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Cisco Unified Computing System 2014 10 月版 シスコ ユニファイド コンピューティング システム インテル Xeon プロセッサー搭載 業界最高水準の パフォーマンスを実現 Cisco UCS

Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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Page 1: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

Cisco Uni�ed Computing System2014 年 10 月版

シスコ ユニファイド コンピューティング システム

インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Page 2: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

2

サーバ市場の流れを変えて躍進を続ける Cisco UCS2010 年に登場した Cisco Uni�ed Computing System(Cisco UCS)は、そのコンセプト、シスコならではの技術、優れたパフォーマンスを評価され、着実に市場を拡げてきました。データセンターやクラウドの分野に不可欠な高性能サーバとして、数多くの企業が Cisco UCS をビジネスに活用し、大きな成果を挙げています。あらゆるものがインターネットにつながる Internet of Everything(IoE)の時代を迎え、クラウド コンピューティングや IT as a Service の重要性がいっそう増すなか、Cisco UCS の価値もまた大きく高まっているのです。

目次 Contents

展開時間

に短縮1/5

接続ケーブル

に削減1/4

管理コスト

に削減2/5

電力、空調コスト

に削減1/2

・Cisco UCS ならではのポイントとは?

システム構成  Cisco UCS 製品ポートフォリオ Cisco UCS B シリーズ Cisco UCS C シリーズ Cisco UCS Mini/Cisco UCS M シリーズ Cisco UCS C3160 高密度ストレージ サーバ Cisco UCS ファブリック インターコネクト/

Cisco UCS ファブリック エクステンダ インターフェイス モジュール Cisco UCS Invicta ソリッドステート システム コラム 内蔵フラッシュアレイ /GPU カード Cisco UCSを支えるテクノロジー

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

・・・・・・・・・・・・・ 6

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・ 10・・・・ 11

・・・・・・・・・ 12・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・ 14・・・・・・ 15

・・・・・・・・・・・ 16

Cisco UCS がもたらす大きな効果

3D CAD の運用を支えるVDI ソリューションの登場を実感しました。

日立建機株式会社様 導入事例は P26参照

メモリが大量に搭載できる Cisco UCS はSAP HANA の運用に最適です。

瀧定大阪株式会社様 導入事例は P27参照

シン クライアントのサーバにCisco UCS を採用しました。

広島県庁様 導入事例は P28参照

仮想化環境ではネットワークの重要度が増すので、Cisco UCS が最適と考えました。

長野中央病院様 導入事例は P28参照

サービス開始に向けて短期間で構築できるシステムとして、Cisco UCS は最適です。

ソネット株式会社様 導入事例は P29参照

Cisco UCS Director による運用の自動化で担当者の業務負荷が削減されました。

NECネッツエスアイ株式会社様 導入事例は P29参照

ユーザ企業

36,500社以上 南北アメリカ

市場シェア

40% 以上

Fortune500社の

75%が利用

世 界 2位

南北アメリカ 1 位

アジア太平洋3位

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20・・・・・・・・ 21

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

・・・・・・・・・・・・・・ 24

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

Cisco UCS 管理ソリューション Cisco UCS Manager

Cisco UCS Central

Cisco UCS Performance Manager

Cisco UCS Director

統合インフラストラクチャ Vblock/VSPEX/FlexPod

導入事例

サポート サービス

Page 3: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

サーバ市場の流れを変えて躍進を続ける Cisco UCS2010 年に登場した Cisco Uni�ed Computing System(Cisco UCS)は、そのコンセプト、シスコならではの技術、優れたパフォーマンスを評価され、着実に市場を拡げてきました。データセンターやクラウドの分野に不可欠な高性能サーバとして、数多くの企業が Cisco UCS をビジネスに活用し、大きな成果を挙げています。あらゆるものがインターネットにつながる Internet of Everything(IoE)の時代を迎え、クラウド コンピューティングや IT as a Service の重要性がいっそう増すなか、Cisco UCS の価値もまた大きく高まっているのです。

目次 Contents

展開時間

に短縮1/5

接続ケーブル

に削減1/4

管理コスト

に削減2/5

電力、空調コスト

に削減1/2

・Cisco UCS ならではのポイントとは?

システム構成  Cisco UCS 製品ポートフォリオ Cisco UCS B シリーズ Cisco UCS C シリーズ Cisco UCS Mini/Cisco UCS M シリーズ Cisco UCS C3160 高密度ストレージ サーバ Cisco UCS ファブリック インターコネクト/

Cisco UCS ファブリック エクステンダ インターフェイス モジュール Cisco UCS Invicta ソリッドステート システム コラム 内蔵フラッシュアレイ /GPU カード Cisco UCSを支えるテクノロジー

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

・・・・・・・・・・・・・ 6

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・ 10・・・・ 11

・・・・・・・・・ 12・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・ 14・・・・・・ 15

・・・・・・・・・・・ 16

Cisco UCS がもたらす大きな効果

3D CAD の運用を支えるVDI ソリューションの登場を実感しました。

日立建機株式会社様 導入事例は P26参照

メモリが大量に搭載できる Cisco UCS はSAP HANA の運用に最適です。

瀧定大阪株式会社様 導入事例は P27参照

シン クライアントのサーバにCisco UCS を採用しました。

広島県庁様 導入事例は P28参照

仮想化環境ではネットワークの重要度が増すので、Cisco UCS が最適と考えました。

長野中央病院様 導入事例は P28参照

サービス開始に向けて短期間で構築できるシステムとして、Cisco UCS は最適です。

ソネット株式会社様 導入事例は P29参照

Cisco UCS Director による運用の自動化で担当者の業務負荷が削減されました。

NECネッツエスアイ株式会社様 導入事例は P29参照

ユーザ企業

36,500社以上 南北アメリカ

市場シェア

40% 以上

Fortune500社の

75%が利用

世 界 2位

南北アメリカ 1 位

アジア太平洋3位

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20・・・・・・・・ 21

・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

・・・・・・・・・・・・・・ 24

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

Cisco UCS 管理ソリューション Cisco UCS Manager

Cisco UCS Central

Cisco UCS Performance Manager

Cisco UCS Director

統合インフラストラクチャ Vblock/VSPEX/FlexPod

導入事例

サポート サービス

Page 4: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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サーバとストレージ、および仮想化利用を前提として、ネットワークを全体最適化したアーキテクチャ設計に基づき、1 つのシステムとして統合。シスコのネットワーク技術「ユニファイド ファブリック」(→p16)によって、接続コンポーネントを基本的な 4 種類に集約し、ケーブリングの飛躍的な簡素化、ロスレスの接続環境、そして管理ポイントの大幅な抑制を実現しています。また、Cisco VM-FEX(仮想マシン ファブリック エクステンダ、→p17)テクノロジーは、仮想化サーバと物理サーバ間のスイッチ レイヤを不要にします。スイッチ、サーバなどのコンポーネント、ネットワークに至るシステム全体を 1 つの管理ツールで運用できます。

従来のコンピューティング プラットフォームは、サーバ、ネットワーク、ストレージ、アプリケーションといった各構成要素を個別に構築、デザイン、最適化するサイロ型のものでした。これに対して Cisco UCS は、すべてのコンポーネントを全体最適化されたアーキテクチャの下に統合することで、複雑さをなくし、リソース管理を容易にし、最適な仮想環境を実現する次世代のコンピューティング プラットフォームを実現しています。

シンプル

コンピューティング部分を担う CPU は、Intel Xeon プロセッサを採用。そこにシスコ独自のシステム デザインや I/O 性能向上技術を加えることで、業界トップの処理性能を実現。業界の一般サーバと比べ、ブレード サーバや GPU カード搭載時などでもトップクラスの CPU を搭載、システム化でき、また 1 台あたりの仮想化集約率がより高いシステムを実現しています。コンポーネント間のシンプルかつロスレスな接続によってネットワーク帯域の利用も大幅に効率化され、システム全体としてより高いパフォーマンスを得られるように最適化されているのは Cisco UCS ならではのポイントです。業界標準のベンチマーク テストでも、90 以上の項目でトップクラスの実績を挙げています。

Cisco UCS には、サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセスを含めたシステム リソース全体を統合的に管理できるソリューションがあります。Cisco UCS を構成するハードウェアとソフトウェアの運用管理を効率化する Cisco UCS Manager、複数のシステム(ドメイン)を一元的に管理可能な Cisco UCS Central、そしてシステム リソース全体の抽象化とプロビジョニングによって物理サーバの追加や IT リソースの再割り当てからサービス稼働までを数時間単位で実現可能な Cisco UCS Director の各ツールによって、システム全体の可視化と効率化、柔軟性とスケーラビリティ、信頼性の向上、そして業務負荷やコストの削減を実現します。

パフォーマンス

マネジメント

Cisco UCS ならではのポイントとは?

世界トップの処理性能

95

Simple

Performance

Management

全体最適化されたアーキテクチャ

シンプルなオペレーション

アプリケーションセントリック

プラットフォームにおける IT 革新

仮想化

コンピューティング I/Oネットワーク

プロセスの簡素化

Uni edComputing

System

自動化プロビジョニング

パフォーマンス管理

ユニファイド ファブリック

容易なリソース拡張 最適な仮想環境

個別に最適化されたサービスプロセスの簡素化

デバイス管理 プロビジョニング管理

ハードウェア

コンピューティング

ストレージネットワーク

サーバ アクセス ネットワーク

SAN

MDS9000

ネットワーク スイッチ

Nexus 5000 Nexus 1000v

CBS3100

Catalyst 49xxCatalyst 6500

Nexus 5000 Nexus 7000DC LAN GbE/10GbE

ストレージ

サーバ

I/O ネットワーク

仮想化

OS アプリケーション インフラストラクチャ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

サーバとストレージ、および仮想化利用を前提として、ネットワークを全体最適化したアーキテクチャ設計に基づき、1 つのシステムとして統合。シスコのネットワーク技術「ユニファイド ファブリック」(→p16)によって、接続コンポーネントを基本的な 4 種類に集約し、ケーブリングの飛躍的な簡素化、ロスレスの接続環境、そして管理ポイントの大幅な抑制を実現しています。また、Cisco VM-FEX(仮想マシン ファブリック エクステンダ、→p17)テクノロジーは、仮想化サーバと物理サーバ間のスイッチ レイヤを不要にします。スイッチ、サーバなどのコンポーネント、ネットワークに至るシステム全体を 1 つの管理ツールで運用できます。

従来のコンピューティング プラットフォームは、サーバ、ネットワーク、ストレージ、アプリケーションといった各構成要素を個別に構築、デザイン、最適化するサイロ型のものでした。これに対して Cisco UCS は、すべてのコンポーネントを全体最適化されたアーキテクチャの下に統合することで、複雑さをなくし、リソース管理を容易にし、最適な仮想環境を実現する次世代のコンピューティング プラットフォームを実現しています。

シンプル

コンピューティング部分を担う CPU は、Intel Xeon プロセッサを採用。そこにシスコ独自のシステム デザインや I/O 性能向上技術を加えることで、業界トップの処理性能を実現。業界の一般サーバと比べ、ブレード サーバや GPU カード搭載時などでもトップクラスの CPU を搭載、システム化でき、また 1 台あたりの仮想化集約率がより高いシステムを実現しています。コンポーネント間のシンプルかつロスレスな接続によってネットワーク帯域の利用も大幅に効率化され、システム全体としてより高いパフォーマンスを得られるように最適化されているのは Cisco UCS ならではのポイントです。業界標準のベンチマーク テストでも、90 以上の項目でトップクラスの実績を挙げています。

Cisco UCS には、サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセスを含めたシステム リソース全体を統合的に管理できるソリューションがあります。Cisco UCS を構成するハードウェアとソフトウェアの運用管理を効率化する Cisco UCS Manager、複数のシステム(ドメイン)を一元的に管理可能な Cisco UCS Central、そしてシステム リソース全体の抽象化とプロビジョニングによって物理サーバの追加や IT リソースの再割り当てからサービス稼働までを数時間単位で実現可能な Cisco UCS Director の各ツールによって、システム全体の可視化と効率化、柔軟性とスケーラビリティ、信頼性の向上、そして業務負荷やコストの削減を実現します。

パフォーマンス

マネジメント

Cisco UCS ならではのポイントとは?

世界トップの処理性能

95

Simple

Performance

Management

全体最適化されたアーキテクチャ

シンプルなオペレーション

アプリケーションセントリック

プラットフォームにおける IT 革新

仮想化

コンピューティング I/Oネットワーク

プロセスの簡素化

Uni edComputing

System

自動化プロビジョニング

パフォーマンス管理

ユニファイド ファブリック

容易なリソース拡張 最適な仮想環境

個別に最適化されたサービスプロセスの簡素化

デバイス管理 プロビジョニング管理

ハードウェア

コンピューティング

ストレージネットワーク

サーバ アクセス ネットワーク

SAN

MDS9000

ネットワーク スイッチ

Nexus 5000 Nexus 1000v

CBS3100

Catalyst 49xxCatalyst 6500

Nexus 5000 Nexus 7000DC LAN GbE/10GbE

ストレージ

サーバ

I/O ネットワーク

仮想化

OS アプリケーション インフラストラクチャ

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システム構成(ハードウェア)

Cisco UCS 製品ポートフォリオCisco UCSを構成するコンポーネントは、Intel Xeon プロセッサを搭載した各種サーバ、ネットワーク接続を集約するファブリック インターコネクトおよびファブリック エクステンダ、サーバのインターフェイスを拡張する各種モジュール、そして新たに加わったソリッドステート ストレージ システムという、大きく 4 つのカテゴリがあります。これらを自在に組み合わせ、用途や目的に応じた最適なシステム環境を実現することができます。すべてのコンポーネントはシスコの管理ツール(→ p18)によってサーバ、ネットワーク、ストレージの要素を透過的かつ一元的に管理でき、各コンポーネントの構成変化にも即時に対応します。

シャーシに格納して利用するブレード サーバの「Cisco

UCS Bシリーズ」と、ラックマウント筐体を採用した「Cisco UCS Cシリーズ」、さらにモジュラ型の高密度サーバ「Cisco UCS M シリーズ」や高密度ストレージ サーバをラインアップ。オールインワン構成の「Cisco UCS Mini」もあります。

ブレード サーバのシャーシ間やラックマウント サーバ同士の接続、ネットワーク スイッチ(コア スイッチ)へのアップリンク、さらに SAN(FCoE)などストレージ システムとの接続を集約し、パフォーマンスやスケーラビリティの大幅な向上、コンポーネント間の接続ケーブルの劇的な削減を実現します。

仮想マシンの運用に最適な仮想インターフェイス カード(VIC)や、ネットワーク インターフェイスを増設する各種アダプタをラインアップしています。

アプリケーションの高速化を支える、オールフラッシュメモリ型のストレージ システムです。HDD ベースのシステムと比較して、データの抽出や分析などの処理を最大 10 倍程度高速化することが可能です。

サーバ P8-11

インターフェイス カード/モジュール P13

フラッシュ ストレージ システム P14

ネットワーク P12

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco Uni�ed Computing System™

ファブリック インターコネクト

Cisco UCS 2204XP ファブリック エクステンダ

Cisco UCS 2208XP ファブリック エクステンダ

Cisco UCS 5108ブレード サーバ シャーシ

Cisco UCS B22 M3

Cisco UCS B200 M3 Cisco UCS B420 M3 Cisco UCS C220 M3/M4 Cisco UCS C240 M3/M4

Cisco UCS C260 M2

Cisco UCS C460 M4

Cisco UCS C460 M2Cisco UCS B230 M2

Cisco UCS B260 M4

Cisco UCS B440 M2

Cisco UCS B460 M4

Cisco UCS C22 M3 Cisco UCS C24 M3

Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバ

Cisco UCS 6200 シリーズ Cisco UCS 6300 シリーズ(Cisco UCS Mini)

Cisco UCS Manager(内蔵)

システム管理アプリケーション

グラフィカルなインターフェイス(GUI)コマンドライン インターフェイス(CLI)

Cisco Nexus® 2232PP 10GEファブリック エクステンダ

ファブリックエクステンダあたり80 Gbps

シャーシあたり80 Gbps

シャーシあたり160 Gbps

- または -

スケール アウトおよび

Web 2.0

エンタープライズクラス

ミッションクリティカル

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システム構成(ハードウェア)

Cisco UCS B シリーズCisco UCS B シリーズは、業界トップクラスの処理性能とスケーラビリティを兼ね備えたブレード サーバです。シスコ独自の技術でシャーシ/ブレード サーバあたりのネットワーク帯域を拡張しており、シンプルなブレード シャーシ デザインと相まって構成自由度が大きく、高いサーバ集約率を実現。ハイパーバイザのハードウェア オフローディングなど、アプリケーションのレスポンスも高めます。シンプルなケーブリング、コンポーネントの統合管理など Cisco UCS の特徴を活かして、業界最高水準のコンピューティング インフラを構築します。

Cisco UCS B シリーズの主な特長 Intel Xeon E5/E7 シリーズのハイエンド プロセッサに対応 搭載プロセッサに応じたブレード サーバと、シャーシ内の自由な配置 サーバ追加/交換時のネットワーク再配線が不要(→ p16) サーバ、スイッチの個別ネットワーク設定が不要(→ p17) 利用環境に応じた搭載インターフェイス カードを選択可能(→ p13) データ容量、I/O 性能に応じたさまざまなストレージ オプション(→ p11、p14、p15)

フォームファクタ プロセッサ プロセッサ

数メモリ最大容量

内蔵ストレージ数

内蔵ストレージ最大容量

対応RAID構成

メザニンスロット数

最大スループット

シャーシごとの最大搭載数

B22 M3 ハーフ/1U Intel® Xeon® プロセッサE5-2400 v2 製品ファミリ 2 384GB

(12DIMM) 最大 2 基 2.0TB 0、1 2 80Gbps(2 × 40Gbps) 8

B200 M3 ハーフ/1UIntel® Xeon® プロセッサ

E5-2600 および E5-2600 v2 製品ファミリ

2 768GB(24DIMM) 最大 2 基 2.0TB 0、1 2 80Gbps

(2 × 40Gbps) 8

B200 M4 ハーフ/1U Intel® Xeon® プロセッサE5-2600 v3 製品ファミリ 2

768GB(24DIMM、

DDR4)

最大 2 基(モジュラ構

成)3.2TB 0、1 1 80Gbps

(2 × 40Gbps) 8

B230 M2 ハーフ/1U Intel® Xeon® プロセッサE7-2800/8800 製品ファミリ 2 512GB

(32DIMM) 最大 2 基 600GB(SSD) 0、1 1 20Gbps 8

B420 M3 フル/1U Intel® Xeon® プロセッサE5-4600 v2 製品ファミリ 4 1.5TB

(48DIMM) 最大 4 基 4.0TB 0、1、5、10 3 160Gbps(4 × 40Gbps) 4

B440 M2 フル/1U Intel® Xeon® プロセッサE7-4800/8800 製品ファミリ 4 1TB

(32DIMM) 最大 4 基 3.6TB 0、1、5、10 2 40Gbps(2 × 20Gbps) 4

B260 M4 フル/1U Intel® Xeon® プロセッサE7 v2 製品ファミリ 2 1.5TB

(48DIMM) 最大 2 基 4.0TB 0、1 3 160Gbps(4 × 40Gbps) 4

B460 M4 フル/2U Intel® Xeon® プロセッサE7 v2 製品ファミリ 4 3TB

(96DIMM) 最大 4 基 8.0TB 0、1 6 320Gbps(8 × 40Gbps) 2

Cisco UCS B シリーズは、6U サイズの専用シャーシ Cisco UCS 5108 ブレード サーバ シャーシに収容します。信頼性が高く、冷却効果にも優れた設計で、システム全体のシンプル化や高効率化を実現します。

B22 M3 B420 M3

B200 M3 B260 M4

B200 M4 B460 M4

ハーフ幅タイプ フル幅タイプ

Page 9: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco UCS C シリーズCisco UCS C シリーズは、業界トップクラスの処理性能と信頼性、高い管理性を備えたラックマウント サーバです。独立したサーバ単体として利用できるとともに、UCS システムとして構成することで、ブレード サーバも混在させた環境でのシンプルな統合管理を実現。コンポーネントの統合管理といった

Cisco UCS ならではの特徴を、小規模なビジネスでもすぐに活かすことができます。豊富な PCIe カード オプションで、ハイ パフォーマンス コンピューティングや高速ストレージ アクセスによるデータベース サーバ システム、高速なグラフィックスを利用した VDI プラットフォームなどに対応します。

Cisco UCS C シリーズの主な特長 Intel Xeon プロセッサ E5 および E7 シリーズを搭載 搭載が必要なストレージ数に対応できる筐体ラインアップ PCIe スロットの利用の幅と効率を高める RAID カード専用スロット、ネットワーク カード スロット(mLOM、M4 シリーズ) 仮想化環境に最適化したシステム構築が可能(→ p17) 単体でも高いパフォーマンス、メモリ容量、ストレージ容量を提供 設計環境の仮想化 VDI 対応、高速演算処理に必要なメニー コアGPUの提供(→ p15)、ディスク I/O の高速化(→ p15) 複数サーバの管理や、サーバ筐体を意識させないシステム統合化が可能(→ p12、p19) 大容量ディスクを確保する高密度ストレージ サーバも用意(→ p11)

フォームファクタ プロセッサ プロセッサ

数メモリ最大容量

内蔵ストレージ数

内蔵ストレージ最大容量

組み込みRAID構成

オプションRAID構成 統合ネットワーキング PCIe

拡張スロット

C22 M3 1U Intel® Xeon® プロセッサ E5-2400 および E5-2400 v2 製品ファミリ 2 384GB

(12DIMM)最大 8 基(SFF)または 4 基(LFF)

SFF: 8TBLFF:16TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 2、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 2

C220 M3 1U Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600 および E5-2600 v2 製品ファミリ 2 512GB

(16DIMM)最大 8 基(SFF)または 4 基(LFF)

SFF: 8TBLFF:12TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 2、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 2

C220 M4 1U Intel® Xeon® プロセッサE5-2600 v3 製品ファミリ 2

768GB(24DIMM、

DDR4)

最大 8 基(SFF)または 4 基(LFF)

SFF: 8TBLFF:12TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 2、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 2

C24 M3 2U Intel® Xeon® プロセッサ E5-2400 および E5-2400 v2 製品ファミリ 2 384GB

(12DIMM)最大 24 基 (SFF)または12 基(LFF)

SFF: 24TBLFF:48TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 2、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 5

C240 M3 2U Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600および E5-2600 v2 製品ファミリ 2 768GB

(24DIMM)最大 24 基(SFF)または12 基(LFF)

SFF: 24TBLFF:36TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 4、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 5

C240 M4 2U Intel® Xeon® プロセッサE5-2600 v3 製品ファミリ 2

768GB(24DIMM、

DDR4)

最大 24 基(SFF)または 12 基 (LFF)、ブート用 2 基(SFF)

SFF: 24TBLFF:36TB

オプションの RAID

0、1、5、6、10、50、60

1Gb ポート × 4、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 6

C420 M3 2U Intel® Xeon® プロセッサ E5-4600製品ファミリ 4 1.5TB

(48DIMM) 最大 16 基 16TB オプションの RAID

0、1、5、6、10、60

1Gb ポート × 4、10Gbps ユニファイド ファブリック

(オプション)

PCIe Gen3 スロット × 4

C260 M2 2U Intel® Xeon® プロセッサ E7-2800製品ファミリ 2 1TB

(64DIMM) 最大 16 基 16TB なし 0、1、5、6、10、60

GE(LOM)※ ポート × 2、10GE ポート × 2

PCIe Gen2 スロット × 6

C460 M2 4U Intel® Xeon® プロセッサ E7-4800製品ファミリ 4 2TB

(64DIMM) 最大 12 基 12TB なし 0、1、5、6、10、50、60

GE(LOM)※ ポート × 2、10GE ポート × 2

PCIe Gen2 スロット × 10

C460 M4 4UIntel® Xeon® プロセッサ

E7-4800 v2 または E7-8800 v2 製品ファミリ

4最大 6TB

(64GB DIMM を 96 枚使用)

最大 12 基(SFF)、ホットプラグ可能 13.6TB なし 0、1、5、6、

10

GE LOM ポート × 2、10GE ポート × 2、

専用 OOB 管理ポート × 1

フルハイト PCIe Gen3 スロット × 10

C220 M3/M4

C22 M3

C240 M3/M4

C420 M3

※LOM = LAN on motherboard

C24 M3

C460 M4

C3160 (→p11)

Page 10: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ハードウェア)

Cisco UCS Mini は、UCS システムの良さをコンパクトな構成で実現し、最大

20 台程度のサーバ※でシステム化する規模や、リモート、ブランチなど 100V

電源環境で利用するのに最適です。ブレード シャーシにファブリック インターコネクト(Cisco UCS 6324)を内蔵して、1 台のブレード シャーシだけで UCS

システムを構成できます。Cisco UCS Manager や Cisco UCS Central などの管理ツールにより、IT 管理者は Cisco UCS Mini とデータセンター側の

UCS システムのリモート管理や、一元化したポリシーに基づく管理を行えます。

Cisco UCS M シリーズは、クラウド サービスやジョブ分散システムなど 1 つのアプリケーションを複数のサーバに分散させて処理する環境で、搭載サーバ数のスペース集約率を高め、シンプルなケーブリングと管理によって TCO 削減を実現する高密度サーバ製品です。2U サイズのシャーシに「コンピュート カートリッジ」を装着するモジュラ型の構成で、電源、ディスク、ネットワーク カード、ケーブルなどを集約することで部品点数を減らして、消費電力を抑制。ラック システムあたりのサーバ /コア数の強化、スケーラビリティの向上を実現します。

Cisco UCS Mini

Cisco UCS M シリーズ

Cisco UCS Mini の主な特長 シャーシ内蔵型の新しい Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクトを搭載(IOM スロットに格納) ブファブリック インターコネクト以外は Cisco UCS B シリーズと 共通パーツ(ブレード サーバ、ファン、電源ユニットなど) Cisco UCS Manager によるシステム管理。サービス プロファイルを はじめとする Cisco UCS の優れた管理が可能 Cisco UCS Central によるマルチ ドメイン管理。リモート分散、システムが複数化する場合に各 Cisco UCS Manager をさらに一元管理

FC、iSCSI、FCoE による外部ストレージとの直接接続が可能 (FCoE は後日対応予定。SAN スイッチ機能は限定的用途)

※ サーバ 20 台構成(ブレード シャーシのシステム連結、ブレード サーバ 16 台+ラックマウント サーバ 4 台まで)は 2015年にサポート予定。 2014 年 10 月時点では最大 14 台までのサーバ構成( ブレード サーバ 8 台+ラックマウント サーバ 6 台まで)を 1 つの Cisco UCS Mini システムとして統合可能

Cisco UCS M シリーズの主な特長 1 台のシャーシに最大 8 個の Cisco UCS M142 コンピュート カートリッジを搭載

1 個のコンピュート カートリッジは、CPU とメモリで構成されたサーバ ノードを 2 ノード搭載

新設計のシャーシ ユニット前面に最大 8 個のコンピュート カートリッジを搭載

小型軽量のコンピュート カートリッジ2 基の独立した Intel Xeon E3 プロセッサと

メモリ(サーバ ノード)を搭載

シャーシ ユニット背面共用リソースとしてネットワークとストレージを搭載

Cisco Nexus®シリーズ スイッチ

10 GbEイーサネット アップリンク

LAN

Cisco UCS 6324 から10 GbE で接続

(OSFP または SFP)

Cisco UCS 6324 から10 GbE で接続(OSFP または SFP)

Cisco UCS 5100 ブレード サーバ シャーシ(Cisco UCS B シリーズ M3/M4 ブレード サーバ)

Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクト(ブレード サーバ シャーシに内蔵)

Cisco UCS C シリーズ M3/M4 ラックマウント サーバ

Cisco UCS C シリーズ M3/M4ラックマウント サーバ

Cisco UCS Mini 

Cisco UCS M142 コンピュート カートリッジ 仕様

CPU Intel Xeon E3 1275Lv3、1240Lv3、1220Lv3

メモリ 8GB UDIMM(DDR3)、最大 32GB/カートリッジ

ディスクSSD(2 基または 4 基)

SATA(240GB、480GB、960GB)SAS(400GB、800GB、1.6TB)

RAID コントローラ Cisco 12Gb モジュラ RAID コントローラ(2GB キャッシュ)

ネットワーク 40Gb × 2

電源 1,400W × 2

Page 11: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco UCS C3160高密度ストレージ サーバCisco UCS C3160 高密度ストレージ サーバは、4U サイズの筐体で最大 240TB の容量を確保できます。サーバ、I/O、ストレージの各要素をモジュール化しており、性能や技術の進化に対応する柔軟性、高い処理能力、汎用性を兼ね備えた経済的なストレージ ソリューションです。メディア ストリーミングやリッチ コンテンツの提供、メール データの一時蓄積をはじめ、データ サイズの大きな処理や容量変化の激しい要件にスピーディに対応します。

Cisco UCS C3160 高密度ストレージ サーバ の主な特長 データ記憶用として 60 台までのハードディスクを搭載可能。 4TB ドライブ利用時で最大 240TB OS 用ストレージ(SSD)は専用スロットに搭載 すべてのドライブはホットスワップ対応 サーバ部は、シングル サーバ、2 ソケット、  Intel Xeon プロセッサ E5 v2 ファミリに対応 最大 256GB までメモリを搭載可能 最大 4GB の RAID キャッシュを搭載 サーバ ノードをアップグレードする際、データ マイグレーションが不要 高密度ストレージ サーバとして、奥行きが短いシャーシ デザイン(31.8 インチ)

仕 様

ドライブ数 データ用:最大 60 台(上面アクセス 56 台+オプション スロット利用 4 台)OS 用:2 台(SSD)

CPU

デュアル ソケット対応Intel Xeon E5-2620 v2(2.1Ghz/15MB キャッシュ)Intel Xeon E5-2660 v2(2.2Ghz/25MB キャッシュ)Intel Xeon E5-2695 v2(2.4Ghz/30MB キャッシュ)

メモリ 128GB/256GB(512GBまで対応予定)

System IO Controllers(SIOC) 2

Cisco rack mLOM I/O スロット 2

物理サイズ 高さ 4U/奥行き 31.8 インチ

ネットワーク インターフェイスクアッド 1000BASE-Tデュアル 10GBASE-Tデュアル 10GbE SFP+

ネットワーク帯域 最大 40Gb/s

スループット 最大 4.75GB/s

管理 Cisco IMC によるスタンドアロン管理

筐体上面のドライブスロットを開けた状態

Page 12: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ハードウェア)

Cisco UCS ファブリック エクステンダ

Cisco UCS ファブリック インターコネクトは、Cisco UCS のサーバ(シャーシ)間の接続とネットワーク、ストレージ接続を集約するコンポーネントです。ネットワーク全体の容量とポート密度を高め、ユニファイド ファブリックによるシンプルな接続と、低遅延かつ高帯域なネットワーク ファブリックを実現。接続した複数のサーバは、高い可用性を備えた 1 つのシステム(ドメイン)として構成できます。

UCS システム全体の管理ソフトである Cisco UCS Manager を搭載しており、サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセスについて

UCS システム全体で整合性を保った設定と運用管理を実現します。

Cisco UCS 2200 シリーズ ファブリック エクステンダは、ブレード

シャーシに内蔵するコンポーネントです。シャーシ間の I/O ファブリックを拡張し、ロスレスの FCoE で接続します。スイッチングは行わず、ファブリック インターコネクトの拡張機能の 1 つとして管理されるので、シャーシからスイッチングを省き、インフラ全体の複雑さを解消できます。

Cisco UCS ファブリック エクステンダの主な特長 1台のシャーシに最大 2台のファブリック エクステンダを搭載可能 障害発生時の自動フェールオーバーに対応 電源、ファン、ブレードなどをファブリック インターコネクトと連携して管理可能 低遅延、ロスレスの 10 ギガビット イーサネットに対応

Cisco UCS ファブリック インターコネクト

Cisco UCS ファブリック インターコネクトの主な特長 帯域幅 960 ~ 1920 Gbps(6200 シリーズ)、500 Gbps(6300 シリーズ) ポート密度は 1 ラック ユニット(1RU)あたり 48 ポートまで増設可能(6200 シリーズ) ユニファイド ポートに対応※

  1 ギガビットまたは 10 ギガビット イーサネット  FCoE  1/2/4 または 2/4/8 Gbps ファイバ チャネル 管理ツール Cisco UCS Manager が標準付属 1 台のファブリック インターコネクトで、最大 40 台のサーバ(シャーシ)を単一システムとして管理可能(6200 シリーズ) Cisco Fabric Path、VM-FEX テクノロジーに対応

※ユニファイド ポートは、ソフトウェアによる設定だけでイーサネット、ファイバ チャネル、FCoE との接続ポートとして定義、利用することができます。このため、接続形態によりポート数を固定する必要がなく、システム負荷状況に合わせて柔軟に変更することができます。

フォームファクタ 標準ポート数 拡張ポート数 スループット 拡張モジュールスロット ファンモジュール 接続可能なCisco UCS

B シリーズシャーシ数

Cisco UCS 6248 1U 32(10GbE、ユニファイド ポート) 16 960 Gbps 1 2 20

Cisco UCS 6296 2U 48(10GbE、ユニファイド ポート) 48 1920 Gbps 3 4 20

Cisco UCS 6324Cisco UCS 5108内部搭載用

(Cisco UCS Mini 構成用)

4(10GbE)1(40GbE)

1(2015 年上半期 対応予定)

500 Gbps ̶ 1 ̶

サーバ接続ポート数 ポート速度 10 Gbps

ファブリック ポート数 スループット

Cisco UCS 2204XP 16 FCoE 10Gb 4 40Gbps

Cisco UCS 2208XP 32 FCoE 10Gb 8 80Gbps

Cisco UCS 6296

Cisco UCS 6248

Cisco UCS 6324

Cisco UCS 2208XP

Cisco UCS 2204XP

Page 13: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco UCS は、さまざまな種類のアダプタ モジュール(メザニン

カード、アダプタ カード)を用意しており、目的に応じて拡張することができます。シスコ独自のネットワーク技術を集約した ASIC を搭載し、仮想マシン用の仮想的なネットワーク インターフェイスを提供して、物理サーバと仮想マシンのネットワーク接続を統合する「仮想インターフェイス(VIC)」や、各社の統合型ネットワーク アダプタ(CNA)をラインアップしています。

Cisco UCS B シリーズ用メザニン カード

Cisco UCS C シリーズ用アダプタ カード

インターフェイス モジュール

モデル名 製造ベンダー 10G ポート数 NIC 数 FC 数

VIC 1380(PCIe Gen3 対応) Cisco 4 + 4 1 ~ 256

VIC 1340(PCIe Gen3 対応) Cisco 2 + 2 1 ~ 256

VIC 1280 Cisco 4 + 4 1 ~ 256

VIC 1240 Cisco 2 + 2 1 ~ 256

Port Expander Cisco 2 + 2 -

M61KR-B Broadcom 1 + 1 1 ~ 8 2

M73KR-Q QLogic 1 + 1 2 2

M73KR-E Emulex 1 + 1 2 2

M81KR Cisco 1 + 1 1 ~ 128

M72KR-Q QLogic 1 + 1 2 2

M72KR-E Emulex 1 + 1 2 2

M61KR-I Intel 1 + 1 2 0

M51KR-B Broadcom 1 + 1 2 0

モデル名 製造ベンダー 物理ポート

Converged Network アダプタ(CNA)

UCS VIC 1285 Virtual Interface Card ※mLOM インターフェイス Cisco 40G FCoE × 2

UCS VIC 1227 Virtual Interface Card Cisco 10G FCoE × 2

UCS VIC 1225 Virtual Interface Card Cisco 10G FCoE × 2

Cisco VIC 1225T Dual Port 10GBaseT CNA Cisco 10G FCoE × 2

Emulex OCe11102-FX Emulex 10G FCoE × 2

Qlogic QLE8362 QLogic 10G FCoE × 2

Qlogic QLE8242-CU-CNA QLogic 10G FCoE × 2

Broadcom 57712 10Gb SFP+ ※1 Broadcom 10G FCoE × 2

BROADCOM 57810 10Gb A-FEX SFP+ Broadcom 10G FCoE × 2

Intel Dual Port 10 GbE Ethernet X520 ※2 Intel 10GbE × 2

Intel X540 Dual Port 10GBase-T ※2 Intel 10GbE × 2

ネットワークインターフェイスカード(NIC)

BROADCOM 57712 10GBASE-T Broadcom 10GbE × 2

Broadcom 5709 Quad Port 10/100/1Gb w/TOE iSCSI Broadcom 1GbE × 4

Broadcom 5709 Dual-Port Ethernet Broadcom 1GbE × 2

Intel i350 Quad Port 1Gb Adapter Intel 1GbE × 4

ホストバスアダプタ(HBA)

Emulex LPe16002-M6 Emulex 16G FC × 2

Emulex LPe 11002, 4Gb Fibre Channel Emulex 4G FC × 2

Emulex LPe 12002, 8Gb dual port Fibre Channel Emulex 8G FC × 2

Qlogic QLE2672-CSC QLogic 16G FC × 2

Qlogic QLE2462, 4Gb dual port QLogic 4G FC × 2

Qlogic QLE2562, 8Gb dual port QLogic 8G FC × 2

※1 UCSC-PCIE-BSFP Broadcom 57712 では Adapter-FEX は使用できません。※2 サーバ モデルと OS の種類/バージョンによっては、FCoE はサポートせず、NIC としてイーサネット通信のみ

可能な組み合わせもあります。

Page 14: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ハードウェア)

Cisco UCS Invicta ソリッドステート システムCisco UCS Invicta シリーズ ソリッドステート システムは、I/O 処理負荷が高く、帯域幅を大量に使用するワークロードに対応する強力で管理しやすいアプリケーションの高速化ソリューションを提供するフラッシュ メモリ ストレージ アレイです。必要な機能を 1 台にまとめ、ストレージ容量が小規模から始められるアプライアンス型と、コントローラの処理性能とデータ領域をそれぞれ拡張できるスケール アップ/アウト型をラインアップしています。また、シンプルな設定管理により、数ステップの簡単な作業で Cisco UCS で利用可能となります。

コントローラとフラッシュ ストレージを 2RU サイズの 1 つの筐体に統合し、1 台あたり最大 24TB の容量を提供。また、スケール アップ/ アウト モデルのディスク シェルフにアップグレード、利用することも可能。

Cisco UCS Invicta シリーズ ソリッドステート システムを Cisco UCS と統合して単一の緊密なシステムを構築。メモリ、ソリッドステート拡張メモリ、I/O 帯域幅、処理能力を適切なバランスで提供し、物理サーバあたり高いデスクトップ密度をサポートして優れたフォーマンスを実現します。

ハードウェアは Cisco UCS C240 M3 をベースに構成。コントローラ(シリコン ストレージ ルータ、SSR)とストレージ(シリコン ストレージ ノード、SSN)を分離しており、SSR は最大 6 台、SSN は最大 30 台まで拡張可能※。SSR と SSN は高速ファブリックで接続。

アプライアンス モデル スケール アップ/アウト モデル

Cisco UCS Bシリーズブレード サーバ

Cisco UCS C シリーズラックマウント サーバ

Cisco UCS InvictaC3124SA アプライアンス

Cisco UCS Invictaスケーリング システム

Cisco UCS InvictaC710SR ルータ

Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト

Cisco UCS InvictaC3124SN ノード

10-Gbps ユニファイド ファブリック

イーサネットもしくはファイバ チャネル

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCS B200 M3

CONSOLE

UCSC24 M3

UCSC24 M3

UCSC24 M3

UCSC24 M3

Cisco UCS Invicta の主な特長 フラッシュ メモリのスケーラブルなプールにより、アプリケーション処理の 高速化ニーズに対応し、データセンターの運用におけるディスク I/O ボトル ネックを解消 フラッシュ メモリ テクノロジーにより、一般 HDD 構成と比べて、電力消費 量と I/O パフォーマンスのための HDD 分散が不要なため、フロア スペース を節約 データの抽出、統合、および分析を、HDD 環境と比較して最大 10 倍程度 のスピードで実行可能 アプライアンス モデルからスケーリング システムにアップグレード可能 非同期レプリケーション機能により、データをさまざまなターゲットに分散配信でき、柔軟性、データ復旧、および可用性を向上 Cisco UCS Director による統合管理で、リソースの割り当てや再割り当てもプロセスの自動化を通して迅速に実行

最大 IOPS 最大バンド幅 容 量 ネットワークインターフェイス

アプライアンス モデル 250,000 1.9GB/s 3/6/12/24TB 10GbE × 2、iSCSI、NFS ※、8GB FC × 2

スケール アップ/アウト モデル 4 million 40GB/s 最大 720TB 10GbE × 2、iSCSI、NFS ※、8GB FC × 2、40GB In�niBand

処理の高速化

高速な I/O

高帯域

より低い遅延

データの整理

重複データを減らす

効率的なストレージ使用

データセンターにおける影響

エネルギー消費効率の削減

設置面積消費の削減

管理オーバーベットの削減

※Cisco UCS Invicta OS 5.1以降

※NFS は 2015 年にサポート予定

Page 15: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

15

インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

内蔵フラッシュ アレイでデータ処理を高速化

仮想化対応、メニー コアの GPU カードで設計、高速演算を行うパワー ユーザにも対応

Cisco UCS B シリーズ サーバおよび C シリーズ サーバは、オプションでサーバ内蔵型の PCIe フラッシュ ストレージを搭載できます。PCIe フラッシュ ストレージは従来の SATA や SAS などのディスク インターフェイスに接続したハードディスクによるストレージと比較して飛躍的に高速、高密度、低消費電力という特徴を備えています。B シリーズ/C シリーズ M3/M4 サーバでは、Fusion-io Sonic シリーズ ioMemory PX600/SX300 を利用できます(機種により対応状況は異なります)。

Fusion-io ioMemoryPX600 シリーズNANDタイプ:MLC(Multi Level Cell)ストレージ容量: 1.3TB(B シリーズ)、 1.0TB/1.3TB/2.6TB/5.2TB(C シリーズ)読み取り帯域幅(1MB):2.7GB/秒書き込み帯域幅(1MB):最大 2.2 GB/秒ランダム読み取り IOPS(4KB):最大 330,000ランダム書き込み IOPS(4KB):最大 375,000読み取りアクセス遅延:92マイクロ秒書き込みアクセス遅延:15マイクロ秒

LSI Nytro WarpDriveNANDタイプ:SLC(Single Level Cell)ストレージ容量:400GB読み取り帯域幅(256KB):2.0GB/秒書き込み帯域幅(256KB):1.7GB/秒シーケンシャル読み取り IOPS(4KB):238,000シーケンシャル書き込み IOPS(4KB):133,000アクセス遅延:平均 50マイクロ秒以下

Cisco UCS C240 サーバには、オプションで PCIe メザニンスロットに NVIDIA 社が提供する GRID K1/K2 または Tesla K10/K20/K20X GPU を搭載することができます。GRID カードは GPU のハードウェア仮想化を初めて可能にする NVIDIA Kepler ベースのGPU を搭載しており、複数のユーザが 1 台の GPU を共有することができるため、仮想化環境でのユーザ集約度を高めつつ豊かなグラフィック環境を提供します。GRID カードはCitrix、Microsoft および VMware 製の GPU 対応型仮想化ソリューションをサポートしているので、定評のある幅広いソリューションから柔軟に選択することができます。NVIDIA Tesla カードは開発者や研究者に対して高い計算性能、演算能力を提供する、最新の HPC 向け GPU コンピューティング ボードです。Kepler ベースの GPU を搭載した K10/K20X は従来のモデルに比べ、より多くの CUDA コアとメモリを搭載し、高い浮動小数点演算性能を誇ります。

仮想化デスクトップ環境に対応したネットワーク

仮想データセンター

Load Balancer

ストレージ

Cisco UCS Invicta

vWAASHDX

HDX

CiscoNexus

有線 LAN 無線 LAN

キャンパス/WAN/ブランチ

WAAS(WAN高速化装置)

CAD

Citrix VMware Microsoft

デスクトップ仮想化ソフトウェアハイパーバイザ

SiSiUCSCompute

VMVM

VM

VMVM

VM

VDI

仮想マシンWindows 7 / 8アプリケーション

NVIDIA ドライバー

仮想マシンWindows 7 / 8アプリケーション

NVIDIA ドライバー

仮想マシンWindows 7 / 8アプリケーション

NVIDIA ドライバー

仮想マシンWindows 7 / 8アプリケーション

NVIDIA ドライバー

仮想マシンWindows 7/8アプリケーションNVIDIA ドライバ

NVIDIA GRID 対応Citrix XenServer

NVIDIA GRID GPU

NVIDIA GRID 対応Citrix XenDesktop、

GPU 対応 VMware View

CAD on 仮想デスクトップ

Page 16: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

シンプルなシステム構成を可能にするうえで、最も重要なテクノロジーがユニファイド ファブリックです。一般的なデータセンター環境は複数のネットワークを別々に構築しなければなりませんが、ユニファイド ファブリックは多様なトラフィックを単一のネットワークに集約します。ハイパフォーマンスかつハイアベイラビリティであるのはもちろんのこと、トラフィックのタイプと利用率を自動的に識別し、それぞれの通信負荷状況に応じて動的に帯域を割り当てるインテリジェンスも備えています。また FCoE により、イーサネットのケーブリングだけで、ネットワークとストレージ トラフィックを同一ケーブルで伝送することも可能。ネットワーク帯域の設計や、負荷、処理変化による帯域確保などの煩雑さ、ケーブリング変更などの手間を減らすとともに、アダプタ、スイッチ、ケーブルなどのコンポーネント数を一般的なケースと比べて最大 1/3 程度に削減します。

なぜ Cisco UCS は、多くの企業やユーザから支持されるのか? その理由の

1 つに、Cisco UCS ならではのテクノロジーがあります。コンポーネントの構成をシンプルにし、パフォーマンスやセキュリティを向上させ、運用管理の負担やサービス インまでの時間を大幅に削減する……Cisco UCS がもたらすメリットを支える代表的なテクノロジーをご紹介します。

Cisco UCS を支えるテクノロジー

ユニファイド ファブリック

一般的な仮想化環境では、個々の仮想マシンに対応した仮想ネットワークと物理ネットワークが分断されています。そのため仮想ネットワークの管理が難しく、ライブ マイグレーションを行うときにもポリシーの再設定を行う必要がありました。このような問題を解消できるのが、Cisco VM-FEX(仮想マシン ファブリック エクステンダ)テクノロジーです。このテクノロジーを活用することで、仮想マシンはファブリック インターコネクトのポートを直接使用できるようになり、仮想化ハイパーバイザによるソフトウェア ベースのスイッチングが不要になります。仮想マシンが使用する仮想ネットワークと物理ネットワークを、単一のネットワーク インフラストラクチャに統合できるのです。これによってネットワーク管理は大幅に単純化され、また仮想マシンごとにセキュリティ、QoS が設定可能になるので、仮想マシンごとの性能とセキュリティを確保できます。

VM-FEX

サービス プロファイルは Cisco UCS のシステム管理の中核となるコンセプトです。Cisco UCS では、サーバ ハードウェア、インターフェイス、ファブリック接続、サーバ ID、ネットワーク ID など、各種設定情報がサービス プロファイルに保持され、ファブリック インターコネクトのデータベースで一元管理されます。Cisco

UCS の管理者は、あらかじめ用意されたテンプレートを基にサービス プロファイルを作成し、これを実際のサーバに関連づけることで、サーバやネットワーク接続の設定を行います。これによって従来であれば数時間から数日かかっていた多数のサーバ設定を、わずか数分で行えるようになります。

サービス プロファイル

Cisco UCS

ブレード サーバ シャーシ仮想サーバ 1 仮想サーバ 2 仮想サーバ 3 仮想サーバ 4

Cisco UCS B シリーズブレード サーバ(もしくは

Cisco UCS C シリーズラックマウント サーバ)

Cisco UCS B シリーズブレード サーバ(もしくは

Cisco UCS C シリーズラックマウント サーバ)

ファブリック インターコネクト(もしくは Cisco Nexus シリーズ)

ファブリック インターコネクト(もしくは Cisco Nexus シリーズ)

LAN SAN

VM-FEX によって 仮想サーバをファブリック インターコネクトのポートへ直接接続しているように扱う

VM-FEX

MAC アドレス UUIDNIC ファームウェア BIOS ファームウェアNIC 設定 BIOS 設定WWN アドレス Boot OrderHBA ファームウェア HDD コントローラ ファームウェアHBA 設定 HDD ファームウェア

MAC アドレス UUIDNIC ファームウェア BIOS ファームウェアNIC 設定 BIOS 設定WWN アドレス Boot OrderHBA ファームウェア HDD コントローラ ファームウェアHBA 設定 HDD ファームウェア

Cisco UCS

設定情報

基本情報

ハイパーバイザ

仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ

通常のサーバ仮想化

サーバ ハードウェア論理情報化Service Pro�le

サーバハードウェア固有の情報

ファブリック インターコネクト(Cisco UCS Manager 内蔵)

Management

Management

Management

Management

Management

Mgmt Server

Management Management

Management Management

Management Management

従来のブレード サーバ Cisco UCS の場合管理ポイントはここだけ

● マネジメント機能を統合● ユニファイド ファブリックによる イーサネットと FC の統合● 仮想化に最適化● ブレード シャーシ構成から 重複するコンポーネントを排除 ・管理モジュール ・スイッチ ・アダプタ● インフラストラクチャをシェイプアップ● 管理ポイントを増やさずに拡張

排除

アダプタ スイッチ 管理モジュール

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システム構成(ハードウェア)

Page 17: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

シンプルなシステム構成を可能にするうえで、最も重要なテクノロジーがユニファイド ファブリックです。一般的なデータセンター環境は複数のネットワークを別々に構築しなければなりませんが、ユニファイド ファブリックは多様なトラフィックを単一のネットワークに集約します。ハイパフォーマンスかつハイアベイラビリティであるのはもちろんのこと、トラフィックのタイプと利用率を自動的に識別し、それぞれの通信負荷状況に応じて動的に帯域を割り当てるインテリジェンスも備えています。また FCoE により、イーサネットのケーブリングだけで、ネットワークとストレージ トラフィックを同一ケーブルで伝送することも可能。ネットワーク帯域の設計や、負荷、処理変化による帯域確保などの煩雑さ、ケーブリング変更などの手間を減らすとともに、アダプタ、スイッチ、ケーブルなどのコンポーネント数を一般的なケースと比べて最大 1/3 程度に削減します。

なぜ Cisco UCS は、多くの企業やユーザから支持されるのか? その理由の

1 つに、Cisco UCS ならではのテクノロジーがあります。コンポーネントの構成をシンプルにし、パフォーマンスやセキュリティを向上させ、運用管理の負担やサービス インまでの時間を大幅に削減する……Cisco UCS がもたらすメリットを支える代表的なテクノロジーをご紹介します。

Cisco UCS を支えるテクノロジー

ユニファイド ファブリック

一般的な仮想化環境では、個々の仮想マシンに対応した仮想ネットワークと物理ネットワークが分断されています。そのため仮想ネットワークの管理が難しく、ライブ マイグレーションを行うときにもポリシーの再設定を行う必要がありました。このような問題を解消できるのが、Cisco VM-FEX(仮想マシン ファブリック エクステンダ)テクノロジーです。このテクノロジーを活用することで、仮想マシンはファブリック インターコネクトのポートを直接使用できるようになり、仮想化ハイパーバイザによるソフトウェア ベースのスイッチングが不要になります。仮想マシンが使用する仮想ネットワークと物理ネットワークを、単一のネットワーク インフラストラクチャに統合できるのです。これによってネットワーク管理は大幅に単純化され、また仮想マシンごとにセキュリティ、QoS が設定可能になるので、仮想マシンごとの性能とセキュリティを確保できます。

VM-FEX

サービス プロファイルは Cisco UCS のシステム管理の中核となるコンセプトです。Cisco UCS では、サーバ ハードウェア、インターフェイス、ファブリック接続、サーバ ID、ネットワーク ID など、各種設定情報がサービス プロファイルに保持され、ファブリック インターコネクトのデータベースで一元管理されます。Cisco

UCS の管理者は、あらかじめ用意されたテンプレートを基にサービス プロファイルを作成し、これを実際のサーバに関連づけることで、サーバやネットワーク接続の設定を行います。これによって従来であれば数時間から数日かかっていた多数のサーバ設定を、わずか数分で行えるようになります。

サービス プロファイル

Cisco UCS

ブレード サーバ シャーシ仮想サーバ 1 仮想サーバ 2 仮想サーバ 3 仮想サーバ 4

Cisco UCS B シリーズブレード サーバ(もしくは

Cisco UCS C シリーズラックマウント サーバ)

Cisco UCS B シリーズブレード サーバ(もしくは

Cisco UCS C シリーズラックマウント サーバ)

ファブリック インターコネクト(もしくは Cisco Nexus シリーズ)

ファブリック インターコネクト(もしくは Cisco Nexus シリーズ)

LAN SAN

VM-FEX によって 仮想サーバをファブリック インターコネクトのポートへ直接接続しているように扱う

VM-FEX

MAC アドレス UUIDNIC ファームウェア BIOS ファームウェアNIC 設定 BIOS 設定WWN アドレス Boot OrderHBA ファームウェア HDD コントローラ ファームウェアHBA 設定 HDD ファームウェア

MAC アドレス UUIDNIC ファームウェア BIOS ファームウェアNIC 設定 BIOS 設定WWN アドレス Boot OrderHBA ファームウェア HDD コントローラ ファームウェアHBA 設定 HDD ファームウェア

Cisco UCS

設定情報

基本情報

ハイパーバイザ

仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ

通常のサーバ仮想化

サーバ ハードウェア論理情報化Service Pro�le

サーバハードウェア固有の情報

ファブリック インターコネクト(Cisco UCS Manager 内蔵)

Management

Management

Management

Management

Management

Mgmt Server

Management Management

Management Management

Management Management

従来のブレード サーバ Cisco UCS の場合管理ポイントはここだけ

● マネジメント機能を統合● ユニファイド ファブリックによる イーサネットと FC の統合● 仮想化に最適化● ブレード シャーシ構成から 重複するコンポーネントを排除 ・管理モジュール ・スイッチ ・アダプタ● インフラストラクチャをシェイプアップ● 管理ポイントを増やさずに拡張

排除

アダプタ スイッチ 管理モジュール

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Page 18: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ソフトウェア)

Cisco UCS 管理ソリューションCisco UCS は、Cisco UCS Manager による統合管理の範囲であるドメイン単位はもちろん、複数のデータセンターにまたがるクラウド基盤、さらにはストレージやネットワーク、サーバ仮想化などを含む統合インフラストラクチャにおいても、シンプルかつ高効率の運用管理が可能です。シスコの管理ソリューションは、Cisco UCS のみならずパートナー エコシステムに基づく各社管理ソリューションとの連携も可能となっており、統合された管理と可視性を実現します。従来のサーバ管理のような個別の手作業による構築、運用や、人に依存したノウハウに基づくトラブル対応の必要性などを排除し、インフラストラクチャの運用管理すべてを最適化します。

各管理ツールの位置づけ

Cisco UCS Central

Application Centric Infrastructure (ACI)

および Cisco Nexus シリーズファブリックの管理

マルチ UCS ドメイン

• ACI 統合管理• Application Network Prole

• Cisco Nexus 9000

• Application Virtual Switch

• L2 - L7 管理

Storage• NetApp• EMC

Converged

Network• Cisco Nexus• Cisco ASA• Cisco Catalyst

Virtualizaton• VMware vSphere• Microsoft Hyper-V• KVM

APICApplication Policy Infrastructure Controller

Cisco UCS Directorインフラ構成要素の統合管理とリソース化

• UCS 複数ドメイン管理• グローバル ポリシー• グローバル サービス プロファイル• グローバル プール• グローバル テンプレート

• Vblock• VSPEX• FlexPod

→ p22

→ p20

シングル UCS ドメイン

Cisco UCS Manager

• UCS ドメイン管理• UCS 環境一元管理• ブレード サーバ• ラックマウント サーバ

→ p19

APIC

Page 19: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco UCS ManagerCisco UCS Manager は、Cisco UCS 内のすべてのハードウェア コンポーネントとソフトウェア コンポーネントの両面を統合的に管理するソフトウェアです。Cisco UCS Manager は Cisco UCS ファブリック インターコネクトに標準で組み込まれているので、別途コストは発生せず、管理サーバを用意する必要もありません。Cisco UCS Manager で複数のシャーシにまたがるブレード サーバやラックマウント サーバを最大 160 台まで単一の UCS ドメインとして統合管理でき、IT インフラストラクチャの管理と運用にかかるコストの大幅な削減を可能にします。

Cisco UCS Manager は、サーバに関するすべての構成情報を物理サーバから分離して管理するサービス プロファイル機能を提供しています。サービス プロファイルは、サーバが必要とするすべての属性を抽象化するため、個別サーバ単位ではなくインフラ基盤全体で最適化された柔軟なリソースとしての管理を実現します。

Cisco UCS Manager の主な特長 サーバ、ネットワーク、およびストレージ アクセスを統合した、組み込み型の統合管理 俊敏性を向上させリスクを低減させるサービス プロファイルを備えた、ポリシー ベースおよびモデル ベースの管理 追加または変更されたシステム コンポーネントの検出、インベントリ、管理、およびプロビジョニングを実行する自動検出機能 包括的かつオープンな XML API により、サードパーティ製システム管理ツールとの統合を実現

ブレード サーバおよびラックマウント サーバの統合管理画面

ラックマウント サーバの管理画面

ブレード サーバの管理画面

ファームウェアの統合管理画面

Page 20: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ソフトウェア)

Cisco UCS CentralCisco UCS Central は、複数の Cisco UCS ドメインを統合的に管理するためのソフトウェアです。Cisco UCS Central は

Cisco UCS Manager と統合、連携することでグローバルなプール、ポリシー、ファームウェアの設定機能を提供し、コンプライアンス準拠をシンプルに実現します。また、複数の Cisco UCS

ドメインにわたるインベントリと障害情報を集約することによって、

Cisco UCS インフラストラクチャのサービス レベルの確保に役立てることができます。

Cisco UCS Central は、Cisco UCS Manager と同様に XML

API を使用して、他社パートナーの管理ソリューションやお客様先の既存の管理システムと簡単に連動、統合化することができます。

Cisco UCS Central の主な特長 Cisco UCS Manager を、複数システムのグローバル管理という点で補完 複数のデータセンターおよび地域にわたって複数の UCS ドメイン管理を実現 モデルベースの管理と XML API で大規模な自動化を実施 インベントリ、障害、ログの一元化ビューで、グローバル運用を簡素化 グローバル ポリシー、ID プール、ファームウェア管理の使用を促進 高可用性、ディザスタ リカバリ、ワークロード モビリティの基盤を提供

複数 UCSドメインの統合管理画面

Cisco UCS Manager からのサービス プロファイル インポート画面

Cisco UCS Centralからの個別サーバ管理画面

Cisco UCS Centralからの構成情報の統合バックアップ管理画面

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21

インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

Cisco UCS Performance ManagerCisco UCS Performance Manager は、Cisco UCS および Cisco UCS を利用した統合インフラストラクチャ(Vblock、VSPEX、FlexPod など)のパフォーマンスとキャパシティの計画を行うためのツールです。また、Cisco

UCS 自体と統合インフラストラクチャを構成するサーバ、ネットワーク、ストレージの各物理デバイス、さらに仮想マシン、アプリケーションの監視も行います。Cisco UCS の特徴であるサービス プロファイル、仮想インターフェイス カード(VIC)も監視 /管理の対象で、すべての機器を俯瞰的に把握することができます。

Cisco UCS Performance Manager の主な特長 単一のコンソールから、デバイスの健全性とパフォーマンスをリアルタイムで監視 IOM サーバ ポート、イーサネットのアップリンク、FC アップリンクのリアルタイムでの状況や履歴を把握 輻輳が発生しているソースと構成の修正、シャーシ間でサービス プロファイルを移動させるなどの回避手段を明示 ワークロードやアプリケーションが Cisco UCSの構成や容量の制約の影響を受けているかどうかを判断するための情報を提供 負荷のかかった、または使用不可のコンポーネントの特定とボトルネック、パフォーマンスの異常を検出 障害や資源制約の影響を受けるコンポーネントを明示 トレンドとグラフ化、リポート、フィルタリング、検索の実施 エージェントレスの容易なインストールと設定

2種類のパッケージ1. エントリー レベルのCisco UCS用パフォーマンス パッケージ Cisco UCSを構成する各ファブリック、IOM、アダプタなどの詳細な情報を提供します。

2. 統合インフラストラクチャ(Vblock、VSPEX、FlexPod など)用パフォーマンス パッケージ

 Cisco UCS、ネットワーク、ストレージ、仮想マシンパフォーマンス管理としての「Out-of-box(専用 BOX 化)」、 オーバー プロビジョニングの回避や、現状のワークロードを把握したキャパシティ計画などを提供します。

サポート対象機器:サーバ: Cisco UCS(Cisco UCS Manager が管理するサーバ )

ネットワーク機器: Cisco Nexus 2000/3000/5000/7000/9000 シリーズ Cisco Catalyst 3560/6500 シリーズ Cisco MDS シリーズストレージ機器: EMC(VNX、VMAX シリーズ) NetApp(FAS シリーズ)仮想マシン: VMware ESX Microsoft Hyper-V

Cisco UCS Performance Manager によるネットワーク トポロジ表示 ※機器構成は自動的に検出、登録

Cisco UCS Performance Manager による統合インフラストラクチャのトポロジ表示

筐体内のサーバに関するファブリックの使用率を表示※ブレード サーバのキャパシティ ビューを使用することで、 ヘビー ユーザの把握と、負荷ポイントを識別可能※表示時間は任意に指定可能

Page 22: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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システム構成(ソフトウェア)

Cisco UCS DirectorCisco UCS Director は、物理リソースと仮想リソースが混在したインフラストラクチャ基盤を統合的に管理するためのソフトウェアです。Cisco UCS

Manager や Cisco UCS Central との連携はもちろん、Cisco Nexus シリーズや Cisco MDS シリーズ、Cisco ASA 5500 シリーズなどのネットワーク デバイス、FlexPod を構成する NetApp ストレージや、VSPEX および Vblock を構成する EMC ストレージ、VMware vSphere や Microsoft

Hyper-V などのハイパーバイザ、他社サーバ、ネットワークとの連携など、マルチ ベンダー/マルチ ハイパーバイザに対応しています。

Cisco UCS Director を使って物理/仮想の両方におけるサーバ、ネットワークおよびストレージ リソースを一元的に管理することで、IT の俊敏性を向上させて投資を保護するとともに、新しいサービスを迅速に導入して資産の活用を最適化できます。特に、Cisco UCS Director は運用管理において必要になるであろう操作を定義した 1,000 以上のタスクを標準で提供しているため、管理者はインフラストラクチャに関する運用の自動化をスクリプトを書くことなく容易に実現し、運用の簡素化と TCO の削減を効率的に行えます。

A B C

AppLinux

LinuxOS OS

VM

Linux

LinuxOS

Linux

LinuxOS

VM

App

OS

vNetwork vCompute VMs Storage

Storage

Network

Compute

セルフ サービスによるシステム リソース提供

インフラ リソースの利用者

Domain Managers

Virtualized and Bare-Metal

Compute and Hypervisor

Network and Services

Tenant Tenant TenantA B C

統合的なインフラ

リソース管理

Secure CloudContainer

DB

OS

Cisco UCS Director

ポリシーに基づく展開

OS and Virtual

MachinesDB

OS

BareMetal

Cisco UCS Director の主な特長 1 つの管理コンソールにより、コンバージド インフラストラクチャを 構成する包括的な可視化を提供 Vblock、VSPEX、FlexPod など業界をリードするコンバージド  インフラストラクチャ ソリューションをサポート タスクを組み合わせて構成するオーケストレーション機能により、複雑なカスタム スクリプトを 使用することなく反復可能なワークフローを構築し実行 マルチ テナント環境をセキュアに管理 インフラストラクチャ管理に必要な労力と時間を削減 新しいサービス構築にかける時間と予算を拡大 インフラストラクチャ リソースの利用率を最適化

Page 23: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

インフラストラクチャの統合管理Cisco UCS Director は簡単な登録作業を行うだけで、物理リソースや仮想リソースの情報を収集し、統合管理を開始することができます。

ワークフロー デザイナー1,000個以上用意されたタスクをドラック&ドロップで追加して並べていくだけでワークフローを構成可能。エラー時にはロールバックさせることもできます。

利用者用のポータル画面を標準で提供。ユーザ グループごとに許可されたカタログをリクエストすることにより、仮想マシンのデプロイやワークフローの実行などをユーザ自身で実行もしくは依頼するセルフ サービス環境を提供することができます。

サービス リクエスト誰が、いつ、何に対して操作を行ったのかについてすべての履歴を管理。承認処理やメール通知を組み込むこともできます。

管理者用画面(抜粋)

利用者用画面(抜粋)

Page 24: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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統合インフラストラクチャ

統合インフラストラクチャCisco UCS は、その優れたパフォーマンスや運用管理性から、統合インフラストラクチャ(コンバージド インフラ)のサーバ システムとして採用されています。統合インフラストラクチャは、検証済みのソリューション構成として提供されるため、より短期間でリスクの少ない導入が可能であり、ビジネスに求められるスピード、品質、そして柔軟性や拡張性を担保できます。仮想環境の構築、クラウド サービスの導入/提供、さまざまなアプリケーション ワークロードへいち早く対応するとともに、高い投資対効果を実現するものとして注目を集めています。

Source: Gartner – Market Share Analysis: DataCenter Hardware Integrated Systems, 1Q11-2Q12, 30 Nov 2012 G00239623; 6 quarters

統合インフラストラクチャに対する Gartner の定義

IT インフラストラクチャの選択も変化の兆し優れたパフォーマンスを備え、さまざまなメリットをもたらす検証済み/統合型インフラストラクチャの増加、浸透に伴い、今後より多くの企業(市場)で採用されていくと予想されています。

・検証済みインフラストラクチャ  2011年:5% → 2017年:50%

・統合型インフラストラクチャ  2011年:1% → 2017年:15%

Integrated Infrastructure Systems

(統合インフラストラクチャ システム)

サーバ、共有ストレージ、ネットワーク ハードウェアが統合されており、共有されたコンピュータ インフラストラクチャを提供するタイプのもの。

・Vblock

Integrated Reference Architectures

(統合リファレンス アーキテクチャ)

あらかじめ定義、サイジングされたコンポーネントが指定されており、ユーザまたはチャネルは、用意されているオプションから構成を選択できるもの。

・VSPEX・FlexPod

Integrated Workload Systems

(統合ワークロード システム)

あらかじめデータベースまたはアプリケーション ソフトウェアが統合されており、アプライアンス、またはアプライアンスのような機能を提供するもの。

出典:Wikibon 2012

統合型インフラストラクチャ

検証済みインフラストラクチャ

従来型

0

50

100(%)

2011

94%

5%1%

2017

15%

50%

35%

インフラ購入形態の比率

$117 Billions $148

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

【構成コンポーネント】・仮想化環境 VMware vSphere

・サーバ システム Cisco UCS

・ネットワーク Cisco Nexus シリーズ、 Cisco MDS シリーズ・ストレージ システム EMC VNX / VMAX シリーズ

【構成コンポーネント】・仮想化環境 VMware vSphere、 Microsoft Hyper-V

・サーバ システム Cisco UCS

・ネットワーク Cisco Nexus シリーズ、 Cisco Catalyst シリーズ・ストレージ システム EMC VNXe / VNX シリーズ

【構成コンポーネント】・仮想化環境 VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、 Citrix XenServer、KVM、OVM など・サーバ システム Cisco UCS

・ネットワーク Cisco Nexus シリーズなど・ストレージ システム NetApp FAS シリーズなど

EMC 社が発表、提供しているリファレンス アーキテクチャに基づく、オールインワンの仮想化プラットフォーム。大規模環境で豊富な実績を持つ各社の製品を組み合わせており、高い信頼性、安定性、可用性を備えています。

VSPEX

シスコとネットアップ社が協業して生まれた統合インフラストラクチャです。両社が提供するコンポーネントを

1 つのソリューションとして統合しており、次のような特徴があります。

1.迅速な導入が可能2.充実した技術情報を提供3.高い投資効果を実現

両社の先進的な技術を活かして、クラウドや仮想化基盤のメリットを最大化するスケーラビリティに優れた協業ソリューションです。

FlexPod

Vblock は、シスコのコンピュートおよびネットワーク技術、EMC のストレージおよびデータ保護、 VMware の仮想化および仮想化マネジメントの技術が完全に統合されたコンバージド インフラストラクチャ システムです。ミッション クリティカルな環境に適応し、導入の高速化、ダウン タイムの削減やコスト削減を実現します。提供ベンダーである VCE 社(VCE Company LLC)は、VMware および Intel の投資を受け、米 Cisco と EMC

が設立した会社です。

Vblock

Page 26: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

26

導入事例

導入事例

導入ソリューション

・ Cisco UCS

導入前の課題、検討事案 ・ 設計・開発部署の CAD ワークステーションで使ってきた Windows XP のサポート終了に伴い、対策が求められた。

・ CAD ワークステーションの利用効率向上や、情報漏えい対策を迫られていた。

・ 上記の理由により、社内エンジニアが 3D CAD を快適に動かせる仮想デスクトップ(VDI)ソリューションを求めていた。

導入効果 ・ Windows XP の延長サポート終了に間に合う形で、約 100 台のワークステーションのデスクトップ仮想化(VDI)への移行が完了した。

・ 3D CAD ワークステーションの仮想化により、CAD 共用スペースを大幅に節約できた。

・ VDI 導入により、3D CAD 関連業務の効率が向上した。 ・ 中国拠点に VDI を導入し、技術情報管理を強化できることになった。

OSのサポート終了による移行と利用効率の向上という課題の解決を図る日立建機は、茨城県土浦市に開発・設計部門を置いており、運用してきたワークステーションは 400 台。このうちの約 100 台を、インテル ® Xeon® プロセッサーを搭載した Cisco Uni�ed Computing System(Cisco UCS)、NVIDIA GRID、Citrix® XenDesktop® の組み合わせによるデスクトップ仮想化に移行した。直接のきっかけは、 Windows XP のサポート終了だ。400 台の 3D CAD ワークステーションの半数が OS として Windows XP を搭載しており、何らかの形で新 OS に移行する必要があった。また同社は、3D CAD ワークステーションを個人が占用するのは利用効率が低く、コスト面でも問題があったため、少ない台数のワークステーションを何らかの形で遠隔的に共有する手段を模索していた。デスクトップ仮想化は、これらを解決するための手段として導入されたと、 デジタルエンジニアリング推進部(DE推進部) 主任技師の須賀田稔明氏は言う。

VDI による 3D CAD 運用を支えるシスコの取り組みシスコシステムズの日本法人は、2013 年夏の Tech Preview 開始前の非常に早い段階から Cisco UCS と Citrix XenDesktop、NVIDIA GRID の組み合わせによる vGPU 機能を検証し、国内市場に紹介してきた。シスコとシトリックスは強固なパートナーシップで結ばれていて、 Cisco UCS は XenDesktop の開発/検証プラットフォームとして使われている。2 社は NVIDIA GRID を使った vGPU についてもノウハウを共有しており、パフォーマンス検証も活発に行ってきた。シスコ、シトリックス、 NVIDIA の 3 社は、活動の成果を 2013 年 11 月の共同セミナーで披露した。DE 推進部 技師の田端聡氏はこれを聞いて、性能、コストともに要件を満たせるソリューションが現れたと直感。翌 12 月には社内に検証環境を構築し、CAD ソフトウェアを用いて実際に近い作業を繰り返して性能や運用性を検証した。ワークステーションと比べて遜色のない使用感が得られるとの判断を基に、社内手続きを経て調達プロセスに入り、2014 年 4 月には構築、検証を終えて運用を開始した。VDI の導入によって設計室のスペースは大幅に節約され、設計者の間での評判も上 と々いう。設計者は自分の机を離れることなく、手元の一般業務用 PC で本格的な 3D CAD 業務を行えるようになった。VDI には物理的な場所の壁を越えられるというメリットもある。ユーザからの要望に応える形で、遠隔から VDI を使い始めた例がすでにあるという。須賀田氏と田端氏が今後に向けて大きな期待を寄せるもう 1 つのポイントは、ワークステーションの運用管理プロセスの改善だ。例えばワークステーション上のアプリケーションをバージョンアップする場合、仮想化されたワークステーションなら、基準となるシステム イメージをバージョンアップすれば、基本的にはこれを複製するだけで短時間のうちに作業を終えることができる。

次のプロジェクトは中国の開発拠点における VDI 導入同社では現在、中国の開発拠点での VDI 導入を進めている。利用が進むにつれ、 VDI だからこそのメリットや利用シーンが、今後さらに広がってくる可能性がある。 稼働状況を見ながら運用ノウハウを蓄積し、徐 に々設計部門の各種部署に対し、積極的な活用を働きかけていきたいという。

3D CAD でデスクトップ仮想化使いものになる時代が来た

日立建機株式会社 様

開発支援センタDE 推進部技師

田端 聡 氏

開発支援センタDE 推進部主任技師

須賀田 稔明 氏

世界有数の建設機械メーカー、日立建機。海外売上高比率が約 75% に達する同社は、名実ともにグローバル企業といえる。純国産技術によって国内初の油圧ショベルをつくった開発力は、同社の国際展開を支える競争力の源泉となっている。この日立建機の設計部門が、 3D CAD 業務のためにデスクトップ仮想化を大量導入した。

Page 27: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

導入ソリューション

・ Cisco UCS

導入前の課題、検討事案 ・ 事業変革を推進するため、 SAP HANA をベースとした ビジネス インテリジェンス(BI)を導入したかった。

・ 安心して使える構成の BI ソリューションを迅速に導入したかった

導入効果 ・ メモリを大量に搭載でき、メンテナンスの容易な Cisco

UCS が、コスト効率の高い、機動的な BI ソリューションの運用を実現した。

・ シスコの SAP 担当コンサルティングエンジニアが、SAP との緊密な連携のもと、画期的な BI ソリューションを提案した。

・ SAP との世界的な提携関係に基づき蓄積されたノウハウを活かした、シスコの運用支援サービスを採用した。

会社を変えるために IT を整備SAP、 SAP HANA が武器になる瀧定大阪は 2010 年より、次への成長戦略を描く 3 年間にわたる中期経営変革プログラム『チャンス・トゥ・チェンジ(C2C)』を始動。「業務改革」「事業改革」「海外事業」「業態改革」 「企業統治改革」「人事改革」と、それらを統合した「成長戦略」の 7 つのプロジェクトを立ち上げ、矢継ぎ早に数々の施策を打ち出してきた。瀧定大阪における IT 基盤構築は、これらの経営改革と同様、トップダウンで進められた。「『チャンス・トゥ・チェンジ』で当社のあるべき姿を定義し、具体的なアクションも決めました。これを実行していくためには当然 IT も必要です。そこで、2011 年にビジネスモデル変革と IT 変革が同時並行的に走り出しました。ビジネスの方は何年に何をするかが明確に決まっており、IT についても半年、1 年の単位で具体的なアクションが決まりました」と SCM 統括部システムグループ部長の澤水健男氏は振り返る。瀧定大阪は 2012 年 2 月に SAP をカットオーバーし、事業の見える化を実現。海外に展開する生産拠点の状況を把握し、在庫、売り上げの状況を迅速に確認。販売機会の最大化や販売促進、事業企画、商品開発を進めるための基盤が整った。経営管理統括部 経営企画グループ経営戦略課課長の三浦修氏は、「顧客へのサービス向上、社内業務効率については、ようやく SAP 導入の効果が見え始めてきたところです。さらなるサービス品質の向上や範囲の拡大とともに、社員の業務にもっと活かしていけるよう、 SAP に蓄積された情報活用方法を引き続き模索していきます。」 と話している。

SAP HANA 導入でCisco UCS が選ばれた理由瀧定大阪が SAP に続き 2013 年に導入したのが SAP HANA をベースとしたビジネス インテリジェンス(BI)ソリューションだ。そこで同社は SAP HANA のプラットフォームとして Cisco UCS を選択した。インメモリ コンピューティングを行う SAP HANA では、サーバに大量のメモリを搭載できることが有利になるが、 Cisco UCS は多数のメモリスロットを搭載しており、大量のメモリが必要なアプリケーションに対応しやすい。SAP は SAP Co-Innovation Lab(COIL)という共同検証施設を設置し、少数のテクノロジー パートナー企業とさまざまな技術ソリューションに関する検証活動を実施している。COIL の活動に参加できるサーバ ベンダーはシスコだけだ。シスコは SAP が認定するサーバ ベンダーであり、検証やサイジング、運用支援といった活動に取り組んでいる。SAP 製品のエキスパートを多数擁しているほか、SAP や SAP HANA 自体の運用ノウハウを大量に蓄積しており、これに基づく提案ができることが大きな特色となっている。また、全世界で SAP 製品をサポートする体制を構築しており、シスコは瀧定大阪に対し、運用支援やバックアップのサービスを提供。今後海外展開をさらに加速化する予定の瀧定大阪にとっても心強い。澤水氏は BI ツールなどを含めた画期的なソリューションについて熱く語るシスコや SAP のエンジニアと議論しているうちに、「久しぶりに興奮した」と話す。特に、シスコの SAP 担当コンサルティング エンジニアの提案力には感銘を受けたという。

150 年の歴史を今に引き継ぐ瀧定大阪は、服地卸で圧倒的なシェアを握ってきた。2010 年に抜本的な経営変革に乗り出し、同時に IT システムを目覚ましいスピードで整備。SAP に続いてインテル ® Xeon® プロセッサーを搭載した Cisco UCS を採用し、短期間で SAP HANA の導入を完了。情報を駆使した攻めの経営に転じている。

生き残りを懸けて変わる企業、これを支える IT

瀧定大阪株式会社 様

経営管理統括部経営企画グループ経営戦略課課長

三浦 修 氏

SCM 統括部システムグループ部長

澤水 健男 氏

Page 28: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

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導入事例

長野中央病院 様

事務次長

礒野 健一 氏

システム担当

中西 晃 氏導入ソリューション ・ Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバ (Cisco UCS C220 M3) ・ Cisco Nexus 5548 データセンター スイッチ ・ Cisco Catalyst 3750-X シリーズ スイッチ ・ Cisco Catalyst 2960-S シリーズ スイッチ

導入前の課題、検討事案 ・ より安全な医療の提供を支える基盤として電子カルテ システムをバージョン アップすることになり、サーバ環境により高い処理性能が必要となった。

・ 院内の業務改善を進めるうえで、システム面の整備が求められていた。

・ 電子カルテ システムを仮想化環境で稼働させることを前提とし、ネットワークやストレージとサーバ環境の接続性や親和性を考慮していた。

導入効果 ・ Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバで処理性能を従来よりも高め、新しい電子カルテ システムを以前とほぼ同様の操作感で利用できるようにした。

・ 電子カルテ システムを仮想化環境上に構築したことで、病院のインフラとして信頼性を高めると同時に、拡張性やコスト抑制の面でも今後に期待できる構成を実現できた。

「新しい電子カルテ システムは仮想化環境で運用すると決めていたので、従来と同等の操作感を保つにはサーバ自体の性能を引き上げる必要がありました。仮想化環境を前提にしたシステム構築では、ネットワークやストレージの重要度が増すので、従来とは違う尺度でサーバの選定を進めたほうがよさそうだと考えていたときに、当院のネットワークなどを任せている構築ベンダーからも新たな提案として Cisco UCS を勧められ、本格的に検討を始めました。」 (中西様)

「電子カルテは『止めてはいけないシステム』だからこそ仮想化環境で運用すべきと思っていました。仮想化環境でサーバの設定が容易になり、OS まで自分たちで管理できるようになったことは、これまでシステムの追加や更新などを構築ベンダーに頼らざるを得なかった状況から一歩進んだと思います。自分たちの業務を司るシステムだから、自分たちで管理するという面は大きいですね。これによって、いろいろな可能性が出てきました。」 (中西様)

「新しいシステムでは以前と同等のパフォーマンスを保っています。現場からの要望を基に、体感レベルでのパフォーマンスは検証とフィードバックを随時行い、改良しています。」 (礒野様)

「シスコには、これからも良い製品や技術を出してほしいですし、それを使うことで医療や病院のシステムがどう変わるのか、将来に向けた新しいアピールを期待したいですね。」 (中西様)

医療の安全、業務改善の基盤となる電子カルテ システムのバージョン アップに伴いサーバ環境を一新Cisco UCS と仮想化環境で病院の「止まらないインフラ」を構築

導入ソリューション ・ Cisco UCS ・ Cisco 無線 LAN ソリューション ・ Cisco WebEx

導入前の課題、検討事案 ・ ICT を活用した業務基盤を整備して、効率的なワークスタイル、スマートな電子行政を実現したいと考えていた。

・ 最終的には全庁へ展開すべく、まずは小規模な導入で実績を挙げることを目指した。

・ 出張や外出の多い商工労働局の業務環境を改善し、安全に、場所にとらわれることなく仕事ができるようにしたいと考えた。

導入効果 ・ シン クライアント端末とフリーアドレス制(無線 L AN)の導入により、セキュアかつ自由度の高い業務環境を整えられた。

・ 外出先や出張先から都度庁舎に戻らなくても、その日の必要な業務を完遂できるようになり、効率性が大きく向上した。

「ワークスタイルの変革と最適化でクールでスマートな電子行政を実現する『クール&スマート広島』というコンセプトを打ち出し、『自治体のベスト プラクティス』を目指すことにしました。シン クライアント環境のサーバには Cisco UCS を用いています。プロジェクトを短期間で進める必要があったため、ベンダーの対応力も重要だったのですが、その点でもシスコと構築パートナーはこちらの期待に応えてくれました。」 (桑原様)

「商工労働局のフロアは庁内の新しい建物にあり、壁が少なかったので、シン クライアント運用の要となるネットワーク(無線 LAN)は比較的容易に構築が進みました。」 (村河様)

「セキュリティ面の取り組みもあり、業務データはすべてサーバへ保存するように徹底していたので、シン クライアント化で障害になることが多いデータの移行もスムーズに進めることができました。」 (住岡様)

「外出先でも安全に仕事ができ、報告書の作成や精算処理などその日のうちに終わらせたい業務を速やかに行えるようになりました。以前は、それらの処理のためにオフィスに戻ってこざるを得ず、県庁全体の方針として効率化を促進しようとしても物理的にできない状況があったので、これが改善されるのは大きなメリットです。人事異動などの際に固定席の机を用意し、ネットワーク回線の工事を行う必要もなくなりました。 (徳本様)

「自治体のベスト プラクティス」を目指して庁内業務の ICT 活用を積極的に推進新たにシン クライアントとフリーアドレス制を導入

広島県庁 様

情報化統括責任者(CIO)

桑原 義幸 氏

総務局 業務プロセス改革課情報基盤グループ主査

住岡 輝彦 氏

業務プロセス改革課情報基盤グループ主査

村河 亮利 氏

商工労働局 商工労働総務課総務グループ主査

徳本 慎也 氏

導入事例

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インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

企業ソリューション事業本部ニューソリューション推進事業部クラウド構築部 主任

松田 浩志 氏

ネットワーク基盤事業部門基幹ネットワークシステム部通信システムインフラ課

今林 正裕 氏

企業ソリューション事業本部ニューソリューション推進事業部クラウド構築部

沼本 大輔 氏

ネットワーク基盤事業部門基幹ネットワークシステム部通信システムインフラ課

松原 雅信 氏

新発想のサーバとツールでクラウド サービスの運用はここまで変えられる

『世界最速』を謳う新サービスの基盤に Cisco UCS を採用優れた統合管理性を最大限に活かして人員やコストの負担抑制と高効率なインフラ運用を両立

NECネッツエスアイ株式会社 様

ソネット株式会社 様

導入ソリューション

・ Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ・ Cisco UCS Director

導入前の課題、検討事案 ・ クラウド サービス プロダクトごとのインフラ製品調達と運用で、各サービス プロダクト担当チームの負荷増大が表面化しつつある。

・ 事業拡大に伴い、サービスの柔軟性・迅速性、コスト効率の確保が困難になっていた。

導入効果 ・ Cisco UCS B シリーズを使った共通基盤整備で、大規模環境の構築、運用に関する工数を大幅に削減。

・ サーバ追加時の設定作業が簡素化し、所要時間が短縮したことで、遊休リソースの少ない効率的なインフラ調達が可能になった。

・ Cisco UCS Director で各顧客のための環境構築に要する手順を自動化、迅速で確実なサービス提供に貢献。

・ 各サービス プロダクト担当チームはサービスの改善や新サービスの開発に専念できるようになった。

導入ソリューション ・ Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ・ Cisco UCS 6248UP ファブリック インターコネクト ・ Cisco Catalyst 3750 スイッチ ・ Cisco MDS 9124 ファブリック スイッチ

導入前の課題、検討事案 ・ 新サービス「NURO 光」の早期提供に向け、インフラ構築に要する期間を短縮したいと考えていた。

・ データセンターに赴かずに一連の対応を可能にする運用体制を整え、人員やコストの負担を抑えたいと考えていた。

・ 従来のサーバ ベンダーとは異なる製品を導入して実績とすることで、今後のビジネス展開における選択肢を広げたいと考えていた。

導入効果 ・ 現地設定作業は 2 日(障害テストを含めて 1 週間)、準備期間を合わせて 2 ~ 3 週間と、構築期間を飛躍的に短縮できた。

・ 統合管理性の高さ、リモート管理ツールの活用によって、少ない人員で効率よく運用できる体制を実現し、コストへの影響も抑えられている。

・ 導入前に期待した効果をすべて実現できており、確固たる実績を得られた。

「例えばサーバを 8 台追加する場合、通常はサーバが納入されてから、1 台ごとにファームウェアのバージョン アップや BIOS の設定を行います。間違いやすい複雑な作業を順にこなさなければならず、時間と担当者の手間が掛かります。Cisco UCS は、サーバの納品を待つことなく、サービス プロファイルを作っておけます。事前に 8 台分のサービス プロファイルを作成し、予備のサーバを用いて OS をインストールしておけば、サーバが納品された時点でサービス プロファイルを適用するだけで、すぐにサーバが準備できてしまいます。」 (松田様)

「仮想化環境のみを対象とした運用自動化ツールは他にもありますが、仮想環境と物理環境が双方操作できることが、Cisco UCS Director 導入の大きな決め手でした。また、今ではストレージの LUN の切り出しをサーバ担当者側が Cisco UCS Director で行っています。プロビジョニング自動化ツールの設定を確認すればよくなったことで、サーバとストレージ、双方の担当者の負荷が軽減しました。共通インフラの運用を IaaS チームが一手に引き受け、他のアプリケーション指向のクラウド サービス担当チームが利用できる体制が整ったことで、サービスの改善や新サービスを考える時間が増え、一方で全体的な運用コストが下がる見通しが立ちました。」 (沼本様)

「サービス開始に向けて短期間で構築を完了する、ランニング コストをできるだけ小さくするという要求に確実に応えるシステムとして Cisco UCS は最適だと考えました。ネットワークを含めたシステム全体の統合管理というコンセプトには強く共感できますし、後発であることの強みとして、コンセプトの一貫性や実際の作り込みのレベルがまったく違うと思います。これは、短期間、低コストを目指す我々には一番の魅力でした。」 (今林様)

「Cisco UCS で実現される統合管理は、構築時はもちろん、後の運用にも大きな効果をもたらす期待がありました。シスコの “ワイヤ ワンス(Wire Once)”という考え方は魅力的で、ランニング コストを含めトータルで考えたときに、とても有利になると思ったのです。」 (松原様)

「コスト、人員ともに、導入前に期待していたことがほぼそのとおりに実現されています。特に人員については、リモート管理のツールがあり、すべて使える環境を整えているので、それらの利用を徹底しています。これほど理想的な運用を実現できているのは、Cisco UCS の管理性の高さのおかげです。」 (今林様)

Page 30: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

30

サポートサービス

テクニカル サポート サービス

シスコ サービス

シスコは、Cisco UCS を安心してお使いいただけるように各種テクニカル サポートをご提供しています。Cisco UCS 製品専用の新しいサポートプログラムである「SMARTnet® for UCS 24 時間日本語サポート サービス」は、土日夜間も含めた 24 時間体制でCisco UCS 製品をサポートします。電話やリモートによる技術支援だけでなく、オプションのオンサイト サービスでも 24 時間対応でエンジニアを派遣し、お客様サイトでのパーツ交換を行います。通常の Cisco SMARTnet® の特徴はそのままなので、Web

上で公開している技術情報やマニュアル、各種ドキュメントなどの豊富な情報にアクセス可能なほか、必要なときにシステム ソフトウェアのダウンロードと更新を行うことが可能です。

オンサイト エンジニアによるパーツ交換サービスや、ドライブ リテンションサービス(不具合ハードディスク返却不要サービス)をご利用いただけます。いずれも、すべての障害重要度レベルにおいて日本語で 24 時間サポートします。パーツ配送およびオンサイト エンジニアの派遣は、2 時間/4 時間のサービス レベルから選択可能です。

Cisco SMARTnet® for Cisco UCS

24 時間 日本語サポートCisco UCS B シリーズCisco UCS C シリーズCisco UCS ファブリック インターコネクト

SMARTnet® for UCS24 時間日本語サポート

SMARTnet Onsite for UCS24 時間日本語サポート

SMARTnet® for UCS24 時間日本語サポートドライブ リテンション

サポートの種類

SMARTnet®

SMARTnet Onsite

SMARTnet Onsite ドライブ リテンション

日本語対応ハードウェアサポート

ソフトウェアサポート

オンサイト エンジニアによる交換

不具合時のHDD 返却不要

●障害重要度 2 ~ 4標準営業時間:日本語標準営業時間外:英語

●障害重要度 1標準営業時間/時間外:日本語(24 時間×365 日)

×24 時間

365 日(すべての

障害重要度)

※ 2 時間、4 時間の配送可能地域については、販売代理店へご確認ください。※ Cisco UCS 上で動作する Cisco Nexus1000V などのアプライアンス製品や Cisco Uni�ed Communication 製品などは、Cisco UCS 24 時間日本語サポートの対象外です。※ Cisco UCS 製品とともに販売され、シスコから出荷されたソフトウェア製品に関するテクニカル サポートには、別途 ISV Application Service のご契約が必要です。 ※ Cisco UCS Director、Cisco UCS Central、Cisco UCS Invicta などシスコ製ソフトウェアのサポートには、別途 Software Application Support Plus Upgrades(SASU)の  ご契約が必要です。※ サード パーティ製ソフトウェアをご利用の場合は、別途ソフトウェア対象のご契約が必要になります。

シスコ サービスは、シスコが長年培ってきた技術専門知識とナレッジをベースにした高水準のテクニカル サポート サービスに加え、お客様のビジネスにおけるご要望や計画、課題を明確にし、それに沿った IT 戦略の策定からその計画/構築、そして運用サポートや最適化まで行う、総合的なコンサルティングと技術支援サービスをご提供します。

データセンターの計画、設計、構築、最適化を支援する主なサービス・IT 基盤 事業継続/災害対策 戦略策定支援サービス・データセンター設計/構築/最適化支援サービス・アプリケーション移行/データセンター移行サービス・デスクトップ仮想化支援サービス・Cisco Intelligent Automation for Cloud(Cisco IAC)・アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)移行支援サービス・クラウド アセスメント サービス・Windows Server 2003 移行サービス

対象

構築

運用

計画スマートサービス機能

展開

アセスメント

戦略・分析

設計検証

展開

移行

製品サポート

最適化 ソリューション

サポート

オペレーション

マネジメント

Page 31: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

31

インテルⓇ Xeon Ⓡ

プロセッサー搭載

業界最高水準のパフォーマンスを実現Cisco UCS

ISV アプリケーション サービス

Software Application Support Plus Upgrades (SASU)

Cisco UCS 製品とともに出荷される、Cisco 型番でご提供する OEM ソフトウェアのサポート サービスです。

Cisco Technical Assistance Center(TAC)のエキスパートへの 24 時間アクセスとソフトウェアへのサポート、ソフトウェア アップデートおよびアップグレードをご提供します。

シスコ製アプリケーション ソフトウェア製品を対象にした、Cisco Technical Assistance Center(TAC)のエキスパートへの 24 時間アクセスとソフトウェアへのサポート、ソフトウェア アップデートおよびアップグレードをご提供します。

シスコから Cisco UCS 製品とともに出荷された、Cisco UCS サービス価格表に掲載されているパーツ番号のソフトウェア。

・Microsoft Windows Server 2012、Windows Server 2008 ・RedHat RHEL・VMware vSphere/vCenter ・Novell SLES ※SLES-SAP 型番のサポートは Global TAC によるサポートのみとなります。  それ以外の SLES 型番は Japan TAC でサポートを行います。・BMC BladeLogic ※BMC 製品は Global TAC によるサポートのみとなります。

・Cisco UCS Central(複数拠点管理ソフトウェア)・Cisco UCS Director/Cisco IAC・Cisco UCS Invicta 用ソフトウェア

対象

対象

日本市場におけるシスコ サービスの歩みサービス ラインアップを強化して、お客様の課題を包括的に解決

メーカーならではの技術情報、世界中で培ったノウハウを活用してネットワークの安定運用をサポート

シスコのイノベーションとテクニカル リーダーシップを推進

ビジネス戦略に合致した IT 戦略の構築ビジネス テクノロジーの構築と活用を支援

※TAC(テクニカル アシスタンス センター)

1992年

シスコシステムズ日本オフィス開設

日本でTAC※を開設

2000年

金融機関初のユニファイドコミュニケーション構築支援サービス受注

通信キャリアの包括保守サービス受注

2010年

データセンター仮想化/自動化支援サービス提供開始

スマートサービス提供開始

セキュリティサービス提供開始

※ ISV アプリケーション サービスは、該当ソフトウェア製品のご発注時に、同時にご購入いただく必要があります。※ Global TACサポートを含みます

※ このサービスは、Cisco UCS Director および Cisco UCS Invicta Software の発注時に、同時に購入いただく必要があります。※ Global TACサポートを含みます

Page 32: Cisco Unified Computing System 製品カタログ

©2014 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Celeron、Celeron Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Ultrabook は、アメリカ合衆国および /またはその他の国における Intel Corporation の商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。

「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0809R)この資料の記載内容は 2014 年 10 月現在のものです。この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。

シスコシステムズ合同会社〒 107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター0120-092-255(フリーコール、携帯電話・PHS含む)電話受付時間:平日10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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