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令和元年9月9日
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[第36回住まいのリフォームコンクール]
国土交通大臣賞などの受賞決まる ----------------------------------------
住まいのリフォームコンクールは、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの主催に
より、住宅リフォームの普及促進とリフォームの水準向上を図ることを目的として、全国各地で施工さ
れた住宅リフォーム事例を募り、住まいとして優秀な事例についてリフォームの依頼主(施主)や設計
者・施工者を表彰し、これを消費者や事業者に広く紹介するものです。
昭和60年度より毎年実施しており、前回より、リフォーム前後がともに住宅である作品を募集する
[住宅リフォーム部門]と、住宅以外の建物を住宅として再生したものに加え、空き家をはじめ住宅を
カフェ、コミュニティ施設、子育て支援施設など住宅以外に用途変更した活用事例も募集する[コンバ
ージョン部門]の2部門にて開催しました。
4月から募集を開始し、6月28日の応募締切までに、[住宅リフォーム部門]には397件、[コ
ンバージョン部門]には33件の応募が寄せられました。前回より応募会社数は増加しました。
「住まいのリフォームコンクール審査委員会」(委員長:真鍋恒博 東京理科大学名誉教授)による
審査の結果、下記の特別賞5作品をはじめとする入賞27作品を選定しました。また入賞作品の設計や
施工に関わった増改築相談員には奨励賞を授与いたします。なお、鹿児島県からの入賞は第2回以来で
す。
表彰は、10月12日(土)に行われる住生活月間中央イベント合同記念式典(東京プリンスホテル
(東京都港区))において国土交通大臣賞の授与、また、10月24日(木)に当財団主催による表彰式
(主婦会館プラザエフ(東京都千代田区))を執り行います。24日には入賞者への表彰状の授与に合わ
せて、特別賞作品の作品発表会を開催いたします。
特別賞名 作品名及び応募者 所在地
国土交通大臣賞
【住宅リフォーム部門】
浦和の家 ~ 全室床暖房のある可変する終の棲家
(株)マスタープラン一級建築士事務所
埼玉県
さいたま市
(独)住宅金融支援機構
理事長賞
【住宅リフォーム部門】
耳が遠くなった母の為の「QOL向上リフォーム」
(株)育暮家ハイホームス
静岡県
焼津市
(公財)住宅リフォーム・紛争処理
支援センター理事長賞
【コンバージョン部門】
アトリエのある家[河北町]
-ストックの再生が地域を変えていく-
(株)結設計工房
山形県
西村山郡
河北町
(一社)住宅リフォーム推進協議会
会長賞
【住宅リフォーム部門】
自然をコントロールする家
喜多ハウジング(株)
石川県
金沢市
(一社)住宅瑕疵担保責任
保険協会会長賞
【住宅リフォーム部門】
若い僕らも老後は心配
-性能向上リノベーションしました!-
(株)アルティザン建築工房
北海道
札幌市
入賞作品は、10月12日(土)~13日(日)に、住生活月間中央イベント展示会場である[がすてなーに
(ガスの科学館)](東京都江東区)において展示される他、全国各地で開催される住宅関連のフェアやセ
ミナー等においても展示が行われる予定です。また、全ての入賞作品を掲載した冊子(入賞作品集)を
11月に発刊する予定です。
<問い合わせ先> 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター リフォーム情報部業務課 岡田、春名
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-7 九段センタービル3階
TEL:03-3261-4567 FAX:03-3261-9357 ホームページ http://www.chord.or.jp
「第 36 回住まいのリフォームコンクール総評」
住まいのリフォームコンクールも今年で 36 回目を迎えた。作品集に掲載される入賞作品は、
単に優れた作品として表彰されるだけでなく、今後のリフォームに対して参考になる重要な資
料である。魅力あるリフォーム事例が今後とも登場し続けることを大いに期待する次第である。
募集部門については、時代のニーズに合致するよう何度か区分を変更しているが、昨年からは
「住宅リフォーム部門」と「コンバージョン部門」の 2 つの部門で募集している。
住宅リフォーム部門の今年の傾向としては、昨年以前と比較して、特殊な作品が目を引く例が
さほど見られないような印象であった。これは、リフォームという住宅供給スタイルがもはや特
別なものではなく普遍的な存在になりつつある、とは言えないだろうか。応募件数は 15 年前に
ピークを迎えて以後は減少傾向であり、昨年は持ちなおしたものの今年はまた一昨年の値に戻
っている。と言っても、応募件数が多ければ良いというものでもない。同工異曲の特徴のない作
品が多量に応募されて来ることがあるが、ある程度は社内等で選別してから応募してはどうか、
との意見もあろう。
コンバージョン部門は昨年から始まったが、今年は 33 件の応募があり、昨年からは 5 割の増
加である。従来のリフォームの対象範囲はあくまで住宅であったが、この部門では住宅から非住
宅へのリフォームも対象とされている。今年もそういうリフォームにとって参考になる、興味あ
る事例が見られた。住宅と非住宅を共通に見ることは、少子高齢化や生活スタイルの多様化の時
代においては、今後の建築の活用方法として極めて重要な視点となろう。
なお、魅力的な作品であっても、残念ながら法的な疑義のため受賞対象から除外される例が無
いわけではない。とくに特別賞の選定にあたっては、価値ある設計例であっても残念ながら選外
とせざるを得ないケースもある。作品集で公開される作品は今後のリフォームへの参考資料に
なるものなのだから、この点は十分に考慮される必要がある。
また、毎回繰り返し書いていることだが、プレゼンテーションにはまだまだ改善の余地がある。
応募作品の評価は A3 版シート 1 枚で判定するのだから、限られた紙面を有効に使ったプレゼン
テーションが要求されることは言うまでもない。残念ながら今回の応募作品にも、プレゼンテー
ションを軽視した作品が少なからずあった。類似の写真が複数あったり、改装前の写真が無意味
に大きかったり、逆に小さすぎて解読できなかったり、どこの写真かわかりにくいなどの事例は
なかなか無くならない。応募シート 1 枚の限られたスペースを有効利用し、作品の魅力を分か
りやすくアピールすることは、プレゼンテーションの基本である。
以上のようにいくつかの問題はあるにせよ、このコンクールが新しいリフォームの提案・発表
の場としてさらに機能していくことを大いに期待したい。
第 36 回住まいのリフォームコンクール審査委員会
委員長 真鍋恒博
■「浦和の家 ~ 全室床暖房のある可変する終の棲家 」
応募者:(株)マスタープラン一級建築士事務所
○住戸全体を冷暖房できる全室空調
□ 第36回住まいのリフォームコンクール
国土交通省大臣賞 受賞作品
before
after
リビング・ダイニング
第36回住まいのリフォームコンクールの概要
1.主 催 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
2.後 援 国土交通省/独立行政法人 住宅金融支援機構/
独立行政法人 都市再生機構/一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会/
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
3.協 賛 一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 他24団体
4.目 的 全国各地で施工された住宅リフォームの事例を募り、住まいとして優秀な事例
についてリフォームの依頼主(施主)・設計者・施工者を表彰し、これを消費者
や事業者に広く紹介することにより、住宅リフォームの促進とその水準の向上
を図る。
リフォーム前後がともに住宅である作品を募集する[住宅リフォーム部門]と、
住宅以外の建物を住宅として再生したものや、住宅を住宅以外に用途変更した
活用事例を募集する[コンバージョン部門]の2部門にて開催する。
5.応募者要件及び対象
【住宅リフォーム部門】
応募者は、応募作品のリフォームの依頼主(施主)、設計者、施工者を原則と
し、2017年7月から2019年6月までの間に、リフォーム工事が完了し
た住宅(国内にあるもの)を対象とする。
【コンバージョン部門】
応募者は、応募作品のリフォームの依頼主(施主)、設計者、施工者を原則と
し、2017年7月から2019年6月の応募締切までの間に、これまでとは
違う用途へ変更し、リフォーム工事が完了した建築物(国内にあるもの)を対
象とする。
6.応募締切 2019年6月28日
7.応募件数 【住宅リフォーム部門】397件 【コンバージョン部門】33件
8.入賞件数 特別賞 5点
国土交通大臣賞1点/(独)住宅金融支援機構理事長賞1点/
(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞1点/
(一社)住宅リフォーム推進協議会会長賞1点/
(一社)住宅瑕疵担保責任保険協会会長賞1点/
優秀賞 22点 合計 27点
増改築相談員奨励賞 4名
9.審査委員 委員長 真鍋恒博 東京理科大学名誉教授 他10名
(添付資料-2参照)
10. 表彰式 令和元年10月24日(木) 13:30~
主婦会館プラザエフ (東京都千代田区)
表彰式 13:30~14:30
作品発表会 14:45~16:15
添付資料-1
審査委員会委員名簿
委 員 長 真鍋 恒博 東京理科大学 名誉教授
委 員 有田 芳子 主婦連合会 会長
〃 池本 洋一 株式会社リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長
〃 鈴木ひとみ 建築設計工房パッソアパッソ 代表
〃 武井佐代里 国土交通省住宅局住宅生産課 課長
〃 中西ヒロツグ イン・ハウス建築計画 代表
〃 中野 淳太 東海大学工学部建築学科 准教授
〃 丸茂みゆき 文化学園大学造形学部建築・インテリア学科 教授
〃 森田 芳朗 東京工芸大学工学部建築学科 准教授
〃 山崎 德仁 独立行政法人住宅金融支援機構
地域支援部技術統括室長
〃 後藤 隆之 公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
専務理事
(敬称略、所属・役職は令和元年8月現在(審査時点))
添付資料-2
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