【Interop Tokyo 2016】 4K/8K 制作を支えるソニー IP ライブ制作システム

ソニー株式会社

イメージング・プロダクツ & ソリューションセクター

プロフェッショナル・ソリューション & サービス本部

メディアセグメント事業部門ソリューション企画部

中村健也

Copyright 2016 Sony Corporation

4K/8K 制作を支える

ソニー IP ライブ制作システム

～ジュニパーがサポートするインフラのご紹介～

Media Segment Business Division, Professional Solutions & Services Group © 2016 Sony Corporation2016/6/92

SDI から IP へ


SDI とは？

SDI (Serial Digital Interface)

ソニーが 1989 年に世界に先駆け実用化に成功

放送業務用機器における標準的な映像伝送方式

75Ω同軸ケーブル 1 本でデジタル伝送


SDI のルーティング: SDI ルーター

Integrated Routing System

IXS-6700

リアパネル


SDI のルーティング

スタジオ・カメラ

収録サーバー

プロダクション・スイッチャー

モニター

SDI ルーター

シンプルだが拡張性・柔軟性に乏しいシステム

コントロール・パネル

制御




4K/8K へのロードマップレガシーなインフラである SDI が直面する次世代フォーマットの高いハードル

※4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合事務局「衛星基幹放送による超高精細度テレビジョン放送に関する今後のスケジュール」(2015年12月25日) より抜粋


4K 映像制作 ── 一気に増大するケーブル量

HD フォーマット-1920x1080 / 59.94i = 約 1.5 Gbps

-1920x1080 / 59.94p = 約 3 Gbps

4K フォーマット3840x2160 / 59.94p = 約 12 Gbps


8K 映像制作 ── 爆発するケーブル量

4K フォーマット

3840x2160 / 59.94p = 約 12 Gbps

8K フォーマット

7680x4320 / 59.94p = 約 48 Gbps


HD から 4K へ…

SDI ではケーブル数が一気に増大…煩雑に


IP 化によってシンプルに


Networked Media Interface

ネットワーク・メディア・インターフェース

SDI を世界で初めて実用化し全てを知り尽くしているソニーが、放送機器の IP 化にあたって新たに開発した映像伝送方式


ソニー IP ライブ制作システム

IP 化のメリットを享受しつつ機能性を犠牲にしない

低遅延・高画質

機器間同期

耐障害性

コストメリット

専用コーデック開発

高精度同期方式準拠

Hitless Failover 対応

汎用ネットワーク機器使用


低遅延・高画質コーデック – LLVC

Low Latency Video Codec

SMPTE RDD 34

ライブ制作に適した低遅延

Visually Lossless な高画質


機器間同期 – SMPTE ST2059 準拠

IEEE 1588 (PTP) ベースの放送機器向け時刻同期技術

ナノ秒レベルの高精度同期


Clean Video Switching

Stream Sender A(Network LSI)

Input AV Signal A

InputAV Signal B

Stream Receiver

(Network LSI)

System Controller

Stream Sender B(Network LSI)

Clean Switched AV Signal

Overlap Period

IP Switching Fabric

映像の同期切換 (Vブランキング切換) が可能


Hitless Failover – SMPTE ST2022-7 準拠

冗長化されたネットワークの片系障害時に全く支障が出ない (Hitless) な冗長性を確保


専用 LSI を開発

Signal Processing Unit /

SDI-IP Converter Board

Multi Port AV Storage UnitMulti Format Switcher ProcessorCamera System

Networked Media Interface ASIC

ネットワーク・メディア・インターフェースのすべての機能を ASIC 化

あらゆる映像機器を IP 化可能に


コストメリット – 汎用ネットワーク機器の使用

高価な専用品ではなく、全て COTS (Commercial Off-The-Shelf) 機器で構成可能

Juniper Networks QFX10002-72Q Juniper Networks EX4550-32T / -32F


ユース・ケース紹介


世界初 IP ベース 8K 中継車

世界で初めてプロダクション・スイッチャーに IP インターフェース(NMI) を搭載

伝送のシンプル化に貢献

ネットワーク部は Juniper Networks EX4550 で構成


超長距離 8K/3D 伝送

ポーランドの研究機関 (PSNC) において 8K/3D の超長距離(約17,000km) の伝送に成功

高いリアリティ性を活かしたアプリケーションの開発に活用

ネットワーク部は Juniper Networks EX4550 で構成


東阪間 4K 伝送実証実験

IIJ 様バックボーンを活用し、低遅延・放送品質の 4K 伝送

放送品質を維持しながら低価格で長距離ライブ伝送可能なソリューションの構築を目指す

Juniper Networks EX4550 を使用


リモート・プロダクション・デモンストレーション

Las Vegas Convention Center – LVCC

約400km

Sony Pictures StudiosSony Pictures

Culver City, CALas Vegas, NV


リモート・プロダクション・デモンストレーションIP の特性を最大限活用し遠隔拠点間でライブ映像制作を可能に

Culver City, CALas Vegas, NV

HD/4K/8K…解像度や距離に囚われない、フレキシブルな制作環境の創出

ソニーの IP ライブ制作システムに今後ともご注目ください

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