健寿の駅とは‥歩行の勧め2013/11/21  · 健寿の駅とは‥歩行の勧め...

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健寿の駅とは‥歩行の勧め

目的‥健康寿命の2年延伸‥自立生活維持 方式‥地域密着型の 健康維持・老化防止サービス拠点網「駅」構築

基本‥「IC歩数計」等の正確な日常バイタルデータで 快適な生活のリズムを確保する 活動‥自助(自己情報の把握・認識と歩行) 互助(駅での仲間意識、イベントと交流) 公助(まちづくりと活用)の組合せ

実績‥首都圏(町田、多摩、日野)*1と被災地(気仙沼)*2*3

組織‥NPO地域交流センター、健寿の駅研究会、健寿の駅推進協議会 (*1) 平成23年補正総務省地域ICT利活用広域連携事業 (町田、多摩、日野各市) (*2) 平成24年補正経済産業省震災復興技術イノベーション創出実証研究事業(気仙沼市) (*3) 平成25年厚生労働省老人保健健康増進等事業(気仙沼市)

歩くこととは何か?

都老研資料 出典:東京都老人総合研究所 新開 省二:歩行は体力の維持と頭脳への刺激のキーポイント

出典:東京都老人総合研究所 新開 省二:歩行は体力の維持と頭脳への刺激のキーポイント

出典:東京都老人総合研究所 新開 省二:歩行は体力の維持と頭脳への刺激のキーポイント

廃用症侯群(生活不活性病)

人間は持っている機能を使わないと、その機能が低下してしまいます。生活が不活発な状態が続くと心身の機能が低下し、「生活不活発病」となります。 特に、高齢の方や持病のある方は生活不活発病を起こしやすく、 悪循環注)となりやすいため、早期の対応が大切です。 (厚労省被災地向けパンフレットより)

南三陸の仮設住宅 の高齢者の3割が、 生活不活性病に 数ヶ月で陥った。

健康のため仮設住宅の周囲を歩く女性。「生活不活発病」を防ぐには、継続的に体を動かすことが必要だ=岩手県大槌町で(佐伯友章撮影)

非自立への 落込み点

回復可能

認知できず

歩行能力

寝たきり状態 (生活不活性病)

歩行健診で見える化

年 齢

日常の歩行生活の把握の重要性

健康寿命 延伸

IC歩数計でチェック

高齢者の自立度の低下

(1)歩行能力の低下

(2)基礎体力の低下

(3)廃用症候群

年齢

自立度

介護・医療費

要支援

要介護

運動機能の低下

活動性(外出)の低下

(階段登降、椅子からの立ち上がり等)

(転倒への不安感)

社会参加の低下 (友人宅への訪問等)

(うつ傾向)

(金銭管理・入浴の低下)

健康寿命延伸

歩行生活 を続ける

信頼できる評価尺度⇒歩行評価

運動不足⇒体調が優れない⇒動かない⇒悪循環を断ち切る

生活のリズムを適正化

不健康期間の短縮

社会的背景

日本の人口動態の波 75歳の壁にぶつかる

2025年問題

人類が経験する唯一、一回だけ

日本が先頭で、 ふっつけ本番!

日本がどうするか?

世界がみている

75歳の壁:

生活自立度の低下

不健康寿命

秋山弘子:長寿時代の科学と社会の構想、科学、Vol.30 No.1、Jan. 2010

介護・医療費がかかる

65,75歳の壁を

越えられないと 65歳の壁: 生活習慣病/ 主として循環器系疾患

地域包括採算性の評価 包括的社会採算性の成立をめざす

健寿の駅経費<高齢者公的支援経費削減額 (健康・介護保険料、福祉関連支出の低減)

自治体、 公共団体 民間団体 企業

の連携

青栁図の 歩行レベル 推移で、 介護・医療費 の削減が 見える化が できる。

ヘルスケアにも、 コストがかかる

健寿の駅の機能と特徴

新歩数計 パソリ:フェリカ端末

歩き方の見える化 ー効果的な歩き方ー

速歩数:

簡単入力

タッチのみ

健寿の駅での歩行戦略

歩行能力+日常健診

歩行生活のリズム

予防的体調管理

健康・美容・若さ

続けることが大切!

目標:健康寿命の2年延伸

ICTシステムで

経費節減

ICT利用による ①経費低減、効率化 ②扱いやすさ、ユビキタス性向上

7月6日放送 上手に歩いて 病気を予防

閉じこもり 予備群、 生活不活性群、 認知症予備群

総歩数・早足歩行時間線図(青栁図‥実証評価の裏付け)

非自立への 落込み

リスク領域

早足歩行時間

総歩数 悪循環の発生

体力・筋力の向上

新陳代謝の促進

歩数

/1日

*月/*日/*分

総歩数

緩歩数: 遅足 小股

速歩数: 早足 大股 階段

自分の歩き方をチェック

脚足だけでなく 腰・胴体の筋肉も使う歩き方

ー効果的な歩き方ー

腰から動く ‥骨盤の左右が 交互に前後に動く

歩き方の見える化 新歩数計

健寿の駅における 会員へのアプローチ

自助 ‥自分の健康・美容・若さへの認識 ‥歩数計等による計測で 歩行生活の正確な把握 ‥どのように維持、改善するか

互助 ‥仲間意識 ‥相互助け合い ‥楽しいイベント ‥運動・歩行教室 ‥交流会

人と人との 交流の場 「駅」

公助‥街づくり ‥生活街区の活用

歩く環境‥被災地の整備 歩く工夫‥自動車・公共交通と歩行の組合せ

歩行コースの設定

‥会員間でマップ作成

歩行会の実施 ①初・中・上級者コース‥歩行距離、高低差 ②立ち寄り場所‥名所、商店街、公園等 ③歴史、四季情報、植物 ④休憩所、飲食店、トイレ等の確保

歩行の勧め

歩行生活(個人) +

体操教室(コミュニティ)

開眼片足立ちとその効果

指をついただけでもできる人は、 机に指だけをついて行います 日本整形外科学会 ロコモパンフレット2010年度版から

支えが必要な人は、医師と相談して机に手や指をついて行います

・片足立ちは両足立ちに比して、2.75倍の付加がかかる ・1分間片足立ち訓練は約53分間歩行に相当

厚労省2006.8.29 坂本桂三、整形外科学会

片足立ちは、骨だけでなく、 股(こ)関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられるため、股関節痛、背中や腰の痛みの改善にも効果ある。

片足立ちの時間が歩行全体の80%です。

片足立ちが安定すれば、歩幅を広げ、関節にかかる負担を減らし、インナーマッスルもしっかり使った歩き方ができます。

元気に歩き続けておられる年配の方は、大腰筋が多い。

整形外科学会パンフレット等より

「おしりを突き出す」もしくは椅子にこしかけようとするような状態を意識し骨盤を少し前傾(上右)させて背中をまっすぐのばします。

大腰筋(だいようきん)とは 腰の奥にある太ももの骨と背骨(脊椎)をつないでいる筋肉で、直立した姿勢を維持するときや、 太ももを引き上げるために働きます。

骨盤スクワットで大腰筋を鍛えることは腰痛の解消ばかりでなく良い姿勢にもつながります。

骨盤スクワット

黒人ランナー:大腰筋の始点である腰部上部を支点に足が動いている。 日本人ランナー:骨盤底部を支点に足が動いている ⇒大腰筋が使えていない

健寿の駅の今後の進め方

駅の役割 (1)一人で健康づくりは長続きしない ⇒数年間は続けないと、効果が小さい (2)仲間がいると、長続きする。 ⇒色々な健康等の情報が入手、体験できる (3)同じような環境、年代のグループで 自分はどの位置にいるのか? ランキングは何位か? 安心できる健康状態なのか? (4)まずは外出すること ⇒歩行生活をうまく取り入れること。

①自立度低下群 ②中間群

③スポーツ指向 行動群

身近で楽しめる居場所 生きがい・就労意欲 外出促進・自立度維持

歩きやすい道づくり・ 車から歩くことへの転換 散歩・ウオーキング促進

現状分析 ○介護費用7兆円/要介護・要支援者数 460万人(2007) 1人当たり87万円 ○介護費用19兆円/要介護要支援者数 800万人(2025) 1年間に19万人/1年間に6,700億円の増加 (原典:社会保障国民会議報告書(2007))

削減効果は年間670億円 ↑

歩行モビリテイ促進により 健常者から要支援者への

移行率を10%削減 ○コミュニテイ菜園 ○コミュニテイカフェ 〇運動指導拠点 ○中層棟EV附設

○歩車共存道路 ○歩行者専用道路 ○遊歩道 ○自転車道

歩行運動量を指標とする高齢世代の類型化

医療費は、 介護費の3,4倍

会員自らが、 現在の自分の 歩行生活の位置 を認識する。

地域包括独立 採算性の確保 民間+自治体ベース

非自立

Q1

Q2

Q3

Q4

新バージョン「健寿の駅」

1.大都市圏を中心とする2025年問題(被災地では10~15年先取り) ・高齢化率30%越える ・世帯構成数が1,2名‥独居高齢者増大 ・在宅介護・医療の拡大、医療介護費の増大 2.ヘルスケア領域での事業持続性確保⇒付加価値の拡大 受益者負担は、被災地厳しい‥付加価値の創出の実証が必要 ・会員の受益者負担‥自助、互助の意識 ・民間ビジネスとの連携‥中抜き商法の排除 ・自治体の医療・介護負担軽減‥被災地ニーズ強い、確証がほしい ・医療・介護機関との連携‥住民と病院のつなぎ役、予防医学 3.駅機能の充実 (1)ICTによる効率化の充実 マイプラン(データベース)とマイセンサーネットワーク(生活融合型) (2)地域生活密着型(小学校区並、仮設住宅単位) 地元協力チーム連携の構築‥運営の現地化推進

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