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英語学習法Ⅰ July 31st, 2013 WATARI Yoichi [email protected]

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英語学習法ⅠJuly 31st, 2013

WATARI [email protected]

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Feedback

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第15回:講義全体のふり返り

• Warm-up task

• Feedback & Review• Appreciation activity• About the term paper

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Warm-up TaskNumbered “Jenga”

• Work in groups. You can only speak English during the game.

• Play Jenga: Take turns at taking one and only one block from any level (except the one below the incomplete top level) of the tower, and placing it on the topmost level to complete it.

• Follow the direction of the number written on the piece you took in 1 minutes.

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Evaluation

• 評価: 授業中の活動への参加・発表 60%

• A: 英語詞の曲紹介 20%

• B: 報告・議論・ふり返り 40%

• 最終レポート 40%

• 内容(学習法・指導法に対する所見)・文献からの摂取・文章構成

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About the term paper

• 授業で取り上げたテーマのいずれかについて、「静大英語教育講座亘理陽一のページ」の「英語学習法Ⅰ」に挙げられた参考文献もしくは関連する文献1冊以上を読み、英語学習法・指導法について所見を述べよ。文献情報を示し、引用を明確にすること。

• 字数・言語指定なし、書式: A4、手書き不可• 締め切り: 8月14日24時

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第2回 英語学習のふり返りとこれから(千野 1986)• 外国語を早く学ぶにはどうしたらいいか:

• お金、時間、語彙、文法、良い教科書、良い先生、良い辞書

• 語学の習得にはいろいろな程度がある

• 「忘れることを恐れるな」: 繰り返しは忘却の特効薬

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第2回 英語学習のふり返りとこれから(千野 1986)

• 目的と目標: 目標を明確化し、それへの最短コースを目指すべき

• 語彙: まず1000語を集中的に覚えることが最初の山、頻度数の高いものから

• まとめ: 目的派(統合的/内的動機づけ)、手段派(手段的/外的動機づけ)

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第2回 英語学習のふり返りとこれから(千野 1986)• 語学教師は自身、その語学がよくできなければならない; 生徒に疑われないこと

• 3つの基礎:

• 言語学・英語学: ことばについての理論

• 心理学: 記憶や学習過程に関する理論

• 教育学: 教授法に関する理論

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第2回 英語学習のふり返りとこれから(千野 1986)

• 語学教師は自身、その語学がよくできなければならない; 生徒に疑われないこと

• 大学者でも教え方に方針と方法のない人より限られた知識を整然と教えられる人

• 初歩の語学では熱意; 中級から上級にかけては知的な魅力が必要

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第3回 大学4年間で登りたい「山」は何か

• 能率的・効果的な学習には,量と質のバランスが重要

• プランニング・モニタリング・問題解決・評価の重要性: 自ら積極的に知識を構築するものという能動的な学習写像

• メタ認知、自律的学習者

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学習の単調さを打破するには

• 学習過程を変化させる

• タスクをより面白くする

• Cf. 三浦・中嶋・池岡(2006)

• 学習者が積極的に参加する必要がある学習状況を作り出す

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4年間の学習計画をどう立てたらよいか

• 明確で具体的、測定可能、挑戦しがいがある(が能力の範囲内)、現実的

• 達成日

• 短期と長期の両方の目標設定

• 教師によるフィードバック

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学習者が挑戦を止めてしまう時にどうしたらよいか

• 成功経験を与える

• 学習者を励ます

• 不安や恐れにつながる要因を取り除く

• 競争 → 協同、テストには十分な時間を

• ストラテジーを指導する

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4年生まで意欲を持続するには

• 意欲制御 : 良い妄想、最初の志

• メタ認知制御: stay focused!

• 飽和制御: 緩急、変化、刺激、ゲーム

• 感情制御: I can do it! Get relaxed.

• 環境制御: 背水の陣、相互扶助・相互監視

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学ぶ力を伸ばしていく際の教師の役割とは

• 学習者間の協力を促進する

• 「支援者」

• 自律性を育成するための実践アプローチの基礎:

• 教材、テクノロジー、学習者、教室、教育課程

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第4回 外国語学習成功者とは

• 「ネイティヴ」(母語)の定義の曖昧さ

• cf. L1 (first language)• 到達点は英語母語話者ではない

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もう手遅れなのだろうか

• あやしい「臨界期」仮説

• 敏感期(sensitive period)という人もいるが…

• 思春期をすぎると、集団で見た場合、個人差が大きくなってくる

• So what?

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何が関係しているのか

• 個人差、学習スタイル

• 誤り訂正は短期的にYES, 長期的にNO

• 「気づかせ」ないとあまり意味がない

• インプット + 背伸びしたアウトプット

• 「くりかえし」の効果と限界

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達人に見る学習計画

• 「フロー的な楽しさ」、明確な目的

• 学習時間と使用機会を増やす

• 少し難しいけど、がんばれば何とかなる挑戦; cf. 再近接発達領域(ヴィゴツキー)

• 毎日コツコツ×一定期間ずっと

• 学習の成果は直線的には表れない

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達人たちの学び方

• リスニング: 深く細かく → 広く浅く

• リーディング: 分析的に → 多読、音読

• スピーキング: 聞いてまねて直す

• ライティング: 英借文 → 添削

• 語彙: 文脈化・音声化・身体化・ネットワーク化・リスト化、反復

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社会のなかでの学習法

• ライバル、学習コミュニティ

• 教えることで学ぶ(learning by teaching)

• フィードバックを得るように努める

• コミュニケーション方略の活用

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第5回 All About Reading英文読解の困難要因

• 学習者の言語知識の不足

• 特に語彙の難しさ、文の長さ

• 学習者の常識的(背景的)知識の不足

• 教材の不適切さ

• 指導法の不適切さ

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Understanding the paragraph

• Topic sentence(トピック・センテンス)

• 書き手が主張しようとしていること(main idea主旨)を述べる

• パラグラフの最初の位置に来ることが断然多い(最後や中ほどに来ることもある)

• Support sentence(s)(サポート・センテンス)

• 主旨をより詳しく説明,描写したり,例を挙げたり,他のものと比較したり,原因や理由を述べたりする

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Lessons 22, 23•  The$structure$of$paragraphs$(8)text’)$

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第6回 All About Writing「英語モード」で英文を書く• 主語を“I”以外のものにする

• 「思う=I think」はなるべく使わない

• 「能動態」で力強い文章を書く

• 時制の一致を心がける

• 「知識発表型」→「知識変形型」文章

• アーギュメント: 根拠を持った主張

• 英語文章のフォーマットを守る

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第7回 Reading aloud

• 音読の効用

• (1) 音韻システムの獲得

• (2) 語彙チャンクの蓄積

• (3) 文法規則の自動化

• (4) 音読からスピーキングへの発展

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音読からスピーキングへの発展

• 音声的な正確さと流暢さを目指す活動:

• Model Reading(範読)

• Chorus Reading(一斉読み)

• Buzz (Free) Reading(自由読み)

• Individual Reading(個人読み)

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音読からスピーキングへの発展

• レシテーション,スピーチ,スキット,ディスカッションなどの発表活動を目指す活動

• Read and Look-up• キーワード方式:

• チャート・ピクチャー方式

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第8回:効果的に語彙力を伸ばすには

• 受容語彙: 3000~4000語• 産出語彙: 2000~3000語• よく知っている語+新しい語• 徐々に間隔をあけて繰返す(最低5~7回)• 未知語5%以内の段階別読み物→付随的学習

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外国語の語彙学習

•GSL2000

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外国語の語彙学習

• 語彙方略• 新しい語の意味を発見するため• 一度出会った語の記憶保持を強化するため• Cf. 竹内(2007): 文脈化、音声化、身体化、ネットワーク化、リスト化、接尾の知識

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第9回:多読に適した本を選び、読み進めるには

• 「長くて難しい文」に進む道:• △やさしくて短い文…→ 難しくて短い文…→難しくて長い文

• ○やさしくて短い文…→やさしくて長い文…→難しくて長い文

• 多読の考え方: cf. インプット仮説

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Extensive Reading

• 多読3原則:• ①辞書は引かない• 推測 (Cf. 付随的語彙学習)、「どうしても知りたい単語」は読んでない時に調べる

• ②わからないところは飛ばす• 重要な意味をもつ単語はくり返し登場• ③つまらなくなったら後まわし

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読んで終わりにしないために...

• コミュニケーション活動における「意味」の4レベル(三浦ほか, 2006, pp.43-45)

• 記号的意味の受容(L1)• 場面や文脈に適合した意味の受容(L2)• 伝達ニーズのある意味の受容(L3)• 人間的な価値のある意味の受容(L4)

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本物の英語コミュニケーション活動の3条件(三浦ほか, 2006, p.8)

• 本当のコミュニケーションを生起させるアクティビティを用いること

• 意味あるタスクを達成するために言語を使用するアクティビティを用いること

• 学習者にとって意味深い言語を扱うこと

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英語コミュニケーション活動を通じて自己を形成する

(三浦ほか, 2006, pp.21-28)

• 安全だが少し勇気のいるコミュニケーション活動での成功体験

• 安心できる意思決定の成功体験の積み重ね• 「聞いてくれた」感激、自尊感情• 個人として自分を堂々と主張する自己

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第10回 英語コミュニケーション能力育成の中長期的デザイン

• 「どこから」「どこへ向かって」「どのようなルートで」の中・長期的見通しの幹

• Strategic Interaction的活動

• プレゼンテーション的活動

• ディベート的活動

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知的プロセスを重視した英語授業

• 繰り返し味わうに足る、内容・英文ともに豊かな教材

• リスニングやリーディングの目標を明確にする頂上タスク

• 読んだ物語について、生徒が感想や意見を出し合うプロセス

• 扱った論説文について生徒が疑問・意見・対案等を出し合うプロセス

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知的プロセスを重視した英語授業

• 生徒の創意工夫に満ちた調べ学習による授業内容の深化・拡充

• 意味ある課題を通じた重要文法事項のspiral的学習

• 訳読以外の適切な内容理解活動• ×テキストの全訳と全解説

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第12回:学習ツールを使いこなすには

• TED Recommendation to Students

• Webサイト

• http://dl.dropbox.com/u/14905265/link.html(大阪工業大学神谷健一先生のサイト,リンク集)

• RSA Animate

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Learning tools & how to use it

• 辞書(Cf. 笠島(2002))• 英和・和英辞典:日本語使用者が効率よく英語を学習するために作られたもの

• 「訳語」と「語義」は異なる• ロングマン英和辞典(和英逆引き付き)• ウィズダム英和・和英辞典

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Learning tools & how to use it

• 辞書(Cf. 笠島(2002))• 英英辞典:外国語学習者用のもの• 原則「英和でピンとこないときに引け」• 何となく意味がわかる単語は,いきなり英英で引くほうが学習効果は大きい

• ロングマン現代英英辞典 (LDOCE5)• Collins COBUILD Learner’s Dictionary

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Learning tools & how to use it

• TOEIC重要単語• GRE英単語6000 LITE• 英検過去問• 英語聞き取り王国• 語学プレーヤー(再生・再生速度調節)• SpeakAP(発音診断)• Real英会話• ネイティブが使う表現集

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第13回:学習の進展状況を把握・評価するには

• 誰が何を評価するのか• 目的があるから評価する• 評価できないということは目的がない• testing points• ある一つのテストが何をテストしようとしているか=テストの目標

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Basic concepts & functions of evaluation

• 診断的評価

• プレイスメント: 学習者のレベル分け

• 診断テスト: 弱い分野の特定

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Basic concepts & functions of evaluation

• 形成的評価

• 総括的評価

• 到達度テスト: 既習事項の定着度確認

• 熟達度テスト: 実力の判定

• (GTEC,) 英検, TOEIC, TOEFL, IELTS, ケンブリッジ検定, ...

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Basic concepts & functions of evaluation

• 波及効果: テストが学習者や指導そのものに与える影響のこと

• 波及効果を高めるにはテスト方法を予告しておく

• 「やらなくていいこと」の指示も

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第14回:目標・計画の具体化

• 1. 中長期の学習目標の評価・再整理

• 2. (長期目標→)来年度一年の学習目標

• 2年生の終わりまでの具体的な目標・計画• 英語運用力• 英語指導技術・理論• その他• 目標を達成できたかどうかを知る方法

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Appreciation activity

• Final Speech of The Great Dictator(独裁者)

• 1940, America

• directed by Charlie Chaplin

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About the term paper

• 授業で取り上げたテーマのいずれかについて「静大英語教育講座亘理陽一のページ」の「英語学習法Ⅰ」に挙げられた参考文献or各回のテーマに関連する文献1冊以上を読み、英語学習法・指導法について所見を述べよ。文献情報を示し、引用を明確にすること。

• 字数・言語指定なし、書式: A4、手書き不可• 締め切り: 8月14日24時