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yoshiharu-hashimoto
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2010/06/19 に 稚内北星学園大学東京サテライト校での「JRuby on Rails システム構築入門」の出版記念講演のスライドです。
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「JRuby on Rails システム構築入門」から考えるインプット/アウトプットの重要性
2010/06/19
橋本吉治
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講演者紹介
• 橋本吉治
– 稚内北星学園大学東京サテライト校非常勤講師
– 某社技術戦略課所属
– 日本Javaユーザーグループ幹事
– 勉強会コミュニティ X.Tokyo 主催
• @hasssie on twitter
– Sの数に注意
上梓しました
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今日のお話
• インプットとアウトプットの重要性
– 社会人はアウトプットが本分
•学生は勉強が本分
•アウトプットの質と量が問われる
• よいアウトプットはインプット100に対してアウトプット1– 立花隆「脳を鍛える」
•良質なアウトプットは良質なインプットに支えられる
– インプット/アウトプットのためのノウハウが丌可欠
• 「JRuby on Railsシステム構築入門」の執筆を通して得たよいインプット/アウトプットのためのノウハウをご紹介します
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今日のお話 cont.
• ← インプットのための4つのノウハウ
1. メディアの活用
2. 人とコミュニティ
3. 好きこそものの上手なれ
4. 時間術
• → アウトプットのための4つのノウハウ
1. メッセージとモチベーション
2. 締切
3. よき仲間とのレビュー
4. 運5
http://www.flickr.com/photos/ndevil/3716352885
メディアの
活用
http://www.flickr.com/photos/ndevil/3716352885
←
メディア
• 書籍(速報性に欠ける)
– 教科書的な知識(最初のとっかかり)
– 深い知識
• Webでは手に入らないものも多い
• 意外とすべてをかけて書いてる人が多い
– ざっと読んでポインタをつけるだけでも有用• 仕事でもそのおかげでかなり助けられた
• Web(速報性はあるが、深い知識は手に入りにくい)
– 手段• twitter ・・・ アイディア、有用情報へのリンク
• RSS ・・・情報源の定点観測
• Blog ・・・ アイディアの構造化
• ML ・・・特定分野の動向の把握、困ったとき
• 論文、まとまったドキュメント ・・・書籍
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– 60件強の参考文献
– 書籍とWebなしでは決して書けなかった 7
http://www.flickr.com/photos/eschipul/3665286506/
人とコミュニティ
←
人とコミニュティ
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• ある程度の知識/技術レベルを超えると人同士のコミュニケーションがすべて
• 特にプロと呼ばれる人のほとんどは定期的に情報交換
• シリコンバレーは勉強会の生産性が支えているとも言える
• 自社だけに閉じこもると「たこつぼ」に陥ることが多い
• 手段
• コミュニティ
• IT業界ではOSSプロダクト系が多い
• 勉強会
• 会社、学校も立派なコミュニティ
• 東京はシリコンバレーに次ぐ勉強家のメッカと呼ばれる
• 是非参加を
• 遠隔地の人はustreamという手段もある
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」
• 下記のコミュニティがあればこそ、上梓できた。
• wakhok東京サテライト校
• Ruby/JRubyコミュニティ
• 会社
http://www.flickr.com/photos/mikebaird/343298668
好きこそものの上手なれ
←
好きこそものの上手なれ
• 好きでなければ続けられない(梅田望夫「ウェブ時代をゆく 」)
– 好きでこそ興味を持ってできる、続けられる、耐えられる
– そうでないことに時間を費やすのは苦役でしかない
– 「何をするかより、何をしないかが大事」
• 立花隆「立花隆のすべて」
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– 会社からは執筆によい顔はされず、
– トラブル案件の中、深夜3時までマクドナルドで執筆し、
– ほぼ1年半の間、土日はなく、執筆と調査を続け、
– 女の子にもふられ、
– それでも上梓できたのは、 「Rubyが好きだから」
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http://www.flickr.com/photos/wwworks/3596406125
時間術
←
時間術
• 社会人は基本的に本業を抱えるため、時間がない。そのため、いかにして時間を捻出するかが大事
– 時間泥棒から逃げる• 「私は残業するほど暇ではない」(竹中平蔵)という気持ちがはじめて分かった
• 保険仕事(こうやっておくと安全だから)は極力しない
– 毎日一定時間勉強する環境を作る• 通勤電車
• 夜の食事後の30分の読書
– 運動をしなければ(=体を動かさなければ)いい仕事はできない• なりよりも執筆には体力が必要。社会人生活も体力によって支えられる
• 運動の時間の捻出も必要
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」
– 週に一度の卓球は欠かさず
– 仕事がないときはそそくさと帰宅
– 通勤電車だけで10冊ほど参考文献が読破できた
– 締切というリズム(後述)
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モチベーション重要
http://www.flickr.com/photos/fotologic/270428530 http://www.flickr.com/photos/spcbrass/4687860475/
メッセージ重要
→
メッセージが重要である
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• 「メッセージ」が最重要(野口悠紀夫「超文章法」)
– 伝えたいことがなければ、書く資格はない
• 熱いモチベーションがなければ「メッセージ」は伝わらない
– 意外と情熱が大事
– これを世に出す「べき」というべき論が必要
– 心理学上は「べき」は強迫観念なのであまり推奨されないが、強迫観念がアウトプットを支える要素であることは確か
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– 伝えたいことは、「Ruby on Rails」を企業システムに適用するためのノウハウ
– システム開発におけるアプリケーション開発の教科書にする、という熱意
– 後輩からは、「真っ正面からシステム開発を語っていますね」と言われた
– でも、気合い入れすぎて、編集長から「書きすぎだ!」と叱られた
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締切http://www.flickr.com/photos/fotologic/270428530
→
締切
• 締切があればこそアウトプットを出せる– 「いつ出してもいいですよ」と言われるといつまで経っても出ない
• 締切効果– 火事場の馬鹿力
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– 連載だったので13回の締め切り
– 書籍化時の「年度末までにお願いします」の締め切り
– その代わり、締め切り前になると
• 仕事が手につかない(でも仕事場では決してやらなかった)
• 夜中に目が覚める、おなかが痛くなる、ごはんがおいしくない、などやばい症状が
• 死ぬかと思った(笑)
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よき仲間とのレビュー
http://www.flickr.com/photos/fransmayra/324662020/→
よき仲間とのレビュー
• アウトプットにはレビューが必ず必要
– アウトプットの質がぐっと上がる=アウトプットの享受者にとって有益なものとなる
– 対象読者の範囲でいろいろなレベルの人に見てもらいコメントをもらう
– 熱意のある人に見てもらう
– コミュニティの活用が一番
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– Wakhok東京サテライト校Rails勉強会
– Ruby/JRubyコミュニティ
– 編集者
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運
http://www.flickr.com/photos/fotologic/270428530→
運
• 運こそ重要
• 具体例: 「JRuby on Railsシステム構築入門 」– よき人々とのつながり、これは運がなせる技
– DB Magazine誌というよい媒体、よい読者層• 何より、編集長、よい編集者たち、よい執筆陣とのつながり
– 「勉強会やりましょうよ」と言ってくれた人々の存在• たまたま、授業でとりあげたら熱意をもってやってくださった
• そして、よきメンバーを集めてくれた
– よき上司• 執筆の趣旨を理解し、様々なサポートをしてくれた
– 本当の偶然• 電車でたまたま再開してレビューのお願いをさせていただいた
• 書籍化締め切りの直前に仕事が急に忙しくなくなった
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最近興味がある技術(1)
最近興味がある技術(2)
http://www.flickr.com/photos/wwworks/3596406125
ファシリテーション