Vol.43
真 の 企 業 競 争 力 を 実 現 す る
デジタルトランスフォーメーションプラットフォーム
業界を超えた業務のデジタル化が社会・働き方を変革する
株式会社NTTデータ イントラマート
特集:Enterprise Web Solution 2017
「働き方改革の実現」ITの仕組みで創り出す業務改善・生産性向上がビジネスの成長につながる
イントラマート社が実践する「DevOps」とは?
Accelシリーズ 2017Winter版リリース!intra-mart Accel Platform対応 注目のソリューションスマートコントラクトソリューション(仮称)
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随時/個別開催!One to Oneセミナー
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第12回 BPM フォーラム2017 に出展しました!
クリスマスも近づいてきました。街中が輝くこの季節はテンションが上がりますね。
今回の特集は 10 月に開催された「Enterprise Web Solution 2017」の講演レポートです。
おかげさまで、大変好評のうちに幕を閉じることができました。
2000 人近い過去最高の集客となり、みなさんの関心の高さを感じることができました。
「業務プロセス改革」をテーマにしたセミナーでは、日本最大になったと自負しています。
今回の特集でも触れましたが、「働き方改革」は今最もホットなテーマですね。
RPA や AI など最新技術を取り込みながら、弊社も積極的な投資を行ってまいります。
来年も皆さんのご支援をいただきながら、社員一同頑張ってまいります。
面白いソリューションや事例を引き続きどんどん展開していきますので、楽しみにしてください!
intra-martをご検討のお客様および導入済みのお客様向けの個別セミナーを開催しています。企業競争力を強化する業務領域にintra-martを活用した例とその効果をご紹介するとともに、お客様の課題に適した解決策をご提案いたします。「修理保守
(アフターサービス)」「IoT/スマートファクトリー」などの業務に特化したテーマで実施。ご好評をいただいているセミナーです。ぜひご来場ください!
★One to Oneセミナーのテーマ一覧 https://www.intra-mart. jp/ event-seminar/one-to-one/
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第12回 BPM フォーラム2017 に出展しました!
NTTデータ イントラマートセールス&マーケティング本部 Evangelist久木田 浩一
2017年11月8日にJPタワーホール&カンファレンス(東京都千代田区)にて日本BPM協会によって開催された、「第12回BPMフォーラム2017 プロセス変革が“働き方改革”を実現する〜RPA、AIと融合するBPMの潜在力〜」で講演およびブース出展をしました。総来場数350名を超える多くの方にご来場いただき、講演もブースもにぎわいました。イントラマート社は「働き方改革の切り札。BPM活用による実践事例のご紹介」と題し、BPM、RPA、AIによっていかに業務を変革し、働き方改革に取り組んでいくかを、事例とデモンストレーションを交えてご紹介しました。BPMブームの到来をひしひしと感じられ、刺激の多いイベントとなりました。
intra-martブース展示の様子
~マス・カスタマイゼーションと品質トレーサビリティの実現~
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イントラマート年間最大のプライベートイベント「Enterprise Web Solution 2017」を、2017年10月6日(金)にウェスティンホテル東京で開催しました。今年は「デジタルビジネスが『働き方』の改革を起こす!」をテーマに、長時間労働の是正、業務生産性向上といった経営課題に向けて取り組むべきことは何かについて、セッションや展示ブースを通じてご紹介しました。本記事では、Keynoteを振り返りながら、BPM、RPA、IoT、AIなどのデジタルのパワーがいかに働き方を変化させていくのか、「働き方改革の本質」とは何かについて、成功事例をもとに迫りたいと思います。
「働き方改革」の実現ITの仕組みで創り出す業務改善・生産性向上がビジネスの成長につながる
働き方改革は待ったなし
働き方改革といえば「宅配クライシス」と言われるように、物流、運送業が取り上げられることが増えてきました。この課題に対して、業界最大手のヤマトホールディングス株式会社様は、車内に荷物の保管ボックスを設置した自動運転技術を活用した専用車両が、利用者が指定した場所・時間に荷物を届けてくれる次世代プロジェクト「ロボネコヤマト※1」の実証実験を開始するなど先進的な取り組みを実施しています。また、運送会社の空き時間を利用した貨物輸送サービス「ハコベル※2」は、中小物流事業者なども活用できるオープン型の物流プラットフォームを構築し、企業間物流の構造変革を目指しています。 これらの新サービスは、これまでの全国画一的なユニバーサルサービスの提供から、「消費者の多様化した価値観」に合わせて、宅配のプロセスや顧客接点の在り方を複数パターン用意することを目的としています。そのためには、ITを活
用した業務プロセスの効率化や自動化の取り組みが避けて通れないことになってきているのです。
求められる業務プロセスのデジタルトランスフォーメーション
これまで多くの企業が業務効率化を目的に、グローバルスタンダードと称してERPに投資をしてきました。ERPが対象としてきたのは「間接業務」のプロセス効率化(図1の赤矢印)でしたが、業務プロセス全体を俯瞰してみるとERPだけではカバーできない業務が多く存在します。例えば、請求と入金の突合せや見積り作業などの業務はいまだExcelやメールなどで属人的に実施されていることが多く、また顧客接点のあるスタッフ業務や生産現場などの直接業務の中では個別に構築されたサイロシステムが乱立しています。 これからはERPの対象としていた間接業務の最適化のみならず、顧客接点から始まり取引先まで含めたEnd to End の視点で全体の業務プロセスをデザインし直し、全体最適化をすることが必要です(図1の緑矢印)。
※1 ロボネコヤマト https://www.roboneko-yamato.com/ ※2 ハコベル https://www.hacobell.com
図1 個別最適から全体最適へ End to Endの視点で全体の業務プロセスをデザインし直す
Keynoteに登壇したNTTデータイントラマート代表取締役社長の中山義人 ERP
顧客
直接業務
ERPからはみ出た間接業務
間接業務
デジタル化の対象
業務の効率化
~マス・カスタマイゼーションと品質トレーサビリティの実現~
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働が増加しているという現状の中、いかに施工効率を向上し、利益を確保していくかという課題がありました。さらに、社内のシステムはお客様別に独自のシステムが存在し、開発コスト運用コストの増大が課題になっていました。そこで、IT投資、リソースの全体最適化を実現するために、各事業部でシステム化しようとしていた要件を固有のものか、類似のものかを分別し、類似のものは共通化して、IM-BPMを活用した事業部システム共通基盤上に構築しました。このシステムの構築により、開発コストの削減と業務の可視化・効率化を実現しています。
業務プロセスのデジタル化、オートメーション化でビジネスを正確かつ高速に
東急リバブル株式会社様は総合不動産流通企業として、お客様へ快適な住まいを先進的な技術によって提供することを目指しています。新築販売受託業における、住宅ローンの申し込みや不動産登記などの専門的で複雑な手続きにおいて、記入―郵送―確認などの社内外をまたがる業務プロセスを人の手と目によって実施していたため、手戻りや長いリードタイムが発生し、お客様に手続きの負担がかかっていました。この業務プロセスをintra-martによってオートメー
これまでのように所々にアナログのプロセスが存在することで全体のパフォーマンスが大きく低下してしまう状態から脱し、ビジネスプロセス全体を一気通貫でデジタル化することで「経営速度の向上・従業員パフォーマンスのアップ・業務の正確性向上」を実現することを、弊社では「業務プロセスのデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」と呼んでいます。そしてこれを実現するためのプラットフォーム(Digital Transformation Platform)を全社共通基盤として位置づけるべきだと考えています(図2)。 業務プロセス全体最適化の実現に向け、intra-martパートナー各社より様々なソリューションが提供されています。 ネオアクシス株式会社様は、「BPEC for IM-BPM」という業務全体最適化のツールの販売および業務コンサルティングを実施しています。①現場への業務ヒアリング、②業務ごとの負荷調査、③コストや属人性の見える化による課題の抽出、④抽出した業務の詳細な流れや手順の見える化による課題要因の特定、という4つのステップで現状業務を見える化した上で、 ITによる継続的な業務改善の方策立案を支援することで、多くの企業の業務全体の最適化を実現しています。 株式会社協和エクシオ様は、通信工事事業において、工事の規模の縮小、中小規模の工事件数の増加により間接稼
・全体プロセスの「現在+過去」を見て改善につなげていく ・プロセスパフォーマンスの予測、改善のリコメンド
KPI(業務パフォーマンス)
日ごとの業務量とアイドル時間の推移
図3 新規販売受託業務プロセスのオートメーション化(東急リバブル様)
図2 パフォーマンスの適切な把握と改善状況の可視化
特集:Enterprise Web Solution 2017
契約引継ぎ・ご挨拶
東急リバブル
お客様
各種ご案内 登記・融資手続会 建物内覧会 引渡会
確認対象顧客自動抽出 確認
CSアンケート CSアンケート
自動送信
内容確認マイページログイン必要事項の登録
エラーチェック
リマインド
今後 NEW
受付の様子
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ション化することで、お客様の手続きの負担を軽減しながら、チェックの迅速化・正確化を可能としました(図3)。 株式会社リコー 先端デバイス研究センター様は多様化したお客様ニーズに対応した製品開発と製品品質の向上を目的に、マスカスタマイゼーションと品質トレーサビリティを実現する「品質トレーサビリティプロセス」を構築しました
(図4)。 最初に個体のバーコードを読み取り、個々の生産ラインに必要な工程をBPMで自動制御します。各生産装置にセンサーを取り付け、リアルタイムに各工程での設定情報や、製造実績情報などをIM-IoT基盤にて収集し、収集/分析した情報を時系列でダッシュボードに表示することが可能です。これにより、品質アラームが出現した際の迅速な意思決定とアクションを実現されました。今後はBPMだけではなくAIも
活用したさらなるインテリジェントファクトリーの実現を目指されています。 これらのシステムを支えているのが、先端技術を取り入れながら進化を続けているintra-mart Accel Platformと機能群です。業務プロセスを自動化するIM-BPMの起点は人だけではなく、IoTやOCR、SNSなど様々なところからキックされます(マルチチャネル)。プロセスの一部としてRPAを呼び出すことで、個人作業の自動化を全体の業務プロセスの中に取り入れることが可能です。さらに、人にしか判断ができないような意思決定も、AIを活用することでさらなる自動化を進められます。 弊社は新しいテクノロジーへの投資を積極的に実施し、「デジタルトランスフォーメーションプラットフォーム(Digital Transformation Platform)」の実現を目指しています(図5)。
“Digital Transformation Platform”へ進化
intra-mart Accel Platform
IM-BPMIM-LogicDesigner
IM-IoT IM-OCR IM-RPA
NewNew
IM-AI
図5 新しいテクノロジーへの積極的な投資
図4 品質トレーサビリティプロセスの実現(リコー 先端デバイス研究センター様)
「働き方改革」の実現
展示ブース会場の様子
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効率化した業務オペレーションは新しい顧客体験を支える
セイコーエプソン株式会社様では、事業部門ごとにばらばらであった業務オペレーションやデータの最適化の実現を目的とする「Eutopia(ユートピア)活動」を立ち上げました。 垂直統合型ビジネスモデルを基盤に、企画、設計、製造、営業のプロセスを効率よくつなげ、多くの新製品を開発販売しています。これまでの個別最適の業務とシステムを見直し、業務オペレーションをグローバルで最適化することで、最終的にはQCDだけでなく、アフターサービスにおいても価値が創出されます。 さらに、お客様からのフィードバックが業務プロセスのさらなる強化につながり、画期的な新製品を短期間に生み出すことを可能としています。 このように効率化した業務オペレーションを実現することが、お客様に対する大きな付加価値を創出し、顧客体験を支える基盤にもなるのです(図6)。
業界を超えた社会全体の業務プロセスの可視化・効率化
個社の中で留まっていた業務プロセスの改革が、会社をまたがり、業界を超えて実現すると、どのようなシナジーが生まれるのでしょうか。 例えば、現在の医療業界では、製薬メーカー→卸→病院→薬局のプロセスを通じて医療器具や薬などが流れていきますが、それらが「どこで、誰に、どのように」処方(使用)されたのかをトレースすることが難しいという課題があります。インタフェースやコードが各医療器具・製薬メーカーやシステム会社によって異なり、共通化されていないことが原因の一つです。そこで、これら医療器具や薬に業界統一の共通コードを付与することでトレースを実現するとともに、医療コストの削減にもつなげていこうという取り組みが日本
ユーザビリティ医療情報化推進協議会によって進められています(図7)。 このように、個社を超え業界をまたがって業務プロセスの可視化・効率化に取り組むことは、社会全体を変化させ、働き方の根本的な改革にもつながります。
まとめ
働き方改革はすでに待ったなしの状況となりました。ITのパワーを活用し、働き方改革を実現するために重要な視点は、
「個別最適から全体最適へ」「業務プロセスのデジタル化、オートメーション化でビジネスを正確かつ高速に」「効率化した業務オペレーションは新しい顧客体験を支える」 「業界を超えた社会全体の業務プロセスの可視化・効率化」の4点です。イントラマートは顧客接点からはじまる、取引先、さらに業界をも超えたビジネスプロセス全体のデジタル化を実現する「デジタルトランスフォーメーションプラットフォーム
(Digital Transformation Platform)」の実現で、個社だけでなく、社会の業務改善、働き方改革を推進します。
標準化データの自動収集・登録
製品の流れ
製造工場 卸売・問屋 医療機関 調剤薬局
医療トレーサビリティ情報管理プラットフォーム
図6 効率化した業務オペレーションによる新しい顧客体験の創出(セイコーエプソン様)
図7 医療トレーサビリティ情報管理プラットフォーム
●「Enterprise Web Solution 2017」の資料は以下URLからダウンロードできます。 https://www.intra-mart.jp/event-seminar/event/ews2017.html
特集:Enterprise Web Solution 2017
個別最適の業務とシステムを見直し、業務オペレーションをグローバルで最適化する
新しい顧客体験の創出
Cost Delivery アフターサービスQuality新製品の
企画・高品質な製品・品質情報の トレーサビリティ
・L/T短縮・サプライチェーン の適正化
・質の高いサービス・付加価値サービス の提供
・原価の低減・価格弾力性
・アイデアを素早く かたちに
ECS ClusterECR
ECSEC2 EC2
Jenkins Agent
Jenkins Agent
Jenkins MasterGHE
Jenkins Agent
M4.large
コミット Polling デプロイ
ビルド&テスト
開発者 SVN 開発用リポジトリ
開発用リポジトリ
動作しない不完全なコードがコミットされるビルド環境の属人化
開発環境の大部分をAWS上に構築
① ソースコードをpush
On-premiseOn-premise
レビューしにくい、されない 障害発生時の対応負担大
ローカルではビルドできたのにビルドサーバでは失敗
ソースコード管理 に GitHub EnterPrise を採用
Jenkins のジョブは Agent のDockerコンテナで分散実行
開発者
AWS
③Jenkinsジョブ実行
⑥デプロイ
⑤ビルド&テスト
②Hook④DockerイメージをPull
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昨今「DevOps」という言葉を様々なイベントでも見かけるようになりました。イントラマート社のプライベートイベント「Enterprise Web Solution 2017」においても、セッションの1テーマとして取り上げ、弊社開発本部よりご紹介したところ、大変ご好評をいただきました。本特集では、イントラマート社内ではどのような手法でDevOpsに取り組んでいるのかをご紹介させていただきます。これから「DevOps」への取り組みを検討されるお客様のご参考になれば幸いです。
「DevOps」とは 「DevOps」とは、文字通り、開発(Development)と運用
(Operations)を合わせたキーワードであり、お互いに協調し合うことで、迅速かつ継続的なシステム(サービス)とビジネス価値をお客様に提供する概念を指します。同じミッションを持ちながらも、開発では「新機能追加」、運用では「安定稼働」と手段が対立し、お互いに悪影響を及ぼすことも少なくありません。その防止策としてツールの活用と組織文化の両側面からの改善が必要とされています。
intra-mart開発環境の変化 イントラマート社はパッケージベンダーであり、年に3回
「Accelシリーズ」のリリースを実施しています。今までも、ビルドを繰り返し行って品質を高めていくためのCI
(継続的インテグレーション)環境※1の構築に取り組んできましたが、様々な課題もありました(図1:左)。・ソースコード管理システムに動作しない不完全なコードがコ
ミットされる・コミットされたものをレビューしづらい・ビルド環境が現在どうなっているのかが管理者以外分からない・開発者のローカルではビルドができていたのに、サーバで
実行すると失敗する・物理サーバで動作しているので、障害発生時の対応が大変 こういった課題を解決すべく、イントラマートの開発環境の改善をいたしました(図1:右)。大きな変更点としては3つあります。・Amazon Web Service(以下、AWS)のクラウド上に
構築することで、物理サーバの時に比べ大幅に手間が削減
イントラマート社が実践する「DevOps」とは?
◉図1:intra-mart開発環境の変化
・ソースコード管理システムをGitHub Enterprise(以下、GHE)に切り替えることで品質が向上
・ビルドジョブを分散実行。ビルドジョブの量によってAgentサーバのスケールアウトを行い、ビルドジョブの同時実行数といった制限を解消
開発環境を新しく構築したことで、ビルドの流れ(図1:右:緑の吹き出し)は下記の手順となりました。①開発者はソースコードをGHEにコミット② GHEはJenkins Master※2にコミットしたソースをビ
ルドするようにHook③ Jenkins MasterはHookを受け取ると、AWSのECS
というサービスにビルドジョブのタスク実行を依頼④ ECRというリポジトリで管理している、Docker※3の仮
想環境のイメージを利用⑤リソースに余裕があるJenkins Agentでビルド環境を
構築し、ビルドやテストを実行⑥アーカイブされたビルド成果物を開発用リポジトリにデプ
ロイ ポイントは、開発者の作業はGHEへのソースコードのコミットだけということです。デプロイまでの工程を自動化することで、開発者は自分の開発だけに集中することができ、環境もクラウドに置くことで運用負担も軽減されます。現在、開発者は約70人前後、ビルドサーバでのビルドは1日100回〜200回に対して、運用管理/改善は3人体制で行っています。開発の自動化による、高い生産性/効率性がお分かりいただけると思います。 本環境によって、ソースコード管理の課題であった、不完全なコードのコミットによる影響や、並行開発やレビューの難しさを解消することができました。
※1:CIとはソフトウエア開発においてコンパイルやテストといったビルド処理を一日に何度も実行することにより、フィードバックサイクルを短くし、品質を向上させる仕組みのこと。※2:JenkinsとはJavaで書かれたオープンソース継続的インテグレーションツールのこと。※3:Docker(ドッカー)とは、非常に軽量なコンテナ型のアプリケーション実行環境のこと。
出荷メディア用サーバ
ドキュメントライブラリ
ダウンロードライブラリドキュメントアーカイブ
公開リポジトリ
リリース担当者
社内リポジトリ
On-premise③ リリース
① リリースジョブ実行
② リリース資材取得
S3AWS
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◉図2:製品リリースまでの流れ
◉図3:Jenkinsジョブの状況をモニタリング
◉図4:社内のモニター表示イメージ
◉社内の振り返り実施イメージ
イントラマート社独自の取り組み◆製品リリース イントラマート社では、開発サイクルだけでなくリリースも自動化しています。担当者がジョブの実行ボタンを押すだけで、成果物をまとめ、各リポジトリや公開用のサーバにデプロイされる仕組みになっており、リリース担当者の負担軽減とともに、人為的ミスをなくすことができます。◆要件管理 お客様や社内から上がった要望に関しては、部門間やチームを超えた情報連携を行うために、チケット制で管理を行っています。進捗情報だけでなく、GHEと連携することで、誰がどのような修正/機能追加を行ったのかをひも付けています。他本部はこれを確認して要件の対応状況や実装内容を確認することができます。 さらに、開発リポジトリが更新された時は自動でテスト環境を最新化します。これはintra-martのwarファイルを作成し、Dockerでそのwarファイルを利用してセットアップを行うことを自動化することによって実現しています。◆セキュリティ IBMのAppScanという脆弱性診断ツールや、Coverityという静的コード解析ツールを活用して、脆弱性の発見、対処を行うことを要件の終了必須条件としています。また、脆弱性データベースを監視し、イントラマートのソーシャル機能IMBoxに投稿することで関係者への迅速な連携が可能になります。◆ジョブ情報のモニタリング 社内にいくつか設置されているモニターで、Jenkinsのジョブ情報をモニタリングしています。ビルドのエラー状況が一目で分かります。このモニターでは、お天気情報や交通機関の遅延情報、定時退社・給料日をお知らせするムービー、さらに男性トイレの個室の空き情報も表示されます。
今後の展望 これまで、イントラマート社の開発環境や開発への取り組み状況についてご紹介してきましたが、まだまだ開発手順や規約の改善など、課題が多くあります。 今後は、今のCI環境に脆弱性のチェックも加えて、「DevOps」にセキュリティを加えた「DevSecOps」を視野に入れています。現状でも脆弱性診断ツールでのチェックは行っていますが、ここもさらに自動化して開発者の負担軽減と品質向上を実現したいと考えています。また、Jenkinsのビルド分析で、ジョブの実行時間や回数、各ブランチのビルド成功率などの正確な統計を取り、今後の改善に取り入れていきたいと思っています。環境の改善や、文化の定着のために、イントラマート社では適宜振り返り(KPT法)を実施し、一つひとつ課題を解決していくことで、誰もが使いやすい開発環境の構築に取り組んで参ります。
イントラマート社の開発環境にご興味のある方は、社内見学等も可能です。ぜひご相談ください。★ お問い合わせ:https://form.intra-mart.jp/webapp/form/17718_mfab_6/index.do
男子トイレの空き状況表示
Keep Problem
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データの一元的な管理とデータ活用が実現できます。他にも、HTML、XML、RSS/Atomフィールドの解析やintra-mart Accel Documentsとの連携、Excelプロパティを読み書きするタスクなど、さらに開発を効率化するタスクを追加しています。
2017Winterではビジネスロジック作成ツール「IM-LogicDesigner」のタスク追加と機能強化をいたしました。注目機能は下記の2つです。❶ビジネスルールの作成・管理ができるオープンソースのルールエンジン「OpenRules」に対応したユーザ定義を作成できるようになりました。この機能を活用することで、OpenRulesによって定義したルールを様々な場面、業務フローで適用できるようになります。AIとOpenRulesを用いた意思決定も実現可能になり、業務プロセスのインテリジェント化を促進します。❷ViewCreatorのデータソースにロジックフローを利用できるようになりました。本機能により、intra-mart内外問わず、様々なデータをViewCreatorで参照できるようになります。既存システムや外部サービスなどで管理しているデータをintra-mart上でシームレスに表示できるため、様々な
❶おすすめメニューを表示する「スマートメニューポートレット」機能を追加しました。日々の利用データをログとして記録/蓄積し、“よく使うメニュー(標準機能)”として、ログから自動的にポートレットに表示することが可能です。ポートレットに表示するメニューは様々な方法で集計が可能で、今後はIM-AI基盤とも連携し、おすすめメニューのレコメンドなどさらに使いやすいポートレットを目指します。❷未認証状態のグループポータルに、「ログインポートレット」を表示できるようになりました。本機能により、ログイン前のユーザに対して、システムメッセージや重要なお知らせ、関連リンクなどをログインポートレットと同時に表示することが可能になります。
「IM-Repository」とは、Accel Platform上で利用されているメタデータを辞書項目として管理する機能です。ユーザコードや会社コード、案件番号といった、業務上利用される項目とその項目の持つ属性(物理名、論理名、数値、桁数など)を統合的に管理できます。本機能により、適切なデータ項目の管理と、データ中心アプローチによる開発が可能になります。辞書項目の追加時には、入力を補助するテンプレートを用意しており、辞書項目の変更時には、その辞書項目を利用しているアプリケーションの影響範囲を提示する機能も追加。さらに開発がしやすい環境となりました。
Accelシリーズ 2017Winter版リリース!intra-martの「Accelシリーズ」は、年3回のアップデート版をリリースしており、お客様のご要望を取り入れながら、機能改善と強化を随時行っています。今回は2017年12月にリリースした 2017Winter版の注目機能・強化点を3つご紹介します。
ポータルへの表示イメージ
IM-LogicDesigner
出力
RESTAPI化
外部サービス
既存システム
■ 外部サービスのデータをグラフ化
■ IM-Repositoryの画面
■ログインポートレット
■ スマートメニューポートレット
① IM-LogicDesignerタスク追加&機能強化
② メタデータ管理機能「IM-Repository」リリース!
③ 新ポートレットの追加
2017Winter版の注目機能はご理解いただけましたでしょうか? 今回ご紹介したポイント以外にも、製品強化点が多数あります。もっと知りたい方は「intra-mart Developer Site」(https://dev.intra-mart. jp/)よりご確認ください。
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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社情報通信事業企画室 クラウドサービス営業部TEL:03-6203-3220 Mail:[email protected]
お問い合わせ先
注目のソリューション
「スマートコントラクトソリューション(仮称)」は、紙による契約や承認プロセスを社内外問わずデジタル化&自動化するソリューションです。IM-BPMとDocuSignを中核とすることで、取引先や個人との契約手続きの自動化、強固な認証機能に
よる本人の真正性の担保を実現することで、スマートコントラクトで重要となる本人特定と非改ざん性を担保いたします。IM-BPMとDocuSignの組み合わせにより、企業ユースに耐えうる電子契約基盤を提供します。
企業内・企業間・企業と個人間における契約プロセスをデジタル化&自動化&完全ペーパーレス化。業務のフルデジタル化を支援し、契約プロセスの透明化をご提供いたします。
スマートコントラクトソリューション(仮称)
intra-martパートナーが、それぞれの強みを活かした業務ソリューションを多数構築しています。お客様のビジネスをサポートするソリューションが続々と登場いたしますので、引き続きご期待ください。
本ソリューションを利用することにより、非改ざん性を担保した文書(PDF)を作成するだけでなく、その情報をブロックチェーン上に格納が可能です。日本企業の商習慣に合わせたスマートコントラクト基盤を提供いたします。IM-LogicDesignerを利用することで、各種ブロックチェーンや基幹システムとの連携を実現します。
ログイン認証以外にも、SMS認証、SNS認証、パスワード認証、電子証明書などを利用した多要素認証を実現し、本人の真正性を担保します。
IM-BPMとDocuSignを連携することで、全プロセスを自動化することが可能です。取引相手の状態をリアルタイムに可視化し、電子署名完了トリガを契機としたBPMで制御することが可能です。
押印を必要とする業務を完全にペーパーレス化することが可能です。企業内、企業間、企業と個人間、国内外を問わずに利用が可能です。業務のフルデジタル化
●スマートコントラクトソリューション(仮称)の特徴
業務の自動化
強固な本人認証
ブロックチェーンとの親和性の確保
業務フロント IM-BPM
オンプレミス / クラウド
社内ポータル トリガ受信 申請書発行
署名データ登録 文書保存
トリガ受信 申請書発行
署名データ登録 文書保存
API連携 API連携 API連携
WebEC
メールAI/Fax OCR
電子署名
依頼主
ERP Blockchain
intra-mart Accel Platform 対応
Box
2018.02.08.THU開催決定!
「IMPress」2017年12月発行第43号 第1版 年4回発行株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報本誌に記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
NTTデータ イントラマート 代表取締役社長 中山義人
投資対効果が出ると信じてRPAを導入したものの、評判通りに上手くいかない……テスト導入でつまずいた……こんなお悩みを抱えるお客様が後を絶ちません。本講演では、RPAの本質を正しく理解し、業務生産性向上を実現するためにお客様と共に取り組んできたノウハウやソリューションをご紹介いたします。BPM、RPAを知り尽くす“スペシャルゲスト”も多数登壇!近日情報公開いたします。ぜひご来場ください。
お 問 い 合 わ せ
NTTデータイントラマート 検索https://www.intra-mart.jp/
デジタルトランスフォーメーションプラットフォーム