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1 © 2011 IBM Corporation 日アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 WebSphere Cast Iron 利用ガイド - 概要編

WebSphere Cast Iron 利用ガイド -概要編public.dhe.ibm.com/software/dw/jp/websphere/esb/wci...4.TIP (Template Integration Project) 5.Cast Iron 運用/管理 目的

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© 2011 IBM Corporation

日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社

WebSphere Cast Iron 利用ガイド

-概要編

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© 2011 IBM Corporation2

Disclaimer

� この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エムシス

テムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレビューを受けておりません。

� 当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。

� 資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2011年6月現在の情報であり、製品の新しいリリース、修正などによって動

作/仕様が変わる可能性があるのでご注意下さい。

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© 2011 IBM Corporation3

当資料について

� 目次� 1.Cast Iron 製品概要

� 2.Cast Iron の適用

� 3.Cast Iron Studioでの構成

� 4.TIP (Template Integration Project)

� 5.Cast Iron 運用/管理

� 目的� Cast Iron未経験者の方に、製品の概要、適用箇所、連携の基本的な構成方法な

どに関する情報を提供します。

� 対象者

� システムを設計/構築するエンジニア

� 前提スキル� Webシステムの基本的なテクノロジーに関する知識

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1.Cast Iron 製品概要

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Cast Iron概要

Cast Iron Systems社社社社のののの歴史歴史歴史歴史

統合テクノロジー業界の専門家により 2001 年に設立

SaaS/クラウド統合分野のパイオニア

スピードと簡潔性を重視— “Integration in Days”(数日で統合)

数千社のお客様での統合実績

2010年5月 IBMによって買収

Cast Iron

短期間でSaaSとオンプレミスのアプリケーションを統合する製品

Cast Ironは、Cast Iron Systems社(http://www.castiron.com/)によるSaaSとオンプレミス(自社システム)を短期間で統合する製品です。Cast Iron Systems社は、SaaSとクラウド統合のパイオニア企業で2001年に設立されました。既に全世界で数千社のお客様での統合実績があります。

Cast Iron Systems社は、2010年5月にIBMによる買収が発表され、2010年秋にIBMグループの一員となりました。現在Cast Ironは、WebSphereファミリーの製品となっています。

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© 2011 IBM Corporation6

IBM WebSphere Cast Iron Cloud インテグレーション

クラウドクラウドクラウドクラウドのののの投資価値投資価値投資価値投資価値をををを最大化最大化最大化最大化するするするする統合統合統合統合

パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウド

短期間での統合↓

オンプレミスオンプレミスオンプレミスオンプレミス

Google

aprimo

GEARWORKS

zerofootprint

BIGMACHINES

salary.com

recruting.com

SuccessFactors

webex

xactly

RAINMAKER

NetSuite

OneSource

Salesforce

HOOVERS

right 90

task

ORACLE

RIGHT

NOWADP

GetThere

concur

amazon.com

SpringCMAzure

SPS

commerce

Taleo

nGeneraPARATURE

QuickArrow

BaaN QAD SQL Server

GREAT PLAINSSAP

ORACLE

JD EDWARDS

LAWSON

PeopleSoft

SIEBEL

IBM DB2

SYBASE

Remedy

CA clarity PPM

Cast Ironの正式名称は、IBM WebSphere Cast Iron Cloud インテグレーションと言い、WebSphere製

品ファミリーのアプリケーション・インテグレーション製品です。

Cast Ironを用いると、パブリック・クラウドのSaaSやPaaSをオンプレミスのアプリケーションと短期間で統合する事が可能となります。Cast Ironは、メジャーなSaaSとパッケージソフト向けの開発機能や数百のテンプレートを既に用意しています。また、今後も新しいSaaSに対応する開発機能やテンプレートの追加を

随時実現していきます。

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© 2011 IBM Corporation7

パブリック・クラウドとオンプレミス

� パブリック・クラウド

� インターネット上で利用できるサービス

� オンプレミス

� 自社で管理しているシステム

IaaS

PaaS

SaaS

SaaS・・・Software as a Service

PaaS・・・Platform as a Service

IaaS・・・Infrastructure as a Service

HW OS

ミドルウェアミドルウェアミドルウェアミドルウェア

アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション

このページでは、当資料で使用する用語の説明します。

パブリック・クラウドとは、インターネット上で利用できる仮想化されたクラウドを指します。インターネットに公開していない、自社内のクラウドはプライベート・クラウドと呼ばれます。パブリック・クラウドには、サービスとして提供されるレベルにより大きく3つに区分けされます。ハードウェアやOSレベルまで提供するものをIaaS(Infrastructure as a Service)、ミドルウェアやフレームワークなどアプリ基盤まで提供するものをPaaS(Platform as a Service)、すぐに実行できるアプリケーションまで提供するものをSaaS(Software

as a Service)と呼びます。

オンプレミスとは、自社で管理しているシステムを指します。プライベート・クラウドはオンプレミスの実現形態の1つです。

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© 2011 IBM Corporation8

短期間での構築

企業企業企業企業 解決解決解決解決するするするする問題問題問題問題 接続先接続先接続先接続先初回初回初回初回ののののプロジェクプロジェクプロジェクプロジェクトトトト所要日数所要日数所要日数所要日数

薬品卸売業 顧客信用情報の可視化Salesforce.com/

データウェアハウス21

製造業 注文情報の可視化 Salesforce.com/SAP 10

石油販売 顧客マスター・データの統合 Salesforce.com/SAP 20

人材サービス業 求人と応募データの同期 Salesforce.com/NetSuite 20

メディア業 お客様を 360 度の視野で理解Salesforce.com/

広告業界アプリケーション29

Cast Ironの特徴は、SaaSとオンプレミスのアプリケーション統合を短期間で実現できる事です。上記は、その事例です。プロジェクトの日数は、接続先数や複雑度、TIPが利用できるか等により変わってくるので

注意してください。

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© 2011 IBM Corporation9

Cast Ironによるクラウド統合

テンプレートテンプレートテンプレートテンプレート((((TIP))))

柔軟な選択 コスト抑制

クラウド・アプリケーションおよびオンプレミス・アプリケーションを数日で統合

迅速な構築

TCO

Cast Iron

カスタムカスタムカスタムカスタム・・・・コードコードコードコード

パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウド

パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウド

オンプレミスオンプレミスオンプレミスオンプレミス

GUI 開発開発開発開発ツールツールツールツール &&&&パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウドCast Iron Live

物理物理物理物理アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスCast Iron Appliance XH40

仮想仮想仮想仮想アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスCast Iron

Hypervisor EditionVMware

プロジェクトプロジェクトプロジェクトプロジェクト数数数数*TIP(Template Integration Project)

Cast Ironは、パブリック・クラウドのアプリケーションとオンプレミスのアプリケーションを数日で統合する事

が可能です。

統合は、パブリック・クラウドとオンプレミスの組み合わせだけでなく、パブリック・クラウド同士の接続も可能です。また、統合は2つのシステム間統合だけでなく、複数のシステム間の統合も可能です。

Cast Ironには3つの特徴があります。

1.柔軟な選択

Cast Ironは上記3つの提供形態があり、要件や環境に合わせて柔軟に実行環境を選択できます。詳

細は次ページを参照して下さい。

2.迅速な構築

短期間で統合が実現できるのは、コーディングを必要としないGUI開発ツールと、良く使用されるパターンをテンプレート化したTIP(Template Integration Project)があるためです。詳細については、12

ページを参照して下さい。

3.コスト抑制

Cast Ironは、簡単/短期間で連携アプリケーションをコーディング無しで構築できるため、カスタム・

コードで作成する場合に比べてコストを抑えることができます。特に、複数の統合プロジェクトがある場合、Cast Ironで集中的に統合ができるのでトータルのコスト効果がより高くなります。

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製品の種類

仮想仮想仮想仮想アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスCast Iron Hypervisor Edition

VMware

パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウドCast Iron Live

クラウド形態で提供。自社で環境を構築/運用する必要が無く、すぐに利用できる(英語環境のみ)

VMware ESX上で稼働するモジュールとして提供。既存VMware環境を利用して構築可能

・VMware ESX/ESXi v4.0.0・1 CPU、4GB RAM 以上

実行環境

物理物理物理物理アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスDataPower Cast Iron Appliance XH40

DataPowerの筐体を利用してHWとして提供。設置すれば直ぐに使用可能。大規模での利用に向き、高可用性構成を実現可能

エディション

Standard Edition

アプリケーション統合に必要な機能を持った標準的なエディション

Enterprise Edition

Standard Editionの機能に加えて以下の様な機能が追加されたエディション・ユーザーインターフェース統合機能・データクオリティー機能・TIPの開発機能・管理APIを使用したリモートからのモニター

Developer Edition

機能はEnterprise Editionと同じだが、開発でのみ使用可能なエディション

Cast Ironは、3つ提供形態があります。Cast Iron Liveは、Cast Ironの機能自身をパブリック・クラウドとして提供するので環境を構築/運用する必要がありません。Cast Iron Hypervisor Editionは、VMwareを使用した仮想環境で実行できます。製品はVMwareイメージで提供されます。前提環境の詳細について

は、必ず以下のサイトを参照して下さい。

WebSphere Cast Iron Cloud Integration : System requirements

http://www.ibm.com/software/integration/cast-iron-cloud-integration/reqs/

DataPower Cast Iron Appliance XH40は、DataPowerの筐体を使用したHWとして提供されるので、設置すれば直ぐに稼働させる事が可能です。また、2台のアプライアンスを使用してアクティブ/スタンバイ

形式の高可用性構成を実現する事が可能です。

それぞれの実行環境で、上記右側の3つのエディションが用意されています。標準的な仕様向けのStandard Edition、高度な開発やモニターが可能となるEnterprise Edition、開発環境向けのDeveloper

Editionがあります。

詳細については、下記の製品発表レターを参照して下さい。

(Live)http://www.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/SWA11014

(Hypervisor Edition)http://www.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/SWA10097

(Appliance XH40)http://www.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/SWA10096

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Cast Ironで実現できる機能

Cast Iron の機能

接続接続接続接続様々な相手と接続可能でプロトコル変換も実施可能・Webサーバー・Webサービス・DB

・Salesforce.com

など

変換変換変換変換ソースとターゲットのデータ項目の変換をGUIツールで簡単に実現可能・データ形式の変換・項目のマッピング・データ型・データ内容の変更など

ロジックロジックロジックロジック接続や変換などの項目をGUIエディターでロジックとして簡単に組み合わせられる条件分岐やエラー処理ハンドリングも記述できるので、簡単なワークフロー記述が可能

管理管理管理管理Cast Iron上を流れる全てのデータを監視する事が可能なので、処理状況や処理記録を残せるCast Iron自身のマシン使用状況やトランザクション状況も把握可能なので、統合的な管理が可能

Cast Iron StudioによるGUI での構成Web管理コンソール

による管理

Cast Ironでは、「接続」「変換」「ロジック」「管理」が実現できます。「管理」以外は、開発ツール(Cast Iron

Studio)を利用してGUI経由で開発する事ができます。「管理」は、リモートのWebブラウザーからWeb管

理コンソールを使用して実現する事ができます。

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短期間でアプリケーション連携を実現

コーディング不要

設定ベースの開発 事前定義されたテンプレート

・マウス操作によるフローの

作成

・マウス操作によるデータの

マッピング

・作成された連携アプリケーションを

(*)TIPとして公開

・接続先など最低限の情報の入力とカ

スタマイズで利用可能

・メジャーなSaaSとパッケージソフトを

サポートした数百のTIP

*TIP(Template Integration Project)

•高度なスキルを保有す

る開発者がいなくても短

期間で開発が可能

•メンテナンス性の向上

Cast Ironを使用すると、コーディングが不要になり短期間で連携アプリケーションを構築する事ができま

す。また、構築したアプリケーションのメンテナンス性も向上します。

Cast Ironは、GUIベースの開発ツール(Cast Iron Studio)を提供しており、マウス操作によるアプリケーションの構築が可能です。また、TIP(Template Integration Project)と呼ばれるテンプレートでは、既に

完成しているアプリケーションに接続先などの設定を順次行っていく事だけで、アプリケーションの構築を完了する事ができます。TIPはメジャーなSaaSとパッケージソフトをサポートしたものが用意されていて、

随時追加されています。

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Cast Iron の構築ステップ

2. 実行実行実行実行 3. 管理管理管理管理

Web 管理管理管理管理コンソールコンソールコンソールコンソール

1. 構成構成構成構成

Cast Iron Studio およびおよびおよびおよびTIP

開発マシン上での開発及びテスト

Cast Iron実行環境上に公開、デプロイし

て実行

Webブラウザーを使用してリモート・マシン上から管理を実施

上記は、Cast Ironの構築ステップです。統合するシステムは事前に構築してある必要があります。

初めに開発マシン上(=Cast Iron Studio)で構成(=開発)を行い、次にCast Iron実行環境上に公開、デプロイして実行します。実行が始まった後は、リモートのマシンからWebブラウサーを使用して管理を行い

ます。

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【参考】 Cast Iron vs. ユーザー・プログラムユーザーユーザーユーザーユーザー・・・・プログラムプログラムプログラムプログラム Cast Iron

Web サービス、XML、データベース、FTP、HTTP、フラット・ファイルとの接続

アプリケーションとの接続性

データ・マッピングおよび変換機能

ビジネス・ロジック機能

グラフィカルな接続構成

グラフィカルなデータ・マッピング

グラフィカルなワークフロー

Salesforce.com、SAP、RightNow などの大手 ISV との認定された接続機能

標準装備の接続機能: セッション管理、自動再試行、レストリクターなど

すぐに使用可能なエラー処理機能 (データ・エラー、接続エラーなど)

すぐに使用可能なトランザクション表示機能 (WMC からトランザクション・ステータスを確認)

SNMP トラップ、SMTP/POP3 (電子メール) を含むエラー通知機能を標準装備

すぐに使用可能な高可用性機能

WMC からすぐに使用可能なシステム状態 (CPU、メモリー、ストレージなど) 表示機能

保証されたメッセージング機能を標準装備

標準装備のセキュリティー機能: LDAP 認証、Secure FTP、SSL、PKI

開発環境から運用環境にワンクリックで展開

このページは、Cast Ironで作成した場合と独自に連携用プログラムを作成した場合の違いについての比

較です。

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2.Cast Iron の適用

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新規性

自社システムへのSaaSの採用

� 事務管理系事務管理系事務管理系事務管理系のののの定型業務定型業務定型業務定型業務をををを低低低低コストコストコストコストでででで実現実現実現実現したいしたいしたいしたい

� 定型的な業務の事務管理系システムのコストをなるべく抑えたい

� 初期投資初期投資初期投資初期投資をををを抑抑抑抑ええええ、、、、なるべくなるべくなるべくなるべく固定資産固定資産固定資産固定資産をををを持持持持ちたくないちたくないちたくないちたくない

� 高額な初期投資を避けたい。また、固定資産をなるべく減らし、ランニングコストを費用化したい

� メンテナンスメンテナンスメンテナンスメンテナンス要員要員要員要員とととと費用費用費用費用をををを抑抑抑抑えたいえたいえたいえたい

� メンテナンス作業のコストを抑え、人員を新規事業に投入したい

� 必要必要必要必要なななな時時時時にににに必要必要必要必要なななな分分分分のみのみのみのみ利用利用利用利用したいしたいしたいしたい ((((短期利用短期利用短期利用短期利用))))

� イベントなど一時期にしか使用しないシステムのコストを抑えたい

� 新規新規新規新規のののの事業展開事業展開事業展開事業展開をををを迅速迅速迅速迅速ににににスタートスタートスタートスタートさせたいさせたいさせたいさせたい

� 新規海外展開、新規事業展開のため、なるべく短期間で構築したい

� 既存既存既存既存にないにないにないにないシステムシステムシステムシステムをををを迅速迅速迅速迅速にににに構築構築構築構築したいしたいしたいしたい� SNSなど、自社にないシステムを新規に、しかも安く早く導入したい

迅速性

コスト

自社開発自社開発自社開発自社開発????or

SaaS????

SaaSのののの利用利用利用利用

システムシステムシステムシステムをををを「「「「作作作作るるるる」」」」からからからから「「「「使使使使うううう」」」」にににに

業務アプリケーションで上記の様な要望がある場合、自社開発よりもSaaSでのアプリケーション構築が

向いています。

SaaSを利用するとシステムを「作る」から「使う」に変わり、以下の様なメリットが享受できます。

コスト ・・・ より低コストで構築可能

迅速性 ・・・ より短期間でアプリケーション構築が可能

新規性 ・・・ ソーシャル機能など最新の機能が簡単に利用可能

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代表的なSaaS

・もっとも有名有名有名有名なSaaSベンダー

・顧客管理を行うCRMを提供

・自由自由自由自由ななななアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションを開発できるForce.com

や、CRM/Force.comに連携可能なSNSの

Chatterを展開

・2011年中にデータセンターが日本にも設置され

る予定

・Googleが提供するSaaS

・業務に特化しないオフィスアプリケーションオフィスアプリケーションオフィスアプリケーションオフィスアプリケーションの

機能を提供

・メール

・カレンダー

・ワープロ、表計算、プレゼンテーション

など

・ERP////財務会計財務会計財務会計財務会計を中心とした統合業務ソフト

ウェアをSaaSとして提供

・在庫管理や受注管理と言ったERPだけでなく、

CRMやEコマースコマースコマースコマースの機能も持っている

・最近ワークフロー機能を追加し、GUIで簡単に

ワークフローを実現可能となった

・IBMがLotus製品のテクノロジーを生かして提供

するコラボレーションコラボレーションコラボレーションコラボレーションとSNSのSaaS

・メール、カレンダーだけでなくコラボレーション

ツールが一体となって稼働

・Web会議

・ファイル共有、協同作業、コミュニティーなど

・日本にデータセンターを開設

Salesforce.com Google Apps

NetSuite LotusLive

上記は、代表的なSaaSです。

上記以外にも、多くのベンダーがSaaSに参入してきています。例えば、オラクル、SAPなどの大手ベンダーも業務パッケージ製品の機能をSaaS化して提供を始めています。

今までのSaaSは、CRM、財務、HCM(人材管理)、調達アプリケーションと言ったパッケージソフト化されている様な業務がSaaS化されるケースが多数を占めていました。しかし、今後は、グループウェア(メール

/カレンダーなど)、オフィスアプリケーション(ドキュメント作成、スプレッドシート、プレゼンテーションなど)、SNSと言った分野のSaaSも増えていくと予想されます。さらに、簡単な開発ツールで独自のアプリケーションを構築可能なPaaSも脚光を浴びています。

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© 2011 IBM Corporation18

SaaSとオンプレミス・システムの連携

有望有望有望有望なななな商談商談商談商談にににに関関関関するするするする情報情報情報情報

セールスセールスセールスセールス

マーケティングマーケティングマーケティングマーケティング出荷出荷出荷出荷

財務財務財務財務

請求情報請求情報請求情報請求情報

顧客情報顧客情報顧客情報顧客情報、、、、注文情報注文情報注文情報注文情報

CRMのののの画面画面画面画面からからからから社内社内社内社内データデータデータデータ

のののの確認確認確認確認がががが可能可能可能可能

SaaS CRM

1つの画面から必要な作業を全て行えることにより、作業効率を向上

連携連携連携連携によるによるによるによるメリットメリットメリットメリット

既存システムと連携する事により、自動処理連携が行える

なぜなぜなぜなぜ連携連携連携連携がががが必要必要必要必要なのかなのかなのかなのか

SaaS CRMだけでは、業務に必要

な情報や作業を実施できない。自社システムとの連携を行う事によって、作業が実施可能となる

SaaSは業務アプリケーションを提供しますが、通常SaaS単体でなく他システムと連携します。SaaSで使用するデータが既存社内システムで管理されているデータであったり、SaaSから社内システムの処理プロセスを実行したりするためには、SaaSと社内システムの連携を実施する必要があるためです。

上記は、セールスがSaaS CRMとオンプレミスのシステムを連携させたケースです。

セールスは、SaaSのCRMによって業務を実施しますが、それだけでは業務を完結させる事が出来ませ

ん。例えば、お客様の注文状況の情報は出荷管理システムで管理していたりします。セールス業務を実施するには、その他にも社内の他のシステムを利用する必要があります。これらを、SaaS CRMの画面を

通して利用できるようになると、わざわざ複数のアプリケーション画面を見比べたり、コピー&ペーストしたりといった非効率的な方法で実施しなくても良くなります。SaaS CRMとオンプレミスのシステムの連携に

より1つの業務システムから、複数のシステムにまたがる必要な作業を全て実施できるようになり、作業効率を向上させます。

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Firewall

Cast Iron システム構成例

Firewall

システム管理者

Google NetSuite

Salesforce.com

IBMSaaS

インターネット オンプレミス

DB

業務システム

DataPower Cast Iron

Appliance XH40

エンドユーザー

DataPower

セキュリティー・ゲートウェイ

上記は、Cast Ironを利用する場合のシステム構成の一例です。

エンドユーザーは、インターネット上のSaaSを利用してオンプレミス上の業務システムやDBと連携します。この構成例では、オンプレミスの入り口に、セキュリティーのためにFirewallとDataPower セキュリティー・ゲートウェイを配置しています。Cast Ironは、オンプレミスのセキュアなゾーンに配置しています。上記では、Cast Ironの物理アプライアンスを2台使用してActive-Standby構成で高可用性を実現しています。システム管理者は、Web管理コンソールを使用して、このCast Ironにアクセスして管理を実施します。Cast

Ironからは、オンプレミスの業務システムやDBに接続します。

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Cast Ironによる連携パターン

既存システム

データデータデータデータ移行移行移行移行

データデータデータデータ変換変換変換変換をををを実施実施実施実施してしてしてして新規新規新規新規シシシシステムステムステムステムへのへのへのへのデータデータデータデータ移行移行移行移行をををを実施実施実施実施

データデータデータデータ移行移行移行移行

データデータデータデータ変換変換変換変換をををを実施実施実施実施してしてしてして新規新規新規新規シシシシステムステムステムステムへのへのへのへのデータデータデータデータ移行移行移行移行をををを実施実施実施実施

データデータデータデータ表示表示表示表示のののの統合統合統合統合

複数複数複数複数システムシステムシステムシステムののののデータデータデータデータをををを1111つつつつののののアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションでででで表示表示表示表示

データデータデータデータ表示表示表示表示のののの統合統合統合統合

複数複数複数複数システムシステムシステムシステムののののデータデータデータデータをををを1111つつつつののののアプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションでででで表示表示表示表示

データデータデータデータ同期同期同期同期

複数複数複数複数ののののシステムシステムシステムシステム間間間間ででででリアルタイリアルタイリアルタイリアルタイムムムムななななデータデータデータデータのののの同期同期同期同期をををを実施実施実施実施

データデータデータデータ同期同期同期同期

複数複数複数複数ののののシステムシステムシステムシステム間間間間ででででリアルタイリアルタイリアルタイリアルタイムムムムななななデータデータデータデータのののの同期同期同期同期をををを実施実施実施実施

Cast Ironによるアプリケーションの連携パターンです。

データ移行

既存システムのデータを、データ変換して別のシステムにデータ移行を実施します。例えば、既存システムの顧客リストを新しく利用するSaaSのCRMにデータ変換してデータ移行します。

データ同期

複数のシステム間で、リアルタイムにデータの同期を実施します。例えば、SaaSのCRMに注文情報が書

き込まれるのと同時に、社内システムの注文記録情報も同時に更新します。

データ表示の統合

複数のシステムのデータを1つの画面内に表示します。例えば、SaaS CRMの画面内に社内の在庫管理

システムからリアルタイムの出荷状況情報を表示させます。

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Cast Iron での連携

� Cast Ironは、複数のアプリケーションを自由に接続可能

� 接続先が、パブリック・クラウドかオンプレミスなのかを区別しない

� 1処理フローで複数のSaaS、複数のオンプレミス・アプリを連携可能

SaaS 1CRMアプリケーション

SaaS 2

データベース

オンプレミスSAP

オンプレミスLotus Domino

SaaS 1CRMアプリケーション

SaaS 2

データベース

処理処理処理処理受付受付受付受付

データデータデータデータ取得取得取得取得

データデータデータデータ書込書込書込書込みみみみ

1

データデータデータデータ書込書込書込書込みみみみ2222

処理処理処理処理結果結果結果結果記録記録記録記録

結果結果結果結果通知通知通知通知

Cast Ironでのでのでのでの連携処理連携処理連携処理連携処理フローフローフローフロー

Cast Ironは、アプリケーション連携時に連携処理フロー内で複数のアプリケーションに接続が可能です。

また、接続する先がパブリック・クラウドなのかオンプレミスのシステムなのかを区別していません。複数のパブリック・クラウドとオンプレミスのアプリケーションを自由に接続して統合する事ができます。上記の例では、SaaS1 CRM、SaaS2 データーベース、オンプレミスのSAP、オンプレミスのLotus Dominoを1連

携処理フローで連携しています。ただし、連携処理フローの開始トリガーになる処理が必要で、開始トリガーになれる処理は決まっています。例えば、Webサービスでの要求受付けは開始トリガーになれますが、データベースへの書込み処理は開始トリガーにはなれません。Cast Ironでは、この開始トリガーの事

をスターター・アクティビティーと呼びます。

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Cast Ironでのアプリケーション統合事例

解決策解決策解決策解決策� Cast Iron によるマルチ・アプリケーション統合プラット

フォーム

� NetSuite とイベント管理をリアルタイム連携

� フラット・ファイルを内製アプリケーションと連携

結果結果結果結果

� 短期間短期間短期間短期間ででででプロジェクトプロジェクトプロジェクトプロジェクトをををを完了完了完了完了

�構成のみ、コーディングなし

� 情報の正確性も向上 NetSuite — イベント管理製品

10 日間でリアルタイム連携を実現

内製アプリケーション FTP/フラットフラットフラットフラット・・・・ファイルファイルファイルファイル

NetSuite

イベント管理製品

業務上業務上業務上業務上のののの問題問題問題問題� NetSuite CRM とイベント登録アプリケーションの

連携

�内製アプリケーションとフラット・ファイルの連携

�人手のかかる労働集約的プロセス

技術的技術的技術的技術的なななな課題課題課題課題

� EAI は費用が高く複雑になる

�スケーラブルでないユーザー・プログラム

Cast Ironでのアプリケーション統合事例です。

このお客様では、NetSuite CRM とイベント登録アプリケーション、内製アプリケーション とフラット・ファイルの連携が実施されていなかったため、人手でデータの連携をしていました。それをCast Ironを用いるこ

とにより、連携を実現しました。

その他の事例にも多数の事例があります。事例については、Cast Iron製品サイトや以下のサイトを参照し

てください。

http://www.castiron.com/case-studies/ (英語)

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Cast Iron 適用が向くケース

• クラウド・アプリケーションとオンプレミス・アプリケーション

の統合

• 接続可能なアプリケーション:

•Salesforce.com、SAP などの業務アプリケーション

•DB2、SQL Server、Oracle などのデータベース上で実行す

る内製アプリケーション

•Web サービス、XML/HTTP

など

• データ・マイグレーションとデータ同期

• リアルタイム連携、バッチ/非同期連携

クラウドクラウドクラウドクラウド・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションををををシンプルシンプルシンプルシンプルなななな方法方法方法方法でででで短期短期短期短期間間間間にににに統合統合統合統合するするするするプロジェクトプロジェクトプロジェクトプロジェクト

�SOAプロジェクト

�高度なビジネス・プロセス・マネジメント

�ヒューマン・ワークフロー・プロジェクト

�高度なデータ品質と マスターデータ管理

�複雑な ETL 処理

�複雑な EDI ニーズを伴う B2B

�1 時間100 万レコードを越える大量処理を伴うシナリオ

�ネイティブ・メインフレーム、COBOL の統合

�XML アクセラレーションとセキュリティー

連携連携連携連携

ESB :WebSphere ESB

BPM : IBM Business Process Manager

ETL : InfoSphere DataStage

WebSphere DataPower

Cast Ironは、パブリック・クラウド―オンプレミス間の接続だけでなく、様々なアプリケーション統合を実現する事が可能ですが、Cast Ironが向くケースと他の製品が向くケースがあります。

Cast Ironが向くケースは、クラウド・アプリケーションとオンプレミス・アプリケーションの統合です。

上記右側にあるケースはCast Ironよりも向いている製品がありますので、そちらの製品を適用する事を推奨します。例えば、高度なビジネス・プロセス・マネジメントを実現するにはIBM Business Process

Manager(旧製品名WebSphere Process Server)を適用してください。

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3.Cast Iron Studioでの構成

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アプリケーション連携フロー構築方法の選択

2. 実行実行実行実行 3. 管理管理管理管理1. 構成構成構成構成

適用できるTIPがある Yes

TIPウィザードによる

必要な項目の設定作業及び追加/修正の実施

No

Cast Iron Studioを使用

して0から処理フローの構成を実施

TIPを利用した方が短

期で開発可能。

TIPを追加/修正して

利用する事も可能。

Cast Ironにてアプリケーション連携フローの構築を行う場合、初めに構築方法を選択します。構築方法は2つあります。「TIPを利用する方法」と「0から作成する方法」です。TIPを利用した方がより短期間で構築可能なので、構築するアプリケーション連携にマッチするTIPがある場合はTIPを利用することを推奨します。TIPは機能の追加/修正と言ったカスタマイズも可能なので、類似のTIPを見つけてそれをカスタマイズしていく方法もあります。カスタマイズの実施は、0からCast Iron Studioで構築する時と同じ方法で実

施できます。

TIPはCast Iron Studioから検索、入手が可能です。詳細は、次章を参照して下さい。

次ページからは、Cast Iron Studioを使用した構築方法を説明します。

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Cast Iron Studioとは

� 連携するアプリケーションを構成するツール� 各種アプリケーションとの接続

� データ変換

� 連携フローの構成

� TIPの検索、入手、利用

� 作成したアプリケーションの妥当性検査とテストの実施

� 作成したアプリケーションをCast Iron実行環境へ公開

� Cast Iron Studio V6 実行環境

� MS Windows 2000以降

� Cast Iron Studio の導入

� 導入モジュールを実行

Cast Iron Studioは、連携を実現するためのアプリケーションを構成するツールで、上記を実施できます。

Cast Iron Studio V6を動かすには、MS Windows 2000 以降のWindowsが必要です。

Cast Iron Studioのモジュールは、Cast Ironに同梱されています。その中にある導入用.exeファイルを実

行すると導入できます。設定項目は、導入先ディレクトリを選択する程度で特に設定する項目はありません。導入が完了するとデスクトップにCast Iron Studioのアイコンができますので、それをダブル・クリックすれば起動します。最新版は、Fix Centralのサイト(http://www.ibm.com/support/fixcentral/)より入手して下さい。(2011年6月末現在、Cast Iron Studio V6.0.0.3が最新版です。)

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Cast Iron Studioの画面

ドラッグドラッグドラッグドラッグ&&&&ドロップドロップドロップドロップ

設定設定設定設定

ツールボックスツールボックスツールボックスツールボックス

ワークスペースワークスペースワークスペースワークスペース

②②②② フローフローフローフロー作成作成作成作成

アクティビティー(例:DBアクセス)を線で結びフロー

を作成

③③③③ マッピングマッピングマッピングマッピング

各アクティビティーでの入力/出力データのマッピン

グを行う

①①①① 使用機能選択使用機能選択使用機能選択使用機能選択

使用するアクティビティーを選択してドラッグ&

ドロップ

Cast Iron Studioを起動してプロジェクトを開くと、上記の様な画面が表示されます。

右側がツールボックスとなり、構成で使用する各種機能が表示されます。真ん中のフロー図がある部分をワークスペースと呼びます。ここで、連携処理フローを構成します。下部は、各アクティビティー(次ページ参照)の設定画面となります。

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連携アプリケーションの構成要素

プロジェクトプロジェクトプロジェクトプロジェクト

オーケストレーションオーケストレーションオーケストレーションオーケストレーション

オーケストレーションオーケストレーションオーケストレーションオーケストレーション

アクティビティーアクティビティーアクティビティーアクティビティー エンドポイントエンドポイントエンドポイントエンドポイント

複数のオーケストレーションをまとめた最大の管理単位

1つの連携処理フロー単位

処理内容の単位例:DBへの書込み 1つの接続先/受付けポイントを表す。接続情報を持っている

上記は、Csat Iron で連携の構成を実現するための構成要素です。

アクティビティーは、構成の最小単位でタスクの処理内容になります。例えば、DBへの書込み、Webサー

ビス要求の受付け、条件判断と言ったものが1つのアクティビティーとなります。このアクティビティーを線で結んだものが、処理フローとなります。

オーケストレーションは、複数のアクティビティーを線で結んだ一連の処理フローの単位です。処理フローがスタートして、終了するまでが1オーケストレーションです。

プロジェクトは複数のオーケストレーションをまとめたものになります。Cast Iron Studioではこのプロジェク

トの単位で管理します。エンドポイントの設定は、プロジェクト内のオーケストレーションで共有可能です。

エンドポイントは、アプリケーション(システム)への接続先及び、Cast Ironでの接続の受付けポイントを表します。例えば、Salesforce.comの接続、DBへの接続、HTTP要求の受付けがエンドポイントとなります。エンドポイントは、宛先のIPアドレス、ID、パスワード、受付けポート番号などの接続に必要な情報を持っ

ています。

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オーケストレーションでのデータマッピング

入力のマップ 出力のマップ

出力のマップ 出力のマップ入力のマップ

データ データ

変数

ツールボックスツールボックスツールボックスツールボックス

・・・ XMLデータ

上図は、オーケストレーションでのデータマッピングの概要を示しています。

データのマッピングは、各アクティビティーでの入力のマップ、出力のマップとして構成します。アクテビティーによってはデータのマッピングが1つしかないもの、データのマッピングがないものもあります。入力

のマッピングは、そのアクティビティー内で処理するデータを取り込む時に実施されます。出力のアクティビティーは、アクティビティー内のデータを出力する時に実施されます。出力されたデータは、次のアクティビティーで利用する事が可能です。この様にデータのマッピングを繰り返しながらフローの処理を実施していく事になります。Cast Iron内部ではデータは全てXMLとして扱います。

連続しないアクティビティー間でデータの共有をしたい場合は、変数を作成します。作成された変数は、オーケストレーション内のどのアクティビティーからもアクセス可能です。変数は、ツールボックスの変数タブの欄で確認できます。

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Cast Iron Studioでの構成手順 1/5

� 1.プロジェクト、オーケストレーションの作成� Cast Iron Studioを起動して、新規プロジェクトを作成

� オーケストレーションの作成� 新規作成からオーケストレーションを作成

� 2.エンドポイントの作成� エンドポイントの作成

� 新規作成からエンドポイントを作成

� エンドポイントの各項目を設定

ツールボックスツールボックスツールボックスツールボックス

新規作成

ワークスペースワークスペースワークスペースワークスペース

Cast Iron Studioでのオーケストレーションの構成手順です。

1.プロジェクト、オーケストレーションの作成

初めにCast Iron Studioを起動して、新規にプロジェクトを作成します。新規に作成されたプロジェクトに

は、何も構成されていないオーケストレーションが1つ作成されています。そのオーケストレーションを利用する事も可能ですし、新規にオーケストレーションを作成する事も可能です。新規に作成する場合は、ツールボックスで新規作成のボタンを押して作成します。

2.エンドポイントの作成

接続する先、Cast Ironで受け付ける先を設定します。ツールボックスのエンドポイントの新規作成を選択

し、作成するエンドポイントのタイプを選択します。エンドポイントのタイプは後述します。エンドポイントを作成すると、ワークスペースにエンドポイントの設定画面が表示されるので必要な値を設定します。設定する項目は、エンドポイントにより異なります。

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Cast Iron Studioでの構成手順 2/5

� 3.アクテビティーの追加と設定

� ツールボックスからワークスペースにアクティビティーをドラッグ&ドロップ

� ワークスペース下部で、各アクティビティーの動作を構成する

� 構成項目は、アクティビティーの種類により違う

� 構成すべき項目は、チェックリストをチェック

ドラッグドラッグドラッグドラッグ&&&&ドロップドロップドロップドロップ動作動作動作動作をををを構成構成構成構成

3.アクティビティーの追加と設定

ツールボックスのアクティビティー・タブを選択すると、使用可能なアクティビティーの一覧が表示されます。使用するアクティビティーをワークスペースにドラッグ&ドロップし配置します。最初のアクティビティーは、スターター・アクティビティーと呼び処理を受け付けるトリガーになれるアクティビティーを使用する必要があります。

アクティビティーを配置すると、ワークスペース下部に各アクティビティーの動作を構成する画面が表示されます。左側のチェックリストに従い、構成していきます。構成すべき項目はアクティビティーの種類により異なりますが、構成すべき項目はチェックリストに表示されます。チェックリストがチェックされた項目は、設定が完了している項目です。

アクティビティーは、以下のタイプに分類されます。

・各アプリケーション(システム)と処理連携するためのアクティビティー

・条件分岐などのロジックを実施するためのアクティビティー

・MIME変換などのデータの変換を実施するアクティビティー

・ログ書き込みなどのユーティリティー・アクティビティー

・データのフィルタリングなどを実施するデータ品質アクティビティー

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Cast Iron Studioでの構成手順 3/5

� 4.データのマッピング

� 各アクティビティーで、データのマッピングを実施

� 左側と右側のデータ項目をドラッグ&ドロップでマッピング

� 間に関数を追加する事が可能� 関数 ・・・ データ操作や生成のロジック

データ項目のマッピング

関数ツールボックスの関数タブからドラッグ&ドロップ

4.データのマッピング

各アクティビィーで設定で、データのマッピングを行います。データのマップには、入力のマップ、出力のマップなど色々な種類のマップがあり、アクティビティーにより設定する種類が異なります。表示されるデータ項目は、左側から右側に流れます。左側、右側がそれぞれどの様な項目になるかは、マップの種類により異なります。例えば出力のマップでは、左側がアクテビティー内部で処理されたデータで、右側が次のアクティビティーに渡されるデータとなります。

データのマッピングは、左右のデータ項目をマウスでドラッグ&ドロップする事によりマッピングできます。単純にマッピングした場合は、データがそのまま渡される事になり、データのタイプが一致している必要があります。

データの操作や生成を行う場合は、関数を使用します。関数は、ツールボックスの関数タブ内にあるので、データマッピングの真ん中の部分に配置して、左右のデータ項目と線で結びます。関数には、文字列の操作(文字データの連結や置き換えなど)や計算、日付操作(現在時刻の取得など)などがあります。また、JavaScriptを使用してカスタム関数を作成する事も可能です。

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Cast Iron Studioでの構成手順 4/5

� 5.フローを完成させる

� アクティビティーを追加してフローを作成

� フローは、左側から右側に流れる

� アクティビティーをドラッグすると、配置ポイントが表示される

� ロジックのアクティビティーを追加する事も可能

� 各アクティビティーを設定

ロジックのアクティビティーif条件のロジック・アクティビティー追加により、条件分岐が可能

アクティビティーの配置アクティビティーをドロップするポイントが表示される

5.フローを完成させる

ワークスペースにアクティビティーを追加してフローを完成させます。アクティビティーはワークスペースにドラッグすると、配置するポイントが半透明の緑の丸で表示されます。フローは左側から右側に流れるので、次の処理を追加する場合は、配置してあるアクティビティーの右横に、その次の処理のアクティビティーを配置します。

アクティビティーには、処理フローを制御するためのアクティビティーもあります。例えば、if による条件

チェックなどがあります。それらのアクティビティーも同じように配置してフローを作成していきます。アクティビティーを配置したら、これまでの同様にアクティビティーの処理内容を構成します。

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Cast Iron Studioでの構成手順 5/5

� 6.妥当性検査とテスト

� フローが完成したら妥当性検査を実施

� メニュー「オーケストレーション」→「妥当性検査」

� Cast Iron Studioでテストを実施

� メニュー「オーケストレーション」→「オーケストレーションの開始」

� 実行結果をツールボックスの検査タブで確認可能

� テストは1回実行されると自動的に終了

� 7.公開(Publish)

� Cast Iron Studioから直接公開する方法

� メニュー「ファイル」→「プロジェクトの公開」

� Cast Ironのホスト名、ユーザID、パスワード

� 一旦ファイルに保存

� メニュー「ファイル」→「プロジェクトのエクスポート」

� .parファイルを出力。Cast Iron側で取り込む

Cast Iron Studioでのテスト

Cast Iron Studio Cast Iron

直接公開

.par

6.妥当性検査とテスト

フローが完成したら、オーケストレーションの妥当性検査を実施します。未設定の項目、間違った構成がある場合はエラーメッセージが表示されます。

妥当性検査をパスしたら、Cast Iron Studio上でテストを実施します。メニュー「オーケストレーション」→

「オーケストレーションの開始」で実行が開始されるので、起動トリガーになるアクションを実施して下さい。例えば、HTTP要求の受付けがスターターアクティビティーの場合は、WebブラウザーでそのHTTP要求を送信します。Cast Ironでのテストは1回フローが実行されると自動的に終了します。テスト結果はツール

ボックスの検査タブで確認する事ができます。ここでは、各アクティビティーを流れたデータを見る事ができます。

7.公開(Publish)

テストが完了したらCast Ironへの公開を実行します。Cast Ironへの公開には2つの方法があります。

1つは、Cast Iron Studioから直接Cast Ironに公開する方法です。この方法で実行するためには、既にCast Ironが起動していてネットワーク上管理ポートでアクセス可能である必要があります。Cast Ironに直接公開するには、Cast Ironのホスト名(IPアドレスでも可)、管理用のユーザIDとパスワードを入力します。

2つめの方法は、一旦ファイルにエクスポートする方法です。Cast Ironに直接アクセスできない場合にはこの方法で実施します。Cast Iron Studioでプロジェクトを.parファイルにエクスポートします。そのファイルを、Cast Ironの管理コンソールを使用してCast Ironに公開します。

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コネクター

HTTP

E-mail

FTP

Webサービスサービスサービスサービス

NetSuite

Salesforce.com

データベースデータベースデータベースデータベース

MQ

SugerCRM

PeopleSoft

SAP

Siebel

JD Edwards

ERPを中心としたパッケージソフト

ERPパッケージソフト

人事管理を中心としたパッケージソフト

CRMパッケージソフト

Domino

JMS

PHPで作成されたオープンソースのCRMソフト

そのそのそのその他他他他のののの接続接続接続接続数百種類のテンプレート(TIP)

から様々な接続先が選択可能

標準プロトコル

ミドルウェア

SaaS、パッケージソフト

Force.com Bulk API

パブリック・クラウド/オンプレミスのアプリケーションに接続するためのコネクターには、上記の種類があります。これらのコネクターを使用してエンドポイントを作成します。コネクターには、3つのタイプがあります。1つ目は、標準プロトコルをサポートするものです。2つ目は、ミドルウェアとの接続です。3つ目は、SaaS

や業務パッケージソフトとの接続です。さらに、TIPにはこれらのコネクターを利用して、その他のSaaSや

パッケージソフトとの接続を実現しています。

以下のコネクターは、デフォルトでは導入されません。Cast Iron Studioのメニューの「ソリューション」→

「プラグイン・コネクター」からコネクターを追加して下さい。

・SugerCRM

・Force.com Bulk API

次ページ以降では、この中から良く使用されるコネクターのアクティビティーを説明します。

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良く使われるアクティビティー

� 当資料では、下記アクティビティーを説明する� HTTPアクティビティー

� Webサービスアクティビティー

� DBアクティビティー

� Salesforce.comアクティビティー

� Cast Iron Studioにて表示されるアイコン毎のタイプ:Cast Ironが、リクエスト要求を受け付けるアクティビティー(スターター・アクテビティー)

:Cast Ironが、リクエスト応答をリクエスト要求の送信者に送信する

アクティビティー

:Cast Ironが、指定されたロケーションにリクエスト要求を送信し、

そのロケーションからリクエスト応答を受信するアクティビティー

当ページでは、当資料で説明するアクティビティーとCast Iron Studioにて表示されるアイコン毎のタイプ

を説明しています。

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� 要求の受信� HTTP/HTTPS 1.0プロトコルを使用したHTTP要求の受信

� gzip形式を使用した圧縮解除をサポート

HTTPアクティビティー

代表的なアクティビティーのひとつとして、HTTPアクティビティーがあります。そして、HTTPアクティビティーには、「要求の受信」、「応答の送信」、「要求のPOST」の3つがあります。このページは、「要求の受

信」です。

Cast IronがHTTPリスナーとして機能する構成です。HTTP/HTTPS 1.0プロトコルを使用したHTTP要求

の受信を行います。デフォルト値は、圧縮解除が使用可能です。

HTTP アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_HTTPactivities.html

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HTTPアクティビティー

� 応答の送信� HTTP/HTTPS 1.0プロトコルに準拠するHTTP応答をHTTPクライアントに送信

� gzip形式を使用した圧縮をサポート

このページは、「応答の送信」です。

Cast Ironが、HTTP応答をHTTP要求の送信者に送信する構成です。HTTP/HTTPS 1.0プロトコルのHTTP応答をHTTPクライアントに送信します。デフォルト値は、圧縮が使用可能です。

HTTP アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_HTTPactivities.html

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HTTPアクティビティー

� 要求のPOST

� HTTP/HTTPS 1.1プロトコルに準拠したHTTP要求をHTTPサーバーに送信

� gzip およびdeflate形式による圧縮/圧縮解除をサポート

このページは、「要求のPOST」です。

Cast Ironが、指定されたロケーション (HTTP エンドポイント) に HTTP 要求を送信し、そのロケーションから HTTP 応答を受信する構成です。HTTP/HTTPS 1.1プロトコルのHTTP要求をHTTPサーバーに送信します。デフォルト値は、圧縮/圧縮解除が使用可能です。

HTTP アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_HTTPactivities.html

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Webサービスアクティビティー

� サービスの呼び出し� 外部Webサービスを開始

� Web サービス内のportTypeに接続

� Web Services Basic Profile 1.1 2nd Editionをサポート

� 圧縮 / 圧縮解除が使用可能 (デフォルト値)

代表的なアクティビティーのひとつとして、Webサービスアクティビティーがあります。そして、Webサービ

スアクティビティーには、「サービスの呼び出し」、「サービスの提供」、「応答の送信」、「フォールトを伴う応答の送信」の4個の項目があります。このページは、「サービスの呼び出し」です。

Cast Ironが外部のWebサービスを開始する構成で、Webサービス内のportTypeに接続します。Web

Services Basic Profile 1.1 2nd Editionをサポートしています。 デフォルト値は、圧縮/圧縮解除が使用

可能です。

Web サービス・アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_webservicesactivities.html

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Webサービスアクティビティー

� サービスの提供� 外部クライアントから開始可能なWebサービス

� WMC側で、実行可能なWSDLファイルを生成

� 圧縮解除が使用可能 (デフォルト値)

このページは、「サービスの提供」です。

Cast Ironが外部クライアントから開始可能なWebサービスを提供する構成です。Cast Iron Studioで作成したWeb サービスの構成情報に基づいて、Cast IronのWMCにて実行時に使用可能なWeb サービス・インターフェースを記述するWSDLファイルを生成します。デフォルト値は、圧縮解除が使用可能です。

Web サービス・アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_webservicesactivities.html

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Webサービスアクティビティー

� 応答の送信� クライアントが「サービスの提供」を実行

その要求を受け取り、オーケストレーション内のアクティビティー処理を開始

� 圧縮が使用可能 (デフォルト値)

� フォールトを伴う応答の送信� 応答構成オプションとしてSOAP機能が提供

� 呼び出し側オーケストレーションにフォールトが返される

このページは、「応答の送信」と「フォールを伴う応答の送信」です。

・「応答の送信」

Cast Ironが、実行時に前ページの「サービスの提供」に対する応答を返す構成です。上図では、クライアントが要求を送信することにより、calculatePrice Web サービス操作 (「サービスの提供」アクティビティー)

を実行します。 Cast Ironは、その要求を受け取って、オーケストレーション内のアクティビティー処理を開始します。 sendPrice アクティビティー (「応答の送信」アクティビティー) が開始されると、クライアントへ応答が返されます。 デフォルト値は、圧縮が使用可能です。

・「フォールを伴う応答の送信」

Cast Ironが、実行時に、「フォールトを伴う応答の送信」アクティビティーから呼び出し側オーケストレーションにフォールトが返します。「フォールトを伴う応答の送信」アクティビティーが「WS 提供 (WS

Provide)」アクティビティーに依存するため、アクティブなオーケストレーションに事前に追加しておく必要

があります。

Web サービス・アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_webservicesactivities.html

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DBアクティビティー

� 照会の実行 / 挿入対象行の取得 /

行の挿入 / 行の削除

� SQLステートメントの実行 (select, insert, delete 等)

� プロシージャーの呼び出し� ストアード・プロシージャーの実行

� 表のポーリング� 任意の時間間隔でフラグ列の状況を検査し、データベース表が操作されたかを確認

� サポートされるデータベース

代表的なアクティビティーのひとつとして、DBアクティビティーがあります。そして、DBアクティビティーに

は、「照会の実行」、「挿入対象行の取得」、「行の挿入」、「更新対象行の取得」、「行の更新」、「削除対象行の取得」、「行の削除」、「表のポーリング」、「プロシージャー」の呼び出しの9個の項目があります。

「照会の実行」等、任意のSQLステートメントを実行するアクティビティーもあれば、「プロシージャーの呼

び出し」のようにストアード・プロシージャーを実行することも出来ます。また、「表のポーリング」のように指定された任意の時間間隔でデータベース表の状況を確認することが出来ます。

データベース・アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_databasesactivities.html

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Salesforce.comアクティビティー

� Salesforce.comのオブジェクト操作

� 照会 / 検索

� Salesforce Object Query Language (SOQL)を実行

� Salesforce Object Search Language (SOSL)を実行

� ポーリング� 対象オブジェクトが更新/削除された場合に通知

� Salesforce.comの情報取得 / 更新

� ユーザー情報、サーバー・タイム・スタンプ

� パスワード設定

代表的なアクティビティーのひとつとして、Salesforce.comアクティビティーがあります。そして、Salesforce.comアクティビティーには、「更新対象オブジェクトのポーリング」、「更新されたオブジェクトの

取得」、「削除対象オブジェクトのポーリング」、「削除されたオブジェクトの取得」、「オブジェクトの作成」、「オブジェクトの更新」、「オブジェクトのUpsert」、「オブジェクトの削除」、「オブジェクトの削除を取り消す」、

「オブジェクトの取得」、「オブジェクトの照会」、「オブジェクト内の検索」、「リードの変換」、「オブジェクトのマージ」、「ユーザー情報の取得」、「サーバー・タイム・スタンプの取得」、「Eメールの送信の呼び出しの19個の項目があります。

「オブジェクトの作成」等、Salesforce.comのオブジェクトを操作するアクティビティーもあれば、「更新対象オブジェクトのポーリング」等、対象オブジェクトの更新/削除のタイミングで通知することも出来ます。さらに、「ユーザー情報」や「サーバー・タイム・スタンプの取得」、「パスワード設定」等、Salesforce.com自体の情報を取得/更新することも出来ます。

Salesforce.com アクティビティー

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/topic/com.ibm.websphere.cast_iron.doc/toc_s

alesforceactivities.html

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4.TIP (Template Integration Project)

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TIP (テンプレート統合プロジェクト)とは

� Template Integration Projectの略

� 一般的なクラウド統合シナリオ向けのテンプレート

� クラウド統合に必要な両者の構造の違いを埋める� CSVとRDB、RDB(DB2)とRDB(Oracle)、SalesforceとFTP Server 等

� TIPの再構成 / 再利用により、開発期間の短縮とコスト削減を実現

� テスト済みのプロジェクト

� 他の開発者が作成したTIPを再利用可能

� 自らが作成したTIPを公開可能

DB2 の構造DB2 の構造 Salesforceの構造Salesforceの構造

SalesforceSalesforce

DB2DB2

TIPとは、Template Integration Projectの略です。Cast Iron Studioから利用できる機能であり、SaaSと

オンプレミス間を統合する際に、両者のアプリケーションの構造の違いを埋めてくれるテンプレートです。定義すべき接続情報などがウィザード形式で提示されますので、そのTIPを再構成/再利用することにより、

開発期間の短縮とコスト削減を実現することができます。

テンプレート統合プロジェクト (TIP)

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wci/v6r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.cast_iro

n.doc/toc_TIPsandPIPs.html

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TIP 作業の流れ

ログインログイン 検索検索(オプション)

評価(オプション)

評価(オプション)

提供(オプション)

提供

IBM WebSphere Cast Iron

リポジトリーにアクセス

IBM WebSphere Cast Iron

リポジトリーにアクセス

ソリューションの検索ソリューションの検索

登録済みTIPの評価登録済みTIPの評価

IBM WebSphere Cast Iron

リポジトリーへのTIP登録

IBM WebSphere Cast Iron

リポジトリーへのTIP登録

http://www.castiron.com/contact-supporthttp://www.castiron.com/contact-support

実際にTIPを利用する際の作業フローは、「ログイン」→「検索」→「(オプション)評価」→「(オプション)提

供」です。

Cast Ironリポジトリーにアクセスし、ニーズに合うTIPを検索します。実際にTIPを使用した際には、そのTIPを評価する事ができます。さらに、他のCast Ironユーザーにも利用してもらうために、自分用にカスタマイズしたTIPをCast Ironリポジトリーに登録することも出来ます。

次ページ以降で、作業の詳細をご説明します。

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IBM WebSphere Cast Ironリポジトリーにアクセス

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. 「ソリューションの検索」をクリックする1. 「ソリューションの検索」をクリックする

2. Cast IronのCommunityに登録した

ユーザー名とパスワードを入力する

2. Cast IronのCommunityに登録した

ユーザー名とパスワードを入力する

インターネット接続が前提インターネット接続が前提

1.「ソリューションの検索」をクリックする

Cast Iron Studioを起動し、TOP画面から、「ソリューションの検索」をクリックします。

2.Cast IronのCommunityに登録したユーザー名とパスワードを入力する

表示されたログイン画面に、2.Cast IronのCommunityに登録したユーザー名とパスワードを入力します。Communityの登録が完了するのに、時間がかかりますので、ご注意下さい。(事前に登録して下さい。)

Cast Iron Community

https://community.castiron.com/user/register

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ソリューションの検索 ~キーワード

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. 「キーワード」を選択する1. 「キーワード」を選択する

2. 「キーワード」を入力する2. 「キーワード」を入力する

3. 「実行」をクリックする3. 「実行」をクリックする

キーワードにヒットしたTIPが

表示される

キーワードにヒットしたTIPが

表示される

4. 該当のTIPSを選択する4. 該当のTIPSを選択する

5. 「ダウンロード」を

クリックする

5. 「ダウンロード」を

クリックする

Cast Ironリポジトリーにログインすると、「テンプレート統合プロジェクト(TIP)の検索」画面が表示されます。このページでは、「キーワード」にてTIPを検索する手順を説明しています。

1.「キーワード」を選択する

2. 「キーワード」を入力する

3. 「実行」をクリックする4. 該当のTIPSを選択する5. 「ダウンロード」をクリックする

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ソリューションの検索 ~フィルター

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. 「フィルター」を選択する1. 「フィルター」を選択する

3. 「照会」をクリックする3. 「照会」をクリックする

フィルターにしたTIPが

表示される

フィルターにしたTIPが

表示される

2. 「フィルター」項目を入力する2. 「フィルター」項目を入力する

4. 該当のTIPSを選択する4. 該当のTIPSを選択する

5. 「ダウンロード」をクリックする5. 「ダウンロード」をクリックする

Cast Ironリポジトリーにログインすると、「テンプレート統合プロジェクト(TIP)の検索」画面が表示されます。このページでは、「フィルター」にてTIPを検索する手順を説明しています。

1. 「フィルター」を選択する2. 「フィルター」項目を入力する3. 「照会」をクリックする4. 該当のTIPSを選択する5. 「ダウンロード」をクリックする

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ソリューションの検索 ~マイTIP

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. 「マイTIP」を選択する1. 「マイTIP」を選択する

3. 「ダウンロード」をクリックする3. 「ダウンロード」をクリックする

2. 該当のTIPSを選択する2. 該当のTIPSを選択する

Cast Ironリポジトリーにログインすると、「テンプレート統合プロジェクト(TIP)の検索」画面が表示されます。このページでは、「マイTIP」にてTIPを検索する手順を説明しています。マイTIPとは、名前の通り自分が登録したTIPです。作業フローの「提供」を実施することで、マイTIPとして登録されます。

1. 「マイTIP」を選択する2. 該当のTIPSを選択する3. 「ダウンロード」をクリックする

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登録済みTIPの評価(オプション)

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. ダウンロードしたTIPを評価する1. ダウンロードしたTIPを評価する

構成ウィザードの最後に、TIPを評価する構成ウィザードの最後に、TIPを評価する

TIPを使用した場合、構成ウィザードの最後に、TIPを評価することができます。Cast IronユーザーがTIP

の品質を向上させるという観点から、是非、適切な評価を実施して下さい。

1. ダウンロードしたTIPを評価する

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IBM WebSphere Cast IronリポジトリーへのTIP登録(オプション)

ログインログイン 検索検索 評価評価 提供提供

1. 「ソリューション」-「プロジェクトをリポジ

トリーにアップロード」を選択する

1. 「ソリューション」-「プロジェクトをリポジ

トリーにアップロード」を選択する

ここでは、0から作成 / カスタマイズしたTIPを、Cast Ironリポジトリーに登録します。マイTIPとして登録され、他のCast Ironユーザーが利用することができます。

1. 「ソリューション」-「プロジェクトをリポジトリーにアップロード」を選択する

Cast Iron Studioのメニューから「ソリューション」-「プロジェクトをリポジトリーにアップロード」を選択します。

その後、ウィザードに従って、必要な項目を設定します。

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5.Cast Iron 運用/管理

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� クラウド管理コンソール / Web管理コンソール

� Webブラウザーを介して、リモート経由でCast Ironの状況を管理・監視する

� Command Line Interface

� 初回セットアップとCast Ironの状況を管理・監視する

� Management API (Enterprise Edition)

� Webサービス(SOAP)を介して、Cast Ironの状況を管理・監視する

管理ユーザー・インターフェース

パブリックパブリックパブリックパブリック・・・・クラウドクラウドクラウドクラウドCast Iron Live

物理物理物理物理アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスCast Iron

Appliance XH40

仮想仮想仮想仮想アプライアンスアプライアンスアプライアンスアプライアンスCast Iron

Hypervisor EditionVMware

<クラウド版>・クラウド管理コンソール

<クラウド版>・クラウド管理コンソール

<アプライアンス版>

・Web管理コンソール(WMC) (※)

・Command Line Interface (CLI)

・Management API(※) Web Management Consoleの略

<アプライアンス版>

・Web管理コンソール(WMC) (※)

・Command Line Interface (CLI)

・Management API(※) Web Management Consoleの略

� 4種類のインターフェースが提供される

Cast Ironは、パブリック・クラウド/仮想アプライアンス/物理アプライアンスの3つの実行環境があります。(p10 参照)

管理ユーザー・インターフェースとして、パブリック・クラウドは、「クラウド管理コンソール」が提供されます。仮想アプライアンスと物理アプライアンスは、「Web管理コンソール(WMC)」、「Command Line Interface (CLI)」、「Management API」が提供されます。

「クラウド管理コンソール」と「Web管理コンソール」は、Webブラウザーを介して、リモート経由でCast Ironの状況を管理・監視します。「Command Line Interface」は、初回セットアップとCast Ironの状況を管理・監視します。

「Command Line Interface」は、Cast Ironの初回セットアップ時に使用する必要があります。「Web管理コンソール」が利用可能になるまでのセットアップとご理解下さい。その後は、利便性および管理・監視項目数(※)の観点から「Web管理コンソール」なり「クラウド管理コンソール」を利用することになります。

「Management API」は、Enterprise Editionで提供されSOAP経由でCast Ironの状況を監視・監視します。下記Webサービスの標準に準拠しています。

• Web Services Interoperability Organization (WS-I) Basic Profile 1.0

• Simple Object Access Protocol (SOAP) 1.1

• Web Services Description Language (WSDL) 1.1

• XML Schema 1.1

(※)「Command Line Interface」と「Web管理コンソール」/「クラウド管理コンソール」で、実施できるコマンドが異なっています。 「Web管理コンソール」/「クラウド管理コンソール」の方が、より多くのコマンドを実施できます。

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Web管理コンソール (WMC)

上図は、「Web管理コンソール」のサンプル画面です。

ダッシュボード画面を表示しています。中央にプロジェクトのステータス、ログが表示されます。右側には、リーソース使用率が表示されています。

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プロジェクトの公開・デプロイ運用

Undeployed Running Stopped

Suspended

Run / Pause

Run / StopRun

Undeploy

構成変更が可能・オーケストレーション設定・構成プロパティー

アプリケーションのアンデプロイが可能

構成変更が可能・オーケストレーション設定・構成プロパティー

アプリケーションのアンデプロイが可能

アプリケーション実行状態アプリケーション実行状態

公開公開 削除削除

� 運用� 公開 : Cast Iron上へのプロジェクト公開 / 削除

� デプロイ :プロジェクトの起動 / 停止 / 中断

� ステータス・シーケンス

Cast Iron Studioで作成したプロジェクトを、実際にCast Ironで使用するためには、「公開」と「デプロイ」の2種類のフェーズを実施します。

一般的には、Webアプリケーションを実行可能状態にするために「デプロイ」のみを行いますが、Cast

Ironの場合には「公開」と「デプロイ」の2つの作業を行う必要があります。

オーケストレーションの構成変更、更新を実施するには必ずUndeployed状態にする必要があります。

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その他の機能

� モニタリング

� リソースのモニタリング� Disk / Memory / GC Activity / Job

の状況確認

� Hardware Statusの状況確認

� ログ� Jobログ

� システムログ

� 通知� 任意の条件で、EmailかSNMP経

由で通知することが可能

その他に、Cast Ironが提供する代表的な運用/管理機能として、「モニタリング」と「ログ」があります。

「モニタリング」では、上図のように、 Disk / Memory / GC Activity / Job、およびHardware Statusの状況

を確認することができます。

「ログ」では、Jobログとシステムログが出力されます。また、任意の条件で、EmailかSNMP経由でアラート

通知することもできます。

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参考サイト

� IBM WebSphere Cast Iron

� http://www.ibm.com/software/jp/websphere/integration/cast-iron-cloud-integration/

� Salesforce.com

� http://www.salesforce.com/jp/

� IBM WebSphere Enterprise Service Bus

� http://www.ibm.com/software/jp/websphere/integration/esbv61/

� IBM WebSphere WebSphere DataPower

� http://www.ibm.com/software/jp/websphere/integration/datapower/xi50/

� Cast Iron Configuration 研修� http://www.ibm.com/jp/lsj/newcees/WMAdmi.wss?__FORM__=CM_CrsSeaDisp.html&__BUTTON__=go&course=wu940

� Cast Iron Community Forums

� http://www.ibm.com/developerworks/forums/category.jspa?categoryID=305