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【初心者向けWebinar貴重なデータを守るクラウドバックアップの実現 2015/03/19 アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 ソリューションアーキテクト 小林正人

初心者向けWebinar 貴重なデータを守るクラウドバックアップの実現

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【初心者向けWebinar】貴重なデータを守るクラウドバックアップの実現

2015/03/19

アマゾン データ サービス ジャパン株式会社

ソリューションアーキテクト 小林正人

ご質問を受け付け致します!

質問を投げることができます!• Adobe Connectのチャット機能を使って、質問を書き込んでく

ださい。(書き込んだ質問は、主催者にしか見えません)

• できるだけ回答させていただきます。

①画面右下のチャットボックスに質問を書き込ん

でください

②吹き出しマークで送信してくださ

初心者向けWebinarのご紹介

• AWSについてこれから学ぶ方向けのソリューションカットの技術Webinarです。

• 過去のWebinar資料– AWSクラウドサービス活用資料集ページにて公開

http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/

• イベントの告知– 国内のイベント・セミナースケジュールページにて告知

http://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/

(オンラインセミナー枠)

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

Introduction

• 今回のAWS初心者向けWebinarでは、AWSを活用したバックアップの実現方法についてご紹介します。

• バックアップにAWSを活用することで、守るべきデータを簡単にかつ安全に保管することが可能になります。

• オンプレミス環境のバックアップに加え、AWS環境のバックアップ方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ストレージの管理は案外重労働

計画 &設計

調達

導入

運用 & 拡張 3〜5年サイクル

長いリードタイム

技術/コスト革新からの遅れ24時間365日の

ハードウェア故障への対応

リプレース、データ移行の検討

曖昧な前提に基づく容量設計

System A System B

ストレージ

System C System D System E System F

• ストレージごとの容量を気にしながら管理運用を行う必要があり、、• ストレージごとのライフサイクルに応じてリプレースを検討し、、• バックアップデータの外部保管運用まで考えると、考慮事項が山積みに

2010 〜 2013 〜 2015 〜ストレージ ストレージ

システム毎にストレージを管理していると……

Amazon S3

System A System B System C System D System E System F

AWSを活用し運用負荷を軽減・安全性も向上

• Amazon S3の容量は事実上無制限。容量を気にする必要なし• 保存期間も無制限。データが必要な限りいつまでも保管できる• フルマネージド型サービスなので管理運用の手間はなし• 99.999999999%の耐久性を提供するため、データロストの心配はなし

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

低コスト アップロード無料

格納料金 1GB/月4円 (2015/3/16時点、$1=120円計算)

耐久性 99.999999999%の耐久性

3か所以上への自動複製保存

インテグリティチェックおよび自動復旧

データを自動複製

リージョン

EC2

Availability Zone

セキュリティ

データ転送はすべてSSL通信

同一リージョン内のみでの保管

サーバサイド暗号化オプション(AES256)

柔軟性

格納容量無制限

多くの3rd Party製品がサポート

Amazon S3(Simple Storage Service)

S3の構成

Amazon S3

バケット バケット

オブジェクト オブジェクト オブジェクトオブジェクト

バケット

オブジェクト オブジェクト

• AWS操作をよりセキュアに行うための認証・認可の仕組み

• AWS利用者の認証と、アクセスポリシーを管理– AWS操作のためのグループ・ユーザーの作成が可能– グループ、ユーザーごとに、実行出来る操作を規定できる– ユーザーごとに認証情報の設定が可能

• バックアップデータへのアクセス制御に利用する– バックアップ時に使うユーザは、対象データの書き込みのみを許可– データリストアを行う運用者は読み取りのみ許可されたユーザを利用する

開発チーム 運用チーム

AWS Identity and Access Management(IAM)

IAM動作イメージAPIやマネジメントコンソールからのアクセスに対して、権限をチェック

全操作可能

S3はすべて操作可能

S3参照だけ

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

オンプレミス環境のバックアップ

• ファイル単位でのバックアップ

• ストレージ装置を利用したバックアップ

• アプライアンスを利用したバックアップ

• 3rd party ソフトウェアを使ったバックアップ①

– S3対応のソフトウェアを利用するケース

• 3rd party ソフトウェアを使ったバックアップ②

– S3非対応のソフトウェアを利用するケース

• テープライブラリへのバックアップ

ファイル単位でのバックアップ

Amazon S3

S3バケット

Internet

• 最もシンプルかつ低コストなパターン

• バックアップしたいファイルを定期的にS3にコピーする

• AWS CLIによるスクリプトを定期的に実行するだけで完全自動化を実現

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– AWS CLI

データセンタ

サーバ

定期アップロード(HTTPS)

リストア

〜AWSの各種サービスをコマンドで操作できる統合ツール〜

• コマンドラインに手動で入力して操作

• スクリプト等から自動制御

特徴

• “aws”という名前の単一コマンドで30のサービスを操作可能

• プラットフォームや開発言語などが限定されないWindows, Linux, Mac, Unixなど

• ノンプログラミングでも自動制御を実現

• S3用にはsyncなどの便利な機能あり

AWS Command Line Interface(CLI)とは?

EC2起動、停止

S3アップロードダウンロード

RDSDB起動バックアップ

CloudWatch情報取得

ManagementConsole (Web)

ユーザ名・パスワード

AWS管理者・オペレータ

各言語ごとのSDK アクセスキー・

シークレットキー

AWS CLI

>

REST API

AWS CLIの利用イメージ

AWS CLIを利用するメリットとデメリット

• メリット

– コスト負担を最小限に抑えられる

– 学習が容易なAWS CLIのみで利用できるシンプルさ

– 自動化が容易で様々なユースケースに応用が可能

• デメリット

– ある時刻のファイル一式をバックアップしたい場合など、バックアップ対象ファイルの整合性を担保しにくい

– 差分バックアップをサポートせず、更新ファイルは全アップロードとなる

バックアップのコスト

• Amazon S3

– ストレージ利用料金:$0.0330/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

– PUT, COPY, POST, LISTリクエスト料金:$0.0047/1,000リクエスト

– GETおよび他のすべてのリクエスト料金:$0.0037/10,000リクエスト

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。最新情報はWebをご確認ください http://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/

実際にセットアップしてみましょう

1.AWSアカウントを登録する

2.AWS IAMでユーザを作成する

3. IAMユーザにS3に限りアクセスできる権限を付与する

4.Amazon S3でバケットを作成する

5.AWS CLIを設定する

6.バックアップを実行する

• Webフォーム上で数分程度の登録作業をするだけで、すぐさまAWSを利用可能

• AWSアカウント作成の流れhttp://aws.amazon.com/jp/register-flow/

• AWSアカウント作成方法についての動画(日本語字幕付き)http://aws.amazon.com/jp/getting-started/

1.AWSアカウントを登録する

• アカウント登録後にAWSのTopページへアクセスhttp://aws.amazon.com/jp/

• 登録したメールアドレス、パスワードでログインする

1.AWSアカウントを登録する

1.AWSアカウントを登録する

ログイン後にサービスの一覧画面が表示され

れば登録は完了!

2.AWS IAMでユーザを作成する

マネジメントコンソールにログインし、

サービス一覧からIdentity & Access Managementを選択

ナビゲーションペインの

Usersをクリック

2.AWS IAMでユーザを作成する

Create New Usersボタンをクリック

わかりやすいユーザ名を入力する

2.AWS IAMでユーザを作成する

クリックしてAccess Key IDとSecret Access Keyが払い

出されていることを確認Download Credentialsボタンでダウンロード。ファイルは厳重に管理すること

3.IAMユーザにS3の権限を付与する

一覧から作成したユーザを選択

Attach Policyボタンをクリック

3.IAMユーザにS3の権限を付与する

AmazonS3FullAccessを選択し

Attach Policyボタンをクリック

Attach Policyボタンの下側に

AmazonS3FullAccessが

表示されていればOK

4.S3でバケットを作成する

マネジメントコンソールに戻り、

サービス一覧からS3を選択

Create Bucketボタンをクリック

4.S3でバケットを作成する

バケット名を入力し、リージョンを選択

※注意※

バケット名は世界で一意となる必要があるため、他ユーザと重複できない

指定したバケットが一覧に

表示されていれば作成OK

5.AWS CLIを設定する

Windowsの場合はインストーラをダウンロードして実行する

MacやLinuxの場合はpipを使ってインストール

※注意

EC2上のAmazon Linuxには最初から導入済み

5.AWS CLIを設定する

aws configureコマンドを実行

以下の情報を入力する

• Access Key ID

• Secret Access Key

• デフォルトリージョン(東京ならap-northeast-1)

• デフォルト出力形式

※注意

Access Key IDとSecret Access KeyはIAMユーザのものを使う

6.バックアップを実行する

単一のファイルをアップロードしたい場合はaws s3 cpコマンドを利用する

利用方法)aws△s3△cp△(対象ファイル)△s3://(対象バケット)/(ファイル名:任意)

フォルダを同期する場合はaws s3 syncコマンドを利用する

利用方法)aws△s3△sync△(対象フォルダ)△s3://(対象バケット)/

※注意

syncはデフォルトではファイル削除を行わない。ローカルで削除した

ファイルをS3でも削除したい場合は末尾に”--delete”オプションをつける

6.バックアップを実行する

データのアップロードが行われていることが確認できたら動作確認はOK

実運用に向けたTips

• バックアップジョブの自動化AWS CLIを利用してスクリプトを作成することで、タスクスケジューラやcronからバックアップ処理の自動化を実現

• 誤削除への対策オペミス等でバックアップデータを削除してしまうケースに備えて、バージョニングを有効に。これにより、データの復旧が可能に。同名ファイルの世代管理もバージョニングで実現できるhttp://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/dev/Versioning.html

• ライフサイクルポリシーの適用指定日数よりも古いファイルを削除したり、アーカイブしたりすることもhttp://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/dev/object-lifecycle-mgmt.html

Amazon S3バージョニング

• ユーザの誤操作による削除防止に有効

• オブジェクトをバージョン管理下におく– 保存、検索、リストアが可能。バージョニング中はオブジェクトは削除されな

– 課金は保持しているバージョンの分だけ発生する

ストレージ装置を利用したバックアップ

Amazon S3

S3バケット

Internet

• ストレージ装置やソフトウェアでバックアップ対象の複製を作成後、S3に保存する

• 複製されたデータにはI/Oが発生しないので、複製実行時点のデータをバックアップできる

• LinuxのLVMの機能を使っても同様の構成を実現できる

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– AWS CLI

データセンタ

サーバ

ストレージ

Master Mirror

snapshot

ファイルのRead/Write

ストレージ装置を利用するメリットとデメリット

• メリット

– バックアップ対象ファイルの整合性担保が容易

– コスト負担を最小限に抑えられる

– 学習が容易なAWS CLIのみで利用できるシンプルさ

• デメリット

– ストレージ装置がsnapshotをサポートしていなかったり、LVMを使っていてもディスク領域に余裕がない場合は利用できない

– 差分バックアップをサポートせず、更新ファイルは全アップロードとなる

バックアップのコスト(再掲)

• Amazon S3

– ストレージ利用料金:$0.0330/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

– PUT, COPY, POST, LISTリクエスト料金:$0.0047/1,000リクエスト

– GETおよび他のすべてのリクエスト料金:$0.0037/10,000リクエスト

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。最新情報はWebをご確認ください http://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/

アプライアンスを利用したバックアップ

Amazon S3

S3バケット

Internet

• S3対応アプライアンスの機能を利用して、書き込まれたファイルをS3にコピーする

• 単体で動作するため、様々な拠点に置いたファイルサーバのバックアップにも最適

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– S3対応アプライアンス

オフィス

サーバ,PC等

アプライアンス製品

ファイルのRead/Write

S3対応アプライアンス

• NASアプライアンスによってはS3へバックアップ機能を備えている

• 多くの場合、IAMユーザのAccess Key IDとSecret Access Key、バックアップ先のS3バケットを指定すれば利用できる

• アプライアンスが直接S3にアクセスするため、インターネットへのアクセシビリティが必要となる

https://service.iodata.jp/solution/nas/cloud/amazonS3.html

アプライアンスを利用するメリットとデメリット

• メリット

– 単体で動作するため構成がシンプルですぐに始められる

– 設定が容易なのでシステム管理者でなくともセットアップが可能

– 各拠点に分散したNASを置いている場合にも適する

• デメリット

– 対応アプライアンスが必要

– S3とファイルをやりとりするため、アプライアンスがインターネットと通信できるようにする必要がある

バックアップのコスト(再掲)

• Amazon S3

– ストレージ利用料金:$0.0330/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

– PUT, COPY, POST, LISTリクエスト料金:$0.0047/1,000リクエスト

– GETおよび他のすべてのリクエスト料金:$0.0037/10,000リクエスト

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。最新情報はWebをご確認ください http://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/

3rd Partyソフトウェアを使ったバックアップ①

Internet

• DB等のミドルウェアと連携してバックアップする場合、ソフトウェアを使うケースが多い

• S3対応ソフトウェアなら、直接のバックアップが可能

• リストア時はS3からバックアップデータを取り出す

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– 3rd Partyソフトウェア

データセンタ

サーバ群

Amazon S3

S3バケット

S3対応バックアップ製品

バックアップサーバ

バックアップイメージ

3rd Partyソフトウェア

• バックアップソフトウェアがS3をサポートしていればバックアップデータを直接S3に保管することが可能

• ソフトウェアが提供するミドルウェア連携機能や、差分バックアップ機能をそのまま活用できる

• S3へのバックアップを前提とした安価な製品も利用可能

3rd Partyソフトウェアのメリットとデメリット

• メリット

– 高機能なバックアップ製品の機能をフル活用できる

– 製品によってはDB等のミドルウェアとの連携機能を持つ

– S3に保存されたデータの管理はソフトウェアが行ってくれる

• デメリット

– バックアップ対象が増えるとライセンスを購入する必要がある

– サポート契約により定期的にコストが発生する可能性がある

バックアップのコスト(再掲)

• Amazon S3

– ストレージ利用料金:$0.0330/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

– PUT, COPY, POST, LISTリクエスト料金:$0.0047/1,000リクエスト

– GETおよび他のすべてのリクエスト料金:$0.0037/10,000リクエスト

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。最新情報はWebをご確認ください http://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/

3rd Partyソフトウェアを使ったバックアップ②

Internet

• ソフトウェアがS3に未対応の場合、AWSが提供する仮想アプライアンスのStorage Gateway (SGW)を利用する

• SGWに書き込まれたデータを自動的にS3に非同期でアップロード。運用の変更なし

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– AWS Storage Gateway(Gateway-Cached Volume)

データセンタ

サーバ群

Amazon S3

S3バケット

バックアップサーバ&未対応プロダクト

SGW実データ

仮想化基盤上のAWS Storage Gateway

データ書き込み

AWS Storage Gateway(SGW)

• オンプレミス環境と連携可能なデータバックアップおよびクラウドストレージを提供するゲートウェイサービス

• 仮想アプライアンスとして提供され、仮想化基盤にデプロイするとiSCSIのストレージとして動作する(EC2上でも動作可能)

オンプレミス環境 クラウド環境

AWS Storage Gateway

AmazonS3

AmazonGlacier

Internet

オンラインストレージ

アーカイブストレージ

ゲートウェイ

サーバ

データ連携

データ格納(iSCSI)

データ保管ストレージ

• データ保管先に、安価かつ耐久性の高いAmazon S3およびAmazon Glacier(※1)を使用

格納容量無制限 安価なストレージ

高い堅牢性 セキュア

(キャパシティプランニングが不要)

(99.999999999% 3拠点以上のDCへ自動複製)

(月額 1GB / 約4円〜)

(厳重に管理されたDC/全て暗号化でやりとり)

※1 ゲートウェイVTLのみ利用可能

AWS Storage Gatewayのポイント

大容量かつ堅牢性の高いクラウドストレージをオンラインストレージおよびバックアップ用途で、オンプレミスおよびAWSなど様々な環境で利用を可能とするサービス

Storage Gatewayのタイプ

ゲートウェイ保管型ボリューム

ゲートウェイキャッシュ型ボリューム

ゲートウェイVTL

ゲートウェイキャッシュ型ボリューム

• Storage Gateway経由でAmazon S3を直接利用することで、堅牢性の高い大容量ストレージを実現– Storage Gateway経由で、S3をファイルシステムとして利用可能

– オンプレミスおよびAWSのEC2(仮想サーバ) 環境で利用可能

– アクセス頻度の高いデータは、キャッシュとしてローカルに保持

– snapshot機能により書き込まれたデータのバックアップが可能

– snapshotはオンプレミス側のStorage Gatewayへのリストア、もしくはAWS上のEC2 Gatewayへのリストアも可能

ゲートウェイキャッシュ型ボリューム

AWS Storage Gateway(ゲートウェイキャッシュ型)

Amazon S3

Internet

データ転送Snapshot

EC2

EBS

Upload Buffer(転送一時格納用)

DAS/SAN

• Architecture

Cache Storage(ローカルキャッシュ用)

Volume Storage

リストア

AWS Storage Gateway(ゲートウェイキャッシュ型)

データ転送/データアクセス

大容量ストレージ

Amazon S3

データアクセス

Disk Volume

ゲートウェイキャッシュ型ボリューム

• ゲートウェイキャッシュ型ボリュームの特徴– 1 Volume Storageは1GB〜32TBまで指定可能

• Cache StorageはGateway内で共有利用され、Gatewayあたり 1GB〜16TBまで指定可能

• 1 Gatewayで最大20個、合計150TBまでのVolume Storageを作成可能

– Volume Storage単位でS3上にSnapshotを取得

• Snapshotは差分で取得可能

• 手動およびスケジューリングによるSnapshotの取得にも対応

– Upload Bufferは 1GB〜2TBまで

• Upload BufferはGateway内で共有利用されるため、書き込み容量とAWSへのデータ転送速度を基準に、Upload Bufferがあふれないようにサイジング

SGWを利用するメリットとデメリット

• メリット

– バックアップ製品を選ばないので、既存の運用を変更せずにAmazon S3の頑強なストレージを利用できる

– バックアップ処理とS3へのアップロードは非同期なので、処理時間がその時の回線速度に影響されにくい

• デメリット

– Storage Gateway自体のコストが発生する

– 仮想アプライアンスをデプロイするための仮想化基盤が必要

– キャッシュとバッファ用に相応の容量のストレージが必要

バックアップのコスト(ゲートウェイキャッシュ型ボリューム利用)

• AWS Storage Gateway

– Storage Gatewayアプライアンスの利用料:$119/1台/Month

– ボリュームストレージ:$0.033/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。 http://aws.amazon.com/jp/storagegateway/pricing/

テープライブラリへのバックアップ

Internet

• 既存テープライブラリをSGWに置き換えて利用する

• テープメディアの寿命管理や外部保管の手間から解放される

• アーカイブもサポート

• 利用するサービス/ツール

– Amazon S3

– AWS IAM

– AWS Storage Gateway(ゲートウェイVTL)

– (Amazon Glacier)

データセンタ

サーバ群

Amazon S3

S3バケット

バックアップサーバ&バックアップ製品

SGW実データ

仮想化基盤上のAWS Storage Gateway

(ゲートウェイVTL)

Amazon Glacier

アーカイブデータ

アーカイブリトリーブ

データ書き込み

Storage Gatewayのタイプ

ゲートウェイ保管型ボリューム

ゲートウェイキャッシュ型ボリューム

ゲートウェイVTL

ゲートウェイVTL(Virtual Tape Library)

• 物理テープライブラリ装置の代替として、Storage Gatewayを仮想テープライブラリとして利用することで、堅牢性の高い外部保管バックアップストレージを実現

– バックアップソフトウェアにてテープの取り出しオペレーションを行うことで、より安価なアーカイブストレージ(S3 → Glacier)にデータを退避

– VTL(Virtual Tape Library)対応ソフトウェアを利用し、Storage Gatewayを経由して、バックアップデータをS3およびGlacierに格納

– 対応ソフトウェアについては下記を参照

http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/storagegateway/latest/userguide/Requirements.html#requirements-backup-sw-for-vtl

ゲートウェイVTL

AWS Storage Gateway(ゲートウェイVTL)

Amazon S3

Internet

バックアップデータ転送

仮想テープ

EC2

EBS

Upload Buffer(転送一時格納用)

DAS/SAN

Cache Storage(ローカルキャッシュ用)

AWS Storage Gateway(ゲートウェイVTL)

MediaChanger

Tape Drive

仮想テープ

Amazon Glacier(VTS)

• Architecture

Amazon S3仮想テープ

仮想テープ

MediaChange

r

Tape Drive バックアップ

データ転送

アーカイブ

リトリーブ 仮想テープ

アーカイブ/リトリーブ

Backupサーバ

物理テープライブラリ装置の代替として

ゲートウェイVTL

• ゲートウェイVTLの特徴– iSCSI接続の仮想テープドライブと仮想メディアチェンジャーを提供

• 仮想テープドライブは最大10個, 仮想メディアチェンジャーは1個

– 1 Gatewayで最大1,500個の仮想テープもしくは合計150TBまで格納可能

• 各仮想テープは100GB, 200GB, 400GB, 800GB, 1.5TB, 2.5TBを選択可能

– 仮想テープ単位でS3およびGlacier上にデータが格納

• オンラインテープはS3上に格納。バックアップソフトウェア等を利用して仮想テープの取り出しを行った際に、Glacier(Virtual Tape Shelf)に移動

• Glacierにアーカイブされた仮想テープは別のGateway-VTLにリトリーブが可能

– Cache StorageとUpload Bufferの考え方は同様

ゲートウェイVTLを利用するメリットとデメリット

• メリット

– ゲートウェイVTLをサポートするバックアップ製品ならば、テープライブラリを置き換えれば利用できる

– 利用する予定がないデータはアンロードすれば容易にアーカイブが可能

– S3へのデータ転送をバックアップと非同期に実行できる

• デメリット

– Storage Gateway自体のコストが発生する

– 仮想アプライアンスをデプロイするためのリソースが必要

– GlacierからS3への書き戻しに料金が発生するため、アーカイブ対象の見極めが必要

バックアップのコスト(ゲートウェイVTL利用)

• AWS Storage Gateway

– Storage Gatewayアプライアンスの利用料:$119/1台/Month

– 仮想テープライブラリ(S3):$0.033/1GB/Month = 1GBあたり月額約4円

– 仮想テープシェルフ(Glacier):$0.012/1GB/Month = 1GBあたり月額約1.5円

– 仮想テープシェルフからの取得:最大ピーク同時データ取得に対し$0.36/1GB※ FAQの「請求」セクションをご確認ください。http://aws.amazon.com/jp/storagegateway/faqs/

• データ転送料金

– データ転送料金:$0.140/1GB = 1GBあたり約17円

– バックアップ時は無料、リストア時のみ課金される

※2015年3月18日時点。 http://aws.amazon.com/jp/storagegateway/pricing/

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

AWS環境のバックアップ

• EC2インスタンスのバックアップ

– ボリューム単位のバックアップ

– EC2インスタンス丸ごとのバックアップ

– EBS SnapshotとAMIの関係

• オンプレミス環境のバックアップ手法との関係

EC2インスタンスのバックアップ

• 特定のデータボリュームをバックアップする場合

– EBSボリュームのsnapshotを作成する

– 作成前にディスクへの読み書きを停止し静止点を作る

• 仮想サーバを丸ごとバックアップする場合

– EC2インスタンスをイメージ化しAMIを作成する

– デフォルトではデータ整合性担保のため、インスタンスが再起動する

EBSボリュームのsnapshot

• EC2にアタッチして利用するブロックストレージEBSから作成する

• snapshotの作成コマンドを発行したら、元となるEBSボリュームにはすぐにアクセスしても問題ない

• データはS3に保存され、任意のタイミングで新しいEBSボリュームにリストア可能

• リストア時にサイズを変更したり、ボリュームタイプを変更することが可能

• 取得したsnapshotはリージョン間転送が可能

Region

Availability Zone - a

EBS EBS EBS

Availability Zone - b

EBS

EBS

Amazon S3

EBS Snapshot

EC2 EC2

AMI(Amazon Machine Image)

• インスタンスの情報とEBS Snapshotからなる仮想マシンのテンプレートイメージ

• AMIから、EC2インスタンス(仮想サーバ)を起動できるので、バックアップとして運用可能

AMI

instance

instances

AMIをリージョン間転送しておき、災害時に別リージョンを迅速に利用することも可能

EBS SnapshotとAMIの関係

EBSRoot

EBSData

Snapshot: EBS単体のバックアップイメージ

Snapshot

Snapshot

Root

Data

Create Volume

Create Volume

EBSRoot

EBSData

EBSRoot

EBSData

EBSRoot

EBSData

AMI: EBS Snapshot + インスタンス情報のバックアップ

AMI化

EBSRoot

EBSData

Launch

Root Data

EBS snapshotが取得される

Snapshotから新規に作成されたEBSとともにインスタンスが起動

バックアップのコスト(AWS環境)

• Elastic Block Store

– スナップショット料金:$0.095/1GB

– EBSの使用容量がそのまま課金対象になるわけではない点に注意。Snapshot取得時に圧縮が効くため、圧縮後の容量に対して課金される

– AMIの場合はイメージに含めたボリュームのスナップショット料金のみ発生する

※2015年3月18日時点。 http://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/

オンプレミス環境のバックアップ手法との関係

• 物理的なストレージデバイスやアプライアンスに依存するパターン以外は、AWS環境でも流用できる

アジェンダ

• Introduction

• 基本的なサービスのご紹介

• オンプレミス環境のバックアップ

• AWS環境のバックアップ

• まとめ

まとめ

• AWSを利用したバックアップにおいては、最終的にAmazon S3にデータを格納するのが基本となる

• バックアップの実現方式は数多くのパターンがある。現状の構成や、変更の手間を考慮して選定する

• AWS環境においてはEBS SnapshotやAMIの機能を活用し、容易かつ安価にバックアップを取ることが可能

Q&A

参照リンク• AWSアカウント作成の流れ

– http://aws.amazon.com/jp/register-flow/

• Storage Gatewayセットアップ方法(初心者向けWebinar資料:AWS上でのファイルサーバ)

– http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/webinar-aws-42554225

• ホワイトペーパー:Backup, Archive, and Restore Approaches Using AWS

– http://d0.awsstatic.com/whitepapers/Backup_Archive_and_Restore_Approaches_Using_AWS.pdf

• パートナー様バックアップ製品のご紹介(AWS Partner SAブログ:バックアップカテゴリー)

– http://aws.typepad.com/aws_partner_sa/backup/

• AWSクラウド活用資料集

– http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/

• 国内のお客様のAWS活用事例

– http://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies-jp/

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詳細: aws.amazon.com/training 認定資格試験

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AWS初心者向けWebinar

• AWSをこれからご使用になる技術者向け、ソリューションカット

• 今後の配信予定

– 4/14(火) ビジネス視点でみるAWSをはじめるときのTips集

– 4/23(木) 利用者が実施するAWS上でのセキュリティ対策

※いずれも18時~19時15分の時間帯です!

• 申し込みサイト

– http://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/

AWS Black Belt Tech Webinar 2015

• AWS中上級者向け、サービスカット

• 今後の配信予定

– 3/25(水) リザーブドインスタンス、スポットインスタンス

– 4月は「春のベーシックサービス祭り月間」

• 4/1 (水) Amazon EC2

• 4/8 (水) Amazon EBS

• 4/15(水) Amazon VPC

• 4/22(水) Amazon S3

• 申し込みサイト

– http://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/

AWSの導入、お問い合わせのご相談

• AWSクラウド導入に関するご質問、お見積り、資料請求をご希望のお客様は、以下のリンクよりお気軽にご相談ください。https://aws.amazon.com/jp/contact-us/aws-sales/

ご参加ありがとうございました