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Mautic 導入ポイントと初期設定 (WindowsBitnami Mautic Stack) 2016.11.10 Mautic Community Japan 片山 Mautic Hands On Tokyo #1

Mautic導入ポイントと初期設定(Windows+Bitnami Mautic Stack)

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Mautic 導入ポイントと初期設定(Windows+Bitnami Mautic Stack)

2016.11.10

Mautic Community Japan

片山 淳

Mautic Hands On Tokyo #1

自己紹介

氏名:片山 淳

勤務先:株式会社イー・エージェンシー

趣味:4ソケットサーバの蒐集

アジェンダ

・今回の動作環境

・Windows+Bitnami版 導入のポイント

・インストール後の初期設定

・おわりに

今回の動作環境

オペレーティングシステムWindows 7 Professional SP1(64Bit)

ブラウザInternetExplorer 11/Google Chrome

動作させるソフトウェア

Bitnami版Mautic 2.2.1

導入のポイント①

・メール送信に外部のサービスを使うなら

WindowsにBitnami版Mauticを入れるだけでOK!

・データベースのメンテナンスにはGUIツールも

インストール時にphpMyAdminの追加も可能

導入のポイント②

https://bitnami.com/stack/mautic/installerからWindows版インストーラをダウンロード

導入のポイント③

・管理者アカウントを使ってインストール

・インストールの途中でモジュールの選択画面が出る

・phpMyAdminはモジュール選択画面で選ぶ

・コマンドラインでMySQLを管理するならphpMyAdminは不要

・メール送信に使うアカウントの入力画面が表示される

・動作に必要なphpやapacheは自動的にインストールされる

・インストール後には追加設定が必要(後ほど説明)

導入のポイント④

・ウィルスチェックソフトが動いているとインストールが遅くなる旨の表示が出るが、止められないソフトウェアもあるので、そのまま続行

・この画面が出たら NEXT > で進んでいく

導入のポイント⑤

・phpMyAdminを入れる場合にはチェックを入れておく

・後から単独でphpMyAdminだけをインストールするのは難しい感じ

・インストールするディレクトリを選択する(今回はデフォルトでインストール)

導入のポイント⑥

・Mauticの管理者アカウントを作成するための画面が表示される

・この画面で入力するパスワードは、MySQLやphpMyAdminでも使用する

・First Name/Last Nameで入力したものがMauticのダッシュボード右上に表示される

・ログオン時に使用するのは Login で設定したもの

導入のポイント⑦

・Mautic内部で使用されるホスト名を入力する

・デフォルトでその本体のIP(ローカルIP)が入るので、とりあえずそそ

のまま進めて、ドメイン名が決まってから、ダッシュボード右上の歯車マーク→設定→一般設定で変更してもよい

・メール送信に使用するサービスやアカウントの設定画面

・SendGridなどの外部サービスを使

う場合には、ここでチェックを入れずに進む

導入のポイント⑧

(参考)

Mauticインストール後の設定画面から選択できるメール送信サービス

・メール送信サービスの選択はデフォルトでGmailかカスタム設定かを選べる

導入のポイント⑨

・Gmailの場合はメールアドレス([email protected])とパスワードを設定する

・Gmailの場合はGmail側での追加設定が必要(後ほど説明)

・Gmailの場合の入力例

導入のポイント⑩

・カスタムを選択した場合には一般的なメールサービスのアカウント入力画面が表示される

・使用するメールサーバに合わせてアカウント設定を入力する

・デプロイ先をBitnami.comにするか選択する画面が表示される

・デフォルトでチェックが入っているが、ローカルにインストールするのでチェックを外す

導入のポイント⑪

・インストール準備ができた旨が表示されるので NEXT > を選択

・インストールが粛々と進む

・諸々を入れるので、けっこう時間がかかる

導入のポイント⑫

・あともう少し!

・インストール完了!

・チェックボックスが入った状態でFinishをクリックすると、MauticStackが起動する

導入のポイント⑬

・中ほどの Access Mauticをクリックすると、Mauticのログイン画面が表示される

・ログイン画面の右下にはBitnamiの管理用リンクが表示される

導入のポイント⑭

・管理用のコントロールパネルとしてBitnami Mautic Stack Manager Tool が用意されている

・Manage Serversでは動作している

サーバ(サービス)の稼働状況の確認と、サービスの停止・再起動、設定変更などが行える

インストール後の初期設定①

・Mauticのログイン画面のBitnamiの管理用画面へのリンクを非表示に

・ドキュメントルートでのウェルカム画面を非表示に

・不足しているディレクトリ(フォルダ)の作成

・定期的に実行させるジョブの設定

・Gmailをメール送信に使う場合にはGmail側での設定が必要

・phpMyAdminではDBのバックアップやレプリケーション設定が可能

・SSL証明書は初期状態でexample.com用が入っているので、正規の証明書に変更

インストール後の初期設定②

・ログイン画面にBitnami管理用ページへのリンクが出るので、これを消去したい場合はコマンドプロンプトを管理者で起動し、

C:¥Bitnami¥mautic-2.2.1-0¥apps¥mautic¥bnconfig --disable_banner 1

を実行することで表示されなくなる(※リンクが出ていても特に害はない)

インストール後の初期設定③

・ドキュメントルートにアクセスすると、Bitnamiのウェルカムメッセージが表示され、Bitnamiを使用していることがバレてしまう

・ドキュメントルートであるC:¥Bitnami¥mautic-2.2.1-0¥apache2¥htdocs¥にファイルサイズゼロのindex.htmlを置くか、httpd.confでアクセス制限する

インストール後の初期設定④

・書き込みできないディレクトリ(フォルダ)があるので、確認してみるとディレクトリ自体が存在していないことが判明

・ディレクトリ C:¥Bitnami¥mautic-2.2.1-0¥apps¥mautic¥assets を作成する

インストール後の初期設定⑤

・Mauticで定期的に実行させるジョブについては、タスクスケジューラを使って設定する(Mauticフォルダを作って他と区別しやすいようにしてもよい)

・タスクスケジューラにタスクを登録するには、使用しているアカウント(管理者アカウント)にパスワードが設定されていることが必要

インストール後の初期設定⑥

・タスクスケジューラで個別にスケジュールを登録するのは面倒なので、実行間隔(5分ごと・1時間ごと、など)でまとめたバッチファイルを作成

・今後の機能拡張を考慮して、バッチファイルの置き場所はわかりやすい場所にしておいた方がよい

インストール後の初期設定⑦

・タスクは「トリガー」タブで「新規」を選択する

・「毎日」の設定で間隔を「1日」、繰り返し間隔を「○○分」、継続時間を「無制限」とすることで、設定した間隔で継続実行される

インストール後の初期設定⑧

・「操作」タブで「新規」を選び、起動するプログラムとして、あらかじめ作っておいたバッチファイルを指定する

インストール後の初期設定⑨

・「全般」タブで「セキュリティオプション」のタスクの実行時に使うユーザーアカウントを変更する

・「ユーザーまたはグループの変更」を選択して表示される画面で「SYSTEM」と入力し、SYSTEMアカウントを使うように設定

インストール後の初期設定⑩

・Gmailではセキュリティ強化のため、

デフォルトでは外部のアプリ経由でのメール送信を認めていない

・Mauticの設定画面から送信テスト

を行うと、ブロックされた旨のメールが送られてくるので、そのリンクから「安全性の低いアプリのアクセス」を「オンにする」に変更

・事前にGmailのアカウント設定画面

の「ログインとセキュリティ」から「接続済みのアプリとサイト」セクションの「安全性の低いアプリの許可」を「有効」に変更しておいてもよい

インストール後の初期設定⑪

・Gmail側の設定が正しく行えれば、

「テストメールを送信」をクリックすると、「成功!」と表示される

・テストメールは「メール送信者のメールアドレス」に設定したアドレス宛てに「メール送信に利用するサービス」に設定したものを使って送られてくる

インストール後の初期設定⑫

・インストール時にphpMyAdminを選択してあればhttp://127.0.0.1/phpmyadmin/でログオン画面が表示される

・ユーザ名はroot、パスワードはMauticの管理画面に入るものと同じ

インストール後の初期設定⑬

・phpMyAdminを使用することで、グラフィカルな操作でデータベースのバック

アップ(エクスポート)やリストア(インポート)、レプリケーションなどの設定が行える

インストール後の初期設定⑭

・初期状態ではexample.com用のSSL証明書が入っており、httpsで接続すると「信頼できない」と表示されてしまうので、正しいものを使うように

・C:¥Bitnami¥mautic-2.2.1-0¥apache2¥conf¥httpd.confの

#Include conf/extra/httpd-ssl.confのコメント(#)を外す

インストール後の初期設定⑮

・使用するドメイン用の適切な証明書を取得する

・ C:¥Bitnami¥mautic-2.2.1-0¥apache2¥conf¥extra¥httpd-ssl.confに正しい証明書を設定する

インストール後の初期設定⑯

・ トラッキングするページの<body />より前に上記のJavascriptを挿入する

・赤枠内のアドレスと httpまたは https を自分のMauticのサイトに合わせる

・各種CMS向けのプラグインを利用してもよい

パフォーマンスの設定①

・mauticApacheとmauticMySQLがサービスとして動いている

・Windows7はクライアントOSなのでパフォーマンスの設定を変更する

パフォーマンスの設定②

・デスクトップの「コンピュータ」を右クリックし、さらに「コンピュータの詳細設定」を選択してシステムのプロパティ画面を出す

・「詳細設定」タブの中の「パフォーマンス」の「設定」をクリック

パフォーマンスの設定③

・「詳細設定」タブで「バックグラウンドサービス」を選択して「OK」をクリック

・改めて同じ設定画面を出して「バックグラウンドサービス」になっていることを確認

・Windows7はサーバOSではないので同時接続数が20までの制限がある

・それ以上の同時接続数がある場合には、サーバOSを使うことになる

おわりに

• インターネットと接続されているファイアウォール機器(あるいはそれに相当する機能を実現しているもの)で、80番や443番のポートフォワーディングが必要

• Mauticを入れたWindows機で使用しているセキュリティソフトウェアではファイアウォール設定の変更が必要になる場合も

• phpMyAdminはインストール直後の状態でもローカルコンピュータからしかアクセスできない設定になっている

• Mauticの管理画面へのIP制限をしていないので、セキュリティを考慮するのであれば、何らかの対策を行った方がよい

(参考)http://www.slideshare.net/JunKatayama/mautic-64226818

御清聴ありがとうございました