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精密測定機器の豆知識 35 精密測定機器の豆知識 表面粗さ測定機編 JIS B 0601:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-用語、定義及び表面性状パラメータ JIS B 0632:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-位相補償フィルタの特性 JIS B 0633:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-表面性状評価の方式及び手順 JIS B 0651:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-触針式表面粗さ測定機の特性 トランス デューサ 測定曲線 触針先端 r tip 基準線 基準案内 (スキッド) 呼び形状 の除去 断面 曲線 AD 変換器 輪郭曲線 フィルタ λs JIS B 0601による パラメータの評価 測定 断面 曲線 増幅器 送り装置 対象面 測定 ループ 外乱 プローブ 駆動部 縦方向信号伝達部 入力/出力 入力/出力 送り装置 コラム プローブ (ピックアップ) 触針 対象物 固定具 測定台 測定ループ 触針の形状 理想的な触針の形状は球状先端をもつ円すいです。 先端半径 rtip2μm5μm10μm 円すいのテーパ角度 60°、90° 理想的な測定機では、特別な指示がない限り、 円すいのテーパ角度は 60° 60° 60° 60° 90° 90° 90° R2 μ m R5 μ m R 10 μ m R2 μ m R5 μ m R 10 μ m カットオフ値と触針先端半径の関係 粗さ曲線用カットオフ値λ c、触針先端半径 rtip、及びカッ トオフ比λ c/ λ s の関係 λc mm λs μm λc/λs 最大 rtip μm 最大サンプリング間隔 μm 0.08 0.25 0.8 2.5 8 2.5 2.5 2.5 8 25 30 100 300 300 300 2 2 2 (1) 5 (2) 10 (2) 0.5 0.5 0.5 1.5 5 1 Ra>0.5 μ m または Rz>3 μ m の表面に対しては、通常、rtip=5 μ m を用 いても測定結果に大きな差を生じさせない。 2 カットオフ値λ s 2.5 μ m 及び 8 μ m の場合、推奨先端半径を持つ触 針の機械的フィルタ効果による減衰特性は、定義された通過帯域の外側 にある。したがって触針の先端半径または形状の多少の誤差は測定値か ら計算されるパラメータの値にはほとんど影響しない。 特別なカットオフ比が必要な場合には、その比を明示しなければならない。 静的測定力 触針の平均位置における測定力 : 0.75mN 測定力変化の割合 : 0N/m 標準特性値:触針の平均値における静的測定力 1 触針の平均位置における静的測定力の最大値は、付け替え方式の触針など、 特殊な構造のプローブでは、4.0mNです。 触針の先端曲率半径の 呼び値 μm 触針平均位置における 静的測定力 mN 静的測定力の変化の 割合の許容差 mN /μm 2 0.75 0.035 5 10 0.75 (4.0) (1) 0.2 輪郭曲線のためのフィルタは、位相遅れ(輪郭曲線が波 長に依存してひずむ原因)のない位相補償フィルタ。 位相補償フィルタの重み関数は、カットオフ値で 50% 振幅伝達率となる正規(ガウス)分布です。 断面曲線 測定断面曲線にカットオフ値λ s の低域フィルタを適用し て得られる曲線 粗さ曲線 カットオフ値λcの高域フィルタ 粗さ曲線パラメータ 断面曲線パラメータ 定義 :実表面とそれに直角な平面との交線 ←測定 定義 :対象面上を移動する触針先端部の中心の軌跡 定義 :測定曲線を量子化したデータ AD変換 実表面の断面曲線 測定曲線 測定断面曲線 カットオフ値λsの低域フィルタ 断面曲線 ←平面の傾斜、円筒部品の円弧などの呼び形状を最小二乗法によって除去 うねり曲線 カットオフ値λcλfを通過域とする帯域通過フィルタ うねり曲線パラメータ 50 100 λs λc λf 振幅伝達率 % 波長 粗さ曲線 うねり曲線 粗さ曲線 カットオフ値λ c の高域フィルタによって、断面曲線から 長波長成分を遮断して得た輪郭曲線 うねり曲線 断面曲線にカットオフ値λ f 及びλ c の輪郭曲線フィルタ を順次かけることによって得られる輪郭曲線。λ f 輪郭曲 線フィルタによって長波長成分を遮断し、λ c 輪郭曲線 フィルタによって短波長成分を遮断 1 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータ Ra, Rq, Rsk, Rku, Rq 並びに負荷曲線及び確率密度関数とそれらに関 連するパラメータの基準長さ 2 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータ Rz, Rv, Rp, Rc, Rt 基準長さ 3 −周期的な粗さ曲線の粗さパラメータの測定及び周期的、 非周期的な輪郭曲線の Rsm 測定のための基準長さ 基準長さの指定がない場合の基準長さ決定手順 図:基準長さの指定がない場合の非周期的な面における 基準長さ決定手順 図:基準長さの指定がない場合の周期的な面における基 準長さ決定手順 Ra μm 基準長さlr mm 評価長さln mm (0.006)<Ra0.02 0.08 0.02<Ra0.1 0.25 0.1<Ra2 0.8 2<Ra10 2.5 10<Ra80 8 0.4 1.25 4 12.5 40 Rz Rz1max μm 基準長さlr mm 評価長さln mm (0.025)<Rz, Rz1max0.1 0.08 0.4 0.1<Rz, Rz1max0.5 0.25 1.25 0.5<Rz, Rz1max10 0.8 4 10<Rz, Rz1max50 2.5 12.5 50<Rz, Rz1max200 8 40 1) Rzは、Rz, Rv, Rp, Rc, Rtを測定するときに用いる。 2) Rz1maxは、Rz1max, Rv1max, Rp1max, Rc1maxを測定するとき だけに用いる。 Rsm μm 基準長さlr mm 評価長さln mm 0.013<Rsm0.04 0.08 0.4 0.04<Rsm0.13 0.25 1.25 0.13<Rsm0.4 0.8 4 0.4<Rsm1.3 2.5 12.5 1.3<Rsm4 8 40 記録波形、視覚検査などによる Ra, Rz, Rz1max, RSmの推定 推定値と表1~3から 基準長さを推定 基準長さの推定値によって測定した Ra, Rz, Rz1max, RSm 最終基準長さによる パラメータを測定 長い方または短い方の 基準長さに変更 短い方の基準長さに 変更 測定値と表1、表23のパラメータの範囲が 満足されているか? はい はい いいえ いいえ 短い方の 基準長さが試され ているか? 測定断面曲線から RSmを推定 推定値と表3から 基準長さを推定 基準長さの推定値に よってRSmを測定 最終基準長さによる パラメータを測定 3の条件を満たす ように基準長さを変更 測定値は 3の条件を満足 しているか? はい いいえ JIS B 0633 : 2001 (ISO 4288 : 1996) JIS B 0651 : 2001 (ISO 3274 : 1996) JIS B 0632 : 2001 (ISO 11562 : 1996) JIS B 0601 : 2001 (ISO 4287 : 1997) 蝕針式表面粗さ測定機の特性 位相補償フィルタの特性 データ処理の流れ 輪郭曲線の種類 粗さパラメータの基準長さ

表面粗さ測定機編 - · PDF file表1 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータRa, Rq, Rsk, Rku, R

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精密測定機器の豆知識

35精密測定機器の豆知識

表面粗さ測定機編■JIS B 0601:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-用語、定義及び表面性状パラメータ■JIS B 0632:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-位相補償フィルタの特性■JIS B 0633:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-表面性状評価の方式及び手順■JIS B 0651:2001 製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-触針式表面粗さ測定機の特性

トランスデューサ

測定曲線触針先端r tip

基準線基準案内(スキッド)

呼び形状の除去

断面曲線

AD変換器

輪郭曲線フィルタλs

JIS B 0601によるパラメータの評価

測定断面曲線

増幅器

送り装置

対象面

測定ループ

外乱

プローブ

駆動部

縦方向信号伝達部入力/出力 入力/出力

送り装置

コラム

プローブ(ピックアップ)

触針

対象物

固定具

測定台

測定ループ

触針の形状理想的な触針の形状は球状先端をもつ円すいです。先端半径 : rtip=2μm、5μm、10μm円すいのテーパ角度 : 60°、90°理想的な測定機では、特別な指示がない限り、

円すいのテーパ角度は 60°60° 60° 60°

90° 90° 90°

R 2μmR 5μm

R 10μm

R 2μmR 5μm

R 10μm

カットオフ値と触針先端半径の関係粗さ曲線用カットオフ値λ c、触針先端半径 rtip、及びカットオフ比λ c/ λ s の関係

λcmm

λsμm

λc /λs最大 rtipμm

最大サンプリング間隔μm

0.080.250.82.58

2.52.52.58

25

30100300300300

222 (注1)

5 (注2)

10 (注2)

0.50.50.51.55

注 1 Ra>0.5 μ m または Rz>3 μ m の表面に対しては、通常、rtip=5 μ m を用いても測定結果に大きな差を生じさせない。

注 2 カットオフ値λ s が 2.5 μ m 及び 8 μ m の場合、推奨先端半径を持つ触針の機械的フィルタ効果による減衰特性は、定義された通過帯域の外側にある。したがって触針の先端半径または形状の多少の誤差は測定値から計算されるパラメータの値にはほとんど影響しない。

特別なカットオフ比が必要な場合には、その比を明示しなければならない。

静的測定力触針の平均位置における測定力 : 0.75mN測定力変化の割合 : 0N/m

標準特性値:触針の平均値における静的測定力

注1  触針の平均位置における静的測定力の最大値は、付け替え方式の触針など、特殊な構造のプローブでは、4.0mNです。

触針の先端曲率半径の呼び値μm

触針平均位置における静的測定力

mN

静的測定力の変化の割合の許容差

mN /μm2 0.75 0.0355

10 0.75 (4.0) (注1) 0.2

輪郭曲線のためのフィルタは、位相遅れ(輪郭曲線が波長に依存してひずむ原因)のない位相補償フィルタ。位相補償フィルタの重み関数は、カットオフ値で 50% の振幅伝達率となる正規(ガウス)分布です。

断面曲線測定断面曲線にカットオフ値λ s の低域フィルタを適用して得られる曲線

粗さ曲線

カットオフ値λcの高域フィルタ

粗さ曲線パラメータ

断面曲線パラメータ

定義:実表面とそれに直角な平面との交線

←測定

定義:対象面上を移動する触針先端部の中心の軌跡

定義:測定曲線を量子化したデータ

←AD変換

実表面の断面曲線

測定曲線

測定断面曲線

カットオフ値λsの低域フィルタ

断面曲線

←平面の傾斜、円筒部品の円弧などの呼び形状を最小二乗法によって除去

うねり曲線

カットオフ値λc~λfを通過域とする帯域通過フィルタ

うねり曲線パラメータ

50

100

λs λc λf

振幅伝達率

%

波長

粗さ曲線 うねり曲線

粗さ曲線カットオフ値λ c の高域フィルタによって、断面曲線から長波長成分を遮断して得た輪郭曲線

うねり曲線断面曲線にカットオフ値λ f 及びλ c の輪郭曲線フィルタを順次かけることによって得られる輪郭曲線。λ f 輪郭曲線フィルタによって長波長成分を遮断し、λ c 輪郭曲線フィルタによって短波長成分を遮断

表 1 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータ Ra, Rq, Rsk, Rku, R⊿q 並びに負荷曲線及び確率密度関数とそれらに関連するパラメータの基準長さ

表 2 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータ Rz, Rv, Rp, Rc, Rt の基準長さ

表 3 −周期的な粗さ曲線の粗さパラメータの測定及び周期的、非周期的な輪郭曲線の Rsm 測定のための基準長さ

基準長さの指定がない場合の基準長さ決定手順

図:基準長さの指定がない場合の非周期的な面における基準長さ決定手順

図:基準長さの指定がない場合の周期的な面における基準長さ決定手順

Raμm

基準長さlrmm

評価長さlnmm

(0.006)<Ra≦0.02 0.080.02<Ra≦0.1 0.25

0.1<Ra≦2 0.82<Ra≦10 2.5

10<Ra≦80 8

0.41.254

12.540

RzRz1maxμm

基準長さlrmm

評価長さlnmm

(0.025)<Rz, Rz1max≦0.1 0.08 0.40.1<Rz, Rz1max≦0.5 0.25 1.250.5<Rz, Rz1max≦10 0.8 410<Rz, Rz1max≦50 2.5 12.550<Rz, Rz1max≦200 8 40

1) Rzは、Rz, Rv, Rp, Rc, Rtを測定するときに用いる。2) Rz1maxは、Rz1max, Rv1max, Rp1max, Rc1maxを測定するときだけに用いる。

Rsmμm

基準長さlrmm

評価長さlnmm

0.013<Rsm≦0.04 0.08 0.40.04<Rsm≦0.13 0.25 1.250.13<Rsm≦0.4 0.8 40.4<Rsm≦1.3 2.5 12.51.3<Rsm≦4 8 40

記録波形、視覚検査などによるRa, Rz, Rz1max, RSmの推定

推定値と表1~3から基準長さを推定

基準長さの推定値によって測定したRa, Rz, Rz1max, RSm

最終基準長さによるパラメータを測定

長い方または短い方の基準長さに変更

短い方の基準長さに変更

測定値と表1、表2、表3のパラメータの範囲が満足されているか?

はい

はい

いいえ

いいえ

短い方の基準長さが試されているか?

測定断面曲線からRSmを推定

推定値と表3から基準長さを推定

基準長さの推定値によってRSmを測定

最終基準長さによるパラメータを測定

表3の条件を満たすように基準長さを変更

測定値は表3の条件を満足しているか?

はい

いいえ

JIS B 0633 : 2001 (ISO 4288 : 1996)JIS B 0651 : 2001 (ISO 3274 : 1996)

JIS B 0632 : 2001 (ISO 11562 : 1996)

JIS B 0601 : 2001 (ISO 4287 : 1997)

■蝕針式表面粗さ測定機の特性

■位相補償フィルタの特性

■データ処理の流れ

■輪郭曲線の種類

■粗さパラメータの基準長さ

Page 2: 表面粗さ測定機編 -  · PDF file表1 −非周期的な輪郭曲線の粗さパラメータRa, Rq, Rsk, Rku, R

36 精密測定機器の豆知識

高さ方向のパラメータ(山及び谷)断面曲線の最大山高さ Pp粗さ曲線の最大山高さ Rpうねり曲線の最大山高さ Wp 基準長さにおける輪郭曲線の山高さ Zp の最大値

高さ方向のパラメータ(高さ方向の平均)断面曲線の算術平均高さ Pa粗さ曲線の算術平均高さ Raうねり曲線の算術平均高さ Wa基準長さにおける Z(x) の絶対値の平均

断面曲線の二乗平均平方根高さ Pq粗さ曲線の二乗平均平方根高さ Rqうねり曲線の二乗平均平方根高さ Wq基準長さにおける Z(x) の二乗平均平方根

断面曲線のスキューネス Psk粗さ曲線のスキューネス Rskうねり曲線のスキューネス WskPq, Rq, Wq の三乗によって無次元化した基準長さにおける Z(x) の三乗平均

上記の式は Rsk の定義である。Psk 及び Wsk も同様Psk, Rsk および Wsk は、偏り度(高さ方向の確率密度関数の非対称性の尺度)

断面曲線のクルトシス Pku粗さ曲線のクルトシス Rkuうねり曲線のクルトシス Wku

上記は Rku の定義である。Pku 及び Wku も同様Pku, Rku および Wku は、縦座標値の確率密度関数の鋭さの分量

負荷曲線と確率密度関数とそれらに関連するパラメータ負荷曲線(アボット負荷曲線)切断レベルcの関数として表された輪郭曲線の負荷長さ率の曲線

断面曲線の負荷長さ率 Pmr(c)粗さ曲線の負荷長さ率 Rmr(c)うねり曲線の負荷長さ率 Wmr(c)評価長さに対するレベル c における輪郭曲線要素の負荷長さ Ml(c) の比率

断面曲線の切断レベル差 Pδc粗さ曲線の切断レベル差 Rδcうねり曲線の切断レベル差 Wδc与えられた負荷長さ率の2つの切断レベルの間の垂直の距離

Rδc = c(Rmr1) – c(Rmr2); Rmr1 < Rmr2

断面曲線の相対負荷長さ率 Pmr粗さ曲線の相対負荷長さ率 Rmrうねり曲線の相対負荷長さ率 Wmr基準とする切断レベル c0 と輪郭曲線の切断レベル Rδc によって決まる負荷長さ率

Pmr, Rmr, Wmr = Pmr (cl ), Rmr (c1 ), Wmr (c1 )ここで

c1 = c0 – Rδc(orPδcorWδc)c0 = c(Pmr0, Rmr0, Wmr0)

確率密度関数(振幅分布曲線)評価長さにわたって得られる高さ Z(x) の確率密度関数

Pa Ra Wal

Z x dxl

, , = ( )1

0lはlp, lr, lw

( )Pm r Rmr c Wm =r c Ml c( ) , ( ), ( )ln

c

評価長さ 0 20 40 60 100Rmr(c),%

平均線c

Zp3

Zp2 Zp4

Zp5 Zp

1

基準長さ

Zv3

Zv1 Zv

2 Zv5

Zv4

記号 用いた輪郭曲線Rz JIS82 測定したままの輪郭曲線によるRz JIS94 位相補償高域フィルタ適用の輪郭曲線による

1

0ln(x)

ln

Z dxRa =75

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100Rmr0 Rmr

c1

c0

Rδc

平均線

評価長さ 確率密度

Pq Rq Wql

Z x dx, , = ( )1 2

0

l

lはlp, lr, lw

Rs k=Rq lr

Z x dxlr1 1

33

0

( )

PSm, RSm, WSm=m

Xsii=

m11

Rz =Zp + + + + + + + ++Zp Zp Zp Zp Zv Zv Zv Zv Zv

JIS1 2 3 4 5 1 2 3 4 5

5

Rku=Rq lr

Z x dxlr1 1

44

0

( )

Pc Rc Wcm

Zt ii=

m

, , = 11

断面曲線の最大谷深さ Pv粗さ曲線の最大谷深さ Rvうねり曲線の最大谷深さ Wv基準長さにおける輪郭曲線の谷深さ Zv の最大値

断面曲線要素の平均高さ Pc粗さ曲線要素の平均高さ Rcうねり曲線要素の平均高さ Wc基準長さにおける輪郭曲線要素の高さ Zt の平均値

断面曲線の最大断面高さ Pt粗さ曲線の最大断面高さ Rtうねり曲線の最大断面高さ Wt評価長さにおける輪郭曲線の山高さ Zp の最大値と谷深さ Zv の最大値との和

断面曲線の最大高さ Pz粗さ曲線の最大高さ Rzうねり曲線の最大高さ Wz基準長さにおける輪郭曲線の最大山高さ Zp と最大谷深さ Zv との和

旧 JIS 規格や ISO4287:1984 では、記号 Rz は 「 十点平均粗さ 」 を指示するために使われていた。新旧

規格による測定値の差が、無視できるほど小さいとは限らないので、注意しなければならない。(図面の指示は新旧どちらの規格で指示されているのか確認要)

Rp

基準長さ

基準長さ

Rv

Rp

基準長さ

Rz

Rv

基準長さ

Zt1 Zt

2

Zt3

Zt4

Zt5 Zt6

評価長さ基準長さ

Rt

Rz Rz Rz

基準長さ

Xs2Xs1 Xs3 Xs4 Xs5 Xs6

dZ( x)dX

dZ( x)dX

dZ( x)dX

dZ( x)dX

dZ( x)dX

複合パラメータ断面曲線の二乗平均平方根傾斜 P⊿q粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜 R⊿qうねり曲線の二乗平均平方根傾斜 W⊿q基準長さにおける局部傾斜 dz/dx の二乗平均平方根

横方向のパラメータ断面曲線要素の平均長さ PSm粗さ曲線要素の平均長さ RSmうねり曲線要素の平均長さ WSm基準長さにおける輪郭曲線要素の長さ Xs の平均

JISだけのパラメータ十点平均粗さ RzJISカットオフ値λ c 及びλ s の位相補償帯域通過フィルタを適用して得た基準長さの粗さ曲線において、最高の山頂から高い順に 5 番目までの山高さの平均と最深の谷底から深い順に 5 番目までの谷深さの平均との和

中心線平均粗さ Ra75測定曲線に減衰率 12db/oct でカットオフ値λ c のアナログ高域フィルタを適用して得られる曲線で、平均線からの偏差で表した粗さ曲線(75%)を用いて得られる算術平均高さ

Pq, Rq, Wq の四乗によって無次元化した基準長さにおける Z(x) の四乗平均

JIS B 0601 : 2001 (ISO 4287 : 1997)■パラメーターの定義