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論文紹介 What’s in a Like? Attitudes and behaviors around receiving Likes on Facebook Lauren Scissors, Moira Burke, and Steve Wengrovitz Facebook CSCW2016 (The 19th ACM conference on Computer-Supported Cooperative Work and Social Computing) URL: https://research.facebook.com/publications/what-s-in-a-like-attitudes-and-behaviors-around-receiving-likes-on-facebook/ 2016/06/01 紹介者: takano (twitter: @mtknnktm) 1

論文紹介: What’s in a like- attitudes and behaviors around receiving likes on facebook

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論文紹介

What’s in a Like? Attitudes and behaviors around receiving Likes on Facebook

Lauren Scissors, Moira Burke, and Steve WengrovitzFacebook

CSCW2016 (The 19th ACM conference on Computer-Supported Cooperative Work and Social Computing)URL: https://research.facebook.com/publications/what-s-in-a-like-attitudes-and-behaviors-around-receiving-likes-on-facebook/

2016/06/01紹介者: takano (twitter: @mtknnktm) 1

Like(いいね)

● フィードバックの送受信○ ソーシャルメディアの基礎部分

○ コメントしたり、いいねしたり、拡散したり

● 社会関係を維持したり新たに作ったりする機能を持つ [9]● Like

○ 1-Clickの軽量なフィードバック。 Twitter, Flickr, Google+, Facebookなど幅広く存在。

○ この研究ではFacebookデータを使う。

■ FBの44%のユーザが1日に1 Like [24]■ 1日に45億のLikeがある(2013)[10]

○ FBへの投稿は「Likeをもらうため」というのが主な目的のうちの一つ [24]○ ただし、受ける取る側にとって Likeはコメントやウォール投稿よりも効果が弱い [2, 3]

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Likeシグナル

● 社会関係構築○ 受信者だけでなく、その友人にも届くシグナル

○ 対人不確実性を減少させる

● 多くの未解決の問題がある○ 人がLikeを得たいと思うのであれば、それはなぜか?

○ どのぐらい得たいのか?

○ 誰から欲しいのか?

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分析

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Like数

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12週間の各投稿の平均 ● 十分なLike数をもらうことは重要?○ そこそこ重要 : 52.7%

● Likeもらえないとイラッとする○ 16%

● Likeもらった時の相手の行動の意味(受

け手の印象)○ Aggrement○ Attention○ Supportiveness○ Empathy

どのぐらいLikeもらったら十分?

● 欲しいLike数(左図)○ 0でもOKも10%ぐらいいる

○ 1, 2個ぐらい欲しい人は約¼○ 3.4%は500個以上ほしいと回答

● 実際に(本人の思う)Like数はもらってるか?(右図)○ 62.5%はもらっている(Like数を気にしない人を除くと 49.9%)

○ 残りの1/3は足りないと感じている

■ 平均27.9, 中央値で8.9個。

○ 6

Median: 8

Like Paradox

● Like Paradox○ Like数・友達数の “中央値” は友人のほうが2倍ぐらい多い

● アンケート結果との食い違い○ 友達よりLike少ないと思う : 28%○ 友達と同じぐらいLikeもらってると思う : 56%

● 友人が実際どのぐらいLikeされているか?だけではない、自分のLike数の印象に影響する要因があるのでは?

○ 高野メモ: 単にべき分布の性質のせいな気がする7

誰からの Like が欲しい?→ 親友と恋人 > 家族(親以外)> それ以外

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アンケート回帰分析

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Likeをもらうことは重要

Likeをもらえないとイラッとする

友達よりLikeもらってると思う

Self-esteem(自己評価)

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Likeをもらうことは重要

Likeをもらえないとイラッとする

友達よりLikeもらってると思う

自己評価の低い人ほど・Like欲しい・Likeないとイラッとする・友達よりLikeをもらって いないと思っている

Self-monitoring(周りの反応を予想して行動を決める)

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Likeをもらうことは重要

Likeをもらえないとイラッとする

友達よりLikeもらってると思う

Self-monitoringの高い人ほど・Like欲しい・Likeないとイラッとする・友達のLike数に関しては 有意ではない

Extraversion(外向性)

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Likeをもらうことは重要

Likeをもらえないとイラッとする

友達よりLikeもらってると思う

外向性の高い人ほど・友達よりLikeもらってると 思っている

友達維持行動

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Likeをもらうことは重要

Likeをもらえないとイラッとする

友達よりLikeもらってると思う

友達維持行動をしてるほど・Like欲しい・友達よりLikeもらっている と思っている

議論

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誰から? V.S. どれだけ?

● 人はLike数よりも、だれからもらったかを気にする傾向○ 仲の良い人からLike欲しい

● 施策のための得られた示唆○ 単にLike数だけ見せるよりも、より適切な見せ方をしたほうが良い

■ 他人よりは仲の良い人を強調するとか

○ 各人の「仲の良い人」の数には限界があるので、 Like数(の増分)の価値は減っていく

○ Future Work

■ とはいえ、あまりフィードバック貰いたくない投稿もあるので、単純に仲の良い人から Likeもら

いやすくするとかはダメ

■ 例えば、失職とか、仲の良い人から反応されると気まずい

○ FacebookもTwitterもドリルダウンしないと Likeがわからなかったりする

■ もっとよくできる

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見せ方

● とはいえ、約半数は十分なLike数をもらうことは重要であると回答○ その半分は十分なLikeをもらってなかった

● 要因: Like Paradox○ 自分の友人の典型的な Like数は、自分のLike数より多い(+ そういうのが feedに出やすい)

○ 自分の友人のLike数を根拠に十分なLike数を回答しているからかも

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Likeプレッシャー

● 十分なLike数が貰えない: Like プレッシャー

● どうやったらへらせるか?○ フィードバックの種類を多様化したらいいかも

○ 親しい友人限定とかにすることでも軽減できるかも(そもそも数が稼げないので?)

● Likeもらえないのは単に当人やその投稿に賛同が得られてないだけかも

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自己評価, セルフモニタリング

● 自己評価の低い人はLike欲しがり○ 自分の価値の確認のため

● セルフモニタリング度が高い人はLikeを欲しがる○ 自分の行動の適切さの確認のため

● 示唆○ FBにおいて人の個性はその人のフィードバックを受ける態度に影響

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