中モニタリング環境に含まれるすべてのVNX for Blockまたはレガシー システム上で分散型モニタリングを無効にする必要があります。

カスタマー インストール モードには、集中型モニタリング環境が必要です。集中型モニタリング環境では、イベントを監視するVNX for Blockおよびレガシー システムのCallHome通知を生成するために監視ステーションを指定します。集中型モニタリング環境は、Navisphere® ManagerまたはUnisphere™アプリケーションのオプションです。

14 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

はじめに

Page 15: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

第 2 章

ダウンロードおよびインストール

この章では、EMCオンライン サポートWebサイトから、ESRS IP ClientUIベースのインストーラ ウィザードにアクセスし、ダウンロードする方法について説明します。すべてのESRS IP Clientソフトウェア コンポーネントをダウンロードして構成するために使用する、インストーラ ウィザードの実行方法について説明します。これらのコンポーネントは以下のことを実行するために必要です。

● VNX for Blockまたはレガシー システムへの集中型モニタリング環境のセットアップ

● 監視ステーションに接続して、サービス プロバイダにConnectHome通知を送信できるVNX for FileのControl Stationを指定します。

次のようなトピックが含まれています。

トピック :

● インストール準備段階のHTTPSの接続性の確認(16ページ)● InstallAnywhereウィザード(16ページ)● ESRS IP Clientソフトウェアのダウンロードおよびインストール

(EMC Online Support Webサイト)(17ページ)● RemotelyAnywhere IPアドレスのフィルタ テーブルへの監視ステー

ションの追加(18ページ)

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 15

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インストール準備段階のHTTPSの接続性の確認

ESRS IP Clientのインストーラ ウィザードにより、インストールの準備段階で次のIPアドレス名のHTTPS接続性が確認されます。

ESRS Core(ゲートウェイpingの確認): esrs-core.emc.com

ESRS UI(ServiceLinkアクセスのユーザー インタフェース、EMCのサービスサイト):esrs.emc.com

グローバル アクセス サーバ:

● esrgweprd01.emc.com

● esrgweprd02.emc.com

● esrgweprd03.emc.com

● esrghoprd01.emc.com

● esrghoprd02.emc.com

● esrghoprd03.emc.com

● esrgckprd01.emc.com

● esrgckprd02.emc.com

● esrgckprd03.emc.com

● esrgscprd01.emc.com

● esrgscprd02.emc.com

● esrgscprd03.emc.com

● esrgspprd01.emc.com

● esrgspprd02.emc.com

● esrgspprd03.emc.com

HTTPS接続が、ESRS CoreおよびESRS UIのIPアドレス名、および少なくとも4個のグローバル アクセス サーバのIPアドレス名に対して確立される必要があります。HTTPSの接続性を確保するには、上に挙げたすべてのグローバル アクセス サーバのIPアドレス名へのアクセスが可能である状態をお勧めします。

InstallAnywhereウィザード

注: InstallAnywhereウィザードでは、ESRS IP Clientのインストール モードの選択を求められます。このドキュメントでは、カスタマー インストール モードについてのみ説明します。これは推奨されるインストール モードであり、ESRS IP Clientを新規インストールするユーザーまたはアップグレードするユーザー向けです。

16 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

ダウンロードおよびインストール

Page 17: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

InstallAnywhereウィザードを使用すると、ESRS IP Clientのインストールを簡単に実行できます。必要に応じて、特定の手順の実行方法に関するコンテキスト依存ヘルプを表示することもできます。このウィザードは、ESRS IP Clientの新規インストールにも、バージョン6.22以降の既存のCLARalertまたはCLARiX環境用のESRS IP Client環境のアップグレードにも使用できます。バージョン6.22より前のCLARalertを実行している既存のCLARalert環境の場合は、EMC認定サービス プロバイダがアップグレードを実行する必要があります。

ESRS IP Clientソフトウェアのダウンロードおよびインストール(EMC OnlineSupport Webサイト)

EMCオンライン サポートWebサイトから、ESRS IP Client UIベースのインストーラ ウィザードにアクセスし、ダウンロードしできます。ウィザードを使用して、VNX for Blockまたはレガシー システム用の集中型モニタリング環境をセットアップするのに必要な、すべてのESRS IP Clientソフトウェア コンポーネントをダウンロードして構成します。また、監視ステーションに接続し、サービス プロバイダにConnectHome通知を送信できるVNX for FileのControl Stationを指定します。

はじめに

VNX用ESRS IP ClientをESRSゲートウェイ サーバにインストールしないでください。

また、VNX用ESRS IP ClientとWindows用Unisphere Serverは同じサーバ上に共存できません。VNX用ESRS IP Clientのプリインストール チェックにより、Unisphere ServerがすでにインストールされているシステムでのVNX用ESRS IP Clientのインストールは実行されません。この場合は、VNX用ESRS IP Clientをインストールする前に、Unisphere Serverをアンインストールします。VNX用ESRS IP Clientは、Unisphere Serverがインストールされているかどうかの判断にHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\EMC\ ManagementServerの存在を使用します。Unisphere Serverアンインストーラーによってこのキーが削除されていない場合は、VNX用ESRS IP Clientをインストールできない可能性があります。regeditを使用してキーをレジストリから削除すると、VNX用ESRS IP Clientをインストールできます。

手順

監視ステーションから以下の操作を実行します。

1. EMCオンライン サポートWebサイト(http://Support.EMC.com)に移動し、VNX用ESRSIP Clientソフトウェアをダウンロードするためのリンクを見つけます。

2. 次に、[ESRS IP Clientのダウンロード]を選択し、ソフトウェアを監視ステーションに保存します。

3. ESRS IP Clientを保存したフォルダで、ESRS IP Clientの実行可能(.exe)ファイルをダブルクリックするか、必要に応じてファイルを右クリックして、[別のユーザーとして実行]を選択し、別のユーザーの認証情報を使用してインストール ウィザードを実行します。

4. このウィザードのステップに従ってインストールを完了させます。

ESRS IP Clientソフトウェアのダウンロードおよびインストール(EMC Online Support Webサイト) 17

ダウンロードおよびインストール

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注: FLAREバージョン04.29以降を実行するすべてのCX4システム、および、VNX for BlockシステムとESRS IP Client構成で展開されているシステムの場合は、これらのシステムのRemotelyAnywhereフィルタ テーブルに監視ステーションのIPアドレスを追加する必要があります。詳細についてはRemotelyAnywhere IPアドレスのフィルタ テーブルへの監視ステーションの追加(18ページ)を参照してください。

プリインストール チェック中にHTTPS接続が検証されたIPアドレス名のリストについては、インストール準備段階のHTTPSの接続性の確認(16ページ)を参照してください。ESRSIP Clientソフトウェアのインストールにより、4つのログ ファイルが生成されます。これらのログ ファイルのうちの2つ(esrsagent_installer.logとesrsipclient_installer.log)は、EMC\ESRSIPClientフォルダ内の、ユーザーのホーム ディレクトリにあります。他の2つのログ(esrs_rscapi.logとesrs_jema.log)は、ESRS IP Clientをインストールしたディレクトリにあります。esrs_rscapi.logログは、VNX for Blockの登録時のみ作成されます。esrs_jema.logログは、VNX for Fileの登録時のみ作成されます。

RemotelyAnywhere IPアドレスのフィルタテーブルへの監視ステーションの追加

注: この手順は、このESRS IP Client構成で、FLAREバージョン04.29以降を実行しているすべてのCX4システム、およびすべてのVNX for Blockシステムの場合にのみ実行します。

デフォルトでは、この機能によって、常にオンの追加のセキュリティ レイヤーが追加されます。これは、システムのサービス ポートへのリモート サービス ツールの使用を制限するものです。管理者とセキュリティ管理者は、付加された信頼済みサービス クライアントのIPアドレスを入力して、リモート サービス ツール アクセスをシステムの管理ポートにまで拡張します。

注: IPv6構成のシステムでは、一時的なプライベート アドレスはデフォルトで無効になっています。クライアント システムでも無効にすることをEMCは強く推奨します。

1. サポートされているブラウザのアドレス フィールドに、SP AまたはSP BのIPアドレスまたはホスト名を入力し、IPアドレスまたはホスト名にセットアップ ページのパスを追加します。たとえば、http:// IP address/setup、またはhttp://hostname/setupのように入力します。

SPセットアップのログイン ページが開きます。

2. Navisphere ManagerまたはUnisphereのシステム管理者のアクセス ユーザー名とパスワードを入力します。

SPセットアップ ページが開きます。

3. [RemotelyAnywhereのアクセスの制限の設定]にスクロール ダウンし、名前パネルをクリックしてそのページを開きます。

18 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

ダウンロードおよびインストール

Page 19: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

注: [RemotelyAnywhereのアクセスの制限の設定]のIPアドレス フィルタ テーブルにアクセスする前に、システムのセキュリティを有効にして構成する必要があります。

[RemotelyAnywhereのIPフィルタ構成]ページが開きます。

4. 監視ステーションのIPアドレスがIPアドレスのフィルタ テーブルに入力されていることを確認します。

5. [ドメイン内のすべてのストレージ システムに適用されるフィルタ]入力テーブルに、監視ステーションのIPアドレスを入力します。

注: この入力テーブルには最大16個のRA(RemotelyAnywhere)クライアント アドレスを入力できます。このとき、アドレスの範囲やサブネットすべてを入力テーブルに入力することはできません。RAクライアント アドレスを[接続されたストレージ システムのみ]入力テーブルに入力しても、これは、FLAREバージョン04.29以降を実行しているドメイン内のすべてのCX4システム、およびドメイン内のすべてのVNX for Blockシステムに送信されるわけではありません。[接続されたストレージシステムのみ]入力テーブルは、ドメインの他のシステムにデータを送信しない場合に使用します。

[ドメイン内のすべてのストレージ システムに適用されるフィルタ]入力テーブルを使用すると、入力したRAクライアント アドレスがFLAREバージョン04.29以降を実行しているドメイン内のすべてのCX4システム、およびドメイン内のすべてのVNX for Blockシステムに送信されます。

6. [設定値の適用]をクリックします。

注: IPフィルタ テーブルを更新すると、既存のRA接続はすべてリセットされます。

[RemotelyAnywhereのIPフィルタ構成 - 確認]ページが開きます。

7. [設定値の適用]をクリックします。

注: 次のテキスト メッセージが表示されます。

RemotelyAnywhereのIPフィルタ要求は成功しました。

[RemotelyAnywhereのIPフィルタ構成 - 適用]ページが開きます。

8. [戻る]をクリックします。

メインのセットアップ ページが表示されます。

9. [ログアウト]をクリックしてブラウザを閉じます。

RemotelyAnywhere IPアドレスのフィルタ テーブルへの監視ステーションの追加 19

ダウンロードおよびインストール

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10. [接続されたストレージシステムのみ]フィルタ テーブルに監視ステーションのESRSアドレスを入力した場合、ESRS IP Client構成で、FLAREバージョン04.29以降を実行しているドメイン内の他のすべてのCX4システムおよびドメイン内の他のすべてのVNX forBlockシステムに対し、前述の手順を繰り返します。

20 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

ダウンロードおよびインストール

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第 3 章

構成の変更

ESRS IP Clientソフトウェアの監視ステーションへのインストールまたはアップグレードの完了後、次の作業は、ESRS IP Client構成に追加されているシステムのタイプによって異なります。

次のようなトピックが含まれています。

トピック :

● HTTPS通信のセキュリティの変更(22ページ)● Unisphere UIを使用した変更(22ページ)● CLIツールregtoolを使用した変更(22ページ)

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 21

Page 22: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

HTTPS通信のセキュリティの変更

VNX for Fileシステムによる構成を最初に設定した時点では、Control Station上のConnectHome機能と監視ステーションにインストールされたESRS HTTPSリスナー サービスの間のHTTPS接続は、デフォルトのHTTPS構成を使用します。ConnectHome機能とESRS HTTPSリスナー サービスをインストールし、デフォルトのHTTPS構成を使用して設定して、接続が動作するようになったら、ESRS HTTPSリスナー サービスに、サービスをホストするシステムに固有のX.509証明書を提供する必要があります。この操作によってHTTPS接続のセキュリティが強化され、どのConnectHomeクライアントもサーバーのIDを検証できるようになります。詳細な手順と追加情報については、EMCオンライン サポートWebサイトにアクセスし、該当する製品別サポート ページで、必要な特定の製品のテクニカル ドキュメントのリンクを見つけてください(ESRS HTTPSリスナー サービスのSSL証明書の管理)。

Unisphere UIを使用した変更

Unisphere UIを使用して、次を行います。

● VNX for Blockおよびレガシー システムを、集中型モニタリング環境に追加したり、そこから削除する。

● Call Homeテンプレートのプロパティを表示し、追加のCall HomeテンプレートをVNXfor Blockまたはレガシー システムに割り当てる。

● VNX for FileシステムのConnectHome情報を管理する。

● 監視されたVNX for Block、VNX for File、またはレガシー システム用のイベントを表示する。

Unisphereの使用方法については、Unisphere UI内にあるUnisphereのヘルプを参照するか、EMC Online Support Webサイトにアクセスし、該当する製品別サポート ページで、必要な特定の製品のテクニカル ドキュメントのリンクを見つけてください。このWebサイトには最新バージョンが掲載されています。

CLIツールregtoolを使用した変更

ESRS IP Clientソフトウェアをダウンロードすると、regtool CLIツールが、ESRS IPClientのインストールされたディレクトリにインストールされます。

regtool CLIツールを使用して、以下を実行します。

● 新しく追加したVNX for FileシステムをESRS IP Clientに登録して、このシステムからのConnectHome通知を監視ステーション経由でセットアップします。

● ESRS IP ClientソフトウェアとVNX for Fileシステムだけがインストールされている場合は、イベント モニタ構成を完了し、続けてVNX for Blockまたはレガシー システムを監視ステーションに追加する必要があります。

監視ステーション上でESRS IP Clientソフトウェアのインストールが完了したら、regtoolCLIツールを使用して、VNX for FileシステムとConfigtool実行可能ファイルを追加し、

22 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

構成の変更

Page 23: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

VNX for Fileシステムを削除する必要があります。Configtool実行可能ファイルは、ESRSIP Clientがインストールされているディレクトリにあります。

注: Configtoolの詳細については、EMCオンライン サポートWebサイト(http://Support.EMC.com)を参照してください。ログインした後、該当する[Support by Product]ページおよび、特定の製品のテクニカル ドキュメントを見つけます。

ESRS IP Clientのインストール時にVNX for Blockまたはレガシー システムが何も追加されていない場合は、Unisphereを使用してこれらを追加または削除する必要があります。ESRS IP ClientとVNX for Fileシステムだけをインストールし、その後VNX for Blockまたはレガシー システムを監視設定する必要が生じた場合は、regtool CLIツールを使用して、最初にVNX for Blockまたはレガシー システムを追加し、次にUnisphereを使用してVNX for Blockまたはレガシー システムに変更を加えます。Regtoolを使用してVNX forBlockまたは従来型システムを追加する場合、ドメインで検出されたすべてのVNX for Blockおよびレガシー システムが追加されます。Regtoolは、ドメインで見つけた、接続済みかつ最も高いバージョンのUnisphereを実行中の最初のシステムでをポータル システムとして割り当てます。デスクトップ上のポータルURLショートカットは、このシステムを指すように更新されます。Unisphereを使用してVNX for Blockおよびレガシー システムに変更を加えるには、ポータル システムが必要です。

regtoolコマンドには、追加するシステムの種類、そのIPアドレス、ログイン ユーザー名、およびパスワードが引数として必要です。Regtoolのコマンド構文は以下のようになります。

regtool -a ( -c <ipaddress>[:<port>] | -s <ipaddress>[:<port>] ) -u <username> -p <password> [-v]

-a Control Stationまたはストレージ プロセッサを追加します。このユーティリティでストレージ プロセッサが追加できるのは、このシステムの監視構成にまだストレージ プロセッサが追加されていない場合のみです。ストレージ プロセッサをさらに追加するには、ポータル システムでUnisphereを使用する必要があります。

-c Control StationのIPアドレスのオプション

または

-s ストレージ プロセッサのIPアドレスのオプション

IPアドレスは、オプションでポート番号を含むことができます。IPアドレスにポート番号が含まれない場合、Control Stationに対しては22、ストレージ プロセッサに対しては443がデフォルトで設定されます。

-u システムに対して管理者アクセス権限のあるユーザーのユーザー名のオプション

-p パスワードのオプション

-v verbose出力の印刷

次のコマンドでは、regtoolのヘルプ メッセージが表示されます。regtool -h

regtoolコマンドが返す可能性のある戻り値は、次のとおりです。

0:成功

0未満:エラー

-1:構文エラー

CLIツールregtoolを使用した変更 23

構成の変更

Page 24: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

-2:不十分な引数

-99:予期せぬエラー

regtoolコマンドのエラー メッセージは以下のようになります。

エラー: システム タイプが無効です。

エラー:ストレージプロセッサをさらに追加するには、{0}のポータルシステムでUnisphereを使用してください。

エラー: オプションを認識できません: {0}

エラー: 認識できないコマンドです。

エラー: 指定したパラメータが不十分です。

エラー: パスワードを指定する必要があります。

エラー: ユーザー名を指定する必要があります。

エラー: IPアドレスを指定する必要があります。

エラー: 同時に1つのシステム タイプとIPアドレスのみが指定できます。

regtoolのログ ファイルは次の場所にあります。

<ユーザーのホーム ディレクトリ>\EMC\ESRSIPClient\esrsipclient_regtool.log

regtoolコマンドを実行するには、昇格された権限または管理者権限が必要です。WindowsVista® 2007または2008が稼動しているシステム上でregtoolを実行するには、[管理者として実行]コマンドを使用する必要があります。

1. [スタート]をクリックします。

2. [検索]ダイアログ ボックスに、「command prompt」と入力します。

3. 結果のリストで、[コマンドプロンプト]を右クリックして、[管理者として実行]をクリックします。

4. 管理者パスワードの入力や確認を求められた場合は、パスワードを入力するか、確認を行います。

24 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

構成の変更

Page 25: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

索引

E

EMCオンライン サポートアカウント 9登録済み監視サイト 9

H

HTTPS構成 22HTTPS接続性 16

I

InstallAnywhereウィザード 10IPアドレス

Control Station 23DHCP 8RemotelyAnywhereのフィルタ テーブル 18SMTPサーバ 10監視ステーション 8ストレージ プロセッサ 23名、ESRS CoreとESRS UI、グローバル アクセス サーバ 16

P

Policy Manager 13

R

regtoolインストール場所 22エラー メッセージ 24コマンド ライン構文 23使用 22戻り値 23ログ ファイル 24

RemotelyAnywhere 18

S

SMTPサーバ 10SSL証明書 22

T

TCPポート 8

U

Unisphere UI 22

X

X.509証明書 22

アップグレードCLARalert 13CLARiX用ESRS IP Client 13

ウィザード、InstallAnywhere 16

監視ステーションTCPポート 8通信インフラストラクチャ 12

VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール 25

Page 26: VNX 用EMC SecureRemoteSupportIPクライアント...序文 製品ラインのパフォーマンスと機能を継続的に改善および強化するための努力の一環とし

監視ステーション(続く)要件 8

許可Policy Manager 13リモート アクセス 13

グローバル アクセス サーバ 16

集中型モニタリング環境 14

ソフトウェア バージョン 8

プロキシ サーバ 9

分散型モニタリング環境 14

ポータル システム 9, 13

リモート アクセス許可 13

ログ ファイル 18

26 VNX用EMC Secure Remote Support IP Clientの要件とインストール

索引