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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 1 - サンプル版 - 2007 年 4 月 24 日第 1 版発行 サンプル版 著者:松尾茂起

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 1

- サンプル版 -

2007 年 4 月 24 日第 1 版発行

サンプル版

著者:松尾茂起

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~免責事項~

●本書の目的

本書は「SEO 対策に効果的」と言われる情報の提供を目的としています。

SEO 対策に 100%確実なことはありません。

本書を用いた上での、個々のトラブル・不利益について、著者はいかなる責任も負いません。

●本書記載の情報について

本書記載の情報は、2007 年 4 月 20 日現在のものを掲載しています。

本書記載されている URL 等の情報は予告無く変更されることがあります。

本書記載のキャプチャ画像は、InternetExplorer 6 を用いたものです。お使いのブラウザの環境に

よって表示が異なる場合があります。

●著作権について

本書を一部分でも無断転載・無断販売される行為は、著作権法に違反いたします。

そのような行為が発覚した場合は、法的手段をとらせていただき、損害賠償請求等のしかるべき措

置をとらせていただきます。

●出典について

本書にて参考にさせていただいたサイト様にはサイトのURLを掲載させていただくことで、出展と代

えさせていただきます。

●本書に関するご質問・ご意見について

[email protected]」まで、メールにてお問い合わせ下さい。

サポートに関する詳細は、当サイトに明記してありますので、ご確認をお願いいたします。

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~目次~

■0、はじめに

1、松尾にとっての SEO とは

2、「予測」するには膨大な情報が必要

3、「サイト」と「ページ」の呼び方について

4、「ブログフィルタ」の導入

5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動

6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか?

7、松尾の SEO 実績のご紹介

8、SEO とは「文字」を扱う作業である

9、名刺代わりの SEO

10、SEO の噂を信じてはいけない

11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース

12、「美しいソース」って結局何?

13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見

14、HTML チェッカーで高得点を出す意味

15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・

16、本書を発売した理由

17、「電子マニュアル」として販売するにあたり

●基礎編---------------------------------------------------------

■1、SEO の基礎

1、SEO に必要な 3 要素

2、アンカーテキストとは?

3、リンクポピュラリティとは?

4、小型検索エンジンとは?

5、オーソリティー&ハブの概念とは?

6、ニュースリリース戦略とは?

7、YST や Google 以外の検索エンジン

8、SEO に役立つツール&サービス

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●キーワード選び編---------------------------------------------------

■2、キーワード選びを賢く行う

1、1 サイト 1 ジャンルが基本

2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う

3、「近接キーワード」の見つけ方

4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム

5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景

6、コンバージョンレートが期待できるキーワードを選ぶ

7、コンバージョンレートの高いキーワードを探すコツ

8、キーワードアドバイスツールでキーワードを選ぶコツ

9、Google アドセンス、高額狙い目キーワードの見つけ方

10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠

11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に?

12、ミスキーワードを使った賢い集客法

13、「ニッチ」が「メジャー」を超える!

●タイトルタグ編----------------------------------------------------

■3、タイトルタグの賢い考え方

1、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の関係

2、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の違いとは?

3、ブログが SEO に強かった理由はここにもあった!

4、サイト評価とページ評価

5、サイト評価を上げるために、ディレクトリをしっかり切る

6、タイトルタグを決める極意

●アンカーテキスト編--------------------------------------------------

■4、アンカーテキストを極める!

1、アンカーテキストへのキーワードの詰め込みは避ける

2、Google でのアンカーテキスト神話の崩壊

3、消えゆくアンカーテキストの効果

4、1 ページに複数のアンカーテキストを設置する

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●ソース編---------------------------------------------------------

■5、クローラが好むソースとは?

■6、美しいソースとは?

■7、その時代標準のソースにする理由

1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派?

2、「XHTML」を使うメリットとデメリット

3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由

■8、非推奨のタグには気をつけよ

■9、HP 制作はソフトを使わず、タグ打ちで

■10、重要な部分はソースのはじめに書け!

■11、<TABLE タグ>によるデザインは無意味

1、<TABLE>タグはデザインのためのタグではない

2、<TABLE>タグの使用が必要なとき

3、SEO における<TABLE>タグ

4、<TABLE>タグを使わずにデザインするには?

■12、見出しタグをうまく使う方法

1、見出しタグ(<H>タグ)は重要?

2、意味不明な見出しタグの使い方は NG

3、クローラは見出しタグに厳しくなった?

4、見出しタグを CSS でコントロールするとペナルティを受けるのか?

5、効果的な<H1>タグの使い方

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■13、強調タグをうまく使う方法

1、強調タグを使うことでペナルティを受ける?

2、「強調タグ」を使わずとも、強調はできる

3、装飾タグをうまく使うコツ

■14、<meta>タグを賢く使う

1、<meta>タグとは?

2、<meta content="index,follow">は、SEO に必要無し

3、<meta content="noindex,nofollow">は、SEO に必要な場合がある

4、<meta name=”keywords”>に、キーワードを詰め込みすぎない

5、<meta name=”description”>の記述は、かなり重要

■15、軽量化されたソースを意識せよ!

1、ファイルサイズで順位が変動する?

2、Youtube のタグには気をつけよ

3、やり過ぎの軽量化は NG

4、Javascript や、CSS は徹底的に外部ファイル化すべし

5、プロもなかなか行わない Flash ファイルの外部ファイル化

6、あのソースもこんなに軽量化できる

■16、重要!HTML チェッカーによるソースのチェック

1、HTM チェッカーとは?

2、チェッカーで高得点をとる意味

3、アフィリエイトタグの貼りすぎは良くない

■17、文字コード「Shift-JIS」と「UTF-8」

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●コンテンツ編------------------------------------------------------

■18、SEO を超える「クロスブラウザ」とは?

1、クロスブラウザ仕様は SEO 以前の問題

2、ブラウザごとのレイアウト崩れが起こる原因

3、「wii ブラウザ」が次世代ブラウザとなる?

4、携帯業界にフルブラウザの波がくる!

■19、魅力あるコンテンツを作るテクニック

1、オリジナリティー要素の考え方

2、需要のある文章を意識し「LPO」を施す

3、新しいものを常に取り入れる姿勢で

■20、SEO に強いライティング

1、近接キーワードを意識した文章を

2、上手な Web ライティングにはコツがある

■21、他人事ではない「Google 八分」の恐怖

■22、無料のアクセス解析ツールに気をつけよ

●コンテンツアップ編--------------------------------------------------

■23、サイトマップを送信せよ!

1、サイトマップ XML を作る

2、サイトマップ XML を Google に送信する

3、サイトマップ XML を各検索エンジンに見に来てもらう

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■24、Google ウェブマスターツールを使い倒す

■25、エイジングフィルタ&アドバンテージの概念

1、エイジングフィルタ&アドバンテージとは?

2、新規サイトは必ずどこかのページからリンクを貼ってもらう

●外部リンク獲得編--------------------------------------------------

■26、Google ツールバーの真実

1、見せかけのページランク

2、真のページランクの存在

3、Google ツールバーに隠されたアルゴリズム?

■27、ナチュラルリンクとは?

1、ナチュラルリンクとは?

2、ナチュラルリンクとバイラルコンテンツの関係

■28、検索エンジンスパム大解剖

1、YST が語る検索エンジンスパム

2、Google が語る検索エンジンスパム

■29、危険な外部リンク

1、身を滅ぼす無作為な相互リンク

2、関連性の無いサイトとの相互リンク

3、1 ページにリンクが 50 個以上存在するページ

4、「隠しリンク」によるペナルティ

5、「リンクファーム」によるペナルティ

6、リンク業者への容赦の無い制裁

7、偽装ページランクを見破る!

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■30、賢い外部リンク獲得法

1、ジャンルが同じ&近接キーワードが同じサイト

2、ブログや CMS を攻めよ!

3、RSS 配信は次世代の被リンク獲得法

4、ソーシャルブックマーク対策

5、「まぐまぐ」からメールマガジンを発行する

6、「Yahoo!メルマガ」からメールマガジンを発行する

7、ASP を利用した被リンク集め

8、古くから存在しているサイト

9、更新頻度の高いサイト

10、新規サイトもオススメ

11、その他良質なサイト

12、小規模検索エンジン対策

13、サテライトサイトの制作

■31、 良のリンク依頼先は検索窓にあり!

■32、リンク依頼メールの極意

1、リンク依頼の基本

2、良いリンク依頼メールを書くコツ

3、これがプロの書く「リンク依頼メール」だ!

4、依頼メールをプロレベルに仕上げるコツ

●バイラルマーケティング編----------------------------------------------

■33、バイラルマーケティングを制する

1、「ゲーム」がバイラルコンテンツ?

2、バイラルコンテンツを制作する上での基本

3、素人でも作れるバイラルコンテンツの例

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管理編-----------------------------------------------------------

■34、更新は定期的に

■35、良質なサーバ&ドメインを選べ!

1、サーバの質が SEO に影響する?

2、中古ドメインに気をつける

3、データ転送量に気をつける

賢威 2.0 付録-------------------------------------------------------

■36、あとがき

■37、SEO TIPS

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~はじめに~

■1、松尾にとっての SEO とは

アルゴリズムの「変更」の先には、「未来」が見える。

いきなり壮大な一言ですが、本書の内容は、まさに上記の一言に集約されます。

検索エンジンの開発者は、意味も無くアルゴリズムを更新しないからです。

私はこれまで、本当に多くのサイトの SEO を手がけてきました。

正直、SEO に関する仕事ほど、地味で生産性のない仕事はありません。

これが大自然の大いなる謎を解明するのならカッコいいのですが、SEO とは、他人が作った「検索

エンジンのアルゴリズム」を必死で分析することです。

しかも、その分析は、アルゴリズムが変更されれば、また一からやり直しになります。

なんと地味な作業でしょう。

いきなり 初に愚痴を言ってしまい、申し訳ありません。

そういうことがあり、私は 2 年前からスタイルを変えました。

検索エンジンの結果を分析するのではなく、

検索エンジンの変化を予測する、というスタイルに。

そのスタイルに変えてからは、SEO でかなりの成果をあげられるようになりました。

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日々リリースされるサービスが、どういう意図を持ってリリースされたのか?

なぜこのタイミングで順位変動が起きているのか?

それらを予測すれば、次に行うべき SEO が見えてくるからです。

■2、「予測」するには膨大な情報が必要

検索エンジンの予測とは言いましたが、その予測は膨大な情報によってなされるものです。

その基本は、検索エンジンのアルゴリズムを改良するため日々奮闘しているプログラマーの気持ち

を考えることです。彼らが次にどんな改良を行うか、それを考えるのです。

2007 年 1 月に発売した「賢威」では、検索エンジンの情報を収集するクローラ(ロボット)の気持ち

を考えました。クローラが認識しやすい美しいソースを書く方法をご紹介したのです。

美しいソースを書いて、順位が確実に上がる保障はありません。

しかし、デメリットはまったく無いでしょう。

効果がありそうなら何でも取り入れる、それが SEO の基本です。

SEO には元々真実がないわけですから、できる限り色々な可能性にチャレンジしていく。

そうすることで、不思議と上位表示されるのです。

上位表示を期待できるテクニックは数多くあります。

中には私を含む一部の方しか知らない、秘密のテクニックもあるでしょう。

それらを惜しげもなく紹介するのが本書なのです。

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■ 3、「サイト」と「ページ」の呼び方について

本書では「サイト」という言葉と「ページ」という言葉が出てきます。

この違いをまず明示しておきます。

サイトと言うのは「ウェブサイト」のことです。

ページと言うのは「ウェブページ」のことであり、ウェブページが複数集まったものを「ウェブサイト」と

呼びます。

「ホームページ」と言うのは、ウェブサイトの入り口にあたるページのことですが、一般的にホームペ

ージと言うのは、ウェブページの総称だと思われています。

ややこしくなりますので、本書では、ウェブサイトの入り口を「トップページ」と呼ぶことにします。

■4、「ブログフィルタ」の導入

本書をお買い上げいただいた方の中には、ブログでの SEO にも興味がある方が多いと思いますの

で、 近話題の「ブログフィルタ」について語ろうと思います。

Yahoo!検索(以下 YST)に、3 月 27 日「ブログフィルタ」なる機能がつきました。

現在、この機能はオプション扱いですが、私は今後この機能がデフォルトで導入されると思ってい

ます。

【YST 検索スタッフブログ ブログフィルタ導入に関するページ】

http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/27

YST には「ウェブ検索」「登録サイト検索」「ブログ検索」などがあります。

この中で もよく使われるのが「ウェブ検索」です。

今の「ウェブ検索」の結果には、ブログも表示されていますが、私は今後、「ウェブ検索」ではウェブ

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サイトのみ、「ブログ検索」にはブログのみ、と完全に分かれるだろう、と考えています。

ブログは誰でも簡単に開設できるという特長があり、日々ものすごい数のブログが新規作成されて

います。

こんなことを書くとブロガー(ブログを書く人)から怒られそうですが、検索エンジンで上位表示され

ているブログには、質の良くないページがちらほら見られます。

それらのブログは、お小遣い稼ぎ目的で記事を書いたブログであることが多く、正直、それらのブロ

グを見つけると、私はゲンナリします。

ブログが検索エンジンの上位を占めていた時代がありました。

ブログが SEO に強かったのは、「検索エンジンが好むソースに整えてくれる」機能と、「リンク構造

を検索エンジンが好む状態に整えてくれる」機能によるところが大きく、そこに SEO のエッセンスを

少し追加するだけで、SEO に力を入れていないウェブサイトを簡単に追い抜くことができました。

ブログが持つ SEO に強い仕組みは、ちょっとやそっとでは崩れません。

更新が楽なため、ページが増えることで、内部リンク構造の強化は簡単に行えますし、トラックバッ

クも強力な機能です(トラックバックを用いたスパム行為が頻発したので、 近の検索エンジンには

ほとんど効果がありませんが)。

2005 年から 2006 年にかけて、検索エンジンがブログに振り回される日々が続きました。

おそらく、検索エンジン開発者も、こんな状況になるとは予測していなかったはずです。

そんな状況が続いたある日、「Goo」にて「ブログフィルタ」というものが導入されました。

2006 年 7 月 31 日のことです。

名前の通り「検索結果にブログを表示しない」という機能ですが、この機能が導入された背景には、

Goo 社が利用者を対象に行ったアンケートで、実に 2 割の方が「ブログを検索エンジンに表示させ

たくない」と回答したことがありました。

基本的にどのブログも SEO 的な力は変わりませんから、例えばアフィリエイト目的で SEO を施した

ブログは、どのブログよりも上位に来てしまいます。

それらのブログは中身の無いことが多いので、表示させたくない、ということでした。

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検索エンジンの使命には、「ユーザーが求める情報を的確に表示する」ということがあります。

Goo はその使命を守るために、ブログフィルタという一石を投じたのです。

その後、YST にもブログフィルタが導入されました。

今後、多くの検索エンジンに導入されていくことが考えられます。

ブログフィルタはまだオプションですので、利用者側で設定をしなければなりません。

しかし、今後の検索エンジンでは、ブログフィルタが初期設定となり、ウェブサイトを検索したい時に

は「ウェブ検索」、ブログを検索したい時には「ブログ検索」を使う、という形になりそうな気がします。

これに対するデメリットは何もないはずです。むしろメリットばかりではないでしょうか。

勘違いして欲しくないのですが、当方はブログに恨みがあるわけではありません。

どちらかと言うと、ブログ愛好家です。

自分のブログを持っておりますし、ブログ検索もよく使います。

ただ、検索エンジンの 1 ユーザーとしては、ウェブ検索にブログも一緒に表示されると使いにくい、

と思っていました。

せっかくの「ブログ検索」が用意されているわけですから、ウェブは「ウェブ検索」、ブログは「ブログ

検索」と分けてあった方が、求める情報を手に入れやすいでしょう。

私は今後、どの検索エンジンも下記のようになると推測しています。

「ブログフィルタを使用する」が初期設定となり、「ブログフィルタを使用しない」がオプションになる

そのブログフィルタですが、私は様々な検証を行いました。

その結果、今のところ、レンタルブログサービスを利用したブログのみを、その「ドメイン名」で判断し

て、弾いているようです(?)。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 16

独自ドメインのブログや、MovableType、Wordpress で作成されたサイトは、ブログフィルタに引っか

かりません。

また、「ブログ」という言葉を使用していても、レンタルブログでなければ、きちんと表示されている

ようです。

ただし、この設定は今後変わっていくと思います。常に動向を探る必要があるでしょう。

■5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動

2007 年 4 月 1 日。ネットに大きな激震が走りました。

YST のアルゴリズムが大きく変動したのです。

それまでの YST は正直、精度の良いものとは思えませんでした。

しかし、今回の更新で、精度はかなり向上したように思えます。

YST の更新状況は、「YST 検索スタッフブログ」で読むことができます。

【YST 検索スタッフブログ 該当のページ】

http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/31

このブログでは、今回の更新を下記のように語っています(2007 年 4 月 1 日現在)。

「YST を採用して以来、このような大きなバージョンアップを何度も実施してきました。自信を持っ

ておすすめできる、非常に優れたアルゴリズムとなっています。ぜひお試しください。

~省略~

ランキングアルゴリズムは常に 適化される「生き物」であり、順位変動は常にあります。今回は

新エンジンへの切り替えになり影響が大きいため特にお知らせするという位置づけとなります」

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 17

この文章から察するに、今回の YST の変動は、かなり大きなものだったようです。

また、今回の変動の前に、米 Yahoo!Search ブログにてある記事がアップされました。

米 Yahoo のクローラが、これまで使用していた「inktomisearch.com」というホスト名を捨て、

「crawl.yahoo.net」というホスト名を名乗るという記事です。

【米 Yahoo!Search ブログ 該当のページ】

http://www.ysearchblog.com/archives/000426.html

これらから判断すると、2007 年の Yahoo!では、大きな変動が起こりつつあるということです。

■6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか?

検索エンジンの開発者が も力を入れているのが、悪質な SEO を行っているサイトをはじく

「スパムフィルタ」です。

スパムフィルタの技術は検索エンジン各社において、 重要機密とされています。

その情報が外部に漏れることはありません。

良質なスパムフィルタを整備することは、検索エンジンの質の向上をもたらします。

検索エンジンの更新とは、このスパムフィルタを強化する作業だと言っても過言ではありません。

スパムには数多くの種類がありますが、網の目をくぐるように、検索エンジンの目を逃れているスパ

トサイトが多数存在します。

それらスパムサイトは、今後の検索エンジンの改良で根絶されていくでしょう。

つまり、今後 SEO を真剣に行うのなら、「検索エンジンにペナルティを受けない、優良なサイトを作

る」ということが、 重要になるのです。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 18

本書のベースはまさにそこにあり、「いかに優良サイトに見せるか?」という視点で、SEO のテクニッ

クをご紹介しています。

そのテクニックは今後の YST に効果があり、Google、MSN、Mooter、百度など、他の検索エンジン

においても有効だと思います。

現に、次でご紹介している私のサイトは、今回の YST 大変動でさらに順位を上げました。

■7、松尾の SEO 実績のご紹介

私が管理している実験サイトの SEO 実績例をご紹介します。

(※お客様との契約上、お客様サイトはここではご紹介できません。ご了承下さい)

ここでご紹介する 3 サイトは、実験目的&アフィリエイト目的で制作したものです。

あくまでも「実験サイト」ですので、デザインはまったく凝っておりません。

更新頻度も少なく、月に 1 度しか更新しないサイトもございます。

そのため、更新頻度の要素では SEO の効果が弱くなっていると思いますが、以下のような

素晴らしい結果を出せています。 (これらのサイトは Yahoo!カテゴリなどの、大手ディレクトリには登録されておりません)

これらのサイトでは、アフィリエイト・物販の実験も行っております。

私はアフィリエイト報酬と物販を合わせ、月々20 万円以上の収入を得ています。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 19

(※順位は 2007 年 4 月 15 日のもの)

このサイトはドラゴン桜のコミックスとは何の関係もございませんが、「近接キーワード効果」の実験

のために「ドラゴン桜」というキーワードも入れています。

※「 」というキーワードは、シーズンによって検索回数が大幅に増減するキーワードです。

アンカーテキストの実験を行っているサイトです。

ご覧の通り、タイトルには「 」「 」というキーワードは一切入っておりません。

しかし、「 」(月間検索数 7000 回のキーワード)と検索していただくと、という大きなキーワ

ードにも関わらず、他のライバルサイトより上位に表示されています。

このサイトは外部リンク掲載依頼をする時に、わざと、「 」という

サイト名での掲載をお願いしていました。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 20

物販サイト。月々10 万円以上の収益を誇る。

ここで販売している「 」は、当方が 3 日で制作した音楽用データ集です。

3 日で制作したものが、月 10 万円売れているのですが、1年換算すると約 120 万円になります。

この利益は、まさに SEO の成功によるものが大きいでしょう。

このサイトでは、「RSS 配信による外部リンク獲得」の実験をしています。

■8、SEO とは「文字」を扱う作業である

「早く SEO のテクニックを教えてくれ」と言われそうですが、SEO のテクニックを効果的に学んでいた

だくために、この章では SEO を学ぶ心構えをご紹介しています。

SEO の具体的なテクニックは、次章から解説しておりますので、お急ぎの方は次章よりお読み下さ

い。

ここまでマニュアルをお読みになって、「なんと文字だらけのマニュアルだ!」 と思われた方も多

いと思います。

これには実は理由がありまして、

SEO というのは結局のところ、「文字」をどれだけうまく操れるか、という作業です。

そのため、本書はできるだけ「文字」による解説を行っていこうと思っています。

画像は必要な部分にのみ用いていますので、何卒ご了承下さい。

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■9、名刺代わりの SEO

あるキーワードが 1 ヶ月間に検索された回数を「月間検索数」と呼びます。

一般的に、月間検索数の多いキーワードは人気があり、上位表示が難しいと言われています。

人気のあるキーワードで上位表示されると、多くのアクセスを集めることができるため、SEO に力を

入れるライバルサイトが必然的に増加するからです。

人気のあるキーワードで上位表示されるだけが SEO ではありません。

ここでは月間検索数を意識しない SEO のお話をしてみます。

当方の個人サイトは、現在、「京都の作曲家」というキーワードにて、Yahoo で 1 位 (Google では 4

位) をとっています。

正直、月間検索数は 0 に近いですが、それを承知で行った SEO です。

例えば、私が音楽関係者と出会い、自分の紹介をするときに、

僕のサイトは Google で 「京都の 」 で検索すると一位なので、良かったら見て下さい

と言えば、極端な話、名刺を渡さなくても自分のことを知ってもらえます。

さらには、「京都の で 1 位って、すごい人じゃないのか!?」 というイメージを持ってもらうこ

とも可能です。

これを私は、「名刺代わりの SEO」と呼んでいます。

一見、すごいキーワードのように見えても、ライバルサイトがほとんどいないキーワードがたくさんあ

ります。これらのキーワードは SEO を成功させやすく、名刺代わりの SEO には 適なのです。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 22

例えば、京都で美容師をやってらっしゃる方なら、

僕は Google で 「京都の美容師」 で 1 位なんですよ

と言うと、お店に来たお客様はびっくりされるかもしれません。

ああ、この人は京都では指折りの美容師さんなんだ・・・

と思ってくれる可能性もあります。

SEO に詳しくない方にとっては、『月間検索回数』なんて関係ないのです。

あるキーワードで 1 位をとっていれば、それだけですごいと思われてしまうのです。

ビジネスを成功させる上では、こういう SEO の考えも必要です。

■10、SEO の噂を信じてはいけない

SEO を行う前に、必ず頭に入れておいて欲しいことがあります。

それは、SEO に「真実」はない、ということです。

どこかに「SEO 必勝マニュアル」があるのなら、私は 1000 万円出してでも買うでしょう。

SEO の成功は、それほど大きな利益をもたらすからです。

「真実」の SEO が分からないからこそ、多くの SEO コンサルタントが日夜研究を続けているです。

そして多くの SEO 業者が凌ぎを削っているのです。

ただし、検索エンジンというのは、人間が作り出したプログラムであり、そのアルゴリズムには、必ず

理由があります。

その「理由」を見つけ出すのが、我々SEO コンサルタントなわけですが、多くの分析と検証の結果、

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 23

効果があると思われるテクニックは、確かに存在しています。

そして、近い将来順位を落とすであろう、グレーなテクニックも存在します。

当マニュアルは、それらのテクニックを、松尾独自の理論を交えてご紹介しています。

SEO で も重要とされるのは、下記の 3 要素です。

1、適切なキーワード選び

2、リンクポピュラリティ

3、アンカーテキスト (リンクテキスト)

これらの要素がうまく絡み合わないと、SEO の効果は現れません。

(※「リンクポピュラリティ」とは、リンクされることで増加する、ウェブサイトやページの人気度です)

これら3要素は、SEOを始めたばかりの初心者の方でも知っており、現在ほとんどのページが、これ

らの 3 要素を重視した SEO を行っています。

しかし、それらのページすべてが上位表示されているかと言うと、そうでもありません。

なぜなら、SEO を成功させるには、上記の要素以外にも大事な要素が多くあるからです。

例えば、大事な要素として知られているものの一つに、「Google ページランク」があります。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 24

「 」のページランク↑

Google 独自の判断基準であるページランクは、リンクポピュラリティを 10 段階の数値で表したもの

ですが、一般的にページランクが高ければ高いほど、そのページは上位表示されると言われてい

ます。

しかし、ページランクが高いにもかかわらず、上位表示されていないページが多く存在している事

実をご存知でしょうか?

なぜ、そのようなことが起きているのか?

簡単な理由です。

「ページランク」は Google にとって、様々な判断基準の一つに過ぎないからです。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 25

ページランクが高いということは、それだけ何かの評価を受けていることだとは思いますが、Google

にて上位表示されるためには、ページランク以外にも、他の要素が重要になってくるわけで、

ページランクを上げることだけに気をとられていると、いつまでたっても上位表示されないこともあ

りうるのです。

ページランク以外に重要な他の要素が、一体何なのかは明かされることはありません。

しかし、 初にご紹介した、「適切なキーワード選び」「リンクポピュラリティ」「アンカーテキスト」の 3

要素が重要であるということに、変わりはないでしょう。

また、Google には 200 ほどのサイト判断基準があり、様々な視点から上位表示を判断していると

言われています。

大事な要素と言えば、「キーワード出現頻度(キーワード密度)」という言葉もよく聞きます。

「1 ページに含まれるキーワードの数は、文章量に対し、●パーセントにしなくてはならない」

というものですが、これも 近では重要な要素ではありません。

要は不自然な文章にならなければ良いのです。

普通に文章を書いていれば、キーワードが 20%以上になったりすることはないでしょう。

SEO に関する噂は、まだまだ存在します。

「見出しタグを、スタイルシートを使って小さくすると、スパム扱いされる」

「相互リンクはたくさん行ったほうが良い」

などなど・・・・・・・・

そんな噂に振り回される人たちが多くいます。

なぜなら、皆、本当に効果的な SEO が何なのか悩んでいるからです。

1 分 1 秒で進む現在のインターネットにおいて、「SEO で悩む」ということは、大変な時間のロスです。

毎日ものすごいスピードで増え続ける新規サイト。

ジタバタしていると、気付けばあなたの周りは強力なライバルサイトばかりだった、などということが

起こりうるのです。

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これからの時代は、今までのような「悩む SEO」ではいけません。

賢く威力のある SEO を始めるべきなのです。

その「賢く威力のある SEO」をテーマとし、私は一冊の SEO マニュアルを執筆しました。

それが、SEO 対策マニュアル『賢威』です。

■11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース

本書のベースとなるのは、

「検索エンジンから受けるペナルティをなくし、優良サイトとして認識させる」

ということです。

「ペナルティ」の考え方は人それぞれですが、私が考えるペナルティとは、「スパム扱いを受けて、

検索エンジンから姿を消す」と言った、大きなものではありません。

検索エンジンがサイトの順位を決める上で使っていると思われる、採点システムにおける加点・減

点のことです。

私は、例えば下記のような場合にペナルティを受けると考えています。

・ 無作為な相互リンクを行っている。

・ タグの使い方がおかしい。

・ ソースが乱雑に書かれ、ファイルサイズが肥大化している

・ キーワードの埋め込みが過剰な、機械的な文章を書いている。

・ 質の良くないレンタルサーバでサイトを運営している

・・などなど。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 27

ソースの書き方一つでペナルティを受ける?

そんな話聞いたことないぞ。

そう思われる方が多いでしょう。

「ソースの書き方一つでペナルティを受ける」、そんなことは、ほとんどの SEO 書籍に書かれていな

いからです。

実は、米 Google 検索の Adam Lasnik 氏は、「HTML コードに多少の間違いがあっても、クロールに

は問題はない」と 2006 年 12 月に語っています。

【Google ウェブマスターヘルプでのディスカッション】

http://groups.google.com/group/Google_Webmaster_Help-Requests/browse_thread/thread/f889

0a5cd938074a/dbcd8c8332ac3259?lnk=gst&q=&rnum=15 - dbcd8c8332ac3259

ただ、この話には続きがあります。

「品質のガイドラインを守るのも重要」だと語っているのです。

結局どっち?という話になりますが、こういった議論は 終的には、

「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識しているのかしていないのか、どっち?」

ということになると思います。

この議論は、現在もネットのいたる所で繰り広げられていますが、当方は

「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識している」と考えています。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 28

ホームページのデザインを知るためには、ソースを解読しなければなりません。

ソースが汚いサイトはデザインが崩れてしまいますが、もし検索エンジンがソースを認識しないので

あれば、デザインの崩れたサイトが、検索エンジンの上位を独占する事態もありうるでしょう。

そんなことを検索エンジン開発者が見逃すと思いますか?

■12、「美しいソース」って結局何?

「賢威」には、膨大なホームページテンプレートが付属しています。

それらテンプレートのソースは、私が徹底的に美しさを追及しています。

結局のところ、「美しいソース」とは何なのでしょう? 軽くご説明したいと思います。 「美しいソース」とは、必要 小限のタグを使い、文書の論理構造がきちんと記述された、軽

量化を意識したソースのことです。

ソースの軽量化を行うためには、スタイルシート(CSS)を用いる必要があります。

デザイン要素をスタイルシート(CSS)へ分離すれば、メインの HTML ファイルをスリムにすることが

可能です。

CSS の使用は、ウェブの世界権威「W3C」が提唱しており、HTML(XHTML)と CSS によるサイト制

作はネット上の常識となっています。

そして、「W3C」が提唱しているタグの使い方を取り入れることで、必然的にソースは美しくなり、軽

量化されます。

美しいソースは、検索エンジンのクローラの読み込み精度の向上は勿論のこと、キーワードの強

弱関係を正しく主張しやすいという利点があるのです。

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■13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見

現在「SEO」と検索して上位に表示されるSEO会社サイトの多くが、美しいソースではないようです。

だからと言って、あなたのサイトも美しくないソースで良いのでしょうか?

ちなみに、某 SEO 会社で働く知人は、お酒の席でこう語ってくれました。

美しいソースが「SEO 対策」に効果がある、なんてことになったら、

これまでの顧客に「うちのサイトも責任をもって綺麗なソースに直してくれ」と言われる

美しいソースを書くことは、SEO 会社にとっては余計な出費と時間の浪費だ、という意見です。

強力な自社リンクを保有し、その自社リンクを使った「リンクポピュラリティ」で検索上位達成を行う

SEO 会社にとっては、自分の首をしめることになってしまうのです。 ただし、SEO 会社の中には、「美しいソースの記述」を売りにしている会社も増えてきました。

余談ですが、大工は自分の家をなかなか建て直さない、という話を聞きます。

本当に忙しい大工は、自分の家を建て直している暇がない、というものです。

HP 制作会社も大工のようなものです。

仕事が忙しいときに、自社の HP のリニューアルなんてできるわけありません。

ダラダラと書いていると先に進まないので、ここらで「ソース論争」は止めておきますが、美しいソー

スを書くことにデメリットはありません。

美しいソースを書いていない SEO 会社が多いのであれば、それこそチャンスではないでしょうか。

ただし、くれぐれも勘違いしてほしくないのは、

美しいソースを書くだけで上位表示するというのは大間違い、だということです。

美しいソースを書くことは、SEO テクニックの一つに過ぎません。

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■14、HTML チェッカーで高得点を出す意味

後ほどご紹介しますが、ソースの正確さを採点してくれる「HTML チェッカー」というツールがありま

す。

本書では「HTML チェッカー」を使ったソースのチェックを推奨していますが、チェッカーツールで

の高得点は、美しいソースを書いた末の「副産物」に過ぎません。

正しくサイト構築を行えば、HTML チェッカーの高得点は自然に出ます。

重要なのは、別に 100 点満点でなくても構わないということです。

「軽量化された美しいソース」であることが重要です。

満点を出そうとして、必要の無いタグを入れるのはやめましょう。(例: <div><br /></div> など)

例えば、アフィリエイトタグなどは、チェッカーによっては不明なタグと見なされることがあります。

それはタグに含まれる独自の文字列が原因ですので、特に気にしなくて良いでしょう。

どうしても点数を気にされる方は、アフィリエイトタグの数を減らしていただくのが一番だと思います。

後述しますが、アフィリエイトリンクを多数設置することで、検索順位が下がる現象も報告されてい

ます。

また、HTML チェッカーで満点を出そうと、ひたすらソースを書き換える方もいらっしゃいますが、美

しいソースを書くだけで上位表示されるわけではありません。

キーワードを効果的に用いたライティングや、外部リンクの獲得も重要です。

美しいソースにデメリットはありませんが、デメリットがあるとするなら、

美しいソースを書くことに時間を割くあまり、他の SEO 対策ができないことです。

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「時間がかかるのなら、美しいソースなんて書きたくないわ」

そう言うあなたのために、良いアイテムがそばにあるではないですか。

そう、「賢威」の HP テンプレートが。

■15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・

当方は企業様宛に SEO コンサルティングを行っていますが、 近、その依頼がかなり多くなりまし

た。

その理由は、以前は他のSEOコンサルタントに頼んでいたものの、その内容が良くなかったというも

のです。

SEO コンサルタントの中には市販本で学べるような知識を解説した上、「とにかく相互リンクをしてく

れ」としか言わない方もいるようです。お気を付け下さい。

当方の SEO テクニックは、多くの企業様に気に入られており、毎月様々な場所でコンサルティング

を行っております。

私は SEO コンサルタントとしての華やかな実績はありません。

大きな SEO セミナーも行わず、企業相手に秘密裏に活動していました。

ただし、実績はかなり濃いものだと自負しております。

私の 大の強みは、現役の Web クリエイターであることです。

京都市主催の コンテスト 2006 にて、近畿経済産業局長賞を受賞したばかりですので、

それ相応の知識と実力は備えているつもりです。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 32

私は SEO コンサルティングだけでなく、実際にサイト制作まで取り仕切ることがよくあります。

サイト制作と SEO を別々の会社が行うケースがありますが、このケースだと、予算がかかる上、双方

の会社での意見の食い違いも発生し、SEO に強いエッセンスを 大限盛り込めません。

もし、あなたが SEO に強いサイト制作をご希望されるのなら、SEO とサイト制作の両方を行える会

社を探されるのがベターだと思います。

また、「SEO を行うならデザインの良さを捨てなければならない」などと言う会社は、外されたほうが

良いでしょう。

SEO を踏まえた上で美しいデザインを行うのが、本物のプロだからです。

■16、本書を発売した理由

本書でご紹介している SEO 理論は、私の SEOコンサルタントとしてのノウハウをまとめたものですが、

本書があれば、SEO コンサルタントにもなろうと思えばなれるでしょう。

それほど強力なノウハウです。

私はなぜ、そんな強力なノウハウを販売してしまうのか?

現在、私が行っている SEO コンサルティングは、多くのお客様からご好評いただいています。

私が行う SEO は、サイトのソースをいじるため、SEO コンサルタントだけの仕事だったはずが、結局、

サイトのリフォームまで頼まれることが多いのです。

もちろん、仕事が増えるのはうれしいことですが、サイトのリフォームは、非常に大変な作業です。

リフォームを行うためには、他人が作成したソースをいじらなければなりません。

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それはまるで、知らない人の部屋を片付けるような、大変な作業なのです。

私は現在、3 人体制で仕事をこなしています。

信頼できる優秀な Web デザイナー「D」氏。

信頼できる優秀なプログラマー「Y」氏。

そして SEO コンサルタントで Web クリエイターの私。

この少人数体制のため、請け負える仕事の量には限界があります。

しかし、ありがたいことに Web 制作の需要は増える一方なのです。

アルバイトでも雇えば良いと言われるかもしれませんが、即戦力になる優秀な人材を確保すること

は難しいものです。

そういった事情があり、私は SEO コンサルタントとしての仕事のスタイルを少し変えてみることにしま

した。

まず手始めとして、「自分の SEO テクニックをマニュアル化し、販売すること」を始めてみようと思っ

たのです。

私の SEO 理論を「マニュアル」として販売することで、私は今よりもっと多くのお客様に、自分の

SEO 対策をご提供できます。

これは慈善事業ではありません。れっきとしたビジネスです。

また、実は私は「作曲家・ピアニスト」という顔も持っております。

大手レコード会社から発注される仕事もあり、こちらの仕事も忙しく、音楽制作やコンサートの仕事

などが入ると、ウェブ制作の仕事を一旦ストップしなくてはならないときもあります。

(※私に仕事を発注されるお客様には、それをご了承していただいています)

私は小さい頃から、「何かを作る」「何かを表現する」ということが好きでしたので、この二足のわらじ

には満足していますが、ビジネスとして考えた場合、とても効率の悪いスタイルになっています。

「この仕事スタイルをなんとかしたい!」

そのことも本書を販売した理由の一つです。

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■17、「電子マニュアル」として販売するにあたり

本書は「電子マニュアル」です。

電子マニュアルは情報の新鮮度において、市販本より優れています。

変化の激しい現在のインターネットでは、市販本が書店に並ぶ頃には、もうすでに新しい情報がネ

ットには流れているのです。

電子マニュアルは「情報商材」と呼ばれることがあります。

そして、電子マニュアルを販売することは「情報商材販売」と呼ばれます。

「情報商材販売」とは、ある分野のプロがその分野のビギナーに、自分の「ノウハウ」を電子マニュア

ルとして提供する、今までに無かった型のネットビジネスです。

現在、この情報商材ビジネスは大きな注目を浴びており、たくさんのジャンルの情報商材が、インタ

ーネットで販売されています。

しかし、誰でも簡単に商品を販売できるため、「情報商材」と呼ばれるものの中には、怪しいものが

多くあるのも事実です。

私は、今年の 1 月よりこの業界に足を踏み入れましたが、正直、怪しげなマニュアルが売買されて

いることに、困惑しました。

この業界で、こういったマニュアルを販売することで、自分のブランドイメージを落とさないだろうか、

正直本気で悩みましたが、賢威をご購入いただいたお客様は、とても志の高い方ばかりですので、

お客様の熱意に救われている気持ちです。

レンタルブログの質の低下と同じように、「誰でも簡単に参入できる分野」というのは、たいていグレ

ーな分野へ変わっていきます。

情報商材は、発行者が「言い値」で販売できます。

そのため、根拠のない高価格で販売されている商材もあります。

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きちんとした内容のものもありますが、誇大広告をしているものも多く見かけます。

高額だからと言って、中身が良いとは限りません。値段には騙されないで下さい。

賢威の値段は、ホームページテンプレートの値段が大きいとお考え下さい。

商用ホームページテンプレートは、どんなに安くても1デザイン 1 ページ約 3000 円はします。

膨大なテンプレートの量、そして、自由に編集可能な 30 種類のヘッダーPSD ファイルが付属して

いることを考えていただければ、この値段はかなり安いと思っていただけるのでは、と思います。

現在、賢威のテンプレートを使って作られた企業サイト様が多数存在いたします。 賢威のテンプレートは、他の Web クリエイターも編集しやすいテンプレートですので、第一線のサイ

トにも導入されています。

まさに、プロがプロのために制作したテンプレートでもあるのです。

私もサイト制作を行う時は、必ずこのテンプレートをベースに作業をしています。

ご購入者の皆様には、SEO の強さだけが評価されているようなのですが(笑)、慣れれば慣れるほど、

実に汎用性の効くプロクオリティのテンプレートだと感じていただけると思います。

私は、ビジネスを成功させる 大の要因は、「人との信頼関係」だと思っています。

ネット社会ではお互いの顔が見えません。だからこそ、相手との信頼関係を大切にするべきだと思

うのです。

例え詐欺的な行為でお金を儲けたとしても、それは一時的な利益で、長い人生を考えると、自分と

いう人間の価値を捨てるようなものです。

賢威ご購入者のお客様で情報起業をされる方は、それを心の片隅においていただければうれしい

です。

「購入して良かった」と喜んでいただけることを願い、私は本書を執筆しました。

アフィリエイトに詳しい方にとっては、既知の内容があるかもしれませんが、何かしら新しい知識は、

このマニュアルから得ていただけるものと思っております。

本書によって、私が皆様からどれだけの信頼を得られるかは分かりませんが、私が提供できるノウ

ハウはほとんど詰め込んだつもりです。

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本書で取り上げていないノウハウは、随時サポートページにてご紹介しています。

本書が、皆様のネットビジネスの活性化につながることを願って。

京都の SEO コンサルタント

松尾茂起

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~1、SEO の基礎~

いよいよこの章より、松尾の SEO テクニックをご紹介していきます。

本書はできるだけシンプルな解説を心がけているため、もしかすると説明が不十分な箇所もあるか

もしれません。

そのため、初心者の方は、このマニュアルと併用して、市販の SEO 解説書をお読みになることをお

すすめします。SEO の「基礎」を知る上では、市販の解説書は大変役に立ちます。

また、本書の特徴として、重要なポイントを青文字でハイライトさせています。

青文字を読み返していただくだけでも、重要な部分を復習していただけると思います。

本書には度々「クローラ」という言葉が出てきますが、これは、YST や Google などのロボット型検索

エンジンがネット上のサイトを巡回し、情報収集するためのプログラムのことです。

別名「ロボット」「スパイダー」とも呼ばれますが、本書では「クローラ」と呼びます。

クローラによって収集された情報は、独自のフォーマットに変換され、検索エンジンのデータベース

に格納されます。これがすなわち、「インデックス」です。

■1、SEO に必要な 3 要素

SEO を行う上では、下記の 3 要素が必要です。

1、キーワードの選定

2、リンクポピュラリティ

3、アンカーテキスト (リンクテキスト)

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「キーワードの選定」は、その名の通り、SEO を行うキーワードを決めることです。

SEO を簡単に成功させるには、ライバルの少ないキーワードを選ぶことが重要です。

「リンクポピュラリティ」は、他のページから貼られているリンクの質・量による、ページの人気指数の

ことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気のあるページ」と認識され、上位表

示につながります。他のページからリンクを貼られることを「被リンク」と呼びます。

「アンカーテキスト」(別名:リンクテキスト)に関しては、次でお話しします。

SEO を行うには、まずこの 3 つの基本概念を理解しなくてはなりません。

■2、アンカーテキストとは?

「アンカーテキスト」とは、<a href=”アドレス”>文字</a> というタグで囲まれる文字列のこ

とです。リンク先のページを表現する文字列(文字リンク)のことだと考えて下さい。

外部のサイトからリンクを貼ってもらう際、このアンカーテキストの記述が非常に重要になります。

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アンカーテキストの説明を、もう少し詳しくさせていただきます。

例えば、

作曲講座

というリンクがあるとします。

この場合、リンク先は「作曲」「講座」に関するページということになります。

次の場合はどうでしょう。

作曲講座と DTM 講座

この場合、リンク先は「作曲」「講座」「DTM」に関するページということになります。

あなたのサイトがたとえダイエットに関するページだとしても、あなたのサイトへのアンカーテキストが

作曲講座 と記述されれば、あなたのサイトは「作曲」「講座」に関するページだと、認識されてしま

うのです。

クローラはアンカーテキストに正直に従います。

■3、リンクポピュラリティとは?

リンクポピュラリティというのは、他のページから貼られているリンクの質や量による、

ページの人気指数のことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気の

あるページ」と認識され、上位表示につながります。

リンクポピュラリティで重要なのは、

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 40

1、どれだけ多くの被リンクがあるか

2、質の良いページからリンクを貼ってもらっているか

そして、

3、同じジャンルのページからリンクを貼ってもらっているか

これがとても重要なのです。

リンクポピュラリティを高めるには、とにかくリンクを貼ってもらうこと(被リンク)が必要です。

被リンクには下記の種類があります。

1、 相手が一方的にリンクしてくれる 「ナチュラルリンク」

2、お互いにリンクを貼り合う 「相互リンク」

3、自分のサイト内で張り巡らす 「内的リンク」

「3」の「内的リンク」はサイトのページ数を増やせば、勝手に強化されますが、「1」や「2」を増やす

には、少し工夫が必要です。

これらの被リンクを増やすことで、リンクポピュラリティは高まっていきます。

ちなみに、自分のサイト内から他のサイトへ向かって貼るリンクを「アウトバウンドリンク」

他のサイトから、自分のサイト内に向かって貼られるリンクを「インバウンドリンク」と呼びます。

これらの呼び方は少しややこしいので、本書ではインバウンドリンクのことを、外部から貼ってもらう

リンクという意味で、「外部リンク」と呼ぶことにします。

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■4、小型検索エンジンとは?

小型検索エンジンとは、「Yomi-Search」、「Amigo Navigator」などの CGI プログラムを使い、自分の

サイトの中に作成する「ディレクトリ型検索エンジン」のことです。

「Yomi-Search」は特に有名で、ネット上には、多くの Yomi-Search 検索エンジンが存在します。

「Yomi-Search」自体は素晴らしいプログラムなのですが、問題はそれを使う側です。

その使用の多くが SEO 目的と思われるものですが、

大量の Yomi-Search 検索エンジンにリンクを登録する業者や、自社で Yomi-Search サイトを量産

し、あざとく被リンクを獲得する業者が、後を絶ちません。

リンクを登録する作業自体は否定しませんが、この作業でお金を儲けている業者がいるのですから、

ちょっとどうかとと思います。

検索エンジンは「リンクをお金で買うこと」を特に嫌います。

そのため、金銭のやり取りが発生するリンク登録は、かなりグレーに近いと言えるのです。

私はこれまでに、リンクをお金で買って、劇的な効果を上げたサイトを見たことがありません。

「Yomi-Search」自体はグレーなプログラムではまったくなく、素晴らしいプログラムです。

サイトのコンテンツを増やすという目的であれば、積極的に使用されるのが良いと思います。

ただし、SEO 目的での Yomi-Search の利用者が後を絶たないため、SEO 目的での使用は、

検索エンジンからチェックされるかもしれない、とお考え下さい。

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■5、オーソリティー&ハブの概念とは?

「オーソリティーサイト」と「ハブサイト」という概念があります。 「オーソリティーサイト」とは「権威あるサイト」という意味で、その分野におけるスペシャリストだった

り、そのジャンルの多くのサイトからリンクを貼られている、信用のあるサイトです。

そして、「ハブサイト」とは、オーソリティーサイトへにリンクを貼っているサイトのことです。

つまり、橋渡し的な存在になるサイトです。

オーソリティーサイトに多くリンクを貼っていると、ハブサイトとして高い評価が与えられる、とされ

ています。

SEO 戦略では、いかに優秀なハブサイトになれるか、ということも重要になります。

オーソリティーサイトになるのは時間がかかりますので、まずはオーソリティーサイトとお近づきにな

りましょう。

優秀なハブサイトになるポイントは、同じジャンルのオーソリティーサイトへリンクを貼る、ということ

です。

逆に、多くの優秀なハブサイトからリンクを貼ってもらえれば、オーソリティーサイトになる、という考

え方もできます。

優秀なハブサイトというのは、例えば、「Yahoo!カテゴリ」であったり、「All About」であった

りしますが、ある一つのジャンルに特化した、サイト年数の古いリンク集サイトも挙げら

れます。 また、社会的信用度の高いニュースサイトは、オーソリティーサイト、ハブサイト、どちらにもなれ

るのです。

つまり、ニュースサイトからリンクを貼ってもらうことは、かなり大きなリンク効果が期待できることにな

ります。

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■6、ニュースリリース戦略とは?

ニュースサイトからのリンクが良いと書きましたが、どうすればニュースサイトにリンクを貼ってもらえ

るのでしょうか?

ニュースサイトにリンクを貼ってもらうには、ニュースを作り、プレスリリースを行います。

あまり知られていませんが、大きな会社でなくてもプレスリリースはできてしまうのです。

その方法については、様々なサイトで解説されていますので、検索されてみて下さい。

近ではプレスリリースを行ってくれる有料サービスなどもあります。

怪しげな SEO 広告業者に予算を払うよりも、こういった正統派のサービスを利用する方が賢明と言

えるかもしれません。

【プレスリリース配信代行の@Press】

http://www.atpress.ne.jp/

ただし、ニュースサイトに掲載されるときに気をつけなければならないのは、掲載された記事がバッ

クナンバーとしてサーバに残るかどうか、ということです。

バックナンバーがサーバに残らなければ、せっかく獲得した良質な被リンクが消えてしまいます。

■7、YST や Google 以外の検索エンジン

検索エンジン業界は、今のところ YST と Google が圧倒的なシェアを獲得しています。

世界的には Google のシェアが圧倒的に大きいようですが、日本では YST のシェアがかなり多く、

日本の SEO は、YST 対策が 重要とされています。

これまで、国内の検索エンジンと言えば、YST、Google、そして MSN の LiveSearch が有名でしたが、

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近、新たに 2 つの検索エンジンが参戦しました。

「Mooter」と「百度 Baidu」です。

「Mooter」はオーストラリア発の検索エンジンですが、この検索エンジンには「Mooter クラスターエ

ンジン」という独自のシステムが組み込まれています。

「Mooter」は Google と YST の美味しいところを集めたような検索エンジンで、とても信頼性のある検

索結果を表示してくれます。

その信頼性が評判を呼び、使用者は日に日に増加しています。

「百度 Baidu」は、中国からやってきた検索エンジンです。 中国では Google よりもシェアの大きい検索エンジンで、こちらもなかなか優秀な検索結果を導き出

してくれます。日本の「百度」は、法律的な問題があり、その機能を制限されていますが、本家の中

国では、なんと MP3 検索もできてしまうのです。

SEO を行う上では、こういった新進の検索エンジンも視野に入れる必要があります。

これら検索エンジンのシェア争いが加熱することにより、今後の検索アルゴリズムは、さらに高度な

ものへなっていくと思われます。

【Mooter】

http://www.mooter.co.jp/

【百度 Baidu】

http://www.baidu.jp/

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■8、SEO に役立つツール&サービス

SEO を行う上で役立つツールをご紹介しておきます。 賢威サポートページでは、この他にも多くのツールを多くご紹介しておりますので、是非

チェックしてみてください。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~2、キーワード選びを賢く行う~

■1、1 サイト 1 ジャンルが基本

近の検索エンジンは、サイトのジャンルを絞り込むようになり、複数のジャンルを扱ったサイトが上

位表示するのは難しくなってきました。

つまり、「1 サイト 1 ジャンル」に絞り込んだサイト制作が重要になってきたのです。

後述するアンカーテキストの章でも述べていますが、違うジャンルのキーワードを詰め込みすぎると、

狙っていたキーワードの力が弱くなります。

例えば、「作曲と美容とゴルフの講座」と言うようなサイトタイトルの場合、あまりにもジャンルがバラ

バラなため、「作曲」「美容」「ゴルフ」、どのキーワードでも上位表示が難しくなるわけです。

SEO には、後述する「近接キーワード」の理論が大きく関わってきますが、例えば、下記の二つ

のサイトタイトルがある場合、「りんご」というキーワードで上位表示しやすいのはどちらでしょうか?

1、りんごを食べるゴリラの写真集

2、りんごを栽培する農家のブログ

答えは「2」のページです。

なぜなら、「りんご」というキーワードで考えた場合、「ゴリラ」「写真集」よりも、「栽培」「農家」の方が、

「りんご」に近い意味を持つからです。

つまり、「1 サイト 1 ジャンル」をうまく実現するには、近接キーワードを選ぶコツが必要になります。

それをまず、念頭において下さい。

近接キーワードに関しては、後で詳しく取り上げます。

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■2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う

先ほど、1 サイト 1 ジャンルと書きましたが、「1 ページ 1 サブジャンル」という概念もあります。

「ジャンル」というのが「メインキーワード」だとすれば、サブジャンルとは「近接キーワード」のこと

だと言えます。

あなたは内部ページのタイトルを適当に決めていませんか?

内部ページのタイトルは、実は非常に重要です。

3 章でも取り上げますが、私は

ソースの中で検索エンジンが も重要視するのは、タイトルタグ

だと考えています。

極端な話、検索エンジンは、そのサイト内の全てのページタイトルを分析して、そのサイトのジャン

ルを決定する、そんなことも考えられるのです。

まだ「近接キーワード」や「ページ評価・サイト評価」の理論を詳しく説明していませんので、少しや

やこしいかもしれませんが、一例をご紹介します。

私の実験サイト「 」は、「 」というキーワードで SEO を行っていま

す。このサイトの内部ページのタイトルを少しご紹介しますと・・・・、

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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■ 4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム

近、YST では面白い検索結果を見ることができます。

例えば「●●講座」と検索したとき、上位表示されているサイトの中に、「●●講座」というキーワード

がまったく含まれていないサイトがあるのです。

当方と関係の無いサイトですので、このマニュアルではご紹介できないのですが、そのサイトのソー

スには「●●講座」というキーワードはまったく含まれていません。

また、外部サイトから貼られているアンカーテキストにも、「●●講座」というキーワードはまったく含

まれていないのです。

不思議に思った私は、そのサイトのリンク先のアンカーテキストを調べました。

すると、面白いことが分かったのです。

そのサイトのアンカーテキストには、「講座」ではなく「塾」というキーワードが使われていました。

そこで私は、YST では近接キーワードアルゴリズムが強く働き、「講座」は「塾」と同じジャンルのキ

ーワードと認識されているのでは?と考えたのです。

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これは、今のところ、YST でのみ見られる現象です。

YST では今後、このような検索結果を多く見ることになるかもしれません。

■5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景

検索エンジンは、毎日膨大なデータを取得し、解析しています。

比較・分析するための症例データがどんどん増えることで、検索エンジンはどんどん賢くなっていき

ます。

以前、ページの自動作成ツールなどが流行しましたが、それらはキーワードを無機質に埋め込ん

だ、意味不明な文章を生成するものでした。

そのようなソフトで作成された無機質な文章でも、数年前までは何らかの効果がありました。

しかし、 近ではほとんど SEO に効果がありません。

なぜなら、検索エンジンが文章を正しく解析する力を身につけたからです。

検索エンジンがデータを多く集めれば集めるほど、

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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■10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠

私のお客様には、ビックキーワードで上位表示されたおかげで顧客が増えた、というお客様が大

勢いらっしゃいますが、すべてのお客様の売れ行きが伸びているかと言えば、そうではありません。

ネットからの顧客が増えるということは、「冷やかしの客」も増えるということを忘れてはいけません。

例えば 「ストーブ」 で検索してくるお客様と、「ストーブ 販売 送料無料」 で検索してくるお客

様だと、圧倒的に後者の方が成約率は高いでしょう。

また、「冷やかしの客」が増えると、その分、対応に時間がとられ、 悪、本当に商品を求めるお客

様を獲得するチャンスを逃す可能性もあります。

そうなってしまっては、何のための SEO か分かりません。

膨大なアクセスを経験したことの無い方にとっては、うらやましい悩みのように思われるかもしれませ

んが、膨大なアクセスは時としてマイナスを生むことがあるのです。

そういう場合は、複合キーワードのみに集中した SEO を行った方が良いかもしれません。

■11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に?

当方のお客様には、こんな面白いお客様もいらっしゃいました。

SEO で 1 位になってほしいけど、注文数は据え置きでいてほしい

これを聞いて私は、一瞬、「え?」と思いましたが、お客様の言うことも一理ありでした。

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一般的に、検索結果で 1 位表示されている企業は、社会的な信用のある企業、だと認識されやす

く、検索結果の 1 位表示は、今や企業のステータスシンボルとなっています。

このお客様が言いたかったのは、

これまでは、昔からのお客様を守るために「一見様お断り」の精神だったけど、昔から

のお客様から、当社が検索エンジンで 1 ページ目にきていないという意見があり、老

舗のプライドを守るためにも、とりあえず上位表示しておきたい

ということでした。

これはかなり贅沢なお願いですが、そこをなんとかするのが SEO コンサルタントの仕事です。

私は下記のように考えました。

1、上位表示で増えたアクセスのために、業務が滞るとマズイ

2、これまで通り、その商品を本当に求めている質の良い顧客を集める

3、その商品を本当に求めるなら、ページの隅々まで見るはずだ

というわけで、私はそのサイトに「ある仕掛け」を施しました。

サイトの中に、その商品を本当に求める人であれば見つけられる「隠しページ」を用意し、その「隠

しページ」に辿りついた人だけが、「お問い合わせ」や「資料請求」を行えるというものです。

前代未聞のとんでもない企画でしたが、この企画は成功しました。

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現在、その企業様は、上位表示の憂いも消えた上、これまで通り、質の良い集客を継続でき、大変

満足されてらっしゃいます。

■12、ミスキーワードを使った賢い集客法

ミスキーワードと言うのは、「打ち間違いのキーワード」です。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

■13、「ニッチ」が「メジャー」を超える!

ニッチなキーワードで上位表示されると、メジャーキーワードでも上位表示されることがあります。

その理由はいたってシンプルです。

ニッチなキーワードには、たいていメジャーキーワードが含まれているからです。

例えば「受験 勉強 やり方」というキーワードには、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、という 3 つのメ

ジャーキーワードが、含まれています。

つまり、「受験 勉強 やり方」というキーワードで SEO を行うことは、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、

という 3 つのメジャーキーワードの SEO にもつながるのです。

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理由はそれだけではありません。

ニッチなキーワードをターゲットにしたサイトは、中身の濃いサイトになりやすく、「ナチュラルリンク」

を獲得しやすいのです。

「ナチュラルリンク」とは、こちらが相互リンクをお願いして獲得したリンクではなく、一方的に貼られ

たリンクのことです。

ナチュラルリンクの力は絶大で、相互リンクとは比較にならないプラスの効果をもたらします。

ナチュラルリンクを多く集めることが SEO 成功の鍵、とも言われています。

ニッチなキーワードを使ったサイトは、顧客ターゲットを絞ることができるため、専門的な内容となり、

中身の濃いサイトになりやすいものです。

そのような中身が濃いサイトには、「ファン」がつきます。

その「ファン」がナチュラルリンクを生み出してくれるのです。

例えば、ファンが自分のブログを持っていれば、そのブログであなたのサイトを紹介してくれるかも

しれません。そしてさらに、そのブログを見た第三者が、あなたの新しいファンになるかもしれませ

ん。

ファンが増え続けていけば、あなたのサイトの宣伝員は勝手にどんどん増えてゆき、ナチュラルリン

クも勝手にどんどん増えていくのです。

スポーツでもそうですが、ファンの力はすごいものです。

関係があるかどうか分かりませんが、スポーツの本場である、アメリカ生まれの Google は、特にこの

「ファン」の概念を重要視している気がします。

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~3、タイトルタグの賢い考え方~

■1、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の関係 コンサルティングをしていると、「どうしてこんなタイトルをつけたのだろう?」というサイトに出くわす

ことが多々あります。そういうサイトは、まずタイトルの見直しを行う必要があります。

タイトルというのは、外部でリンクを貼ってもらう場合のアンカーテキストになりますし、<TITLE>タグ

内のキーワードは、SEO において、今もかなり重視されています。

タイトルには大きく分けて二種類のタイトルがあります。

1、サイト全体を表す 「サイトタイトル」

2、ページを表す 「ページタイトル」

この二種類がどう違うのかをご説明します。

■2、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の違いとは?

例えば、当方の実験サイト、「 」を例に取り上げます。

このサイトの「サイトタイトル」と、「ページタイトル」・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~5、クローラが好むソースとは?~

本書のポリシーは「プラスになりそうなものは全部取り入れる」というものです。

「ソースを美しく書く」というのも一つです。

検索エンジンのデータベースに登録されている情報は、クローラと呼ばれるプログラムがネット上で

集めた情報ですが、この「クローラー ⇒ プログラム」という考えが、SEO では重要です。

プログラムとは、任務を冷静に遂行するロボットです。

したがって、一切の感情を持っていません。

「このページの画像が気に入ったから、検索エンジンの上位にしてあげよう」

などということは、絶対に起こりません。

私はプログラミングの仕事も行います。

プログラミングと言うのは、ロボットを動かすための「ソース」と呼ばれるコードを書く作業ですが、プ

ログラミングの醍醐味とは、

「どれだけ美しいソース1を書けるか」ということなのです。

1 ソースコード、ソースプログラムと呼ばれ、ソフトウェア(コンピュータプログラム)の元と

なるテキストデータ。 プログラミング言語に従って書かれており、コンピュータに対する一連

の指示である。

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美しく整理されたソースは、ロボットの処理速度を上げ、作業効率を上げます。

逆に、整理されていないソースは、ロボットの処理速度を下げ、作業効率を下げてしまうのです。

つまり、ロボットは「美しいソースを好む」ということが言えます。

さて、本題に戻します。

ホームページを形作るのは、「HTML」や「XHTML」と呼ばれるコードです。

本書では、それらをまとめて「ソース」と呼ぶことにします。

「Internet Explorer」や「Firefox」などのブラウザは、ソースを解読し、それを視覚的に表示するソフト

です。そのため、ソースにエラーがある場合は、おかしな表示をしてしまいます。

ブラウザで正確な表示ができないということは、そのサイトをインデックスしても仕方がないというこ

とですので、ソースにエラーがある場合、クローラがインデックスをしてくれないこともあります。

また、ダラダラと長いソースの場合、ファイルサイズが大きくなりがちです。

そういったソースは、クローラに負担を与えるだけですので、敬遠される可能性もあります。

ソースが整理整頓されていない場合、そのソースの解読には負荷がかかります。

自分の作業効率を悪くなるソースを好むロボットなんて、聞いたことがありません。

そこで私は、一つの理論を考え出しました。

クローラが喜ぶ美しいソースを書くことが、SEO に重要である、と

本書では、美しいソースと醜いソースの見分け方をご紹介することにします。

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~6、美しいソースとは?~

前章で、「美しいソースを書くことが SEO では重要」と書きました。

しかし、注意しておいてほしいことがあります。

それは、美しいソースさえ書けば、上位表示されるとは思わないでほしい、

ということです。

なぜなら SEO の成功には様々な要素が必要だからです。

美しいソースを書くことは、SEO を成功させる要因の一つである、と認識して下さい。

美しいソースであるためには、どんな要素が必要かを箇条書きで表してみました。

1、その時代標準の HTML/XHTML 文法で書かれたソース(W3C 準拠とも呼ぶ)

2、無駄なタグのないソース

3、できるだけ軽量化されたソース

4、HTML/XHTML チェックツールで、エラーのないソース

次章より、これらの要素について詳しくご説明していきます。

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~7、その時代標準のソースにする理由~

■1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派?

HTML ソースとは、HTML 文法で書かれたものです。

「その時代標準の HTML 文法」とは 新の HTML 文法のことを指し、現在の 新 HTML 文法は

「HTML4.01」と呼ばれるものです。

しかし、 新の HTML 文法とは書きましたが、現在の標準文法は「HTML」から「XHTML2」へと移行

しつつあります。

新規サイトの制作を「HTML」で行う HP 作成会社は、まず見かけないでしょう。

ですが、本書はとりあえず「HTML4.01」で、話を進めていきます。

「HTML4.01でソースを書くのは時代遅れなのでは・・・?」

確かに、現在、HTML は旧式のホームページ言語と言われています。

2 Web ページを記述するためによく使われる HTML を、XML に適合するように定義し直した

マークアップ言語。W3C が仕様策定を行っている。 HTML を XML 準拠のものに更新した理由として、インターネットをはじめとしたオンライン

でのデータの送受信に XML が使用されることを想定し、HTML 文書も XML 処理系で統一的に

扱える環境を整える必要があったことが挙げられている。 現在の最新版は XHTML 1.1 で、文書見栄えを指定するタグが廃止(見栄えの記述は全て CSS で

行なうことになった)など、文書構造の記述に特化した言語へと変化しつつある。 XHTML の各バージョンに共通した HTML との違いをいくつかあげると、タグ名がすべて小文

字に統一される、終了タグをもたず単独で使用される「<br>」などのタグを「<br/>」ないし「<br />」と書く、などがある。(参考出展:e-Words http://e-words.jp/w/XHTML.html)

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XHTML でソースを書く方が、今後のメリットは大きいでしょう。

ですが、初心者の方には XHTML を強くお勧めできない理由があるのです。

■2、「XHTML」を使うメリットとデメリット

「XHTML」は次世代のマークアップ言語として注目されています。

将来的には、ほぼすべてのサイトが XHTML へ移行していくでしょう。

私が管理しているサイトのほとんどは XHTML のサイトであり、新規 Web 制作を行う時は、必ず

XHTML で制作するようにしています。

次世代のホームページ言語である「XHTML」を使えば、様々な仕組みをサイトに追加できます。

XHTML は、大きな可能性を秘めた次世代のマークアップ言語なのです。

しかし現実には、インターネットの主流はまだ「HTML4.01」なのです。

その理由をお話します。

■3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由

XHTML の使用が W3C によって勧告されたのは 2000 年 1 月です。XHTML の使用が勧告されて

から、すでに 6 年以上が経過しました。

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ほぼすべてのブラウザが XHTML に対応し、多くのサイトが XHTML で書かれているとは言っても、

ネットのコンテンツが XHTML に対応しきれていないのです。

例えば、アフィリエイトのタグのほとんどが HTML タグです。

「まぐまぐ」の登録フォームも HTML タグです。

「Google アドセンス」も HTML タグです。

HTML タグを XHTML の文法へ修正するのは簡単ですが、XHTML の文法は、HTML に比べて制

約が大きく、少しの記述ミスでもエラーが出る繊細なタグです。

私はプロですから、HTML を XHTML へ書き換えるのは難しくありません。しかし、初心者の方がそ

の作業をスムーズに行えるか?と聞かれると、素直にハイとは言えないのです。

XHTML と HTML4.01 では、細かい違いが多くあります。例えば下記のような違いです。

1、入れ子にならないタグは、半角スペース&「/>」で完結する必要がある。

例:<br> → <br />、 <meta> → <meta />、 <hr> → <hr />、

<img> → <img />、 <input> → <input />など

2、<FONT>タグを使ってはならない。文字のデザインは CSS で行う。

3、タグは、<!DOCUMENT TYPE>宣言を除き、すべて小文字で書かなくてはならな

い。

4、XHTML の宣言が必要

例: <?xml version="1.0" encoding="Shift_Jis"?>

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同じことを表現する場合では、HTML と XHTML では下記のように変わります。

「<meta>タグ」や「<br>タグ」に注目して、見比べてみて下さい。

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HTML で制作したサイトをお持ちのお客様は、急いで XHTML に移行する必要はないかと思いま

すが、新規でサイトを立ち上げられるお客様は、XHTML でサイトを作られるのが良いと思います。

これはあまり関係ないかもしれませんが、 近の検索結果には、XHTML で作られたサイトが総じて

上位表示されている印象を受けます。

今後のことを考えるのであれば、XHTML でのサイト制作は欠かせないでしょう。

一応、付属の HP テンプレートは、HTML 用と XHTML 用の 2 種類をご用意しています。

これらのテンプレートを使って、HTML と XHTML の違いの勉強をしていただくのも良いと思いま

す。

XHTML と言っても、基本は HTML です。

難しいことはまったくありません。市販の本が一冊あれば十分です。

次世代フォーマットの HP 言語ですので、今後、クローラから何かの加点を受けることは十分考えら

れます。

HTML と XHTML の違いに関する話は、ひとまずここで終了とします。

これ以降は、分かりやすく説明するために「HTML4.01」を基準にした解説を行っていきますが、そ

れらは、HTML、XHTML どちらでも使えるテクニックです。

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~8、非推奨のタグには気をつける~

HTML の歴史は古く、HTML はこれまでに何度もバージョンアップを重ね、その度に色々なタグが

追加・廃止されていきました。

今後ブラウザにサポートされない廃止されるタグを「非推奨タグ」と呼び、HTML4.01 では多数の

「非推奨タグ」が報告されています。

(※「非推奨のタグ」と検索していただくと、多くの解説ページが見つかりますので、是非チェックし

てみて下さい)。

HTML ソースを書くときは、今後のことを考えて、非推奨のタグを使わないようにしましょう。

【今後サイト制作する上で、注意すべきこと】

1、スタイルシート(CSS)を使ったデザインを行う。

2、<FONT>タグは使わない。

3、<CENTER>タグを使ったセンタリングは行わない。

4、<TABLE>タグを使ったレイアウトのデザインは避ける。

5、アフィリエイトタグなどの、第三者サイトから引用したタグに気をつける

「5」には驚かれる方が多いと思いますが、アフィリエイトタグによっては、W3C 準拠になっていない

タグも多いのです。

そういったタグは、随時サポートページにてご紹介していきます。

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~9、HP 制作はソフトを使わず、タグ打ちで~

巷には色々な HP 制作ソフトがあります。

幾度のバージョンアップを経て、どの HP 制作ソフトも、かなりの機能を備えていますが、私は HP 制

作ソフトでのサイト制作はお勧めしません。

なぜなら、HP 制作ソフトでは、美しいソースを完璧に実現できない、からです。

例えば、HP 制作ソフトによっては、<head></head>の中に、HP 制作ソフト独自のタグが入りますし、

改行時に、意味も無くスペースが入るときもあります。

また HP 制作ソフトを使用していると、いつまで経っても、タグが持つ論理構造を理解できないという

負のスパイラルに陥ることもあるのです。

誰もがはじめは、「タグで HP を作るのは難しい」というイメージを持っていると思います。

しかし、タグ打ちは、プログラミングとは違います。

「タグ打ちなんて 3 日でマスターできる」

これは以前勤めていた会社の社長の口癖です。

人によって向き不向きはあるかもしれませんが、慣れればそれくらい簡単だ、ということです(上記

はちょっと言い過ぎかもしれませんが・・・)。

確かに、現在は昔に比べて CSS の知識が増えた分、少しややこしくなりました。

しかし、タグの基本が分かっていれば、十分対応できるレベルです。

賢威のサポートページでは、タグの勉強に役立つ書籍をご紹介しています。

多くの初心者の方にご好評をいただいている書籍ですので、是非チェックしてみて下さい。

タグ打ちによるサイト制作は楽しいですよ。

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~10、重要な部分はソースのはじめに書け!~ SEO のテクニックとして、

重要な部分をソースの初めに持ってくる、

という方法があります。

このテクニックはあらゆる場面で使えます。

例えば、タイトルタグの中に入れるタイトルも、重要なキーワードをできるだけ前に持ってきた方が

良いでしょう。

●「 」を前に持ってきた、良い例

超! &DTM 講座~DTM 初心者でも名曲が作曲できる方法~

●「 」を前に持ってきていない、悪い例

DTM 初心者でも名曲が作曲できる方法は 「超! &DTM 講座」 で

サイトのデザインも、重要なキーワードがソースの初めにくるようにデザインする必要があります。

しかし、ソースのはじめに文章がきてしまうと、デザインの良くないサイトになりがちです。

キーワードを的確に配置しながら、自由にデザインを行うにはどうしたら良いのでしょうか?

それを実現する方法があります。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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賢威テンプレートは、CSS のテクニックを極限まで追及した、SEO に強く、かつデザインに強いテン

プレートなのです。

を極めれば、各 の位置を自由に決められます。下記の図を見て下さい。

上記の場合を例にしてみましょう。

よくあるサイト構造というのは、ヘッダーとメニューの位置が各ページ共通、というものです。

それらのパーツは、ほとんどの場合で、ソースの 初に来てしまいます。

各ページのオリジナリティーを出すためにも、これらのパーツの位置をなんとかせねばなりません。

SEO に 、 が重要です。

例えば、賢威のテンプレートを例に出せば、各ページで重要なパーツは次の 3 つと言えます。

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1、 「見出し」

2、 「パンくずナビ」

3、 「コンテンツ」部分

これらを前にもってくると、普通は滅茶苦茶なデザインになってしまいますが、賢威のテンプレート

なら、美しい表示を保てます。

普通ならありえないソース構造ですが、これを可能にしたのが、松尾独自の CSS テクニックです。

誰にでもできるわけではありません。

このテンプレートの真の髄までの模倣は不可能でしょう。

本当に知識の無い方には、二番煎じは到底無理な仕組みが施してあります。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~11、<TABLE>タグによるデザインは無意味~

■1、<TABLE>タグはデザインのためのタグではない

<TABLE>タグは、特に非推奨というわけではありません。

しかし、<TABLE>タグを用いたレイアウトデザインは、非推奨とされています。

これまで多くのサイトが、<TABLE>タグによるレイアウトデザインを行ってきましたが、2、3 年ほど前

から、<TABLE>タグを使ったデザインは避けられる傾向にあります。

その理由は下記の通りです。

1、本来の<TABLE>タグの意味からすると、<TABLE>タグでデザインを行うのはおかしい。

(<TABLE>タグは、もともと「表」を作成するためのタグ)

2、<TABLE>タグを使ったレイアウトデザインは、ソースを無駄に長くしてしまう。

現在、多くのサイトが、<TABLE>タグを使わずに、ソースをスッキリと見せる傾向にあります。

スタイルシート(CSS)のおかげで、<TABLE>タグを使わずとも、クオリティの高いデザインが行えるよ

うになったことが大きいでしょう。

ウェブの 高機関「W3C」も、<TABLE>タグを使ったレイアウトデザインを避けるように、とアナウン

スしています。

ウェブの 高機関自らが、<TABLE>タグによるデザインに危惧を唱えたわけですから、<TABLE>タ

グの間違った使われ方がどれほど問題になっているか、分かってもらえると思います。

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■2、<TABLE>タグの使用が必要なとき

これだけ問題視されている<TABLE>タグですが、実のところ、<TABLE>タグでデザインを行われた

サイトは、まだネットに多く存在しています。

個人サイトのほとんどは、未だに<TABLE>タグでデザインされたサイトでしょう。

実は「Yahoo!Japan」のトップページも、<TABLE>タグを使ったデザインなのです。

しかし、あれには理由があると推測できます。

「Yahoo!Japan」は様々な人がアクセスするサイトですから、あらゆる訪問者を想定しなければなり

ません。

<TABLE>タグのデザインは、どんなブラウザでも表示が崩れにくいという利点があります。

例えば、携帯電話のフルブラウザはスタイルシートに対応していないものが多く、フルブラウザか

らの集客を考える時は、<TABLE>タグのデザインを候補に入れる場合があります。

しかし実際は、携帯電話のフルブラウザの普及率&使用率はかなり低い上、「Javascript」がサポ

ートされていませんので、ショッピングカートのシステムなどがきちんと動かない、というのが現状で

す。

そのため、フルブラウザ経由で物を買う人は、極めて稀だと考えられます。

携帯のフルブラウザの話を出しましたが、勿論、今後フルブラウザは改良されていくことでしょう。

そのなれば、CSS にも対応し、あらゆるサイトが携帯のフルブラウザで閲覧できるようになります。

そうなれば、<TABLE>タグによるデザインは、ますます無駄なものになります。

先ほど、「Yahoo!Japan」の例を挙げましたが、実はアメリカの「Yahoo.com」はすでに<TABLE>タ

グによるデザインを破棄しています。

「Yahoo!Japan」のサイトから<TABLE>タグが消えるのは、時間の問題かもしれません。

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ただし、くれぐれも勘違いして欲しくないのは、「<TABLE>タグを一切使ってはいけない」のではなく、

「必要な部分にのみ使ってほしい」ということです。

<TABLE>タグは「表」を表すタグですので、使い道はいろいろあります。

賢威のテンプレートでは、「リンク集」や「特定商取引」のページで使用しています。

■3、SEO における<TABLE>タグ

<TABLE>タグを使っているサイトでも、上位表示されているサイトはまだまだ多い?

確かに、<TABLE>タグを使っているサイトでも、上位表示されているサイトを見かけます。

しかし、ネット全体が<TABLE>タグを使わないデザインへ移行しているのは、紛れも無い事実で

す。

何度も言うとおり、<TABLE>タグでデザインしたサイトは、ソースが無駄に長くなってしまいます。

そうなると、美しいソースを目指す上での障壁になってしまうのです。

■4、<TABLE>タグを使わずにデザインするには?

スバリ、「CSS」を使用します。

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賢威のテンプレートでは、CSS を使ったデザイン技術をふんだんに用いています。

あのレイアウトを<TABLE>タグで再現した場合、かなり長いソースになっていたことでしょう。

市販のテンプレートには、未だに<TABLE>タグを使っているものが多いですが、そういうテンプレー

トは時代遅れのテンプレートとも言えます。

ただ、<TABLE>タグによるデザインを、CSS を使ったデザインに修正するのは、非常に大変な作業

です。

もし、その作業をホームページ制作会社に依頼した場合、かなりの金額が請求されることでしょう。

そういったことが原因で、未だに<TABLE>タグのデザインのまま放置されているサイトがあります。

もしそういうサイトを運営してらっしゃる方は、賢威テンプレートを使って、一からサイトを制作し直す、

という選択をされても良いかと思います。

ちなみに「賢威」の販売サイトは、賢威テンプレートを編集して作られています。

CSS には、ブロック要素という概念があります(<DIV>タグ、<P>タグ)。

上記の赤枠は、ブロック要素を分かりやすくするために囲ったものです。

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~12、見出しタグをうまく使う方法~

美しいソースを書く上で大事なのは、無駄なタグの使い方をしない、ということです。

ソースを書いていると、ついつい色々なタグを使いがちですが、使う必要の無い無駄なタグを減ら

すことで、ソースのシェイプアップがはかれます。

その無駄なタグの中には、使い方自体を間違えているタグもあるでしょう。

この章では、使い方を間違いやすい、「見出しタグ」について取り上げます。

■1、見出しタグ(<H>タグ)は重要?

SEO に力を入れているサイトのほとんどが、必ずと言っていいほど、<H1>や<H2>といった見出しタ

グを使用しています。

SEO に効果があると言われる見出しタグですが、見出しタグを使わずとも上位に表示されるている

サイトも多数あります。

ただ、見出しタグを入れることで、文書の論理構造がしっかり作られますので、少しでも美しいソー

スを書きたい方は入れる方が良いでしょう。

真に悩むべきは、意味不明な見出しタグの使い方をしていないか、ということなの

です。

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■2、意味不明な見出しタグの使い方は NG

見出しタグは通常、<H1> <H2> <H3> <H4> という順序で重要度が下がっていくタグです。

よって、普通に考えると、大きな見出しには<H1>タグ、少し大きめな見出しには<H2>タグ、普通の

見出しには<H3>タグ、といった記述になります。

しかし、ネットで見かけるサイトには、<H2>タグが先にきて、<H1>タグが後にくるサイトや、<H1>タグ

を連続して使っているサイト、文章の途中で、いきなり<H1>タグが出てくるサイトなどもあります。

見出しタグには、正しい使い方があるのです。

例えば、「 も大きな見出し= 優先の見出し」である<H1>タグは、本来はページの

上部に設置されるべきです。

あなたが普段読む、カタログなどをイメージして下さい。

まず、大きな見出しが 初にありませんか?

■3、クローラは見出しタグに厳しくなった?

近、「<H1>タグを抜いたら順位が上がった」、という声を聞きます。

やっぱり、<H1>タグを入れるのは良くないのでは?

そういう声も聞きますが、そんなことはありえないと思います。

なぜなら、見出しタグは「推奨」タグだからです。

「推奨」タグの使用にペナルティを課すなんて、そんなバカな話聞いたことがありません。

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ただ、クローラは見出しタグの正しく使用を厳しくチェックするようになった、ということがあるのかも

しれません。<H1>タグを抜いたことで順位が上がったサイトの存在が、それを証明しています。

そのサイトは、元々適切な位置に<H1>タグが記述されていなかっただけでしょう。

<H1>タグを抜いたことでクローラからのペナルティが減り、順位が上がっただけ、そうは考えられま

せんか?

■4、見出しタグを CSS でコントロールするとペナルティを受けるのか?

<H1>タグのフォントサイズを、CSS を使って変えるのは、スパム扱いにならないか?

これは、SEO 業界で一時延々と繰り広げられていた議論でした。

この回答を私なりにさせていただくと、訪問者がきちんと見出しだと判断できる範囲であれば、

CSS を使ったデザインコントロールは大丈夫、ということです。

<H1>タグというのは、フォントサイズが大きく、元々デザインに使用しにくいタグです。そもそも CSS

というのは、タグのプロパティを自由にデザインするために開発された言語ですから、CSS を使った

<H1>タグのデザインがペナルティを受けるとしたら、それはとてもおかしな話です。

ただし、<H1>タグを、訪問者が「見出し」と認識できないほどの小さいサイズにすることは NG でし

ょう。同様に、背景色と溶け込ませて目立たなくするのも NG です。

なぜなら、<H1>タグが持つ「見出し」という本来のタグ機能を奪ってしまうからです。

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「デザイン」が「機能」を超越することは許されません。

■5、効果的な<H1>タグの使い方

「 優先の見出し」という意味において、<H1>タグを正しく使うのであれば、SEO にとってデメリット

は無いはずです。

ということで、<H1>タグを適切に使うとしたらどういう使い方が良いのかを、私なりにまとめてみまし

た。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~13、強調タグをうまく使う方法~

■1、強調タグを使うことでペナルティを受ける?

「強調タグ」とは<STRONG>、<EM>、という 2 種類のタグのことです。

<STRONG>タグの方が、<EM>タグより強い強調になります。

これら強調タグで囲まれた部分は、太字になり、強調されます。

太字になるタグとしては、<B>タグもありますが、こちらは強調するというより、ただ単に太字にすると

いう、装飾的な意味で使われるタグです。

また、スタイルシートを使えば

【例】

<span style=”font-weight : bold ;”> テスト </span>

という記述でも OK です。

「ただ単に太字にしたい」という時には、<STRONG>タグを使わないようにして下さい。

私は、強調タグこそ、ペナルティを受けやすいタグだと考えています。

以前、私はある実験をしました。

あるサイトのメニューすべてを<STRONG>タグで囲い、アップしてみたのです。

計 12 個の<STRONG>タグを使ったのですが、見事に順位がダウンしました。

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■2、「強調タグ」を使わずとも、強調はできる

強調するということは、別の言い方で言えば、「目立たせる」ことです。

文字を「目立たせる」には、以下のような方法があります。

1、文字色を変える

2、文字サイズを変える

3、斜線文字にする

4、下線文字にする

5、単に太字にする

伝えたい箇所を目立たせるのは、これらの方法でも可能です。

これらの強調は CSS を使うことで簡単に表現できます。

また、あまり知られていませんが、次のような特定のタグを用いることでも表現可能です。

例えば、文字サイズを部分的に変える方法として<BIG>タグや<SMALL>タグ。

斜線文字にするには<I>タグ。下線文字にするには<U>があります。

もちろんこれらは「推奨」タグです。

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・<BIG>タグを使うと・・・ このようになります

・<SMALL>タグを使うと・・・ このようになります

・<I>タグを使うと・・・ このようになります

・<U>タグを使うと・・・ このようになります

このように、「目立たせる」方法にはこれだけ多くの種類があるのです。

これらの頂点に立つのが<STRONG>タグや<EM>タグといった強調タグなのですから、<STRONG>

タグや<EM>タグを大量に使用することは、必殺技を連発するようなものです。

■3、装飾タグをうまく使うコツ

装飾に使える様々なタグをご紹介しましたが、装飾タグをうまく使うことで、訪問者が見やすいサイト

を構築できます。

そういうサイトは、クローラに「しっかり作りこまれたサイト」という印象を与えることができます。

私はこれまで色々なサイトの検証を行ってきましたが、ダーっと無機質に書かれた文章より、何らか

の装飾が適度に施してあるテキストの方が、クローラからアドバンテージを得ている気がしていま

す。

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装飾タグをきちんと使用するコツとしては、

1、訪問者(読み手)の読みやすい文章を心がける

2、訪問者(読み手)のことを考えた、見やすい文字装飾を心がける

この二つが重要でしょう。

この二つのコツを使って、実際に文章を作ってみました。

「パターン A」は装飾のない文章で、「パターン B」は装飾を多く取り入れた文章です。

あなたはどちらを自然な文章だと感じますか?

【パターン A】

中学受験生から大学受験生まで、私はこれまで多くの方の家庭教師を担当してきました。英語や

数学、日本史や古文など、教えた科目は色々でしたが、すべての生徒さんに必ず教えてきたこと

があります。それは「勉強法の編み出し方」です。勉強法というのは、勉強をする上での基本です。

教科書の内容を頭に詰め込むためには、まず入れ物がしっかりしている必要があります。入れ物

がしっかりしていないのに、無理に知識を詰め込むのは、1リットルのペットボトルに2リットルの水

を入れるようなものです。受験生が何に も時間を費やしているかご存知ですか?実は、「どうや

って勉強したら良いか分からない」という、勉強法について悩む時間が一番多いのです。受験に

勝ち残るというのは、自分なりの勉強法をどれだけすぐに確立し、実践できるかということだと思

います。つまり「スタートダッシュがいかに早くできるか」ということだと。勉強法と書くと難しそうな

イメージを持ちますが、それは実はとても簡単なことです。ちょっとしたコツがあれば良いのです。

この講座では、勉強法確立のための、ちょっとしたコツをご紹介します。あなたの勉強スタイルが

変わることを願って。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 80

【パターン B】

中学受験生から大学受験生まで、私はこれまで多くの方の家庭教師を担当してきました。

英語や数学、日本史や古文など、教えた科目は色々でしたが、すべての生徒さんに必ず教えて

きたことがあります。

それは「勉強法の編み出し方」です。

勉強法というのは、勉強をする上での基本です。

教科書の内容を頭に詰め込むのためには、まず入れ物がしっかりしている必要があります。

入れ物がしっかりしていないのに、無理に知識を詰め込むのは、1リットルのペットボトルに2リット

ルの水を入れるようなものだからです。

受験生が何に も時間を費やしているかご存知ですか?

実は、「どうやって勉強したら良いか分からない」という、勉強法について悩む時間が一番多いの

です。

受験に勝ち残るというのは、自分なりの勉強法をどれだけすぐに確立し、実践できるかということ

だと思います。つまり「スタートダッシュがいかに早くできるか」ということなのです。

勉強法と書くと難しそうなイメージを持ちますが、それは実はとても簡単なことです。

ちょっとしたコツがあれば良いのです。

この講座では、勉強法確立のための、ちょっとしたコツをご紹介します。

あなたの勉強スタイルが変わることを願って。

あなたはどちらが読みやすいと感じましたか?

「B」の方が読みやすくありませんでしたか?

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 81

読みやすい文章を心がければ、装飾タグや改行を適切に施すことが可能です

適切にデザインされた文章は、クローラにも好印象を与えると、私は考えています。

勿論、そのサイトに来た訪問者に好印象を与えるのは言うまでもありません。

ちょっとした気配りが、クローラにも訪問者にも大事だったりするのです。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 82

~14、<meta>タグを賢く使う~

■1、<meta>タグとは?

<meta>タグとは、そのページに関する情報を、クローラやブラウザに知らせるタグです。

その情報とは「文字コード」であったり、「そのページを表すキーワード」であったり、「そのページの

要約文」であったり、「そのページの制作者名」であったり、多岐に渡りますが、基本的には、下記

の<meta>タグを入れるようにしましょう。

1、<meta name="keywords" content="キーワード 1,キーワード2,キーワード3・・・ ">

ここには、そのページを表すキーワードを「カンマ区切り」で入れます。

2、<meta name="description" content="サイトの要約文">

ここには、そのページを表す要約文(説明文)を入れます。

3、<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=文字コード">

その HTML 文書の文字コードを表します。文字化けの発生を防ぎます。

(入れないからと言って、必ずしも文字化けするわけではありません)

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 83

4、<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">

CSS を使用するという宣言文です。CSS を使う場合には、必ず入れておきます。

5、<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">

Javascript を使用するという宣言文です。

Javascript を使う場合には、必ず入れておきます。

■2、<meta content="index,follow">は、SEO に必要無し

<meta name="robots" content="index,follow">という<meta>タグがあります。

これは、クローラに「このページをクロールして、インデックスして下さい」というメッセージを送るタグ

です。

このタグを入れているサイトを時々見かけますが、このタグを入れる必要は特にありません。

クローラはこのタグが無くてもクロール&インデックスをしてくれるからです。

また、このタグを入れたからと言って、クロールやインデックスが早くなるということはありません。

少しでも無駄なタグを省くためにも、入れないほうが良いでしょう。。

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■3、<meta content="noindex,nofollow">は、SEO に必要な場合がある

<meta name="robots" content="noindex,nofollow"> という<meta>タグは、

「このページは、クロールもインデックスも必要ないよ」というメッセージを送るタグです。

誤ってこのタグを用いると、いつまでも検索結果に表示されない、という悲惨な目に遭うのですが、

のためには、このタグが必要な場合があるのです。

例えば、まったく同じ内容のサイトを、別ドメイン・別ディレクトリで運営することになった時、同様の

サイトが複数存在していると、クローラから「ミラーサイト」とみなされ、ペナルティを受ける場合があ

ります。

【ミラーサイトとは?】

まったく同じ内容のサイトを立ち上げて、どちらか片方のサイトで上位表示を狙う手法。

昔は、まったく同じ内容のサイトが複数表示されることもあった。

「ミラーサイト」と似た手法には、同じ内容のページを、サイト内に大量に生成し、ページ数が多い

サイトと見せかけるための「ミラーページ」という手法もある。

近の検索エンジンは賢くなったため、この手法は通用しない。

それどころか、悪質なスパムと見なされることがある。

まったく同じ内容のコンテンツを、別ドメイン、別ディレクトリで運営するケースは、ネットビジネスを

行う上では、あり得ることなのです。

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例えば、複数の ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)にて、商材を販売するとしましょう。

この場合、各 ASP で決済リンクが違いますので、商材を販売する ASP の数に合わせて、セールス

ページを用意しなくてはなりません(プログラムを作れば、簡単に切り替え可能ですが)。

おそらく、その場合は、決済リンクを変えただけの、ほとんど同じ内容のページをアップすることにな

るはずです。

ASP ごとに独自のページデザインにする、ということは有り得ないでしょう。

【例】 インフォトップ、インフォカート、インフォストアという 3 つの ASP で販売する場合

インフォトップ用のセールスページ ・・・ http://seo-keni.jp/infotop/

インフォカート用のセールスページ ・・・ http://seo-keni.jp/infocart/

インフォストア用のセールスページ ・・・ http://seo-keni.jp/infostore/

この場合、どれかひとつのサイト以外は、各ページの<head>タグに

<meta name="robots" content="noindex,nofollow">というタグを追加する必要があります。

クローラの巡回をあえて拒否することで、悪質な SEO スパムは行っていないとアピールするので

す。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 86

↑賢威の一部のセールスページでは、noindex のタグを使用している

■4、<meta name=”keywords”>に、キーワードを詰め込みすぎない

<meta name=”keywords”>は、そのページを表すキーワードを入れる<meta>タグですが、この部

分にキーワードを大量に詰めこんではいけません。

キーワードの詰め込みは、クローラを混乱させるだけです。

厳選した10個程度のキーワードを入れましょう。

もちろん、このタグに記述するキーワードは、優先度の高いものから記述して下さい。

各ページの<meta name=”keywords”>は、それぞれのページの内容に合わせて変

更するようにして下さい。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 87

各ページごとに<meta>タグの内容を変えるのは面倒くさいかもしれませんが、各ページにオリジナ

リティー要素を付加できます。

高いレベルの SEO を行う上では、必須の作業です。

■5、<meta name=”description”>の記述は、かなり重要

<meta name=”description”>に書かれた文章は重要です。

近は、このタグに文章を書くのは意味がないとも言われていますが、Google などの検索結果に

は、このタグの内容が、サイトの解説文として表示されていることから、私は上位表示に影響を与え

ていると考えられます。

ちなみに Yahoo!では、このタグが上位表示の要因として紹介されています。

【YST サイトの順位を上げるには?】

http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-23.html

このタグに入れる文章の文字数ですが、Google の検索結果に表示される 大文字数を計算に入

れて、「全角 90 文字」以内にしておきましょう。

できれば、各ページの<meta name=” description”>も、それぞれのページの内容に

合わせて変更するようにして下さい。。

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~15、軽量化されたソースを意識せよ!~

■1、ファイルサイズで順位が変動する?

プログラミングを行う人なら分かると思いますが、ズラーっと長いソースは、良いソースだとは言えま

せん。見にくく、管理しにくい上に、処理速度の低下を生む恐れがあるからです。

熟練したプログラマーは、長いソースになることを避けるために、分割できそうな部分を外部ライブ

ラリにしてソースをできるだけ軽量化します。

私は常に色々な実験・検証を行っていますが、ファイルサイズもやはり上位表示には関係があるよ

うです。

以前の Google は「101KB を超えるファイルはインデックスしない」と明言していました。

その仕様が今も残っているのかもしれませんが、大きなサイズの html ファイルはインデックス&クロ

ールされにくいようなのです。

(ただし、101KB を超えてインデックスされているサイトもあります)

■2、Youtube のタグには気をつけよ

Google が Youtube を買収したことで、今後は Google に動画検索が導入されるという予測もありま

すが、このYoutube のタグを複数設置していると、いつの間にか検索順位から消えていることがある

のです。

HTML のファイルサイズには幾つかの考え方があります。

続きは商品版マニュアルで⇒

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~18、SEO を超える「クロスブラウザ」とは?~

■1、クロスブラウザ仕様は SEO 以前の問題

クロスブラウザと言うのは、あらゆるブラウザで正確な表示を実現するということですが、SEO で上位

表示しているサイトの中には、IE での表示は問題無いのに、Firefox や Opera ではレイアウトが崩

れ、何が書いてあるのか分からないサイトがあります。

また、そういうサイトは、Mac 用ブラウザ「Safari」でも、ほぼ確実にレイアウトが崩れています。

こんな症状が出ていては、幾ら SEO が成功しても、一部のブラウザからしか集客を期待できない

わけで、本末転倒だとも言えます。

■2、ブラウザごとのレイアウト崩れが起こる原因

レイアウトの崩れは、ブラウザごとに HTML タグや CSS の解釈が異なるために起こります。

特に CSS は IE6.0 より古いブラウザではきちんと認識されないので、古いブラウザで見た場合、かな

りのレイアウト崩れが起こります。

ただし、そのような古いブラウザを使っている方は、おそらく 0.1 パーセントにも満たないと思います

ので、CSS をサポートしていないブラウザへの対応はそれほど重要ではないと思います。

私は Web 制作案件を幾つも抱えていますが、 近は CSS 未対応のブラウザでの表示は保証しな

いことにしています。

しかし、CSS 対応のブラウザは無視できません。

現在、IE、Firefox、Opera、Netscape、Safari、Sleipnir など、多くのブラウザが CSS に対応していま

す。

これらすべてのブラウザできちんと表示されるには、CSS のきちんとした知識が必要です。

対処法として、Javascript を使い、ブラウザの種類を判別して、各ブラウザにあった CSS を読み込

む方法がありますが、ブラウザごとに CSS を用意するのはなかなか面倒です。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 90

そこで、賢威 HP テンプレートでは、一つの CSS だけで、あらゆるブラウザでの表示を実現させて

みました。

より

IE は CSS に対応しているとは言え、バグの多いブラウザです。

そのため、Web 制作を行う時は、まず Firefox や Opera などの CSS をきちんと認識してくれるブラウ

ザで確認する必要があります。

そして 終的に、IE、Safari でもきちんと表示されるように調整を加えます。

表示の確認をするだけでも、Windows と Mac という二つの OS 環境、そして複数のブラウザ環境を

準備しなければなりませんので、クロスブラウザ仕様を実現するのが、いかに大変なことかお分かり

いただけるかと思います。

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●BrowserCamp

http://www.browsrcamp.com/

MacOS でのブラウザ表示(Safari、Opera、Netscape など)のキャプチャ画像を表示してくれるサイト。

MacOS でのページ表示の確認に使える。

■3、「wii ブラウザ」が次世代ブラウザとなる?

「Wii」と言えば、2007 年 3 月時点で国内普及率が 170 万台に達した、大人気のゲーム機です。

Wii には「インターネットチャンネル」という名前の独自ブラウザが搭載されており、それは Oepra を

ベースとして作られています。

Yahoo!や Google が Wii ブラウザ市場に参入してきたことから、今、Wii を巡るインターネットの動き

は、にわかに活気付いています。

驚くべきは、Wii ブラウザでは Javascript や Flash も動作するということです。

アドワーズなどのリスティング広告や、アドセンスも表示されており、今後は Wii を視野に入れた

SEO も必要になると思われます。

Wii では文字の入力方式が特殊ですので、Wii ブラウザ向けの SEO を考えた場合、「かな文字」「カ

ナ文字」をうまく使うことがカギになりそうです。

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※Wii ブラウザの画面です(ブラウン管テレビの画像ですので、画質は汚いですが、ご了承下さい)

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また、Wii できちんとサイトが表示されるには、Opera を意識したサイト制作が必要になりますが、賢

威の HP テンプレートは Opera にも対応しておりますので、Wii での表示も確認できております。

ご安心下さい。

■4、携帯業界にフルブラウザの波がくる!

今ひとつ盛り上がらない携帯電話のフルブラウザ業界ですが、2007 年を境に状況は変化していき

そうです。

その理由の一つとして、高速データ通信に対応した携帯の登場が挙げられます。

【Docomo ハイスピード携帯導入について】

http://www.nttdocomo.co.jp/service/function/high_speed/

今後、携帯業界は、高速データ通信の流れに乗ると思われます。

それにあわせて、フルブラウザの機能も強化され、CSS や Javascript にも早期対応するかもしれま

せん。

そうなれば、携帯からのアクセスも期待できます。

近は携帯サイトの SEO などが騒がれていますが、当方がそれを重要視しないのは、近い将来、

PC 用のサイトが携帯で問題なく見られるようになるだろう、と予測した上での判断です。

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~19、魅力あるコンテンツを作るテクニック~

■1、オリジナリティー要素の考え方

魅力あるコンテンツとは、オリジナリティーがあり、訪問者の満足を満たすコンテンツだと言えるでし

ょう。また人の興味を引き、紹介されやすいコンテンツとも言えます。

人に紹介されるということは、他の人が自分のブログや HP で紹介してくれることになりますので、外

部リンクが自然に増えていきます。

これを「ナチュラルリンク」と呼びますが、このナチュラルリンクこそが、SEO を成功に導くた

めの、重要な要素となります。

同じような内容を書いたページが、検索結果を独占することはありません。

つまり、検索エンジンはオリジナリティー評価を有していると言えます。

どこかのページで、「HP テンプレートを使うことはオリジナリティー評価を落とす?」などと言う意味

不明な意見を見たことがあります。、同じデザインが評価を落とすのであれば、ブログや CMS はどう

なるのでしょうか・・・。

まあ、その話題は置いておいて、オリジナリティーとは、結局のところ、ソースの中に書かれてい

る・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~20、SEO に強いライティング~

■1、近接キーワードを意識した文章を

本書で度々登場している「近接キーワード」の概念ですが、勿論、サイトのメインコンテンツ(文章)

にも使える概念です。

下記に実験サイト「 」のトップページの文章をご紹介します。

このサイトは「 」、「 」のキーワードで SEO をかけているわけですが、近接キーワ

ードがどのように使われているかを、実際に分析してみましょう。

メインキーワードは青色、近接キーワードをオレンジ色としてハイライトさせてみました。

このサイトは、作詞した詞にメロディーをつける作曲講座、DTM を使って実際に編曲・アレンジを

行う DTM 講座など、一連の音楽制作の流れを、DTM 初心者の方に分かりやすく解説する、無料

作曲講座です。

プロからアマチュアまで、作曲家 MOKI の周りにいる魅力あるミュージシャンを招き、彼らと共に

DTM による楽曲制作を行っていきます。その過程を無料で公開させていただきます。

このサイトは実践的なテクニックを習得できるサイトです。

素人が運営しているサイトとは違い、作曲を行う上での一つ一つの行為を、プロが論理的に解説

していきます。

「作曲は自由に行うものだ、理論に縛られた作曲なんて考えられない」

そういう人がいるかもしれませんが、名曲を作曲する上では、作曲理論が欠かせません。

厳しい言い方ですが、アマチュアミュージシャンがいつまでたってもアマチュアの域を脱せない理

由は、そこにあるのです。

「楽器を練習し続ければ、いつかは良いミュージシャンになれる」、そんな「体育会系」のものでは

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 96

ないのです。

きちんと学び、しっかり頭で考える必要があります。

当サイトでは、良い詞を作詞するための作詞技法から始まり、美しいメロディーを作るための作曲

理論、ストリングスなど上ものを効果的に入れるための編曲技法など、市販の理論書ではなかな

か学べない音楽制作テクニックをご紹介しています。

また、マンションで音楽制作する際に何かとネックになる「防音」についても、防音材を使用した対

策をご提案しています。

なぜこのようなサイトを無料で運営するのか?と聞かれますが、MOKI にとっては、この講座を「無

料で運営すること」に意味があります。

なぜなら、この HP を多くのミュージシャンが見てくださることで、素晴らしいミュージシャンたちとの

交流が期待できるからです。

このサイトが、皆様の音楽制作の「ヒント」になることを願って。

どういうキーワードが なのか?

それは検索エンジンのデータベース・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~22、無料のアクセス解析ツールに気を付けろ~

ネットにはアクセス解析ツールをはじめとした、様々な便利なツールが配られていますが、それらの

ツールを利用する場合は、必ずそのツールを配布している目的を探るようにして下さい。

例えば、SEO 業者が配布しているツールには、必ずと言っていいほど、その業者へのリンクが隠さ

れています。すなわち、SEO 業者はツールを無料で配布することで、自社サイトへの外部リンクを

集めているのです。

また、それらツールのタグには<noscript></noscript>というタグを使っている場合があります。

このタグで囲まれた部分は、ブラウザに表示されないため、デザインが崩れる恐れはありません。

そのため、このタグの中に様々な情報をつめこむことができ、SEO 業者のサイトへのリンクや、SEO

業者の顧客サイトへのリンクが隠されていることがあります。

このタグの中身は、外見上はまったく表示されませんが、クローラには中身が見えることから、「隠し

リンク」と呼ばれるスパム行為に当たります。

その SEO 業者がスパム認定された場合、 悪、そのツールを使っているサイトにまで被害が及ぶこ

とがあります。

また、隠しリンクに含まれるサイトは、あなたのサイトと無関係なジャンルでしょうから、適当なリン

クを貼っていると見なされれば、あなたのサイトの価値が下がる恐れもあります。

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アクセス解析ツールの中には便利なものが多く、私も使うことが多いですが、SEO を本気で行うサイ

トには、隠しリンクのついたツールは導入しないようにしています。

当方のお客様サイトには、「Google Analytics」という Google 社が配布しているアクセス解析ツール

を用いるようにしています。

「Google Analytics」は Google 社が配布しているツールですので、そのタグに隠しリンクなどは見当

たりません。

「生ログ」の取得はできませんが、かなり優秀なツールですので、お勧めです。

【Google Analytics】

http://www.google.com/analytics/ja-JP/

「美味しい話には裏があり」です。

現在「SEO」や「SEO 対策」で上位表示しているサイトの多くで、ツールの配布によるパワーSEO を

見かけます。

ツールの配布自体は有効な SEO 対策ですが、隠しリンクを導入するのは良くないでしょう。

この手法は、まだ検索エンジンには有効なようですが、いつスパム認定を受けてもおかしくないと考

えています。

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~23、サイトマップを送信せよ!~

「サイトマップ」というのは、そのサイトに存在するページのリストを、クローラに伝えるためのファイル

です。

サイトマップには 2 種類あり、クローラを対象にした「sitemap.xml」という「XML」ファイル。

そして、訪問者を対象にした「sitemap.html」という「HTML」ファイルがあります。

後者の「sitemap.html」というのは、ウェブページのことで、クローラに送信するサイトマップとは異な

ります。

この章では、前者の「sitemap.xml」というファイルについてご説明します。

■1、サイトマップ XML を作る

【sitemap.org】

http://www.sitemaps.org/ja/

「Sitemaps.org」とは、米 Google、米 Yahoo!、米 Microsoft などが結成した団体です。

このサイトによると、サイトマップは下記のように説明されています。

サイトマップを使うと、ウェブマスターはサイト内のクロールされるページを検索エンジンに簡単に

知らせることができます。サイトマップは、 終アップロード日、通常の更新頻度、サイト内の他の

URL との相対的な URL 優先度など、各 URL の詳細メタデータのほか、サイトの URL がリスト

されている簡単な形式の XML ファイルであるため、検索エンジンでより正確にサイトをクロール

できます。

通常、ウェブクローラは、サイト内のリンクや他のサイトからのリンクを基にページを検出します。

サイトマップはこのデータを補足するもので、サイトマップをサポートしているクローラがサイトマッ

プ内のすべての URL を取得し、関連付けられているメタデータを使用して、URL に関する詳細

情報を把握できるようにします。サイトマップ プロトコルを使用しても、検索エンジンにウェブペー

ジが必ず登録されるとは限りませんが、ウェブ クローラがサイトを正確にクロールするうえで役立

ちます。

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サイトマップ 0.90 はアトリビューション シェアアライク クリエイティブ コモンズ ライセンスの利用

条件のもとで提供されており、Google、Yahoo!、Microsoft を含む企業で幅広くサポートされます。

もしあなたが新規サイトを制作した時は、そのサイトに存在するすべてのページを「sitemap.xml」に

記述し、各検索エンジンのデータセンターへ送信します。

これを行うことで、クローラにページの存在を知らせ、インデックスされるスピードを早めることができ

るのです。

なんだかややこしいかもしれませんが、要は「sitemap.xml」というファイルを作れば良いのです。

下記に「sitemap.xml」のサンプルを載せてみました。

各パラメータに関する情報は、Google のページでご確認していただけます。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 101

【サイトマップのパラメータについて】(URL を直接入力して下さい)

https://www.google.com/webmasters/tools/docs/ja/protocol.html

サイトが大きくなってくると、このファイルを手動で作るのが大変になりますが、サイトマップを自動で

作成できる便利なサイトがあります。

【XML Sitemaps.com】

http://www.xml-sitemaps.com/

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 102

「Start」を押して情報を送信すると、しばらくすると、下記のようなページが現れます。

この画面の「sitemap.xml」というファイルをダウンロードして下さい。

ダウンロード後、「重要度」、「更新頻度」といった項目を書き換えます。

【サイトマップのパラメータについて】(URL を直接入力して下さい)

https://www.google.com/webmasters/tools/docs/ja/protocol.html

書き換えるポイントとしては、TOP ページは更新頻度を「always」、もしくは「daily」にし、重要度を

「1.0」にするとベターだと思います。

そして他のパラメータは、更新頻度を「daily」、「weekly」、重要度は「0.5~0.7」あたりにしておけば

良いでしょう。

たまにすべてのファイルの更新頻度を「always」、重要度を「1.0」とされる方がいますが、サイトマッ

プはクローラを操るものではなく、クローラを助けるものですので、クローラに余計な負荷をかかる

記述は NG です。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 103

■2、サイトマップ XML を Google に送信する

Google には「ウェブマスターツール(旧 Google サイトマップ)」と呼ぶサービスがあり、サイトマップを

送信することで、Google クローラにサイトマップをきちんと読み込んでもらえる仕組みがあります。

【Google ウェブマスターツール】

https://www.google.com/webmasters/tools/

1、 ウェブマスターツールにログインして、サイトの URL を登録後、「サイトを確認」をクリック

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2、「確認方法を選択」から、「META タグを追加」を選び、表示された「META タグ」をコピー。

3、コピーした「META タグ」をトップページのソースにコピーし、サーバにアップする。

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4、ウェブマスターツールの画面から、サイトマップを送信。

先ほどのツールでサイトマップを作成した後は、その「sitemap.xml」をサーバにアップし、Google ウ

ェブマスターツールを使って、Google へ送信してください。

こうすることで、Google のクローラがあなたのサイトの「sitemap.xml」を見に来てくれます。

実は、このウェブマスターツールでサイトマップ送信をすることで、Google から SEO に必須のあるデ

ータを提供してもらえるようになるのですが、それについては次章で語ります。

■3、サイトマップ XML を各検索エンジンに見に来てもらう

先ほど、Google 社にサイトマップを送信しましたが、実は Yahoo!でもサイトマップ送信は可能です。

ただし、Yahoo!にサイトマップを送信するには、米 Yahoo.com の ID を取得しなければなりません。

登録はそれほど難しくありませんが、マニュアルがダラダラと長くなってしまいますので、本書では

取り上げません。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 106

ネットで「Yahoo!site explorer 活用」などで検索していただければ、多くのサイトが見つかると思

います。それらのサイトをご参考にしていただければ、と思います。

【Yahoo!site explorer】

http://siteexplorer.search.yahoo.com/

実は本書で「Yahoo!site explorer」の利用を詳しく説明しないのには理由があります。

2007 年 4 月 11 日から、Yahoo!、Google、Microsoft、Ask の各社の検索エンジンが導入した

「オートディスカバリ」という機能の存在です。

これは、サーバ上にあるサイトマップ XML を、各検索エンジンが勝手に見つけてくれる、という大

変便利な機能です。

この機能を使うには、「robots.txt」という、何も記述されていない空のテキストファイルを作ります。

その中に

Sitemap: http://www.seo-keni.jp/sitemap.xml

と記述し、その「robots.txt」ファイルをサーバにアップしておきます。

そうすれば、各検索エンジンのクローラが、勝手に「sitemap.xml」を見つけてくれるというものです。

なんと便利な機能なのでしょう!

この仕様に関するニュースを幾つかピックアップしてみました。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 107

【Search Engines Unite On Sitemaps Autodiscovery】

http://searchengineland.com/070411-080716.php

【米 Google の該当の記事】

http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2007/04/whats-new-with-sitemapsorg.html

【米 Yahoo!の該当の記事】

http://www.ysearchblog.com/archives/000437.html

【米 Microsoft LiveSearch の該当の記事】

http://blogs.msdn.com/livesearch/archive/2007/04/11/discovering-sitemaps.aspx

ただし、この仕様が導入されたとしても、Google ウェブマスターツールにて Google にサイトマップを

送信することは続けた方が良いのです。

次章で解説している「Google ウェブマスターツール」を使用できるからです。

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~24、Google ウェブマスターツールを使い倒す~

Google ウェブマスターツールの 大の機能として、そのサイトに貼られている外部リンクをチェック

できるという機能があります。

外部リンク数を確認する方法として、これまでは

link:サイトの URL と検索する

(例:link:http://www.shigeoki.com/kouza/)

という方法がありましたが、Google では、この検索方法を使ってのすべての外部リンク表示ができな

くなりました。そのため、自分のサイトの外部リンクを正確に確認するには、ウェブマスターツールを

使う必要があります。

1、 「ウェブマスターツール」では、ページごとに、外部リンクの数をチェックできる

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 109

2、 さらには、その外部リンクのページをリスト表示できる

3、それらのリンクデータは、Excel などで開ける csv データとしてダウンロードできる。

この外部リンクのデータ ・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~26、Google ツールバーの真実~

■1、見せかけのページランク

「ページランク」とは、Google ツールバーをインストールすることでブラウザに表示される、ページの

人気度を示す数値です。

SEO を行う上では、Google ツールバーのインストールは必須です。

【Google ツールバー】

http://toolbar.google.com/T4/intl/ja/index_pack.html

一般的に、ツールバーに表示されているページランクが高ければ高いほど、上位表示されやすい

と言われており、ページランクは、下記の方法によって上がるとされています。

1、多くのページからリンクを貼ってもらう

2、ページランクの高いページからリンクを貼ってもらう

ページランクの高いサイトには「相互リンク集」が多いですが、あれらのページランクが高いのは、相

互リンク集に登録されている多くのページからリンクを受けているからなのです。

いわゆる「質より量」の、リンク獲得構造です。

Google 社のサイトでは、ページランクについて次のように説明しています。

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PageRankTM は、Web の膨大なリンク構造を用いて、その特性を生かします。

ページAからページBへのリンクをページ A によるページ B への支持投票とみなし、Google はこの

投票数によりそのページの重要性を判断します。しかし Google は単に票数、つまりリンク数を見る

だけではなく、票を投じたページについても分析します。「重要度」の高いページによって投じ

られた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくの

です。

こうした分析によって高評価を得た重要なページには高い PageRankTM (ページ順位)が与えられ、

検索結果内の順位も高くなります。PageRankTM は Google におけるページの重要度を示す

総合的な指標であり、各検索に影響されるものではありません。むしろ、PageRankTM は複雑なア

ルゴリズムにしたがったリンク構造の分析にもとづく、各 Web ページそのものの特性です。

もちろん、重要度が高いページでも検索語句に関連がなければ意味がありません。そのために

Google は洗練されたテキストマッチ技術を使って、検索に対し重要でなおかつ、的確なペー

ジを探し出します。

分かりにくい説明ですが、つまりは、「ページランクは重要だが、そればかりに気をとられな

いでほしい」ということが書かれているのです。

すなわち、ページの中身もしっかり見ているぞ、と。

私はページランクをさほど重要だと思っていません。

ページランクが高いに越したことはありませんが、ページランクが低くても、上位表示されているペ

ージが五万とあるからです。

そして何より、このマニュアルの 初にも書きましたが、Google 幹部自らが「ページランクは Google

の様々なサイト判断基準のうちの一つに過ぎない」と話しているからです。

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■2、真の Google ページランクの存在

近、Google ツールバーに表示されるページランクは「見せかけのページランク」であり、真のペ

ージランクは見えないところに隠されている、と言われるようになりました。

例えば、ページランク 2 でも、ページランク 4 のサイトより上位に表示されることは可能です。

また、ページランク 3 でも、ページランク 5 のサイトより上位に表示されることは可能です。

ただし、ページランクが下がったサイトは要注意です。

ツールバーに表示されるページランクは、年に数回更新されます。

更新されたページランクが、以前と同じなら問題は無いのですが、もし下がっってしまった場合は、

何らかのペナルティを受けている可能性があります。

近では、ページランクの高さを売りにして、広告掲載による収益を得ていたサイトの多くが、ペー

ジランクを容赦なく 0 にされるケースが相次いでいます。

それらのサイトは、見た目のページランクに変化は無かったのに、真のページランクはどんどん下

がっていた・・・、と言えるでしょう。

恐るべし、真のページランクです。

では、真のページランクとはどんなものなのでしょうか?

私は次のように考えています。

リンクの「質」を徹底的に重視したページランクである、と。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 113

リンクの「質」というのは、どれだけ多くの優良サイトからリンクを貼ってもらっているか、

ということです。 その優良サイトの中には、「同じジャンルのサイト」も入ります。

例えば、ページランク 2 の実験サイト「 は、「 」という競合キーワ

ードにも関わらず、1 ページ目にいます。

このサイトは、有名音楽スタジオや楽器販売店など、「 」、「 」に関係したサイトからのみ、リ

ンクを貼ってもらっています。

このことからも、同じジャンルのサイトからのリンクは、かなりポイントが高いと言えるでしょう。

■3、Google ツールバーに隠されたアルゴリズム?

近年、Google、Yahoo!が相次いで、ツールバーの配布を始めました。

特に「Google ツールバー」は有名でしょう。

皆が何気なく使用している Google ツールバーですが、実は、このGoogle ツールバーには、SEO に

関する 。

ツールバーをインストールする時に、

「Google に使用統計情報を送信しますか?」と聞かれると思います。

たいてい「いいえ」を選ばれる人が多いと思いますが、これを「はい」にした場合、ある情報が

その情報とは・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~28、検索エンジンスパム大解剖~

検索エンジンスパムとは、検索エンジンを欺き、故意に順位を上げようとするテクニックです。

SEO 自体、検索エンジンを分析し、順位を上げるものなのですが、本書の SEO は「検索エンジンに

好かれる質の良いサイト」の制作を目標としています。

検索エンジンスパムを行っているサイトは、「検索エンジンに嫌われるようなことをあえて行ってい

る、質の悪いサイト」といえます。

この章では、YST、Google のサイトに掲載されている、スパムに関する情報をご紹介します。

■1、YST が語る検索エンジンスパム

YST ではスパム行為を以下のように定義しています。

それぞれの項目を簡単に説明していきます。

【YST サイト管理者向けヘルプページ】

http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-18.html

1、 検索する利用者をほかのページに転送するためだけに存在するページ

「リダイレクト」について語っている。「リダイレクト」とは、あるキーワードで上位表示させたサイ

トに、の meta タグ、もしくは Javascript を入れ、強制的に別サイトへ飛ばす手法。

元々、サイトを移転した際、古いサイトへアクセスした顧客に、新しいサイトを案内するために

使われていたタグだったが、SEO 目的で使う人が増えたため、この行為はスパムと見なされる

ようになった。

例: <meta http-equiv="Refresh" content="0;url=移動したいサイトの URL">

※すべてのリダイレクトが駄目というわけではなく、「HTTP301」によるリダイレクトはスパムに

ならない。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 115

2、ほかのページとまったく同じ内容で作られたページ

ミラーページ(ドアウェイページ)のこと。14 章の<meta content="noindex,nofollow">の内

容を参照。

3、情報をほとんど公開していないにもかかわらず、自動的かつ大量に作られている

ページ

一時流行した、自動化ツールでページを大量に生成する手法。自動的にページを大量

に作るプログラムは、PHP や CGI なら 5 分もあれば作成できる。今でもそういうツールが

販売されているが、それらのツールを使って劇的な効果を挙げた人を見たことが無い。

検索エンジンを馬鹿にしてはいけない。

4、検索エンジンが付与する表示順のランクを不正に上昇させているページ

「じゃあ、SEO 自体駄目じゃないか!」という突っ込みたくなる文章ですが、そうではあり

ません。SEO 自体が不正なら、とっくの昔に SEO 業者などはつぶれていたでしょう。YST

も Google も、SEO 自体は否定していません。しかし、SEO によって、本来上位に表示さ

れるべきでないサイトが上位表示されることには否定的でしょう。

賢威が提唱する SEO は、YST や Google に嫌われることはまず無いと思います。

なぜなら究極的に正攻法の SEO だからです。性善説というのがありますが、まさに正義

は勝つの精神の SEO なのです。

怪しげなツールの類を使い、検索エンジンを惑わすのは、検索エンジンにとってはただ

の迷惑行為でしょう。

5、検索する利用者に見えないテキストを使っているページ

隠しテキストと言われる手法です。

背景が真っ白なのに、文字も白くする、そうすることで、サイトには文字は表示されなくな

り、デザインが自由にできる、というものですが、本来 HTML というのは、「文書」を表す

ファイルですから、文書がきちんと表示されない「HTML」は、本末転倒です。

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6、過度な相互リンクを行い、サイトの認知度を不自然に上昇させているページ

次章で語る無作為な相互リンクにあたります。

また、相互リンクとは違いますが、例えば Google ページランク 5 のサイトが「月々3000

円で、貴方のサイトへリンクを貼ります」というサービスを展開していたとします。そういう

サイトにお金を払ってリンクを載せる行為も、完全な NG です。

リンクをお金で買うという行為に対して、検索エンジンはかなり敏感になっています。

7、検索エンジンの検索結果に表示される内容と利用者が目にするページの内容が

異なるページ

クローキングという手法です。検索エンジンのクローラと訪問者、それぞれに別々のペー

ジを表示します。

また、「受験勉強」というキーワードで上位に表示されているのに、H な画像ばかり掲載

していた、というサイトも NG でしょう。

この場合は検索エンジンに自動的に判別されると言うより、検索エンジンのスタッフの目

視によって判断されるでしょう。

検索エンジンのスタッフは、検索結果を毎日ランダムにチェックしているようです。

抜き打ちテストのような感じですね。

8、検索エンジンのために作られたページ

これもクローキングという手法です。検索エンジンのクローラと訪問者に、別々のページ

を表示します。

9、特定の社名を悪用しているページ

常識で考えて、よその社名を勝手に使用するのは NG です。

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 117

10、過度なポップアップ使用により、利用者の正常な操作を妨げるページ

現在も多くのサイトで見かけますが、メールマガジン登録を促すポップアップが、画面の

端から出てきて、クリックをしなければ永久に消えないという仕組みを見かけます。これ

らは「ホバーウインドウ」などとも呼ばれていますが、れっきとしたポップアップの仲間で

す。

実は、賢威のお客様にもこのポップアップを大勢いらっしゃいますが、正直、サイトのイメ

ージを悪くしていると思います。

自分が良いと思ったものでも、第三者からすれば迷惑に感じるものがあります。ポップア

ップウインドウの使用に限らず、色の使い方、文章の書き方一つにしてもです。

一人でサイトを作っていると、そういうところのチェックがおろそかになりがちです。

そのため、サイトを制作される方は、第三者の意見も積極的に取り入れてみて下さい。

プロの Web 制作では、サイトの 終チェックでは、10 名くらいの試験官アルバイトを雇い、

サイトの使いやすさをチェックしてもらいます。

SEO を行っていると「数撃ちゃ当たる」の精神になりがちですが、質の良い顧客は、冷や

かしの客 50 人に匹敵します。質の良い顧客をどのように掴むかを念頭において、サイト

制作を行ってください。

質の良い顧客を獲得することで、 終的にはサイトの信頼へとつながります。

ページの上から毎回ビローンとホバーウインドウが登場するのは、確実なイメージダウ

ンですので、避けたほうが良いような気がします。

11、虚偽または詐欺と思われるページ

検索エンジンだけまだしも、人を騙すのは犯罪です。

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■2、Google が語る検索エンジンスパム

Google ではスパム行為を以下のように定義しています。

【Web マスターのための Google 情報】

http://www.google.co.jp/webmasters/spamreport.html

Web クローラを騙す目的で、隠しテキスト、不正なクローキングや誘導ページなどを使ったサイト

は、スパム サイトです。これらのサイトにより、Google の検索結果の品質が損なわれ、ユーザー

は思うような検索結果を得られなくなります。スパムは不正行為です。

Google の検索結果にスパムと思われるサイトが見つかった場合は、次のフォームを使って

Google にご報告ください。Google では、スパム行為の報告をひとつずつ徹底的に調査し、不正

が発覚した場合は適切な処置を取ります。また、スパム報告のデータを使って、サイトの順位付

けやフィルタリングのアルゴリズムの改良を進めてまいります。このような努力の成果は、検索品

質の向上として表われるでしょう。特に悪質なケースの場合は、ただちに問題のスパム ページを

インデックスから削除し、検索結果に表示されないようにします。必要に応じて、その他の処置を

取ります。

Google にはスパムサイト報告フォームがあり、スパムサイトの摘発に力を入れています。

また、スパムサイトには「ページランク 0」のペナルティも与えると明言しています。

【サイトのページランクが 0 の理由】

http://www.google.co.jp/support/webmasters/bin/answer.py?answer=34468&ctx=sibling

さらに Google は、悪質な SEO 業者に対する警鐘も鳴らしています。

【Google が語る、SEO 業者選びでの注意点】

http://www.google.co.jp/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35291&ctx=sibling

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Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 119

このマニュアル通りにサイトを作成すれば、Google にスパムサイト扱いをされることは無いと思いま

すが、一応、Google が求めるウェブサイトの理想形をご紹介しておきます。

これらは Google の「ウェブマスター向けガイドライン」にて記載されていることです。

【Google 品質のガイドライン】

1、検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を考慮してページを作成する。

ユーザーを騙すようなコンテンツや、"クローキング" を行って検索エンジン用とは異な

るコンテンツを表示しないでください。

2、検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為を行わない。

判断の目安となるのは、ランクを競っているサイトに対して自分が行った対策を説明した

ときに、何もやましい点がないかどうかです。その他にも、ユーザーにとって役立つかど

うか、 検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてく

ださい。

3、サイトの順位や PageRank を上げるよう設計されたリンクプログラムに参加しない。

特にウェブスパマーや不正なウェブサイトへのリンクは行わないでください。これらのリン

クにより、サイトのランクが下がることがあります。

4、プログラムの送信や掲載順位の確認に不正なコンピュータプログラムを使用しない。

このようなプログラムはリソースを消費し、Google の利用規約に違反します。

Google は、自動化またはプログラム化されたクエリを Google に送信する

WebPosition Gold のような製品の使用は推奨していません。

さらに具体的なガイドラインが存在します。ついでにご紹介しておきます。

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【Google 品質のガイドライン ~具体的なガイドライン~】

1、隠しテキストや隠しリンクを使用しない。

2、クローキングや不正なリダイレクトを行わない。

3、Google に自動化されたクエリを送信しない。

4、コンテンツに関係のない言葉をページに記載しない。

5、複数のページ、サブドメイン、ドメインで同じコンテンツを公開しない。

6、ウイルス、トロイの木馬、その他マルウェアをインストールするページを作成しない。

7、検索エンジン用に誘導ページを作成したり、オリジナルのコンテンツがほとんどない提携プロ

グラムのような、見掛け倒しのプログラムを使用しない。

【Google のウェブマスター向けのガイドライン】

http://www.google.co.jp/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769

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~29、危険な外部リンクとは?~

■1、身を滅ぼす無作為な相互リンク

数年前まで、相互リンクは SEO において重要な手段だと言われていました。

重要な手段といっても、ナチュラルリンクを獲得できないサイトが、効果的にリンクを増やすための

手段だったわけですが、私は以前から過度な相互リンクは良くないと主張し続けています。

28 章でご紹介した YST のヘルプページに、相互リンクに関して注意する記述があります。

【YST サイト管理者向けヘルプページ】

http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-18.html

この中に、

「過度な相互リンクを行い、サイトの認知度を不自然に上昇させているページ」

という記述があります。

近の YST では、あからさまな相互リンクをしているサイトが、ほとんど順位ダウンの被害にあって

います。

この章では、あなたのサイトの価値を下げる外部リンクとは何か?を解説しています。

サイトの価値を上げるリンクについては、次章で解説しますが、その前に、まずは「どんなリンクが

良くないか」を学んでいただければ、と思います。

・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~30、賢い外部リンク獲得法~

優良サイトとは、リンクを貼ってもらうことで、リンクポピュラリティの向上を期待できるサイトを指し

ます。

基本的にこのマニュアルでの外部リンクは「ナチュラルリンク」を指しますが、ナチュラルリンクを貼

ってもらうのが難しいと感じる方は、「相互リンク」を申請しても良いでしょう。

勘違いしてほしくないのは、相互リンク自体は駄目ということではなく、質の良い相互リンクは大丈

夫だということです。

優良サイトは下記のようなサイトを指します。

■1、ジャンルが同じ& が同じサイト

これはジャンルがまったく同じということではなく、大きな で同じということです。

例えば、

作曲や作詞、ミュージシャンのサイトなら 「 」

資格の勉強や、受験勉強、英会話教室などは 「 」

音楽学校、予備校、英会話教室などは 「 」

という感じです。

そして、相互のサイト同士で・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~31、 良のリンク依頼先は検索窓にあり!~

相互リンクは同じジャンルのサイト同士なら効果的だとご説明しました。

しかし、同じジャンルのサイトでも、できれば質の高いサイトに依頼したいものです。

ここでは、松尾が相互リンク先を探すときに使う、検索テクニックをご紹介します。

確実に相互リンク先が見つかるわけではありませんが、本当に良質なサイトを見つけるためには、

使える検索テクニックです。根気良く探してみて下さい。

1、「キーワード&相互リンク」では検索しない!

「相互リンク」というキーワードで検索することは、ほぼ 9 割が SEO 目的でのリンク募集サイトですの

で、それらのサイトは、あざとい SEO を行っている可能性があります。

そういうサイトと相互リンクを結ぶと、あなたのサイトにも被害が及ぶのです。

2、「キーワード& &・・・続きは商品版マニュアルで⇒

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~36、あとがき~

ここまで数多くの SEO テクニックをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

私は理論に裏づけされていないことを嫌うため、理論を交えてほとんどのテクニックを解説させてい

ただきました。読みにくい箇所もあったかと思います。何卒ご容赦ください。

ホームページのデザインにしても、音楽制作のアレンジにしても、「なんとなく行う」ということは存在

しません。

何かを行うとき、そこには必ず理由が存在するのです。

例えば、Web 制作仕事でも、

「なぜ、このサイトタイトルにしたのか?」

「なぜ、この背景色にしたのか?」

「なぜ、ロゴはこの位置なのか?」

「なぜ、メニューのサイズは 200×20 なのか?」

クライアントに何を聞かれてもきちんと説明できるように、サイト制作を行っています。

それがプロの仕事です。

Google にしても、Yahoo!にしても、サイトの順位を決める理由はきちんと存在しています。

その理由を予測し、分析するのが SEO の醍醐味だと、私は考えます。

長々と解説してきましたが、本書では、簡潔に分かりやすくをモットーに、本当に重要なテクニック

だけをご紹介してきたつもりです。

ただ、当方のノウハウをすべて本気で詰め込むと、何ページになるか想像つきません。

今回のマニュアルでは、できる限り多くのテクニックを入れたつもりですが、まだまだ書ききれていな

い部分が・・・ 続きは商品版マニュアルで⇒

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