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アジアのガス・石油市場展望 アジア/世界エネルギーアウトルック2014より
平成27年7月10日
(一財)日本エネルギー経済研究所
理事 計量分析ユニット担任
山下 ゆかり
世界の一次エネルギー消費 （エネルギー源別） 一次エネルギー
石炭
石油
天然ガス
バイオマス・廃棄物
太陽、地熱他
水力
原子力
化石燃料：79％
2 出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
1990 2000 2010 2020 2030 2040
Mto
e
中国
米国
インド
欧州連合
ロシア
日本
エネルギー消費で突出する中国と伸びるインド
出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
[1990年 - 2012年、レファレンスシナリオ（2020年、2030年、2040年]
中国・インド低成長シナリオ
3
地域・国別の石油・ガス消費
中国
インド
石油・ガス
中国
米国
インド
EU
中東、 北アフリカ
4
中東・北アフリカ
中国
インド
中国
米国
インド
EU
中東、北アフリカ
石油消費 （1990-2040） ガス消費 （1990-2040）
出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
中国・インドが世界の将来像を左右
❖ エネルギー消費の増分(2012-2040)
-1,000
0
1,000
2,000
レファレンス
低成長
低成長・改革
レファレンス
低成長
低成長・改革
レファレンス
低成長
低成長・改革
石炭 石油 天然ガス
Mto
e
中国
インド
その他
出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
中国・インド低成長シナリオ
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天然ガスでは旧ソ連に最大の影響
❖ 天然ガス純輸出入
0 100 200 300 400 500 600
インド
中国
ASEAN
オセアニア
中東
旧ソ連
純輸入
純輸出
Bcm
2040, レファレンス
2040, 低成長・改革
2013
中国・インド低成長シナリオ
6 出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
[米国天然ガス生産見通し（種類別）] (1990-2040年、レファレンスケース）
[米国LNG純輸入見通し]
(2005-2040年、原油価格３ケース、高資源ケース）
出所:USDOE/EIA, Annual Energy Outlook 2014 出所:USDOE/EIA, Annual Energy Outlook 2015
米国シェール革命の行方も市場に影響
石油消費増圧縮が中東の純輸出下押し
❖ 原油純輸出入
0 10 20 30
インド
中国
中南米
アフリカ
旧ソ連
中東
純輸入
純輸出
Mb/d
2040, レファレンス
2040, 低成長・改革
2012
低成長・改革ケースで
中東がスウィング・
プロデューサーとして
ふるまう場合
2040, 非在来型資源
開発促進
中国・インド低成長シナリオ
8 出所:日本エネルギー経済研究所、アジア/世界エネルギーアウトルック２０１４
0
20
40
60
80
100
120
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2013
$/bbl（原油換算）
原油
LNG
一般炭
第一次 第二次 湾岸危機 エネルギー価格
9
NY シティゲート
ヘンリーハブ
英国NBP
日本向けLNG 価格
天然ガス価格の地域間比較
(Sources) Compiled by Hiroshi Hashimoto (IEEJ), based on data from Japan’s custom statistics, Department of Energy (United States), Energy Intelligence
アジア諸国が直面してきた高ガス価格の解決は？
世界のシェールガス・石油資源
禁無断転載
乱高下するエネルギー価格
国際産業競争力への新たな懸念
天然ガス価格： 地域差は縮小、課題解決はこれから
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0
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1月
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12年
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9月
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9月
20
16年
11月
JCC JCC（弊所想定価格） JLCJLC（弊所想定価格） JKM 英国
NBP先物フォワードカーブ 米国 ヘンリーハブ先物フォワードカーブ
$/MMBtu
出典:日本エネルギー経済研究所、「国際天然ガス情勢の展望」（第420回定例研究報告会、2015年7月10日）
（出所）Energy Intelligence、EIA、Platts、CME、日本エネルギー経済研究所
原油価格の今後の動向は？ 影響は？
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2013年 2014年 2015年
$/b
bl
2013年以降のBrent原油価格 Brent原油価格の推移（1980-2012）
2013US$/bbl
出所：ICEデータ 出所：Paul Stevens, IEEJ Seminar (June 2015)
SIEW 2015
IEEJシンクタンクラウンドテーブルへのご招待
Oil Pricing and Outlook
日時：2015年10月29日（木） 午前9時~12時
場所：Marina Bay Sands
基調講演： 「アジア/世界エネルギーアウトルック2015」より
エネルギー価格に関するシナリオ分析（予定）
Discussion Points：
a) 最近の原油価格下落はかつて経験した原油価格下落と何が違うのか？
b) 2020年、2030年に向けた原油価格の動きをどう見るか？
c) 石油市場の激変に備える政策や対策として何が必要か？
d) 北米原油やアフリカ油田のような新興勢力が世界の供給安定に果たす役割は？
http://eneken.ieej.or.jp/
ご清聴ありがとうございました。
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「低成長ケース」と「低成長・改革ケース」
レファレンスケース 低成長ケース 低成長・改革ケース
全体像 従来の高成長志向
モデルを継続
改革が進まない中、
意図せざる低成長に 低成長下でも経済高度化・低炭素化改革に尽力
経済成長率 5.4% 3.9% 同左
産業構造調整 緩やかに進む レファレンスケースより
遅延
消費主導経済への転換と
サービス産業拡大が進捗
エネルギー政策・技術 過去の趨勢と現在までの
政策等を背景 同左
省エネ・低炭素化の強力な推進(技術進展ケース並み)
レファレンスケース 低成長ケース 低成長・改革ケース
全体像 従来の高成長志向
モデルを継続 意図せざる低成長に
低成長下でも
低炭素化改革に尽力
経済成長率 6.2% 5.3% 同左
エネルギー政策・技術 過去の趨勢と現在までの
政策等を背景 同左
省エネ・低炭素化の強力な推進(技術進展ケース並み)
❖ 中国
❖ インド
経済成長率は、各国・地域の人口動態・経済発展段階等を考慮して想定。その際、国際通貨基金、 アジア開発銀行をはじめとする国際機関による予測、各国政府の経済開発計画等も参照
雇用機会の確保は、中国の重要な政策目標の1つ。低成長は雇用にはマイナスだが、同程度の 低成長下でも、雇用吸収力が高い第3次産業への転換で、2040年の就業者数を559万人上積み可
