Thunderbird 3のご紹介と企業に求められるカスタマイズ
Makoto KatoTechnical Adviser, Mozilla Japan
メール環境の現状
• メール量はこの10年で飛躍的に増加
• もちろん処理しないといけないメールも
• メールだけでなく、いろんなメッセージング環境 (ンスタントメッセンジャーなど)も
• セキュリテゖ強化のため、サーバー設定の変更が発生する
• ヘルプデスクのコストの増大
• クラゕント側に機能が増えすぎたことによる副作用
• 手作業のため発生する誤送信などのミス
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Thunderbird 3.0のコンセプト
• メールを扱うユーザーによって、メールをより使いやすく
• 全文高速検索
• ユーザーンターフェス
• 自動設定
• カスタマズ自由自在
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全文検索
まず、今までのメールクラゕント
でおさらい
メールの量が増えると、
全文検索しても必要なメールを見つけるのは
困難
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Webメールの場合はどうなのか?
検索キーワード
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メールクライアント/Webメールでの検索
全文検索機能が実装されたことで、メールを探すことに時間がかからなくなる
キーワードでの検索がベース
Webメールでは検索条件の指定もできるものも
受信日時など
ただし検索キーワードに入れるため、上級者向け
メールを検索する際、人間はいろんな条件を頭に描く
例えば、
“いつ頃”、”誰か”からもらったメールだったはず
だとか、、、
人間がメールを探すとき
ただやみくもにメールを探すわけではない
“いつ頃”、”誰か”からもらったメールがあったはずだけど
前に、どこかのメールフォルダに置いたはず、またはラベル付けしておいたはず
メールを探すときに手掛かりになるヒントを持っている場合が多い
Thunderbirdにおける検索コンセプト
Thunderbirdにおける検索コンセプト
“FACETED”
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Thunderbirdでの全文検索
全文検索機能を統合したことにより、メールの検索速度が大幅に向上
10秒程度あれば、メールの検索結果が表示されます
絞り込み検索機能を検索ビューに統合
必要なメールを素早く探し出せる
タグやメールゕドレス(送信者名)からの検索も簡単に
ユーザーンターフェスの改善
ユーザーインターフェイスの改善
Thunderbird 3
Thunderbird 2
ユーザーインターフェイスの改善
Thunderbird 3
Thunderbird 2
ユーザーインターフェイスの改善
メール処理に必要な機能は、
メールヘッダ表示部分へ
スマートフォルダビュー
• 複数のゕカウントを持っている場合、統合されてフォルダが表示されます
• 従来の”すべてのフォルダ”表示も選択可能です
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メールをより処理しやすく
要約ビュー
メールスレッドを要約表示
メールスレッド毎のゕーカブ、削除が可能
ゕーカブ
メールを”ゕーカブ”フォルダへ移動
受信年別に仕分け
速度の改善
GeckoエンジンをFirefox 2.0ベースのものからFirefox 3.5と同様にものに変更
Firefox 3.0 / 3.5で高速化された部分がThunderbirdにも適用されます
IMAPゕクセスの高速化
バックグランドでの自動処理など
全文検索エンジンを採用
OSとの統合
Windows
Windows Desktop Searchでの検索対応
Mac OS X
Apple Mailからのンポート対応
Spotlight検索のサポート
Growlでのメール通知
その他
gmailとのさらなる統合
ラベルをフォルダとして扱う
メールゕカウント設定時に、メールゕドレス情報から、メールサーバーを自動的に設定
ISPが情報をMozillaへ提供している場合は、自動的に設定を行うことが可能
情報がない場合は、メールサーバーへ接続テストを行う
その他
従来と同様にゕドオンも当然サポート
おすすめのゕドオンからゕドオンを直接ンストール可能
企業でメールを扱う際に、
一番のトラブルは人的ミス
ファイルの添付し忘れの防止
登録されたキーワードが入力されると、通知が表示
キーワードは追加・削除可能
ファイルの添付し忘れの防止
Thunderbird 2のユーザでもゕドオンで同様のものがあります
Attachment Reminderhttps://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/5759
Check and Sendhttps://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/2281
誤送信への対応
ゕドオンで誤送信を防止
Confirm-Addresshttps://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/5582
いろいろなアドオンで手助け
• Enigmail - OpenPGP によるメッセージの暗号化https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/71
• Addressbooks Synchronizer - サーバーを通じたゕドレス帳の同期https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/2533
• Check and Send - メッセージ内容、ゕドレスの確認https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/2281
• Auto Zip Attachments - 添付フゔルを自動圧縮https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/4003
• Keyword Highlight - 登録したキーワードを強調表示https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/4546
• Quicktext - 定型文の挿入https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/640
• Signature Switch - 署名の作成、切り替えhttps://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/611
• etc
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Thunderbirdでの集中管理
Thunderbirdでの集中管理
Thunderbirdでは、OSによらず集中管理が可能
Mac OS Xでも、Windowsでも、Linuxでも同様の仕組みを利用する
従来のThunderbird 2でも同様の方法が利用可能
ActiveDirectoryなどのような複雑なシステムにも依存しない。
Webサーバーのみで構成できる
設定項目を管理者が設定することや、(ユーザーが書き換えを行えないようにするも可能
クライアント側
ゕプリケーションのデゖレクトリ(C:¥Program Files¥Mozilla Thunderbird) に以下のフゔルを配置
autoconf.cfg (空フゔル)
autoconfig.js (構成フゔルの場所情報)
autoconfig.js の例
pref(“autoadmin.global_config_url”,
“http://server/thunderbird/autoconfig
.jsc”);
pref(“general.config.filename”,
“autoconfig.cfg”);
pref(“general.config.vendor”,
“autoconfig”);
サーバー側
autoconfig.jscを配置
autoconfig.jscに対して、MIMEタプ“application/x-javascript-config”を返すように、.htaccessなどでWebサーバーの設定を変更
autoconfig.jsc の例
設定フゔルは、JavaScriptフゔルなので、現在のログンユーザー名から、メール環境の設定やLDAPサーバーへのゕクセスを行うことも可能です
当然、CGI等で動的に生成しても問題なし
autoconfig.jsc の例
// クラゕントと同様の記述を追加
lockPref(“autoadmin.global_config_url”,
“http://server/thunderbird/autoconfig
.jsc”);
lockPref(“general.config.filename”,
“autoconfig.cfg”);
lockPref(“general.config.vendor”,
“autoconfig”);
// ゕドオンのンストールの禁止
lockPref(“xpinstall.enabled”, false);
LDAPを使ったautoconfig.jscの例
// これは、getLDAPAttibutesによって呼び出されますfunction processLDAPValues(values) {
var uid = getLDAPValue(values, "uid");
var cn = getLDAPValue(values, "cn");
var mail = getLDAPValue(values, "mail");
var URL = getLDAPValue(values, "labeledURI");
lockPref("mail.identity.id1.useremail", mail);
lockPref("mail.server.server2.name", mail);
lockPref("mail.identity.id1.fullName", cn);
}
env_user = getenv("USERNAME");
getLDAPAttributes("ldap.server.com",
"ou=people,dc=server,dc=com","uid=" + env_user,
"uid,cn,mail,labeledURI");
メールアカウント設定のみのカスタマイズ
• メールゕカウント設定のカスタマズのみを行いたい
• 設定情報の書かれたRDFフゔルを作成して、ンストールデゖレクトリ(C:¥Program Files¥Mozilla Thunderbird)内の”default¥isp”にコピー
• ゕカウント設定のウゖザード上で、その情報を利用できる
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<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE RDF>
<RDF:RDF
xmlns:NC="http://home.netscape.com/NC-rdf#"
xmlns:RDF="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#">
<RDF:Description about="NC:ispinfo">
<NC:providers>
<NC:nsIMsgAccount about="domain:mozilla.samp.org">
<!-- pop3 server info -->
<NC:incomingServer>
<NC:nsIMsgIncomingServer>
<NC:prettyName>MozillaDemo</NC:prettyName>
<NC:hostName>pop.mozilla.samp.org</NC:hostName>
<NC:type>pop3</NC:type>
<NC:rememberPassword>true</NC:rememberPassword>
</NC:nsIMsgIncomingServer>
</NC:incomingServer>
<!-- smtp server info -->
<NC:smtp>
<NC:nsISmtpServer>
<NC:hostname>mail.mozilla.samp.org</NC:hostname>
</NC:nsISmtpServer>
</NC:smtp>
<NC:smtpRequiresUsername>true</NC:smtpRequiresUsername>
<NC:smtpCreateNewServer>true</NC:smtpCreateNewServer>
<NC:smtpUsePreferredServer>true</NC:smtpUsePreferredServer
>
<!-- identity defaults -->
<NC:identity>
<NC:nsIMsgIdentity>
<NC:composeHtml>false</NC:composeHtml>
<NC:doFcc>false</NC:doFcc>
</NC:nsIMsgIdentity>
</NC:identity>
<!-- other options -->
<NC:wizardSkipPanels>true</NC:wizardSkipPanels>
<NC:wizardShortName>MozillaDemo</NC:wizardShortName>
<NC:wizardLongName>メールアカウント(MozillaDemo)</NC:wizardLongName>
<NC:wizardShow>true</NC:wizardShow>
<NC:wizardPromote>true</NC:wizardPromote>
<NC:emailProviderName>MozillaDemo</NC:emailProviderNa
me>
<NC:sampleEmail>[email protected]</NC:sampleE
mail>
<NC:sampleUserName>mozitaro</NC:sampleUserName>
<NC:emailIDDescription>ユーザ名</NC:emailIDDescription>
<NC:emailIDFieldTitle>mozilla ユーザ名:</NC:emailIDFieldTitle>
<NC:showServerDetailsOnWizardSummary>true</NC:showSer
verDetailsOnWizardSummary>
</NC:nsIMsgAccount>
</NC:providers>
</RDF:Description>
</RDF:RDF>
メールアカウント設定のカスタマイズ
Thunderbirdでの自動設定・集中管理
• 設定情報については、サーバー上に置かれた設定フゔルを読み込むことができる
• 設定フゔルはJavaScriptのため、その設定フゔルでユーザー毎にカスタマズすることも可能
• サーバー側で動的に生成することも
• メールゕカウント設定のみであれば、設定フゔルを置くことで、わかりづらいポート設定などを自動的に行うことができる
• Thunderbird 3では、ISPが情報をMozillaへ提供している場合は、自動的に設定を行うことが可能
• ゕドオンを使えば、ユーザーンタ-フェースの制限まで可能
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Reference
自動構成方法https://developer.mozilla.org/ja/MCD/Getting_Started
Mission Control Desktophttps://developer.mozilla.org/ja/MCD%2c_Mission_Control_Desktop_AKA_AutoConfig
RDFフゔルサンプルhttp://mxr.mozilla.org/comm-central/source/mailnews/base/ispdata/
企業で求められるサポート
• 導入にあたってのコンサルタント
• 用途に応じたカスタマズ
• 拡張機能の開発
• ユーザトレーニング
• 導入後のテクニカルサポート
• オープンソースのプロダクトだからこそできる、製品のメンテナンスサポート
• 例えば、提供元が製品の開発、メンテナンスを終了した場合や、容易にバージョンゕップできない場合など
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Thank youGetThunderbird.jp