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 · Web view基材: CR ISO/TR 15608 (1999)に準ずる鋼材の種類により、低炭素鋼は第1類、第2類および第3類、ステンレス鋼(300シリーズ)は第8類、アルミニウムは5000と6000シリーズである。

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10

職種定義 溶接

ワールドスキルズインターナショナルは、その技術委員会の決議のもと、総則、運営規則および競技規則に基づいて、ワールドスキルズ競技大会のこの職種の最低要求事項を採択している。

当該職種の定義(競技内容、運営等)は以下の内容で構成されている。

WSC2015_TD10_EN

Date: 2014/08/14 – 第5版

1

序文

・・・・・・・・・・・・・・・・・

2

2

WS標準仕様(WSSS)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

4

3

評価戦略と仕様

・・・・・・・・・・・・・・・・・

10

4

採点スキーム(採点方法、手順、要求事項等)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

11

5

競技課題

・・・・・・・・・・・・・・・・・

18

6

職種管理および情報伝達

・・・・・・・・・・・・・・・・・

27

7

職種限定の安全要求事項

・・・・・・・・・・・・・・・・・

28

8

材料および装置(機材)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

28

9

訪問者とマスコミに対する職種の広報活動

・・・・・・・・・・・・・・・・・

32

10

持続可能性

・・・・・・・・・・・・・・・・・

33

2014年08月12日から有効(第5版)

ステファン・プラシュル 技術委員会 委員長                マイケル・ファン  技術委員会 副委員長

1 序文

1.1 職種競技の名称と説明

1.1.1 この職種の名称は

溶接

1.1.2 関連する職務または仕事の定義

溶接工は、電気または電気/ガスシールド工程を使って様々なゲージの広範な金属を準備し、接合する。溶接工は、工学製作図、基準および記号を解釈し、こうした要求事項を正確な構造や製品に正しく変えることができる必要がある。

溶接工は、安全な作業手順および個人保護具について徹底した知識と理解を備える必要がある。広範な溶接装置および工程の具体的知識に加え、冶金学についての十分な実用的知識を得る必要がある。電気と電気プロセスを熟知している必要がある。

溶接工は、切断面、管材および板材を溶接し、大小の圧力容器を組み立てる。溶接工は、様々な溶接工程を使用して広範な金属および合金を準備、組み立て、接合する。溶接工程にはMMAW(手動金属アーク溶接)、MAGSW(金属アークガスシールド溶接)、TAGSW(タングステンアークガスシールド溶接)のガス溶接および切断が含まれる。ガス、電気、ガスシールド電気プロセスを使って、様々な材料を接合・切断する。接合しようとしている材料に応じて正しい装置、工程および方法を選び操作できなければならない。

溶接工は、熱切断を使ってもよいが、継手の種類、厚さおよび使用目的に適用される接合の正しい準備を特定し、それに従うことができるべきである。溶接継手の準備および仕上げには研削および切断を用いる。上述のほか、最新の接合方法には、サブマージアーク、プラズマアーク、スタッド溶接、レーザー溶接などの機械化工程が含まれる。

溶接工は、土木工学、機械工学、輸送、船舶工学、ならびに建設・サービス・娯楽といった多様な産業で、産業用の組み立て部品および/または構造物を製作するユニットまたは工場で作業することがある。溶接工は、上述の領域内で構造物の準備、建設、ならびに修理および保守の現場でも作業する。溶接工は様々な場所や状況で作業することがあり、それは工場内の作業台から、造船所、発電所、ガス/石油採掘ターミナルの検査・修理のために沖合構造物にまで及ぶ。溶接工は、工学、建設、発電および石油化学工場でも作業する。作業環境には、外海など、危険な環境が含まれる場合もある。

現代の溶接工は、一つまたはいくつかの溶接工程または環境を専門としていることがある。二相ステンレス鋼や旧プロニッケルなどの珍しい合金での作業を依頼される場合もある。溶接の品質は費用と機能によって異なり、欠陥や失敗が費用、安全性および環境への損害に関して最も深刻な結果をもたらしかねない最も細かな仕事を実行するには、最も熟練した溶接工が頼られる。

1.2 この文書の位置づけ及び重要性

この文書は、この技能競技大会で競うために要求される規準及び評価指針、大会運営の方法と手続きに関する情報を含む。全てのエキスパートと選手は、この職種定義について理解しておく必要がある。

「職種定義」の異なる言語間の解釈の相違に際しては、英語版が優先される。

1.3 関連書類

この職種定義には職種特有の情報しか含まれないので、以下のものと共に用いられなければならない。

· WSI-競技規則

· WSI – WS 標準仕様概略

· WSI – WS 評価戦略 (可能な場合)

· WSI – 当文書に記されているオンライン情報源

· 開催国 – 安全衛生規則

2 WS標準仕様 (WSSS)

2.1 WSSSに関する一般事項

WSSSは、技能及び職能の世界最高の実演を支える知識、理解及び特定な技能について詳述している。

それは産業やビジネスを代表する関連職務、職業について、国際的に共有される理解を反映したものでなければならない。(www.worldskills.org/WSSS)

技能大会はWSSSの記述により、国際的に最も優れた技能を出来る限り反映することを意図している。

標準仕様(WSSS)は、それゆえ、大会に要求される訓練や準備のためのガイドでもある。

技能大会に於いて、知識や理解の評価は、競技でのパフォーマンスを評価することにより行われる。ゆえに、知識や理解力のテストを別途行うことはない。

標準仕様はタイトル付きの詳細項目に分けられ、項目番号が付加されている。

各々の項目は、全評価項目に占める相対的重要性に基づき、パーセンテージで配点が与えられる。

合計値は100%となる。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様に記載された技能にのみ適用される。

それらは、技能競技会の制約の範囲内で、標準仕様を出来るだけ包括的に反映するよう作られたものである。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様にある点数配分に実現可能な限り従うものである。

(但し)標準仕様で規定されている(配点の)ウェイトを根底から損なわないという条件で、5%程度の変動は許容されている。

2.2 WS技能レベルの標準仕様

セクション

相対重要性配点率(%)

1

作業組織と個々の自己管理

25

各自は以下を認識、理解する必要がある。

· 溶接産業における保健、安全、保安および衛生に関する規格および法律

· 安全な作業実践、事故時の手順、避難手順および避難経路に関する規格および法律

· 与えられたあらゆる状況について業界で使用される個人保護具の範囲、使用および保守

· 特定の、または危険な課題に関連する安全装置の選択と使用

· 濡れた/湿ったエリア、狭い場所、酸素レベルが安全に作業するために必要なレベルを下回る可能性のある状況などを含むあらゆる条件の材料の溶接に関する安全のための提言と規則

· あらゆる状況において爆発、火災または発火を防ぐために必要な提言、規則および手順

· 製造業者が提供する専門用語および安全データ

· 溶接作業中のすべり、つまづき、転倒などの危険

· 一次電源回路の専門用語とその操作

· 二次電源/溶接回路の専門用語とその操作

· 溶接工程の要求事項と環境および持続可能性の問題に及ぼす影響

· 基本的な数学の計算と単位換算

· 幾何学的原則、技法および計算

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

· あらゆる状況において自己と他者に関して安全に作業する。

· 必要に応じて高い基準でPPEを選択、着用、維持する。

· 課題に応じてスペシャリストの安全用PPEを選択、維持、着用する。

· 危険な状況を認識し、自己と他者の安全に関して適切な措置を取る。

· 危険および準危険環境で作業中は正しい手順の工程に従う。

· 製造業者の安全データシート準拠を実証する。

· 清潔な作業環境を維持する。

· リサイクルと持続可能性のため、使用済み材料を関連する容器に保管する。

· 作業を合意の時間内に完了する。

· 必要な材料、消耗品および溶接費用を計算する。

· 幾何学の公式を使って面積と体積を計算する。

· 一次・二次の電気/溶接回路の主なコンポーネントを認識し、検査する。

· 行われる具体的な溶接手順に不可欠な接合を行う。

2

溶接の準備

5

各自は以下を認識、理解する必要がある。

· 溶接/工学図面および溶接記号の解釈

· 工程と使用する材料との正しい整合

· 以下を含む溶接消耗品の分類と具体的な用途:

· ガスシリンダーの色分け

· 溶接棒のコーディングおよび指定

· 溶接ワイヤの直径と具体的用途

· 溶接用電極の選択と準備

· 利用可能なエッジ加工工程の形

· 表面汚染が完成溶接面の特徴にどのような影響を及ぼし得るか

· 以下に対して調整する正しい機械の設定:

· 溶接極性

· 溶接位置

· 材料

· 材料の厚さ

· 溶加材と送り速度

· 機械のハードウェア、TIG電極形、ワイヤの種類および直径等に必要な微調整

· 溶加材の特徴・特性

· 継手の断面、強度、材料および図面仕様と調整するエッジ加工の方法

· 具体的な課題の溶接パラメーター/変数

· 完成した溶接の溶接変数/パラメーターにおける変化の影響

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

· 図面仕様に従って材料のエッジを加工する。

· 溶接する用途、大きさ、位置の特徴および材料によって溶接消耗品を選ぶ。

· 溶接する前に表面の汚染を取り除く。

· 正しい溶加材と溶接する材料に合った大きさを選択する。

· 溶接パラメーター/変数を考慮して溶接装置を調整する。

· 製造業者の仕様書に従い溶接装置を組み立てる。仕様には以下が含まれるが、これに限定はされない。

· 溶接極性

· 溶接電流

· 溶接電圧

· ワイヤ送り速度

· 移動速度

· 移動角度、電極角度

· 溶滴移行方式

· 仕様書と図面の要求事項に従って材料のエッジを加工する。

3

溶接材料

10

各自は以下を認識、理解する必要がある。

· 炭素鋼の機械物性と工学特性

· (5000および6000シリーズ)のアルミニウムとその合金の機械物性と工学特性

· (オーステナイト300シリーズ)のステンレス鋼の機械物性と工学特性

· 溶接消耗品の選択と保管

· 溶接消耗品の正しい保管と取り扱い

· 電動工具の選択と安全な使用

· 作業の成果コストに対する所要時間の影響

· 具体的な課題にしようする金属および消耗品の供給コスト

· 環境保護における材料および溶接作業のコントロール

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

· 機械物性と工学特性に考慮して材料を使用する。

· 消耗品を種類、用途および安全への配慮に関して正しく保管する。

· 図面の材料の一覧表と溶接記号に準じて材料を選択し、準備する。

· 特性と表面の特徴に従って材料を準備する。

· 電動工具を安全に使用して溶接の切断、研削、準備/仕上げを行う。

· 設定された制限時間内で効率的に作業する。

· 供給および取替えのコストを予想し、材料を効率的に使用する。

· 環境保護に関して効果的・効率的に作業を実施する。

4

溶接工程

60

各自は以下を認識、理解する必要がある。

· 溶接の品質をコントロールする国際仕様

· 溶接産業で使用される具体的な専門用語

· 電動工具および溶接装置の安全使用に必要な予防措置

· 溶接およびパージ用が図の専門用語、特徴および安全使用

· 溶接消耗品の認識と選択品

· 使用される様々な溶接工程の選択、使用および技法

· 溶接領域を汚染から保護するために使用する具体的な方法

· シールドおよびパージに使用するガスの選択

· 溶接姿勢、溶接角度および電極移動速度

· 溶接中に発生する可能性のある欠陥/混入物

· 鋼、合金およびアルミニウムのひずみをコントロールする方法

· 完成した溶接を仕上げる適切な方法

· 溶接の様々の破壊試験および非破壊試験

· 効率的な停止/再開の技術

· 電動工具の選択、調整および安全使用

· 入熱のコントロールに用いる方法

· 溶接領域への溶滴移行の方法

· 溶接材料の特性を向上させるために合金化する利点

· 具体的な溶接工程の利点と限界

· 溶接欠陥とその適切な修正

· 溶接品質における金属が清潔であることの重要性

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

· 国際仕様に準じて溶接継手を作る。

· 溶接の専門用語を解釈して仕様通りに課題を完成する。

· 溶接装置を維持して良質結果を得る。

· 溶接領域を汚染から保護する適切な方法を選択して使用する。

· 溶接装置を選択・調整して溶接領域への溶滴移行の適切な方法を行う。

· 工程と条件に合った正しい溶接消耗品を選択する。

· ISO2253およびAWS A3.0/A2.4に詳述されているように、管材および板材の溶接を全ての指定工程において全姿勢により実施する。

· 手動金属アーク溶接工程(111)を使用して、鋼板および切断面を溶接する。

· ガス金属アーク溶接工程(135)を使用して、鋼板および切断面を溶接する。

· フラックコアード溶接工程(136)を使用して、鋼板および切断面を溶接する。

· ガスタングステンアーク溶接工程(141)を使用して、鋼板および切断面を溶接する。

· ガスタングステンアーク溶接工程(141)を使用して、アルミニウム板および切断面を溶接する。

· ワイヤブラシ、スクレーパー、のみなどを使用して溶接部を掃除する。

· 溶接工程の停止/再開を行う。

· 完成した溶接を掃除する。

· 図面仕様に従って正確に作業する。

· 図面および法律による仕様を満たす溶接を行う。

· 品質を維持するため、溶接の欠陥を修正し、混入物を除去する。

· 完成作品を図面の要求事項に照らしてチェックし、精度・I形・平坦度を必要に応じて反映させる。

· ひずみを最小限とし、修正するための適切なコントロール手段を設け、制御する。

· 溶接の非破壊試験を行う。

· 電動工具および装置の準備と安全使用を実証する。

· 入熱をコントロールする適切な手順を実施する。

· 溶接の欠陥を認識し、是正するための適切な措置を取る。

· 溶接金属の清潔さが必ず維持されるように適切な措置を取る。

3評価戦略と仕様

3.1 一般的指導

評価(アセスメント)はWSの評価戦略に基づいて統括遂行される。 この“戦略書”は、WSの評価の規範となるべき規律と技術を確立している。

エキスパートによる評価は、大会の中核、心臓部である。このため、常に専門的な改善と見直しの対象となっている。

評価における専門知識の進展は、評価スキーム、競技課題、CIS(競技情報システム)としてWSCで将来用いられ、主な評価方法の方向性を示唆する情報の源となっている:

WS大会の評価は、大まかに2つの分野:測定と判定に分かれ、これらはそれぞれ“客観(採点)”と“主観(採点)”と呼ばれる。これら2つの評価に際して、どの面が重視されるべきか、またその評価作業の明確な指標となるべきベンチマークを使うことが、(作業・結果の)品位品質を保証するために肝要である。

採点スキームは標準仕様に記載された重点配分計画に従わねばならない。 競技課題は技能大会の評価媒体であり、かつ標準仕様に従うものである。

CIS(大会情報システム)は、採点記録をタイムリーかつ正確に記録するもので、その適用範囲は拡大している。

採点スキームは、概ね、競技課題策定の過程でその指標となり、その後、技能別の標準仕様と評価戦略が作られる。 これらの文書の整合性を確保するため、採点スキームと競技課題は繰り返し設計され、改善される。 それらはエキスパートの同意を得て、品質面と標準仕様準拠の実証を得るため、WSIに提出される。WSI承認を得る前に、評価スキームと競技課題はCISの実効性を確保するためWSIのスキルアドバイザーに送られて意見を求められる。

4採点スキーム

4.1 一般的ガイダンス

採点スキームの役割と位置づけについて、すなわち、競技者による競技課題の実技、手順、要求される事項をエキスパートが、どう評価したか、この章では記述する。

採点スキームは、WSCの極めて重要な道具であり、技能を表すところの標準と評価を結びつけるものである。それは標準仕様における重みづけに従って、それぞれ評価された採点を割り当てるようデザインされている。

競技課題をデザインする際に、採点スキームが指標となり、標準仕様にお重みづけが反映される。技能の性質と評価ニーズによっては、競技課題のデザインするための手引きとして、最初に採点スキームをより詳細に開発することは適切かもしれない。あるいは最初の競技課題は採点スキームのアウトラインに基づいてデザインできるかもしれない。このような観点からも採点スキームと競技課題は同時に開発されるべきである。

上記2-1の記述を 採点スキームと競技会台に適用することは、もし実行可能な代替案が無ければ標準仕様において与えられている重み付けから離れてしまうかもしれない。採点スキームと競技課題は(1または数人、あるいは全てのエキスパートによって開発されている。)

採点スキームが詳細化され、最終版となるためには、独立した品質保証のため、すべてのエキスパートと審判に承認されなければならない。このプロセスの例外は、採点スキームと競技課題の開発に外部のデザイナーを使用する競技職種である。

さらにエキスパートは終盤になって後悔しないよう、すべてのエキスパートと審判に承認されなければならない。

テストプロジェクトについて、事前の仮承認を得ておくことが奨励される。彼らはまたCISの可能性を最大限引き出すため、中間段階でCISのチームで作業することが望ましい。

採点スキームの完成を承認するためには、競技大会の遅くとも8週間前までにCIS標準スプレッドシートと他の合意された手法が使用されなければならない。

4.2 評価規準

採点スキームの主要見出しは、評価規準(項目)である。 これらの見出しは競技課題から派生している。ある技能大会において、評価規準が標準仕様のタイトルと類似していることもあれば、他の大会では全く異なっていることもあろう。

通常5から9つの評価項目がある。 それらの項目は、題目が合致する、しないに係わらず、標準仕様の順点配分(重みづけ)を反映したものでなければならない。

評価基準項目は採点スキームの作成者により考案され、彼らは、自由に評価や競技課題の採点に最適であると考える評価項目を、自由に定義できる。 各評価項目はAからIまでのアルファベットで示される。

このCISにより作られた評価サマリーのフォームは、評価項目のリストを構成する。

各々の項目に割り当てられた点数はCISにより計算される。そして点数の合計値が、各項目の評価欄に記載される。

4.3 サブ クライテリア(副基準項目)

各評価項目は一つ以上の副項目に分けられる。各々の副項目はワールドスキルの採点表のタイトルになる。

各採点フォーム(サブ項目)は、採点日が指定されている。 その内容により、客観的または主観的評価のどちらかを含む。 いくつかの副項目は、客観・主観の両面を併せ持ち、その場合評価フォームには両方が記載される。

4.4 評論(評価の論評)

それぞれの評価評論に際しては、その項目が単体で評価され、その点数が加点されていくのか、もしくは、どのように点数が与えられるのか、詳細に渡って、明確に示さなければならない。

評価評論は、客観的または主観的になされ、適切に採点表に記載されていく。

この採点リストは、詳しくは、各項目が配分された点数の範囲で採点され、この標準仕様に見られる技能項目への参照項目となるべきもの(でなければならない)。

各項目に配分された評点の合計は、標準仕様の技能項目で指定された点数範囲を超えてはならない。

これは、以下のフォーマットに示すようなCISの採点配分シートに記載される。 この評点スキームは大会8週間からレビューされる。

基準

合計評点

/セクション

標準仕様 セクション

合計評点 各基準

100

4.5主観的採点

主観的採点は下記の10ポイントスケールを使用。

厳格で不変のスケールとするため、主観的採点においては以下を使用する

· ベンチマーク(基準);項目判断の際の指標

· 採点の指標 

· 0  :不履行

· 1-4 :業界水準以下

· 5-8 :業界水準(同等またはそれ以上)

· 9-10 :優秀

4.6 客観的採点

最低3人以上のエキスパートが各項目について採点する。 特に記されていない場合には、その中の最高点、又は0点が与えられる。 もし分割して採点する場合には、評価規定集に明記せねばならない。

4.7 客観的および主観的採点の活用

客観的および主観的採点の最終版は、採点スキームと競技課題が最終決定された時に、合意承認されて配備される。

下記の表は競技課題及び採点スキーム作成の際の参考まで(応用例として)。

項目

基 準

得 点

主観的

客観的

合 計

A

目視

50

A1

モジュール1-隅肉溶接1

0

2.4

A2

モジュール1-10mm競技試験片

0

2.2

A3

モジュール1-16mm競技試験片

0

2.2

A4

モジュール1-競技管材試験片

0

2.2

A5

モジュール2-圧力容器

0

21

A6

モジュール3-アルミニウム構造物

0

10

A7

モジュール4-ステンレス鋼構造物

0

10

B

圧力試験

15

B1

モジュール2-圧力容器-圧力試験

0

15

C

破壊試験と非破壊試験

25

C1

モジュール1-隅肉溶接1-隅肉破断試験

0

4

C2

モジュール1-モジュール1-10mm試験片-放射線

0

7

C3

モジュール1-16mm試験片-放射線

0

7

C4

モジュール1-競技管材試験片-放射線

0

7

D

組み立ておよびコンピテンシーの解釈

10

D1

全てのモジュール-組み立ておよび技能レベルの評価

0

10

合計

0

100

100

注:選手は1つの欠陥に対して2度以上減点されない。

4.8 職種評価の仕様の完成

職種評価基準は明確で簡潔な外観評価の仕様であり、これは正確に特定の得点が与える方法および理由を示す。以下の表は溶接シームの目視評価のガイドである。

欠陥の記述

説明

欠陥の限界

1. 割れ

溶接部には割れが全く存在しないのか?

許容されない。

2.溶接の始まりおよびクレータ

溶接ビードのクレータおよび始まりが完全に充填されているか?(頂部からクレータ底または溶接の停止頂部と再始動の頂部)

作業2(PV)-≤1.5mm

作業3(AL)-≤1.0mm

作業4(SS)-≤1.0mm

3.迷走アークストライク

ストレイアークストライクはないのか?

許されない。

4.スラグおよびスパッタの除去

表面のスラグおよびスパッタ全てが継手およびその周囲から除去されているか?

スラグおよびスパッタ全体の99%以上が除去されていなければならない。

5.研削跡

完成溶接面を向上する目的とするキャップパスおよびとけ込み溶接面の研削または他の金属除去が行われていないか?

溶接後の金属除去は許可されない。

6.混入物の目視検査

溶接金属には短く固い欠陥物(スラッグ、フラックス、酸化物または金属混入物)が残っていないか?

作業2(PV)、溶接欠陥マーキングの増分、最大2個

7.虫状気孔

溶接金属には目視できる虫状気孔または空洞(細長い空洞)が残っていないか?

作業1(試験片)-国際標準ISO 5817参照のこと。

8.表面または内部気孔および細孔

溶接金属には気孔が残っていないか?

作業1(試験片)-国際標準ISO 5817参照のこと。

作業2(PV)、溶接欠陥マーキングの増分、最大2個

作業3(AL)、溶接欠陥マーキングの増分、最大2個

作業4(SS)、溶接欠陥マーキングの増分、最大2個

9.アンダーカット

溶接継手にはアンダーカットは残っていないか?

≥0.5mm

10,オーバラップ(だれ)

溶接継手にはオーバラップ(だれ)が全く残っていないか?

許容されない。

11.とけ込み不良

継手にはとけ込み不良またはルート融合不良が起こっていないか?

作業1(試験片)-国際標準ISO 5817参照のこと。

作業3(AL)-マーキングの増分

作業4(SS)-マーキングの増分

欠陥の記述

説明

欠陥の限界

12.ルートへこみ過剰(グルーブ収縮)

溶接とけ込みには過度のルートへこみ「サックバック」が残っていないか?

作業1-国際標準ISO 5817参照のこと。

13.とけ込み過剰

継手にはとけ込み過剰が起こっていないか?

作業1(試験片)-≤2.0mm

作業2(PV)-該当しない

作業3(AL)-≤3.0mm

作業4(SS)-≤2.5mm

14.表面補強余盛り過剰(高さ)

溶接継手には表面補強余盛り過剰が起こっていないか?

作業1(隅肉)-≤3 .0mm

作業1(突き合わせ)-≤2.5mm

作業2(PV)-≤2.5mm

作業3(AL)-≤1.5mm

作業4(SS)-≤1.5mm

15.溶接金属不足のグルーブ

突き合わせ溶接グルーブは溶接金属の不足はないか?

許容されない。

16.目違い(高低の段差)

継手は(高低の段差)の目違いが起こっていないか?

作業1-国際標準ISO 5817参照のこと。

作業2(PV)-≤1.0mm

作業3(AL)-≤1.0mm

作業4(SS)-≤1.0mm

17. 隅肉溶接の大きさ

隅肉の大きさは仕様と一致しているか?(脚長の測定)

作業1(試験片)-0/+2mm

作業2(PV)-0/+2mm

作業3(AL)-0/+2mm

作業4(SS)-0/+1mm

18.完全な半径型の輪郭

継手は板厚に等しい完全な半径型の輪郭を示すか?

完全な半径型の輪郭

19.突き合わせ溶接面幅過剰

ビード溶接幅は均一且つ規則的になっているのか?(最狭部と最広部の測定)

作業1(作業片)-≤2.0mm

作業2(PV)-≤2.0mm

作業3(AL)-≤1.5mm作業4(SS)-≤1.0mm

4.9 職種評価の手順

非破壊試験の実施手順

1.全ての非破壊試験は指定された手順で行うこと。

2.溶接された競技試験片は、溶接された条件のままでX線写真を撮るものとする。(余剰溶接金属の除去は行わないこと)

3.競技試験片は、ISO 5817に準じてX線写真を撮るものとする。

隅肉溶接された試験片の破壊試験の実施手順

1.各試験片は、ISO9173に準じた破壊姿勢を取るものとする。

2.各試験片は破壊後、融合不良および気孔を目視で評価するものとする。

水圧試験の手順

1.試験される容器の競技者と同国のエキスパートは、その試験に立ち会うことができる。

2.容器を水で満たし、全ての空気を逃がすことができることを確認すること。

3.容器に栓をし、2バール(30psi)に加圧すること。

4.容器の外側が完全に乾燥していることを確認すること。

5.容器漏れが示された場合-得点1を与え、試験を完了する(#9参照のこと)。

6.容器漏れが示されない場合、35バール(500psi)まで加圧を続ける。検査前に10秒間保持して安定させること。

7.60秒間保持すること。漏れが認められた場合、得点1を与え、試験を完了する(#8参照のこと)。漏れが検出されない場合、圧力を69バール(1000psi)に増加すること。検査前に10秒間保持して安定させること。

8.60秒間保持すること。漏れが認められた場合、得点7.5を与えること。漏れが認められない場合-得点15を与え、試験を完了すること。

9.全ての水を容器から排出すること。

注:漏れが検出された場合、金属用マーカーで明示すること。

5競技課題

5.1 一般留意事項

第3節および第4節は、競技課題の改訂に関する定めであり、これらの事項は補足である。

それがひとつの個体か、又はいくつかの独立形のシリーズか、又は繋がったモジュールであるかどうかにかかわらず、競技課題はWSSSの各セクションの技能評価を行うことができるようにする。

評価スキームと共に、競技課題の目的は、標準仕様全体に渡って、最大限バランスのよい評価と採点の機会を提供することにある。 競技課題、採点スキームと標準仕様の関連性が、質的レベルを左右することになろう。

5.2 競技課題の構成/構造

競技課題の構成は一連の単独のモジュールであり、以下に定めるように認証されねばならない。

5.3 競技課題の設計上の要求事項

一般的要求事項

全般的には、競技課題はモジュールでなければならない。

材料および装置:溶接電源:

· 111シールド金属アーク溶接(SMAW)、手動金属アーク溶接(MMAW)、141ガスシールドタングステンアーク溶接(GTAW)、タングステン不活性ガス溶接(TIG):交流/直流、高周波、交流周波数(ヘルツ)およびパルス制御付きの300アンペアのインバータ型。

· 135ガスシールド金属溶接(GMAW)、金属活性ガス (MAG) 溶接、136フラックコアードアーク溶接(FCAW):直流、350アンペア、パルスまたはシナジー制御付き

溶接付属品

· 111 SMAW、MMAW溶接ケーブルおよび溶接棒ホルダー

· 141 GTAW、TIGガンおよび付属品、コンタクトチップ、拡散器、シールドガス付属品、レギュレーター、ホース、足踏み式および手動式の遠隔操作型可変電流制御器、パージ用ホース

· 135 GMAW、MAGガンおよび付属品、コンタクトチップ、拡散器、シールドガス付属品、レギュレーター、ホースなど

· 136 FCAWガンおよび付属品、コタクトチップ、拡散器、シールドガス付属品、レギュレーター、ホースなど

競技大会では、大会開催組織が提供した材料のみが使用できる。

競技のための練習用板材:

大会開催組織は、それぞれの競技試験片材料を2組(それぞれ4枚)、および作業課題の厚さ有するアルミニウム材およびステンレス鋼材をそれぞれ10枚(100×50mm)、練習用板材として使用するために提供するものとする。これらの板材は、競技前に設備の試験を行うためと、競技中に溶接パラメーターを調節するために設けられた日に練習できるように入手できるものとする。

練習用板材の寸法:

練習用板材は、実際の競技課題モジュールで使用する試験片と幅および厚さは同じものであるとするが、長さはそれぞれ20mm短いものとする。

基材:

CR ISO/TR 15608 (1999)に準ずる鋼材の種類により、低炭素鋼は第1類、第2類および第3類、ステンレス鋼(300シリーズ)は第8類、アルミニウムは5000と6000シリーズである。

板材:

· 高品質低炭素鋼、ISO10038による、厚さ2mmから20mm

· 圧力容器用の板材は、厚さ方向試験の証明書を有するものであること

· オーステナイト系ステンレス鋼、厚さ1.5mmから10mm、例えば、18-8ステンレス、X5 Cr-Ni 18

· アルミニウム、厚さ1.5mmから10mm、例えば5000または6000シリーズ

管材

· 高品質低炭素鋼管、ISO10038による直径25mmから250mm、肉厚1.6mmから10mm

· ステンレス鋼およびアルミニウム、直径25mmから250mm、肉厚1.6mmから6mm

競技試験片は、切断、フライス加工または旋削加工により平滑で平行なものにする。

モジュール1:競技試験片

· 時間:約5から6時間

· 数量:試験片3から5個、単一のV型継ぎの突合わせ溶接または隅肉溶接のいずれか

· 溶接工程:付録第11項参照

· 溶接姿勢:付録第11項参照

· 図面:付録第11項参照

選手は溶接前に、完全に組み立てた競技試験片を押印のため、エキスパートに提出するものとする。

隅肉溶接用の試験片は、それぞれ厚さ12mmの2個の試験片で構成され、その一つの試験片は幅125mmで長さ250mm、他の試験片は幅100mm、長さ250mmであるものとする。

隅肉溶接の脚の寸法は10mmで、その許容範囲は+2mm~-0mmであるものとする。いずれの隅肉溶接も2ラン以上3ラン以下で仕上げること。

溶接は複数ランとし、3ラン以下としなければならない。1回のランまたは3ランを越える溶接には、その試験片について配点されない。

1枚の競技板材試験片は、2枚で構成されていなければならず、それぞれ厚さ10mm、幅100mm、および長さ250mmである。

2枚目の競技板材試験片は、2枚で構成されていなければならず、その寸法は16mm×150mm×250mmである。

16mmの試験片を溶接する場合、以下の停止点(ホールドポイント)を設ける。

1.GMAW(MAG)でルートパスを溶接する場合、プレート中央部75mmで溶接を停止/再開する。

2.半自動溶接(GMAW/MA/FCAW)でフィル・キャップパスを溶接する場合、キャップパスのみ、中央部75mmで溶接を停止/再開する。停止/再開の様式としては、ウィービングまたは複数のストリンガービードの最後のパスが考えられる。

16mmの試験片の溶接にGTAW(141)を用いないこと。

半自動溶接でルートパスを溶接する場合は、GMAW(MAG)のみを用いる。ルートパスの溶接にFCAW(136)の使用を考えるべきではない。

パイプ試験片は、直径114.3×肉厚8.56(4インチSCH 80)の炭素鋼パイプの2本で構成されるものとする。

隅肉溶接試験片は継手の中央75mmに停止・始動を含まねばならない。停止・始動をルートパスまたはキャップパスに位置するかは、競技大会の審査員の投票により決定するものとする。

停止・始動は検査を受け、押印により認証されねばならない。

2枚の板材試験片は、それぞれ異なる工程により溶接されねばならない。第11項に表示した16mm試験片の表から複合加工用の継手が選ばれた場合、この規則は適用されないものとする。

管材試験片は、第11項に表示した表から選択した工程により溶接されるものとする。

再始動

検査および採点の際には、全ての試験板の全ての面で始め終りの長さ20mmは対象としない。

突き合わせ溶接競技試験片の準備では全て(ルート面ではなく)フェザーエッジ部に対し30度にフライス加工または旋削加工するものとする。競技試験片の図面に関しては付録第11.2項参照のこと。

モジュール2:圧力容器

説明:完全密閉の板材・管材構造物であり、一覧の工程の4種全てと本技術説明に記載した全ての溶接姿勢が含まれねばならない。

· 時間:約7~8時間

· 大きさ:全体寸法は、おおよそ350mm×350mm×400mm

· 板厚:6、8および10mm

· 管の肉厚:3から10mm

· 圧力試験で最低1000psi(69バール)を得ること

圧力容器の重量は、溶接後に35kgを越えてはならない。

エキスパートは競技開始前に圧力容器に設定された試験圧力を修正する権限を有する。

モジュール3:アルミニウム構造物

説明:部分的に密閉されたアルミニウム構造物であり、TIG(141)により溶接されるものとする。

· 時間:約2から3時間

· 大きさ:全体寸法は、おおよそ200mm×200mm×250mm

· アルミニウム板材と管材の厚さ:1.5から3mm

いずれのシームも金属フィラーを用いて1ラン/パスで溶接すること。フィラーの有無にかかわらず、2回目のランのデポジットがあると構造物全体に得点できない結果となる。

ホールドポイント:指定された停止の全ては審査員により検査され、押印された後であれば、この競技課題モジュールは、溶接とけ込みの検査および採点を可能にするために必要ならば半分に切断してよい。

モジュール4:ステンレス鋼構造物

説明:部分的に密閉されたステンレス鋼構造物であり、TIG(141)により溶接されるものとする。

· 時間:約2から3時間

· 大きさ:全体の空間寸法は、おおよそ150mm×150mm×200mm

· ステンレス鋼の板材と管材の厚さ:1.5から3mm

.いずれのシームも金属フィラーを用いて1ラン/パスで溶接すること。フィラーの有無にかかわらず、2回目のランのデポジットがあると構造物全体に得点できない結果となる。

この競技課題モジュールは、溶接とけ込みの検査および採点を可能にするために、必要ならば半分に切断するものとする。

競技限定の説明

溶接装置、工具および機器の使用

· 大会開催組織は、基本的な操作法で使用することができる溶接装置を提供せなければならない。

· 溶接装置は、使用に際して技術能力の全てを発揮できるものである。

· 大会開催組織は、競技大会の少なくとも6ヶ月前に参加国/地域全てに詳細な操作説明書を提供しなければならない。

· 提供された溶接装置は、標準制御および遠隔アンペア制御を用いて制御できなければならない。遠隔制御型のアンペア可変装置を用意するものとする。

手動式と足踏み式切り替えが遠隔で制御できなければならない。

研削および研磨材料と装置の使用

· ルートとけ込み面またはキャップ溶接面のいずれの部分からも材料の除去は許容されていない。「キャップパス」は、溶接の大きさ、開先および隅肉に適した溶接最終層と定義するものとする。

これら部分上に溶接する前に再始動の準備ができる。

· 溶接前の隅肉試験片材料の表面研削は許されるが、作成角度は90°を維持すること。

ワイヤブラシがけ

· 手動または電動のワイヤブラシがけは、競技板材/管材(モジュール1)および圧力容器(モジュール2)の溶接面全てで使用できる。

ワイヤブラシがけは、アルミニウム課題(モジュール3)またはステンレス鋼課題(モジュール4)のの完成した溶接のいずれにも許容されない。

裏当て金/板材および拘束装置

· 競技での銅(Cu)冷却板またはセラミックの裏当てテープ/裏当て金の使用は許容されない。

· パージ装置は、ステンレス鋼課題におけるガスタングステンアーク溶接工程でのみ使用できる。

· 拘束装置は、課題板材の溶接中に使用してはならない。このような装置としては、クランプ、ジグ、固定具または鋼板、競技板材に溶接されたタックが含まれる。

· 競技板材の溶接は、拘束装置なしに実行すること。これにより、エキスパートは歪みの制御を評価できる。

· 競技試験片の溶接には、大会開催組織が供給する標準的固定具または姿勢補助具(ポジショナ)のみが使用できる。選択した競技課題にもよるが、試験片は常に作業台上で100%溶接・研磨する。指示された場合のみ、選手はポジショナに置かれたままの試験片を研磨できる。

GTAW (TIG)課題の溶接部の清掃

· アルミニウムおよびステンレス鋼のGTAW(TIG)課題の溶接面は、「溶接された状態」の条件で提出されねばならない。溶接のいずれにおいても、清掃、研削、スチールウール磨き、ワイヤブラシがけまたは薬品洗浄は許容されない。

タック溶接

· タック溶接長は、最大15mmのものとする。

· 圧力容器のタック溶接では、15mmのタックを組み合わせてX、Y、Z軸に仮付けする。

· 圧力容器を組み立てる場合には、選手は本技術説明書のタック溶接の図面に記載された溶接工程のいずれかを、いずれの姿勢ででも使用できる。

· 圧力容器課題の容器内側にはタック溶接を行ってはならない。

ホールドポイント:エキスパートは、内側にタックがないことを確かめるために、容器を閉じる前に容器の内側を検査しなければならない。検査は押印により確認される。

隅肉試験片のタッキングは以下の通りである。

· 試験片の両端に1個のタックを取り付ける。

· 長さ25mmのタック1個を試験片の溶接領域裏の試験片中心50mmに取り付け、工作品は押印のために提出する前に完全に組み立てねばならない。

· 選手は、隅肉溶接、管材溶接、板材溶接等で試験片をタック溶接する際、本技術説明書に記載された溶接法であればいかなる方法を用いてもよい。

競技板材/管材の溶接

· 溶接が一旦開始されたら、競技板材を剥がし、再度タック溶接してはならない。ルート溶接が始まっていない場合のみ、タック溶接が再度できる

ホールドポイント:溶接開始前に、競技管材試験片をポジショナに固定し、時計の針が12時を指す位置に印をつけねばならない。これは押印により確認され、検査または試験の場合の基準点となる。

いずれかの選手が間違った工程または間違った姿勢で試験片を溶接した場合、検査および試験はそれ以上実施しないものとし、且つその試験片の得点は与えないものとする。

圧力容器の継手形状のいずれかが、即ち、突き合わせ、隅肉または外角が、間違った工程または間違った姿勢で溶接された場合、その継手形状の目視評価は行わず得点は与えないものとする。

アルミニウムまたはステンレス鋼の構造物

継手のいずれかが間違った姿勢で溶接された場合、検査はそれ以上実施しないものとし、且つ完成した構造物の得点は与えないものとする。

タッキング、検査および押印による検証の後、それ以上の材料の除去を行うことはできず、研削またはやすり仕上げも実行してはならない。

本技術説明書の規則または指針のいずれかに反する作業を実行していると見られる選手は直ちに通知を受け、問題に結論が下されるまで課題の作業をそれ以上実行しないよう伝えられる。選手は調査期間中、タイムペナルティの罰則を受けることはない。

5.4 競技課題の作成

競技課題は、ワールドスキルズインターナショナルが提供するテンプレートを用いて提出されねばならない。(http://www.worldskills.org/competitionpreparation)。テキスト文書にはWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。

5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

競技課題ならびにモジュールは、エキスパート全員によって考案される。

エキスパートは競技課題を選んだら提出し、それをワーキンググループで検討するか、課題を競技大会で設計してもよい。最終的な競技課題モジュールは、競技大会で投票される。

5.4.2 競技課題/モジュールの作成方法および作成場所

競技課題ならびにモジュールは、進行中のワールドスキルズ競技大会の結果に従い、競技大会会場において共同で開発する。エキスパートは共に、次回の競技大会の競技課題を決定する。

5.4.3 競技課題の作成時期

競技課題は、以下のタイムラインに沿って作成する。

時 期

行動

前回の競技大会時

エキスパートが試験課題モジュールを作成・提案する。

エキスパートパネルが提案を検証し、次の競技大会で使用するモジュールの選択のため、モジュール2~4について投票を行う。エキスパートは、次の競技大会に推奨する試験片を提示する。推奨された試験片は、次の競技大会で使用する可能性のある試験片として、リストに載せられる。

モジュール2~4の公表

選択されたモジュール2~4は前回の競技大会後直ちに公表される。

競技大会時

試験片(モジュール1)を付録9のリストのから無作為に選抜し、競技者には練習日(C-2)の開始直後に知らせる。

エキスパートは、ルートパスおよびフィル・キャップパスの溶接位置ならびに溶接法を選択する。これは30%の変更に該当する。

5.5競技課題の認証

競技課題/モジュールは、材料、装置、知識および時間の制約内で完成できることが示されねばならない。任意の選択用課題の提出時に以下の情報を含むこと。

· 大会開催組織を支援するために、競技課題モジュールに必要な材料全ての切断に関する別の一覧表が含まれねばならない。

· 溶接されたステンレス鋼およびアルミニウムの構造物の写真

· 到達圧力1000psi(69バール)で圧力試験を受けた圧力容器の可視写真

· 課題の完成を支援するためのあらゆる追加の競技者用説明

5.6 競技課題の選択

競技大会用の競技試験片は、付録第11項の標準一覧表から選択するものとする。この標準一覧表には、試験片の姿勢、ルートパスの工程およびフィルおよびキャップパスの工程が詳細に示されている。前回の競技大会に出席した各エキスパートは、標準一覧表から競技試験片1個を指定するものとし、次回の競技大会での試験片はこの中から選択される。

全ての競技課題モジュールは技術説明を遵守しなければならない。エキスパート委員会は以下の課題チェックリストを用いて、投票前に選択のために提出された各課題を認証する。

新規エキスパートの課題提出は任意である。

溶接課題選択基準

提出者氏名と国:                     

圧力容器

アルミニウム

構造物

ステンレス

鋼構造物

課題図面ISO A

AWSに準じた溶接記号

電子フォーマット

課題図面ISO E

ISO 2533に準じた溶接記号

電子フォーマット

材料/切断の一覧表

完成した課題作品の写真

圧力容器の重量

該当しない。

該当しない。

課題の主寸法

追加の図面説明書

モジュール1-競技試験片

競技大会用の競技試験片は、投票により付録第11項の標準一覧表から選択される。

前回の競争大会で指定されたこれらの試験片は、競争大会の習熟期間直前に無作為に選ばれる。その選択は、選手には練習日(C-2)の最も早い機会に通知されねばならない。

モジュール2、3および4-圧力容器、アルミニウム構造物およびステンレス鋼構造物

圧力容器、アルミニウム構造物およびステンレス鋼構造物は、投票資格があるエキスパートによる前回の競争大会での投票により選択されるものとする。競技課題モジュールの提案を行わなかったエキスパートは全て(新規のエキスパート以外)、課題選択に対する投票資格がないものとする。

各モジュールは一つずつ選択し、完全な一式なものとして選ぶものではない。

競技課題モジュールが選択対象として認証された後、課題を提出したエキスパートは図面およびその提出物の詳細を提出し、残りのエキスパートにこれら課題の詳細を説明するための時間が設けられる。溶接のエキスパートが提出物を検討し、投票資格のあるエキスパートはチーフエキスパートの監視下に同様に検討する。

選択された競技課題モジュールは直ちに提出されなければならず、それらはワールドスキルズテクニカルディレクターにより保持された後、第3.7項に示すように、WSIウェブサイト上で公示される。

以下に示すモジュールは以下の順序で行われる。モジュール1の試験の順序は、C-2の前に決められる。

· モジュール1-隅肉溶接1(1日目)

· 目視評価、破壊試験および技能レベルと組み立ての評価

· モジュール1-隅肉溶接2(1日目)

· 目視評価、破壊試験および技能レベルと組み立ての評価

· モジュール1-10mmの競技板材(1日目)

· 目視評価、放射線検査、技能レベルと組み立ての評価

· モジュール1-16mm競技板材(1日目)

· 目視評価、放射線検査、技能レベルと組み立ての評価

· モジュール1-競技管材(1日目-2日目)

· 目視評価、非破壊試験および技能レベルと組み立ての評価

· モジュール2-圧力容器(1日目-3日目)

· 目視評価、圧力試験および技能レベルと組み立ての評価

· モジュール3-アルミニウム構造物(3日目と4日目)

· 目視評価および技能レベルと組み立ての評価

· モジュール4-ステンレス鋼構造物(4日目)

· 目視評価および技能レベルと組み立ての評価

5.7競技課題の公示

3個のモジュールの図面および関連情報は、前回の競技大会後直ちにワールドスキルズインターナショナルのウェブサイトを通して入手できるようにするものとする。

次回の競技大会に指定された競技試験片は、本技術説明書の一部として入手できなければならないが、具体的な選択は次回の競技大会まで実施されない。

5.8 競技課題の調整(競技大会の準備)

競技課題の調整は、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理により行われる。

5.9 競技大会での競技課題の変更

エキスパートは、競技大会で付録第9.1項の標準一覧表からルートパス、フィルおよびキャップパスの姿勢および工程を選択しなければならない。この課題変更は、ワールドスキルズの求めにより30%の課題設定変更を伴うこと。

残りの作業の変更は、必要ならばエキスパート審査員の自由裁量に任される。

これには工程/溶接姿勢の変更を含むことができるが、大会開催組織が供給する材料の変更は許されないものとする。

5.10 材料又は製造業者の仕様

特定の材料の説明書および製造業者の説明書は、ウェブサイト(http://www.worldskills.org/infrastructure/)にあるインフラストラクチャの一覧表に示される。

6 職種管理および情報伝達

6.1 ディスカッションフォーラム

職種に関する議論、情報伝達、協力および決定の全ては、競技大会前に職種限定のディスカッションフォーラムで実行されねばならない(http://www.worldskills.org/forums)。全ての職種関連の決定および情報伝達は、フォーラムで実行された場合のみ有効である。チーフエキスパート(又はチーフエキスパートが指名したエキスパート)が、このフォーラムの議長となる。情報伝達および競技進行の要求事項に関する予定表については、競技規則を参照すること。

6.2 競技者の情報

登録された競技者の情報の全ては、競技者センターで入手できる

(http://www.worldskills.org/competitocentre)

この情報としては以下のものが含まれる:

・競技規則

・職種定義

・採点スキーム

・競技課題

・インフラ・リスト

・健康・安全関係書類

・その他の競技大会関連の情報

6.3 競技課題

公示された競技課題は、ウェブサイトworldskills.org (http://www.worldskills.org/testprojects)および競技者センター(http://www.worldskills.org/competitocentre)で入手できる

6.4 各日の管理

各日の管理は、チーフエキスパートが指揮する職種管理チームが作成した職種管理計画に定められている。職種管理チームは、審判員団長、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理で構成される。職種管理計画は、競技大会の6ヶ月前に順次作成され、競技大会時にエキスパートの合意によって完成される。職種管理計画は、エキスパートセンター(http://www.worldskills.org/expertcentre)にて閲覧できる。

7 職種限定の安全要求事項

開催国/地域の規約として開催国/地域の安全衛生規則を参照すること。

選手は最低でも、競技中以下の個人保護器具を使用しなければならない。全ての安全装置は、開催国の安全衛生の要求事項を遵守するものとする。

· 安全めがね

· 身体保護具-難燃性材料

· 足の保護具-落下物から

· 手の保護具-熱およびアーク輻射

· 顔の保護具-頭または手の溶接シールド

· 聴覚保護具

· 透明なフェイスシールド(研削用、溶接ヘッドシールドに組み込むことができる)

· 噴霧と微粒子からの保護具

8 材料および装置

8.1 インフラストラクチャの一覧表

インフラストラクチャの一覧表には、開催国が提供する装置、材料および設備の全てが表示されていること。

インフラストラクチャの一覧表は 、ネットワーク(http://www.worldskills.org/infrastructure/)に表示されている。

インフラストラクチャの一覧表には、次回競技のためにエキスパートが要求した品目と数量が指定されている。開催国は、順次この品目の実際の数量、種類、ブランド/型式を指定したインフラストラクチャの一覧表を更新する。開催国が提供する品目は別欄に示されている。

エキスパートは、各競技で次回競技に備えてインフラストラクチャの一覧表を再検討し、更新しなければならない。エキスパートは、スペースおよび/または装置の増加について、技術部長に勧告しなければならない。

技術監視員は、各競技でその競技に用いられたインフラストラクチャの一覧表を監査しなければならない。

インフラストラクチャの一覧表には、競技者および/またはエキスパートが持参する必要のある品目、および競技者の持参が禁止されている品目は含まれない。これらの品目は以下のように指定される。

8.2 選手が持参する各自の工具箱中の材料、装置および工具

選手が持参すべき非消耗材料、装置および工具

選手は工具箱に工具および機器を持参しなければならず、且つ今日の産業で用いられている他の新しい工具および機器を持参することも推奨される。

以下は選手が持参しなければならない最低限のもののリストである。

· 溶接用安全めがね

· 研削用ゴーグル

· 溶接用ヘルメット、高速レンズは許容される。

· 保護つま先付き安全靴

· 耳保護具

· ガード付き手動アングルグラインダー、最大125mm(5インチ)

· 研磨機に適合するワイヤブラシホイール

· 難燃性作業服

· チッピングハンマー(スラグハンマー)

· 溶接パス間の清掃用スクレーパーブレード

· のみ

· 罫書き針

· ヤスリ

· ワイヤブラシ

· ハンマー

· 溶接ゲージ(フィレットゲージ)

· メートル法スチール定規(巻き尺)

· 直角定規

· チョーク/石けん石

· 分割コンパス

· Gクランプおよび/またはCクランプ、およびクイックグリップ装置

· 電源トランス(必要な場合)および延長リード線

· 選手は、大会開催組織の機器と互換性がある限り、自分のSMAW(MMAW)、GTAW(TIG)、GMAW(MAG)およびFCAW用のハンドピース/トーチを使用してもよい。

· 選手の機器は安全規則に準拠するものであること。

· 競技大会中、選手の機器が故障または使用不能となっても、時間の延長は認めない。

· その他の個人用手工具

· 全ての作業服および全ての工具は、開催国の安全規制を遵守するものでなければならない。競技見本を組み立てるための位置あわせ用補助器具は使用できる。但し、溶接前に除去することを条件とする。

8.3 エキスパートが提供する材料、器具および工具

該当しない。

8.4 職種エリアで禁止された材料および器具

課題または課題の一部を組み立てるために使用できる何れの材料も、競技に持参することは許されない。

追加の溶加材または練習用材料は、競技に持参することは許されない。第8.2項の品目のみが許容される。

8.5 ワークショップおよび作業場のレイアウトの案

前大会の作業場レイアウトは以下から入手できる。www.worldskills.org/sitelayout

レイアウトサンプルは下記の通り。

9 来場者とマスコミ対策

この職種に対する訪問者およびマスコミの関心を最大限にするために、可能な方法を以下に示す。

· 取引を試みる。

· スクリーンに表示する

· 競技課題の説明および表示

· 競技者活動の理解を深めること

· 競技者のプロファイル

· 就職の機会

· 競技会の状況についての日報

10 持続可能性

· 再利用すること

· 「グリーン(環境に優しい)」材料の使用

· 競技大会後に、完成した競技課題を活用する。

11 付属資料

11.1 課題の板材および管材の選択

板材および管材の競技課題の選択

2015年大会で選択

された項目と選択国

競技管材 1A

姿勢

ルートパス

フィル・キャップ溶接

会員

6アップヒル

H-LO45

SMAW 111

SMAW 111

CA

2G 

PA

GTAW 141

SMAW 111

AT

5G

PF

GTAW 141

GMAW 135

IR

PC

2G

GMAW 135

FCAW 136

NL

競技板材1B 10mm

姿勢

ルートパス

フィル・キャップ溶接

3G

PF

GMAW 135

FCAW 136

NO

3G

PF

GTAW 141

FCAW 111

BR and CO

3G

PF

SMAW 111

SMAW 135

OM

4G

PE

SMAW

SMAW

USA

競技板材 1C 16MM

姿勢

ルートパス

フィル・キャップ溶接

会員

3G

PF

GMAW 135

FCAW 136

IE

PA

1G

SMAW 111

FCAW 136

DE

3G

PF

GTAW 135

FCAW 136

SE and PT

2G

PC

SMAW 111

GMAW

BE

隅肉溶接試験、選択される12mmの試験片2個

姿勢

工程

会員

3F

PF

SMAW 111

IN and KW

2F

PB

SMAW 111

IS

1F

PA

GMAW 135

FI

2F

PB

FCAW 136

AE

11.2 試験片の図面

11.3隅肉溶接の試験片

CISからの採点表(サンプル)

X=各自の選択

競技板材1A

材料:炭素鋼管、2点セット、外径114mmx肉厚8.56mmx長さ115mm

 

溶接姿勢:

ルートパス:

フィルおよびキャップパス

評価:

X線、溶接継手全体

X=各自の選択

X=各自の選択

競技板材1B

材料:炭素鋼、

厚さ10mm

溶接姿勢:

ルートパス:

フィルおよびキャップパス

評価:

X線、溶接部全体(両端20mmを廃棄すること)

(NTS)=縮尺度通りではない

ホールドポイント

最終キャップパスにおける停止・再始動の範囲(ルートにおけるGMAWは又ルートでの停止・再始動が必要である。)

競技板材1C

材料:炭素鋼、

厚さ16mm

溶接姿勢:

ルートパス:

フィルおよびキャップパス

評価:

X線、溶接部全体(両端20mmを廃棄すること)

競技板材1D:

材料:炭素鋼、厚さ12mm

溶接姿勢:

工程:

注:

隅肉溶接により継手前側に脚長10mm -0/+2で溶着すること。

溶着は最小2回のパス、最大3回のバスで溶接すること。

端面は板面に対し90度を保持するように作成するものとする。

キャップは許容されない。

評価:

1.目視

2.破断試験

競技板材1E

材料:炭素鋼、厚さ12mm

溶接姿勢:

工程:

中心で仮つけすること(最長25mm)

両端で仮つけすること

(縮尺度:1:8)

廃棄

廃棄

正面

ホールドポイント:

この範囲でルートパスの停止・再始動すること。

1.タック溶接のためには、任意の工程および任意の姿勢が使用できる。

2.仮付けの最大長:15mm

3.全ての板材または管材は、いずれかの溶接が開始される以前にタック溶接されるものとする。

4.競技板材または管材は、各試験で指定されている姿勢で溶接されねばならない。

5.溶接完了後は、いかなる種類の研削または仕上げは行われないものとする。

6.xxxx=競技者のI.D.番号

図面の縮尺を変更しないこと。

ルート面、

各自の選択

フライス加工されたベベルの詳細

品目

全ての材料は炭素鋼(CS)および全ての寸法はミリメートルである。

数量

材料

説明

フライス加工されたベベル

フライス加工されたベベル

フライス加工されたベベル

2011年の英国、ロンドンにおける

第41回ワールドスキルズ競技大会の競技課題

裏面

説明

隅肉溶接において継手前側に脚長10mm +1/-1で溶着すること。溶着は最小2回のパス、最大3回のパスで溶接すること。端面は板面に対し90度を保持するものとする。キャップは許容されない。

材料

50mm x 125mm x 12mmの炭素鋼板1枚

250mm x 100mm x 12mmの炭素鋼板1枚

中央で停止・開始。

ルートパスの50㎜の部分

この端をタック溶接すること。

この端をタック溶接すること。

最大長25㎜で中心に

仮つけすること。

裏面

表面