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2014年9月9日開催のセミナー「第7回Webマネジメントセミナー Go global!日本企業のグローバルWebサイト戦略最前線」(主催:株式会社メンバーズ)における、株式会社コンセント 山中 健一の第一部講演資料。
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2014 © Concent, Inc.
第 7 回 Web マネジメントセミナーGo global !日本企業のグローバル Web サイト戦略最前線
企業 Web サイトにおけるグローバル Web ガバナンスパターン2014 年 9 月 9日
株式会社コンセント
エンタープライズ情報アーキテクチャチーム : 山中 健一
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コンセントの紹介ビジュアルコミュニケーション、情報アーキテクチャ、テクノロジーを融合させて、 Web サイト、情報プロダクトを活用した、ユーザーの経験をデザインします。
また、ユーザーモデル分析調査、マーケット調査、ウェブ戦略立案も行い、トータルにプロジェクトを支援します。
テクノロジー
情報アーキテクチャ
ビジュアルコミュニ
ケーション
株式会社コンセント( Concent, Inc. )• 所在地 〒 150-0022
東京都渋谷区恵比寿南 1-20-6 第 21 荒井ビル
• 資本金 2,000 万円
• スタッフ 約 150 名( 2014 年 4 月現在)
• URL http://www.concentinc.jp/
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「伝わるしくみ」をデザインする
コミュニケーションマネジメント
伝わるコンテンツ
サービス/事業開発
エンタープライズ情報アーキテクチャ
サービスデザイン
コンテンツ戦略
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企業の Web サイトの役割
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企業 Web サイトに影響する要素
企業サイト
コーポレートガバナンス
マーケティング/ブランディング
ユーザーニーズ
• 情報開示• 情報管理ポリシー• 株主への責任、など
• 企業ブランディング• 各ブランドのコミュニケーション• 企業からの発信
• 各ユーザーの属性・ニーズ「企業サイトならあって当然」
企業 Web サイトは、企業全体の方針・戦略と密接に関わりを持っています。
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企業 Web サイトに関係するコミュニケーション企業が持つ多数の Web サイトは、様々なステークホルダーが関係して構築・運用・保持されています。
企業社内ステークホルダー エンドユーザー
企業が持つ多数の Web サイト
情報取得/情報活用
ブランド/商品認知企業イメージ
Web サイト構築/運用
情報資産活用
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Web ガバナンスの必要性企業が持つ多数の WEB サイトは、個々のサイトの質だけでなく、企業総体としての質も求められます。
企業の Web サイト総体(サイト群)としての質=(サイト群での Web ガバナンス)が重要
社内ステークホルダー エンドユーザー
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Web ガバナンス欠如によって起こる3つの損失個別サイトで最適化を行っていても、 Web ガバナンスの意識が希薄なままで、サイト群の運営を行うと、主に3つの損失が起こる可能性が高まります。
サイトごとにリソースが分散し、類似した機能やインフラ、リソースなどへの多重投資
運営コストの増加(重複投資)
各サイトで独自デザインを展開することで、企業としての統一感が欠如し、企業イメージが正確に伝わらない
企業イメージの毀損(ブランド毀損)
企業内で関連するサイト同士の連携ができていないことでの、問い合わせ不備や情報取得機会の損失
機会損失(期待値の低下)
企業内での損失 ユーザー側で起こり得る損失
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グローバルでの Web ガバナンスの必要性日本国内では誰もが知っている有名企業でも、世界では知られていない事も多く、
Web サイトが企業の情報やイメージを伝える重要なツールの一つになります。
NipponEnterprise.inc
聞いたことない企業だ・・
?
日本で有名な大企業であればほとんどの人は、サイトからすぐに企業イメージが思い浮かびます。
日本で有名な大企業でも、グローバルにおいては企業イメージが思い浮かばい場合も。。。
?
?
?
あの有名な企業ね
(株)ニッポンエンタープライズ
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グローバルにおけるWeb ガバナンスの3つのポイント
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1. グローバルサイトの役割
2. 地域と言語
3. グローバルサイト群の形態
グローバルにおけるWeb ガバナンスの3つのポイント
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① グローバルサイトの役割⇒ どのような役割をグローバルサイトが担っているか
② グローバルサイトと本社サイトの関係性⇒ 本社情報との関係性をどのように捉えているか
1. グローバルサイトの役割
グローバルサイト
グローバルに向けた情報を発信する為のサイト。主に企業の代表的なドメイン( .com など)で運営される。
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A. 誘導各国へのゲートウェイ/ハブ
B. 訴求グローバル向けの企業ブランディング/コーポレートコミュニケーション
C. 補完営業拠点や Web サイトを展開していない地域・国のサポート(問い合わせ・製品情報の提供)
1-① :グローバルサイトの役割
3つの役割をどのようなバランスで構成するかでグローバルサイトの在り方が異なる
グローバルサイトの役割として主に3つの役割が与えられます。
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グローバルサイトの役割や企業形態で関係性は変わるが英語サイト=グローバルサイトではない
• グローバルサイト 本社サイト本社サイトの情報をそのままグローバルサイトとして配信している。
日本企業の場合は、日本語の本社サイトのコンテンツをほぼそのままの形で英訳などを行っている場合が多い。
製品情報など配信する情報に地域性が必要ない企業や中小企業などに多く見られる
• グローバルサイト 本社サイトグローバル用にコンテンツ作成やサイト設計など行い、情報配信を行う。
グローバルに大規模に展開している大企業で、各地域性を持ったマーケティングとグローバルコミュニケーションを両立させる必要がある場合などに多い
1-② :グローバルサイトと本社サイトの関係性グローバルサイトは、グローバルに向けた情報を発信する為のサイトですが、日本企業においては本社サイトとの関連性を考慮する必要があります。
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① 地域⇒ 世界をどのような地域で区切り管理するか
② 言語⇒グローバルでの必要言語/日本語と英語の関係
2. 地域と言語
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2-① :グローバルでの地域分け
北アメリカ
南アメリカ
アフリカ
ヨーロッパ
オセアニア
アジア
世界の地域分けは大きく6つの州(ヨーロッパ・アジア・オセアニア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ)に分けられるが、企業によって分け方が異なります。
中東
ロシア
一般的にはアジアに入るロシア・中東の扱いがビジネスでは異なる
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2-② :グローバルでの必要言語
母国語人口 公用語国言語別インターネットユー
ザー
1中国語(北京語)( 8億 8500 万人)
英語( 60カ国)
英語( 5億 6500 万人)
2英語
( 4億人)フランス語( 39カ国)
中国語( 5億 1000 万人)
3スペイン語
( 3億 3200 万人)アラビア語( 27カ国)
スペイン語( 1億 6500 万人)
4ヒンディー語
( 2億 3600 万人)スペイン語( 21カ国)
日本語( 9900 万人)
5アラビア語
( 2億人)
ドイツ語・ポルトガル語
( 9カ国)
ポルトガル語( 8260 万人)
出典:トリップアドバイザー・ 2013 ( http://tg.tripadvisor.jp/languages/ )
英語・中国語が必須と言えます。ビシネスとして考えると、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、アラビア語などが候補になります。
※公用語が複数ある国などでは、全ての公用語で等しい情報提供が求められる場合もある(カナダなど)
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① グローバルサイト群パターン⇒ サイト群全体でどのような関係性を作るか
② グローバルサイト群トーン&マナー⇒ コンテンツ/テンプレートの統一性
③ 運用組織形態⇒ 本社主導/各国自主性
3. グローバルサイト群の形態
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Local
3-① :グローバルサイト群パターン階層型 ゲートウェイ型 各国展開型
Region
Global
Local Local
LocalLocal Region
Local Local
役割、国などの単位でサイトを階層化することで、最適化を行う。階層の上のサイトが下のサイトを補完する役割を担う場合が多い
Hub
ハブサイト(ページ)を中心に役割や各言語(各国)などに展開されることで、ユーザーに選択肢を与え、最適化を行う
グローバルサイトを頂点に、地域・国ごとにサイトが展開される
各サイトが役割・国などの単位で最適化され展開される。パーソナライズドとコンテンツ間での誘導連携などをシームレスに行う
Region
Global
Local
Local
gateway サイト(ページ)を中心にグローバル・地域・国に振り分けを行う
Local
Local
gateway
Local
Local
ユーザーの地域性や言語性などを元に各国:各言語単位などで最適な情報を提供す
る
Local
Local
Global
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3-② :グローバルサイト群のトーン&マナーグローバルサイト群において、デザイン統一やコンテンツの共有化は CMS などのシステムや運用体制などが大きく影響します。
ローカル個別 テンプレート統一 コンテンツ統一
• 各地域/各国サイトは最低限のデザイン(トーン&マナー)ルールを元に、個別最適化されている状態。
• 各国の地域属性を活かしたコンテンツが作成されている
• グローバルサイト含め、各地域/各国サイトのデザイン(トーン&マナー)が統一されている状態。
• 共通するコンテンツなどもあるが、各国の地域属性を活かしたコンテンツが作成されている
• グローバルサイト含め、各地域/各国サイトのデザイン(トーン&マナー)及びコンテンツが統一されている状態。
• CMS などの導入でテンプレートとコンテンツ管理が確立していないと実現が難しい。
強い弱い(ルール) (システム)
ガバナンスレベル
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3-③ :グローバルでの運用形態グローバルサイト群の運営は各企業の組織に依存して行われるため、各社ごとに様々な形式が考えられますが、大きく3つのパターンになります。
トップダウン管理 HQ集中管理
基本的に方針やルールなどを全て本社にて検討・決定し、各エリア/各国に通達・展開する。
本社主導で方針やルール策定を行うが、エリアや国によっては、本社に近い位置に担当が配置されていて、協力しながら検討・決定を行う
本社
エリア エリア エリア
各国
本社
エリア エリアエリア
RHQ協力管理
本社が主導で方針やルール作成などを行うが、各エリアと協力しながら決定を行う
本社
エリア
エリア
エリア
エリア
各国各国
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EIA 構築について
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全体最適と個別最適による EIA の構築
全体(トップダウン):全体のレギュレーション• 企業ブランディングのための VI ルール• 企業・グループ全体のでの動線設計• コピーライト/プライバシーポリシーなど• 共通 CMS などの基盤技術、など• 情報管理ポリシー• 運用ルール/フロー/体制
• 会社としてのブランド
• 最低限の品質
• 基盤整備
• 個々のサービス効果
• ローカルマーケティング
• 運用効率
個別(ボトムアップ):各サイトの独自性• 個別サービスのトーン&マナー• 部署単位での更新頻度• 商品/サービス単位でのブランディング• キャンペーン企画• 提供できるサービスレベル、など
企業総体としての動線設計、サイト構築方針を、「全体」と「個別」に分けて考えるのが EIA のアプローチになります。
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EIA の構築プロセスとして現状調査結果に基づいて、それぞれの目的・課題に合わせた実現性の高い構築プロセスを設計します。
企業個々の目的・課題に合わせたプロセス設計
基本的な Web ガバナンス構築プロセス
1.現状調査フェーズ
2. 戦略策定フェーズ
3. 設計 / 構築フェーズ
4. 展開 /移行フェーズ
5. 運用フェーズ
既存資料の読み込み、インタビューなどの追加調査によって、 Web サイト群の運用状況、利用状況の実態を明らかにする。
プロジェクトゴールを定義し、実現するための戦略を策定する。投資規模やロードマップなどプロジェクトプラン全体を設計する。
デザインルール、コンテンツ、 CMS テンプレートなどサイト群全体を最適化するための構築を実施。展開用ガイドラインも策定する。
概要ガイドライン、テンプレートを基に各サイトのリニューアルを行う。
各サイトの定常運用を開始。効果検証も実施し、得られた発見を今後のサイト運営に活かす。
調査結果に基づいて最適なプロセスを設計
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EIA 構築/ Web ガバナンスの実施で得られる効果
ブランド毀損回避
ブランド価値向上
重複投資回避
運用効率向上
機会創出
企業社内ステークホルダー エンドユーザー
情報取得効率向上
ストレス軽減
本業への専念
機会獲得