高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業

に関する実態調査 ２０１５

木村 充 山辺 恵理子 中原 淳

２０１６．１．６．

～調査の概要と実施率～

調査の目的

高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業の実態の把握

問題意識•高等学校でいま「アクティブラーニング」が注目されている•一方で、高等学校におけるアクティブラーニングの実態については決して明らかとは言えず、議論の材料がない

→ 基礎資料としたい！

調査対象普通科またはそれに準ずる学科総合学科を設置する全国の高等学校（計 3,893 校）

調査の方法郵送法による質問紙調査

調査の時期2015 年 7 月～ 9 月

３つの調査

•校長調査•教科主任調査•教員調査

予備調査１）調査概要

調査会社の登録者のうち高等学校の教師 510 名を対象にインターネット調査を実施

２）調査目的本調査に先立ち、アクティブラーニングに関する実態の事前把握、質問項目の検討

３）調査時期2015 年 6 月

項目の選択肢化Q 参加型学習の手法を用いることで生じた、参加

型学習に特徴的な困難や課題、不安はありますか。（回答は具体的に）

問 貴校では、参加型学習の実施によって生じた困難や課題、不安はありますか。以下の項目について、貴校の悩みとしてあてはまるものを 1 つずつ選んで数字に○をつけてください。

定義

回答学校数　 2,414 校（対象校数 3,893 校、回収率 62.0 ％）--------------------------------------------•校長調査　 2,371 票（配布数 3,893 票、回収率 60.9 ％）•教科主任調査 　 11,486 票（配布数 19,465 票、回収率 59.0 ％）•教員調査　 5,177 票（配布数 19,465 票、回収率 26.6 ％）

回収状況

学校設置者別回収状況

設置者 配布数 回収数 回収率 国立 17 9 52. 9% 都道府県立 2, 491 1, 676 67. 3% その他公立 118 81 68. 6% 私立 1, 267 648 51. 1%

合計 3, 893 2, 414 62. 0%

研究指定・重点校指定の有無5.2%

19.1%

11.0%64.6%

文科省・文科省以外指定あり 文科省指定あり文科省以外指定あり 指定なし

文部科学省による研究指定文科省による指定 度数 パーセント

スーパーサイエンスハイスクール 145 6. 1スーパーグローバルハイスクール 85 3. 6教育課程研究指定事業 27 1. 1サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト

13 0. 5道徳教育実践研究事業 9 0. 4学力向上実践研究推進事業 5 0. 2その他 139 5. 9指定なし 1, 986 83. 8有効回答数 2, 371 100. 0合計 2, 371

文部科学省以外による研究指定・重点校指定

文科省以外による指定 度数 パーセント

学力向上推進事業 196 8. 3キャリア教育・進路・進学・就職指導等推進事業

107 4. 5地域連携推進事業 59 2. 5ものづくり人材育成事業 8 0. 3特別支援教育推進事業 22 0. 9その他 271 11. 4指定なし 1, 794 75. 7有効回答数 2, 371 100. 0合計 2, 371

教科として参加型学習に取り組んでいる教科がある

75.5%

学校全体として参加型学習に関する目標を掲げている

22.8%

参加型学習の推進に関する具体的な計画を策定している

13.4%

教員に対し、参加型学習に関する校外研修や勉強会への参加を推奨している

46.1%

参加型学習の実施について、校内の会議などで積極的な呼びかけを行っている

29.8%

参加型学習の内容を含む校内研修を行っている

29.3%

学年団として参加型学習に取り組んでいる学年がある

16.2%

現在の参加型学習への取り組みについて

アクティブラーニングへの取り組みの鍵

↓校内研修の実施

都道府県別校内研修実施率