Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
ISSN 2185-2979
3
.......................................................... 1
.......................................................... 13
...................................... 35
-
........................................ 49
.................... 67
2015
1
2
3
4
小林幸江
(2) 第 1 言語/文化の習得
第 1 言語 (L1) は,ふつうには母語を指す.それに対し,第 2 言語 (L2) とは,年少者の場
合,生活・勉学のために必要な母語でないもう一つの言語を意味し,第 2 の母語とも言われる.
日本語母語話者の場合,「L1=母語」で一致するが,年少者の場合,滞在が長くなると,強
い言語がもともとの母語から日本語に変わってしまい,「L1≠母語」と一致しない現象が生
じる.そのような年少者では,母語という語は,親の母語をさしたり自らのアイデンティー
を述べたりする際に使われることが多い.
ここではまず,母語話者が母語をどのように習得していくのか,中島 (2010: 23) の図をも
とに見ていく.横に年齢を示している.
以下,中島からの引用.
「9 歳と 10 歳の間に縦線が入っているが,このあたりに母語が作られる臨界期があ
ることを示している.その前は〈言語形成期前半〉,後が〈言語形成期後半〉と言わ
れる.」
「生まれてから 5 歳ぐらいまでに行動規範を学び,それぞれの文化に特有の喜怒哀楽
の感情の表し方や価値判断を家族と共有するようになる.」
「9 歳ぐらいまでに話し言葉が,9~10 歳ごろまでに読み書きの基礎が習得される.」
「9~10 歳以降に読書力,作文力,また抽象概念・語彙が習得されていく.」
小野 (1994: 21) によれば,小中学校で約 25,000 の語彙が入っている.その中には,多くの
抽象語も含まれている.母語話者の場合,語彙数が圧倒的に多いということがある.
以上が一般的な日本人の子どもの母語習得の状況を示している.
(3) 年少者の第 2 言語習得
母語話者の場合,第 1 言語/文化の環境で育ち,教育を受けることにより順調に第 1 言語
/母文化を習得していく.一方,年少者の日本語習得は,来日時期(母国での学習経験の有無),
年齢(言語形成期以前か後か),滞日期間(日本語への接触時間),母語の状況(教科を学べ
4
5
6
7
8
小林幸江
DLA を行うこと自体が年少者にとって「学びの機会」となる.
DLA では,年少者の取り組みを「認め」,「待ち」,「ほめる」ことを重視している.そ
れにより,年少者の学習意欲・興味関心を高めることができる.
「JSL 評価参照枠」:「JSL 評価参照枠」では,年少者の日本語能力を学習参加度と学
習支援の内容から 6 つのステージで示している.
DLA は,年少者の日本語能力を把握するだけでなく,その結果を学習につなげることを目
指している.「JSL 評価参照枠」はその指標となるものである.
(2) DLA の構成・流れ
DLA は,「導入会話・語彙力チェック」「話す」「読む」「書く」「聴く」の 5 つの部分から
できている.次のような流れで進めていく.
1 教師は日頃の観察から「JSL 評価参照枠」を見て,年少者の日本語能力を予想する.
2 次に,導入会話,語彙力チェックを行う.「導入会話」では「名前は何ですか」から
始まって,基本的な質問をし,会話力を見る.「語彙力チェック」では,55 枚の語彙
8
9
10
Concise Encyclopedia of Educational Linguistics
Vocabulary and applied linguistics
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
bye vye
dye
bya, byu, byo b-ya, b-yu, b-yo
22
23
, ,
, -,
- - , - - -
- , - - -
, u(i
24
25
phoneme phoneme
clear l dark l
26
27
28
29
30
31
a .
.. 2-
.
ii .
i i
A Manual of Russian Pronunciationi
.
i . ie ii
The phonetics of Russian
32
i i
The Pronunciation of Russian
33
i i
The Pronunciation of Russian
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
being like a child
44
45
46
47
48
. .
. .
15
2
48
49
. .
. .
15
2
48
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment
Mama, let`s play Russian: My experience in teaching bilingual children ages 4-10 in Japan
In support of plurilingual people living in multilingual societies: Policies and frameworks of European language education
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
Russian Language JournalA Decade of Foreign Language Standards: Influence, Impact, and Future Directions
Russian Language Programs in the United States: A Language Learning Framework for Secondary and Post-Secondary Education
Standards for Foreign Language Learning in the 21st Century
Standards for Russian Language Learning Standards for Foreign Language Learning in the 21st Century
77
日本ロシア語教育研究会『ロシア語教育研究』原稿執筆要項
(1) 会誌は年に 1 回の発行とします.発行後に会誌の内容は,日本ロシア語教育研究会ホー
ムページの掲載対象となります.
(2) 全ての投稿論文は未公刊のものに限られます.
(3) 投稿できるのは編集委員会が特に執筆依頼をした場合を除き,日本ロシア語教育研究会
会員に限ります.
(4) 投稿希望者は,決められた期日までにタイトルと分類[(8) 参照]を下記の編集委員会宛
てに電子メールでお知らせください.
(5) 完成原稿を決められた期日までに編集委員会宛てに提出してください.
(6) 提出された原稿は編集の都合などにより掲載できないことがあります.
(7) 提出された原稿は,依頼原稿を除き,編集委員会が指名した審査員による審査を受けま
す.審査員からの報告に基づき,編集委員会において原稿掲載の採否を決定します.
(8) 原稿は執筆者自身が論文,授業実践・教材研究,研究資料,書評のいずれかに分類して
ください.
(9) 使用言語は日本語,ロシア語,英語を原則とし,論文は 20,000 字以内,授業実践・教材
研究は 16,000 字以内,研究資料,書評は 8,000 字以内とします.ロシア語,英語原稿の
場合は,編集委員会で定めた書式に従って論文 500 行以内,授業実践・教材研究 400 行
以内,研究資料,書評 200 行以内とします.
(10) 論文と授業実践・教材研究の場合,日本語原稿にはロシア語または英語のタイトルと要
約,ロシア語または英語原稿には日本語タイトルと日本語要約をつけてください.研究
資料,書評については日本語原稿にロシア語または英語のタイトル,ロシア語または英
語原稿に日本語タイトルをつけてください.
(11) 完成原稿を提出してください.著者校正は 1 回のみで,あくまで単純なミスの修正など
に限り,内容の変更,加筆は原則として認めません.編集委員会は校正に責任を負いま
せん.
(12) 編集委員会が版下を完成させて印刷業者にわたすので,原稿は可能な限りワープロソフ
ト WORD(Office 2007 以降のバージョンが望ましい)を使って書き(他のワープロソフ
トご使用の場合は事前にご相談ください),WORD ファイルと PDF ファイル(PDF ファ
イルの送付が無理な場合は印刷原稿 1 部を郵送)を下記編集委員会宛てに提出してくだ
さい.
(13) 書式の詳細については執筆希望者に追って連絡しますので,それに従ってください.
日本ロシア語教育研究会編集委員会
77
78
79
80
81
82
6
-2014»
Japanese Language Education for Non-Native School Children Students and Dialogic Language Assessment for Japanese as a Second Language ............................................... KOBAYASHI Yukie 1
................................................ 13
........................... 35
2
.................................. 49
.................................. 67
2015