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JOOST SMIERS NO MORE BESTSELLERS

NO MORE BESTSELLERS のまとめ

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Page 1: NO MORE BESTSELLERS のまとめ

JOOST SMIERS

NO MORE BESTSELLERS

Page 2: NO MORE BESTSELLERS のまとめ

  >インディアンが代々受け継いできた穀物の種   >アートやデザインのアイディア

seeds, words, music, design, or chemical processes …etc何かを改良する人は全て先人の発明に手を加えている。

しかしだからと言って最新の改良者に所有権を更新していってもよいのだろうか?

知的所有権は知識や創造性を民営化しているのか?

Page 3: NO MORE BESTSELLERS のまとめ

  アーティストやデザイナー達が抱えるコピーライトの問題の中で最も懸念していることは、彼らが生計を立てられるチャンスを手に入れられないということである。

今のコピーライトのシステムは少数の best-selling artistsには有効であってもマジョリティーであるその他のアーティスト達には全く無意味である。 

彼らのチャンスは民営化以外の方法で訪れるのだろうか・・・?

Page 4: NO MORE BESTSELLERS のまとめ

デジタル化が進み 1990年代には人々はコピーライトのシステムに違和感を持ち始めた。

  オープンソースやクリエイティブコモンズは、 best-selling artists以外のアーティスト達のための公平な市場を作るということには全く役立っていない。

どのアーティストにも納得のいく収入を約束し、誰もが持っている知識や創造性の民営化を止めるためには、より基本的な解決策が必要となってくる。

Page 5: NO MORE BESTSELLERS のまとめ

What if We Would Abandon Copyright?

→ より多くのアーティストが納得のいく収入を得られるようになる。

→ 生産、流通、プロモーションの資産はより多くに共有され、より自由にアクセスできるようになる。

→莫大な量の知識やアイディアがパブリックドメインに存在するようになり、無料で誰もが利用可能となる。

→ 消費者はトップスターだけでなくより幅広い文化に囲まれ、自由に選択できるようになる。

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文化的企業家 起業家の特徴:ある特定のフィールドでリスクを取りに行く。

このフィールドはどのビジネスとも似つかず、アーティスト達は常に積極的に行動しなければならず、周りより一歩先にいなければならない。

しかし、起業家達にリスクを取りに行かせる環境がまだ整っていない。

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The Two Controlling Markets

これまでに存在する文化的マーケットには2つのネガティブな支配が存在する。

1.著作権法 →投資を守る法であるため、 best-sellersには有効である。そのため文化市場の多様性を頃している。

2.独占権→ films, music, books, design, visual arts, shows and musicalsなどは本当に一部の企業にしか市場コントロールが許されていない。

これら2つは相互作用しているため、これら2つを同時になくしてしまう必要がある。

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The Power of the Giants

大企業達は、多くの商品に対する著作権を持ち、その著作権により市場でも権力を持つ。

対して多くの文化的企業家達は市場へのアクセスすらない。

  この構図の中では、多くのアーティスト達は成功できないだけでなく生活するだけの収入を得ることも難しい。

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A Proposal for a New Market

正統な市場を作り出すためには以下の2つの取り組みが必要である。

1.著作権の廃止

2.市場を正常化する (ここでの「正常」とは平等のことを指す。)

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1.著作権の廃止  これが成功すると翌日にはすでに誰もが手を加えることができる。(守られない状況下においてアーティスト達がとんでもないアイディアを形にしなくなるとは限らない。)

2.市場を正常化する  市場には多様性が必要であり、誰もが自由に選択できる環境が必要。

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The Consequences

結果的に商品の生産、流通、プロモーションのどの段階でも大企業の独占はなくなるだろう。

そして文化的企業家達にとってよりリスクを負いにいきやすい環境になるだろう。

この市場では消費者が自由に選択するため、より多くの消費者が集まったものは best-sellerではなく‘well-seller’となる。

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著作権がないと、第3者によって無償で使われたり、リリース直後に他人に手を加えられてしまうことが想定されるが、そうならないと考えられる理由がいくつか挙げられる。

第1の創造者は誰もが全く同じものを創れないという時点でその作品に価値を持たせることができる。独占企業がいない市場では、圧倒的な市場コントロールの力が存在しないため、これを盗まれる心配もない。

また、同じアイディアを思いつくであろう起業はいくらでもあり、この考えより他企業がすでにリリースされたものにお金をつぎ込む労力をかけるとは考えにくい。

→よって初めの一人がその仕事を改良し続けられ、だれも乗っ取ることはしないだろう。

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また、他の起業家が作品を合法的にコピーできるようになることは問題ではない。なぜなら彼一人でなく、誰もが同じようにコピーできるようになるからだ。

さらに一番初めの起業家は最も安い価格で提供できるため、競争が起きない。

  そしてそのコピーたちは創造者の名声を生むことに繋がっている。

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The Power to the Masses

今まで述べてきた市場が実現されると…

膨大な量の文化的起業家達がスターの脚光に邪魔されることなく収益を得ることができるだろう。

選ばれたアーティスト達は best-sellersとして世界に拡散する仕組みがもうないため well-sellersとなる。

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また、アーティスト同士の間の収入の差も自然と釣り合いが取れるようになる。

不安定な収入でやりくりしなければならないビジネスではなくなり、先の仕事を考えるビジネスとなる。

そして今までリスクを負うチャンスもなかった者たちにリスクの場を提供するようになる。