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JEPAセミナー「『もうひとつの“イプシロン・ザ・ロケット”』 企画・制作・リリースまで一部始終」の林パート資料
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「もうひとつの“イプシロン・ザ・ロケット”」 企画・制作・リリースまで一部始終
フリーランスエンジニア:林 拓也
~ソニー・ミュージックコミュニケーションズ初の電子出版の軌跡~
「もうひとつの“イプシロン・ザ・ロケット”」 の技術的側面
2014.05.301
固定レイアウト
2
固定レイアウトEPUBの制作◆固定レイアウトEPUBを作成するツールが無い □EPUB仕様を理解して自分で設定を追加
◆固定レイアウトEPUB制作の概要 □パッケージ文書(opfファイル)で固定レイアウト関連のメタ情報を記述
□コンテンツ文書(xhtmlファイル)でviewポートの指定を追加
3
固定レイアウトのメタデータ<package … prefix="rendition: http://www.idpf.org/vocab/rendition/#" …> <metadata …> … <meta property="rendition:layout">pre-paginated</meta> <meta property="rendition:orientation">●●</meta> <meta property="rendition:spread">●●</meta> … </metadata>…</package>
固定レイアウトの設定
デバイスの向きに応じたコンテンツの表示
見開きに関する設定
4
「もうひとつの“イプシロン~”」の固定レイアウト
◆全面に拡大した画像やビデオを表示する □デフォルトの固定レイアウトは2つのxhtmlファイルで見開きを構成する ▷左右のxhtmlをまたいでコンテンツを配置できない
□1xhtmlファイルで見開きを構成する(紙芝居方式) ▷ rendition:spreadプロパティを 「none」にする
左xhtml 右xhtml
1xhtml
5
「もうひとつの“イプシロン~”」の固定レイアウト
◆縦向き時のコンテンツ表示 □デフォルトの固定レイアウトでは2縦向き時にコンテンツが回転する ▷上下に余白ができる
□縦向き時にも回転させない ▷ rendition:orientationプロパティを 「landscape」にする
コンテンツ
コンテンツ
6
インターフェイス
7
サムネイルメニュー方式について◆技術者的立場からの葛藤 □アプリの操作系とコンテンツの操作系の共存 ▷コンテンツ側の操作がシンプル
□利便性・UX向上に繋がるか(iBooksではサムネイル形式の目次が利用できる) ▷サンプル版を試したところ結構イイ感じ
□JavaScriptを使う(汎用性の低下等) ▷ビデオを利用している時点でほぼiBooks専用 ▷ 「枯れた」ライブラリを使用(後述)
8
サムネイルメニュー方式について◆lightbox系JSライブラリの使用 □EPUB仕様に適合しないものが多い ▷画像ファイルへの直接リンク
□今回使ったのは「facebox」というライブラリ ▷2011年初頭にiBooks独自の固定レイアウトのサンプルで使用経験があった
▷プログラムコードがシンプル ▷デザインも変更しやすい
9
サムネイルメニュー方式について◆faceboxの注意点 □全てのコンテンツをxhtml内に組み込んでおく必要がある(動的にリンク画像を切り替えない) ▷メモリ不足による問題がないか初代iPadでチェック
□ビデオを閉じたときに音声が残る ▷スクリプトを調整
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実行環境
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環境の変化◆iOS7の登場 □ iOS6では、iBooks上で最大化したときに上部のバーが残っていた
□ iOS7では消えるようになった
□当初フルサイズで作成→途中でiOS6のサイズ に最適化→iOS7への最適化は断念(本質的な問題ではない)
↑この部分
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環境の変化◆Mac版iBooksの登場 □Mac版ではカーソルを左右のエリアに合わせるとページ遷移できることを表すマークが表示される ▷デザイン的に被らない様注意する必要がある
□MacとiOSで同じ書体でも微妙な違いがある ▷テキストに合わせた絶対配置に注意
←左右にカーソルを合わせると→ 案内用のマークが表示
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付録:iBooks Author
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iBooks Authorとは◆Mac用の電子書籍制作アプリ □無料!! □固定レイアウト形式(縦向き/横向き)が基本 ▷横向きは縦向き時にリフローにすることもできる ○ 縦固定レイアウト ○ 横固定レイアウト ○ 横固定レイアウト&縦リフロー
□閲覧環境はiPad用/Mac用のiBooksのみ ▷ iPhone/iPod Touch用は不可
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iBooks Authorとは◆最近(2014年5月16日?)日本でも販売可能に □アプリリリースから2年4ヶ月!!→サンプル □ver.2.1.1(以降)のバージョンが必要
◆リッチコンテンツを安全に制作できる □オーディオ/ビデオ □インタラクティブオブジェクト(ウィジェット) ▷Hype(Macのみ)/Edge Animate(Mac/Win)などで、独自ウィジェットを制作可能
◆Mac AppStoreでサードパーティ製テンプレートもあり
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iBooks Authorの注意点◆縦書き・ルビ・右開きなどは非対応 ◆テンプレートはテキストのフォントが全て欧文フォントになっている □そのままでも日本語は表示できるが、制作時と異なる見た目で表示される可能性あり
◆リフロー対応は意外に難易度が高い ◆EPUBでは可能なMedia Overlays(テキストに同期した読み上げ)に相当する機能はない
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