140328あなたの力が活きる地域づくり 進行資料

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一人の一歩が未来を創る

あなたの力が活きる地域づくり

お世話になります。

石原達也と申します。

NPO法人岡山NPOセンターにて、事業開発・地域連

携担当理事をさせていただいております。

学生時代に学生だけのNPO法人を設立して

本格的に「NPO業界」入りしてから、はや十二年。

前職の鳥取市社会福祉協議会でのボランティアコーディ

ネーターのキャリアから数えるとNPO支援歴も十年と

なりました。

熱しやすく冷めにくい魔法瓶的な性格の

岡山生まれ岡山育ち。

高校時代は、岡山県北で林業を学び、

鳥取でNPOに出会った

双子座・AB型・わさびアレルギーの三十六歳独身です。

また、鳥取にてNPO法人遠足計画の代表もさせていた

だいており、NPOの広報支援や子どもの遊び場、

コミュニティカフェ等の事業に取り組んでおります。

縁あって雑誌「ソトコト」に、5ヶ月に一回という

ペースで連載を書かせていただいたりもしています。

なんで

ボランティアやNPOって、

特別な感じなのか。

なんで良いことなのに、避けられているのか?

お金の問題?時間の問題?人の問題?

少数派のまま、少数派のことにしている問題

社会課題に

向かえば向かうほど、

社会と遠く離れていく。

どんなイイコトも、

知らなければ、

ないのと同じ。

私たちは、何のためにコミュニケーションするのか

社会課題も知らなければ、ないのと同じ

ミッション「豊かな市民社会の実現」

NPO法成立を実現するべく、県内の市民団体が結集し、

1998年前身団体設立。完全な民間組織。

NPOの事務・経営支援(有償自主サービス:相談、講座、代行)、

寄付基金の運営(サポート基金、ろうきん)、政策提言・調査事業、

CSR支援、協働支援、SB/CB支援、中山間支援 etc.

年間事業規模約70,000千円 職員20名(+学生アルバイト)

今日のテーマは、

地域参加の拡大!

どうやって、

参加してくださる人を増やすか?

1.主催者あいさつ・流れ説明

2.ゲストのリレートーク

増岡慎一郎さん

下村幸喜さん

仲田芳人さん

3.会場内でディスカッション

4.閉会

本日の内容。(13:30~16:00:2時間30分)

地域づくり

=まちづくりまちづくりは誰のため?

ゲストの皆さんは、

なぜ、活動を始め、どんな活動をし、

今、どんなことを考えられているのか?

公共空間=まち

• 例えば、図書館、公民館、公園、学校、道路。

• 複数の人が利用する場所。

• 一歩外に出ると、そこが「まち」。

• 「中心市街地」や「観光地」だけではない。

• まちづくりとは、

「公共空間における人間交際のデザイン」。再び、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター加藤哲夫さん

人間交際のデザイン

• 人と人との関係やつながりをデザインする。

• デザイン=目的を持って計画、構想、設計、意匠

などが本来の意味。(広告用語辞典より)

• 例えば・・・

道に花の咲いたプランタが並べられることも。

図書館で外国人や高齢者の利用支援をすることも。公園で子どもと遊ぶことも。>>>まちづくり!

@

増岡

慎一郎さん

増岡慎一郎さん

• 5人の父。

• 活動を始めた理由:なにか理由があって始めたのではなく、奥さんが「子ども劇場笠岡センター」に関わり始めたことがスタート。

• 最初は「忍者」の活動に参加した。おじさんが10数名集まって、夜な夜なストーリーを考えて、寸劇をした。その後、14

回続いている「科学の祭典」の実験手伝いも。

• 想いがあって始めたわけではないが、続

増岡慎一郎さん

• 地域の自治会、学校のPTA、消防団などなどの地域ボランティアに関わっている。

• 今も中学校のPTA会長。自信がなく怖くて

断っていたが、男女の社会的役割(ジェンダー)や男女間の暴力のことを少しでも学校に伝えることができればと思い、引き受けた。実際に関わると「楽しい」。関わることの楽しさ。

• とりあえずやってみることで、つながりや広がりができてきた。

増岡慎一郎さん

• せきどエンジェルス。最初はソフトボールクラブ。神社のお祭りに神楽や屋台も。せきどに「忍者」で顔見知りの人がいて、その縁でエンジェルスや消防団にも入ることに。それが、つながりを広げることになった。

• 今は都会だけではなく地方でも隣近所とのつながりは薄くなっているが、地域参加で顔を覚えてもらい、挨拶をしてもらえる。うれしい。

• 「ボランティア」を怖がらずにかかわっていく。「まちをこうしよう」という思いがなくても、それが次々に与えられて

増岡慎一郎さん

• 活動をはじめることで、怖がらなくなってきた。

• 高校の副会長、学童の副会長・・・などなど、いくつも「長」がつく仕事が増えてきた。怖がらなくなってきたことで受けれるようになった。そこで人と知り合い、気づくことができるという「期待」「わくわく」が勝ってきている。

• 地域に参加者を増やす方法=教えてほしい!消防団の団員になる人がいなくて困っている。消防団の悪いイメージ。しかし、和気藹々としています。女性も歓

増岡慎一郎さん

• 赤面恐怖症だった。人前で話すことが苦手。合唱でからかわれたことも。

• 深く考えない。

• 本当は好きだった…?

• 忍者をしていた人たちが「関わりやすい人たち」だった。その団体が持っている雰囲気、優しさかもしれない。

下村

幸喜さん

下村幸喜さん

• 行政書士。鳥取県出身。

• 知的資産、イベントの音響などなど…

• 勤労世代の人に参加してほしいが、なかなか参加をしてもらうことは難しい。そこでプロボノ。

• 民間企業(広島の某電力会社…)で働いて

いて、その後、起業。その際に社会に関わることも思っていた。創業塾でNPO支援をする人と出会い、そのつながりでNPOの方に会うことが多くなった。→でも、自己

犠牲は自分ができない。活動している人

下村幸喜さん

• NPOの会計監査を2団体で。専門家としてNPOの活動支援を。パソコン教室の講師も。そして、「プロボノ岡山」を設立。

• 岡山NPOセンターでのプロボノプログラム

にも参加。(プロジェクトマネージャー)

• 夜に急遽、障がい者福祉NPOの代表者さん

から相談があった。緊急かと思ったら施設の改装・間取りの相談だった。そんな相談を受けて助言もしている。

下村幸喜さん

• やりがいは、つながりができたこと。しかし、どれだけやりがいがあるかは難しい。NPOの取り組みに、企業側の目線とし

て関わる。その視点の違いが経験になる。役立つ。

• ちまたには問題が多く、それぞれに活動している。ボランティアはタダでないのが当たり前。継続できないと意味がない。

• 補助金は税金の横取り?その取得だけを目的とする活動はいけない。できれば自立を。しかし、対価を得れないこともあるのでそこに。

下村幸喜さん

• 行政から市民活動推進として声がかかる。しかし、時間はとられるが謝金も交通費も出ない。行政からタダ働きをさせられるのは問題。

• (逆に会長ならいくけど・・)

• 住みやすい地域づくりを目指しても、バザーだけでは変わらない。理念と行動が一致していないことがみられる。

• 自分で稼げるNPOや新卒者の就職先となるようなNPOを岡山に作りたい。

下村幸喜さん

• 働いている人を参加させやすい活動=プロボノ。知的資産経営とプロボノ。

• 設備よりも人が大事。決算書に出てこない大事なもの。例えばラーメン屋の売り上げではなく、その「美味しさ」や「チームワークの素晴らしさ」。

• 構造資産、人的資産、関係資産、保管資産。• P=人的資産、C=構造資産• NPOや個人事業は人的資産が売上を出している。大企業は人ではなく構造資産が大きい。

• NPOでは代表者等の中心人物の力が強い。そして、次に来る人にも同じ「人的資産」の増強を求めるが、プロボノでは「構造資産」の増強を求めるべき。そうすれば、別方向で強くなる。

下村幸喜さん

• 会社時代、5人で1つの仕事をしていた。

しかし、パソコンでプログラムを組むことで1人で半日でできるようになった。そういう役割(構造資産)を勤労者に人に求めるべきでは。

• 短期間でも特殊なスキルで構造資産を挙げてもらえれば

仲田

芳人さん

仲田芳人さん

• 「旬間」ローカル紙を主宰。

• 全国大会のことを伝えたい、新見の街のPRも兼ねて。

• 東京で新聞社に就職しようと考えていたが、父親が大学生の時に余命宣告を受け、急きょ、帰郷。新聞社を継いだ。若造の記事を地域の人が「あたたかく」「厳しく」見守って下さった。

• 結婚して帰郷したので、30歳の頃には子どもが小学生になっており、その父親仲間と「わか連」を立ち上げた。子どもたちが楽しめる活動をはじめた。ソーメン流しや灯篭作

仲田芳人さん

• ホタル。養殖ではない天然の「ただ」の蛍。農林事業部の次長と話をしたら「七夕」のイベント。夏の暑い中、蛍を移動?移動する箱の中を最適な条件にするために、発生する条件を調べ、蛍採りを毎晩。そして、児島で展示をした。

• 「ここの蛍は立体的」。川面から山までの様々な蛍がシンクロして動く。こう聞くと行きたくなる。それをやっている。

• 赤面症ではなく、率先して手を挙げながら、あてられると「忘れました」という性格。

仲田芳人さん

• 人の性格は変わる?短期は感情の起伏が富んでいる?意識によって物事のとらえ方は変わる。

• かのさと体験観光協会はグリーンツーリズム。ツーリズム=体験しながらする旅。シーツーリズムなど、体験する者の種類や場所で変わる。着地型観光。農林業者側から、行政側から、など、いろんなところからはじまる。

• 私たちは地域づくりからはじまった。

• 子育てから10年経った。

仲田芳人さん

• 地域の集落から新見市全体のまちづくりを考える団体に参加。「新見ふるさと塾21」異業異業種異年齢の勉強会。地域も、年代も様々。そこで話すと、いろんな化学反応が起きる。

• 「ふるさと塾21」は動かない。勉強する場として立ち位置を決めている。10年後とぐらいのサイクルで会長も変わりながら続いている。

• 地域連携に関わってきた。「岡山地域づくり交流会」→「まちづくり推進機構岡山」→「みんなの集落研究所」。一貫して

仲田芳人さん

• 地域の中では「組織はもういい」。出雲市長「組織は作った時が最高。日々、劣化する」。そのとおり。組織の使命を入れ替えないと継続していかない。

• そこで、プラットフォームをつくった。いろんな人が行き交い、いろんな話をする。そこへ広域連携の調査依頼→報告で決論としてグリーンツーリズムの実施を提案。しかし、行政の予算はずっと続かない。3年経ったら終わる。それを報告書に書いたら、数年やってくれた。しかし、4年目には人事異動で話が薄れていった。

仲田芳人さん

• そのときに「テーマ型観光」の話。リクルートのコンサルがはいり、地域資源の発掘や勉強会を開催。「なぜ、ぶつ切りにするのか?」と言った。しかし・・・

• 2年目にはモニターツアーを実施することに。そこで協力の依頼があらためてきたので、あらためて問題を指摘。条件を出した。「補助年度が終わってもつながるための仕組みを3年目につくっていいか?」「ずっと新見とつきあってくれるか?」→その後、協力してくれた。

仲田芳人さん

• 「かのさと」=「あの里」。地域名ではない。名称もロゴマークもリクルートがつくってくれた。今でも相談し合う関係。

• 年間30のプログラム。岡山倉敷のお客さんが8割。650人~300人の間。視察や調査、取材も増えている。

• 特徴が3つ。(1)補助金に頼っていない。自立している。(2)プログラムの名前が面白い。(3)ネットワーク型の組織運営

仲田芳人さん

• 今の人は食べ物がどこで採れるか知らない。魚は切り身で泳いでいる?そうしたことが教えられることをしていきたい。→

「白菜の株主制度」。野菜の契約制度。300円。野菜の価格変動を株価の変動にかけて楽しむ。

• 例えば、「夜川」プログラム。魚とりが得意な人、料理が得意な人…など、プログ

ラムごとに必要な役割が得意な人でチームを作り、プログラムが終わったら解散する。インストラクターは60人。珍しい組織運営。

仲田芳人さん

• 世代交代。かのさとにはない。なぜなら、できる人交代になるから。そば打ちができる、同じことができる人が次を引き受けるから。

• なぜ、できる人が探せるのか?→イベント

をたくさん開催した。そこで得意なことがわかる。そういうできる人をつなぐ。そして、地域コーディネーター(地域のことが分かっている人)を探す。それをイベントと勉強会で探す。

仲田芳人さん

• まちづくりをはじめた頃、新見女子短大を応援するミニ市民の会。苦労して生み出して公立大学。市議が単独市費がもちだされる→腹が立つ!という2人で立ち上げ。横断幕をつくった。NTTに話を持っていく→大学生は実家に電話するから。郵便局→実家から小包が…。駅→将来、観光に来る…。

• 人が喜ぶことを提案する。たくさん出す。たくさん出せば、どれかを食べてくれる。

仲田芳人さん

• 誰がするの?「できる人」が、「できる時」に、「できる事」を。

• 「今はできない」という人にはできる時にと。

• お金のある人は、知恵のある人は知恵を、お金も知恵もない人は汗を、お金も知恵も汗もない人は手と足と口を出す。手を叩く。催しに足を運ぶ。行けないならば口を出す。口コミを広げていく。

【質問1】

あなたが活動に

誘いたい人は?

どんな年代? どんなお仕事?

どんな地域? どんな関係?

• 夢がある人。

• いいかげんな人。

• 受容の人あるがままを受け入れることができる人。目の前にある事だけで判断しない人。

• 傾聴• 判断しない、裁かない。信じて聞く。

【質問2】

○○を誘うのに

どうしたらいい?

あなたのアイディア、声かけの方法

を教えてください!

Q.下村さんへ:地域の人から大学へボランティアの依頼がたくさん来るが、単なる人手だけの依頼が多い。ボランティア=ただ働きという意識を変えるためには?

A.「タダ」ということでいい加減な対応したりすることもある。あてにならない。金額ではなく仕事としてちゃんとしてほしい。一番は人脈。個人的な知り合いの紹介で探す。「0ではない」ということを当たり前にしたい。最低限交通費は。

Q.タダより高いものはない。ボランティアをした人はお金ではない価値を得られる。それが報酬では?

A.震災ボランティア。ボランティアの中には負担や迷惑になる人もいる。ボランティアでもやらなければいけないこともある。しかし、そういうケースもある。

【ゲストの皆さまより】

感想と今後のチャレンジ

*自分を磨かないと活かされない。活かされる人=認められたことがある人は人を認めることができる。個性を認める=活かしあえる社会になる。社会の物事をよくする目標を共有し、そうすれば役割分担できる。そういう日本を目指したい。

*40歳にもう一度、式をする。テーマは健康・経済・生きがいで合宿。覚悟をもって生きるために。(仲田さん)

【ゲストの皆さまより】

感想と今後のチャレンジ

*ここに座っているのは「ボランティアをしていたから」。いろんなことへの挑戦は不安があるが、まず動いてみる。

*「いい加減な人を誘う」いい加減さも認める。それを許容できる組織をつくる。誘うためにやっている人が楽しむ。

(増岡さん)

【ゲストの皆さまより】

感想と今後のチャレンジ

*人のつながりが重要。NPOで会った人が他のことでもつながる。最初にあったときには思いも寄らなかった再会もある。

(下村さん)

変革(イノベーション)

は、普及してこそ。

「発明」だけでは社会は変わらない。

それが一般に普及して、

社会は変わっていく。

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