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コミュニティの崩壊はいかにして語られるか ―Web上の「サークルクラッシャー」言説に注目して―

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コミュニティの崩壊はいかにして語られるか―Web上の「サークルクラッシャー」言説に注目して―情報学環教育部1年目前嶋 直樹

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概要①• コミュニティの「形成」や「再生」に関する議論の盛り上がり。(特に 3.11以降に顕著)• 一方、コミュニティの「崩壊」はあまり注目されていないのではないか?

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概要①• 「コミュニティの崩壊」に、明確な定義を与えることは困難。(そもそも「コミュニティ」自体が曖昧な概念である)それでも、「崩壊」は自明のものとして認識されている。(「再生」論は、「崩壊」を前提としなければ不可能。)

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構築主義というアプローチ①「社会問題は、なんらかの想定された状態について苦情を述べ、クレイムを申し立てる個人やグループの活動であると定義される。ある状態を根絶し、改善し、あるいはそれ以外の形で改変する必要があると主張する活動の組織化が、社会問題の発生を条件づける。社会問題の理論の中心課題は、クレイム申し立て活動とそれに反応する活動の発生や性質、持続について説明することである。」( Spector & Kituse 1977 = 1990, p.119)

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構築主義というアプローチ②• 本質主義…ある社会問題が実在することを仮定して、その原因・様態を探る。• 構築主義…ある社会問題が実在するかどうか、という問いをカッコに入れて、それが問題化される様式を探る。

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概要②• コミュニティの「崩壊」それ自体に、明確な定義を与えることは困難。↓ 構築主義的視点を導入。・コミュニティの「崩壊」をめぐる「言説」の方は、どんな状況にあるのか、ということに注目する。

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概要②• 本質主義…「コミュニティの崩壊」が実在することを仮定して、その原因・様態を探る。• 構築主義…「コミュニティの崩壊」は実在するかどうか、という問いをカッコに入れて、それが人々の間で問題化される様式を探る。

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コミュニティの「崩壊」はいかにして語られるのか?

 

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そのとっかかりとして・・・

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取り上げる事例サークルクラッシャー・その「定義」 男性の割合の多い文化系サークルやそれに似た性質を持つ職場に少数の女性が参加した後で、その女性をめぐる恋愛問題によって急にサークル内の人間関係が悪化し結果的にサークルが崩壊する現象がある。このときの女性を指す呼称。              (はてなキーワードより)

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この時点でのいくつかのツッコミ>サークル内の人間関係が悪化し結果的にサークルが崩壊する・「人間関係の悪化」と「サークルの崩壊」は、因果関係にある別物として説明される。>このときの女性を指す呼称。・仮にサークルの崩壊が実在したとして、それは少数の女性の側に帰責されることが前提されている。

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資料①• Google,yahoo!Japan、 2つの検索エンジンを用いて、「サークルクラッシャー」と検索。→ 上位 100件から、ブログ記事・ニュースサイト・ Twitterまとめ・ 2ちゃんねるまとめなどに限定して資料を収集。それらのページから新たに別の資料にアクセスできる場合は、それも資料に含める。※ リンク・引用だけのものは省いた。

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資料一覧• 同人用語の基礎知識 -男ばかりのサークルに紅一点の女の子…「サークルクラッシャー」• yucoの日記@DI:DO:2005-04-19( 火 ) 08:20:Re:サークルクラッシャー• Another Star : 新・ライアン帝國徒然草 - ライブドアブログ - Livedoor• サークルクラッシャーを考えてみる : 新・ライアン帝國徒然草• サークルクラッシャー!とは! : 脳内パンクス• サークルクラッシャーに引っかかることについて:女のすることをやたらと恋愛に結び付けてしまうことについて• どうしてサークルクラッシャーに引っかかってしまうのかについて• pal-9999の日記 ■ [ 日記 ]あるサークルクラッシャーの思い出

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資料一覧• [email protected]• なぜ男サークルクラッシャーは居ないのか [email protected]• Okwave サークルクラッシャーについて• 誰の執着がサークルをクラッシュさせるのか – シロクマの屑籠• ゴルゴ女問題 ビジネスから 1000000 光年• [email protected]• ゲーセンクイーンってのはまだ存在してるのかね? -はてな匿名ダイアリー• ゲーセンクィーンは古今どんなゲーセンにも発生しうる -はてな村観光案内所• 目撃!中年サークルクラッシュ臨界状態!? -シロクマの屑籠

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資料一覧• 女の子が入ってきて研究室に社会が出来た -ミームの死骸を待ちながら• 女の子が入ってきて研究室に社会が出来た -ミームの市街を越えてゆけ• [email protected]• 平野耕太・成田良悟、両先生の語るオタクコミュニティクラッシュ系女子のお話• コミュニティクラッシュ系女子ネタからのこぼれ話• chikumaonline(奇刊クリルタイ) - 非モテのための婚活必勝法 9 :モテる技術はサークラに学べ• サークルクラッシュと性別について Togetter• オタクコミュニティで一部上場男子を釣った女性の話。 -シロクマの屑籠• サークルクラッシャー? 異性が一人入ってきただけで崩壊するコミュニティの責任はどうなの?• 恋愛問題で集団の人間関係を悪化させる「サークラ」男の告白

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資料一覧• サークルクラッシャー∑ ( ゚ Д ゚ ) | Crapaud tricoté - Ameba• ドロ沼警報 会社や仲間内の男を次々に食い荒らす「サークルクラッシャー」の特徴• サークルクラッシャー女の本音• 弁護士ドットコム > 離婚 > 「サークル」を崩壊させられたら• サークルクラッシャーとAKBと小悪魔と肉食系についてw - くろかんNEWS• 【サークルクラッシャーとは】サークルクラッシャー的出来事• 生活速報 : サークルクラッシャーと呼ばれるきっかけとなった出来事                以上、 34件。およそ 85000 字。

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その内訳

ブログ68%

Twitterまとめ15%

ニュースサイト6%

2ちゃんねるまとめ

3%

その他9%

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記事数の経年変化

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年0123456789

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月別記事数

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資料③• 加えて、はてなキーワードなどの辞書系サイト、「サークルクラッシャー研究会」制作の文書も分析対象に含める。

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Googleトレンド

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軽いテキストマイニング①• 総抽出語数 20721• 異なり語数 4637• 出現回数平均 4.47• 出現回数の標準偏差 23.42

*KHcoderを使用。

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軽いテキストマイニング②• 名詞の分布(頻度上位 20 語まで)

サークルクラッ

シュ 女子 自分 人間 男子 現象 タイプ 言葉 趣味0

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200

250

300

350

400

450

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分析の手順• ジェンダーを主な着眼点としつつ、1. 「サークラ」現象の諸アクターの属性をめぐる言説2. 「サークラ」現象の原因帰属をめぐる言説3. 「サークラ」現象のメカニズムをめぐる言説4. 「崩壊」の定義をめぐる言説を順に分析していく。

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①「アクターの属性」

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コミュニティの属性①(以下すべて引用)• 恋愛経験値の低い、非モテコミュニティ• 「不健全」なサークルクラッシャーが入ってくるようなサークル• サブカルチャー系のサークル• メンバーが男性ばかりの学校の同好会や研究会、サークル や FC• SF研究会やアニメ同好会、漫画研究会 (漫研)、無線 (アマチュア無線やハム)、カメラや天体観測、模型や鉄道、ミリタリー、 TRPG、釣りやギャンブル一般、初期の ゲーム やパソコン関連のサークルや趣味の集まりは、昔からむさくるしい男の牙城、女人禁制のような雰囲気があります。

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コミュニティの属性②• 未熟な人間の集団• 免疫力の低下した(あるいは最初からそれが低い、または老獪なサークルクラッシャーによって徐々にそれを弱体化された)サークル• 恋愛ごときでぶっこわれる程度のサークル• 歴史の浅いサークル・自然発生的なゲーセン集団・インターネットをベースとしたコミュニティ

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コミュニティの属性③• 店舗単位でのみ成立する、日夜顔を合わせる極めて濃密な、そして暇な男性ばかりのネットワーク• 閉鎖的で男女比の偏った、 30 代~ 40 代のコミュニティ• 文化系サークルやオタク系サークルのような、男女比が極端に偏っていて、なおかつ女性への免疫を持っていない男性が多い界隈• 男女入り交じったコミュニティ• 狭くて全体的に専門学校っぽさが強くて男女比が物凄く偏ってる

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コミュニティの属性④• ヲタサークルとかに限った話ではなく構成比が1:nの集団であれば、どんなとこにも起こり得る話• サークルと名の付くものでは、こういう異性間トラブルはありがち• 男性に偏ったサークル• オタクコミュニティ• 女性に不慣れな男性の多いコミュニティ• 男女の需要と供給のバランスの偏ったコミュニティ• 男の人が多い集団

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インプリケーション• 「男女比の高い小集団」が基本パターン。• 明確な目的ではなく、趣味趣向を共有する集団。いわゆる「基底的想定グループ」に近い?• ネガティブなコミュニティ観。

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女性の属性①• 女性は、思わせぶりな態度や八方美人的に愛想を振りまいて異性との付き合いに慣れていないオタク系の周りの男性をかどわかしたり、シンパや取り巻きを作って我が物顔で振舞ったりします• 女性であるのを書き込みなどで表したり、リアルアピール (ゲーム以外の日常生活の話や自己紹介のようなアピール) が多い、空気を読まずにやたら オフ会 の ネタ を書き散らすなどの傾向があり、こちらもかなり嫌われていましたね

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女性の属性②• 女性自ら積極的に引っかき回すタイプと、女性本人は特に意識してないのに周囲が勝手に暴走してクラッシュしていくタイプ。• おとなしくて自己主張しないタイプと、スキンシップや思わせぶりな態度やらをするタイプ。• おとなしい故意犯、積極的な故意犯、おとなしい天然、積極的な天然本来恋愛感情のある関係でしか見せないような態度(ボディタッチ、二人だけで食事など)を普通の男に対しても見せていた。• サークルクラッシャーには無自覚系(天然)と自覚系(故意犯)が居る。

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女性の属性③• 主に男子から問題視されるサークルクラッシャーの行動は、サークル内で「男子の中で序列の高い男子」をたぶらかすことにより、サークル内の男子を実効支配しようとする点であり、またその原因は彼女自身の(強すぎる)自己保身の心理にあると観測される。• サークルクラッシャーにとっての「アガリ」は、既存のサークル内人間関係を革命して彼女自身を頂点とする帝国を新生することと推測される。• 世の中には、 ( リビドーに必死に蓋をしようと頑張っている ) 初心な男の子が沢山いるところで男漁りをすることを生き甲斐としているような、そういう業の深い女性

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女性の属性④• 自分自身の“市場価値”をあまり高く評価しておらず、むしろ他の女性達に対してコンプレックスさえ抱いている• 自己陶酔の為なら何だってやります。• 単にボディタッチが自然体であるだけのタイプの女性は大抵は“本当にいいやつ”で、女郎蜘蛛タイプにありがちな、同性へのねじれたコンプレックスも持っていません。

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女性の属性⑤• 無遠慮に野郎のプライベート・エリアを侵し、首根っこつかんだり頭なでてきたりする、みょーにスキンシップの好きな女性のことである。• それが常態というか特別な意味を持たないコミュニケーションであって、別に首根っこひっつかんだ野郎への、異性としての好意のようなものを表しているわけではまったくないのだな、これが。• 彼女たちにしてみればまったく普通の接し方であり、なんか勝手に勘違いしてくる非モテボンクラーのほうがよっぽど迷惑千万なのである。

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女性の属性⑥• 少しケバめのジャンパーを着た女性一人・やけに地味な服装と化粧がかえって存在感を出している女性• 女の人は、そんなに垢抜けてなかったから、男にチヤホヤされるのに多分慣れてない。• 女性のほうも異性に好かれることに慣れているようにはみえず、「見ようによっては可愛い」といった容貌も含めて、サークルクラッシュの中心になりやすい女性達• 無垢な箱入り娘

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女性の属性⑦• 僕の周りにいたこういう子って、どれも「(大人な)女性」という感じではなくて、まだまだ子供っぽさを秘めた「女の子」という感じの子ばかりでした。彼女たちのそういう一面がまた非モテ男たちの心をくすぐるのかもしれません。• ちやほやされてる女性ゲーマー• 男子ばっかのとこに混じる肉食系女子• 散々男をはべらかせて捨てといて、それでも自分が気をもたれてなきゃダメだとか。ゲームできる男を基準に股開いてゲーセン牛耳ってた女

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女性の属性⑧• あたしが一番お姫様じゃなきゃヤダ系は、自分が捨てた男に新カノが出来たら新カノごといじめに来ますからねー • 湯気当人はそうしている自覚がない(外部に配慮してそうしているわけではない)し悪意もない• 当人に悪意がないから、面倒事に発展したときも当人は常に「自分も被害者」という意識を持つ。その上で、その秩序の中でもっとも強い権力を持っていそうな人(サークル代表とかw)に【庇護を求める】

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女性の属性⑨• 女の子がチヤホヤされたことに図に乗ってやりたい放題すると。• 自分の感覚だが、サークラと呼ばれる女子はルックス的にも性格的にも普通(か水準より下)である事が圧倒的に多いように感じるのだ。• 1 :極端に男性が多く、女性が少ないコミュニティに属している• 2 :ちやほやされている(言い寄られても拒否しない)

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女性の属性⑩• 男ばかりの集団に「姫」が紛れ込むパターン• 大別すると天然系と小悪魔系の 2 タイプになるが、天然系の方が周囲に与えるダメージが大きいのは言うまでもない。• 姫とは、要は周りにちやほやされたい女性のことで、たまたま美人だったりするとタチが悪い。

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男性の属性①• モテ度が低い文化系サークルの男子は異性との交流に慣れていないため、少数の立場にある女性の思わせぶりな態度やちょっとした親切行動を常識外れなレベルで勘違いしてしまう傾向が強い。• 勝手にその女性を自分の彼女に認定してしまい脳内暴走する。• 「会長」「代表」のようなサークル内のローカルな序列が、サークルクラッシャーからの親密度に比例することが多い。

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男性の属性②• 非モテ男子にとってはそれが「自分のみに向けられたもの」であるか否かの判別は(経験不足ゆえに)非常に難しいもの• いわゆる「健全」な人間はおおよそ恋愛に対しても「健全」である• 女性経験があまり無い男性は、少し優しくされただけで恋愛感情を自分に対して抱いているものだと勘違いしがち• タダの義理と恋愛感情を見極める事が下手

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男性の属性③• 3.クラッシュされる側の属性• 箇条書き。• ・男子校出身• ・モテない (恋愛経験なし )• ・男性的趣味• ・オタク• ・特定の人としか付き合わない• ・ちょっと優しくされると勘違いする• ・ムッツリスケベ?(それなりに異性に興味がある)

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男性の属性④• 多くの場合、「紅一点」「姫」 などと呼ばれ、男性参加者は物珍しさもあって、ちやほやとするものです。• 純粋に趣味を楽しみたいと思っている男性• 女性に不慣れな男性が勝手に舞い上がっているだけの場合• 女性というものをある意味で特別視しすぎている、女性は男性とは全く別の生き物だと考えている、現実の女性を知らない、といったところが理由なのではないだろうか?

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男性の属性⑤• エロゲーや恋愛マンガで描かれるような濃縮 500%の濃密で強烈な「恋愛臭」に慣れきってしまった非モテ・童貞は、普通の人が普通の感覚で反応し、普通の顔を見せている時の、ほのかな「恋愛臭」には、気付くことができない。• 非モテ・童貞は、その「空気の読めなさ」「臭いのあるなしの分からなさ」故に、危険なケースと、いわゆる据え膳の違いが分からず、そして、冷静に考える余裕もなく、がっついてしまって、サークルクラッシャーに引っかかってしまう……そういうことなんじゃないだろうか。

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男性の属性⑥• 恋愛経験値を持たざる者• 恋愛してよい空気とそうでない空気の差が分からない• 女性慣れしていない男性の場合、サークルの女性に屈託なく接して貰えると、それだけで舞い上がってしまい、勘違いして後で大変なことになってしまうことがあります。

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男性の属性⑦• サークラ女がちょっと疎んでみせるだけで、“女の子を守る童貞騎士”達が大喜びで異端者を排除しにかかる• だけど、異性の存在に飢えている男達には、それが言えない。• 文化系サークルに所属するようなボンクラくんたちは、困るわけだ。• 非モテボンクラーの側から見ると、このようなゴルゴ女は男心を惑わす魔性の女というか傾城の美人というか、いささか迷惑な存在だったりする。

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男性の属性⑧• サークルクラッシュ状況では男側にも、状況判断ができずエゴと正義感の区別もついてないよーな童貞騎士とか困った存在がいて、場の混乱を助長する。• ゲーセン以外に女性との接点を持つ機会を欠いている男性• 店舗単位でのみ成立する、日夜顔を合わせる極めて濃密な、そして暇な男性ばかりのネットワーク• 男性側には、今時珍しいアキバ系ファッションと呼んで差し支えないような「Gジャン」「チェック柄のシャツ」も。• 女性二人を囲んで、男四人がキャッフキャッフしている• いかにも異性慣れしていない男達が、少数の女性を前に有頂天になって、チヤホヤしまくっていた。

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男性の属性⑨• 異性を前にしてすっかり舞い上がって有頂天になり、声を裏返しながら大声で喚いて憚らない男性陣。• 周囲に女性に免疫がない• 男子が女に免疫無ければ無いほどすげぇことになる…。• ヲタは女慣れしてないから、気を持たせる素振りの女に入れ込みやすいが、サークル内全員が【自分に気がある】かのように思い込まされてしまう• 男の子がチヤホヤしちゃってる感じですかね?

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男性の属性⑩• 周りの男の子は取り巻きになってるので、女の子のやりたい放題を注意しない感じ。• サークラ女子にやすやすと引っかかるリテラシーの低い男子• 経験値の低い男子たち• 女性に不慣れな男性の多いコミュニティは、ちょっと手を握られただけで勘違いしてしまう男性や、一度惚れるとストーカーのようになってしまう男性も混じっている• 男どもは姫に好かれたいがために勝手に争い、気を揉み、振り回されて、疲弊していく。

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インプリケーション①• よく語られる属性女性:積極的・好意的。男性:女性慣れしていない=消極的。勘違い。

こういった属性がもたらす帰結を「行為と解釈」としての「コミュニケーション」という観点から整理すると…

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インプリケーション②【語りの基本パターン】女性(サークラ「する」側)   ①非意図的な行為( ex. 天然)   ②意図的な行為( ex. 小悪魔)         男性(サークラ「される」側)   ①非意図的な誤った解釈( ex.勘違い)   ↑解釈のための資源の少なさが原因               ( ex.女慣れしてない)      

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②「原因帰属」

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「サークラ」現象の原因帰属をめぐっては、• 男性非難・女性擁護• 女性非難・男性擁護• 中立の 3つのモードがある。

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男性非難・女性擁護のモード①• 本当に罪深いのは周りの男子メンバーだと言える。• 女性ばかりが一方的に悪いみたいな印象を助長してしまうのでアレ• このタイプの女性の場合、女性の側に責があるというのは酷だなぁと思います。• しかしこれは、男の側が何とかすべきでしょう。女の子よりもサークルと趣味が大切というのなら、本当は言える筈なんですよ、「俺 (達 )は、免疫がないから、そういうの勘弁してくれないか」って。• 男達の、あきらめきれない女の子執着とボディタッチの甘美な思い出が、男達の下半身とサークルをだめにしてしまう

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男性非難・女性擁護のモード②• 罪のない女子をサークルクラッシャーに仕立て上げてしまう• ゴルゴ女というか、屈託無くボディタッチしてくるような“いいやつ”系の女性がサークルクラッシュを招くというなら、その女性に執着する男達のコンプレックスと自意識をこそ、見つめ直すのが適当と思います。• 女よりも男の側に問題があることが多い• 男の方で勝手に壊れるだけなのに何を女のせいにしてゐるかと。• 弾丸込めてんのは女だけど、引き金引いてんのは男だよ

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男性非難・女性擁護のモード③• サークラは結局のところ「勝手に勘違いする方(今回は男性側)」の問題だから。• どうして「サークルクラッシャー」という言葉は「勝手に勘違いされた側」のことを指しているんでしょうね。• 「好意を持たれていると勘違いしたから好きになる」というのも意味不明• クラッシュする繊細な馬鹿は死ねばいいのではないでしょうか。• 男達がモテないことそのものが罪なのだ• 非難されるべきは、問題の責任を「勘違いされた側」に丸投げして「サークラ女」というレッテルを創造する人たちでしょうね。

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女性非難・男性擁護のモード①• 女性側のコンプレックスと自意識によってサークルが蚕食される場合は、女性の側を問題視するのが適当だな、と思います。• 男の執着をあんな風に浴びまくる快感のほうが、羞恥心より勝っちゃってるんじゃない?

                        これだけ。

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中立のモード①• 男女どちらかだけに責任を押し付けるのはフェアじゃありません• 一言でサークルクラッシュと言っても、女性側のほうが業が深い場合と、男性側のほうが業が深い場合がある• オタクコミュニティクラッシュ系女子も大概だけどそれを批判する側の女子もちやほやする非モテ男子もコミュニティには害悪だ

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中立のモード②• 性別ではなく、サークルの雰囲気を致命的に悪くして存続不能にさせるタイプの人間ってだけでしょう。• 残念ながら善悪ではなく「組み合わせが悪い」としか言えない事柄が世の中にはあるのです。だからってポジティブな人もうつ病の人も童貞も女性も非難出来ないのは明らかでしょう。• 勘違いに被害性も加害性もない• いずれにせよ、ステレオタイプなジェンダーイメージを利用している。

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インプリケーション①• 中立のモードの一部の言説を除けば、   「崩壊」の特定個人への帰責可能性が、暗に共有されている。

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インプリケーション②• 女性非難・男性擁護のモードに比べた時、    男性非難・女性擁護の言説は、数が多く、   論調も鋭い。→①「属性」の論点を踏襲すれば、少なくとも  「サークラ」言説において崩壊の原因は「行為」よりも「解釈」、特にその解釈図式の貧困さに帰属される傾向にある。

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③「メカニズム」

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「崩壊」の機序①• 男性の割合の多い文化系サークルやそれに似た性質を持つ職場に少数の女性が参加した後で、その女性をめぐる恋愛問題によって急にサークル内の人間関係が悪化し結果的にサークルが崩壊する現象がある。• 崩壊へのエネルギー• しばらくの間は絶妙なバランスの上で表面上は全く波風が立たないが、ある臨界点を超えると、突然 そのエネルギーはサークルを崩壊へと導くことになる。• 恋愛経験のない男性達が突然恋愛をすることでサークルクラッシュが起こるというのが一般的なモデル

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「崩壊」の機序②•  しばしば 「紅一点」 となるこの女性を巡り、それまで良好だったサークル内の人間関係がギクシャクしたり、色恋沙汰が発端で男性参加者同士の争いなどが生じて 「サークルがだめになる」• 参加者同士で対応の温度差がでてきたり、ある種の恋愛感情や、女性が自分以外の異性に優しく接することによる嫉妬心や怒りなどが芽生える• 男子だらけの集団に女子が入ってきた場合、その女子を取り合ったりする事などによってサークル等の集団の崩壊が起きてしまう事

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「崩壊」の機序③• サークルクラッシュ現象は、要するに色恋沙汰を敢えてこじらせてしまうメンバに対してそのサークルの強度が不足したときに起きる。• 男女関係が(サークルの運営を左右しかねない規模の)ホモソーシャル闘争を誘引する事態になって、はじめてサークルクラッシュ問題といえる。• サークルクラッシュ現象は、サークルメンバ各人の持っている情報の不整合により起こる。• 「ボクにもしかしたら気があるのかなぁ ( 気があるのは、アンタですよ! )」という男性が複数人になり、女性を巡ってサークル内で牽制しあったり、女性の“姫”化が進んでしまえば、サークルはクラッシュに向かって一直線です。

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「崩壊」の機序④• 女性は天井知らずの自己陶酔に耽り続け、男性達は絶えない緊張とフラストレーションに曝されます。• このタイプのサークルクラッシュは、男性操作に耽るろくでなし女性がサークルをクラッシュさせるというよりは、一人の女性への男達の執着と、あきらめの悪さがサークルをクラッシュさせる、というのが理解としては適当でしょう。

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「崩壊」の機序⑤• 異性絡みの執着が外から丸見えで、サークルクラッシュ臨界状態にまっしぐら• 「紅一点」 となるこの女性を巡り、それまで良好だったサークル内の人間関係がギクシャクしたり、色恋沙汰が発端で男性参加者同士の争いなどが生じて サークルがだめになる

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「崩壊」の機序⑥• だいたい代表の彼女という位置づけになると、その時点でサークル内秩序の最上位に立ったも同然なので他のメンバーに冷たくなり始め、メンバーがうんざりして崩壊し始めるw• ゲーセンノート、サバゲとかのコミュニティ、同人絡みは大抵女の人が入ってくると荒れるのと、俺は常におもしろ黒人枠みたいのに自動編入されて、ゴタゴタが全て終わった後に俺の耳に入ってくるってところまではテンプレ

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「崩壊」の機序⑦•  男性に偏ったサークルに一人または少数の女性が入り込んだ結果、女性を巡ってサークル内の人間関係がグチャグチャになってしまう• 職場や大学のサークルの中で、恋愛トラブルをはじめとする様々な問題を起こし、結果的に集団内の人間関係を悪化させてしまう• サークルに所属して、速攻で恋人を作ると、たいてい別れてから人間関係に亀裂が入ります。

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「崩壊」の機序⑧• 大学のサークルなどで暗躍し、人間関係をズタズタにする• 一度パターンに嵌まれば、あとは一直線、サークルは崩壊へ通じる坂道を転がり落ち、臨界点を迎えた瞬間、「爆発」する。• そういうのでパワーバランスが崩れると、男達の逆恨みによる追放が起こってたな。 • 男の人が多い集団に女の人が参加すると、男性陣が女性を取り合い、クラッシュする

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インプリケーション• 少数の女性をめぐる闘争。• コミュニケーション指向性において非対称関係にある男性と女性の相互作用で、集団内に崩壊のエネルギーが蓄積していき、そのエネルギーが閾値を超えると、集団はカスケード的に崩壊するというモデル。 →「物理・化学的実体」のようなコミュニティ観?

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④「崩壊の定義」

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「崩壊」の定義①• ハブられ• 追放• 脱退• サークル出禁• ツイッターをみんなにブロック• 現実世界でのストーカー行為

Page 75: コミュニティの崩壊はいかにして語られるか ―Web上の「サークルクラッシャー」言説に注目して―

「崩壊」の定義②• 分裂状態• 関係破壊• 空中分解• だめになる• ギスギス• メンバーシップを乱す• 人間関係がグチャグチャ• 人間関係をズタズタにする• 人間関係に亀裂• 爆発

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インプリケーション• 個人間の問題を、集団の問題にすり替え。• 循環的か、抽象的な説明。→「崩壊」をせいぜい比喩でしか語れない。必ず、この2つのパターンのどちらか。

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まとめ• 「サークラ」言説は、コミュニティの「崩壊」を語る時のある種の限界を示唆している?→それは同時に社会を語る上での限界でもないか?

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まとめ②社会学においても、「社会は存在するか」という問いをめぐって「社会実在論」「社会名目論」「批判的実在論」などに分裂しており、「社会」を語るための統一的な視点はない。

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おまけ:体験談①• 大学時代に所属していた二つのサークル共にサークルクラッシャーが存在していた• 私の大学も、所属していたサークルも男祭りではありましたけど、そうやって見物人は女の子の生態としたたかさを学び、騎士たちは普通の人が小学校・中学校に経験してきたような恥ずかしい体験をするという、ある意味慣習とも言えるような決まりきった流れが毎年ありましたね。• めんどくさい話しに捕まりまくった• 実感として記憶がある• 似たような話はたまに聞く• こういう女っているいる。

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おまけ:体験談②• 噂ではあるらしいけど、身近で起きたことない• 在籍したサークルがクラッシュ• 今でも思い当たる女が数人いる• こういうケースがいくつも心当たりありすぎて• うちの大学、狭くて全体的に専門学校っぽさが強くて男女比が物凄く偏ってるので学科・学年単位でもたまにこんなんなってるようだ わしゃよく知らんけど• なんか色々ギスギスした集団何個も見た記憶があります。• 特にノート周辺に珍しく女の人が入ってきてコミュニティ内の人間関係がおかしくなってくのを見るのは僕も経験がある• すげえ話し聞いたことある

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おまけのおまけ• 「サークラ」語りは確かに奇妙な点も多い。それでもなぜ実際に「体験」されているのか?ということを問う必要がありそう。

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ご静聴ありがとうございました。