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備 考

計7 4 11

(5) (4) (9)

そ の 他 の 職 員- 2 2

(-) (2) (2)

図 書 館 専 門 職 員1 1 2

(1) (1) (2)

(1) (4)

技 術 職 員1 - 1

(1) (-) (1)

教員以外の職員の概要

職   種 専  任 兼  任 計

事 務 職 員5 1 人 6 人

(3)

8 -

(4) (3) (6) (6) (19) (3) (-)合    計

4 3人 6人 6人 19人

27 人

(4) (3) (6) (6) (19) (3) (21)

助手

新設分 看護学科4人 3人 6人 6人 19人 8人

100 単位

教員組織の概要

学 部 等 の 名 称専任教員等 兼 任

教 員 等教授 准教授 講師 助教 計

演習 実験・実習 計

看護学科 55 科目 10 科目 13 科目 78 科目

同一設置者内における変更 状 況(定員の移行,名称の変更 等 )

該当なし

教育課程

新設学部等の名称開設する授業科目の総数

卒業要件単位数講義

計 3 80 - 240 - - -

 平成30年4月

第1年次

宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6番41

[Department of Nursing]

 看護学科 3 80 - 240短期大学士(看護学)

学位又は称号

開設時期及び開設年次

所 在 地

年 人 人 年 月第 年次

大 学 の 目 的教育基本法及び学校教育法に基づき、必要な専門知識及び技術を深く授け、地域社会に貢献し得る人材育成を目的とする。

新 設 学 部 等 の 目 的看護師養成教育において、専門知識と実践的技術を深く教授し、その知識と技術の練達を計り、豊かな人間性と高い人格をともなった有益な医療人を養成し、保健、医療、福祉の向上に貢献するとともに、社会の進展に寄与することを目的とする。

新設学部等の概要

新 設 学 部 等 の 名 称修業年限

入学定員

編入学定 員

収容定員

フ リ ガ ナ センダイアカモンタンキダイガク

大 学 の 名 称 仙台赤門短期大学 (Sendai Akamon College)

大 学 本 部 の 位 置 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6番41

計 画 の 区 分 短期大学の設置

フ リ ガ ナ ガッコウホウジン アカモンコウシガクイン   

設 置 者 学校法人 赤門宏志学院

別記様式第2号(その1の1)

基 本 計 画 書

基 本 計 画

事 項 記 入 欄

1

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附属施設の概要

学位又は称号

定 員超過率

開設年度

所 在 地

該当なし 年 人 年次人

学生納付金以外の維持方法の概要 手数料収入、雑収入等

既設大学等の状況

大 学 の 名 称

学 部 等 の 名 称修業年限

入学定員

編入学定 員

収容定員

第6年次

1,550千円 1,350千円 1,350千円  - 千円  - 千円  - 千円

 - 千円  - 千円  - 千円  - 千円

学生1人当り納付金

第1年次 第2年次 第3年次 第4年次 第5年次

 - 千円

図 書 購 入 費 17,129千円 1,000千円 1,000千円 1,000千円  - 千円  - 千円  - 千円

 - 千円  - 千円

図書費には電子ジャーナル・データベースの整備費(運用コスト)を含む

共 同 研 究 費 等 1,000千円 1,000千円 1,000千円  - 千円  - 千円

第3年次 第4年次 第5年次 第6年次

教員1人当り研究費等 300千円 300千円 300千円  - 千円

経 費 の見 積 り及 び 維持 方 法の 概 要

経費の見積り

区 分 開設前年度 第1年次 第2年次

設 備 購 入 費 233,783千円  - 千円  - 千円

体育館面積 体育館以外のスポーツ施設の概要

1,056.72 ㎡ テニスコート 1 面

図書館面積 閲覧座席数 収 納 可 能 冊 数

126.94 ㎡ 34 席 10,000 冊 

106

(3,500〔-〕) (26〔5〕) (10〔3〕) (20) (4245) (106)計

3,500〔-〕  26〔5〕  10〔3〕  44 4,245

44 4,245 106

(3,500〔-〕) (26〔5〕) (10〔3〕) (20) (4245) (106)

標本〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル

冊 種 〔うち外国書〕 点 点 点図書・設備

新設学部等の名称

図書 学術雑誌視聴覚資料機械・器具

看護学科 3,500〔-〕  26〔5〕  10〔3〕 

専 任 教 員 研 究 室新設学部等の名称 室   数

看護学科 15 室

講義室のひとつに情報処理学習ができる設備を設置する。

5 室 4 室 5 室0 室 0 室

(補助職員 0人) (補助職員 0人)

教室等

講義室 演習室 実験実習室 情報処理学習施設 語学学習施設

4,839.79 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡ 4,839.79 ㎡

(4,839.79㎡) (   ―   ㎡)(   ―   ㎡) (4,839.79㎡)

合 計 9,191.72 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡ 9,191.72 ㎡

校   舎

専  用 共  用共用する他の学校等の専用

小 計 6,686.80 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡ 6,686.80 ㎡

そ の 他 2,504.92 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡ 2,504.92 ㎡

6,277.43 ㎡

運 動 場 用 地 409.37 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡ 409.37 ㎡

校  地  等

区   分 専  用 共  用共用する他の学校等の専用

校 舎 敷 地 6,277.43 ㎡ ―   ㎡ ―   ㎡

2

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教 育 課 程 等 の 概 要

必修

選択

自由

講義

演習

実験・

実習

教授

准教授

講師

助教

助手

化学 1前 1 〇 兼1

物理学 1前 1 ○ 兼1

生命科学 1前 1 ○ 1

情報科学 1後 1 〇 兼1

日本語表現法 1前 1 〇 兼1

人間学 1前 1 〇 兼1

地域の歴史と文化 2後 1 〇 兼1

英語Ⅰ 1前 1 〇 兼1

英語Ⅱ 2後 1 〇 兼1

芸術論 1前 1 〇 兼1

教育学 2後 1 〇 兼1

人間発達と家族 1後 1 〇 兼1

高齢者学 1後 1 〇 兼1

健康とスポーツ 1前 1 〇 兼1

食と健康 1前 1 〇 兼1

ボランティア活動論 2後 1 〇 兼1

手話 2後 1 〇 兼1

東洋医学概論 2後 1 〇 兼1

― 12 6 0 1 0 0 0 0 兼15 ―

人体の構造と機能Ⅰ 1前 2 〇 兼1

人体の構造と機能Ⅱ 1前 2 〇 兼1

生化学 1前 1 〇 兼1

微生物・免疫学 1前 1 〇 兼1

臨床栄養学 1後 1 〇 兼1

薬理学 1後 1 〇 兼1

病態生理学 1後 1 〇 兼1

疾病治療論Ⅰ 1後 1 〇 1

疾病治療論Ⅱ 1後 1 〇 1

疾病治療論Ⅲ 2前 1 〇 1

疾病治療論Ⅳ 2前 1 〇 1

疾病治療論Ⅴ 2前 1 〇 兼1

疾病治療論Ⅵ 2前 1 〇 兼1

リハビリテーション論 2後 1 〇 兼1

公衆衛生学 2後 1 〇 兼1

社会福祉学 1後 1 〇 兼1

医療・福祉関係法規 3前 1 〇 兼1

保健医療福祉の連携 2前 1 〇 兼1

医療と倫理 2前 1 〇 1

― 21 0 0 1 0 0 0 0 兼13 ―

専門基礎分野

人体の構造

と機能

疾病の成り立ちと回復の促進

健康支援と

社会保障制度

小  計 (19科目) ―

授業形態 専任教員等の配置

備考

基礎分野

科学的思

考の基盤

人間と生活・社会の理解

小  計 (18科目) ―

単位数

別記様式第2号(その2の1)

(看護学科)

科目区分

授業科目の名称配当年次

1

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必修

選択

自由

講義

演習

実験・

実習

教授

准教授

講師

助教

助手

授業形態 専任教員等の配置

備考

単位数

科目区分

授業科目の名称配当年次

看護学概論 1前 2 〇 1

看護人間関係論 1前 1 〇 1

生活技術援助論 1前 4 〇 1 1 2 1 共同

診療技術援助論 1後 3 〇 1 2 1 共同

看護過程論 1後 1 〇 1 1 2 1 共同

基礎看護学実習Ⅰ 1前 1 〇 3 3 6 6 1

基礎看護学実習Ⅱ 1後 2 〇 3 3 6 6 3

成人看護学概論 1後 2 〇 1 1 共同

成人看護学援助論Ⅰ 2前 1 〇 1 1

成人看護学援助論Ⅱ 2前 2 〇 1 2 共同

セルフマネジメント論 2後 1 〇 1

ターミナルケア論 2後 1 〇 1 1 オムニバス

成人看護学実習Ⅰ 2後 3 〇 2 4 6

成人看護学実習Ⅱ 3通 3 〇 2 3 3

高齢者看護学概論 1後 1 〇 1

高齢者看護学援助論Ⅰ 2前 1 〇 1

高齢者看護学援助論Ⅱ 2前 2 〇 1

高齢者看護学実習Ⅰ 2後~3前 2 〇 2 2 1 4

高齢者看護学実習Ⅱ 3通 2 〇 2 2 2 6

小児看護学概論 1後 1 〇 1

小児看護学援助論Ⅰ 2前 1 〇 1 1 共同

小児看護学援助論Ⅱ 2前 2 〇 1 1 共同

小児看護学実習Ⅰ 2後 1 〇 1 1 2

小児看護学実習Ⅱ 3前 1 ○ 1 1

母性看護学概論 1後 1 〇 1

母性看護学援助論Ⅰ 2前 1 〇 1 1 共同

母性看護学援助論Ⅱ 2後 2 〇 1 1 共同

母性看護学実習 2後~3通 2 〇 1 2

精神看護学概論 2前 1 〇 1

精神看護学援助論Ⅰ 2前 1 〇 1 1 共同

精神看護学援助論Ⅱ 2後 2 〇 1 1 1 共同

精神看護学実習 3通 2 〇 1 1 1 2

― 53 0 0 3 3 6 6 8 0 ―

在宅看護概論 1後 1 〇 1

在宅看護援助論Ⅰ 2前 1 〇 1

在宅看護援助論Ⅱ 2後 2 〇 1

在宅看護論実習Ⅰ 2後 1 〇 1 2 3

在宅看護論実習Ⅱ 3通 1 〇 1 1 2

看護管理 3前 1 〇 1 1

災害看護 3前 1 〇 兼1

看護研究 3後 2 〇 3 3 5 4

統合実習 3後 2 〇 3 3 6 6 2

― 12 0 0 3 3 6 6 3 兼1 ―

― 98 6 0 4 3 6 6 8 兼27 ―

卒業要件及び履修方法 授業期間等

基礎分野 必修12単位、選択2単位以上 合計14単位以上履修専門基礎分野 必修21単位専門分野 必修53単位統合分野 必修12単位卒業要件   合計100単位以上履修科目の登録上限は年間47単位である

1学年の学期区分 2学期

1学期の授業期間 15週

1時限の授業時間 90分

合  計 (78科目) ―

学位又は称号 短期大学士(看護学) 学位又は学科の分野 保健衛生学関係(看護学関係)

統合分野

看護の統合と実践

小  計 (9科目) ―

専門分野

専門Ⅰ

専門Ⅱ

小  計 (32科目) ―

2

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別記様式第2号(その3の1)

化学

化学は、さまざまな物質がどのような構造をしているか、どのような性質や特徴を持っているかを学び、物質が反応することでどのような現象が起こるかを学ぶ学問である。私たちの周囲に存在する人工的物質やすべての生命体は化学物質から成り立っている。また、環境汚染や薬害、食品添加物等も化学的物質が関与している。人間生活と化学の関わりについて学び、医療と化学の関わりを深く考える。

物理学

看護援助行為は科学的根拠を基に行われるものである。ボディメカニクスや圧力 (吸引・ドレナージ、体圧の分散)などを理解するためには物理学的理解が必要である。その必要性から、運動、エネルギー、圧力、熱の拡散、てこの原理、質量と容量、流量などの基本的な内容について講義する。また、環境と看護の関係の視点から放射線に関する基本的知識についても学ぶ。

生命科学

「ヒト」を中心に、生命の基本原理を学ぶ。先ず、ゲノムと遺伝子の概念を導入し、次いで細胞の分裂増殖における遺伝情報の複製と分配を理解する。受精から個体を作る発生の過程において、遺伝子・細胞がどのような位置を占めているのかを、細胞系譜と組織構築の観点から学ぶ。また「ヒト」が2倍体の生物であり、性が存在する理由、生殖の意義を説明する。以上の知識を得たうえで、遺伝・表現形質・突然変異といったいくつかの概念を理解する。最後に、「ヒト」は自然史の中の生命(もしくは動物)進化の一つの結果である点にも言及する。即ち「ヒト」が、生命体としての普遍性と、人というユニーク性の両方を具有する生き物であることを示す。

情報科学

医療・看護の場で使われる情報の種類や内容とそのシステムについて理解する。また、医療情報には情報の保護、倫理が必要であることを学習する。情報の収集方法として文献検索とインターネットの活用を知り、実際にインターネットにアクセスして文献検索を行う。情報処理については、文字情報については文章・論文の書き方、ワードの使用方法、数字情報についてはエクセルの使い方に習熟する。また、プレゼンテーションの際の発表方法としてのパワーポイント資料の作成法、活用について習熟する。

日本語表現法

学生生活および看護の現場において、レポートや電子メール、看護サマリー、看護記録、論文、報告書など様々な文章を書く必要がある。そこで作成者の意図を十分に伝えられる文章表現が求められる。本科目では、文章表現の基本を学ぶとともに、論理的な文章表現を達成できるよう学習する。文脈に沿った助動詞の選択や敬語の基本、接続詞などの理解を深め、それらを活用した文章構成を学ぶ。論理的な思考・発想・説明を訓練することはこれからの学習において欠かすことはできない。そこで、自らの思考を言語化し、論理的に表現し、相手に自分の意図が伝わる文章が書けるよう、実際に文章作成を行う。

人間学

看護を必要とする人は人間である。看護は人間の生命に対する畏敬の念を持ち、人間を尊重することを体験を通して学んでいく。そのため人間に関する哲学や人間観を育てなければならない。この科目は、人間理解を深めるための人間存在について学び、健康に生きている人の世界や生老病死の苦悩や希望を体験している人の体験世界を学ぶ必要がある。また、人間は関係的存在に生きると言われているが、その関係性の世界が人間の自立や自己実現を援助し、人間を癒す力となり、スピリチュアルな関係を築くこともできる。学生は看護において主体的に生き、人間的に成長することを学びながら人間が生きる意味を探求する。

地域の歴史と文化

地域社会に貢献するには、地域が育んできた文化を理解し、そこに暮らす人々の生活を理解することが必要である。また地域特有の言語や生活習慣、しきたりを理解することは、地域の中に入っていく際には必要である。そこで宮城県を中心とした東北地方の地理や歴史、文化、思想について学習し、東北地方が我が国の歴史の中で果たした役割や貢献を知ることで、育んできた文化を理解する。同時に地域の抱える課題についても考え、どのような解決方法があるかを探る。これらにより、地域社会に生きる自己の役割とは何かを考える契機とする。

英語Ⅰ

これまでに習得した基本的な英語の知識の確認を行い、看護の学習や看護場面で活用できる英語の基礎能力と英会話能力を高める。特に看護師が体調を尋ねたり、「どこが痛むか」など質問する場面などを想定した英会話演習を通して、医療・看護用語をどのように表現するかを学習する。また、英語コミュニケーションの基礎となる発音やイントネーション、文章の基本構成を理解しつつ、正しく英語を聴く能力や会話する能力を高める。さらに実際の場面を想定した英会話による演習を行うことで、英語によるコミュニケーション力を高める。

基礎分野

授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

科学的思考の基盤

人間と生活・社会の理解

1

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

英語Ⅱ

「英語Ⅱ」の学習では、英文読解を中心として学習を進める。看護に関する文献に書かれた内容を理解して、医療用語や看護用語の英語表現を学習し、専門性を高める。また、英字新聞や英文学、英語の詩にも触れ、背景にある欧米の歴史・地理・文化を考え、異なる文化の理解につなげ、グローバルな視点に立った国際理解の一助とする。

芸術論

人間の想いや感情を表現する芸術の本質を学ぶことで豊かな感性を育み、自己表現の大切さを知ることを目的とし、西洋・東洋・日本芸術の特徴を理解する。音楽と文化、人間の生活における音楽の機能・役割について学ぶ。特に高齢者やターミナル期にある人に対する音楽療法について学習し、様々な文化圏の音楽を聴いて、音楽の効果を実感し、看護実践や生活の中に音楽を生かせるようにする。また、古代から現代までの芸術作品をスライドやDVDを通して鑑賞し、作品と文化的背景を考え「美」についての理解を深める。

教育学

教育の本質、教育方法を学び、自己教育について理解する。人間の社会生活における役割と教育機能の関係、看護活動における教育的機能についても学習を進める。具体的には教育の本質と方法、発達と教育の関係、学校制度などの教育に関する施策、社会教育と生涯学習、家庭での教育の在り方、余暇活動などを学び、現代教育の課題や諸問題についても触れる。また学校における養護のあり方や、障害児や発達障害児に対する向き合い方を理解する。人間であり看護師である自身が公共性を有する市民として働き、同時に専門職機能を担っていくためには生涯学習が必要であることを学ぶ。

人間発達と家族

人間の身体的・心理的・社会的発達と家族の機能や役割について理解する。前半は人間の成長と発達課題について理解し、後半は社会を構成する単位としての家族の役割や、現代社会の中の家族の在り方を考える。心理学的内容として、自己認知や発達・性格・記憶・学習・欲求など「個人」における課題に焦点を当て、自己理解・他者理解を目指した学習を行う。社会学的内容として家族の機能や役割を学ぶとともに、現代社会における家族の在り方に焦点を当て、家族に関する基礎的理論を学ぶ。家族を社会システムの一つと捉え、現代社会における家族をめぐる様々な諸問題に目を向け、問題解決のための手がかりを模索する。

高齢者学

高齢期にある人の特徴を身体的・心理的・社会的側面から学び、多様性と個別性があることを理解する。高齢化の状況や高齢者を取り巻く状況(家族と世帯、経済状況、健康・福祉、介護問題、就業、社会参加など)を知り、国の高齢社会対策の施策についても学習することにより、個人レベルで見た老化とは何か、高齢者の増加は社会にどのような負荷をかけるのか、など超高齢化社会の問題について理解する。

健康とスポーツ健康維持に関する基本知識を習得し、健康な身体づくりを目指す。身体活動の指針と運動による心理的社会的効果や運動生理学、現代の社会環境の変化と健康の維持・増進を脅かす諸問題について考え、健康とスポーツの関係について科学的に理解できるように学習をする。

食と健康

生活習慣病の原因では食生活の乱れが最もウェイトが高いと言われている。また、アメリカナイズされた食生活の影響やレトルト食品のようにすぐに調理できるものや外食の機会増加により肥満の割合も増えている。社会環境の変化により、食事時間も不規則になりがちである。栄養バランスなどを含めた「食と健康の問題」に無関心な層が増えていると言われる現代社会において、「健康な食生活」の大切さをもう一度考え、「食」が健康面に与える影響を学ぶ。特に昨今の大きな問題である生活習慣病について「食」との関連を学ぶ。また、一人暮らしを始める学生が多いことから、青年期における健康な食生活とは何かを考え、自身の食生活を見直す。

ボランティア活動論

ボランティア活動について、その発生と歴史、形態と内容などについて理解する。ボランティアの語源から歴史を理解するとともに、ボランティア活動をする際の原則についても学習する。各国でのボランティア活動の取り組みや、ボランティア活動やNPO活動が幅広い分野で活発化してきた背景を知り、そのことが現代社会にどのようなの意義や意味を持つのかを考える。ボランティア活動が青少年の人間形成や社会参加、ひいては生涯学習社会の実現に深い意味を持っていることを学ぶ。特に東北地方では東日本大震災後、ボランティア活動が多く行われた来たことから、実践者の活動を取り上げて学ぶ。

基礎分野

人間と生活・社会の理解

2

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

手話

音声言語と並ぶ視覚言語としての手話を理解する。手話の基礎知識、手話の種類について学び、日常生活上の簡単な会話や、看護場面での意思疎通に役立つ表現を学習する。手話は手や腕だけでなく、顔の動きなどでも表現することから、手話を単なる手技ととらえず、表現力を高め、豊かにするものであることを意識して学習する。また学習の中で聴覚障害への理解を深め、聴覚障害者とのコミュニケーション手段である手話を習得する。

東洋医学概論

東洋医学は、人は自然の中の一つであり、「自然界の全ての物」とお互いが関係し影響あっており、また人体の内部の仕組みも自然の中の一つと考えている。細胞や組織、器官などは異なった機能を持ちながらも全体として繋がっている一つの自然としてみなす。このような自然を背景とした東洋医学の根底の思想である、「陰陽論」と「五行論」を学び、人間を「心と身体の総和」「全体」として見る東洋医学の考え方に触れる。また、東洋医学の1分野である按摩マッサージは、看護の現場でも応用可能であるので実際に手技も体験する。

人体の構造と機能Ⅰ

人間の健康や疾病を考えるうえで、正常な身体の構造とその機能を理解する必要がある。総論で細胞と組織構築の原理を理解し、各論として人体の各器官の構造と機能について学習を進める。「人体の構造と機能Ⅰ」においては、総論と人体の支持組織や運動機能、人体の恒常性維持のための機能、血液免疫系、体液の調節、生体防御機能などを中心に学習する。これらが人体内でどのような働きを行い、機能しているかを知り、疾病との関連を学習する。

人体の構造と機能Ⅱ

「人体の構造と機能Ⅱ」では主として器官系の働きについて学習する。消化器における栄養の消化と吸収、肺における呼吸とガス交換、心臓の拍出機能と末梢循環の調節、感覚器と神経系による情報伝達と処理、人間の一生(生殖、発生、成長と老化)などを系統立てて学習を進める。これらが人体内でどのようにシステムとして機能しているのかを知り、疾病との関連を学習する。

生化学

生命活動に必要な生体の機能と仕組みを、生体を物質とその流れという観点から理解する。病態の理解に必要な生化学的知識、生命活動、細胞外液の調節や内部環境の恒常性、ホメオスタシス、代謝、酸塩基平衡などについて理解を深める。生体の基本物質の構造と機能、代謝の理解(タンパク質、糖質、脂質代謝の仕組み)、酵素やビタミン、ホルモンの働き、生体の恒常性維持に関わる仕組み、核酸代謝と遺伝情報などの内容を学習することで、これらの異常が疾患と結びつくことを理解する。

微生物・免疫学

微生物学の総論として細菌やウィルスの性質や分裂・増殖について理解する。また、疾患の原因となる微生物(細菌、真菌、原虫・寄生虫、ウィルスなど)の性質とそれらが人体に感染する仕組みを学び、抗菌薬や、抗ウィルス薬、抗真菌薬などの感染治療薬が効果を表す仕組みについても理解する。さらに、感染に対する生体防御の仕組みについても理解する。看護の現場において感染予防策は重要であることから、病原微生物の基本的知識を学習するとともに、院内感染とは何かや感染予防対策の方法について学習を深める。免疫学の総論では、免疫の基本的仕組みや種類を学び、各論では自己免疫疾患、移植やステロイド、がんなどと免疫の関係、アレルギー疾患などを学ぶ。

臨床栄養学

栄養とは何か、栄養素の種類や食事が体内で消化・吸収・代謝されていく仕組みを学習する。栄養素の代謝と、食生活における栄養管理、栄養摂取量基準、食品の種類と栄養、そして栄養状態の評価法、成長や疾病予防、健康増進における栄養の意義を学ぶ。また病院食や人工栄養法、栄養的素因が関係する疾病や、栄養管理について学び、人間と栄養の関係について幅広く理解する。また、NSTチームによる栄養管理についても学習し、現場での応用力を高める。

薬理学

総論では生体に対する薬物の作用の仕組み、安全性と有効性、薬理効果と副作用、薬物の体内動態、剤型や投与法、有効濃度、代謝と排泄、有害作用と禁忌、管理法を学習する。各論においては対象疾患と薬物の作用・作用機序・薬物有害反応について学習する。また、がん患者への化学療法についても学習する。これらの内容から。看護実践の場で必要とされる薬物の基礎的知識を身につける。

病態生理学

病理学では「人体の構造と機能Ⅰ・Ⅱ」で学んだ各生理機能の破たんとして、疾患を理解する。正常な生理機能の異常による病態について、人体の構造と機能Ⅰ・Ⅱで履修した知識と関連づけて学習する。細胞・組織とその障害、再生と修復、循環障害、炎症、免疫とアレルギー、代謝異常、老化、先天異常、腫瘍の概略を学ぶ。循環器系、呼吸器系、消化器系、内分泌系、造血器系、腎泌尿器系などの基本的な疾患の原因、発症、進展とその結果としての病状を理解し、看護と関連づけて考えることができる。

基礎分野

人間と生活・社会の理解

専門基礎分野

人体の構造と機能

疾病の成り立ちと回復の促進

3

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

疾病治療論Ⅰ

総論として主な治療法と検査法について学習し、各論として各器官別の主要疾患について学習する。「疾病治療論Ⅰ」では総論と呼吸機能障害の特性について学び、看護援助に活用することを目的とする。総論としては、疾病の原因と生体の回復力、疾病の診断、疾病の内科的治療、疾病の外科的治療(創傷治癒過程、外傷とショック、麻酔についても含む)、検体検査・生体検査と検査結果の意味、死の判定・死の兆候、脳死についておよび医療による健康被害(薬害、ウィルス性肝炎など)について理解する各論の呼吸機能障害として、主として呼吸器感染症、肺がん、肺循環障害、気道閉塞性疾患、呼吸不全についての病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。

疾病治療論Ⅱ

「疾病治療論Ⅱ」では循環機能障害・排泄機能障害の特性について学び、看護援助に活用することを目的とする。循環機能障害としては、虚血性心疾患、不整脈、高血圧、大動脈瘤、心不全等についての循環器系疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。排泄機能障害としては、主として腎疾患、尿路系疾患、男性生殖器の腫瘍などの疾患について、病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。

疾病治療論Ⅲ

「疾病治療論Ⅲ」では、消化機能障害および内分泌機能障害、代謝機能障害の特性について学び、看護援助に活用することを目的とする。消化機能障害として、消化管の炎症や潰瘍、消化器がん、炎症性疾患、イレウス、肝硬変、肝不全、胆石症、口腔疾患などの消化器系疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。内分泌機能障害については、甲状腺機能障害、乳腺疾患、副腎機能障害などの疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。

疾病治療論Ⅳ

「疾病治療論Ⅳ」では、脳・神経機能障害、運動機能障害、感覚機能障害の特性について学び、看護援助に活用することを目的とする。脳・神経機能障害として、主として脳血管障害、変性および炎症性疾患、頭部外傷、脳腫瘍などの疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。運動機能障害として、骨・関節疾患として骨折、骨粗しょう症、腫瘍、変形性疾患、筋神経系としては筋ジストロフィー、筋委縮性側索硬化症、パーキンソン病などの病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。感覚機能障害として、視覚機能障害、聴覚機能障害、知覚機能障害などの疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。

疾病治療論Ⅴ

小児疾患・女性生殖器における代表的疾患の症状、検査、治療について学ぶ。周産期の異常も含む内容とする。これらの学習を看護援助に活用する。小児の代表的な疾患の症状、診断・治療について理解する。具体的には、新生児疾患、循環器、消化器、呼吸器、感染症、血液、アレルギー、運動器の疾患について病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。また小児期によくみられる諸症状の原因、観察方法、対処法についても学ぶ。女性生殖器における代表的な疾患について、病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。女性生殖器疾患としては子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症などについて学ぶ。また妊娠中や周産期に起こる異常について理解し、医学的な対応について学習する。具体的にはハイリスク妊娠、妊娠高血圧症候群、子宮外妊娠、流産・早産などの妊娠異常や、分娩経過中に起こる異常、胎児付属物異常や分娩時損傷、産科処置や手術に伴う問題、子宮復古不全、新生児仮死、低体重児などについて学ぶ。

専門基礎分野

疾病治療論Ⅵ

造血機能障害や免疫機能障害および精神機能障害における代表的疾患の特性について学び、看護援助に活用することを目的とする。造血機能障害では、主として貧血、白血病、血友病、造血器の腫瘍などの疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。免疫機能障害では、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ヒト免疫不全ウィルスなどの疾患の病態生理、診断、内科・外科的治療について理解する。精神機能障害としては、主として精神疾患、統合失調症、気分障害(躁うつ病)、てんかん、薬物依存症(アルコール、覚せい剤)、人格障害、神経症、心身症などの疾患の症状や診断、治療について理解する。また治療に関しては薬物療法や精神療法を理解する

疾病の成り立ちと回復の促進

専門基礎分野

4

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

リハビリテーション論

リハビリテーションの概念や歴史、目的および看護の実際について学習する。ノーマライゼーションの考え方や、各機能障害を持った人へのリハビリテーションについて理解する。リハビリテーションのアプローチ、経過別リハビリテーション、二次障害予防などを学習する。またリハビリテーションを必要とする人の身体上や生活上の特徴や家族との関係性、経過別リハビリテーション、機能障害別リハビリテーションを事例を通して学び、アセスメントの視点や看護のポイントを理解する。

公衆衛生学

公衆衛生の歴史や理念・概念を理解し、健康増進や疾病予防、健康寿命の延長に関する公衆衛生活動の概要を理解する。公衆衛生の活動の場や、感染症の予防、保健行政の仕組み等について学習する。「人口」「環境」「食」「疫学」「保健統計」の観点から学習を進め、健康教育や公衆衛生活動の実際、公衆衛生行政について学びを深める。

社会福祉学

社会福祉の歴史や概念、基本的考え方を理解し、社会保障の仕組みや制度について学ぶ。少子高齢化の進行や社会福祉に対するニーズの多様化など、現代社会における伴う課題への理解を深め、看護の場で社会福祉や社会保障がどのように関わっていくのかを学ぶ。具体的には社会保障制度はどのような目的で、どのような方法で展開されてきたのかを考える。児童福祉や高齢者福祉、障害者福祉、精神保健福祉、災害地での福祉など、現に展開されている方法を参考に、地域における看護の視点での福祉を考える。

医療・福祉関係法規

我が国の社会保障と福祉制度について歴史的変遷とサービスのしくみ、保健、医療、福祉に関連した関係法規と制度の基礎知識や基礎理論について学習する。医療サービスは法律によって根拠づけられ、規制されているということの重要さと必要性を理解する。法における基本的概念・用語を理解し、社会生活における法とは何かを考える。そのうえで健康生活を支える医療・福祉関係法規の概念としくみを理解し、看護職者と法律の関係を深く考える

保健医療福祉の連携

「地域完結型医療」の推進、「地域包括ケアシステム」が構築が進められている中で時代背景、医療、福祉政策、関係法規、看護ニーズの変化など、医療・福祉・介護の連携が必要な背景について理解し、援助を必要とする人とその家族が、生活の場が変わったとしても継続した援助が受けられるためには、関係する施設、保健・医療・福祉の担当者の連携・協働が重要であることを学ぶ。保健・医療・福祉実務担当者の役割と連携の実際を学ぶことで、チームケアにおける看護職の役割について考える機会とする。さらに、地域連携クリティカルパス、ITを活用した連携システムおよび連携実務者のネットワーク(連携実務者協議会)の取り組みについても学ぶ

医療と倫理

倫理とは何かという基本的考え方から、倫理的課題への対応として、判断する際にに必要な基本的知識を学ぶ。道徳的な考えとそのジレンマを実際に医療現場で起きている倫理的問題を事例と通して学ぶ。日常のケア場面における倫理的課題や、先端技術医療における問題、脳死と臓器移植や生殖医療に関わる倫理的問題、病や障害に関わる差別や安楽死・尊厳死、虐待などに関わる倫理的問題を取り上げて、医療の場における倫理とは何かを考える。

看護学概論

看護の本質についてF,ナイチンゲールから学び、看護とは何か、専門職としての看護とは何か、自己実現を援助するケアリングと看護について明らかにする。更に、先達の看護理論について、その主要概念を明らかにしながら、看護実践にどの様に結びつけてゆくかを概説する。加えて、看護の歴史、看護活動の場、看護を必要とする人々の理解、看護の機能などについて学ぶ。看護倫理については、倫理の原則、守秘義務、アドボカシー、チーム医療の中での協力と協働について学ぶ。卒業時まで、自己の看護観を育てることを目標とする。

看護人間関係論

看護の質は、看護を必要とする人と看護師の人間関係の質に影響する。その関係性を援助的・対話的関係にするための看護師としての自己理解・他者理解について体験的に学び対話に生かす。また、人間の生老病死を体験している人の苦しみ、苦悩、悲嘆や喜び、希望等について理解するための、理論や事例分析をグループ討議を通して学ぶ。さらに、看護カンセリングについては、自己一致、共感的理解、受容について、体験的に理解し、看護を必要としている人々、または自分自身の成長と看護に役立てる。

専門Ⅰ

専門分野

健康支援と社会保障制度

専門基礎分野

5

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

生活技術援助論

看護技術としての生活援助技術は、人間の生活を健康の側面から整え、健康レベルが低下しても、日常性を重視し、生活面から健康レベルを高め、支える重要な技術である。生活援助技術論では、看護における共通技術として、コミュニケーション、観察・記録・報告、感染予防、安全安楽の技術を体験的に学ぶ。日常生活援助技術としては、環境整備、食生活、排泄、活動・休息、清潔等の援助について体験的に学ぶ。特に基礎分野、専門基礎分野の学問を看護技術の裏付けとする。

共同

診療技術援助論

看護技術としての診療援助技術は、人間の健康レベルが低下したとき受ける診療が、安全安楽に実施できるように援助する技術である。生命活動を支える技術として、ヘルスアセスメント、呼吸・循環を整える技術、治療処置に伴う技術、創傷管理、与薬・輸血の技術、検査に伴う技術、救命救急処置の技術について体験的に学ぶ。診療援助の技術は、生命活動に直結する技術であり、安全を守るために、特に専門基礎分野の学問を看護技術の裏付けとする。

共同

看護過程論

科学的で個別性を重視した看護を実践するための看護過程について、看護の本質を確認しつつ、その展開方法を学ぶ。観察・コミュニケーション・ケアの中で、情報収集、アセスメント、看護上のニーズの明確化、看護計画立案、実践、評価という一連の看護過程の構成要素を明らかにする。更に健康障害を持つ人の紙上事例について、演習を通して、その展開方法を学ぶ。特に、看護が様々な知識を活用して、実践する必要があることを意識化する。

共同

基礎看護学実習Ⅰ

「基礎看護学実習Ⅰ」は、医療・看護の場における学生の早期体験学習である。学生は、入院している人の療養生活を支える環境や医療の場を知り、そこで働く医療関係者の役割について学ぶ。特に、入院している人を受け持ち、環境整備やコミュニケーション、観察を通してその人がどのような苦痛や苦悩を体験し、どの様な看護を望んでいるかを感じ、看護師としての将来の方向性について考える。また、看護活動に接して、看護の機能や看護師の役割について学ぶ。この実習は、学生が今後看護を学ぶ動機付けとして位置づける。

基礎看護学実習Ⅱ

基礎看護学実習Ⅰの学習体験を生かし、健康障害を持つ入院している人を受け持ち、看護指導者のもとその人の安全・安楽に注意し、生活の援助を中心に看護を実践する。看護実践に当たっては、看護過程論で学んだ事項を用いて、その人の自立と自己実現の視点を見い出し、看護上のニーズを明らかにし、看護を計画立案し実施する。また、実施した看護を評価し、さらに看護過程を展開する。特に学生は、受けもった人や、指導看護師、その他の医療従事者と対話関係を築き、看護実践をより科学的で個別性のある看護とすることを体験的に学ぶ。この実習は、各看護論実習の基礎となる実習であることを意識し、今後の学びに繋げる。

成人看護学概論

「成人看護学概論」では、成人各期にある人の特徴と発達課題を学び、成人看護の役割について理解する。成人期の特徴を身体的・心理的・社会的側面から理解し、健康上のニーズを学習する。また、成人期の保健の動向を把握し、それによって成人期の健康に対する課題を学ぶとともに、成人保健活動と保健医療福祉政策、社会環境との関係について理解する。また、成人の社会生活における役割や、生活上のストレスと看護援助、健康保持に対する看護援助を理解し、ストレス理論や適応・危機理論などの理論を学習することにより、成人看護の役割とは何かを考える。

共同

成人看護学援助論Ⅰ

成人の健康レベルに対応した看護を理解する。成人期の健康の保持増進のための看護、急性期(健康の危機的状況)や慢性期(健康生活への継続)、リハビリテーション期(生活の再構築)、終末期(人生の最後を迎える人とその家族へのターミナルケア)における看護の特徴を学習し、看護技術を習得する。また、退院支援や地域・在宅医療への継続のための看護について、講義・演習を通して学ぶ

成人看護学援助論Ⅱ

疾病治療論ⅠからⅥで学習した知識を基礎に、成人の疾病によっておこる様々な機能障害がもたらす生活への影響や健康問題に対する看護援助について、講義演習を通じて理解する。がん看護(放射線治療、化学療法、造血幹細胞移植)も含む内容とする。具体的には各機能(呼吸機能、循環機能、消化・吸収機能、栄養代謝機能、内部環境調節機能、内分泌機能、身体防御機能、感覚機能、脳・神経機能、運動機能、排泄機能、性・生殖機能)の障害がある人の特徴を踏まえた看護について学習する。また、看護過程の展開として事例を取り上げ、対象を理解するためのアセスメント、看護問題の抽出、看護援助計画と評価、必要な看護援助技術について学習する。

共同

専門Ⅰ

専門分野

専門Ⅱ

6

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

セルフマネジメント論

セルフマネジメントの基本的考え方や理論について学ぶことで、病気になっても自分の健康状態をマネジメントできるよう支援していく。健康生活を支えるための基本や権利擁護、自律性や意思決定への支援なども含む内容とする。具体的にはセルフマネジメントとは何かを学び、生活の再構築について考える。また行動変容に関する理論や自己効力感の継続に対する支援について学ぶ。具体的には糖尿病など慢性疾患の事例を取り上げ、患者自身が持てる力を引き出すための看護支援について考え学習する。

ターミナルケア論

ターミナル期にある人とその家族への援助を学ぶ。特にターミナル期にある人の尊厳を大切にして最後までその人らしく生きられる看護について学ぶ。具体的には、主としてがん患者の全人的痛みと家族の苦しみについて理解し、ターミナルケアの基本について考える。ターミナルケアの歴史や理念、倫理的課題を学び、患者および家族がどのような心理的プロセスを経るのかを理解する。また、全人的痛みとはどのような状態であるのか、どのような看護援助が必要なのかを考えることができる。さらに緩和ケア医療におけるチームの協働、在宅におけるターミナルケアの実際を学ぶ。

(オムニバス方式 : 全8回)2.加藤久美子6回ターミナルケアの歴史や理念、倫理的課題について学び、患者および家族の心理プロセスを理解し、全人的苦痛と苦痛緩和の看護を学ぶ。また、ターミナル期にある人とのコミュニケーション、日常性を重視した看護ケア、安楽を整える看護、その人の人生から学び、人間の生死を考える看護、チーム医療と多職種との協働、心理・精神的、スピリツチャルケアについて学ぶ。死後の看護についても学び、更に遺された家族の看護についても学ぶ。

7.井上由紀子2回小児がんを病む子供のターミナルケアについて、小児とその家族に対する看護について学ぶ。

オムニバス方式

成人看護学実習Ⅰ

(急性期・回復期の看護) 疾病の急性期・回復期にある人の心身の特徴を理解し、主として周手術期にある人への看護展開を行う。術前・術中・術後の看護について事前学習し、その人の経過について体験的に学ぶ。また、看護の継続性を理解するために、外来と病棟の看護師の連携システム(患者経過管理、退院支援)、入院前における術前指導の見学や、退院後の生活指導を教員あるいは実習指導者の指導を受け実施する。

成人看護学実習Ⅱ

(慢性期・終末期の看護) 教員や実習指導者の指導を受けて、慢性期の疾患を有する成人期にある人に健康的なライフスタイルの再構築やセルフケア行動の獲得に向けた教育指導を学習し実施する。終末期にある人とその家族の苦痛の緩和に向けた援助を学習し実施する。

高齢者看護学概論

高齢期にある人の特徴を身体的・社会的・精神的な側面から理解する。また高齢期にある人の多様性や加齢による生活の変化、健康問題を理解し、高齢期にある人およびその家族への看護援助を理解する。高齢者看護の歴史、高齢期の発達課題と看護、高齢期にある人をポジティブにとらえ人生の完結を目指すための支援、高齢者と保健医療福祉についても学ぶ。また、ノーマライゼーションと高齢者、高齢者虐待、身体拘束など高齢者の権利擁護についても理解する。老人保健施設や介護施設等での看護の役割についても学習する。

高齢者看護学援助論Ⅰ

高齢期にある人の健康障害がその人と家族に及ぼす問題を理解した上で、具体的な看護援助の方法を学習する。高齢期にある人の生活機能を整える意味を考え、特徴を踏まえたアセスメントの方法を学ぶ。認知機能や高齢者特有の身体症状に対するアセスメント方法を理解し、生活(食生活、移動・歩行、コミュニケーション、排泄、清潔・衣生活、活動と休息、セクシュアリティ、社会参加など)を支える看護について学習する。また、検査や治療を受ける高齢者への看護、ADL評価、廃用症候群についても学習する。

高齢者看護学援助論Ⅱ

高齢期にある人に多く見られる疾患とその症状に応じた看護援助を理解する。またエンドオブライフケアや褥瘡予防ケア、さらにはリスクマネジメントについても理解を深め、高齢者に多い複合的機能障害に応じた看護援助ができるよう学習を進める。地域資源を活用した高齢者の退院支援や高齢者を支える家族への支援について理解を深め、必要なアセスメントや看護計画、援助方法の実際を学ぶ。また生活機能に視点をおいたアセスメントの方法と疾患と、障害に視点をおいたアセスメントの方法を事例を通して学び、必要な看護計画を立案し演習を行うことで、高齢者の看護に必要な看護技術を習得する。

専門Ⅱ

専門Ⅱ

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

高齢者看護学実習Ⅰ

高齢期にある人の特徴を身体的・社会的・精神的な側面から理解する。また高齢期にある人の多様性や加齢による生活の変化、健康問題を理解し、高齢期にある人およびその家族への看護援助を学ぶ。通常の病院における実習ではなく、介護老人保健施設や通所施設での実習を行うものであり、介護保険に基づき施設を利用する高齢期にある人を対象として実習を行う。

高齢者看護学実習Ⅱ

病院で治療を受けながら生活を送る高齢期にある人を対象として実習を行う。また高齢期にある人が包括的・継続的なサービスを受けられるよう多様な社会資源を活用したケアマネジメントを理解するため地域包括支援センターでの実習も組み込んでいる。また、超高齢社会の看護問題と対策について方向性を考えることができるよう学習を進める

小児看護学概論

小児期にある人の特徴を理解し、子供の権利擁護や倫理、子供の健康を守る保健医療福祉システムを理解する。また子供は成長過程であることを認識し、成長各期における特徴や家族との関わりについて学習し、小児看護の基本的な考え方や特徴を理解する。具体的には、小児看護の特徴と目標を理解し、小児各期における成長発達と特徴、子供を取り巻く社会環境について学習する。現代社会の環境と子供、家族と子供の関係、入院が子供や家族に及ぼす影響について理解する。

小児看護学援助論Ⅰ

健康障害を持つ子供とその家族への看護について学習する。小児看護特有の技術や、健康障害が子供や家族に与える影響、病期別(急性期、周手術期、慢性期、終末期)の看護について理解する。具体的には急性症状のある子供の看護として発熱、脱水、下痢・嘔吐、呼吸困難、痙攣など看護援助、小児救急における看護援助、周手術期の看護援助(プレパレーション含む)、慢性期の看護援助では子供のセルフケア及び学習支援や復学支援も含み、終末期の看護援助では子供の死の概念や死を看取る家族への援助を学ぶ。

共同

小児看護学援助論Ⅱ

様々な状況および小児期特有の症状や疾患を持つ子供と家族への看護について学習する。外来受診や検査、活動制限や隔離、入院中から退院支援における、子供とその家族への看護援助をを学習する。また小児期特有のものとして、ハイリスク新生児や先天性疾患、心身障害などのある子供とその家族への看護援助を学ぶ。さらに看護過程の展開として事例を取り上げ、対象を理解するためのアセスメント、看護問題の抽出、看護援助計画と評価、必要な看護援助技術について習得する。

共同

小児看護学実習Ⅰ

医療を必要とする子供と家族を理解し、健康上及び成長発達上の問題解決に向けた援助を通して、小児看護に必要な基礎的な知識・技術・態度を修得する。実習の展開にあたっては、実習施設の病棟とあわせて、外来も実習場所として設定している。

小児看護学実習Ⅱ

保育所という乳幼児の生活の場における、健康および障害を持つ子供の生活に触れることにより、成長発達過程にある子供の特性および個別性を理解し、子供の成長発達や心理を考慮した関わりについて理解を深める観点から保育所実習を行う。

母性看護学概論

母性とは何か、親になるとは、家族とは、母性看護学の概念・意義・特性と母性看護について、歴史的、統計的、法的側面から学ぶ。母性看護を学ぶ前提となるセクシュアリティの概念・意義、解剖・生理学的特徴、社会・文化的特徴、ライフサイクルにおけるセクシュアリティの発達と健康課題を学ぶ。さらに、母性看護の歩み(母性看護を担う職業の発生から確立まで)、児童虐待、ドメスティック・バイオレンス、性同一性障害などの現代社会における母性保健をめぐる課題、母性看護領域における倫理的課題、国際化の中で母性看護学の役割についても学習する。

母性看護学援助論Ⅰ

女性のライフサイクル各期における身体的、心理的、社会的特徴および看護の対象および看護の機能と役割を理解し、看護実践に必要な基礎的な能力を養う。ウイメンズヘルスの概念・発展、女性のライフサイクル各期(思春期、成熟期、更年期・老年期)の身体的・心理的・社会的特徴と健康課題や健康問題と基礎的な看護を講義の方法ヘルスプロモーションのための看護について学習する。女性のライフサイクル各期の特徴的な健康問題と看護過程について事例を提示し、看護について理解を深める。

共同

専門Ⅱ

専門分野

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

母性看護学援助論Ⅱ

マタニティサイクルにおける女性と新生児、およびその家族の特徴を理解し、ウェルネスの観点から、周産期の健康課題や健康問題に対して基礎的な看護援助方法(看護過程、フィジカルアセスメント、保健指導など)を講義、演習を通して学習する。内容として、マタニティサイクルにおける母子の正常な状態と健康障害を伴う状態を身体的側面、心理的側面、社会的側面(家族形成)から学ぶ。これをもとに、妊娠各期や分娩期、産褥期の母子の看護援助の実際、周産期の異常とその予防やリスクを理解し、異常が起こった場合の看護について学ぶ。また紙上患者の看護過程の展開を行うことで、周産期におけるアセスメント、看護計画、援助方法の実際について学ぶ。

共同

母性看護学実習

マタニティサイクルにおける女性と新生児、およびその家族の経過と身体的・心理的特徴を理解し、周産期の母子とその家族に関わり、母性の健康の保持・増進あるいは健康問題を解決するための看護の実際を学ぶ。実習の展開にあたっては、病院やクリニックにおいて、妊娠期各期の健康診査の実際を見学し看護を行い、保健指導と関連付けることを目的に産婦人科外来の実習も行う。

精神看護学概論

精神看護の基本概念を理解し、心の発達に関する理論や精神保健について学ぶ内容とする。具体的には精神看護や精神保健医療福祉の歴史と、精神看護における看護理論、精神保健医療福祉に関わる法律制度、精神の健康の概念やライフサイクルから見た精神の健康について学習する。精神を病む人に対する処遇や人権の問題に関する歴史や、障害者総合支援法、精神を病む人と社会資源の現状と今後の課題についても考える。また、リエゾン看護の技法を学習し、精神を病む人への看護ケアに必要な技法を習得する。

精神看護学援助論Ⅰ

精神を病む人に対する看護の基本技術や主な治療に関する看護について学習する。「疾病治療論Ⅵ」で学習した精神疾患と治療の知識を基に、精神を病む人の症状や療養環境を理解する。さらに、精神看護の具体例を用いて、それぞれの場面で日常生活の場における精神的健康からくる問題について考え、精神を病む人のアセスメントの視点を学習し看護援助の必要性を考える。また治療を受ける人の安全と人権擁護の関係や精神看護におけるリスクマネジメントについて学習する。危機介入についての考え方と、危機的状況における看護の概念と過程について学習し、危機的状況や精神科急性期、処遇困難な対象に対する看護援助の方法を学習する。

共同

精神看護学援助論Ⅱ

精神を病む人への看護援助や地域生活を支えていくための援助について理解する。具体的には精神疾患を持つ人の症状・治療を理解し、看護援助の方法を学習する。精神疾患がその人の生活や家族に及ぼす影響について理解し、疾患の経過別に必要なアセスメント方法を学ぶ。看護過程の展開として事例を取り上げ、対象を理解するためのアセスメント、看護問題の抽出、看護援助計画と評価、必要な看護援助技術について習得する。また、精神科看護で用いられるコミュニケーション技法を理解し、看護場面での活用ができるよう学習する。

共同

精神看護学実習

精神を病み入院治療を受けている人々への関わり方や看護援助について学ぶと共に、精神を病む人への関わりを通して感じた自己の感情について理解し、洞察を深めることにより看護実践の方向性を見出すことができることを目的とする。患者を受け持ち、実際に行われている患者や家族に対する看護援助を学ぶ。また、地域で生活する精神を病む人への理解を深め、退院支援や精神科リハビリテーションの意義について学ぶために、デイケアの見学も行う。

在宅看護概論

さまざまな健康レベルにある人が住み慣れた地域で、健康レベルを高め、その人らしい生活を人生の最後まで続けることができるように、在宅看護の目的、看護が提供される場、在宅看護における看護師の役割と機能について学ぶ。在宅看護の歴史、在宅看護と医療施設内看護との違い、在宅看護をとおしての家族、在宅看護をめぐる法制度と社会資源、在宅療養者の権利保障、地域医療構想および地域包括ケアシステムを理解し、在宅看護においては他職種との連携・協働の重要性を知り、看護の継続の必要性を学ぶ。

在宅看護援助論Ⅰ

疾病や障害を持ちながら在宅で生活、療養する人とその家族に対し、個別性を尊重しながら、日常生活援助ならびに医療的援助における基本的アセスメントや看護援助技術の修得を目指す。在宅看護の活動を支えるコミュニケーション、歩行、食事、排泄、保清など、療養者の基本的な生活を支える看護技術について、褥瘡、尿道留置カテーテル、ストーマ、経管栄養、在宅中心静脈栄養、在宅酸素療法、疼痛緩和などの療養を支える看護技術、感染症対策について学ぶ。

専門Ⅱ

専門分野

9

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授 業 科 目 の 概 要

授業科目の名称 講義等の内容 備考科目区分

(看護学科)

在宅看護援助論Ⅱ

疾病や障害を持ちながら在宅で療養する人とその家族の看護援助について、療養している人やその家族の生活の場であることを事例に基づいたアセスメント・計画立案、援助の実施についての演習を通して理解を深める。また、退院前、在宅療養安定期、終末期など在宅介護介入時期別の特徴、脳血管疾患患者、認知症、小児、独居など症状別・状態別の看護を学ぶ。さらに、在宅で療養する人とその人を取り巻く他の医療従事者及び地域の人々とのチームケア(多職種・多施設との連携、協働)の重要性、地域連携クリティカルパス、レスパイトケア、ターミナルケア、在宅看護におけ安全管理、倫理的課題、在宅看護の展望と課題について学ぶ。

在宅看護論実習Ⅰ

病院の地域連携室において、疾病や障害を持ちながら退院する人々が在宅で療養するために、療養する人やその家族が継続看護を受けられるように、退院支援や調整における看護について学ぶ。また、在宅療養を支えるケアマネジャー、介護サービスを提供する事業者、本人やその家族、医師などを含めたケアカンファレンスにも参加し、個別性を尊重しながら、日常生活並びに医療援助が受けられる仕組みについて看護の継続と保健・医療・福祉における多職種の連携について理解を深める。

在宅看護論実習Ⅱ

疾病や障害を持ちながら在宅で療養する人々とその家族の看護援助について、看護を提供する場が生活の場であることを理解し、個別性を尊重しながら日常生活や療養生活そして社会生活を支える看護につい実践し理解する。特に在宅で療養する人を支える家族の身体的、心理的負担について理解し、レスパイトケアを含めた家族への援助について学ぶを深める。さらに、訪問看護ステーションにおいては、看護を実践する看護師の看護観、アセスメント能力、看護を継続するうえでの他職種との連携・協働の実際を学ぶ。

看護管理

看護管理とは何かを理解し、組織における協働および看護の質保証と看護管理について考える。良い人間関係を構築し組織の効率を高めるスキル(ストレスマネジメントやアサーティブコミュニケーション、コーチングなど)を学ぶことで、医療現場における看護者の役割を深く考える。また経営活動と看護管理との関連から、看護職の経営参画についての理解を深める。また、医療安全への取り組みと医療の質評価およびリスクマネジメントについて学習し、安全で質の良い医療・看護を提供するための基本的考え方を身につける。

災害看護

昨今、国内外で多発する様々な災害に対して、被害を最小に防ぐ視点をもって看護の現場を考える必要性がある。災害発生時の状況下では、生命の安全を優先し、専門職としての立場での行動が求められる。また国際的な視野に立った人道的援助が考えられるよう学習を進める。災害の種類及び災害サイクルを理解し、災害時の看護活動について学習する。また被災者の心理の理解と援助方法、災害時に必要な看護技術について学ぶとともに、災害時における他職種との連携支援についても考える内容とする。

看護研究

研究をすることの重要性や、種類、進め方、クリティーク、倫理について理解するとともに、看護について考察できる姿勢を養うことを目的とする。具体的には、事例研究に関する一般的知識を中心に学習を進め、事例研究の意義について理解し、文献の活用を行いながら、自らが実習で関わった事例をもとに各自が事例研究を行う。これにより、自分の行った看護について意味づけをし、看護観の育成を図ると共に、今後の看護実践を研究的な態度で行う能力を養う。また、研究成果の発表と評価を行い、研究論文としてまとめる能力を身につける。

統合実習

既習の学習を統合して、臨床実務に即した看護管理や医療チームの連携、医療安全等を踏まえた看護実践能力を養う内容とし、看護師としての自覚と責任を培う。看護管理実習としては、リーダー業務や看護師長業務に同行する。また複数患者を受け持ち、業務の優先度を考えながら計画的に看護援助を行う内容とする。

統合分野

看護の統合と実践

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Page 15: 基 本 計 画 書...教 育 課 程 等 の 概 要 必 修 選 択 自 由 講 義 演 習 実 験 ・ 実 習 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 化学 1前 1 〇 兼1

入学 編入学 収容 入学 編入学 収容

定員  定員 定員 定員  定員 定員

短期大学新設

80 - 240

80 - 240

50 - 150 50 - 150

30 - 90 20 - 60 定員変更(△10)

30 - 90 20 - 60 定員変更(△10)

60 - 180 60 - 180

30 - 90 30 - 90

25 - 50 25 - 50

225 - 650 225 - 650

東洋療法教育専攻科 東洋療法教育専攻科

計 計

鍼灸科第二部 鍼灸科第二部

柔道整復科 柔道整復科

柔道整復科第二部 柔道整復科第二部

赤門鍼灸柔整専門学校 赤門鍼灸柔整専門学校

鍼灸指圧科 鍼灸指圧科

鍼灸科第一部 鍼灸科第一部

学校法人 赤門宏志学院 設置認可等に関わる組織の移行表

平成29年度 平成30年度 変更の事由

仙台赤門短期大学

看護学科


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