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BookPress開発チームから見た 電子書籍の世界 2013/07/06 BookPress Team 宮内 隆行 @miya0001 1378日月曜日

BookPress開発チームから見た 電子書籍の世界

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この資料は、7/6のアサヒ ラボ・ガーデンで行われたイベント Social Book Generation ~リアルな本の 「リブライズ」と電子書籍の 「BookPress」が見つめる本の未来とは~ で発表した資料に加筆訂正を加えたものです。

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BookPress開発チームから見た

電子書籍の世界2013/07/06

BookPress Team宮内 隆行@miya0001

13年7月8日月曜日

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✓ この資料は、7/6のアサヒ ラボ・ガーデンで行われたイベント Social Book Generation ~リアルな本の「リブライズ」と電子書籍の「BookPress」が見つめる本の未来とは~で発表した資料に加筆訂正を加えたものです。

http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/↓ アサヒ ラボ・ガーデンのサイト ↓

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自己紹介

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✓ BookPressという電子書籍のサービスの開発を担当しています。

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http://ja.bookpress.me/13年7月8日月曜日

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和歌山県の串本町というすごい田舎から来ました!

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✓ 紙の本と電子書籍って対立軸で語られること多いですよね。

✓ 今日は実はそうじゃないんですよって話と、最後にBookPressの紹介をさせてください。

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本当はすごい紙の本

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「私は何時間使っても疲れない非常に自然なユーザー インターフェイスを持つアプリケーションを設計しました。実際、それは非常に透明感のあるインターフェイスで、「姿を見せない」といってよいほどです。まるで、ユーザー自身の脳の一部のようであり、ユーザーはアプリケーションを使っているということさえ忘れてしまうほどでした...。」

UIデザインの5世紀 - Microsofthttp://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd163915.aspx#mainSection

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「本」は、突き詰めれば、黒い記号が並んでいる紙切れ以外の何物でもありません。それでもなお、それは我々の注意を引きつけ、何時間でものめり込ませることができます。それだけでなく、我々が本を読むとき、それは姿を消します。我々は手に「本」を持っているということを意識しなくなります。「本当の本」は我々の頭の中にあるのです。

UIデザインの5世紀 - Microsofthttp://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd163915.aspx#mainSection

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紙の本の体験がしたいなら紙の本を買おう!

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✓ インクの香り

✓ だれもが使えて、使ってることさえ忘れてしまうほどの優れたユーザーインターフェース

✓ お風呂でも無人島でも読める

✓ きれいな表紙や帯

✓ 付箋とか落書きとかできちゃう

✓ 紙の手ざわり

✓ etc ...

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これらの価値のうちの多くは電子書籍では失われてしまいます。

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以上を踏まえて電子書籍について考えてみましょう

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電子書籍もすごい

コンテキストの価値

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本棚のスペースが省略できる。。。

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✓ちっさい!そんなの電子書籍のすごさのうちに入らない。。。

もうこれ言うのやめましょうよ...

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コンテナー表紙や装填など入れ物

としての本

コンテンツ本の中身

コンテキストコンテナーでもコンテンツでもない部分

書籍の価値はこの3つで決まる!

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✓ これらの価値の比率は書籍の種類によって変わります。

アート本等文庫本等

もちろん個人の主観によっても変わりますよね。

コンテナーコンテンツコンテキスト

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✓電子書籍では、コンテナーに含まれるほとんどの価値が失われます。

紙の手ざわり優れたユーザーインターフェースインクの香り

表紙 装填

etc...

電子化と同時に失われるか著しく低下する価値

電子書籍

コンテナーの価値が劇的に低下

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✓ たとえば文庫本はコンテナーの価値がもともと低いので、電子書籍化しても低下する価値が少ない。

✓ したがって電子書籍に向いてるといえると思います。

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✓一方で紙の本は、製本される際にほとんどのコンテキストが失われます。

コンテキストの価値(緑)が製本と同時にほぼ失われる。

新書等でバックデータ(ソース)が欲しい時ありますよね。

コンテナーコンテンツコンテキスト

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取材メモ 音声データ画像データ 動画参考文献までの導線

インタビューのメモ

情報源

紙の本が製本されると同時に失われる価値

etc ...

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✓ 電子書籍ならハイパーリンク等のインターネットのテクノロジーでコンテキストに大きな価値をもたせることができます。

コンテキストの価値を上げることで書籍全体の価値を上げることもあるかも。

電子書籍紙の本

コンテナーコンテンツコンテキスト

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電子書籍におけるコンテキストの価値は

無限大

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ちなみにスキャナーで取り込んだだけの自炊本はこんな感じ...

コンテンツコンテキスト

コンテナーを単に捨てただけ...

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超小型出版の世界!

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実は世の中には埋もれているコンテンツが山のようにあります。

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✓ 商業出版のラインには乗り得ない。

✓ ブログに書けるほどのボリュームもない。

だけど必要としている人が確実に存在するコンテンツ

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✓ 必殺技のレシピを1品だけ100円で売るとか。

✓ Photoshopの必殺テクニックとか。

✓ 釣りの仕掛けとか。

✓ あなたが持ってる必殺技を電子書籍に!

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超小型出版について、示唆に富んだ内容がまとめられてます!

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ダイレクトパブリッシング

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✓ ダイレクトパブリッシングの時代がやって来ました!‣ 無料で始められる!

‣ 読者とダイレクトにつながる!

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✓ KDP (キンドル ダイレクトパブリッシング)

✓ Kobo Writing Life

✓ iBooks

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個人的に興味深かった電子書籍事例

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雑誌に掲載された特集を抜き出して電子書籍化。95円の価値大あり!

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「IT時代の震災と核被害」という書籍の一部を抜き出して電子書籍化。現在は「IT時代の震災と核被害」自体がKindleで100円なので、そっちを買ったほうがいい。

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アメリカの出版業界の大御所たちが考えた本の未来について。ブログで無料で公開されていたものを電子書籍化。かなり興味深い内容で超オススメ

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電子書籍の世界で、新しい「文藝」を切り開こうとする感じが、満ち溢れてて好き!個人的に応援したい!!

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日本のダイレクトパブリッシングで最も成功した事例のひとつ。ハヤカワ書房から紙の本が発売されたので、読み比べるといろいろ興味深いです。

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おわり

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