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SDP で使用する PRA モデルの作成について 2017/08/25

シビアアクシデント研究部門

SDP で使用する PRA モデルについて、事業者の PRA モデルで使用している個別プラン

トの固有の特徴を反映したPRAモデルを構築する場合のデータの取扱いを整理する必要が

ある。 ここでは、整理の前提となる規制庁が考えている SDP で使用する PRA モデルの作成方

法を示す。 <SDP で使用する PRA モデルの作成方法> SDP で使用する PRA モデルについては、事業者の PRA モデルで用いられているイベン

トツリー、フォールトツリー及び機器の故障率データ等を参考に構築する。その構築作業は、

以下の①~⑧のステップで行う。 ① 事業者の PRA モデルを提供してもらう。 ② 事業者の PRA モデルについて、規制庁が PRA モデルの妥当性を確認する。 ③ ②の妥当性確認の結果から、規制庁から事業者に、PRA モデルの修正が必要な理由、

箇所について提示を行う。 ④ 規制庁から提示した PRA モデルの修正案について、規制庁と事業者で検討を行う。 ⑤ 検討の結果、規制庁の修正案を事業者が受け入れた場合、事業者は、PRA モデルを修

正し、修正した PRA モデルを規制庁にも提供する。 ⑥ 検討の結果、規制庁の修正案を事業者が受け入れない場合、規制庁は、事業者の PRA

モデルを妥当と判断できるように PRA モデルを変更する。 ⑦ これらの結果から、妥当と判断した PRA モデルを規制庁が SDP で使用する PRA モ

デルとする。 ⑧ 事業者の使用した PRA の計算コードを規制庁が使用する PRA の計算コード

(WinNUPRA 又は SAPHIRE)に変更する。このため、⑦の PRA モデルの入力デ

ータを規制庁もしくは事業者が変換する(WinNUPRA 又は SAPHIRE)。なお、規制

庁がデータ変換をした場合、正しく変換した根拠を規制庁から事業者に示す。

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図 SDP で使用する PRA モデルの作成フロー

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<語句の統一の確認> 語句 内容

データ NUCIA や事故・トラブル事象等の機器故障率の母集団 パラメータ 機器故障率、人的過誤確率等 PRA で使用する数値 PRA モデル PRA で使用するイベントツリー、フォールトツリー及び

パラメータ等を含んだデータ 規制庁独自の PRA モデル 12 プラントグループの PRA モデル(PRA の計算コード

は WinNUPRA もしくは SAPHIRE) 事業者の PRA モデル 個別プラントの PRA モデル(PRA の計算コードは各プ

ラントで異なる) 変更した PRA モデル 事業者から提供を受けた PRA モデルを、規制庁が妥当と

判断するために変更した PRA モデル SDP で使用する PRA モデル 規制庁が検査の SDP 評価で使用するため、妥当と判断し

た PRA モデル 変換した PRA モデル 妥当と判断した PRA モデルを WinNUPRA もしくは

SAPHIRE に変換した PRA モデル PRA の計算コード RiskSpectrum、WinNUPRA、SAPHIRE 等

以上