7
Together! 3行ラベリング 事例 #6 強化ガラス アイデアクラフト 開米瑞浩

3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

Together! 3行ラベリング 事例 #6

強化ガラス

アイデアクラフト 開米瑞浩

Page 2: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

原文

<原文>強化ガラス

一般的なフロート板ガラスに比べ3 - 5倍程度の強度を持つガラスである[1]。破損しても

粒状になり比較的安全なため、車両や学校などで利用されているが、防犯性能は低い。

高い弾性率、剛性率をもちながら透明であるガラスは非常に有用な素材であるが、脆い

ため衝撃を受けると割れてしまうという致命的な欠点が存在する。そこで、ガラスが容

易に割れないようにするために、表面を圧縮して破壊に対する抵抗性を高める方法が考

案された。強化ガラスはその構造上、それを加工することが出来ないため、強化のプロ

セスは製品製造工程の最後で行われる。

強化ガラスはその表面が圧縮によって強化されているため、強化されていないガラスと

較べて破壊に至るための力は大きくなるが、圧縮層を超えて割れが進行すると、内部に

は逆に引っ張りの力が存在しているため、ガラス全体が瞬間的に破砕する。このため、

強化ガラスが割れると粉々に割れる特徴があるが、これは割れた時の安全性の点からす

るとむしろ好ましい特徴である。しかし、破損時にガラス全体が破損してしまうため防

犯上の性能は良くない。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

2017年2月4日 (土) 08:47

Page 3: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

講師ヒント1

装置

仕組み 用途

装置・仕組み・機能・用途の関係

機能

ある装置に何らかの仕組みがあり、その仕組みが外部に提供する機能は、ある用途に適している

この話は、 「装置・仕組み・機能・用途」というパターンで考えることをお勧めします。

・・・・具体例としては → 続く

Page 4: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

サンプル(1)

携帯電話

無線通信 外出先で電話を受ける電話を持ち歩ける

装置 : 携帯電話は仕組み: 無線通信により機能 : 電話を持ち歩けるので用途 : 外出先で電話を受けることができる

Page 5: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

サンプル(2)

電磁調理器

電磁誘導加熱機構

安全性を重視する施設内での調理

火を使わずに食品を加熱する

装置 : 電磁調理器は仕組み: 電磁誘導加熱機構により機能 : 火を使わずに食品を加熱できるため用途 : 安全性を重視する施設内での調理に向いている

Page 6: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

講師ヒント2

強化ガラス

表面・圧縮

内部・引っ張り力

強化ガラスについての原文の内容を、「装置・仕組み・機能・用途」パターンで整理するとこのようになります。

割れるときは全体が瞬間的に粉々になる

安全性は高い

防犯性は低い

割れにくいガラスが必要な用途

× 家庭の窓には向かない

○ 車両、学校などに向く

一般フロート板ガラス比3 - 5倍の強度

Page 7: 3行ラベリング 事例6-強化ガラス-20170321

まとめ

この事例は、「装置・仕組み・機能・用途」 というパターンを知っていれば、「ラベル」については苦労しません。

原文のどこがそれに該当するのかを読み取れさえすればできる(それが難しい場合も多いのですが)事例です。